孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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前回のあらすじ…。

二乃の過去の決別を手伝うべく、悟飯は二乃の前に再び『カカロット』として現れた。だが、突然『悟飯』として呼び出しがあり………。

そして、今話は『あいつ』が登場する…!!



第24話 非日常は突然に…

悟飯「お待たせ〜…!」

 

二乃「遅いわよ」

 

悟飯「これでも早く来た方なんだけど…」

 

さっきの二乃さんはどこに行ったのだろう?実は二重人格だったり…?

 

悟飯「急にどうしたの?わざわざ僕を呼び出すなんて……」

 

二乃「私、彼に告られるかも…」

 

悟飯「こ、告白…?」

 

二乃「だってあんな真剣な顔をして大切な話って何よ?そんなの一つに決まってるわ」

 

いや、そういうことじゃないんだけど…。僕が伝えたかったのは………

 

二乃「あんたはどう思う?」

 

悟飯「えっ?ど、どうかな〜…?」

 

二乃「あっ!カカロット君!」

 

悟飯「…!?」

 

あっ、思わず振り向いてしまった……。いるわけないのに……。

 

二乃「って、いるわけないでしょ」

 

悟飯「そ、そうだよね……」

 

二乃「まああんたの意見なんてどうでもいいわ。ただ人に聞いてもらって、自分の状況を整理したかっただけ」

 

それならわざわざ質問することはなかったんじゃ…。

 

二乃「今日は彼に会わせてくれて感謝しているわ。この先どういう結果になっても、彼との関係に一区切りをつけるわ」

 

悟飯「……二乃さん…。僕は何もしてあげられないけど、頑張ってね!」

 

二乃「……ところで、1つ聞きたいんだけど……」

 

悟飯「……?」

 

二乃「……首に付いているその跡、どうしたのよ?」

 

悟飯「……あっ、これ?」

 

これは…………この位置は……。

 

 

 

『孫くんは私のものです〜!』

 

『これ以上はやめて〜!?』

 

 

 

………五月さんに付けられたやつ!?

 

しかも、変装した時と同じ位置…!?

 

悟飯「い、いや〜…!これは……」

 

二乃「カカロット君も同じ位置に同じような跡があったのよね……」

 

悟飯「あはは……は……」

 

二乃「よくよく見ると、服装は変わってるけど、髪型は全く一緒だし、顔も似ているし、体付きも似ているのよね〜?」

 

これ、バレてるんじゃ…!?

 

二乃「それに声がそっくりだし、おまけに喋り方までそっくり……凄い偶然よね…?」

 

悟飯「そ、そうだねー……」

 

二乃「……カカロット君をここに連れて来てくれない?」

 

悟飯「えっ…?わ、分かった……」

 

一度退出したように見せかけて、高速で部屋に戻る。そしてまた着替えて、絆創膏を貼って1階のカフェに来た。

 

超悟飯「や、やあ!どうしたんだい?」

 

二乃「……惚けるのもいい加減にしなさい」

 

超悟飯「………」

 

二乃「あんたが孫だってことは分かってるのよ」

 

や、やっぱりバレてるぅうう!?

 

二乃「まさかあんたがセルを倒した張本人だとは思わなかったわ……」

 

超悟飯「な、何を言ってるのかな二乃さん?僕は……」

 

二乃「言い訳ができないようにしてあげようか?」

 

グイッ!

 

突然、二乃さんは髪を引っ張ってきた。

 

超悟飯「痛たッ!?な、なにをするの!?」

 

二乃「……えっ!?と、取れない…!?カツラじゃないの…!?」

 

超悟飯「あ、当たり前だよ!!」

 

二乃「う、うそ……?あんな短時間で何度も染め直すことなんてできないし…….えっ?ど、どういうこと……?」

 

…………おや?今ならまだ誤魔化せそうだぞ… ?

