孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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マジで今回は攻めた内容になってます。それなりに心の準備をして閲覧して下さい。
あとそれから、念の為にもう一度言っておきますが、クロスカップリングが苦手&原作カップリングが崩されるのが嫌な人はブラウザバックして下さい。

キャラ崩壊してないかちょいと心配…。



第22話 純情少年、孫悟飯

夜のパオズ山なんて久しぶりだ。とても静かで、虫の鳴き声だけが聞こえる。やっぱり自然っていいな…。

 

五月「少し曇ってしまいましたね…。月が綺麗に見えるのに……」

 

悟飯「ああ…。うん。そうだね」

 

五月「……風情がないですね」

 

悟飯「あ、あはは…。なんというか、満月を見るのは今でもちょっとトラウマみたいなものがあって…」

 

五月「…?それはどういう意味です?」

 

悟飯「サイヤ人は満月を見ると尻尾が反応して大猿化しちゃうんだ。今の僕は尻尾がないから大丈夫だけど、尻尾があった幼少期は何度か大猿になったことがあったみたい…」

 

五月「まるで狼男ですね…」

 

悟飯「その例えは的確だね…」

 

 

※逆に満月を見ると人間になる男狼という特殊な種族(?)もいたりする。

 

 

悟飯「…五月さんは、やっぱり帰る気はないんだよね…?」

 

五月「ええ。二乃が帰るまでは…。ですがこれ以上あなたのご家族にも迷惑はかけられません。明日には出て行きます」

 

悟飯「財布も持ってないのに?」

 

五月「うっ…。も、もう少しだけ居させて下さい!!なんでもしますから!!」

 

悟飯「あはは…。別にそんなに改まらなくても…。そもそも僕の家に招いたのは僕自身だし、お母さんは何故か五月さんを歓迎してるし……」

 

五月「で、ですが……」

 

悟飯「とにかく、細かいことは気にしなくてもいいよ」

 

五月「ありがとうございます……。………外に連れ出したのは、私から話しておきたいことがあったからなんです」

 

悟飯「えっ?そうなの?」

 

五月「はい…。孫くんには、孫くん自身とお父様のことについて教えてもらいました。ですから、今度は私の番かと思いまして……」

 

悟飯「別に無理して話す必要はないよ?僕が話したのは、五月さんだったからであって……」

 

五月「………/// 少し言動に気を付けてください!!でないと勘違いしてしまいそうです…

 

悟飯「えっ?う、うん…」

 

 

 

五月「……今でこそ、あのような高級なタワーマンションの最上階に住めていますが、昔は上杉君に負けず劣らずの生活をしていました」

 

悟飯「えっ?そうだったんだ……」

 

全くと言っていいほどそんなイメージ湧かなかったな…。

 

五月「今の父と再婚するまでの私達は極貧生活でした。当然です。五人の子供を同時に育てていたんですから……」

 

父と再婚…?ということは、マルオさんは義理のお父さんってことか…。実のお父さんとは離婚したってことかな…?あまり深く聞かない方がいいかも…。

 

五月「その頃の私達はまさに五つ子。見た目も性格もほとんど同じだったんですよ?けれども、女手一つで育ててくれた母は体調を崩し、入院してしまって…………。だから私は母の代わりとなってみんなを導くと決めたんです」

 

………そういうことか…。だから……

 

『未練がましく母親を演じるのやめなさいよ』

 

って二乃さんが言ったのか…。

 

じゃあ、五月さんが二乃さんをあんな風に叱ったのも、その母親を真似ての行動だったってこと…?

 

五月「決めたはずなんですけど、上手く行かないんです……」

 

悟飯「そっか…。マルオさんはどうしてるの?家で会ったことは一度もないけど……」

 

五月「……お父さんは、病院の院長を勤めてますので、いつも忙しいんですよ…。だから家に帰ってくることは滅多にありません」

 

そうか…。マルオさんってひょっとすると冷たい人なのかなと思ってたけど、五月さん達の生活状況を見て、母親を亡くしてしまったということも考慮して、五人をできるだけ楽させるために一生懸命働いているのかな…?娘のことを考えてないなら、あんな高額で家庭教師なんて雇うわけないもんね……。

