孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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前回のあらすじ…。

試験1週間前になったため、悟飯達は家庭教師の仕事に本腰を入れることになった。しかも風太郎は手書きの分厚い問題集を5人分も作り上げてきた。

しかし、些細な喧嘩がきっかけになり、五月と二乃が大喧嘩してしまう。そして2人とも家出する展開にまで発展してしまった。

財布を持ち合わせていなかった五月は悟飯の家に泊まることになり、二乃はホテルに泊まることになった…。

残り1週間もない中、こんな状況になってしまったが、悟飯と風太郎は、無事に赤点を回避させることができるのであろうか…?

悟空「チチのやつ、なんであんなにイキイキしてんだ?」

界王「ワシに聞かんでくれ…」



第21話 過去

何故僕が五月さんを連れてきたのか事情を話しておいた。これで少しはマシになると思う…。

 

チチ「ウチは悟飯と悟天ちゃんが喧嘩することなんてねえから、どうアドバイスすればいいかよく分からねえだ…」

 

五月「そ、そうなんですか?」

 

悟天「そういえば兄ちゃんと喧嘩したことないかも…」

 

歳が離れてるからかな?衝突というものは中々起きない。

 

チチ「それにしても五つ子ってすげえよなぁ…。世界中探しても中々会えないんでねえか?」

 

悟飯「三つ子の時点で世界的に珍しいって言われているからね……」

 

チチ「そうだ、五月さはどれくらい食べるだ?」

 

今日はカレーだ。前にどこかで五月さんの好物はカレーだと聞いたことがあったような気がする…。

 

五月「わ、私は……」

 

グゥゥゥゥ…

 

……そういえば、一日はお金も持たずに外で過ごしていたんだよな…?それはお腹が減るに決まってる…。

 

チチ「遠慮はいらねえべ。ウチの子二人は沢山食べるから、今更一人増えたところで問題ねえべ!というかむしろ食べてってくれ!」

 

五月「……いただきます…」

 

こうしていつも通り……ではない夕食になったのだが…。

 

五月「待ってください!!?いつもそんなに食べてるんですか!?」

 

悟飯「…?そうだよ?」

 

あー…。僕と悟天のカレーの量に度肝を抜かされているらしい。確かに一般人から見たらとんでもない量だもんね…。

 

五月「………ですが、これで多少は遠慮せずにいただけます」

 

チチ「……五月さは悟飯ちゃんのことをどう思ってるだ?」

 

五月「うっ…!ゴホッ!ごほッ!な、ななな、なんでそんなことを!?」

 

チチ「そんなに動揺することでもねえべ…。なーに、単に興味本意だべ。悟飯はしっかり教師をやれてるのか気になっただ」

 

五月「孫くんの授業はとても分かりやすいです。彼は丁寧に教えてくれますから。厳しい上杉くんとは反対に、孫くんは優しめなので、私達もその優しさがあるからこそ頑張れるというものです」

 

チチ「……それだけ?」

 

五月「へっ?あとは、そうですね。真面目ですし、優しいですし、身長は高いですし、偶に見せるカッコ良さがあって、この前の林間学校の時なんか、変な人に攫われそうになっていたところを孫くんに助けてもらって、その時から私は…………ハッ!?」

 

悟飯「……五月さん…。お母さんがいるからって、無理して僕を褒める必要はないからね…?」

 

僕に配慮してくれているのかな?別にそんなことはしてくれなくてもいいのに…。もしかして、一花さんみたいにふざけているのかな…?

 

チチ「ふーん…?」ニマニマ

 

五月「あっ、えーっと…。孫くんがカッコいいというのは、本当に偶にですからね!!普段からカッコいいだなんて思ってませんからッ!!」

 

チチ「んだ。それで、二人はいつ結婚すんだ?」

 

悟飯「ぶふっ!?」

 

五月「けけけ、結婚ッ!?!?」

 

悟飯「お母さん!!冗談でそういうこと言うのはやめてって!!」

 

チチ「オラは冗談で言ってるつもりはねえだぞ?」

 

五月「わ、わ、私は構いませんけど、孫くんがいいかどうか……///」

 

悟飯「五月さん。無理してお母さんに話を合わせる必要はないからね?」

 

チチ「はぁ……。悟飯ちゃん…。オラはそんな息子に育てた覚えはねえぞ…?」

 

悟飯「えっ?」

 

いや、僕なにかした?何もしてないと思うんだけど……。

 

チチ「まあ五月さの気持ちを聞けただけで良しとするだ。ご馳走様だ」

 

何故だろう。今のご馳走様には二つの意味が含まれていた気がする…。

 

悟天「…………兄ちゃんは渡さないからね?」

 

五月「えっ?」

 

悟飯「何言ってるんだよ悟天?」

 

 

こうして夕食は終了。そういえば、五月さんはどこで寝るんだろう?

