孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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毎話のように載せていた注意書きはもう載せなくてもいいよね…?まああの件はそんな頻繁に起こるもんじゃないし…。



前回のあらすじ。

悟飯は三玖とデートに行っていた。とは言っても、悟飯自身はそれがデートだという自覚はないわけだが…。

前回では、スパでマッサージを受け、高級レストランで食事をし、一花が出演する映画を鑑賞した。そして、2人は次の目的地に着いた。

悟空「いやー、にしても悟飯のやつモテモテじゃねえか!やんなぁ!」

界王「あまりにもモテ過ぎて女の子に刺されて死んだ色男がいるのをワシは知っとるぞ」

悟空「はぇ……大変だなぁ…」

界王「確かな…。メールで改行されまくったところで、最後の行を見ると、「さようなら」って……そこからブスリと…」

悟空「世の中色々なやついんだなぁ…」



第18話 宣戦布告

悟飯「……服屋さん?」

 

三玖「うん。(デートといえば、ショッピング…!)」

 

うわぁ…。なんというか、全体的に高い服ばかりだなぁ…。流石お金持ち…。ブルマさん一家もこういうところで買い物するのだろうか?

 

「そちらの服お気に召したでしょうか?」

 

三玖「……買っちゃおうかな、悟飯はどう思う?」

 

悟飯「えっ?」

 

三玖さんにしては珍しく、男の人が着ても女の人が着ても似合いそうな服を選んでいる。そういう服は四葉さんが着ているイメージなので、なんか新鮮だ。

 

悟飯「うーん…。三玖さんならなんでも似合うんじゃない?」

 

三玖「……!?あ、ありがと…」

 

おや?ちょっと顔が赤いな?そんなに暖房は効きすぎていないと思うんだけど…。

 

「こちらはメンズの服も用意してあります。彼氏様とペアルックなんて如何でしょうか?」

 

三玖「……!!!?」

 

悟飯「……えっ?ぼ、僕も?うーん…。じゃあ着ようかな…?」

 

三玖「…!?!?」

 

「それではこちらを…。試着室はあちらになります」

 

悟飯「はーい!」

 

三玖「…………」

 

(悟飯、彼氏ってこと、否定してなかったけど…。いや、悟飯のことだもん…。きっと深い意味はない……)

 

 

 

 

 

……実際に服を着てみた。…うん。そろそろ新しい服を買ってもいいかもしれないな。服の種類を増やせば、変装に使えるかもしれない。特に二乃さんに超サイヤ人の姿で会う時は、少しでも僕であるという証拠を残さないようにしないと……。

 

シャー

 

悟飯「あっ!やっぱり似合うね!」

 

三玖「……あ、ありがと…(うわわわ…!悟飯とペアルックになってる…!?)」

 

「お二人ともお似合いですよ!」

 

三玖「……これ、買います…。2つとも買います!」

 

「ありがとうございます!」

 

悟飯「えっ?僕の分は自分で払うよ?」

 

三玖「いい。私に払わせて」

 

悟飯「……そ、そう?うーん…。分かった…」

 

やっぱり三玖さんは貢ぎ癖とかがあるんじゃ…。ますます心配になってくる…。

 

「わーお!ペアルックになるなんて、やるね三玖!」

 

三玖「い、一花!?」

 

一花「ヤッホー2人とも。なになに?もしかして、2人はもう付き合ってるの?」

 

悟飯「いや、そういうことじゃないけど……」

 

一花「……??付き合ってないのにペアルック…?…………あー、でも悟飯君だしなぁ……。あり得る…………」

 

………………なんか呆れられたような気がするのは気のせいだろうか……?

 

三玖「い、一花はどうしてここに?」

 

一花「いやね、私の服を買うついでに二乃が欲しがってた服を試着してあげようかなって思ってさ」

 

三玖「そ、そうなんだ…」

 

一花「せっかくなんだしさ、こんなの着てみたら、三玖?」

 

そう言って一花さんは………。いや、目の前に僕がいることを忘れてない??

