孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

23 / 120
前回のあらすじ…。

五月達五人の過去を知った悟飯は、そのまま寝ることになったのだが、なんと五月がまさかの大暴走…!?

悟飯の手によって誤ちは起きなかったとはいえ、こりゃ急展開…!三玖はこんなことが起きたとは知る由もなく…。
翌朝の五月のド直球の告白によって、悟飯は五月の想いに気付いたのであった…。

だが、浮かれている場合ではない。早く五月と二乃を仲直りさせねば、何もできないまま期末試験が来てしまうぞ…!?



第6巻
第23話 過去との決別


僕は上杉くんとは別々に二乃さんの説得に行った。しかし、僕でも上杉くんでも結果は同じ。警備員さんに追い返されるだけであった。

僕なら舞空術で屋上から侵入することもできるが、それはモラル的に如何なものなのだろうか……。

 

そういうわけで、どうやって二乃さんの説得をするか散歩をしながら考えている状況だ。しかし、一向にいい案が浮かばない。

 

………と言っても、1つだけ方法があるといえばある。それは僕が超サイヤ人の姿に変身して、二乃さんに会いに行けばいい。どうやら二乃さんにとって、超サイヤ人の姿の僕は初恋のようで、入れてもらうことは容易いだろう…。

 

だけど、それはあまり気が進まない…。下手したら変装がバレかねない。でも背に腹は変えられないか……?

 

っと、そんなことを考えていたら、池のところまで来ていた…。あそこに上杉くんと……五月さん…?そういえば、少しだけ帰宅を待ってほしいって言われてたけど、あんな格好で何をしているんだろう?それも上杉くんと……?

 

ちょっとあっちに行ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「付き合ってくれてありがと。約束通り、これは返すね」

 

風太郎「あ、ああ……」

 

「でも、これは返してあげない」

 

風太郎「はっ…?どうして…!?」

 

「私はもう君に会えないから……」

 

風太郎「おっ、俺を呼び止めておいてどういうことだッ!?待ってくれ!!頼む!!」

 

ヒュッ

 

風太郎「っとと、なんだこれ…?」

 

「自分を認められるようになったら、それを開けて」

 

風太郎「どういう…?」

 

悟飯「あっ、おーい!そんなところで何をしてるの?」

 

「…!?」

 

風太郎「ご、悟飯…?」

 

悟飯「それに、いつ…」

 

 

ドンッッ!!

 

 

悟飯「………へっ?」

 

僕は『五月さん』と呼びかけようとした時、何故か五月さんが僕を押したのだ。この考えに至るまで、かなりの時間を要した。

 

そのせいで………。

 

 

 

 

 

ザバァァアアン!!

 

 

風太郎「ご、悟飯ッ!!??」

 

「……!」ダッ‼︎

 

風太郎「あっ、おい!!……くっ…!悟飯を見殺しにはできねえ…!掴まれ!!」

 

 

 

 

 

 

悟飯「ありがとう、上杉くん……」

 

風太郎「気にすんな。にしても零奈のやつ、酷いことするな…」

 

悟飯「……れな…?」

 

風太郎「ああ…。さっきのやつだよ。お前を池に落としたやつ」

 

……?どういうことだ?あの人は五月さんのはずだぞ…?

 

でも、確かにいつもの格好ではなかったし、あんな服を着ているのは見たことがない…。

 

四葉「わーっ!?こんなところでどうしたんですか孫さん!?」

 

「中野さーん!止まってないで走るよ〜!」

 

四葉「あの、私は少し休憩を…、というかそろそろ帰って勉強しないと……」

 

「何言ってんの?三年生の先輩も受験がある中で来てくれてるんだよ?」

 

四葉「そ、そうですよね…。で、では私は行きますね!二乃と五月をお願いします!」

 

風太郎「あっ、おい!四葉!!…あいつやっぱり無理矢理……。悟飯、俺は……あれ?悟飯…?おーい?どこに行ったんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ……。なんで五月さんは僕を池に落としたんだろう…?訳が分からないよ…。もしかして、僕のことを嫌いになっちゃったのかな…?