 

超悟飯「そ、それじゃあ、僕は用事があるからこれで!」

 

二乃「あっ!ま、待ってよカカロット君!」

 

超悟飯「それじゃ…!」シュン

 

二乃「……き、消えちゃった………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び同じ手順で変装を解いた。

 

二乃「………」ズーン

 

悟飯「ど、どうしたの二乃さん!?」

 

二乃「……私、盛大に勘違いしてたわ…。カカロット君があんたの変装だと思って疑わなかった。でも彼はカツラを付けてなかったのよ……。…あんな短時間で髪の色を変えることなんてできないでしょ?ましてや眉毛の色も…」

 

悟飯「そ、そうだろうね〜…。僕は染めたことないから分からないけど……」

 

よ、良かったぁ…!髪の色が変わる特性があって本当によかった……。

 

二乃「しかも、髪を引っ張ったせいか振られちゃったわ……」

 

悟飯「あ、あ〜……」

 

二乃「……これも全部あんたのせいよ!私のストレス発散に付き合いなさい!!」

 

悟飯「えっ!?そんな無茶苦茶な!?」

 

二乃「あんたに拒否権はないから!」

 

こうして、半ば強引に二乃さんに同行することになった。まあ、正体がバレなかっただけ良しとしよう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………!?ッ

 

な、なんだ…?!不穏な気が大量に近づいてくる…!?

 

二乃「どうしたのよ…?」

 

 

ガタガタガタガタガタッッ‼︎

 

 

二乃「な、なに…!?地震ッ…!?」

 

突如、謎の振動が発生した。だがその揺れは、地震とはまた違うものであった。しかも、その揺れは収まったかと思いきや、すぐにまた同じような揺れが発生する。そしてまた収まり、また揺れる。その繰り返しであった。

 

二乃「な、なんなのよ一体!?」

 

この気は…!林間学校の時にいたサイヤ人と気が似ている…!もしかして、神精樹の木を育てに来たのか…!?

 

 

『悟飯!聞こえるか!?』

 

 

僕にだけ聞こえるその声の正体は、ピッコロさんだ…!

 

『あの宇宙船はベジータ達が乗ってきた宇宙船に酷似している!しかも中から出てきてる奴らはどいつもこいつも尻尾が生えてやがる!!何故だか分からんが、大量のサイヤ人が地球に攻めてきてるぞッ!!』

 

や、やっぱりサイヤ人なのか!?でも一体どうして…!?

 

『しかも世界中に散らばるように次々と着地している…!!既に他の奴らには声をかけてある!!その辺はお前に任せたぞ!!』

 

悟飯「分かりました!!」

 

急がないと…!!犠牲者を出すわけにはいかない!!

 

僕は迷わずに走り出した。

 

二乃「ちょ!どこに行くのよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………外に出た。

 

 

…………なんだこれ…?この辺に着陸している宇宙船が1、2、3、4………

 

いや、両手で数えられるような数じゃない…!!

 

二乃「ちょっと…!どうなってんのよこれ!?」

 

悟飯「二乃さん!?なんで出てきたの!?危ないから中に入って!!」

 

二乃「それを言ったらあんたもでしょう!?」

 

くっ…!ここで戦うことになると、犠牲者がどれだけ出るか未知数だ…!しかも僕の正体も…………

 

いや、正体を気にしている場合じゃない…!!そんなちっぽけなことを気にしていたら、一体何人死ぬか…!!

 

 

 

カァァ…

 

幾つもある宇宙船の扉がゆっくりと開き始めた。そこから一人ずつサイヤ人が出てきた。

 

しかも、何人かの顔は見覚えがある…!

 

「………戦闘力たったの5か……。相変わらずこの星の住民は戦闘力が低いな」

 

「お前こそ戦闘力は大したものじゃないだろ?」

 

「くっ…!まあいい。久々に大暴れできるんだ。サイヤ人の血が騒ぐぜ……」

 

「ターレスの野郎の指示に従うのは気に食わねえが、サイヤ人の血が騒ぐって点には同意だ。さて…………地球人に挨拶でもしてやるか……」

 

………!!あいつ、また『あれ』をやるつもりか…!?この街には、上杉くんに、一花さん、二乃さん、三玖さん、四葉さん、五月さんに……

 

「おい待て。あまり地球を荒らすなとターレスに指示されている。神精樹の実の質が落ちるらしいからな」

 

「ちっ…、まあいい。それよりも腹立つぜ…!下級戦士の分際で、カカロットの野郎にあんな目に逢うなんてよ…!!カカロットの野郎が出てきやがったらこのナッパ様がぶちのめしてやる!!」

 

やっぱりか…!!あの顔を忘れるもんか…!!あいつらはナッパとラディッツだ…!!