 

 

チチ「五月さ?カレーは美味しかっただか?」

 

五月「はい!とても美味しかったので、ついおかわりしてしまいました!!」

 

チチ「それなら良かっただよ…。んじゃ悟天ちゃん!今日は久しぶりにオラと寝るだよ!」

 

悟天「分かった!」

 

悟飯「あの、五月さんはどこで寝ればいいかな?」

 

チチ「それなら気にしなくていいだ。ちゃんと用意してあるだ!」

 

五月「何から何までありがとうございます…」

 

あれ?この家に客間なんてあったっけな…?布団とかをその辺に敷くのかな…?

 

……しかし、せっかく五月さんが泊まりに来てるんだ。普段ではできないことを今のうちにやっておきたい。

 

悟飯「五月さん。僕の部屋にきてよ」

 

五月「えっ、ええ!?そそそ、そんな!?いきなり孫くんのお部屋だなんて!!」

 

悟飯「……?今できることをやっておきたいからさ…」

 

五月「や、ヤる…!?」

 

悟飯「まあ…。どうしても嫌だって言うなら、無理強いはしないけど……」

 

五月「………い、行きます…///」

 

……?五月さん、照れてるのかな?あっ!もしかして、友達の家に泊まるのは初めてなんだな!だから緊張しているのか!それなら納得だ!

 

チチ「二人ともー!頑張るだぞ〜!!」

 

悟飯「はーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五月「………なんだ、勉強でしたか…」

 

悟飯「……?逆になんのことだと思ってたの?」

 

五月「い、言えません!///」

 

悟飯「…???」

 

よく分からないけど、まあいいや。後で四葉さんに今回の範囲の重要ポイントを厳選した問題を送るとして…。せっかく五月さんがいるのだ。赤点をしっかり回避できるように授業をしたい。

 

悟飯「それじゃあ始めるね?ここはね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから結構時間が経った。

 

授業は順調に進んだ。今回はかなり手応えがあった気がする。

 

悟飯「いいね!やっぱり初めて会った時よりも確実にできるようになってきてるよ!」

 

五月「ほ、本当ですか…?」

 

悟飯「うん!このまま続けていけば、今回は赤点を回避することならできるかもしれないね」

 

五月「……そういえば、もう夜の10時になりますけど、孫くんのお父様はまだ帰ってこないんですか?」

 

悟飯「…………あっ、そういえば言ってなかったね」

 

五月「えっ…?」

 

悟飯「僕のお父さんは、7年前に亡くなったんだ………」

 

五月「……!?す、すみません!!無神経な質問をしてしまって!!」

 

悟飯「……いいよ。お父さんのいない生活にはもう慣れたから……」

 

五月「……あの、機会があればでいいんですけど、孫くんのお父さんのことについて、聞かせてくれませんか?」

 

悟飯「えっ…?それくらいなら全然いいけど……」

 

「お風呂空いただぞー!」

 

悟飯「あっ、はーい!……五月さん先に入ってきたら?」

 

五月「えっ…?いいんですか…?」

 

悟飯「うん。僕が思っていたよりも五月さんはできるみたいだから 今日はこの辺で終わりにしよう。やり過ぎても覚えられることに限りはあるしね」

 

五月「分かりました。では先にお風呂をいただきますね」

 

悟飯「……あっ、着替えはどうするの…?」

 

五月「ジャージならあります。ですのでそちらに着替えます」

 

悟飯「分かった」

 

さて、今のうちに今日の問題を四葉さんに送信しよう…。上杉くんにちゃんと向き合えるように協力しないとね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャポン…

 

五月「……孫くんの方は特に生活に困っているわけではなさそうですね…」

 

てっきり上杉くんみたいに何か事情があって家庭教師のお仕事をしているのかと思っていましたが…。

 

ですが、夕ご飯だけでもあの膨大な量を3回分も食べてるとなると、生活費は相当大きそうですね…。

 

しかし…。流れでとはいえ、私は孫くんの家に来てしまいました!?孫くんのお母様は何故か結婚に賛成していますし……。これでは結婚前に挨拶に行っているみたいではありませんか!?私はただ家出しているだけなんですよ!?

