孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】 作:Miurand
前回のあらすじ…。
悟飯は五つ子と風太郎を守る為に、家庭教師をやめることを決意し、五つ子にその趣旨を説明したところ、猛反対された。しかし、悟飯はそれでも決意を揺らぐことはなかったが、二乃の機転の効く行動と説得によって、悟飯は五人を側で守ることを決意した。
しかし、悟飯が辞職することは阻止できたのだが、もう1人の家庭教師である風太郎が辞めてしまった。どういうわけかマルオに中野家の侵入を禁じられているようだったが、五つ子が家出して、新しい家に引っ越してまで風太郎を家庭教師として呼び戻そうとした。この努力は実り、風太郎も無給ではあるものの、家庭教師に復職したのであった………。
悟空「なあ界王様。なんとなくなんだけどよ、オラが出てきてくれって滅茶苦茶言われている気がすんだけど…」
界王「お前はもう死んでおるだろ…。この前セルが出てきた時だってそのせいで助っ人に行けなかったんだからのぉ…」
悟空「でもセルが界王拳を使うことには驚いたぞ…!今のオラといい勝負できんじゃねえか?」
界王「言っとくが、あれはあの世だからできる変身じゃぞ?例え生き返ったとしても、多用はできんぞ?」
悟空「それもそっか!」
※悟空の登場はしばしお待ちを。超の方の悟空ではなく、Zの悟空をベースにする予定です。
第31話 お正月
1月1日……。
新しい一年が始まる日である。
殆どの人にとってはめでたい一日となるだろう。ある者は初詣に行き、ある者は帰省し、ある者は初日の出を拝む。新年の楽しみ方は人それぞれだ。
牛魔王「悟飯や。あけましておめでとう。これはお年玉たべ」
悟飯「ありがとう」
牛魔王「ほれ、悟天も明けましておめでとう」
悟天「ありがと!お爺ちゃん!」
そして、子供にとっては一年で最も収入を得る機会でもある。親からいつものお小遣いよりもいい額をもらうだけでなく、祖父母からも、親戚からも、もし兄姉が社会人になってるなら、兄姉からもらう可能性さえある。
チチ「大丈夫だか?もう残りの財産は少ないんじゃなかったべか?」
牛魔王「でぇじょぶだ。孫達にお年玉をやるくらいの金は残ってるべ」
今日は新年。牛魔王のお爺ちゃんがウチに来ています。
牛魔王「悟飯は学校はどうだべ?慣れただか?」
チチ「それ去年も同じ話をしただよ、お父」
牛魔王「あれ?そうだったべか?ところで……、玄関前に置いてあった大量の食材はどうしただ?」
悟飯「あー…。ある人に届ける為に取ってきたんだ」
牛魔王「ある人…?ブルマさだか…?」
チチ「違うだよ。悟飯、最近家庭教師を始めただよ。その生徒さん達が今の生活が厳しいみてえだから助けてやるんだと」
牛魔王「相変わらず悟飯は優しいだべなぁ!」
悟飯「あ、あはは……」
悟天「そうだ。僕達はそろそろ出かけるね」
牛魔王「出かける?あー、さっきの生徒さんのとこにだべか?」
悟飯「うん。そういうことだから……。夕ご飯までには戻ってくるよ!」
チチ「気をつけて行ってくるだぞ〜!!」
僕と悟天は、2人で舞空術で大量の食材を持ってあの五人の家に向かう。
悟飯「悟天!どうだ?上手く飛べてるか?」
悟天「うん!兄ちゃんに教えてもらったらすぐに飛べるようになったよ!」
悟飯「あまり調子に乗るなよ?結構集中する必要があるからな」
最近は悟天と一緒に修行することもしばしばある。悟天は7歳という年で既に超サイヤ人に変身することができる天才だ。本気さえ出さなければ、僕にとってもいい修行相手になるのだ。
悟飯「よっと。ついたついた」
悟天「うわ〜…。本当にあの高層タワーマンションから引っ越したんだ……」
悟飯「だから今は一花さんのお給料で家賃をどうにかしてるみたいなんだよ」
悟天「大変だねぇ……」
「あれ?孫さんに悟天君久しぶり!じゃなかった…。あけましておめでとうございます!」