 

二乃「えっ…?カカロットって……」

 

ナッパ「おっ?いい女がいるじゃねえかよ?ただ殺すのも勿体ねえ。ちょっと楽しませてもらってから殺すとするか…」

 

二乃「えっ…?ちょ、キモいんですけど…!あんな禿げ親父なんかに…!」

 

ラディッツ「……待てナッパ。あの女の顔、見覚えあるぞ?」

 

ナッパ「……何?」

 

ラディッツ「確か、カカロットの息子を名乗るやつが必死になって助けた女だ……」

 

ナッパ「へっ!つーことは、いきなり俺らは当たりを引いたってことか」

 

二乃「えっ?む、息子…?」

 

会話の内容はよく分からないが、アイツらは僕と二乃さん……いや、五月さんを目当てにこの星に来たみたいだ…。

 

ラディッツ「おい、そこの女。カカロットの息子がどこにいるのか教えろ」

 

二乃「はっ?か、カカロット君に子供なんていたの……?」

 

ラディッツ「とぼけても無駄だ。ターレスに渡された顔写真データとお前の顔を照らし合わせると、その一致率は99%……。ほぼ間違いなく、お前がカカロットの息子の大切なものとやらだ」

 

二乃「あ、あんた達!さっきから何言ってんのよ!!」

 

………待てよ?まさか、あの時の戦闘はスカウターを通して記録されていたのか…?だとすると、アイツらは五月さんを人質にして僕を誘き出そうとしているのか…?でも五つ子である二乃さんは五月さんと顔がそっくりだ。こいつらはそれで二乃さんを五月さんと勘違いしているのか?

 

ナッパ「まあ喋らないってんなら無理して喋る必要もねえぜ?じっくり楽しませてもらった後に吐かせてやるからよ!」

 

悟飯「おい!」

 

ラディッツ「ん?なんだ貴様は………。おい、貴様は…!!」

 

ナッパ「………お前、どこかで見たことある顔してんな……」

 

それはそうだ。お前らを倒した張本人の息子……。お前らが探している標的そのものなんだからな……。

 

ラディッツ「こ、こいつ…!スカウターに記録されている映像に写っているやつにそっくりだ…!そうか!貴様がカカロットの息子だな!」

 

ナッパ「コイツがか…!?あのガキが随分と大きくなったもんだな?身体だけだろうがな!」

 

二乃「………えっ…?あんたが、カカロット君の息子………??」

 

悟飯「……二乃さん、下がってて」

 

二乃「えっ…?」

 

ナッパ「丁度いいぜ…!カカロットの前にてめぇからあの世送りにしてやるぜぇえええ!!!!」ダンッ‼︎

 

ナッパはあの時からちっとも成長していないようだ。攻撃パターンは至って単純。特に警戒するべき要素は何一つない。

昔の僕はこんなやつに怯えていたのか……。そう考えると、少し情けない気分になった。

 

 

ドゴォォオオッッ!!!

 

 

ナッパ「がはっ…!!」

 

僕が軽く拳圧による攻撃をしただけですぐこれだ。ナッパは僕の拳圧で遥か遠くに吹き飛ばされ、意識を失った。

 

ラディッツ「な、なに…!?ナッパを、指一本触れず、エネルギー弾を1発も撃たずに…!?」

 

ラディッツは心底驚いているようだった。

 

悟飯「……僕は嬉しいぞ。まさか今更とはいえ、お父さんの仇を打てるなんてな…!」

 

ラディッツ「くっ…!やはりコイツは戦闘力のコントロールをマスターする前に始末するべきだった…!!」

 

