孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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前回のあらすじ…。

二乃に変装がバレそうになったが、超サイヤ人の特性である、髪色が金髪に変化する特性のおかげで、なんとかバレずに済んだ。
しかし、その後に大量の宇宙船が世界各地に着陸してきた。しかもそれは皆サイヤ人だと言う…。

ピッコロの話によれば、世界各地でZ戦士達が対処にあたっているとのことだったが、悟飯は日本に来たサイヤ人を担当することに…。

しかし、今度はサイヤ人とはまた別の勢力が来た。

更には、悟空の実の父親であるバーダックまでもが地球の、しかも日本に来ていた。



第25話 超サイヤ人の祖父と超サイヤ人を超えた孫

サウザー「……その姿を見るに、最下級戦士か?サイヤ人の下級戦士はタイプが少ないからすぐに分かったぞ…」

 

バーダック「階級で判断する時代はもう終わってるみたいだぜ?現に赤ん坊の頃に戦闘力が2だったクソガキがフリーザを倒したみたいだしな…」

 

サウザー「そうだったな…。だからこそクウラ様は殲滅しろとご命令された…」

 

バーダック「まあ、手遅れだがな」

 

サウザー「……なに?」

 

バーダック「最近クウラの野郎と連絡取れてるか?応答がねえんじゃねえか?」

 

サウザー「……確かに……いや、まさかそんははずは…!」

 

バーダック「どうやら、ターレスの野郎が超サイヤ人に覚醒したとかで、クウラの野郎を倒しちまったみたいだぜ?」

 

サウザー「そ、そんなはずはないッ!!クウラ様がサイヤ人如きに…!!」

 

バーダック「アイツら兄弟の敗因は、サイヤ人を甘く見ていたところだ」

 

サウザー「偉そうな口を…!まあいい。クウラ様がいようがいなかろうが、私がやることは何も変わらん」

 

サウザーはそう吐き捨てると、指からビームを繰り出す。その速さは軽く音速を超えており、ある程度の戦闘力を持つ者でも回避は困難なものであり、弾くなど言語道断。

 

 

バシンッ!!

 

 

サウザー「な、なに…!?」

 

しかし、バーダックはそれを可能とした。

 

サウザー「ば、馬鹿な…!サイヤ人如きが…!それも最下級戦士が…!!」

 

バーダック「気をつけろよ?フリーザを倒したサイヤ人の親が、実は目の前にいたりするかもしれないからな…」

 

サウザー「な、なに…!?貴様が超サイヤ人の親だというのか…!?」

 

バーダック「本当かどうかは、実際に戦ってみて確かめてみろ…!」

 

実を言うと、バーダックは地獄で戦闘力を自在にコントロールできる人物に会い、その人物にコントロールの仕方を教わった。

 

その為、スカウターがなくとも相手の強さや居場所を知ることができるし、自身の実力を隠すこともできる。

 

 

ピピピッ!

 

サウザー「ば、馬鹿な…!戦闘力がどんどん上昇していく…!」

 

バーダック「それじゃあ、本格的に暴れるとするか…」シュン

 

その言葉が合図となり………

 

 

 

ドカッッ!!!

 

 

 

サウザー「ぐっ…!!」

 

 

本格的な戦いが始まった…………。

 

サウザー「だりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!!!」

 

サウザーは、見下していたサイヤ人の戦闘力が、自分に迫っていることを焦ったからか、ただひたすら気弾を連射する。撃ちすぎているせいで、辺りには砂埃が舞い、敵がどこにいるのかもよく分からない状態となってしまった。

 

 

ピピピッ!

 

サウザー「そこかぁ!!」カァッ‼︎

 

スカウターを頼りに相手に攻撃しようと試みたサウザーであったが、バーダックには掠りさえもしないどころか、姿そのものが確認できなかった。

 

サウザー「な、なに…!?」

 

 

ドゴォォオッ!!