 

三玖「こ、こんなの着れない…!」

 

一花「着てみなよ〜。似合うと思うよ?ねっ、悟飯君?」

 

悟飯「えっ?う、うん……。というか、そういったものは、気軽に人に見せるものじゃないと思うんだけど……」

 

一花「違う違う。それは人によるんだよ悟飯君!」

 

悟飯「そ、そうなの…?」

 

つまり、僕のことは信用してくれてるってことかな…?そういうことなら嬉しいんだけど…。

※↑合ってるけどなんか違う。

 

一花「それはまあ冗談として、試着室に……あれ?誰か入ってる?」

 

三玖「あっ、ほんとだ。じゃあ別のところに……」

 

一花「……試着室、1室しかない……」

 

三玖「なにそれ……」

 

………ん?あれ?そこにいる人の気は、なんか……いや、まさか………

 

シャー

「あっ」

 

………あれ?四葉さん?もう1人いたような気がするんだけど……。いや、上杉くんと四葉さんの気を同じ場所から感じる…。??ど、どういうことだ?僕の勘違いかな…??

 

一花「なんだ。四葉も来てたんだ。ご飯に行くとか言ってなかった?」

 

四葉「あらあら、一花と三玖じゃありませんか…。ってあれ?三玖にしては珍しい服装を……。あっ、孫さんもいるんです………うえええええええ!?!?!ペアルック!?!?!いつの間に付き合ってたんですかッ!?!?」

 

三玖「つ、付き合ってない!……まだ

 

ペアルックってそんなにおかしいことなのかな…?

 

一花「四葉。相手はあの悟飯君だよ?」

 

四葉「……あっ、確かに…」

 

……またしても呆れられたような気がする……。なんで……??

 

一花「もう。ここはお姉さんが妹の為にひと押ししてあげよう……。悟飯君!ペアルックっていうのはね、普通は付き合っている男女がやることなんだよ!」

 

悟飯「……えっ?そうだったの…?」

 

四葉「知らなかったんですか!?」

 

悟飯「初めて知ったよ…。ごめん三玖さん。僕はそういうつもりはなくて……」

 

三玖「……いい。他の男ならともかく、悟飯とペアルックなら、寧ろ嬉しい…」

 

悟飯「えっ…?」

 

四葉「!?(わお!三玖が攻めた!)」

 

一花「!(よし。これならあの鈍感悟飯君でも気付くんじゃない…?)」

 

悟飯「そ、そう?ならいいんだけど…」

 

良かったぁ。三玖さん怒っているんじゃないかって思ったけど、そんなことはなかったみたい…。

 

それにしても、僕とのペアルックなら嬉しいって………。

 

 

 

『ペアルックっていうのはね、付き合っている男女がやることなんだよ!』

 

『悟飯とペアルックなら、寧ろ嬉しい…』

 

 

 

……林間学校の時に、前田くんが言っていたな。なんとも思ってない相手をキャンプファイヤーのダンスに誘うはずがないと。あの時、三玖さんは伝説を否定していたけど、それは照れ隠しだったということか………?

 

 

 

 

………いや、まさかね…。三玖さんって五人の中では1番恋愛に興味がなさそうだし……。

 

 

 

 

 

 

 

一花「四葉さん四葉さん。これはどうでしょうか?」

 

四葉「一花さん一花さん。これはひょっとすると気付いたのでは?」

 

三玖「えっ…?えぇ…!?」

 

一花「……まあ、少しだけ進展したっぽいから……。四葉に聞きたいんだけど、フータロー君はどっちが似合うかな?ハットとキャップ」

 

四葉「ちょ、ちょっと待ってね!」シャー

 

………

 

 

シャー

四葉「帽子は基本被らないみたい」

 

一花「何今の間…?」

 

……そこに上杉くんもいるのか…?一体2人で何をしているんだ…。試着室って普通は一人で入るものだと思うけど…。

 

四葉「それより向こうに抱腹絶倒間違いなしの服があって…」

 

一花「うん。それは後で行ってみるね。それよりそこに用があるんだけど…」

 

四葉「へっ?し、試着室で何するの?この中何もないよ?」

 

四葉さん…。言葉の意味を考えてみようよ…。

 

一花「大抵の人が試着だと思うよ…?これ、二乃が欲しがってたウェア。代わりにサイズを測ってみようと思って」

 

四葉「そっか…。でも二乃本人じゃないと……」

 

一花「何言ってんの?」

 

三玖「私達、同じ体」

 

………五つ子って便利だな…。

 

四葉「そ、そうだけど……」

 

「同じ体なら私が着るよ」

 

……今の声って…。

 

四葉「あ、ああ!今の声は私です!」

 

一花「……ならいいけど、じゃあ四葉、よろしくね?」

 

シャー

 

…………本当に上杉くんと四葉さんは何をしているんだ…?