 

それに…。孫くんと同じ屋根の下で過ごすことになるとは……。以前も何度かそういうことはありましたけど、その時は孫くんのことは優しいお友達程度にしか考えていませんでしたけど、今は…………

 

「五月さー!湯加減はどうだ?」

 

この声は……孫くんのお母様でしょうか…?

 

五月「は、はい!丁度いい湯加減です!」

 

「ならよかっただ…。なあ五月さ、ちょっと女同士の内緒話をしねえか?」

 

五月「えっ?な、内緒話…?私は構いませんが……」

 

一体なにを……?

 

「夕食の時はふざけ半分みたいになっちまったが、五月さは悟飯のことをどう思ってるだ?」

 

五月「えっ!?えーっと…。彼のことは優しいお友達と…」

 

「別に嘘はつかんでええ。オラは別に怒ったりはしねえだ。家に来た時には既に顔が赤かっただぞ?多分、一緒に筋斗雲に乗って緊張してたってとこだろ?」

 

五月「え、えぇ…。高いところをずっと飛んでいたので、確かに緊張はしましたけど……」

 

「そうじゃねえ。悟飯がすぐ側にいてドギマギしてたんでねえか?」

 

五月「ええ!?そそそ、そんなことはありませんよ!?彼とはあくまでもお友達です!!」

 

「……ああ!今はまだ友達ってことだな!」

 

……なるほど。孫くんの『お母さんの言うことは気にしなくていいからね?』という意味がよく分かりました…。

 

「まあそういうことにしておくだよ。ただオラから一言アドバイスさせてもらうだ。悟飯は小さい頃は学校に行けてねえ。学力は問題ねえけど、恋愛面の知識がちょっとなぁ……。そのせいもあって悟飯は鈍感だべ。だから、気持ちに気付いてほしいなら、回りくどいことはしねえで、真っ先に勝負した方がいいだぞ!!」

 

 

…………それはなんとなく分かっていました。でも、少し怖いんです…。孫くんなら拒絶はしないだろうと思っています。でも、私の想いを打ち明けたとして、その後は今までのように接することができるのか……。

 

 

「わあ!ブラがオラのよりデケェだ!?美人な上にデケェなんて、オラ女として負けた気分だべ……」

 

五月「あまり大きな声で言わないで下さいッ!?」

 

「すまねえだ。話を戻すとして、五月さが本当に悟飯のことをなんとも思ってないなら別にいいだよ。でも、何か思うところがあるなら、早めに行動しておいた方がいいだぞ?」

 

五月「………参考にさせてもらいます」

 

「……もう短刀直入に聞いちまうだ。悟飯のことは好きか?あっ、友達として好きってのは無しだぞ!」

 

五月「……好きって言ったら……どう思います…?」

 

「それなら大歓迎だ!悟飯から聞いてる話だと、五月さは真面目でいい子だ。それにお金持ちだし…。変な女に捕まる前にとっととくっついて欲しいだ」

 

まさかの孫くん側の親から公認だなんて…。ますますこの気持ちに歯止めが効かなくなってしまいそうです……。

 

「にしても、相乗り筋斗雲かぁ…。オラも昔は悟空さと筋斗雲に乗ったっけなぁ…。懐かしいだ……」

 

五月「ご、ごくう…?」

 

「ああ。言い忘れていただ。オラの夫で、悟飯と悟天ちゃんのお父さんだ」

 

ごくうさんって言うんですか…。孫悟空…?まるで西遊記みたいですね…。

 

「話が長引き過ぎちゃっただな。のぼせる前に上がるだぞ!」

 

五月「はい」 

 

…………本当にいいんでしょうか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五月さんがお風呂から出てきたので、僕もお風呂に入った。僕がお風呂から出て部屋に戻ると、五月さんは勉強をしていた。今日はもういいよって言ったのに……。やっぱり五月さんは真面目なんだな…。

 

ピロン

 

悟飯「…ん?」

 

四葉さんからメールだ…?