 

 

サウザー「ぐおっ…!!」

 

 

バーダック「へっ。いつまでもそんなブツに頼ってるからだ」

 

サウザー「くっ…!サイヤ人がここまで力をつけているとは…!これも、神精樹の実とやらのせいか…!!」

 

バーダック「そいつは違うな。他の奴らはどうか知らんが、俺はそんなものに頼ってねえ」

 

サウザー「くっ…!認めん…!認めんぞぉおおお!!」ビッ‼︎

 

バーダック「ほう?」

 

なんと、サウザーは5本の指から同時にビームを放った。流石にこんな器用な技を持っているとは思っていなかったのか、5本のビームのうちの一つが、バーダックの顔に掠った。

 

バーダック「チッ…、随分器用な技を出しやがる…」

 

サウザー「まだまだぁ!フィンガービーム!!」ビッ‼︎

 

バーダック「チッ…!」バシューン‼︎

 

バーダックは今度こそ避けきるために急上昇したが…

 

サウザー「無駄だ!!俺のフィンガービームは、どこまでもお前を追跡するぞ!!」

 

その言葉通り、フィンガービームもバーダックのように急上昇してバーダックを追跡する。

 

バーダック「ホーミングタイプか…!面倒くせえ…!」

 

バーダックは高速で飛んでフィンガービームを撒こうとするが、フィンガービームのスピードも速く、どこまでも追いかけてくる。

 

バーダック「まずいな……」

 

 

ガシッ!!

 

 

バーダック「なっ…!!」

 

ドーレ「サウザー!サイヤ人如きに何苦戦しているか知らねえが、そんなにダラダラやるなら俺に殺らせてもらうぜ!!」

 

逃げている途中で運悪く、クウラ機甲戦隊のパワー型の戦士、ドーレに確保されてしまう。振り解こうとするが、圧倒的な力によってそれは叶わない。

 

バーダック「ちくしょう…!」

 

しかも、刻々と迫るフィンガービーム。当たったら即死とはいかないだろうが、今のままでは重症を負いかねない。

 

ドーレ「戦闘力が18万…?サイヤ人にしてはなかなかやるな。だが俺は185000だ!!残念だったな!!」

 

バーダック「……仕方ねえな………。はぁぁああああああ…!!」

 

ピピピッ

ドーレ「な、なに…!?19万!20万!?馬鹿な…!?まだ上昇していく…!?」

 

 

ブオン‼︎

 

 

ドーレ「なっ…!?」

 

バーダックはドーレを振り解くことはせず、敢えて180°回転した。

 

 

バチンッ…!!

 

 

ドーレ「ぐわぁああああッ!!!」

 

そうすることによって、半永久的に追跡してくるフィンガービームを打ち消すことができるのだ。

 

バーダック「はぁぁ……!!」ポワッ…

 

バーダックは右手に気を集中させて、『スピリッツキャノン』の準備をする。

 

バーダック「ほらよッ!!」

 

 

ドッッ!!!!

 

 

バーダックは動揺しているドーレに容赦なくスピリッツキャノンを放った。

 

ドーレ「…!!」

 

ドーレはそれに気付き、すぐに守りの体制に入る。

 

 

ドーレ「おりゃああッ!!」ドンッ‼︎

 

バーダック「なに…!?」

 

 

なんと、ドーレはスピリッツキャノンを弾き返したのだ。流石はパワー型の戦士といったところか。

 

 

バーダック「どりゃあ!!」ドンッ‼︎

 

 

だが、バーダックもまた弾き返す。ドーレにではなく、こちらに高速で向かってくるサウザーに対してだが……。

 

サウザー「はぁ…!!」ブオン‼︎

 

しかし、サウザーは冷静に状況を見極め、サウザーの得意とする技、『サウザーブレード』を出す。

 

 

サウザー「はっ!!!」ズバッ‼︎

 

 

ドグォォオオオオオオン!!

 

 

そのサウザーブレードで、スピリッツキャノンを一刀両断した。

 

バーダック「……侮っていたのは俺の方かもしれんな……」

 

ドーレ「当たり前だッ!!例え戦闘力で劣っていようが、テメェら猿に遅れを取るようなクウラ機甲戦隊じゃねえ!!」

 

サウザー「ドーレ。だが奴は油断ならない相手であることには変わりない。心して戦え」

 

 

 

ピタッ

ネイズ「……そのサイヤ人…。戦闘力が20万超えってマジか…!?」

 

サウザー「いいところにきたネイズ。コイツは俺ら3人でかかるぞ」

 

ネイズ「お、おう!」

 

まさかの機甲戦隊が集結…!流石のバーダックもピンチか…!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟飯「……おかしい…。この辺にはもうサイヤ人の気は感じない……」

 

一体どういうことだ…?さっきまではあっちの方に沢山いたはずだ…。だけど、謎の気が3人分現れてから、サイヤ人と思われる気は急激に数を減らした。どういうことだ…?サイヤ人は何者かに追われていて、逃げているところに地球に辿り着いたということか…?