 

悟飯「……じゃあ、五月さんが母親の代わりなら、僕は忙しいマルオさんの代わりに父親になろうかな……」

 

五月「……えっ!?そ、それはどういう意味ですか!?」

 

悟飯「あっ!いや、深い意味はないんだ…。でもね、父親がいない僕だから分かるんだ。母親だけじゃ足りないんだ。子供には父親も必要なんだよ…」

 

五月「孫くん…。……………母もあなたや今のお父さんのような立派な人に出会えていたなら、あれほど苦労はしなかったでしょう…」

 

悟飯「えっ…?」

 

五月「……私達の実の父は、母のお腹の中に五人の子供がいると知ってから、行方が分からなくなったみたいです」

 

それって…?どういう…?

 

五月「事故に遭ってしまったとかそういうことではありません。逃げたんです」

 

そんな酷い人がいるのか……。僕はそうならないようにしよう…。

 

五月「ですから、私は男性が苦手でした。ですが、林間学校の日にあなたが私を助ける為に必死になってくれたあの姿を見て、男性に対する考え方が変わったのです。

男性であろが、女性であろうが、良い人と悪い人がいることは変わらないと……。それに私は、あなたのことが……」

 

悟飯「………?僕のことが……なに?」

 

五月「い、いえ!なんでもありません!!私も将来人生を共にするなら、孫くんのような立派な人と共に過ごしたいと思うようになったと言いたかっただけです!!」

 

五月「……(って、ドサクサに紛れて私は何を言っているんですかッ!?これ冷静に考えれば、愛の告白そのものですよ!?)」

 

悟飯「……そうか。いい人が見つかるといいね!」

 

五月「……!?(ま、眩しい…!?孫くんの純粋さがよく分かります!?)」

 

(……孫くんはこういう人でしたね…。でもこれでいいんです…。この気持ちに気付かれてしまっては、孫くんに迷惑をかけてしまうかもしれませんから…)

 

五月「孫くん、今日は本当に綺麗な満月ですね?」

 

悟飯「……うん。そうだね」

 

純粋と勉強不足が合わさった瞬間、一周回って会話が成り立つことが証明された瞬間であった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パオズ山で少し散歩した後、私達は部屋に戻ってベッドに入った。

 

……孫くんは、もう寝てるみたいです…。前に聞いた時は、確か早寝早起きするタイプだったと…。

 

………さっきの告白。孫くんには一切理解してもらえないどころか、孫くんの反応を見るに、少なくとも私は恋愛対象外であることがよく分かった。

 

それを理解したら、ほんの少し腹立たしくなってきました…。

 

孫くんにこの気持ちを気付かれてしまったら、孫くんに迷惑をかけてしまうと思いつつも、孫くんにこの気持ちを知ってほしいと思っている自分も確かにいる。母親であるチチさんは流石と言うべきか…。初対面にも関わらず、私のことをよく理解しています…。

 

 

『私は好きにするよ。だから五月もお好きにどうぞ…!』

 

三玖がそう言っていた…。

 

 

『気持ちに気付いてほしいなら、回りくどいことはしねえで、真っ先に勝負した方がいいだぞ!!』

 

『大歓迎だ!悟飯から聞いてる話だと、五月さは真面目でいい子だ。……変な女に捕まる前にとっととくっついてほしいだ』

 

母親であるチチさんもそう言っている。チチさんがこうして夜に孫くんと二人きりになるように仕向けたのも、そういうことなのだろう…。むしろこんな状況を作っておいて、

『うちの息子に手を出した!?そんなの許さない!!』

なんて言えるわけがないだろう…。

 

一回そう考えてしまうと、私の中にあった何かが緩んだような気がした。

それと同時に、解放されていく何かの感情……。解放された瞬間に、溢れ出るこの感情は………。

 

五月「……孫くん、起きてますか?」

 

悟飯「………」

 

ぐっすり眠ってしまっている…。

 

三玖、あなたは私に好きにしていいと言いましたね?そう言ったこと、きっと後悔しますよ…?

