孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】 作:Miurand
『クロスオーバーが苦手な人』
『台本形式が苦手な人』
『細かいことが少しでも気になる人』
『原作のカップリングが崩されるのが嫌な人(特に飯ビー)』
上記に当てはまる方はブラウザバックを『強く』推奨します。
通常公開、クロスオーバー、原作ヒロインという時点である程度の批判は覚悟しているつもりですが、注意書きを読まないで批判するのはダメですよ。説明書を読まずに操作方法が分からんって文句を言ってるようなものですよ。
注意書きの内容は話ごとに変わる可能性もあります。ご了承下さい。
上杉くんは無事に退院し、久々に二人体制に戻った。やっぱり一人でよりは二人の方が断然楽だし効率がいい。
……それで、今日は上杉くんが復活して初めての仕事なんだけど……。
一花「急にどうしたの?同じ髪型にしろって?」
二乃「今日は家庭教師の日じゃなかったの?」
……何故か5人を同じ髪型にしろと上杉くんが指示した。この指示の意図はよく分からない。
風太郎「なんだ二乃。らしくもなく前のめりじゃないか」
二乃「二乃は私よ!」
上杉くんは三玖さんを二乃さんと間違えた為、本人が訂正する。
風太郎「一花!二乃!四葉!三玖!五月!!」
上杉くんは左から順に言い当てようとするが…。
二乃「一人も合ってないわよ!というか、髪型で分かるでしょ!?」
風太郎「……とこのように、何のヒントもないと誰が誰だか分からない。最近のアイドルのようにな」
一花「それはフータロー君が無関心なだけでしょ……」
……ここまで来ると、上杉くんは何かしらの病気なのではないだろうか…?
というか、髪型の他にも服装でも大方判断はできる。四葉さんなんか、428という数字の入ったTシャツを着ていて答えを公開しているようなものだ。
風太郎「悟飯。お前はどういうわけか五人を見分けられるらしいな?どうやって見分けてるのか知らんが、顔だけで見分けてみろ?お前もできないぞ」
悟飯「か、顔だけで…?」
顔だけでって……。相当な難問なんじゃないか……?
悟飯「……………」
ズルはダメだよな…。普段は気で見分けるようにしていたから、顔だけで見分けられる自信が全くない。
……あっ、でも…。あの物静かな感じの顔は三玖さんじゃないか…?左から2人目は三玖さんだな…。
……四葉さんは、5人の中で1番気が……って!つい癖で気で見分けようとしてしまう………。
……顔だけで…。というのは無理があるな…。そもそも髪の毛の長さとかどうしても目に入ってしまうし…。
悟飯「……………ご、ごめん…。顔だけは流石に難しい……」
風太郎「そ、そうだろう!!」
なんか上杉くんが若干安心している気がするのは気のせいだろうか…?
四葉「逆にいつもはどうやって見分けているんですか?」
悟飯「それは、服装とか髪型とかで…」
一花「でも、五月ちゃんの変装を最初から見破ってたんでしょ?それだけじゃ説明できないと思うんだよねぇ」
悟飯「それは………なんというか…」
四葉「まさか…!?孫さんには既に愛が存在すると!?」
三玖「あ、愛ッ…!?」
珍しく三玖さんが驚いた表情をしている…。
風太郎「愛…?どういう意味だ?」
四葉「昔お母さんが言っていました!愛があれば自然に見分けられると!!」
風太郎「……道理で無理なわけだ」
四葉「無理じゃありませんよー!現に孫さんはできてます!」
二乃「えっ?何?私たちに対して愛があるってこと…?なんかキモいんですけど…」
僕自身が愛で見極めていると発言したわけではないのに、言われたい放題である……。
風太郎「さて、本題に入ろうか」バンッ‼︎
上杉くんは五枚の紙を取り出す。ってこれは………
悟飯「確か、宿題の小テスト…?」
風太郎「そうだ。見事に全部綺麗な丸が描かれている。しかもご丁寧に名前の欄は破られている。バスタオル姿で分からなかったが、犯人はこの中にいる!私が犯人だよーって人!!」
悟飯「いや、それで正直に答えてくれるとは思えないけど……」
というか、僕でも名乗り出ない…。
風太郎「だろうな。四葉!白状しろ!」
四葉「当然のように疑われている!」
悟飯「いや、上杉くん。決め付けるのはよくないよ……」
四葉「そうですよー!いくらなんでも全ての教科で0点は取りません!!」
三玖「……なるほど。それでこの髪型だったんだ」
風太郎「顔さえ見分けられるようになれば、今回のこともスキーの時みたいな一件も起きないだろうからな」
五月「……反省してます」
無意識に五月さんに対して精神的に攻撃をしている…。意図的じゃないよね…?