 

「悟飯…?悟飯…!!」

 

悟飯「あっ、三玖さん!」

 

ええっ!?こんな中で三玖さんが何で!?

 

悟飯「あ、危ないよ三玖さん!!どうしてこんなところにいるの!?」

 

ドンッ‼︎

 

悟飯「うわっ!?」

 

なんと、三玖さんは走りながら抱き付いてきた。ビックリしたぁ……。

 

三玖「良かった…!悟飯は無事だった…!良かった…!!」

 

悟飯「三玖さん!とにかく安全なところに……」

 

「いたいた!逃げるんじゃないわよッ!!」

 

悟飯「に、二乃さん…!?」

 

三玖「二乃…!無事だったんだ!」

 

二乃「ええ…。不本意にもコイツのお陰でね」

 

三玖「えっ…?悟飯のおかげ…?」

 

悟飯「ちょっと二乃さん!」

 

二乃「なによ?今更隠そうとしたって無駄よ。私はこの目でしっかり見たんだからね」

 

三玖「……?なにを見たの…?」

 

ま、まずい…!あまり話を広めてほしくないんだけど…!!

 

 

「このクソガキィィイイイイ!!!」

 

 

ゴォォオオオオオオオ!!!

 

 

二乃「えっ、なに…!?」

 

三玖「えっ、あれ……」

 

 

 

突如襲来した謎の巨体。その正体は、先程悟飯が倒したはずのナッパであった。

 

ナッパ「下級戦士の分散で生意気なぁあッ!!!そこの女諸共くたばれぇええええ!!!」カパッ

 

ナッパは大きく口を開く。するとすぐに口が光だし……。

 

悟飯「ま、まずい…!!」

 

 

ズォォオオオオオオオオッッ!!!!

 

 

口から吐き出されるかのように放たれた光が二乃と三玖を襲う…。しかし、二人の動体視力では、自分が攻撃されたと認識することもなく消滅していただろう。

 

 

悟飯「波ァァアアアアアアア!!!!!」

 

 

ズォォオオオオオオオオオオオ!!!!

 

 

悟飯は一瞬で二乃と三玖の前に移動し、かめはめ波を碌に溜めずに放って押し返す。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ‼︎

 

 

二乃「………えっ?な、なにが起きたの…!?」

 

三玖「…………悟飯が、ビームを……出してる………?」

 

 

悟飯「大人しくあの世に戻れッ!!」

 

 

 

ズォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

 

 

 

悟飯はそれだけ言うと、かめはめ波で一気に押し返し、ナッパを消し去った。

 

 

ナッパ「ぐはぁぁああああああああああああッッ!!!!!二度も下級戦士に……!!!!」

 

 

ドグォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

 

 

「「きゃっ!!」」

 

 

悟飯「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピッ!

 

ネイズ「なに…!?戦闘力が20万程のやつがもう一人…!?」

 

サウザー「構うな!今は目の前のアイツに集中しろッ!!」

 

機甲戦隊の3人とバーダックによる戦いは未だに続いていた。3人はすでに疲労困憊の状況だが、バーダックは汗一つ掻いていない始末だった。

 

バーダック「どうした?もう終わりか?」

 

ネイズ「なら、これでどうだーーーッ!!!!」

 

バリッ!!

 

バーダック「ぐわぁああああああッ!!!!」

 

ネイズは少し特殊で、電撃を放つことができる戦士だ。その為、エネルギー弾と組み合わせて攻撃することも可能であったりする。しかし、ネイズの場合は純粋に電撃だけでも充分に効果を発揮する。

 

ネイズ「はははっ!!どうだ!!これで手も足も出まい!!」

 

バーダック「だりゃあ!!」カァッ‼︎

 

ネイズ「わっ!!」スポッ

 

バーダックが苦し紛れに高速の気弾を放ってきたため、ネイズは慌てて首を引っ込めて回避した。

 

ネイズ「危ない危ない…」

 

 

 

バーダック「はっ!!」

 

 

バリッ!!