悟飯「あけましておめでとう!ってあれ?らいはちゃん?上杉君も?」
風太郎「お前らなんでここにいるんだよ?」
悟飯「いや〜……ちょっと…」
二乃「……いや、あんたこんなに持ち込まなくても良かったでしょ…?というかいらないって私は言ったはずなんだけど……」
悟飯「いや〜……。近頃の五月さんは見てて可哀想だったものだから……」
五月「あ、あはは……。最近は満足に食べてませんから……」
二乃「五月が食べすぎなだけよ…」
四葉「せっかくだし孫さんも家に寄ってきませんか?」
悟飯「えっ…?でも……」
悟天「行く!」
ということで、五人の新居にお邪魔しています……。
そこでは恋愛物のドラマを見ている。どうやら録画したものだそうだ。
『僕も君が好きだ!』
『えっ……』
五月「キスしました……」
二乃「ロマンチックだわ……」
四葉「録画してて良かったね!」
風太郎「………何の為に呼んだんだよ。らいは、俺らは帰るぞ」
一花「まあまあ、正月なんだからゆっくり過ごそうよ」
三玖「悟飯、フータロー、あけましておめでとう」
悟飯「あけましておめでとう!」
三玖「今年もよろしく。おせち作ったけど食べる?」
悟飯「あっ、えーっと……」
風太郎「……!?」グルルルル…
おや…?上杉君のお腹から不吉な音がしたような……。
悟天「わーい!いただきまーす!」
悟飯「あっ!悟天…!?」
悟天「………まずっ!?」
三玖「…………(ガーン…!)」
一花「あれ?どうしたの、らいはちゃん?」
らいはちゃんは何やらソワソワしている様子だった。
らいは「えーっと……、ごめんなさい。私、勘違いしてたみたい…。中野さんのお宅はお金持ちだって聞いたから…」
四葉「あはは…。色々ありまして……」
一花「何もない部屋でごめんね〜」
悟天「……テレビと炬燵以外本当に何もない部屋だね…」
悟飯「コラ悟天……」
五月「あはは…。事実ですから……」
四葉「ひとまず今は必要な物を揃えている段階です…」
風太郎「じゃあテレビは後回しでいいだろ」
一花「とにかく自分の家だと思って寛いでよ」
二乃「ちょっとあんた、いつまでそこに立ってんのよ。寒いでしょ?炬燵に入りなさい」
悟飯「……それ、僕に言ってる?」
二乃「そうよ」
悟飯「……じゃあ悟天が」
悟天「僕は寒くないからいい。風太郎さん入れば?」
風太郎「じゃあらいはが……」
二乃「何押し付け合ってんのよ……」
風太郎「少なくとも俺は押し付けてねえ!?」
僕も悟天に押し付けた覚えはないんだけど……。
一花「ほーら遠慮しない!そうだ、マッサージしてあげようか?お疲れでしょ?」
風太郎「……えっ…?別に疲れてないんだが……」
四葉「じゃ、じゃあ私は足を揉ませていただきます!」
風太郎「お、おい四葉!?」
三玖「……じゃあ私は悟飯の手」
五月「じゃあ、私は孫君の足を……」
二乃「ったく、仕方ないわね。戦って凝ってるでしょ?肩揉んであげるわよ」
悟飯「えっ?なんで僕…?」
何故か上杉君は一花さんと四葉さんの二人に……。僕は二乃さん、三玖さん、五月さんの3人にマッサージされている始末……。
らいは「孫さんだけじゃなくてお兄ちゃんまでモテだしたッ!?お母さん、お兄ちゃんに一足早い春がやってきました……」
らいはちゃんは何故か天に祈るようにそう呟いた。……ん?まさか、そういうことなのか…?そういえば、前に母親はいないって聞いたような…。
……というか、何やら悟天が少し不機嫌な様子……。
悟天「……どいたー!!」
「「「わっ!!?」」」
らいは「…!?ご、悟天君!?」
悟天がマッサージしていた3人を無理矢理退かした…。
悟飯「悟天!怪我したらどうするんだ!!」
二乃「ちょっと、何すんのよ!」
三玖「ちょっと痛い……」
五月「な、なんでですかぁ…?」
悟天「五月さん達の力じゃ兄ちゃんのマッサージなんてできないよ!僕がやってあげるもん!」