悟飯「もう諦めろ。どんな目的で生き返らせられたのかは知らないが、お前らを生きて帰したりはしない!」

 

ラディッツ「頭に乗るなよカカロットの息子よ…!たかがナッパを一人倒したくらいで……」

 

何を言っているんだ?お前はナッパよりもずっと弱いはずだ。気だって大したものじゃない。恐らくあの時から1ミリも強くなっていないんだ。

 

ラディッツ「ふふっ…!こっそり盗み出しておいて正解だったぜ…!」

 

ラディッツはそう言うと、刺々しい木の実を自身の口に含んだ。その実を飲み込んだと同時に、突然気が大きくなった。

 

そ、そうか…!これが神精樹の実…!!食べるだけでここまで強くなるとは…!

 

ラディッツ「この神精樹の実というものは、食べるだけで戦闘力が大幅アップよ!大猿などと比べ物にならんほどにな!!」ダンッ‼︎

 

ラディッツは神精樹の実を食したことによって、自信を取り戻したのか、僕に一直線に向かってきた。

 

………だが無駄だ。

 

 

ドンッッッ!!!

 

 

ラディッツ「な、なに……!?」

 

 

ほら見ろ。気合だけで瀕死の重症だ。今のお前が何をしようが僕に勝ち目はない。だけど、あの実を何個も食べられてしまっては手強い強敵となり得る可能性がある。今のうちに始末しておこう。

 

ラディッツ「ま、待て…!悪かった…!もう悪さはせん…!今の俺はターレスの良いようにこき使われているだけなんだ…!!だから頼む!見逃してくれ!!」

 

悟飯「……いいぞ」

 

ラディッツ「……ふっ」

 

僕はラディッツに背を向ける。それを確認したのか、ラディッツが安心したような声を上げた。

 

 

シュン‼︎

 

悟飯「…なんて言うとでも思ったか?」

 

ラディッツ「……!?ま、待て!話が」

 

悟飯「……はっ!!」カァァ‼︎

 

ラディッツ「ガァァアアアアアア!?!?!?」

 

 

ドグォォオオオオオオオオオン!!!

 

 

僕は無言でラディッツに向けて気弾を放った。お前を見逃すわけがないだろう。どうせお前は僕が隙を見せたところで倒そうと考えていたのだろうが、そうはさせない。

 

悟飯「……これだけじゃない。他の奴らも……」

 

二乃「ね、ねえ!ちょっと…!!」

 

悟飯「…………」

 

二乃「あんた、何者なの…?」

 

二乃さんが不意に質問してくる。もう戦ってしまったし、目の前で気を使うところ、高速移動するところも見せてしまった。もう誤魔化しは効かないだろう。

 

………僕は………

 

悟飯「………僕は孫悟飯。地球の平和を願うただの高校生だよ…」

 

二乃「答えになってない!!それにあんな戦い方しといて只者なわけがないでしょう!?そもそも、あんたがカカロット君の息子ってどういうことよ!?」

 

 

「見ろ!アイツがカカロットの息子だぜ!!」

 

「あいつが超サイヤ人ってやつか?」

 

「いくら伝説の戦士だろうが、この人数相手に勝てるわけがねえ!!」

 

 

悟飯「……」

 

なるほど。1対1では敵わないことが分かりきっているから、人数で押そうというわけか……。

 

「てめえら!!一斉にいくぞ!!」

 

「「「だぁあああ!!!!」」」カァァ‼︎

 

二乃「あっ…!いや…!」

 

両手両足では数え切れないほどの数のサイヤ人が僕に向けて一斉に気弾を放ってきた。回避するのは容易いが、それだとここにいる二乃さんは間違いなく死んでしまうだろう。だから僕がこれらを全て弾くか、相殺する必要がある…。

 

悟飯「ハッッ!!!!!!」

 

 

ドグォオオオオオン!!!!

 

 

勿論、この程度の気弾なら気合だけでも相殺できる。

 

「な、なに…!?」

 

「馬鹿な…!?俺の最強の必殺技だぞ!?」

 

悟飯「はぁぁ………!」

 

手に力を込める。コイツらを一瞬で片付ける…!お前らにこの街を、人を殺させたりはしない…!!