 

 

ネイズ「がぁあああああああああッッ!!!!!」

 

バーダック「……どうだ?自分の技でやられる感想は?」

 

なんと、バーダックは電撃をそのままネイズに返してしまったではないか。ネイズは自分の得意とする技で黒焦げになってしまった。そのまま落下しているところを見ると、気絶したか、絶命したかのどちらかである。

 

サウザー「ね、ネイズッ!!」

 

ドーレ「この野朗ぉおおッ!!」バシューン‼︎

 

サウザー「馬鹿野郎!!冷静になれ!!」

 

ドーレはネイズが倒されたことが気に食わなかったのか、バーダックに向かって突進する。

 

バーダック「単細胞が」

 

 

シュン‼︎

 

 

ドーレ「なに…!?」

 

ドーレの突進をバーダックは直前で避けた。冷静さを欠いていたためか、ドーレはバーダックを見失ってしまう。

 

ドーレ「馬鹿な…!どこに行った…!」

 

サウザー「上だッ!!ドーレッ!!」

 

バーダック「気付くのが遅えんだよッ!!!」

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!

 

 

 

ドグォォオオオオオオオオオン!!!

 

 

 

サウザーが指摘するも、バーダックは即座にドーレを叩き落とした。ドーレは気を失っているのか、絶命したのかは分からないが、ピクリとも動かない。

 

サウザー「馬鹿な…!俺達はクウラ機甲戦隊だぞ…!?サイヤ人なんかに負けるわけが…!!」

 

バーダック「テメェらの時代はもう終わったんだよ。大人しくくたばりな」ポワッ…

 

先程は回避されてしまったが、今度こそ『スピリッツキャノン』を当てようとするバーダック。

 

サウザー「この俺がぁ…!サイヤ人なんかに…!!それも、最下級戦士なんかに負けるものかぁああああッッ!!!」ビリビリビリ

 

相手も諦め切れてないのか、はたまたバーダックの方が強いことを認められないのかは定かではないが、戦意を取り戻したようだ。

 

バーダック「そうこなくっちゃな」

 

バーダックは右手に気を溜め続ける。

 

サウザー「これで終わりだッ!!!死ね!サイヤ人ッ!!!」

 

 

ズォォオオオオオオオオ!!!

 

 

サウザーはエネルギー砲を放ってバーダックの撃破を試みる。

 

 

バーダック「充分楽しませてもらったぜ。死ぬのはテメェの方だッッ!!!」

 

 

パッ!!!

 

 

バーダックは満を辞してスピリッツキャノンを放った。

 

 

 

ドッッ!!!!!

 

 

 

サウザーのエネルギー砲とバーダックのスピリッツキャノンが拮抗する。どちらも互角かと思われたのは、ほんの一瞬だけであった。

 

 

サウザー「な、なに…!?押される…!?ち、ちくしょーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

ドグォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!!!

 

 

 

 

 

バーダック「ふっ…。意外と手応えのある奴らだったぜ…」

 

バーダックは久しぶりに戦えたからなのか、満足そうな笑みを浮かべた。だが、彼は切り替えて次の場所へと向かう。

 

バーダック「さて、次はアイツに会ってみるか……」バシューン‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三玖「ねえ!さっきのはどういうこと!?」

 

二乃「私にもちゃんと説明してもらうからね」

 

……もう誤魔化しは効かないか…。ここは諦めて白状しよう。

 

悟飯「あれは『気』って言って、生き物なら誰でも持っている力を使っているんだ。まあ生命力みたいなものをエネルギー化しているんだよ。それを応用できるようになると、身体能力の強化もできるし、さっきみたいに気功波を撃つこともできる」

 

「「……??」」

 

あっ、この顔…。理解できない時の顔だ…。

 

二乃「……まあ、アンタが私達の常識で語れないことは分かったわ」

 

三玖「うん。正直ビックリ」

 

悟飯「なんというか、ちゃんと五つ子なんだね?」

 

二乃「どういう意味よ…」

 

そのままの意味だよ…。二乃さんの返答なんか、五月さんに対して説明した時と全く同じだったし…。

 