この前は好きって言ってくれたのに…。何故だか、告白もしてもないのに振られた気分だな……。僕は五月さんのことをどう思ってるのかまだ分からないというのに……。

 

………何故か、少し悲しいというか、なんというか……。とにかく複雑な心境だ…。

 

 

 

 

 

「雨降ってたっけ?」

 

「いや……」

 

二乃「げっ、あいつまた来て……!キモっ!いい加減にしてほしいわ…!文句を言ってやる!上杉もそうだけど、何回追い返したら分かるのかしら…。懲りずに何度も何度も……本当に……」

 

 

 

二乃「しつこいんだから……」

 

この時、自身の口角が密かに上がっていたことは、二乃は自覚していない。

 

「何度言ったら分かるんですか?お客様の迷惑ですよ?」

 

悟飯「……分かりました」

 

二乃「……?(あら?意外とすんなり……、……!)」

 

 

バサッ!

 

悟飯「……?」

 

なんだ…?頭の上に何かかけられたみたいだ…?これは……タオル…?一体誰が…

 

二乃「警備員さんの言う通り、あんたみたいなみずぼらしいのがいたら、他の人のお目汚しになるわ。邪魔よ。部屋に入りなさい」

 

二乃さん…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どういう風の吹き回しか、僕は二乃さんの部屋に入れてもらえた。少し前の僕なら喜んでいたかもしれない。だけど、今の僕は素直に喜べない…。

 

二乃「はぁ……やだやだ、辛気臭いわ。テレビは見放題、エアコンの温度は自由自在、誰も部屋を散らかさない。1人ってちょー最高なのに……」

 

悟飯「…………」

 

二乃「って聞いてないし……。ってか!辛気臭いだけじゃなくて本当に臭いわ…!」

 

悟飯「あっ、これは色々あって池に落ちちゃったんだ……」

 

二乃「どんな色々よ……。いいからシャワーを浴びてきなさい」

 

悟飯「………そうさせてもらうよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャー

 

……一体僕は何をしに来たんだろう…?確か二乃さんを説得しに来たはずなんだけど………。

 

二乃「いい?シャンプーだけじゃなくてトリートメントもするのよ?」

 

悟飯「うん……」

 

二度も髪を洗うのか………。昔みたいに髪を伸ばしていたら、今洗うのは大変だっただろうなぁ…。

 

悟飯「……二乃さんはよくそんな長い髪でいられるね…」

 

二乃「そ、そうね…。毎日洗ってるわ。あんたにこの量の髪のケアができるかしら?」

 

悟飯「……昔はともかく、今はそんなに伸ばさないかな……」

 

二乃「はっ…?昔はって……あんた今の私くらいまで伸ばしていた時期でもあったの?流石に冗談キツいわよ?」

 

悟飯「本当だよ?なんなら、後日写真を見せようか?」

 

二乃「おぇ〜…。あんたの長髪姿を想像したら気持ち悪くなってきた…」

 

それは二乃さんの髪型で当て嵌めたからでしょ……。

 

でも、二乃さんとこんなに話したのは久々だな…。

 

二乃「……ねぇ、何があったの?」

 

悟飯「……」

 

二乃「ここに来る前に何があったのの?」

 

悟飯「……特に何もなかったよ…」

 

二乃「嘘。あんたがあんなに落ち込んでるというか……。悩んでるというか……とにかくあんな姿は初めて見たわ」

 

悟飯「別に落ち込んでいるわけじゃないよ……」

 

二乃「嘘おっしゃい。いいから聞かせなさいよ。一人は楽だけど話し相手がいなくて暇なのよ」

 

悟飯「………実は、つい先日にある女の子に告白されたんだ…。大好きですって……」

 

二乃「は、はぁ…!?それマジで言ってんのッ!?」

 

悟飯「でも、今日その子に池で会ったんだよ。その時に何故か池に落とされちゃったんだ……」

 

二乃「………!」

 

悟飯「今日何があったかといえば、これくらいだよ……」

 

……さて、体を洗い終えたことだし、そろそろ上がろう。流石に湯船に浸かるわけにはいかないし…。

 

ガチャ…。

 

って………

 

二乃「…………」ポロポロ

 

………えっ?な、なんで泣いてるの…?

 

二乃「だ、だって……。あんたは人生で初めて告白されたんでしょ?それで喜んでいたところで、その子に突き落とされたんでしょ?つまり、あんたは弄ばれたのよ…?そんなの、酷すぎるじゃない……」

 

悟飯「え、えぇ……」

 

も、もしかして、五月さんは僕を弄んでいたというのか……?