二乃「あの五月はマスクさえなければ私達も分かったんだけど……」
風太郎「というかなんでお前らは顔だけで判別がつくんだ?自分を除いたとしても4人いるんだぞ?まさか、愛とかじゃないよな……?」
二乃「は?なんでって……」
二乃「こんな薄い顔三玖しかいないわ」
三玖「こんなうるさい顔二乃しかいない」
っと、三玖さんと二乃さんは同時に言うけど、うるさい顔と薄い顔って何…??
三玖「……薄いって何?」
二乃「うるさいこそ何よ!?」
あっ、よかった…。同じことを思ってたんだ…。
一花「もう元に戻してもいいかなー?なんで今日はそんなに真剣になってるんだろう……」
……確かに。スキーや今回の件でここまで真剣に……。なってもおかしくはないな。
風太郎「…ん?シャンプーの匂い…?」
っと呟き、辺りの匂いを嗅ぎ始める上杉くん…。
三玖「えっ?えっ…??」
二乃「えっ、なんかキモっ」
風太郎「……!!そうだ!」
上杉くんは何かを閃いたようで、5人に対してこんなお願いをする…。
風太郎「お前達に頼みがある!俺を変態と罵ってくれ!!」
「「「「「……………」」」」」
………流石に呆れられているようだ。なんというか…。もうちょっとオブラートに包むというか、別の言い方があると思うんだけど……。
二乃「あんた、手の施しようのない変態だわ…」
風太郎「違う…!そういう心にくる言い方じゃなくて…!」
三玖「……ほくろでも見分けられるけど…?」
風太郎「それだ!お手軽!見せてくれ!!」
三玖「えっ…?えっと……………、悟飯になら、見せてもいいよ…?だからその…私の部屋に……」
へっ?なんでそこで僕が出てくるんだ?
五月「ダメです!!そもそも、犯人のほくろを見てないと意味がないでしょう!?」
風太郎「た、確かに……」
それもそうか。しかしほくろで見分けるかぁ…。今度参考にしてみようかな?
一花「……フータロー君。もしかしたら、この中にいないのかもしれないよ?」
風太郎「どういうことだ…?」
一花「落ち着いて聞いてね?」
「私達には隠された六人目の姉妹、六海がいるんだよ!」
風太郎「……………」
上杉くんがあからさまに「バカだなコイツ」って顔をしているよ…。
四葉「なんだってー!?それで六海は今どこに!?」
一花「ふふふっ…。あの子がいるのは、この家の誰も知らない秘密の部屋…」
風太郎「勝手にやってろ」
悟飯「……上杉くん。顔じゃなくて筆跡とか紙の状態で判断してみるのはどうかな?」
風太郎「……それだ!!」
ということで、回答を二人がかりで丁寧に確認する…。
風太郎「……五月ではないな。真面目な五月は誤字があったら、消しゴムを使って消すはず……。そして、三玖よりも字は上手くなく……。四葉よりも漢字は書けていて、四つ折りしてるから、丁寧にファイリングしている二乃も除外…。一花ならもっと紙がよれているはず………」
こうして見ると、全くと言っていいほど一貫性がない…。………でも、最初のテストの時は、みんな0点ってことはなかったよな…?全ての教科で0点を取るなんてことは………。
…………まさか…?