二乃「……カカロット君も、こんな事ができるの?」

 

悟飯「…………」

 

ここまで来てしまったら、もう話してしまった方がいいのかもしれない……。

 

悟飯「二乃さん。二乃さんの言う『カカロット』って言うのは、僕のことなんだよ………」

 

二乃「………はっ?あんたが?」

 

悟飯「うん」

 

三玖「えっ…?じゃあ、悟飯がセルを倒したってこと……?」

 

悟飯「まあ……そうなるね………」

 

二乃「いくらなんでも冗談キツいわよ。確かにさっきはあんたがカカロット君なんじゃないかって疑ってたわ。でもカツラもしてないのよ?地毛よ?あんな短時間で何度も染めることなんて不可能よ」

 

悟飯「それにはわけがあって……」

 

 

 

スタッ

 

僕が二乃さんに説明しようとした時、一人のサイヤ人が僕の目の前に姿を現した。

 

 

「……よう」

 

二乃「な、なによアイツ…?アイツも敵なの…?」

 

三玖「あっ!さっきの人だ…!」

 

悟飯「さっきの人…?」

 

三玖「うん。悪い人に殺されそうになった時に、あの人が助けてくれたんだ」

 

悟飯「あいつが…?」

 

三玖「うん」

 

「俺は別にお前を助けたわけじゃねえんだが……」

 

どういうことだ…?サイヤ人がわざわざ三玖さんを助けるメリットが思い浮かばない…。単なる仲間割れ…?

 

「俺はそこの女共に用はねえ。お前に用がある」

 

悟飯「僕に…?何の用だ…?」

 

「お前、カカロットの息子なんだってな?」

 

悟飯「それがどうしたっていうんだ。言っとくが、お前と同じ一族の血を引いてるからって、お前らの仲間になる気はないぞ!」

 

二乃「えっ?それ、どういう……」

 

「別に仲間になる必要なんてねえよ。それに用事はそんな時間かからねえさ」

 

悟飯「…………一体何の用なんだ?」

 

「サイヤ人同士の用事と言っちゃ、決まってんだろ?」

 

 

 

バーダックがそう言うと、突然悟飯に急接近してきた。

 

バーダック「おりゃ!!」ブン‼︎

 

悟飯「はっ!!」ドコォッ‼︎

 

バーダック「ぐっ…!!」

 

悟飯はその不意打ちを見事に避け、逆に相手に蹴りを入れた。

 

三玖「な、なに…!?」

 

二乃「見えなかったわ……。何が起きたの…?」

 

「やるじゃねえか……。赤ん坊の頃の戦闘力がたった2だったガキのガキがここまでできる奴だとはな……」

 

悟飯「お前……」

 

「そこの女共。巻き添えを喰らいたくなかったら、とっとと失せるんだな」

 

悟飯「……!?」

 

悟飯は心底驚いた。自分の知るサイヤ人というのは、冷酷で残忍で、人を殺すことに躊躇のない種族だとばかり思っていた。

 

だが、目の前のサイヤ人は違う。何故だか二乃達を逃がすように諭しているのだ。それは悟飯が気兼ねなく戦えるようにする為なのか、単なる親切なのかは分からないが……。

 

バーダックの指示通り、2人は悟飯達から離れた。

 

「……これで気兼ねなく戦えるだろう?」

 

悟飯「……意外だな。サイヤ人にもこんな奴がいるなんて……」

 

「へっ。サイヤ人は確かに殺戮するのに抵抗はねえ。だが、戦いという過程を経て殺戮が起こるんだ。今まではフリーザに命令されて数々の民族を滅ぼしてきたが、戦えねぇなら別にわざわざ殺す必要もねえ」

 

ただ純粋に戦いを求める姿は、何故か父親である悟空を連想させた。しかもよく見てみると、容姿も父親である悟空にそっくりであった。

 

悟飯「……お前、名前は?」

 

バーダック「バーダックだ…。お前こそなんていうんだ?」

 

悟飯「……孫悟飯だ…」

 

バーダック「ソンゴハン…?変わった名前だな…」

 

変わってるも何も、サイヤ人の価値基準で決めるなよ…。と内心ツッコむ悟飯。しかしながら、地球人基準で考えても、悟飯という名前は普通ではないのは確かだ。

 