 

 

ぎゅっ…。

 

この硬い体…。恐らく、幾つもの修羅場を潜ってきた証なのだろう。孫くんは地球のみんなの為に戦い続けてきたんだ…。しかも、それを知っているのは、五つ子の中では私だけ……。多分三玖も知らない孫くんの秘密…。

 

私は本当にいけない子ですね…。こうして三玖に黙ってお泊まりして、勝手にくっついて、勝手に秘密を知ってしまって……。

 

…あれ…?なんだろう…。意識が遠退くような……??

眠気とはまた違う…。なんだろう?この感覚は……?

身体が熱くなってきて……。もうだめ、何も考えられない……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モゾモゾ…

悟飯「う、うーん……」

 

あれ?今何時だ…?まだ暗いから夜中か…。こんな時間に起きちゃうなんて…。もう一度寝よう……。

 

………ん?なんか苦しい…。五月さんって寝相悪いのかな…?

……いや、待て?五月さんが腕に思いっきり抱きついてきてるのか…?

……悪いけど、離してもらおう…。

 

そっとそーっと…。

 

ギュッ…。

 

逆に抱きしめる力が強くなってきた。

というか、体全体を使って絡めるようにしてきた。

 

 

バサッ!!

 

 

五月「はぁ………はぁ………」

 

………!?な、何が起きているんだ…!?何故か五月さんの息が荒いし、顔は赤いし……。

もしかして、具合が悪いのか…?

 

でも、それならなんで僕に覆い被さるように起き上がったんだ……?

 

五月「…………孫くん、そんなに引き剥がそうとしなくてもいいじゃないですか……」

 

悟飯「いや、そうしないと寝苦しいし……、五月さんも寝づらいでしょ…?だから……」

 

五月「………私、最近おかしいんです」

 

悟飯「えっ?お、おかしい…!?やっぱりどこか具合が悪いの…!?」

 

五月「いえ…。そういうわけではないんです。ただ、最近はある人を見ると、胸がドキドキしてしまうんです…。そして、自分を制御できそうになくなるんです…。その人と話すだけでも脈が早くなって、冷静を装えるか不安になるんです……」

 

悟飯「そ、そうなんだ……」

 

それって、恋をしているってこと!?相手は誰だろう…?上杉くんかな…?

 

五月「特に、目が合ったり、顔が近くなったり、優しくしてもらった時にはもうどうにかなってしまいそうで…」

 

へぇ…。五月さんはその人のことが相当

好きなんだな……。真面目な五月さんをここまで夢中にさせる人ってどんな人なんだろう…?一度会ってみたいな…。

 

五月「普段話すだけでそんな状態なんですよ…?」

 

話すだけでそうなっちゃうなんて、やっぱりその人のことが相当好きなんだな…!家庭教師としては、このタイミングでその感情を抱くのはやめてほしいところだけど、抱いてしまったものは仕方ない。五月さんの恋が実るように応援しよう!

 

五月「……その人の家に泊まって、同じ部屋で寝て、ましてや隣のベッドにその人がいるんですよ…?もう自分が自分でなくなりそうなくらいに、この気持ちはもう爆発寸前です…!!」

 

そう言って五月さんは顔を段々と近づけてきた。

って、顔が近い近い!?!?そんなに真剣なのは分かったから!!

 

………えっ?ちょっと待って?今、なんて言ったの……………?

 

その人の家に泊まって、同じ部屋で寝て、隣のベッドにその人がいる…?

 

それって…………!

 

悟飯「ね、ねえ…?今、なんて言ったの…?」

 

五月「『その人』とは…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたのことですよ。孫くん……」

 

 

 

悟飯「………えっ?…えっ?………???えっ……?」

 

悟飯は五月の回答に困惑してしまった。悟飯は五月を今までそのような目で見たことがなかったからというのもあるが、まさか自分に対して恋愛感情を持っているとは思っていなかったからだ。

 

そのことを踏まえて、五月に押し倒されているようなこの状況に、悟飯は危機感を覚えた。

 

悟飯「ま、待って五月さん…!冷静になって…!!」

 

五月に静止を促そうにも、あまりにも大声を出してしまうとチチと悟天が起きる可能性があり、この現場を見られては誤解しか生まないだろう。

 