 

悟飯「だりゃあああッ!!!!」

 

僕は手に気を集中させて、それをアイツらに向けて一斉に気弾として放った。この程度の気でも、アイツらを片付けることは容易い。

 

 

「「「「ぐわぁああ!!」」」」

 

 

ドグォォオオオオオオオオオン!!!

 

 

よし…!この調子でサイヤ人を纏めて始末するぞ…!そうすれば、誰一人として犠牲者を出さずに済むかもしれない…!

 

 

「馬鹿め!油断したな!女の命はもら……」

 

 

なるほどな。保険をかけておいたわけか。万が一僕を倒せなかった場合は、せめてもの抵抗として二乃さんを殺そうとしたのか………。

 

こんな戦い方をしているところをベジータさんが見たら、『サイヤ人の面汚しめ』って言いそうだな…。

 

 

「い、いつの間に後ろに…」

 

悟飯「はぁッ!!」カァァッ‼︎

 

 

ドグォォオオオオオオオン!!!

 

 

よし、この辺りは取り敢えず片付いた。次はあっちだ!!

 

悟飯「二乃さん。どこかに隠れてて!絶対にアイツらに見つかっちゃダメだからね!」

 

二乃「ちょっと!あんたには聞きたいことが山ほど……」

 

 

バシューン!!

 

 

二乃「……と、飛んだ…。嘘………」

 

謎の超人と同じように当たり前のように空を飛ぶ悟飯を見て、二乃はしばらく硬直してしまった。しかし、悟飯に言われたことを思い出し、身を隠す場所を探し始めた。

 

二乃「……(にしても……あいつ……)」

 

悟飯の正体は依然分からないままだが、一つだけ分かったことがあった。

 

二乃「……(あいつ、あんなにカッコよかったっけ…?)」

 

二乃は、戦っている悟飯の姿がカッコよく見えたらしい。

 

それもそのはず。なぜなら二乃の初恋である『カカロット』という人物は孫悟飯なのだから。『カカロット』のことをカッコよく思うのであれば、悟飯のことをカッコよく思うのも何もおかしいところはない。

 

二乃「…(でも、あんな人間離れした芸当ができるのはごく一部の人間だけのはず…。ってことは、やっぱりアイツがカカロット君…?でも、髪の色を瞬時に変えることなんて流石に……)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドグォォオオオオオオオオオン!!

 

 

 

 

ドォオオオオン!!

 

 

 

ドカァアアアン!!!

 

 

 

「がははははっ!!怯えろ地球人共ぉおおおッッ!!!己の無力さを嘆くがいい!!そして讃えろ!!サイヤ人の強さを!!素晴らしさを!!」

 

 

三玖「……」

 

何が起きているの…?

 

私はただ二乃のいるホテルに向かおうとしただけ。

 

今さっきまでは、いつもと変わらない光景が広がっていたはず。変わり映えのない日常が……。

 

なのに、今はそこら中に瓦礫が、血が、泣き声が、叫び声が………

 

まるで戦場にされた街のように………。戦の渦中に街が放り込まれたかのような光景が私の目には広がっていた…。

 

 

ピピピッ!

「……!!お前か!カカロットの息子の大切にしている奴というのは!」

 

そう言いながら私に接近してくる怪しい人が1人いた。

 

「よおそこの女。てめえはいい女じゃねえか?俺の質問に正直に答えてくれたら、命は助けてやる。お前がさっきまで見てきたように、俺はこの街を容易く破壊できる。地球人なんて簡単に殺せる。だから変なこと考えない方がてめぇの身の為だぜ…?」

 

この人たちはなんなの…?平然と空を飛んでいるし、ビームを出す。人間の常識を遥かに超えた速さで移動する。

 

でも、そこじゃない……。

 

なんで、そんな楽しそうな顔をしながら、平然とこんなことができるの……?