 

『今日も問題と分かりすい解説ありがとうございます!二乃の居場所は三玖から聞いたんですけど、孫さんは五月の居場所はご存知ですか?もしご存知なら教えて下さい!』

 

五月「……四葉からですか?」

 

悟飯「うん。五月さんの居場所を知りたいって」

 

五月「だ、ダメです!!孫くんの家にいることは伏せて下さい!!」

 

悟飯「そ、そう?分かった」

 

五月「適当にお友達の家にいることにしてください!!」

 

メールの返信によると、五月さんは友達の家に泊まらせてもらっているみたいだよ。誰の家かまでは教えてくれなかったけど…。

 

という内容の返信をした。

 

悟飯「さてと…。それで、僕のお父さんの話を聞きたいんだっけ?」

 

五月「は、はい…。差し支えがなければ、孫くん自身のことも……」

 

悟飯「……分かった」

 

 

 

僕が小さい頃から、お父さんは働きもせずに修行ばかりしていたそうだ。

 

五月「なんですかそれッ!?完全にニートじゃないですか!?」

 

悟飯「ま、まあまあ…」

 

僕は小さい時は外でよく遊んでいた。だけど周りは森ばかり。一度迷ってしまうと、なかなか元の場所に戻れない。小さい頃は今みたいに気を扱うということも知らなかった為、僕は迷子になっていた。でもその度に……。

 

『悟飯!見つけたぞ!もう迷子になるんじゃねえぞ?』

 

お父さんはいつも僕を見つけてくれた。僕はそんな優しいお父さんが大好きだった。

 

でもある日、亀仙人さんの家に行った時のことだった……。

 

『ようやく会えたぞ、カカロット』

 

お父さんの兄を名乗るサイヤ人が現れたのだ。その名はラディッツ。そこでお父さんと僕は、サイヤ人という宇宙人であることを知った。僕はそいつに攫われ、お父さんとピッコロさんが僕を助けに来てくれた。お父さんはラディッツを倒すために自分も死んでしまったのだ。

 

その後、ラディッツよりも強いサイヤ人2人が地球に来ることになり、潜在能力のある僕は、ピッコロさんの元できつい修行を1年間した。その後は、仲間の人たちと共にサイヤ人達と戦いに行った。でもその時の僕はまだ幼かった。怖くてマトモに戦えなかった。そんな僕のせいで師匠であるピッコロさんは、僕を庇う形で死んでしまった…。

 

その後にお父さんが生き返ってやってきてくれて、2人のサイヤ人をなんとか倒してくれた。

 

 

五月「えっ、ちょっと待って下さい。生き返ったってなんですか!?」

 

悟飯「ああ。言い忘れていたね。地球にはドラゴンボールっていう、7つの球体があって、全部揃えると願いを何でも1つだけ叶えてくれるんだ。今は3つ叶えられるけど」

 

ただし例外があり、1度に大勢の人を生き返らせる場合に限っては2つに減ってしまう。

 

五月「……取り敢えず、続きをどうぞ…」

 

 

そのあとは、ピッコロさん達を生き返らせる為に、ピッコロさんの故郷であるナメック星に行った。ピッコロさんが死んでしまった為に神様も死んで、ドラゴンボールの創造主である神様も死んでしまったため、地球のドラゴンボールは使えなくなったのだ。

 

そこには、2人のサイヤ人よりも更に強い奴らが沢山いた。特にフリーザという奴が非常に強敵だった。

ピッコロさんはなんとか生き返らせることができたが、今度はお父さんの親友だったクリリンさんも殺されてしまった。

お父さんはそこでフリーザに対して激しい怒りと憎悪を抱き、覚醒してフリーザを倒した……。

 

僕達は地球に帰り、ナメック星のドラゴンボールによって、サイヤ人に殺されてしまった人たちを生き返らせることができた。お父さんも帰ってきて無事に平和が訪れたかと思うと、今度は人造人間という強敵が現れた。

 

しかもその人造人間を吸収することによって完全体となるまた別の人造人間が現れた。そいつは、お父さんやサイヤ人、ピッコロさん、フリーザなどの細胞を合成して作られた特殊な人造人間だった。そいつが………。

 

悟飯「セル……」

 

五月「えっ…?セルって、7年前のあの…!?」

 

悟飯「うん」

 

色々あって完全体となってしまったセルを倒す為に、僕はお父さんと更なる修行に励んだ。そして修行は終了。セルゲームが始まるまでの間、お父さんは買い物やドライブなどに連れて行ってくれた。

 

……そして、セルゲームの日になった。最初にお父さんがセルと戦った。だけどお父さんは降参した。次に指名したのは僕。

………色々あって、僕の中に眠る力を解放することに成功して、僕はセルを上回る強さを手に入れた。だけど、僕はセルを苦しめなきゃいけないと自分に言い聞かせ、セルを痛ぶることを内心楽しんでいた。でもそれが間違いだった…。