シュパパパッ‼︎
らいは「!?は、速いッ!?なんて速いマッサージなの…!?」
四葉「わお!流石です!」
一花「やるね〜……」
二乃「まあいいわ。上杉、いつもお疲れ様」
五月「上杉君、これ良かったらどうぞ!」
風太郎「……(怪しい…。怪しすぎるぞ…!)」
四葉「お正月らしく福笑いでもどうですか?五つ子バージョンを作りました!」
風太郎「……(難しすぎる!!)」
三玖「えっと、フータローに渡したいものがあって……」
四葉「み、三玖!それはまだ早いよ!」
一花「みんな、隣の部屋行こうか!」
何やら上杉君に渡したいものがあったそうだが、みんなは隣の部屋に行った…。
風太郎「……何を企んでやがるんだ…?」
らいは「ただ日頃の感謝を伝えたいだけじゃない?」
風太郎「それはねえ。あいつらがそんなことするとは思えん」
悟飯「そんなことはないと思うけど……」
一方その頃、隣の部屋では……
二乃「どうする?あいつ気にしてなさそうよ?」
四葉「でもこのままじゃ悪いよ…。上杉さんはクビになってるのに、仕事でもないのに家庭教師を続けてもらってるんだもん……」
三玖「何かしてあげたい……」
一花「お父さんにはできるだけ頼りたくないしね……」
五月「とはいえ、私達が彼にしてあげられることって………」
五月がそう呟いた時、四人は先程のドラマで見たキスを、四葉は金メダルを想像していた。
五月「ふ、不純です!!」
二乃「あんたも同じこと考えてたでしょ……」
一花「あはは…。フータロー君がそれで喜ぶとは思えないけど……」
二乃「あいつも男だから分からないわよ?女優ならほっぺにキスくらいできるんじゃないの?」
一花「じょ、女優をなんだと思ってるの!?そういうことなら、私より三玖の方が……いやでも、悟飯君じゃなくてフータロー君にだからちょっと違うかな…?」
三玖「わ、私が…?悟飯に……?」
ーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーーー
『悟飯……』チュッ
『三玖さん!!僕をその気にさせたね!もう止まらないよ!!』
『えええ!?!?』
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
三玖「ダメだよ悟飯…。やめて…。やっぱやめないで……」
二乃「あんたが止まりなさい!!」
五月「……孫君はその程度で襲ってくるような人ではありませんよ」
一花「……………」
二乃「……………」
「「ん…??」」
一花と二乃は五月の台詞に何か違和感を覚えたようで……。
一花「ねえ五月ちゃん…。まさかとは思うけど、既に悟飯君に対してキスしてたりしないよね……?」
五月「し、ししし、してるわけないでしょう!?私をなんだと思ってるんです!?」
二乃「……この動揺っぷり……。まさかあんた…………」
五月「し、してませんからね!?本当にしてませんからね!?!?」
一花「ねえ三玖、どうおも……」
三玖「やっ、ちょっと乱暴だよ…。で、でも、そんな悟飯も嫌いじゃない…///」
二乃「誰かこの変態を止めなさい…」
四葉「みんな何の話をしてるの?」
五月「……無難に料理でいいんじゃないでしょうか?ほら!二乃は料理が得意ですし!」
二乃「………」
二乃は五月にそう言われると、『カカロット』として一緒にいた悟飯とお菓子作りをしている光景を思い出していた。
二乃「…………ダメ。せっかく忘れたんだから……」
五月「……?」
一花「となると、やっぱこれかな?」
四葉「そうだね!予定通りこれをあげようよ!」
五月「ですね。上杉君も喜ぶと思いますよ」
こうして五つ子会議は終了し、一花が扉を開けてリビングに出ると……。
風太郎「一花、動くな」
一花「……!!」
突然、風太郎は一花の前に姿を現し、一花をまじまじと見つめる。
一花「ちょ、フータロー君…!?やめ…!!」