 

いや、あの真面目な五月さんに限ってそれはないだろう……。うん…。

 

二乃「でも元気出して。あんたみたいな鈍ちん野朗でも、好きになってくれる人が地球上に一人くらいいるはずだから……」

 

(って言っても、一人どころか二人もあんたのすぐ近くにいるんだけどね…)

 

二乃「…って!なんて格好で出てきてるのよ!?露出魔!!」チラッ

 

悟飯「あっ、ごめん…。でも着替えの服は一度出ないと取れないから……」

 

二乃「そ、そういう問題じゃないでしょー!!」

 

バサッ

 

二乃「あっ」

 

おや?二乃さんが倒したバックの中から、セロハンテープが貼られた紙が……って、これは上杉くんが作った手書きの問題集…!?

 

悟飯「これ………」

 

二乃「………これ、上杉が個別で問題を分けてたんでしょ…?あの時だって、本当は……。い、一応悪いとは思ってるのよ……?」

 

悟飯「………うん。僕もそれは分かってたよ。上杉くんならそのことについて怒ってないよ。あとは五月さんにも…」

 

二乃「それは嫌!」

 

悟飯「えっ…?なんで……?もしかして叩かれたことに対してまだ怒っているの…?」

 

二乃「……昔はあんなことをする子じゃなかった……。なんだか、五月が知らない人になったみたい……」

 

悟飯「………」

 

どうやら少しは心を開いてくれたようで、今日は一旦帰ることにした。無理に責めてまた機嫌を損ねてしまう可能性もあるから……。

 

二乃「……(あいつの体、相当ムキムキだったわね…。案外男らしいじゃないのよ……)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして帰宅しようとしたら…。

 

五月「さ、先程はすみませんでした!!」

 

悟飯「へっ?」

 

五月「あの時は上杉くんに正体を暴かれるわけにはいかなかったので、咄嗟に……」

 

な、なんだ…!ただ変装していただけだったんだ…。あはは……。嫌われたのかと思っちゃった…。

 

悟飯「あ〜……いいよ別に…。それなら…」

 

何故か分からないけど、僕の心は少しだけ軽くなった気がする……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしその日の夜……。

 

五月「孫くん……身体が熱いです……。どうにかしてください…!」

 

悟飯「なんでまたそうなるの〜ッ!?」

 

お泊まり初日のような状況に陥っていた。今回の原因ももちろんチチ。

 

 

 

チチ「んだ!なんかちょっと揉め事があったみてえだが、これで万事解決だべ!!」

 

チチさんにはもう少し常識やモラルというものを身に付けてほしいものだ。

 

そして今回も一線は悟飯によって守られたのであった……。

 

 

 

 

 

五月「ご、ごごご、ごめんなさい!!私、またなんてことを…!?」

 

悟飯「あ、あはは…。いい加減に自制はしてほしいかな…?」

 

昨日も前のような状況に陥った…。何度もやられてしまうと本当にどうにかなってしまいそうだから自重してほしい…。

………五月さんが2度も同じ失敗をするのだろうか…?もしかして、原因は他にあるんじゃないか………?

 

って、考えたところで原因が思いつかない……。お酒を飲まされたとか、そういうわけじゃないもんな……。

 

 

 

 

 

 

 

二乃「ルームサービス呼ぶけどあんた何かいる?」

 

悟飯「いや、僕はいいよ」

 

二乃「あっそ。せっかく飲めるのに勿体無いわね…」ガチャ

 

『はい、こちら……』

 

二乃「って、何で当たり前のようにいるのよ!?」

 

『も、申し訳ございません!!』

 

悟飯「あ、あれ?てっきり僕の立ち入りは許可されたのかと……」

 

二乃「そういうことじゃないわよッ!!」

 

悟飯「それよりも、まずは目の前の問題から解決しないと……」

 

二乃「目の前…?ああ…。期末テストのことね」

 

悟飯「………二乃さんは、昨日『五月が知らない人になったみたい』って言ってたよね?」

 

二乃「えっ?ええ……」

 

悟飯「……人ってさ、変わっていくことを避けられないんじゃないかな?いつまでも過去に囚われていたら前に進むことはできない…。

だから、過去を忘れろとまでは言わないけど、過去に囚われていないで、今を受け入れて前に進む…。二乃さんも、五月さんと仲直りをして帰ろうよ?」

 

そうだ。僕だっていつまでもお父さんの死を引きずってはいけないんだ。最後にお父さんと会話した時は、死んだことを後悔していないと言っていた。お父さんが気にしていないと言うんだ。僕を信用してお父さんは安心してあの世に行ったんだ。だから、いつまでも過去に囚われてちゃいけないんだ…。前を向かなきゃいけないんだ…。