バーダック「それじゃ…、続きを始めるか……。っとそうだ。お前、超サイヤ人になれるか?」

 

悟飯「…………だとしたらなんだ」

 

バーダック「へっ…。そいつを聞いて安心したぜ。俺はお前を殺すつもりで戦うからな。死にたくなかったら、お前も全力でかかってくるんだな…!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ‼︎

 

 

悟飯「……!?ッ」

 

悟飯はこの感覚を知っている。相手がただ気を高めているわけではない。大地が、空気が揺れるようなこの感覚。初めて味わったのはナメック星……。

 

これは、間違いない…。

 

悟飯「まさか……、お前も……!?」

 

バーダック「だぁああああああああッッ!!!!!」

 

 

 

ボォオオオオッ!!!!!

 

 

 

悟飯「くっ…!!」

 

 

 

超バーダック「…………」

 

 

なんということか。相手のバーダックも超サイヤ人になったではないか。これを見て悟飯は心底驚いた。超サイヤ人というものは、穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚める戦士。

それは即ち、目の前のサイヤ人もそれに当てはまることを意味していた。

 

 

 

二乃「う、嘘…!!突然金髪に…!?」

 

三玖「……なんかあの人、テレビで見たことある気がする…」

 

二乃「突然金髪に変化するってことは、まさかアイツも……!?」

 

 

 

悟飯「そ、そんな…!!」

 

超バーダック「さあ、お前も変身しろ。さもないと、死ぬぞ…?」

 

悟飯「……あんたがどうしても僕と戦いたいのは分かった……。だったら見せてやるよ…!!ただの超サイヤ人じゃなくて、超サイヤ人を更に超えた超サイヤ人を…!!!!」

 

超バーダック「何…!!超サイヤ人を更に超えた超サイヤ人だと…!?!?」

 

悟飯「はぁぁぁぁ………!!!」

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ‼︎

 

 

 

二乃「きゃ…!!」

 

三玖「さっきよりも揺れが強い…!!」

 

 

 

悟飯はセルを倒した時の姿、超サイヤ人2に変身しようとしている。その為、超サイヤ人の時よりも振動が大きいのは言うまでもない。しかし、修行を長年サボっていた悟飯は変身することはできるのか…?

 

 

悟飯「はぁぁぁぁぁ…!!!」バチバチッ

 

 

普通の超サイヤ人と決定的に違うのは、変身する際に稲妻が発生することだ。気があまりにも膨大であるため、意識せずとも自然と稲妻が発生するのだ。

 

 

悟飯「はぁあああああああああッッ!!!!!!」

 

 

ボォオオオオオオオッッ!!!!!

 

 

超バーダック「ぐっ…!!なんて戦闘力だ…!!?」

 

 

 

二乃「う……そ………!!」

 

三玖「悟飯も、金髪に…!?」

 

 

 

 

超2悟飯「さあ、お望み通り超サイヤ人になってやったぞ?これからどうするんだ?このまま戦えばいいのか?」バチバチッ

 

超バーダック「……ああ。最初からそう言ってるだろ?」

 

超2悟飯「じゃあ遠慮なくやらせてもらうぞ」

 

シュン‼︎

 

超バーダック「っ!!みえ…」

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!

 

 

超バーダック「ゲホッ…!!」

 

 

バーダックは突然の攻撃に対応することができず、腹部に強い拳撃を受けたために後退りした。

 

 

超2悟飯「どうした?俺の強さはまだまだこんなものじゃないぞ?」

 

超バーダック「や、やるじゃねえか…!!面白え!!」シュン‼︎

 

バーダックも負けじと全力を出して悟飯に攻撃をする。だが………

 

超2悟飯「……」パシッ

 

超バーダック「ちっ……!ならこれだッ!!!」

 

 

ズォォオオオオオオッッ!!!

 

 

ドグォォオオオオオオオオオン!!!