その顔は段々と近づき……。
風太郎「やはり!!これが一花の口だ!!間違いない!!」
らいは「えー?こっちだと思うんだけどな〜……」
悟天「僕はこっちだと思う」
四葉「わー!遊んでくれてるんですね!」
一花「……」ヘナァ…
緊張から解放された一花は膝から崩れるが、後ろにいた五月と三玖に支えられた。
風太郎「四葉、これはどうだ?」
四葉「どれどれ〜…。あっ、上杉さん、クリームついてますよ?」
四葉はそう言うと、風太郎の頬についているクリームを何の躊躇もなく食べた。
「「「「「!!!?」」」」」
一花達四人と悟飯はそれはそれは驚いた。まさかあの四葉がそんなことをするとは思いもしなかった。
らいは「お、お兄ちゃん!?四葉さん!?」
風太郎「!?…?!」
らいはも驚いており、顔を赤くしながら二人の名前を呼ぶ。だが風太郎も何がなんだか訳が分からない様子である。
四葉「今のほっぺにチューが家庭教師のお礼ということで……」
四葉も自分のしたことに気付いたのか、恥ずさしそうにそう言って誤魔化そうとする。
悟飯「…(四葉さん、やっぱり上杉君が好きなんじゃ……)」
悟天「分かった!!四葉さん、風太郎さんを好きなんだ!!」
風太郎「えっ?」
四葉「な、ななな、何を言っているんですか!?そ、そんなことはないですよ!?あれは事故です!!魔がさしただけですから!!」
悟天がまたしても無意識に爆弾を投下した。
五月「………話を戻しますが、今の私達では上杉君に十分な報酬を差し上げられない状況でして……」
風太郎「なんだ、そんなことか。俺がやりたくてやってるんだ。給料のことは気にすんな」
五月「上杉君……」
(上杉君の家は借金を抱えているというのに、給与のことは気にしなくていいだなんて……)
「出世払いで結構だ」
(……台無しだよ)
悟天「わあ…。それがなければかっこよかったのに……」
風太郎「その代わりちゃんと書いとけよ!!一人1日五千円!!1円たりともまけねえからなッ!!」
悟飯「上杉君…………」
二乃「こういう奴だったわね……」
風太郎「あっ、そういや俺に渡す物があるって………」
一花「えっと……。今日渡さなくてもいいか…。出世したらってことで…」
風太郎「……?」
一花達はタダで家庭教師をしてくれる風太郎に対してお年玉を用意していたのだが、風太郎が出世払いでいいとのことなので、今回は見送ることにした。哀れな風太郎………。
ちなみにその日の夕方……。
らいは「ねえねえお兄ちゃん?玄関前に何か置いてあるよ?」
風太郎「……ん?これは封筒だな?一体誰が……『ご自由にお使いください』?なんだそりゃ…?」
らいは「取り敢えず開けてみようよ!」
風太郎「そ、そうだな……」
風太郎は封筒を開けた……。すると……
風太郎「な、なんだこりゃッ!?10万円は入ってるぞ!?」
らいは「えっ!?!?」
風太郎「誰だか知らんが、ありがてえ!!遠慮なく借金返済に使わせてもらうぜ!!」
らいは「その人の名前とか分からないの?」
風太郎「名前?………弁当売りの高校生より…?」
らいは「べ、弁当売り…?一体誰なんだろ……?」
風太郎「さ、さあ……」
その正体は悟飯である。このお金の出どころは、悟飯のボディガード代である。悟飯自身は特にボディガードをしている感覚がないのと、風太郎がタダ働きしているのに自分だけ給料を貰っていることに負い目を感じて、ボディガード分の給料は風太郎に渡しているのだ。
ちなみに、ボディガード代は1日につき基本5万円だが、有事の際に防衛した際には特別ボーナスが出るそうだ。
翌日……。
さて、今日は家庭教師の日だったはずなので、食材を持って五人の家に行くことにしよう……。
それで、家に入ったまでは良しとしよう……。
風太郎「………」
上杉君が何故か正座していた。
悟飯「何をしてるの……?」
風太郎「追い出された」
追い出されたって…。そこの部屋は寝室なんじゃ……?