五月「ダメです…。これまで何度も冷静になろうと我慢してきました…。ですが、もう我慢できません…!!あなたのお母様にはあんなことを言われてしまいましたし、あなたは優しくしてくれますし……。それに父親の代わりになるというのは、そういう意味なんでしょう…?」

 

悟飯「いや!あれには深い意味はないんだよ!本当に…!!」

 

今の五月には話し合いが通じないと判断した悟飯は、五月を引き剥がしてソファで寝ることを思いつき、それを実行に移そうとしていた。だが……。

 

 

ギュッ…。

 

五月「逃しません」

 

五月にのしかかられた。これでは無理矢理引き剥がそうとしたら、五月が怪我してしまう恐れもある。それは悟飯は良しとしなかった為、引き剥がせない状態になってしまった。

 

もしもそのことを理解した上で五月がこのような行動に出ている場合、五月はとんでもない策士である。

 

 

 

 

 

 

 

悟飯「(…………へっ?)」

 

どうやってこの拘束から脱出しようか思考を巡らせている時、悟飯の唇に何かが重なった。

 

悟飯「んむっ…!?(ちょ、ちょっと…!?な、なななな、何をして…!?!?)」

 

ただ重なっただけではない。悟飯の口内に何者かが侵入してきた。それは悟飯の口の中を探るように動き回り、やがて離れていく。

 

五月「ぷはぁ…!」

 

先程までの行為によって、悟飯と五月の間に糸のようなものが見える。

 

悟飯「えっ…?ちょ、あの…!?///」

 

五月「ふふふっ…♪ やっと照れてくれた…♪」

 

悟飯は突然キスを……。それもか〜なり深いものをされてしまった為、気が気ではなくなり、冷静さを保てなくなりつつあった。

 

これ以上は何かとんでもない誤ちが起きそうだと判断した悟飯は、なんとしてでもこの五月包囲網から逃れようともがく。ただ逃れるだけではなく、五月を怪我させずに逃げなければならないので、難易度はルナティックでは済まされないレベルだ。

 

五月「……どうして、そんなに私を押し退けようとするんですか…?」

 

悟飯「えっ…?」

 

悟飯がもがくと、五月が涙目になって問いかけてきた。

 

五月「私のこと、そんなに嫌いなんですか…?ひぐっ……」

 

悟飯は五月のことは嫌いではない。むしろ友人として好きである。五月のこの言葉と表情は悟飯の胸に突き刺さり、とんでもない罪悪感を生み出した。

 

悟飯「い、いや!五月さんのことは嫌いじゃないよ!でも、僕はまだ恋がどういうものかが……んむっ…!?」

 

五月はまたしても悟飯の唇を塞ぐ。取り敢えず嫌いではないことが判明して安心したのだろうか?先程よりも激しいものになっていた。

 

五月「ぷはっ…♪ もうダメ!孫くん!好き好き!孫くん!!だーいすき!!」

 

五月の感情はまさに噴火している真っ最中だ。制御なんて言葉は知らない。ブレーキは完全に壊れており、アクセルだけ全開で作動しているような状況だ。

 

悟飯「い、五月さん!!冷静になって!!今はほら!深夜テンションってやつで、変なテンションになってるんだよ!!だから…!!」

 

悟飯は命以外の何かの危機を感じて必死に五月に冷静になるように促す。だが五月が冷静になる気配は微塵もない。

 

五月「そうですね〜♪でも、私の気持ちは本当ですよ?この気持ちをずっと我慢していたのも本当です♪決してテンションのせいなんかではありません!」

 

悟飯「………」

 

五月気持ちに偽りはない。母親の教えもあってその気持ちが一時的なものではないのは恋愛に疎い悟飯でも分かる。

 

しかし、だからといって流れに身を任せてはいけない。

 

スッ…

 

五月「……?」

 

悟飯はもう一度キスしてこようとする五月の唇に人差し指を当てて静止を促した。そして………。

 

悟飯「五月さんの気持ちは分かったよ…。正直今まで全く気付かなかった…。五月さんが本気なのは分かったから、返事に時間をくれないかな?五月さんに失礼のないように、じっくり考えたいんだ……」

 