悟飯「……ひょっとして、犯人は複数…?」
「「「「「ギクっ…」」」」」
……ん?今……。
風太郎「なに?そんなはずはないぞ?バスタオル姿のやつが持っていた紙袋の中に入っていたんだ。他のやつの回答をなんでそいつが持ってるんだ?」
悟飯「でもここまで一貫性がないのは変だよ。いくらなんでも」
風太郎「……じゃあ、一枚一枚、別人が書いたものと仮定してもう一度確認してみるか………」
確認すること数分……。
風太郎「……五月の『そ』の書き方…。四葉の『著じるしい』という送り仮名…。この門構えの書き方は二乃……。三玖の4の書き方…。そしてこの雑な書き方は一花………!」
なるほど…。こうして見ると、文字だけでも区別することはできるのか…。上杉くんは本当によく見てるんだな…。僕も見習いたい…。
風太郎「お前ら1人ずつ0点の犯人じゃねえかッ!?!?俺がいない間何やったてんだよお前はッ!!」
なにって、いつも通り授業をしていただけなんだけど…。
一花「あははー…。悟飯くんは私達のことを考えてペースを合わせてくれるから楽だったよ…」
四葉「そうですね!その分頭に入ってきやすかったです!!」
風太郎「嘘つけ。入ってるなら0点なんて取らないだろ」
四葉「辛辣っ!?」
風太郎「……やっぱり家庭教師1人じゃダメだな。悟飯は甘い!俺が復活したからには、楽なんてさせないからなッ!!」
悟飯「あはは……」
甘い…。甘い、かぁ…。なんとなくではあるけど、自覚はある。自分に対しては厳しくできるんだけど……。
……と言いたいところだけど、自分に対しても甘いかもな…。今の僕がベジータさんに会ったら、間違いなく『腑抜けやがったな…』とか言われる…。というか、この前ブルマさんの家に行った時に実際に言われた……。
…ピッコロさんに一回鍛え直してもらうのも視野に入れた方がいいかも…。主に精神面の方で……。
二乃「何してんのよ一花!コイツらが来る前に隠す約束だったでしょ!!」
一花「ごめーん」
風太郎「全く………」
五月「………上杉くん」
何やら上杉くんと五月さんが内緒話をしている。……もしかして、入院中に話していた過去のことかな…?
………………もしかして、この五人の中に会ったことがある人がいるんじゃないかと思っているのだろうか?もしそうなら、結論から言うと正解だ。そしてその人物は四葉さんなのだが…。
昨日、四葉さんと約束したばかりだ。四葉さんが人に見せられるくらいにまで成績が上がった時にそのことを告白するから、それまでは秘密だ。
風太郎「この中で昔、俺に会ったことがあるよーって人!」
「「……??」」
三玖さんと二乃さんは何のことだかさっぱりな様子。四葉さんはまあいいとして……。一花さんが四葉さんの方をチラッと見たな…。ひょっとして、四葉さんの過去を知っているのかな?