 

「カカロットの息子はどこだ?テメェがカカロットの息子と仲がいいのは分かってんだ」

 

三玖「……カカロットなんて名前、知らない……」

 

「ああ。すまねえな。そういや、カカロットには地球では別名があるんだっけか?えーっと……なんだったかな…。確か………ソンゴクウ…?だったかな…?」

 

ソン………?そん………。孫……?息子…?

 

まさか、その孫ゴクウって……。悟飯の親…!?

 

三玖「し、知らない…!!」

 

「おや?その反応は間違いねえ。どこにいるんだ?居場所を吐け。吐かないなら今すぐ殺す」

 

だ、ダメだ…!多分、悟飯は二乃が泊まっているホテルにいる…!でもそれを話したら、この人は悟飯を殺しに行く気だ…!

 

そんなこと、私がさせない…!!

 

「おい。いいから何か話せ。何も喋らなくても殺す」

 

ダメ…!話しちゃだめ…!今ここで話してしまえば、悟飯も二乃も殺されちゃう…!

 

ここでなんとかして時間を稼ぐんだ…!正直怖い…。私自身が死ぬのは怖い。でも………

 

 

 

 

 

 

悟飯と二乃が死ぬ方がもっと怖い…!!

 

 

 

ガッ‼︎

 

「何か喋れって言ってんのが分からねえのかッ!?この女ぁあああッ!!」

 

「……おいおい、その辺にしておけ」

 

「あっ!お前か…。別にいいだろうが。地球人がどうなろうが知ったこっちゃねえ」

 

「……やれやれ。久しぶりに戦えるって聞いたから喜んで参加してみれば、ただの弱い者イジメだったとはな……」

 

「お前もサイヤ人なら分かるだろ?人を殺し、街を滅ぼす……。サイヤ人の血が騒がねえか?」

 

「…………てめぇは何か勘違いしているみてえだが、サイヤ人は戦うのが好きなだけだ。虐殺そのものが好きなんじゃねえ」

 

「何言ってんだよ?らしくもねえな?お前の標的がお前の孫だからか?サイヤ人なら子供がどうなろうが知ったこっちゃねえだろ?」

 

「………ああ。そうかもな」

 

 

 

ドゴォォオオッッ!!

 

 

 

「グワァアッッ!!?」ドシャ

 

……!?何が起きたのかよく分からないけど、この人は私を助けてくれたの…?

 

「逃げろ、そこの女。正直に居場所を吐いたところで、そこらの下品な奴らにいいように使われるだけだぞ」

 

三玖「……誰だか分かりませんが、ありがとうございます…!」

 

同じ種族?でも優しい人はいたんだ…。誰だか分からないけど、ありがとう…!

 

 

 

「何をしやがるッ!?お前の敵は俺じゃねえだろッ!?!?」

 

「悪いな。俺はテメェらのやり方が気に食わねえんだ。それによ………。こういうのは俺の女が好まねえんだ」

 

何故かサイヤ人の味方であるはずのもう一人のサイヤ人は、三玖を助け出した。

 

彼の容姿は悟空にも、ターレスにもよく似ていた。しかし、ターレスのような冷酷な様子はなく、かと言って悟空のように甘さがあるわけでもない。

 

顔には傷が有り、赤く染まった鉢巻のようなものを巻いていた。

 

「この野郎…!テメェみたいな出来損ない下級戦士は俺がぶっ殺してやる!!」

 

「……へっ。お前には俺を倒せねえよ」

 

 

かつて、惑星ベジータを救うために、たった一人でフリーザに立ち向かった戦士……。

 

 

「今まで最前線で何度も死にかけながら戦ってきて、地獄でも常に戦ってきた俺にはな」

 

 

カカロットの親であり、孫悟空の実の父親で、孫悟飯の父方の祖父である、そのサイヤ人の名は………。

 

 

「てめぇらとは出来が違うんだよ。出来が……!」

 

 

「だったらここがテメェの墓場だッ!バーダック!!」

 

 

そう呼ばれている………。

 

 

 

 

ドグォォオオオオオオオオオン!!!