 

 

バーダックは超サイヤ人になったことによって、威力が強化されたエネルギー砲を至近距離で悟飯に放った。流石にこれだけのものを喰らって無傷なわけないと確信していた。

 

 

超2悟飯「…………」

 

 

だが、悟飯は無傷であった。最初から何もしていないかのように。最早自分が攻撃したかどうかも疑ってしまうほどに…。

 

超バーダック「つ、強え…!!俺でもかなり強くなったと自負していた…。フリーザぐらいは余裕でぶっ殺せるくらいには強くなれたと思っていたのに、まだこんなに強い奴がいるというのか…?」

 

超2悟飯「確かにそれだけの力があればフリーザは余裕で倒せるだろうさ。でも俺を倒すにはまだ早いな……」

 

超バーダック「小僧が…。粋がってるんじゃねぇぞ…!!」ポワッ…

 

 

バーダックは自身の得意技とするスピリッツキャノンの準備をした。超サイヤ人になったことによって、ただでさえ威力が爆発的に上がっているというのに、自分の気を全てスピリッツキャノンにかけるかのように、右手に気を集中させた。

 

超バーダック「そんなにテメェの強さに自信があるなら、コイツを受けてみやがれッッ!!!!!」

 

 

ドッッ!!!!!!

 

 

バーダックは自分の気をほぼ全てを込めて作ったスピリッツキャノンを悟飯に向けて投げた。普通に考えれば、地球を木っ端微塵にできる程の力だ。

 

超2悟飯「……」スッ

 

すると、ようやく悟飯が右手を動かした。ひょっとするといけるかもしれないとバーダックは思ったが、それは甘すぎる考えであった。

 

 

バチッッッッ!!!!

 

 

超2悟飯「はぁぁああああッ!!!」

 

 

バシンッッ!!!

 

 

超バーダック「なに…!?」サッ

 

 

悟飯はバーダックが全力を込めて作り出したスピリッツキャノンを片手で蝿を振り払うかのように手を振っただけでいとも簡単に弾き返してしまった。

あまりの力の差にバーダックは呆然としかけていたが、自分の方に自身の技が飛んでくるのを認識して、なんとかギリギリで避けることができた。

 

超2悟飯「お前と俺の力の差は歴然だ。これでもまだ続けるのか?」

 

バーダック「…チッ。あまり認めたくはねえが、テメェの方が強えみたいだな……」

 

バーダックは悟飯には絶対に勝てないことを確信し、超化を解除して元の黒髪に戻った。

 

悟飯「………」

 

悟飯もまた、それを確認して元に戻った。

 

バーダック「どうした?俺を殺さねえのか?」

 

悟飯「……あんたは何故だか知らないけど、三玖さんを助けてくれた。それに戦う時も三玖さんと二乃さんに気を使っているようだった。お前はそこまで悪いやつじゃないと思ったから、僕はお前を殺さない」

 

バーダック「確かに今回は殺さなかったな。だが俺は生き返る前はフリーザ軍として幾つもの民族を滅ぼしてきたんだぜ?そんな甘い考えでいいのかよ?」

 

悟飯「……僕は、できればどんなに悪いやつでも殺したくはない。でも、悪い奴は僕から大切なものを奪っていくんだ。だから奪われる前に殺すしかないんだ……」

 

バーダック「……」

 

悟飯「お前は他のサイヤ人とは違って無駄な殺しはしないみたいだ。だから僕も無駄な殺しはしない……」

 

バーダック「………いつか後悔するかもしれねえぜ?」

 

悟飯「その時はあんたを全力で倒す」

 

バーダック「へっ。粋がりやがって…。後悔しても知らねえからな……」バシューン‼︎

 

バーダックはそう言い残し、この場を後にして飛び立ってしまった。彼がどこに向かって何の為に飛び立ったのかは、本人以外誰も分からない…。

 

 

 

二乃「………終わったの?」

 

悟飯「えっ?う、うん…」

 

三玖「驚いた…。悟飯って凄い強いんだね」

 

悟飯「あはは…。まあ、小さい頃からキツい修行をしてきたからね……」

 

二乃「……あんたが本当にカカロット君だったのね……」

 

悟飯「……ごめん。騙すつもりは……」

 

二乃「うるさいッ!!私の恋心を弄んで楽しんでいたんでしょ!?」

 

悟飯「い、いや!僕はそんなつもりじゃ…!!」

 

二乃「あんたなんかもう知らない!」

 

悟飯「あっ!」

 

三玖「二乃!そんな言い方はないよ!悟飯だって悪気があったわけじゃない!!」

 

二乃「だから何?結果的には私を騙していたことには変わりないでしょ?」

 