 

二乃「……そうね。そんなことは分かってるわ…。でも、そう簡単に割り切れないのよ」

 

それはそうだろう。過去というものが簡単に割り切れるものなら、僕だってとっくの昔から気にしてなんかいないだろう。

 

二乃「……ここは私の部屋だから、独り言……」

 

 

 

 

 

 

 

私達が同じ外見、同じ性格だった頃、まるで全員の思考が共有されているような気でいて、居心地が良かったわ。

 

でも、五年前から変わった……。

 

みんな少しずつ離れていった。一花が女優をしていたなんて知らなかったわ。

まるで五つ子から巣立って行くように私だけを残して……。

 

私だけがあの頃を忘れられないまま、髪の長ささえ変えられていない。

 

 

 

 

 

 

二乃「だから無理にでも巣立たなきゃいけない。一人取り残される前に……」

 

悟飯「……うん。それがいいよ…」

 

二乃「…………でも、1つ心当たりがあるとすれば、カカロット君」

 

悟飯「へっ…?」

 

二乃「しっかりお別れできなかったからかしら……。もう一度会えばケリをつけられると思っていたんだけど…。忘れさせてくれないわ……」

 

悟飯「……そうか…」

 

二乃さんは変わろうとしている。前に進もうとしているんだ。それなら、僕は後押しをしてあげないとね…。

 

悟飯「……そういえば、今日は時間があるって言っていたような気がするな…」

 

二乃「………それ、本当?」

 

悟飯「……会ってみる?」

 

二乃「……」

 

二乃さんは無言で頷いた。

 

悟飯「…じゃあ、僕はもう帰るね。ここに彼を呼んどくから…」

 

二乃「ま、待って…!じゅ、準備をしたいから……。私がメールをしたら、彼をここに呼んでくれる……?」

 

悟飯「………分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ…。後押しする為とはいえ、やはり緊張してしまう……。でももう後には引けない…!

一応服装は変えておいたし、ちゃんと超サイヤ人にもなった。これで完璧なはず……!

 

コンコンッ

 

「はーい!」

 

ガチャ

 

開いた扉から姿を表した二乃さんは、先程の制服とは打って変わって、普段着ともまた違うお洒落な服装に着替えていた。

 

超悟飯「ど、どうも…!」

 

二乃「さあ、遠慮せずに入って!」

 

超悟飯「お、お邪魔しまーす……」

 

……ここで正体を明かすか…?いやでも、それはできない。僕であると言ってしまえば、二乃さんは僕がセルを倒したことを同時に知ってしまうのだ。五月さんの場合は、既に僕の素性を知られてしまったから敢えて話した。でも二乃さんの場合は違う。

 

二乃「ねぇ、カカロット君。私に何か言うことがあるでしょ?」

 

………まさか僕であるとバレたわけじゃないはず…。うん。恐らく、林間学校でフォークダンスを踊れなかった件だろう。

 

超悟飯「ご、ごめん…。ちゃんと予定を確認しとくべきだったよ……」

 

二乃「……いいよ。その件は水に流してあげます!って言っても、私が一方的に言っただけなんだけど……」

 

超悟飯「あ、あはは……。ありがとう…」

 

二乃「はい!この話はこれでお終い!でも、今日はずっと付き合ってくれる約束でしょ?今度こそ破ったら許さないんだから…」

 

って、前にも約束を破った覚えはないんだけど……。まあいいや…。

 

二乃「ってあれ?ちょっとジッとしててね?」

 

…?なにをするんだ…?

 

ピタッ

 

超悟飯「…?絆創膏?」

 

二乃「うん!なんか虫に刺されてたみたいだから!」

 

そうなのか…?気付かなかったなぁ…。

ここは……首か……。制服だと、丁度襟で隠れる位置にあったから気付かなかったのか…?

 

二乃「そこら辺に座ってて。今お菓子を作ってる途中なの。本当はカカロット君が来るまでに作っておきたかったんだけど、思ったよりも早かったわね」

 

ええ!?わざわざお菓子を作っているの!?流石二乃さん…。お母さんでもあんな料理はしたことないんじゃないかな…?

 

……って、いつか言われた気がする…。女の子のお手伝いはした方がいいとかなんとか……。

 

超悟飯「一人でやるのは大変でしょ?何か僕にできることがあれば手伝うよ?」

 

二乃「………えっ、ちょっと待ってね」

 

超悟飯「へっ?うん……」

 

なんだ…?手伝おうとしたら、二乃さんがベランダに出てしまった…。ベランダに何か材料でも置いているのかな…?