 

 

 

 

バーダック「な、なに…!?」

 

バーダックが戦闘態勢に入ろうとしたその瞬間、相手のサイヤ人は突然爆発した。何者かがエネルギー弾によって攻撃をしたのだ。

 

 

 

バーダック「…………お出ましのようだな……」

 

サイヤ人の集団の着陸が終わったかと思いきや、またしても似たような宇宙船が3機ほどこの場所に落ちてきた。似たような宇宙船ではあるものの、サイヤ人ではないことは、バーダックは分かっていた。

 

宇宙船の扉から姿を表したのは、あのクウラ機甲戦隊の3人であった。

 

サウザー「クウラ様からのご命令だ。サイヤ人はここで一人残らずに始末しろとのお達しだ」

 

ネイズ「はいよ!まあ早速一人を始末したわけだが……」

 

ドーレ「纏めて片付けてやるぜ…!」

 

 

 

バーダック「……あれがクウラの野郎が送ってきた刺客とやらか……」

 

クウラ機甲戦隊の戦闘力は、サウザーは170000。ドーレは185000。ネイズは165000と、誰もがギニュー特選隊の隊長であるギニューの戦闘力を遥かに超越していた。

 

並のサイヤ人では到底敵わない。並のサイヤ人ならばの話だが……。

 

ここで敢えて言うが、バーダックは最下級戦士でありながら、常に最前線で戦ってきた為か、生前は戦闘力が10000にまで達しており、そこら辺の中級戦士を凌駕していた。

 

しかし、彼はフリーザの手によって惑星ベジータごと消滅させられた後、何故かサイヤ人に支配される前の惑星ベジータ……。当時の名前で、惑星プラントに漂着していた。

 

何故過去にタイムスリップしたのかは未だに原因不明だが、そこでフリーザの先祖と思われるチルドという者と戦った。

その戦いの末に、彼は超サイヤ人に覚醒をした。その後は、夢から目覚めるかのように目を覚まし、気がついたら地獄にいた。戦い好きなバーダックはそこでも常に戦っていた。

 

そうしているうちに、バーダックは生前と比べ物にならない程に戦闘力が増していた。

 

ドーレ「おい、あそこにもサイヤ人がいるぜ?まずはアイツから片付けるとするか」

 

ネイズ「じゃあ俺はあっちの方に」

 

サウザー「俺はあちらのサイヤ人を片付けてくる。…………そこのサイヤ人。クウラ様のご命令だ。ここで死ね」

 

バーダック「……久々に存分に暴れられそうだぜ…」

 




はい。サイヤ人が一斉に生き返ったということで、既に察していた方はいたと思いますが、バーダックの登場です。バーダックは生き返らない方がカッコいいんじゃね?とも思いましたが、バーダックを活躍させたいから生き返らせちゃいました()

実を言うと、サイヤ人を生き返らせたメタ的な理由は、バタギネ夫婦の救済だったりする。それくらいにバーダックが好き。
今作のバーダックは都合のいい感じでZと超の要素が混ざっているかも(主に性格面)。
もしかしたらバーダックがZ戦士に加わるかもね(エッ?

一応次回も悟飯が本気を出しますけど、悟飯がマジで戦闘するシーンは近いうちにあるかと思います(今の予定通りに進めればの話)

第3回アンケート、ハーレム多すぎわろたww
選択肢を設けといてなんだけど、本編でハーレムエンドにする気はありません。まあIFで作るとは思いますけどね。ここまであると書かないと流石に失礼でしょw

ちなみにスランプはなんとか脱退しました。ですので、ペースがまた2日に1回に戻るかも?
心配されそうなので先に言っておきますが、今は無茶苦茶暇なのでこんな頻繁に更新できるだけです。決して無理してるわけではないので、そこは勘違いしてほしくないなぁ……と。それだけです。

それでは、今回はこれで失礼します。

悟飯とヒロインの結ばれ方、どれがいい?(第20話の前書き閲覧推奨)

  • 1:本編で誰と結ばれるか明確にする
  • 2:IFルートで1人ずつルートを作る
  • 3:まさかの3人と結ばれるハーレムエンド
  • 4:1と2の複合型
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