 

三玖「…というか、私達の買い物はもう終わってるんだった。行こう、悟飯」

 

悟飯「えっ?う、うん…」

 

一花「えー?もう行っちゃうの?」

 

三玖「またあとでね、一花」

 

……結局、上杉くんと四葉さんが何故二人して試着室にいるのかは分からずじまいだった。……もしかして、実は既に二人は付き合っていたのか………?

 

………分からないなぁ…。恋愛って……。

 

僕達の会計は既に終わっていたので、お店を後にする。

 

「あー!孫さんお久しぶりです!」

 

……なんと、上杉くんの妹のらいはちゃんがいた。

 

悟飯「こんにちは。一人なの?」

 

らいは「もうすぐ五月さんと悟天君が来るみたいです!」

 

らいはちゃんも五月さんに誘われていたのか…?……五月さんは末っ子だから、弟とか妹とか、そういう存在が珍しいのかな……?

 

らいは「それにしても、孫さんやりますね!」

 

悟飯「えっ…?何が……?」

 

らいは「えっと…三玖さん……で合ってますよね?」

 

三玖「うん…」

 

らいは「二人でペアルックだなんて!もうお付き合いとかしてるんですか!?」

 

目をキラキラさせながらそう尋ねてくるらいはちゃん。なんというか、一花さんと聞かれてることは同じはずなんだけど、なんだろう…。何かが違う…。

 

悟飯「いや、付き合ってるわけじゃないよ…」

 

らいは「ペアルックなのに!?!?」

 

悟飯「あはは…。ペアルックって、付き合ってる人達がするものなんだね…。今さっき初めて知ったよ……」

 

らいは「ええ!?お兄ちゃんですら知ってるのにそれはまずいですよ!?」

 

……何気に自分の兄である上杉くんを貶してないかな……?気のせい………?

 

五月「らいはちゃん、お待たせしました…。って、孫くん!?」

 

悟飯「あっ、五月さん……」

 

五月「み、三玖と何してるんですか!?!?ぺ、ペアルックになって…!?!?ま、まさか、お付き合いを…!?!?」

 

そんなに驚くことなのか…?というか、このやり取りは何回やればいいんだろうか…??

 

ギュッ

悟飯「…!?み、三玖さん…!?」

 

三玖「…そう…!私達、付き合ってるの…!」

 

突然、三玖さんが腕に抱きついてくる。なんで突然そんな嘘をつくんだ…?もしかして、姉妹相手には見栄を張りたいとか……。いや、それだと一花さんの前でも同じことをするはず……。

 

五月「ほ、本当に……そうなんですか…?」

 

五月さんが若干涙目になりながら僕に問いかけてくる。

 

悟飯「いや、だから……」

 

ムギュ

悟飯「!?!?」

 

らいは「わ、わわわっ…!」

 

今度は正面から思いっきり抱きついてきた!?!?

 

悟飯「な、何してるの!!」

 

三玖「ほら、この通り、私達はラブラブ…!」

 

って、三玖さん顔が相当赤いよ…。無理してるんじゃ………?というか、なんでそんなに見栄を張るんだろう………?

 

五月「う、嘘です!孫くんはちゃんと生徒とは一定の距離を置く人です!!悪い冗談はやめて下さい!!」

 

ギュッ

………注意してくれるのはありがたいのだが、何故五月さんも腕に抱きついてくるのだろうか……?

 

三玖「むっ…。五月、悟飯から離れて」

 

五月「三玖こそ離れて下さい!」

 

三玖「お姉ちゃんの言うことは聞いて…!」グイッ

 

五月「姉と言っても大差ないでしょう!?」グイッ

 

悟飯「あの〜…。僕をオモチャか何かと勘違いしていない…?」

 

なんで二人に両腕を引っ張られているのだろうか…?四葉さんなら、『中野サンド!?』とか、『姉妹サンド!?』とか言いそうな状態だ……。

 

らいは「……孫さん、モテモテだなぁ…。お兄ちゃんもこういう日が来るのかなぁ…」

 

「……」パシャ

 

……誰かに写真を撮られたような…。

 

悟天「兄ちゃん、3人で何してるの?」

 

悟飯「あっ、悟天。頼む!この二人をなんとかして!」

 

悟天「いや、だから何を…」

 

らいは「悟天くん!五月さんと三玖さんは、孫さんをかけて勝負しているんだよ!!」

 

悟天「??」

 

らいは「多分、勝った方が孫さんを自分の物にできるってことだよ!!」

 

悟天「えーっと…。あっ!お母さんがよくドラマで見ているやつかな?なんかドロドロとか……」

 

らいは「そう…!今まさにドロドロな展開が目の前で起きているんだよ!!」

 