 

まさかセルが自爆という手段を持っているとは思わなかった。自爆すれば、地球は宇宙から消えていただろう。でも、瞬間移動のできるお父さんが、自分の命を犠牲にして、どこか遠い星でセルと共に爆発したんだ…。

 

だけど、セルには驚異的な再生能力があり、更にパワーアップして帰ってきたのだ。

とても苦戦したし、諦めかけたけど、今度こそ僕はセルを倒すことに成功した。それと同時に、お父さんの仇を打つことができたんだ…。

 

今思えば、お父さんと一緒に過ごした時間はそんなになかったかもしれない。でも、地球を守る為に必死になって戦う父の姿、仲間の為に必死になるお父さんは、僕は好きだった…。

 

五月「ま、待ってください!では、セルゲームに参加していたあの金髪の男の子って…!!」

 

悟飯「………それが僕」

 

五月「…!?!?!?」

 

悟飯「あはは…。今まで隠していてゴメンね…?」

 

五月「……いえ、仕方のないことだと思います…。その話を公にしてしまっては、間違いなく大騒ぎになります…。孫くんの判断は正しいですよ…」

 

悟飯「ありがとう…」

 

五月「………ん?ということは、セルを倒したのは孫くん?」

 

悟飯「うん…」

 

五月「……でも納得です。林間学校のあの時に、その強さを目の当たりにしましたから…」

 

悟飯「五月さん、このことは…」

 

五月「分かってます。誰にも言いませんよ。例え相手が姉妹であっても」

 

悟飯「ありがとう…」

 

五月「……あれ?確か、ドラゴンボールというもので死者を生き返らせることができるんですよね?でしたら、孫くんのお父さんは生き返られるのでは…?」

 

悟飯「一度生き返らせた人は、二度も生き返らせることができないみたいなんだ…。それに加えて、病気や寿命で死んだ人も生き返らせることができないんだ……」

 

五月「…!?!?……………そ、そうなんですか……」

 

気が緩んで、少々話し過ぎてしまったな…。

 

五月「…孫くんは、今までそんなに辛い人生を歩んでいたんですね…」

 

悟飯「あはは…。人から見たら確かに辛かったかもしれないね…。でも、こうして大切な物を、人を守る力を手に入れることはできた。だから、自分の人生に後悔しているわけじゃないんだ…」

 

五月「……(私も、孫くんがそんな辛い人生を歩んできたからこそ、私はあの時に助けられたんですね……)」

 

悟飯「さて、明日から学校だし、そろそろ寝ようか。五月さんの寝室に案内するよ」

 

五月「ありがとうございます」

 

 

 

 

悟飯「お母さん。五月さんはどこで寝ればいいかな?」

 

チチ「何言ってるだ?さっき悟天ちゃんはオラと寝るって言っただぞ?」

 

悟飯「いや、悟天じゃなくて五月さんのことなんだけど……」

 

僕はいつも悟天と一緒に寝ている。ベットが僕用と悟天用とで2つ用意してある。でも悟天は今日はいないわけだから……。

 

……………まさか…!

 

悟飯「………お母さん…?」

 

チチ「悟飯!学年1位の天才なら分かるだろ?」

 

悟飯「……ここに来てふざけるのはやめてよ…?」

 

チチ「…?五月さは悟天ちゃんのベッドで寝ればええだ」

 

悟飯「お母さん!?」

 

五月「いいんですか?」

 

チチ「んだ。問題ねえだぞ!悟天ちゃんも特に反対はしてなかっただしな!本当ならお客用にお布団でも用意した方が良かったんだろうけど……」

 

五月「ありがとうございます…。では、そちらまで案内してもらえますか?」

 

悟飯「…………うん」

 

それで案内したんだけど…。

 

五月「あれ?なんで孫くんのお部屋に戻ってるんです?」

 

悟飯「……僕と悟天はいつも一緒に寝てるんだよ……」

 

五月「えっ……?えぇ!!?!?」

 

お母さん………。流石に常識を弁えようよ…。

 

悟飯「僕は床で毛布でも敷いて寝るから、五月さんはベット使っていいよ」

 

五月「だ、ダメです!!居候させてもらっている身でそんな失礼な真似はできません!!でしたら私が床で寝ます!!」

 

悟飯「それはだめだよ!!風邪引いちゃうよ!!」

 