 

ブブー‼︎

 

………メール…?いや電話だ…。二乃さんから…?

 

超悟飯「も、もしもし?」

 

『もしもし孫?カカロット君、ちょー優しいんですけど!?っていうか、緊張して顔がまともに見れないわ!』

 

超悟飯「えーっと、ところで何の用かな…?」

 

『あっ、ごめんごめん…。カカロット君ってシュークリーム嫌いじゃないよね?』

 

ええ!?シュークリームを自作してるの!?

 

超悟飯「好き嫌いはないし、甘い物は大好きだって言ってたから、大丈夫だと思うよ?」

 

『オーケー!』

 

…………ここで通話は終了。携帯電話を隠さないと…。よし、これで大丈夫。

 

二乃「……シュークリーム作ろうと思うんだ…」

 

超悟飯「…自分で作れるんだ?凄いね……」

 

いや、本当に凄いと思う…。

 

 

 

お手伝いをしていたら、焼いて盛り付けをするだけの段階に入ったようだ。するとまたしても二乃さんは電話の為にベランダに出た。

 

『もしもし?会話が続かないんだけど、カカロット君の趣味って何?』

 

超悟飯「それは本人に聞いた方が早いと思うけど……、そうだなぁ…」

 

僕の趣味…?釣りとか読書かな…?

 

超悟飯「前聞いた話だと、釣りと読書だって言ってたよ?」

 

『つ、釣り…!?……わ、分かったわ』

 

 

 

二乃「今度友達と釣りに行く予定なんだけど、誰か詳しい人いないかなー?」

 

超悟飯「………」

 

分かりやすいな…。まあ僕が電話で事前に聞いてたからだとは思うけど…。

 

 

 

釣りの話を少々していたら、生地が焼き上がったようだ。

 

しかし……。

 

二乃「う、嘘…!霧吹き忘れたかも…!いつもはそんなことしないのに…」

 

まさかの失敗。これは意外…。

 

超悟飯「二乃さんが料理を失敗するとは……」

 

二乃「えっ……?」

 

あっ!しまった…!つい…!!

 

超悟飯「あっ!いや!前に悟飯に二乃さんは料理が上手なんだよー!って聞いたから……!」

 

二乃「……そこじゃなくて」

 

えっ?じゃあさっきはどこで反応したの?

 

 

 

『ねえ!彼、私のこと名前で呼んだわ!』

 

超悟飯「あー…。うん…。それは良かったね……」

 

一花さんから聞いた話だと、二乃さんは繊細だって聞いたけど、本当のことなんだなぁ…。一花さんは姉妹のことをよく見ているし、見えている…。流石だなぁ…。

 

 

二乃「よーし!もう一回作るわよ〜!」

 

 

 

そして今度こそ完成した。僕の知っているシュークリームとは一味違うけどとても美味しそう…。しかも果物を挟んでいる贅沢仕様……。

 

………二乃さんの将来は料理人でいいんじゃないかな…?

 

二乃「さあ、召し上がれ!」

 

超悟飯「いただきます…」

 

二乃さんの作ったシュークリーム(豪華版)を口に入れる……。

 

……!?!?

 

な、なんだこれ…!?まず生地がサクサクしている!?それに生クリームが甘過ぎず、控えめな甘さになっていることから、イチゴが酸っぱく感じない…!?

 

これを、僕と同い年の子が作ったのか…!?す、凄いな…。これなら普通にお金を払ってでも食べたいレベルだ…。

 

二乃「……あの、そんなにベタ褒めされると照れる……///」

 

超悟飯「……あれ?声に出てた…?ごめん!あまりにも美味しかったものだからつい!」

 

二乃「ま、まあ……ありがと…。気に入ってくれて嬉しいわ!たくさん作ったからもっと食べて!」

 

って、一体何個作ってるのさ…。ってあれ?よく見たら、果物が1つ1つ違う…?