悟飯「上杉君、まさか寝室に入ってたの?」
風太郎「あそこが寝室だとは思わなかったがな。何故か五月の掛け布団が消えてるわ、四葉の寝相の悪いわ、一花は既に汚部屋の片鱗が見えてるわで散々だったな」
悟飯「あ、あはは……。そう……」
少しすると5人とも身支度を終えたようで、部屋から出てきた。
五月「わあ…!!今日もこんなに沢山…!?」
一花「いつもいつも悪いね〜……。案外助かってるよ」
風太郎「……なあ、お前はその食料はどこから採ってきてるんだ?」
悟飯「僕の家は自然豊かな山の中にあるからね。採ろうと思えばいくらでも採れるよ」
そういうわけで、勉強を始めようとするんだけど………。
一花「………」スゥ~
悟飯「あの、一花さんがもう寝てるんだけど…………」
四葉「一花」
一花「あっ、ごめん…」
四葉さんに呼ばれてすぐに起きた。しかしまだ眠そうである。
一花「フータロー君も先程は見苦しいものをお見せして申し訳ない…。それともご褒美だったかな?」
風太郎「冬くらい服を着て寝ろ……」
あっ…。寝てる時に服を脱ぐ癖まだ治ってなかったんだ………。まあそう簡単に治らないから『癖』なんだろうけど…。
一花「習慣とは恐ろしいもので、着たつもりなのにいつの間にか脱いじゃってるんだよ……」
四葉「えっ?授業中とか大丈夫?」
一花「あはは…。家限定だから…」
授業中に寝る前提……?
五月「授業中に寝る前提で話が進んでる…!」
五月さんも全く同じことを感じたそうだ。
風太郎「……なんだと?」
一花「あはは…。安心して!これからは勉強に集中できるように仕事をセーブさせてもらってるんだ。次こそ赤点回避をして、お父さんにギャフンと言わせたいんだ!」
三玖「うん!」
二乃「……」
四葉「私も今度こそ…!」
五月「そうですね」
みんなは中野さんに上杉君を認めてもらう為に全力を出すつもりのようだ。僕も全力で協力しよう。
五月「全員で合格して、お父さんに上杉君を認めてもらいましょう!」
風太郎「……ふん。赤点なんて低いハードルにこれほど苦しめられるとは思わなかった。しかし3学期の期末こそ正真正銘のラストチャンス…!早速始めよう!!まずは俺達と一緒に冬休みの課題を片付けるぞ!!」
悟飯「……あれ?そこから?」
風太郎「そうだろ?まずは課題を…」
五月「えっ?何を言ってるんですか?」
風太郎「えっ?」
四葉「ふふ…」
一花「あはは…」
三玖「フータロー」
二乃「あんた、私達を舐めすぎ。課題なんてとっくに終わってるわ!」
おや?既にみんな課題を終わらせていたようだ。やはり今回の家出は生半可な覚悟でやったものではないらしい。今までとはモチベーションに明らかに差がある。
風太郎「……じゃあ通常通りで…」
五月「あなたは今まで何をやってたのですか?」
風太郎「………」
悟飯「あ、あれ…?ひょっとして、上杉君はまだ課題を終わらせてないの…?」
四葉「じゃあ私達が手伝ってあげましょうか?」
風太郎「う、うっせー!」
三玖「……悟飯、ここが分からないんだけど……」
悟飯「うん?どれどれ……。これはサイコロが3つだから、奇数になるパターンは2パターンだね。偶数偶数奇数と奇数奇数奇数………」
三玖「……(奇数……奇数……きすう………きす………キス……………)」
二乃「………」ジーッ
三玖「………なに?」
二乃「いや、なんでもないわ」
風太郎「おい一花、起きろ」
一花「あっ、ごめん…。寝てない……よぉ…………zzz」
いや、思いっきり寝てると思うんだけど…。
風太郎「この野郎…。何がギャフンと言わせてやるだ……!」
二乃「少しは寝かせてあげなさい」
風太郎「はっ?」
二乃「一花はさっきはあんな風に言ってたけど、本当は前よりも仕事を増やしてるみたいなの」
そっか…。他の四人も養うとなると、それなりに生活費はかかるもんね…。
五月「生活費を払ってくれてますもんね……」
四葉「貯金があるから気にしなくていいって本人は言ってたけど……」
三玖「……こうやってフータローに教えてもらえるのも全て一花のお陰なんだよ?」
風太郎「……だからって、無理して勉強に身が入らないんじゃ本末転倒だ」
五月「………あの、私達も働きませんか?」
「「えっ?」」
五月さんが突然そう提案し、二乃さんと三玖さんの二人は少し驚いている様子だ。
五月「も、もちろん勉強の邪魔にならないように…。少しでも一花の負担を減らせたらと思いまして……」
風太郎「……ほう?今まで働いた経験は?」
五月「あ、ありません……」
風太郎「勉強と両立できるのか?赤点回避で必死なお前らが?」
五月「うっ………。なら!私もあなたのように家庭教師をします!」
風太郎「!?ッ」
五月「教えながら学ぶ。これなら自身の学力も向上し、一石二鳥です!」
風太郎「やめてくれ…。お前に教えられる生徒が可哀想だ……」
四葉「ならスーパーの店員はどうでしょう?近所にあるのですぐ出勤できますよ!」
風太郎「即クビだな」
悟飯「いや、流石にそんなことはないんじゃ……」
五月「何故私の時は否定してくれなかったんですか!?」
悟飯「……あはは」
風太郎「代弁してやろう。赤点回避で必死なうちは教える側に立つなんて100年早いわ!!」
五月「うっ…。そう言われると心にくるものが………」
三玖「…私、メイド喫茶やってみたい」
風太郎「!?ッ」
三玖さんが意外な提案をする。うーん…。クラスの人がメイドは云々って話をしてたけど、メイドって人気なのかな?