二乃「何よ急に?」
三玖「どういうこと?」
風太郎「……そりゃそうだ。そんなに都合よく近くにいるわけがねえ。それに………、お前らみたいな馬鹿があの子のはずねえわ」
五月「ば、馬鹿とはなんですか!?」
………中々に酷いことを言うね…。でもまあ…、お世辞にも頭がいいとは言えない成績ではあるんだけど……。
風太郎「間違ってねえだろ五月。よくも0点のテストを隠してたな…!今日はみっちり復習だ…!!」
っと、肩に手を置きながら話す上杉君だけど、その人は残念ながら五月さんではない…。
悟飯「……違うよ。五月さんじゃなくて三玖さんだよ」
風太郎「えっ……?」
三玖「……もしかして、わざと間違えてる…?」
風太郎「……………」
三玖「もうフータローのことなんて知らない」
風太郎「す、すまん!!」
四葉「あはは!まずは上杉さんが勉強をしないといけませんね!」
……その日は、0点の答案を隠していた罰として、5人の頭がオーバーヒートしている状態にも関わらずに、それに構わずに続けようとしていた風太郎を見かねて、悟飯が止めに入った。
五つ子は、悟飯というブレーキ的存在に心底感謝するのであった…。
しかしながら、悟飯一人では、様子を伺いながら授業を進めるため、五つ子の出来ではあまり進まないのだ。そこで風太郎が強引に進めることで、ついてこれないことに危機感を覚える者は必死になって覚えようとするのだ。
家庭教師として、悟飯と風太郎を一言で言い表すなら……。
風太郎がアクセル。悟飯がブレーキである。
それに加えて、悟飯の甘さが意図せず五つ子にとっては飴となり、逆に風太郎の厳しさが鞭となっている。
実は2人揃うと効率が最強レベルであることは、7人とも気付いていないのである…。
その日の夜…。三玖と一花はそれぞれの想い人をデートに誘おうとしていた。
というのも、次の日は勤労感謝の日なのだ。風太郎と悟飯はいつも家庭教師として一生懸命働いている為、その感謝をしようと(いう建前で)誘おうとしている。
三玖「よし、デートっぽい」
一花「あれ…?なんかデートっぽいかも…?」
三玖「デートは2人っきりで…!」
一花「2人きりじゃない方がいいのかな…?」
一花「送ってもいいよね…?」
三玖「だって明日は……」
「「勤労感謝の日だもん…!」」
ピッ
((送っちゃった…!))バタバタ‼︎
二乃「!?な、なに?」
四葉「なんか騒がしいね?」
五月「……やりました!」
二乃「なにがやったのよ?」
五月「明日は悟天君とらいはちゃんと出かけることになりました!」
二乃「……食べるんじゃないわよ?」
五月「食べませんよッ!?」
数分後……。
二乃「どうしたのよ一花?」
一花「……なんでもない」
三玖「……」ニコニコ
どういう事情があるのか知らないが、珍しいことに、一花のと三玖のテンションが真逆になっていた。
悟飯「…ん?三玖さんからメールだ…」
なになに?「明日休日だけど、一緒に出かけない?」……?
うーん…。久々に修行とか勉強とかしようかと思ったんだけど…。
チチ「ミクって……ひょっとして五つ子ちゃんのウチの1人か!?」
悟飯「えっ?う、うん…」
チチ「なんだべ!?一緒に出かけないかって!?そりゃもう行くしかねえべ!!悟飯!!明日は出かけるだ!!家にいることを禁止するだ!!」
悟飯「えっ、ええ!!!?なにそれ!?!?」
チチ「とにかく、明日はそのミクさのところに行くだ!!くれぐれも失礼のないようにな!!」
悟飯「は、はぁ……」
……家にいられないとなったら、流石にやることないもんね…。
悟天「お母さん、僕も出かけていい?」
チチ「ダメだ悟天ちゃん!明日は勉強の日だべ!!」
悟天「でも五月さんから誘われてて…」
チチ「仕方ねえべ…。行ってくるだ!」
悟天「わーい!」
本当にお母さんは変わったよな…。前のお母さんなら間違いなく勉強を優先させるはずなのに……。
というより、生徒である五人に対して甘い気がする…。なんでだろう…?