……二人はなんの話をしているのか理解できない…。

 

三玖「……五月、らいはちゃんが変な人に連れて行かれそうだよ?」

 

五月「それは本当ですか!?」バッ‼︎

 

あっ、五月さんが離してくれた…。

 

三玖「悟飯、今のうち…」

 

悟飯「えっ?」

 

五月「あれ?らいはちゃん普通にいますよ?あー!!騙しましたね三玖!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三玖「まさか五月に遭遇するとは…」

 

悟飯「ねえ、五月さんの前でなんであんな嘘をついたの?」

 

三玖「……それは…」

 

悟飯「あー…。別に言いたくないなら話さなくてもいいけど……」

 

三玖「……少しでも早く悟飯と二人きりになりたかった」

 

悟飯「えっ…?それって……」

 

悟飯が鈍感なら、私がアピールするしかない。この気持ちに気付いてもらうためには…!

 

悟飯「もしかして、何か勉強で困っていることがあるの?」

 

三玖「違う、そうじゃない」

 

悟飯「あれ?そう…?」

 

……まあいいや。悟飯はこういう人だもん…。

 

三玖「……今日は何の日だか知ってる?」

 

悟飯「えっ?今日…?うーん……。もしかして、三玖さんの誕生日…?」

 

三玖「違う。それは5月5日」

 

悟飯「あっ、そうなんだ……」

 

さりげなく私の誕生日を伝えといた。真面目で律儀な悟飯なら、誕生日プレゼントをくれると思う…。

 

三玖「正解は、勤労感謝の日」

 

悟飯「勤労……?あー!今日のお出かけってもしかして……」

 

三玖「うん。いつも一生懸命働いてくれているからそのお礼」

 

悟飯「別にお給料はちゃんと貰ってるから、わざわざこんなことしてもらわなくてもよかったのに……」

 

三玖「私がやりたかったことだから気にしないで。ところで、今日のお出かけ、どうだった…?」

 

緊張してたせいか、あまり悟飯の意見を聞かずに回ってたから、退屈させていたらどうしよう…。

 

悟飯「うん。普段なら行かないようなレストランで美味しいものを食べられたし、映画もあまり見ないから新鮮だったし、服も自分で選ぶことはあまりないから、どれも新鮮で楽しかったよ!」

 

良かった…。少なくとも、退屈はしてなかったみたい…。

 

悟飯「…うん。定期的にこんなお出かけをするのもいいかもね……」

 

………えっ?

 

三玖「それって……どういう意味…?」

 

もしかして、また、私と出かけたい…?のかな…?……もしもそうなら嬉しいな…。

 

悟飯「こうやってさ、のんびり食べて、のんびり映画を見て、のんびり買い物をしてるとさ、今日も平和なんだなぁって、実感できるからさ……」

 

……確かに。昔はこの国も戦争とかで大変な時期があったみたいだから、こうやってのんびりお出かけできるのは、平和な証と言える。

 

私が好きな武将が沢山いた戦国時代では、こんな風にデートすることなんてできなかったんだろうな…。そう考えると、現代に生まれて良かったと思える。

 

悟飯「…それと同時に、僕はこんな平和な世界を守りたい…。そう思えてくるんだ……」

 

……まるでヒーローみたいなことを言うね…?

 

三玖「……ふふっ…」

 

悟飯「えっ?僕、何かおかしなことを言ったかな……?」

 

三玖「いや、まるで何かのヒーローみたいなことを言うなって思って……」

 

悟飯「………?」

 

…もしも、私がピンチになったら、その時は私の為に駆けつけてくれたりするのかな…?

 

でも、そんなことはあり得ないよね…。悟飯だって私と同じ普通の人間。ただ運動ができて、賢くて、カッコよくて、私のことを考えてくれて、優しくて…。

 

三玖「……悟飯、またどこかに出かける?」

 

……私はそんな悟飯が好き…。

 

悟飯「……うん。いいよ!」

 

……やった…。

 

悟飯「あっ、そうだ」

 

ポンっ

 

……突然、悟飯が私の頭に手を置いて、撫でてきた。

 

悟飯「今日はありがとう」

 

三玖「……な、なにをしてるの…!」

 

悟飯「えっ…?いや、前に一花さんに褒める時はこうした方がいいって……」

 

三玖「……一花は半分くらいは冗談を言うから、間に受けないで…!」

 

悟飯「えっ?そ、そう…?」

 

不意打ち…。悟飯は偶にズルい時がある。油断しているとこっちがもたないよ…。

 