いつだかにクラスメイトから聞いた方法を実践してみる。しかしこれは静止を促すものではなく、相手を射止める為の策略のうちの一つであった。自分のことを大切に思ってくれているのか…!と、相手を惚れされる言葉であるため、むしろ逆効果でしかないのだが、悟飯はそれを知らずに発言してしまう。

 

五月「私、言いましたよね?もう我慢できないと…!」

 

しかし、今の五月相手にはどんな言葉をかけようとも止まらない。止まるはずがない。何故ならブレーキは完全に壊れ、制御という言葉の意味を忘れているのだから………。

 

五月「………今夜は寝かせてあげませんよ?孫君…?」

 

果たして、悟飯は自分及び五月の貞操を守り抜くことができるのか?それはもう悟飯の理性に頼るしかなかった…。

 

五月「一緒に、気持ちよくなりましょうよ……。ね?」

 

悟飯「や、やめ…!んっ…?!」

 

五月「んっ……、んむっ……♡」

 

悟飯は決して諦めずに静止を促すが、やはり今の五月には効果なし、五月の欲望は収まるどころか、どんどん肥大化しており、ますます止められない状況になっていた。

 

五月「ぷはっ…!また逃げようとしてますね?そんないけない子は……こうだ…!」

 

悟飯「いたっ!(な、何をされたんだ…!?)」

 

五月「ふふっ…。俗に言うキスマークです。初めてやったけど、上手くいきましたね…♪」

 

五月はとうとうマーキングにも手を出す。これはもう誰にも取られたくないという、ライバルに対する宣戦布告とも取れる。今の五月は本気だった。こんな五月を見てしまっては、三玖も気絶しそうだ。

 

悟飯「ね、ねえ五月さん…!本当にどうしちゃったの…?いつもの五月さんは…」

 

五月「ふふっ…♪ 折角の機会です。無理矢理にでも、私を恋愛対象内にさせてあげます…♡」

 

この時から……。いや、もっと前から、五月の目は、狩る側の者のそれだった。瞳にハートマークがあってももう驚かないくらいに……。

 

五月はキスによって欲望を抑えるどころか、その欲望は更にエスカレートしていった。最早不純やら不潔などという言葉は忘れてしまい、今度は悟飯の服を脱がそうとする。

 

だが、悟飯は服を脱がされたらもう取り返しが付かないと思い、なんとしてでもそれだけは阻止した。すると五月は脱ぎ始め、五月は下着一枚だけの状態になった。

 

五月は本気だ。悟飯のアレを食べるつもりだ。本気で味わうつもりだ。もう誰にも止められない。本気で貪り尽くすつもりだ。恐らく彼女の母親が止めにきたとしても止まらないだろう。

 

悟飯「ま、ままま、待って!!ふ、ふふふ、服…!!服がッ!!!」

 

五月「どうです?スタイルには自信があるんですよ?どうです?あなたさえ良ければ、この身体をあなたの物にできるんですよ?我慢しなくてもいいんですよ…?孫君になら、むしろ………、して、ほしいです……!」

 

五月は今度は悟飯の理性を崩す作戦に出た。悟飯の理性という最後の砦さえ壊してしまえば、自分の欲求を全て満たせると思ったのだろう。

 

今の五月は、最早生徒やら学生やら、そんな身分はどうでも良かった。

 

 

恋する乙女。否、発情する雌。

 

 

今の彼女にはそんな言葉がお似合いであった。

 

五月「いつまで頑なになっているんですか?もう難しいことは考えないで、気持ちよくなりましょうよ……?」

 

悟飯「いや、ちょっと、あぁあああああああああああ!!!?」

 

その日の夜、2つの影が1つになったそうな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと、一線は悟飯の手によってなんとか守られた。悟飯は五月を怪我させないように細心の注意を払っていたこともあり、手刀で気絶させることもできなかったのだ…。

 

その為、悟飯は五月が疲れ果てて眠るまでの間、何度も何度も接吻……それもかなり際どいやつをされたそうだ。

 

しかし、悟飯には嫌悪やら拒絶やらの感情はなかった。

 

悟飯の心にあったのは、9割の困惑と、1割の嬉しさだ。

 

五月のような美少女に迫られて嬉しくないわけがない。悟飯とて純粋と言えど、鈍感と言えど年頃の男の子だ。

 