そう吐き捨てるように二乃さんはそう言い、ホテルに戻ってしまった。

 

幸い、サイヤ人達は何故か街や人には殆ど危害を加えていなかった。1人のサイヤ人は物凄く暴れていたみたいだけど…。

だが、不幸中の幸いというべきか、死者はまさかの0人。流石に怪我人はいたが…。奇跡が起きたとしか言いようがなかった。

 

街もそれほど大破しておらず、ドラゴンボールがなくても復旧できる程度であるとのことで、今回はドラゴンボールの使用を見送ることになった……。

 

 

『よくやったぞ悟飯。こっちは一部のサイヤ人に宇宙に逃げられてしまったが、大方片付いた』

 

悟飯「良かった………」

 

『これからもこういった事が起こる可能性がある。ベジータみたいに学校行くのをやめてでも修行しろとは言わんが、鈍らない程度に修行はしてくれ』

 

悟飯「分かりました……」

 

 

こうして、一波乱はなんとか収まった。しかし、悟飯は1人のサイヤ人のことが気になっていた。

彼は一体何者だったのか?何故自分と戦いたかったのか?それが気になってしょうがなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイーズ「……サイヤ人のうちの1人が既に超サイヤ人になっていただと…!?」

 

ターレス「……バーダックか…。俺は前にあいつに尋ねたぜ。カカロットの父親だから、超サイヤ人について何か知ってるかと思っていたんだが……。まさか奴自身がなれるとはな…!!」

 

レズン「驚いたな…。しかも、カカロットの息子は超サイヤ人を更に超えた超サイヤ人に変身している」

 

ターレス「ちくしょうッ!!ふざけやがって…!!!!」

 

ターレスは気付いてしまったのだ。スカウターと通してバーダックと悟飯が戦っているところを観察したのだ。

元々バーダックは協力的ではないとは分かっていたが、まさか始めから裏切る気だとは思いもしなかった。

 

しかも、自分がなったのは超サイヤ人ではないことにも…。

 

ターレス「じゃあ俺のアレはなんなんだ…!?金髪にはならなかったが、溢れ出るばかりのパワーは紛れもなく本物のはずだ…!!」

 

ダイーズ「さっき見せてもらったものだと、金色のオーラは出ていた…。不完全とはいえ、超サイヤ人に近付いているのは間違いないはずだ」

 

ラカセイ「間違いない。ターレスのS細胞はクウラと戦う前よりも明らかに数を増やしている」

 

アモンド「そんじゃ、カカロットのガキをぶっ殺す為には、俺達が更に神精樹の実を食べる必要があるみたいでっせな!」

 

カカオ「ンダ」

 

ターレス「バーダックの野朗…!俺を苔にしやがったな…!!絶対に許さねえぞ…!!」

 

バーダックはターレスの怒りを買った…。

 




バーダックと悟飯が共闘してサイヤ人を倒すと思った?違います(無慈悲)
バーダックと悟飯はまだ協力しません。いずれは協力することになるとは思いますけど…。

ここでまさかのバーダックが孫の実力を確かめる行動に出ました。悟空がフリーザを倒したことを知って、サイヤ人として嬉しく思っているのか、はたまた父親として嬉しく思っているのかは不明……。

更には孫である悟飯は伝説の超サイヤ人を更に超える超サイヤ人に変身するという偉業を遂げていることを知る。こりゃもうバーダックとしては嬉しくて堪らないのではないでしょうか?
ただ、自分よりも強いのは若干納得がいかなそう笑

ちなみにバーダックの過去は映画の超ブロリーの方ではなく、Zのたった一人の最終決戦とエピソードオブバーダックの方を採用させてもらってます。だってそっちの方がカッコいいじゃん?

まあ性格に関しては、超と混ざってる部分があるかもしれないけど…。

ちなみにこの話はソリッド・ステート・スカウターを聴きながら書いてました。あれも神曲のうちの一つだ。異論は認めない。

悟飯とヒロインの結ばれ方、どれがいい?(第20話の前書き閲覧推奨)

  • 1:本編で誰と結ばれるか明確にする
  • 2:IFルートで1人ずつルートを作る
  • 3:まさかの3人と結ばれるハーレムエンド
  • 4:1と2の複合型
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