 

……またどこかに行こうね。悟飯(私の初恋の人)…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閑話休題(おまけ)

 

らいは「ねえねえ五月さん!!さっき孫さんに抱きついていたのはどういうことですか!?!?」

 

五月「あ、あああ、あれは三玖が不埒なことをしているから…!!」

 

悟天「……抱きつくことは不埒なことに入らないの…?」

 

五月「あ、あれは血迷ってたんですぅぅうう!!!!」

 

らいは「悟天くん。これは黒だよ!!五月さんは孫さんのことが好きなんだよ!!」

 

悟天「えー?そうなの?」

 

らいは「間違いないよ!五月さんみたいに真面目な人が、好きな男の人以外に抱きつくことなんてしないもん!!」

 

悟天「……なんか嫌だな…」

 

らいは「えっ?それは…」

 

五月「な、なな、なんで嫌なんでしょうか!?!?」

 

悟天「だって、もしも2人が付き合い始めたら、間違いなく兄ちゃんが僕と遊んでくれなくなるもん………」

 

五月「はわぁああ!!悟天くん可愛いすぎます!!安心して下さい!!私が代わりにお姉ちゃんになります!!」

 

らいは「大丈夫!万が一そうなったら、このらいはお姉ちゃんのところにいつでも遊びに来てね!!」

 

なんだかんだ言って、同じく末っ子であるらいはも、弟という存在が珍しいので、悟天の前ではついついお姉ちゃんしたかったりするのだ。

 

人は、持っていないものを欲する生き物である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜…。

 

三玖「……五月、二人で話したいことがある。私の部屋に来て」

 

五月「……?え、えぇ…」

 

二乃「えっ?なによ?相談なら私が聞くわよ?」

 

三玖「五月じゃないとダメなの」

 

二乃「なによそれ…」

 

一花「まあまあ、ここはそっとしてあげようよ、二乃」

 

二乃「むぅ……」

 

 

 

 

 

 

五月「……それで、話というのは?」

 

……私はあの時見た。林間学校の時、五月が悟飯に抱きついていた。あれは事故でもなんでもない。一目見たらすぐに分かった。五月から悟飯に抱きついたんだって。

 

三玖「……五月は悟飯のことが好きなの…?」

 

五月「えっ、えええ!!!?な、ななな、何を言っているんですか三玖!?!?た、確かに彼はいい人ですよ!?勉強は丁寧に教えてくれますし、優しいですし!!ですが彼は教師で私は生徒!一定の距離は置いて然るべきなんですよ!?」

 

三玖「だったら、何で抱きついていたの?悟飯に」

 

五月「きょ、今日のは三玖から孫くんを離そうと……」

 

三玖「違う。林間学校で抱きついていたよね?私は見てたんだよ?」

 

五月「えっ…?み、見てたんですか…!?」

 

三玖「うん。だから変な言い訳はしないで」

 

五月「あ、あれは……肝試しで怖い目にあったので、近くにいた孫くんに偶々………」

 

三玖「そう?事故なんだ…。じゃあ、仮に私が悟飯と付き合うことになってもいいんだね?」

 

五月「えっ?な、何を言っているんです?」

 

言うんだ。ここで。五月にもこの気持ちを知ってもらいたい。私が本気で悟飯のことを想っているんだって。

 

三玖「私は悟飯のことが好き」

 

五月「えっ…」

 

三玖「優しいところが好き。カッコいいところが好き。賢いところが好き。悟飯の全てが好き…。だから、仮に五月が悟飯のことが好きだとしても、私は譲らないよ?」

 

五月「私……は…………」

 

三玖「生徒と教師?そんなことは関係ない。それが相手を好きになっちゃいけない理由になるはずがないもん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五月「私は…………」

 

私だって彼のことが好きだ。林間学校で助けてもらって以来、彼のことを考えない日なんてない…。三玖が孫くんのことが好きなんじゃないかってなんとなく感じてはいたが、まさかここまで本気だったなんて……。

 

…………私、は…………。

 

五月「………私も彼が好きです。彼はあの日、ピンチに陥った私を、絶望の底から引き摺り出してくれました…。もう彼のことを考えない日なんてありません…」

 

三玖「……何があったかは知らないけど、やっぱり五月も悟飯のことが好きだったんだ……。でも安心して。別に諦めろって言いたいわけじゃないの」

 

五月「えっ……?」

 

三玖「私、ある人に言われたんだ。平等よりも公平にって……。だから私は好きにする。その代わり、五月もお好きにどうぞ…!」

 

以前の三玖からは考えられないくらい、強い意志を感じた…。最近の三玖は表情が豊かになり、自信が出てきているような気がしていたけど、まさか、孫くんのお陰で………?