四葉「い、意外と人気出そう…」
風太郎「却下却下!!」
四葉「二乃はやっぱ女王様?」
二乃「やっぱって何よ!?」
女王様…?女王様って…………。
『皆さんご機嫌よう…。今日もいいお天気ですね……』
そう言って優雅に紅茶を飲みながら……
こういうやつ?
悟飯「二乃さんが…?そんなに似合うとは思わないんだけど……」
二乃「! そ、そうよね!あんた話が分かるやつだわ!!」
四葉「えー!?そんなことありませんよ〜!!」
逆に四葉さんは普段の二乃さんを見て何故似合うと思ってるんだろう…?
もしかして、女王様ってこれだけじゃなくてもっと別のがあるのかな?
四葉「二乃はお料理関係だよね!」
二乃「ふん。やるとしたらね」
四葉「だって二乃は自分のお店を出すのが夢だもん!」
風太郎「へえ、初めて聞いたな」
二乃さんの腕なら今からでもできるんじゃない…?お金の話を除けばの話だけど………。
二乃「こ、子供の頃の戯言よ。本気にしないで……」
五月「私、美味しいケーキ屋さん知ってますよ?」
二乃「っ!?いやぁああああッ!!!おぇ〜………」
………??二乃さん、突然どうしたんだ…?
風太郎「……居酒屋、ファミレス、喫茶店、和食に中華、イタリアン、ラーメンやそば、ピザの配達…。様々なバイトを経験してきたが、どれも生半可な気持ちじゃこなせなかった…」
四葉「食べ物系ばっかり……」
五月「賄いが出るからでしょう…」
風太郎「仕事を舐めんなってことだ!試験を突破し、あの家に帰ることができたら全て解決する!その為にも今は勉強だ!!
……一花が女優を目指したい気持ちは分からんでもないが、今回ばかりは無理のない仕事を選んでほしいものだ」
一花「んー……」
ヌギッ
悟飯「!?ッ」
なんと、一花さんが突然服を脱ぎ始めたではないか…!!本当に寝ている間に服を脱ぐんだ…。って、関心してる場合じゃないッ!?
三玖「ご、悟飯!!フータロー!!」
五月「上杉君…。一度ならず2度までも…!!」
風太郎「お、俺!?」
二乃「変態ッ!!」
上杉君が脱がしているわけではないのに酷い言われようだ……。
二乃「他人事みたいな顔してるけど、あんたも同罪よッ!!」
……そう言われると、一旦家を追い出された……。
……しかし、一花さんは多少無理をしているみたいだ…。食材は充分なはずだから……。何かいいものはないかな…?
あ〜……。書き溜めなくなっとる…!
しばらくは日常回にしますが、近々またしてもハプニング(?)が発生する予定です。悟空を出してほしいって望んでいる方が大勢いそうなので、五等分側の原作とほぼ同じになってカットする部分の補完として何かしらオリジナルストーリーを出すかもしれないです。まだ決まってないので詳しいことは何も言えませんがね。
今更ですが、悟天はお兄ちゃんっ子です。