しかし、五月を恋愛対象としては全く見てこなかった上に、真面目な五月がここまでしてくるとは思っていなかった。

 

五月「すぅ……すぅ……」

 

そして今でも五月は悟飯に寄り添いながら眠っていた……。

その顔は、とても幸せそうであった。

 

悟飯「ね、眠れない………。五月さんがまさか、あんなことを…………あんなこと………………!」ボッ‼︎

 

悟飯はこれまでにない程顔を赤くさせていた。その顔で熱湯を作れそうなくらいに真っ赤で熱そうであった。

 

しかも、下着姿で五月が寝ているのだから余計に悟飯の顔は赤くなった。

 

悟飯の純粋な心は、今この瞬間、五月に傾き始めているのかもしれない…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝…。

 

悟飯「…………すぅ…」

 

悟飯は普段ならもう起きている時間帯なのだが、昨夜ことがあり、満足に寝付けなかった為、今ではぐっすり眠っている。

 

五月「………んん…?」

 

そんな中、五月が目を覚ました。

 

五月「………………ッ!?!?」

 

五月は昨夜のことを思い出し、卒倒してしまいそうになった。これではまるで獣ではないか。昨夜の自分に対する感想がそれであった。

 

しかし、なんとか叫ぶのを我慢した。五月は必死に周りの状況を確認し、悟飯が起床していないことを確認した。

 

服を着直そうと、ベッドから起き上がろうとしたその時であった……。

 

 

 

ガチャ

 

チチ「二人ともいつまで寝てるだ?もう朝………」

 

五月「……………………」

 

チチ「……………すまねえ。お邪魔しちまっただ………」

 

バタン…

 

チチは悟飯と共にベッドの中にいる五月の服装を見て、咄嗟にドアを閉めた。

 

五月「ま、待って下さいッ!!!!!誤解です〜ッッ!!!!!」

 

 

その後、悟飯が起きるまでに五月は着替えを済ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五月「ご、ごごご、ごめんなさい!!私、なんてことをしてしまったんでしょう!!??!?」

 

悟飯「い、いや、いいよ…。五月さんが本気なのはよく分かったから……」

 

五月「…………えっ?」

 

悟飯「えっ…?もしかして違かった…?ご、ごめん!!僕、自意識過剰なのかも……」

 

五月「…………はぁ…」

 

 

 

悟飯「………へっ?」

 

五月は、今度は唇にではなく頬にキスをした。

 

五月「いいえ。あの気持ちに嘘偽りは何一つありませんよ……」

 

悟飯「えっ…?」

 

五月「私は、あなたのことが……。孫悟飯くんのことが、大好きです」

 

悟飯「五月さん、僕は……」

 

五月「でも返事はまだいいです。私を恋愛対象として見てなかったのは分かってます。もし、私を恋愛対象として見れるようになったら、その時に返事をお願いします…///」

 

悟飯「……うん(あんなことされちゃったら、もうそういう目で見ちゃいそうだよ……)」

 

五月「……(よかった…。あんなことをしたら嫌われてもおかしくなかったのに、孫くんは私を拒絶しなかった……。本当によかった…………)」

 

 

 

その日の朝食。五月と悟飯の顔はこれでもかと言うほどに顔が赤かった。その顔を悟天に見られていなかっただけまだマシかもしれない……。

 

そんな顔を見て、先程の光景を見て、チチはこう思ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チチ(計画通り…!!

 

結論。

五月が暴走した原因はチチにあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の朝は、筋斗雲で学校付近まで飛ぶことにする。

 

今思うと、林間学校の時も、スキーでリフトに乗っていた時も、昨日の帰りの筋斗雲の時も……。

 

僕はなんて鈍感なんだろう…。もっとちゃんと見てあげなきゃ……。

 

五月「……今、私は何故あなたに体を預けているか、分かります?」

 

悟飯「……は、恥ずかしいよ…」

 

五月「ふふっ…。分かってもらえてるようで良かったです…」

 

五月さんも想いを打ち明けたからなのだろうか?なんかネジが外れている気がする…。

 