 

五月「……分かりました。私も好きにさせてもらいます。譲りませんからね?」

 

三玖「それはお互い様だよ…」

 

……勢いで宣戦布告言ってしまったものの、これからどうしましょう!?私達は5人仲良くできなくなるのでは…!?

 

三玖「ところでさ、悟飯のどんなところが好き…?」

 

五月「えっ…?えっと……。何か食べている時ですかね?その時の幸せそうな顔が…」

 

三玖「分かる…!悟飯が食べている姿は何時間見ても飽きない…!!」

 

五月「み、三玖もなんですか!?」

 

三玖「五月の気持ちは凄く分かるよ!!」

 

……なんだ。例え、同じ人を好きになったとしても、私達は敵になるわけじゃないんだ……。

 

寧ろ、久しぶりに同じ好きなものについて語り合うことができるんだ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、その会話をこっそり聞いていた方が数名……。

 

一花「……ほうほう。これから面白くなりそうですな〜…!」

 

二乃「い、五月が孫のことを…!?嘘でしょ…!?三玖はなんとなく分かっていたけど……」

 

四葉「わわっ…!修羅場の予感がします…!!」

 

一花「なんだかんだいってそれはなさそうじゃない?今は悟飯君の好きなところをお互いに話して盛り上がってるよ?」

 

二乃「全く。あいつのどこがいいのか分からないわ」

 

一花「私達は五つ子だからねぇ…。好きな人ももしかしたら同じかもよ〜?」

 

二乃「あり得ないわ。私は優しいけどパワフルで男らしい人が好きなのよ」

 

一花「それって、前に言ってた、セルゲームに参加していた金髪の男の子のこと?」

 

二乃「そうよ!彼に林間学校でも会えたのよ!!色々あって踊れなかったけど…。そうそう!その時にね、私は崖から落ちたんだけど、彼が空を飛んで助けてくれたのよ!!」

 

四葉「ええ!?大丈夫だったの!!」

 

二乃「ええ!カカロット君のお陰でね!」

 

一花「か、カカロット…?変わった名前だね…?」

 

二乃「はぁ……カカロット君、また会いたいなぁ…。あっ、そうだ!孫のやつが連絡先を知っているんだった!!あいつに聞かないと!!」

 

一花「それにしても……」

 

……私は悟飯君じゃなくて、フータロー君のことが好き。一見姉妹の中では私だけに見えるけど…………。油断はできないよ……。ねっ、()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなそれぞれ想い人がいるんだなぁ…。五月も本当に孫さんのことが好きなんだ…。三玖も孫さんのことが好きだし、二乃はまた別の人のことが好きみたい…。一花は……どうなんだろう…?

 

みんなが風太郎君の魅力に気づく前に他の人のことを好きになってくれて、ラッキー…かな?ひょっとしたら、私達は五つ子だから、みんな風太郎君のことが好きになるかもって思っていたけど……。

 

風太郎くん。他のみんなが別の人のことを好きでも、私は君のことが好きだよ…。5年前からずっと……。

 

でも、この想いはまだ解放しないよ…。ちゃんと君に向き合える私になるその時までは、この想いは……。

 




今回は筆が乗ったので、すんなりと書き上げられました。次回はいつの更新か…。それは作者の調子やらモチベ次第なのです。というか、継続的に週に2,3話も投稿しているのは、恐らくこの作品が初です。

なんか初めてラブコメっぽくなったような気がするのは気のせいか………?本当ならもっと早く三玖か五月のどちらかが宣戦布告する予定だったんだけどなぁ…。ここから五月要素を増やしていきたいところ。というか、あと少ししたら、次郎系もビックリの五月成分マシマシな展開になるかと思われます。多分………。

ノープランで進めていたら、いつの間にかヒロインの固定化が進んでますな…。ぶっちゃけ、シスターズウォーとかスクランブルエッグとかその辺をしっかり考えないといけませんな……。

そろそろいい加減にクウラやらターレスを召喚しようかと考えておりますが……。クウラ本人とターレスが出てくるのはもうちょっと先かも……?なんなら、そのお二方が地球に来る前に、つい最近申し上げた、『新たな敵』の方が先に出てくる可能性があるんだよなぁ…()

……感想、じゃんじゃん書いてくれてもいいのよ…?無理して書く必要もないけど。
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