取り敢えず、明日は行けるよって返信しとくか…。
ピコン
『僕は大丈夫だよ。明日の何時頃にどこで合流する?僕は早起きな方だから、多少は早くても大丈夫だよ』
三玖「ええ!?い、行けるの…!?やった…!えっと…、明日の………」
ピコン
『明日は休日だから断る』
一花「……なんとなく予想はできてたけど……トホホ………」
翌日…。
三玖さんが指定してきた場所に着いた。集合時間は11:00とのことだったが、念の為30分前に着くようにした。なんでも…、
『女の子を待たせるのは論外だべ!!男が先に行って待つもんだ!』
っと、お母さんが言うものなので、余裕を持ってきた。
……それが常識というものなのだろうか…?
三玖「あ、あれ…!?もう来てたの…?待たせちゃったかな…?」
おや?思ったよりも待たなかったな…。お母さんの言う通り、早めにきて正解だったようだ。ギリギリに来てたら、三玖さんを30分も待たせることになってたんだもんな…。
悟飯「いや、僕も来たばかりだったから大丈夫だよ」
三玖「そ、そう…?あっ、悟飯はさ、肩とか凝ってたりする?」
肩…?…………言われてみれば、ちょっとだけ凝ってるかも…?……分からないな…。
悟飯「うーん…。もしかしたらあるかも?」
今日も早起きをして修行をしていたからかな…?最近になって修行を再開したせいか、肩凝りが出てきたかもしれない…。
三玖「なら丁度よかった。ついてきて」
三玖さんの言われた通りに着いてくると…。
三玖「悟飯、気持ちいい?あっ、あとこっち見ないでね」
悟飯「えっ?う、うん…。いい感じだよ…」
……凄いなぁ…。流石お金持ち。ここはマッサージ屋さんと言うのかな?三玖さん曰く、『スパ』というらしい…。
そのマッサージ屋さんでマッサージを受けているんだけど……。
(正直もっと強い力でやってくれないとただくすぐったいだけなんだよね…)
しかしそんなことを気軽に言えるはずもない。そもそも、悟飯は圧倒的な超人である為、一般人程度の力ではマッサージできないのである。恐らく悟天あたりが丁度いいのではないだろうか?
悟飯「……三玖さんはここの会員なんだっけ?」
三玖「うん。ここは私のお気に入りなんだ」
……今閃いたけど、僕が気を抑えれば、このマッサージも効くんじゃないだろうか…?試してみる価値はある…。
スッ…
あっ、これはいい…!三玖さんが気に入る理由が分かった気がする…。
悟飯「なんか身体が軽くなった気がするよ!ありがとう!」
三玖「良かった、喜んでくれて」
しかし、気を抑えてマッサージを受けるという発想はなかったな…。これからはマッサージを受ける時は気を抑えよう。
三玖「……あっ、そろそろお昼行く?」
悟飯「お昼?」
まだ12時…。あっ、もう12時なのか…。じゃあ丁度いいかもしれない…。
悟飯「そうだね。そろそろ丁度いい時間かも…」
三玖「それじゃあ、次はね……」
またしても三玖さんについていく。そして到着したのは……。
「「「中野様。ようこそいらっしゃいました」」」
三玖「お久しぶりです」
…………最早言葉も出ない。こんな高級レストランがあるとは……。
席についてから三玖さんにこんな質問をしてみた。
悟飯「まさか、三玖さんってここの会員でもあるの……?」
三玖「いや、ここは五月がよく行っているレストランってだけ」
悟飯「えっ?でもさっきは………」
そういえば、側から見たら、この五人って物凄く似ているんだった…。
悟飯「………あれ?待って?」
ここの値段、全体的に高くないか…?これは流石に僕が出した方がいいのではないだろうか………?
三玖「あっ、値段は気にしないで好きなもの頼んでいいよ」
悟飯「えっ?いやいや!そんなの悪いよ!」
三玖「大丈夫。お金の心配ならいらないから」
悟飯「いや、そういう問題じゃなくて……」
三玖「……」ムスッ
何故か膨れ顔になっている…。なんで不機嫌になるんだろう…?………そんなに食べてほしいってことかな……?