学生の間の男女交際は不純だっていつだか言ってた気がするけど…。お母さんの言う通り、恋をすると女の人は本当に変わるんだな……。

 

悟飯「そういえばさ、五月さんはいつの間にか制服に着替えていたけど、何も持たずに家を出たんじゃなかったの?」

 

五月「それが…。実を言うと、昨日偶然四葉に会いまして、その時に筆記用具や教科書と一緒にもらいました!」

 

悟飯「……財布ももらえばよかったのに…」

 

五月「そ、それは…。四葉も忙しそうでしたので……」

 

悟飯「えっ?忙しい…?あっ、試験勉強かな…?」

 

五月「い、いえ…。もしかして、孫くんは聞いてないんですか?」

 

悟飯「う、うん…」

 

五月「四葉は陸上部の助っ人に出ているみたいですよ?」

 

悟飯「……へっ?テスト期間なのに?」

 

五月「はい」

 

ええ…。四葉さん…………。

 

 

どうしようか考えていたら、いつも降りる地点に着いたので、筋斗雲を降りて徒歩で学校に向かう。すると…。

 

ギュッ…

 

…………五月さんが手を繋いできた。

 

悟飯「あの〜…?」

 

五月「……手、寒いです」

 

……これは、そういうことだよな…?僕の勘違いじゃ、ないんだよね…?

 

悟飯「あ、あはは……」

 

五月「引き剥がさないってことは、了解したと見なしますね?」

 

引き剥がしたら、五月さん泣きそうじゃん……。昨日だって………。ダメだ。思い出すだけで顔が熱くなりそう…。

 

風太郎「おっ?よう悟飯!それに五月!……………えっ?」

 

悟飯「あっ…」

 

風太郎「お、お前ら…!なんで手を繋いでいるんだ…?」

 

悟飯「あっ…!いや、これは……!」

 

スッ

五月「孫くんが落ち込んであまりにも遅いペースで歩いていたので、私が引っ張ってあげたんです」

 

風太郎「な、なんだ…。そんなことか…。何かあって付き合い始めたのかと……」

 

悟飯「!?…いやいや、そそそ、そんなことはないから!」

 

風太郎「おい。今のは軽い冗談だからな?悟飯ってこんなことで狼狽えるようなやつだったか?」

 

悟飯「い、いや〜?あはは…。そ、そうだ!そういえば、四葉さんがまだ部活の助っ人に行ってるみたいなんだけど!!」

 

このままでは上杉くんに何か勘付かれてしまいそうだ…。話題をすり替えないと…!

 

風太郎「……はっ?」

 

 

 

 

 

 

風太郎「四葉ぁあッ!!試験1週間前になったら部活やめるんじゃなかったのかぁあああッッ!!!!」

 

四葉「すみませ〜ん!!!」

 

上杉くんが四葉さんのリボンを掴みながら説教をする…。

 

風太郎「バスケ部の時みたいに断ることはできなかったのか?」

 

四葉「一度はお断りしました…。でも、このままじゃ駅伝に出られないと……」

 

四葉さんって本当にいい人だなぁ…。悪い人に騙されないか心配だ…。

 

風太郎「お得意の人好しが出たな。今すぐ辞めろ。これ以上問題を増やさないでくれ」

 

あっ、ちゃんとリボンを直してあげるんだ…。

 

四葉「内緒にしてすみません……でも、家では上杉さんの問題集を進めてますのでご心配なく!私、頑張りますから!!」

 

「中野さーん!練習再開するよー!」

 

四葉「はーい!」

 

風太郎「ま、待て!!話は終わってないぞ!!」

 

 

逃した。

 

 

悟飯「大丈夫…?上杉くん…?」

 

風太郎「……なんでお前は追いかけてくれないの?」

 

悟飯「いや、四葉さんと話したんだけど、やっぱり辞められないって…」

 

風太郎「くそ…!俺は諦めねえぞ!」

 

悟飯「……ん?あれは…!」

 

風太郎「二乃!学校に来てたのか!この前のことは気にしないから、帰ろう!な?あいつらとも昔みたいに仲良くできるって!」

 

二乃「……分かったわ」

 

おや?案外あっさり承諾してくれたな…。これで……。

 