五月「それは孫くんもでしょう!?」

 

悟飯「僕は一度も風邪を引いたことはないんだよ!!だから大丈夫!!」

 

五月「えっ!!凄いですねそれ…。でも今まで風邪を引かなかったからと言って、次も引かないとは限りません!!」

 

困ったな…。五月さんはこうなってしまうと絶対に譲らない…。

 

五月「……私は、孫くんと一緒に寝てもいいですよ?」

 

悟飯「えっ?でも……」

 

五月「そ、それとも、孫くんは、私と寝るのは……嫌ですか…?」

 

そ、そんな涙目で問い掛けられると…。

 

悟飯「あはは……分かった…。2人ともベッドで寝よう……」

 

五月「そうです!それがいいです!」

 

……明日お母さんにキツく言った方が良いかな…?

 

結局、僕は僕のベットで、五月さんは悟天のベットで寝ることになった。

 

……何故か眠れない…。五月さんがいるからだろうか…?

 

五月「……孫くん、起きてますか?」

 

悟飯「う、うん……」

 

五月「……今日は月が綺麗に見えます。少し歩きませんか?」

 

悟飯「……?」

 

山に行ったことないのかな…?でも夜のパオズ山の散歩か…。たまにはいいかも…?

 

悟飯「うん。じゃあ行こうか」

 

しかしこの後、悟飯はとんでもない出来事に遭遇することになるのであるが、悟飯はそれを知る由もない…。

 




聞かれそうなことを先に答えるコーナー(新)

Q:月は破壊されたはずですが、なんで存在してるんですか?

A:月がなくなると気候や生態系に支障が出るからワシが生前に直したんじゃよ。先代の地球の神もやっておったはずだぞ?



なんか悟飯が過去を全て曝け出してしまったな…。五月なら真面目で良識があるので、話してしまったところで周りに言いふらしたりはしないだろうといった感じで、悟飯は五月を信頼しています。むしろ近いうちにバレてしまうだろうから、どうせなら全て話してしまおうという考えです。

悟飯の過去話は、多少省いている部分があります。本当に大まかなあらすじ程度です。

これにて悟飯の素性を知る者は、いつも連んでいる6人の中では五月のみとなりました。前にも言いましたが、今回は二郎系もビックリの五月成分マシマシとなっています。もう人によっては五月が悟飯の花嫁なんじゃないかと勘違いする人が出てくるかもな…。特に次回。

実を言うと書き溜めでもう次回分できてるんですよ。ただあまりにも攻めている内容なので、このまま投稿していいのかどうかマジで迷ってます。

そこでお願い?注意?なのですが、本当に寛容な方だけが閲覧することをお勧めします。(とは言え、特殊な要素は一切ありませんけどね。タグを見ていただければ分かると思いますが…)
でもまあ…、今までも前書きで散々『細かいことが気にならない人向け』的なことを毎回言っていた気がしますが、念のため…。
次回は悟飯らしさと五月らしさが保ててるか本当に心配です…。キャラ崩壊はしてない……はず………。

なんかこれ以上載せるとネタバレになりそうなので、次回のことについてはこの辺で…。


第3回アンケートについてですが、凄い結果になってますね…。3番のハーレムはネタ枠のつもりで載せたんですけど、あまりにも多くてビックリしてます。
私個人としては、一人に絞りたいと思っていたんですけどね…。でもここまでいるとなると、やはり本編で結ばれなかった場合のIFルートにハーレムのパターンも追加した方がいいかな…。ここまで多いと書かなきゃいけない気がしてきた…w

それでは、今回はこれにて失礼します。

-追記-
ドラゴンボールの願いの数について・・・

訂正前は、願いの数を2つとしていましたが、どうやら・・・

「皆さん勘違いしているが、セル編で叶えられる願いはデンデがパワーアップさせ3つに増えた。 ただ一度に大勢の人間を生き返らせる場合の叶えられる願いは2つに減る。 だからブウ編では「どんな願いも3つだけ叶えてやろう」と言っていた。」

・・・ということみたいですね。盛大に勘違いしてましたが、読者様からのご指摘をきっかけに私が勘違いしていることに気づけました。ありがとうございます。

悟飯とヒロインの結ばれ方、どれがいい?(第20話の前書き閲覧推奨)

  • 1:本編で誰と結ばれるか明確にする
  • 2:IFルートで1人ずつルートを作る
  • 3:まさかの3人と結ばれるハーレムエンド
  • 4:1と2の複合型
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