 

ラズベリーだったり、キウイだったり、オレンジだったり、バナナだったり、そのミックスだったり……。

 

うわぁ…!これ全部僕が食べちゃっていいの…?僕はなんて幸せものなんだろう……。って、今は変装しているんだった…。素直に喜べないな…。あはは…。

 

20個くらい食べさせてもらった。色々な味があった為、食べ続けても飽きない仕上がりにするのにも才能を感じる。

 

二乃「わあ!モリモリ減ってる!そんなに美味しいの?」

 

超悟飯「あっ、ごめん…。食べすぎちゃったかな…?」

 

二乃「い、いいのよ!カカロット君の為に作ったんだし!」

 

正直、これはみんなにも分けてあげたいレベルだな…。他の4人はいつもこんなものを食べているのかな…?ちょっと羨ましいかも…。お母さんの料理も美味しいんだけど、こういったスイーツ系は作らないからね……。

 

超悟飯「でも、これ以上僕だけで独り占めするのは……あっ、そういえば、二乃さんには姉妹がいるんだよね?せっかくだから分けてあげようよ?ここに呼んでさ」

 

二乃「………そんなこと言わないで」

 

あ、あれ……?

 

二乃「せっかく二人きりになれたんだもん…。邪魔されたくないよ……。私は………」

 

 

二乃「カカロット君さえいてくれればいいから………」

 

 

 

………あぁぁああぁ……。そんな顔しないで……。なんだ?僕が普段見てきた二乃さんとはすっかり別人だぞ?実は誰かと入れ替わってたりしないよね…?気を確認したら、二乃さんのものに間違いない……。

 

……五月さんもそうだけど、恋って本当に人を変えるんだなぁ……。

 

超悟飯「……悟飯から聞いたよ?確か姉妹で喧嘩しちゃったんだってね?そんなのダメだよ……姉妹で仲良くしないと…」

 

二乃「……孫も同じこと言ってた。私も中間試験であんなこと言っちゃったし、迷惑かけていると思うけど……」

 

超悟飯「……僕が聞いた話だと、悟飯が迷惑だって文句を言っている時はなかったよ?」

 

二乃「嘘!絶対そうに決まってるわ!だって、勉強ばっかで……」

 

超悟飯「………二乃さん。確かに勉強も大切だよ。でもね、それよりも、家族関係の方が大事なんだよ…。家族は他人とは違うんだよ……。だから、僕は5人で一緒にいてほしいな……。悟飯もきっとそう思ってるよ……」

 

二乃「………あの、ちょっとトイレ行ってきていい?」

 

超悟飯「えっ?う、うん…」

 

二乃さんが部屋を出た。あれ?トイレならこの部屋にもあったはず…。

 

ブブー

 

ん?電話…?今度はなんだ…?

 

『もしもし?あんた、ホテルの近くにいる?』

 

超悟飯「えっ?まあ、一応……」

 

『すぐに一階のカフェに来て』

 

超悟飯「へっ?」

 

 

どういう意図かは分からないが、『悟飯』としての呼び出しを受けた。僕は超化を解除し、カプセルにしまっておいた制服を取り出して着替えた。服装を変えなければバレてしまうからだ…。

 

でも、なんでこのタイミングで……?

 




やばいっすなぁ…。次回分がスランプ状態ですわ…。いや、書けてはいるんですけど、自分的には納得が行ってないというか……。次回の投稿は遅くなるかもしれないですねぇ……。まあ無理せず頑張って下さいと結構言われているので、無理はしないことにしますけど(というか今までも無理してたわけではない)。

つい先日買ったポケモンでもやるかぁ…()
マジでストーリー思い付かない時はいくら考えても無駄なので。他のことに時間を使った方がふと思い付いたりするんですよねこれが…。

そろそろ悟飯が本気を出す戦闘がくる……かな…?ただメインは五等分なので、あまり戦闘を入れすぎないように注意をしないと……。………以前に話が成り立たないぞ的なことを言われましたが、成り立たないとまでは行かなくても、やっぱり難しいですなぁ…。それでもできている他作者様がいるんだから、ジャンルを言い訳になんてできねぇ…()

纏めると、ストーリー思い付かないので投稿頻度が落ちるかもと言いたかっただけです。はい。

あと、お気に入りが300件に達しましたね(もしかしたら減ってるかも…?)。特に大幅にお気に入りが減るということはなかったので、五月が攻めてきても皆さん的にはアリなんですな…。これから五月は素の状態でもグイグイ来るかと思われます。

それでは今回はこれで。

悟飯とヒロインの結ばれ方、どれがいい?(第20話の前書き閲覧推奨)

  • 1:本編で誰と結ばれるか明確にする
  • 2:IFルートで1人ずつルートを作る
  • 3:まさかの3人と結ばれるハーレムエンド
  • 4:1と2の複合型
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。