悟飯「って、昨日のホテルじゃん!?」

 

風太郎「お、おい待て二乃!!」

 

「お客様以外の立ち入りはご遠慮願います」

 

上杉くんは二乃さんを追いかけようとするが、警備員さんに止められる。

 

風太郎「俺はあいつの家庭教師だ!!二乃!試験はどうするつもりだ!?俺が合格させてやる!!だから入れてくれ!!」

 

二乃「………試験なんて、合格したからなんなの?どうでもいいわ」

 

次の日も、その次の日も、そのまた次の日も、二乃さんに説得を試みるも、ダメだった…。四葉さんも部活を辞めてくれなそうだし、五月さんは帰ってくれそうにない。まあ五月さんに関しては他意があるだろうけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風太郎「はぁ……。試験まで残り4日…。どうしたらあいつらが纏まってくれるんだ…?」

 

(ここで俺が溺れたら、全員心配して集まってきてくれたりして…。あっ、ヤバい考え方してるぞ俺…。……でももしかしたら……)

 

風太郎「いや、あり得ねえ…。そんなわけないない……」

 

(俺のやり方が間違ってたんだ…。信用されて、頼られて、勘違いしていたかもしれない…。他人の家の姉妹の仲を取り持とうなんて、今の俺には過ぎた役割だった……。

 

 

いや、むしろ………)

 

 

『あんたなんて来なければよかったのに!!』

 

 

(……そうだ。最初から間違ってた…。ただ勉強してきただけの俺は何の役にも立てない……)

 

風太郎「あいつらに俺は不要だ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「また落ち込んでる。やっぱり君は変わらないなぁ…」

 

 

 

風太郎「……えっ?」

 

 

 

「上杉風太郎くん?」

 

 

 

風太郎の前に現れた少女は…。風太郎が大切にしている写真に写っている少女によく似ていた。

 

 

 

「久しぶり」

 




Q:これは五月ルート確定ですか?

A:いいえ(即答)。


Q:チチは何をしたんですか?

A:五月のカレーに媚薬的なものを入れました。チチの計画はこんな感じ。

五月さは真面目?悟飯に恋してる感じだなぁ…。この子も奥手そうだなぁ…。せや!オラが後押ししたろ!カレーに薬(遅効性)を入れて、会話で悟飯を更に意識させて、オラが悟飯と付き合うことを公認する。そしてトドメに悟飯と同じ部屋、それも隣に寝かせちまえば、五月さも何かしらアクションを起こしてくれるはずだべ!!

その結果、大方はチチの目論見通りになった。大方というのは、チチ的には最後まで行ってほしかったらしい。ナニがとは言わないが……。
何故最後まで行ってないのか分かるのかって?女の感だべ!



やっと5巻部分が終わったで…。これにてようやく6巻に進める…。

というわけで、前回の後書きと今回の前書きで警告した意味、ご理解いただけましたかね?タイトルの意味はそのまんま。うん…。「乙女の暴走」ってタイトルでも良かったんですけど、それだとタイトルによるネタバレになりそうだったんで変えました。

五月は食欲を見るに、抑えることができない感じなので、あちらの欲も抑えられないんじゃないかなぁ…。っと勝手に考えてました。でもそれだけだと、まだ想いも伝えてない五月があんな行動をするのも変だなと思い、チチが黒幕ということにしました()

ちなみにですが、このシチュの元ネタは、飯ビー物のある同人誌が参考になっていたり……。

Q&Aにも載せた通り、五月ルートに確定したわけではないので悪しからず…。

しかし、五月が大きくリードしたことには変わりがありませんな。三玖が知ったら、らしくもなく発狂しそう()

この話は書いてて無茶苦茶楽しかったです。

〜追記〜
今話のIFストーリーを書きました。本編では一線を越えませんでしたが、こちらは越えてしまった場合のお話です。R-18になってますのでご注意を。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17525005

悟飯とヒロインの結ばれ方、どれがいい?(第20話の前書き閲覧推奨)

  • 1:本編で誰と結ばれるか明確にする
  • 2:IFルートで1人ずつルートを作る
  • 3:まさかの3人と結ばれるハーレムエンド
  • 4:1と2の複合型
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