悟飯「あはは…。お腹空いてきたから、好きなだけ頼ませてもらおうかな〜?」
三玖「…それがいい」
三玖さんが若干笑顔になった…。意図はよく分からないけど、ここは頂くとしよう…。
凄い美味しかった。今まで食べたことのないようなものばかりで驚いたなぁ…。世の中って広い……。
三玖「……あんなに食べるなんて知らなかった。五月なんか比じゃない…」
悟飯「あ、あはは……」
美味しかったものでついつい沢山頼みすぎてしまった……。
悟飯「流石にあれは僕が払うよ…」
三玖「だから大丈夫。お金の心配ならいらない」
悟飯「いや、そういうことじゃなくて………。三玖さんがそう言うなら…」
三玖さんが、将来ダラシない男の人に貢いでしまうんじゃないかと、他人ながら心配してしまう……。
悟飯「いつもあんなところで食べてるの?本当に凄いね……」
三玖「流石に特別な時にしか行かないよ。中でもクリスマスは特別かな……?去年は南に冬忘れツアー」
クリスマス感があまりないかもしれないが、南半球の人からしたら、クリスマスは夏がデフォルトなんだよな…。
三玖「一昨年は北で超ホワイトクリスマス」
悟飯「修行してるの…?」
ただ寒いところにいるだけってあまり修行にはならないんだよな…。やっぱり戦うか、体を動かすかのどちらかの方が効果的だ。
三玖「でも、場所はどこでもいいの。昔お母さんが言っていたことなんだけど、『大切なのはどこにいるかじゃなく、五人でいること』なんだって…」
悟飯「……いいお母さんだね」
そんな話を聞いたら、次は映画を見ようとのこと。
三玖「一花からチケットをもらったんだ。これ、一花が出てるやつだって」
……そういえば、一花さんは女優になれたんだっけ…?いや、正確には前からだったと思うけど……。
……女優として、どれくらい演技が上手いのか気になるかも……?
悟飯「そうか…。じゃあ行ってみようか!」
映画を見終わった…。
三玖「面白い話だったね。一花はすぐに死んじゃったけど……」
悟飯「あ、あはは……」
やはりまだ主役級の役はもらえないみたいだ…。
三玖「そういえば、一花は林間学校のあとから何故かやる気になって、順調に仕事が増えてるみたい。一説では、相当な額の貯金を溜め込んでるとかなんとか………」
まあ、女優さんとして働いてはいても、まだ一人暮らしをしてないのだから、お金は溜まっても不思議ではないか……。
三玖「あっ…。最後に寄りたいところがあるんだけど、いい?」
悟飯「えっ?いいけど、どこに行くの?」
三玖「それはね……」
まだまだお出かけは続くみたいだ。だけど、映画なんて普段は見ないし、あんなレストランで食事をすることもないし、こうしてのんびりと過ごすのも悪くない気がする。地球は平和だって実感できるからなのだろうか…?
……お出かけか…。ちょっと楽しいかも…。
今週は無茶苦茶忙しかったんで遅くなりました…。まだ忙しい期間の中ですので、ペースはまだ戻らないかと思いますが、来週になれば戻るかと思います…。
ちなみにですが、デート回は次話まで続きます。四葉&風太郎の方は原作通りですので、カット致します(原作を見てね!)
風太郎と悟飯はなんというか、正反対な気がします。原作を見ても分かる通り、風太郎は絶対に厳しい。その反面、悟飯は他人に対して厳しくするということはしないような気がします。その為、この2人がいい感じに飴と鞭になってるんじゃないかなぁっと思ったり…。
風太郎はアクセル、悟飯はブレーキという表現は、原作ごとよめのリスペクト的なものです。恋した二乃はアクセル全開でブレーキなんてない、とかそんな表現を聞いた気がしたので、敢えてそんな表現にしました。
なんか最近はドラゴンボール要素が薄くなってきてますけど、そろそろまたひと暴れ来るかと思います。