孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】 作:Miurand
新年になり、悟飯は食材を届ける為に新中野家に初訪問。そしてその翌日には初仕事を果たしたわけだが、五つ子は無報酬で働く風太郎の為にお年玉を上げようとするも、出世払いでいいとのことなので、そのお年玉も出世払いで払うことになった。
しかし、悟飯がボディガード分の給料を風太郎に全額渡すことにした。理由は自分は報酬を受け取っているのに、風太郎だけ受け取ってないのは何か悪い気がしたからだそうだ。
今日は上杉君がこの前のケーキ屋さんでバイトをしているとのことで、僕だけで家庭教師をする予定だ。
二乃「あれ?上杉は?」
悟飯「今日はケーキ屋さんでバイトだって」
四葉「そうなんですか!一花もケーキ屋さんで撮影があるみたいですよ!もしかして、同じお店だったり?」
悟飯「いや、まさか偶然があるとは……」
三玖「じゃあ、今日もよろしく」
五月「よろしくお願いします。遠慮は要りませんので!」
悟飯「えっ?う、うん……」
五月さん、やけに気合が入ってるな…。それだけ上杉君をマルオさんに認めさせたいのだろう…。
まあ、みんなやる気を出してくれるなら、僕としてもやりやすいので全然構わないのだけど…。
悟飯「それじゃ、始めようか!」
よし、いい時間になった。そろそろお昼ご飯の時間だ。
五月「勉強の後はお腹が減ります……」
二乃「あんたも食べる?」
悟飯「大丈夫。お弁当作ってもらったから」
二乃「相変わらず用意がいいわね…」
そう言っても、今の五人の生活状況を知っているのに、僕のような大喰らいの分も作るとなると相当な負担になるだろうから……。
ザバァァアアアアンンッッ!!!
「「「「「!?!?ッ」」」」」
な、なんだ!?川に何かが落ちた音がしたぞ!?
悟飯「ちょっと外の様子を見てくる!!」
二乃「あっ!ちょっと!!」
四葉「私も行きます!!」
……部屋を出るとすぐに目の前に川があるんだけど、そこに…………。
悟飯「あ、あれは……!!!!」
一人用の宇宙船ッ!?またサイヤ人が地球に来たのか…!?今度こそ神精樹を……………
カァァッ
悟飯「………」スチャ
宇宙船の扉が開いたので、僕は迷わず戦闘態勢に入る。みんなのボディガードも努めてるんだ。みんなに危険が及ぶ前に………
「…………や、やっと着いた…。なんとか逃げてこれたかな…?」
……尻尾が生えているところを見ると、やはりサイヤ人のようだ…。
四葉「ま、まさか…!あの時に街に大勢現れたっていう宇宙人ですか!?」
僕に追いついた四葉さんがそう質問さしてきたので、僕はそれを肯定する。
二乃「マジ…?よく懲りずに来るわね…。セルじゃないからあんたなら楽勝でしょ?ちゃちゃっとやっつけちゃいなさいよ、ボディガードさん?」
三玖「……でも、なんか…。前見た人達とは違う…」
五月「どういうことですか、三玖?」
三玖「なんだろう…。あまり興奮してないというか……」
「………カカロット…?」
悟飯「……?」
サイヤ人はお父さんのサイヤ人としての名前を口にした。しかし、何故だか敵意や殺意は感じない……。
「カカロット〜!!!!」
ドサッ!!
悟飯「わっ!!」
な、なんだ!?
二乃「えっ、ちょっ……!!」
三玖「な、なにこの人…!悟飯から離れて…!!」
何故か僕に抱きついている…!?一体何を考えてるんだ…!?
「地球は文明レベルも戦闘力も低い星だって聞いていたけど、無事で良かったよ!本当にぃ〜……」
………しかも、泣いている…?ど、どういうことだ…?何がなんだかまるで意味が分からない……。
五月「ちょっと!いつまで孫君に抱きついているつもりですかあなた!!!さっさと離れて下さい!!」
五月さんは目の前のサイヤ人を引き剥がそうとするが、五月さんの力ではそれは叶わないようだ…。
「邪魔しないでくれよ!!やっと私の息子に再会できたんだからさッ!!」
悟飯「………息子…?」
お父さんが息子…?つまり…………
悟飯「あの、一つ質問よろしいでしょうか?」
「なんだい?そんなに改まらなくてもいいんだよ?」
悟飯「あの…。もしかして、もう一人の息子に、ラディッツって人は…….」
「カカロット…?ラディッツに会ったこともないのにどうして…?」
………これで確定だ。
悟飯「……あの、僕はカカロットじゃないです……」
「そんなはずないよ!!この顔、そして体格!バーダックにそっくりだもん!こんなに似てて私の息子じゃないわけないよ!!」
悟飯「……カカロットは…。孫悟空は僕のお父さんです……」
あれ?ちょっと待って?『バーダック』にそっくりって………。バーダックって確か、この前超サイヤ人に変身した……、三玖さんを助けたあの……?
この人の発言から察するに、バーダックって人はこの人の夫……。道理でお父さんに似ているわけだ………。
「………カカロットが、お父さん……??ってことは
五月「………えっ?まさか、この人が祖母なんですか?孫君の……」
二乃「というか、この前のアイツらとはエラく違うわね……」
三玖「なんというか、ちゃんと母親している……」
四葉「わーっ!随分若いお婆ちゃんですね!」
「お前、名前はなんて言うんだい?」
悟飯「僕は孫悟飯です。あの…、あなたは…?」
「ゴハンか…。いい名前じゃん!私はギネ!ちょっと訳あって地球に避難してきたんだよ」
悟飯「避難……?」
ギネ「君たちは…?」
五月「どうも…。孫君に家庭教師として教えてもらっている中野五月と言います」
三玖「中野三玖です。いつも悟飯のお世話になっています」
二乃「中野二乃……です。まあこいつとは……友人です」
四葉「中野四葉です!よろしくお願いします!若いお婆さん!!」
ギネ「あの……。それ聞いても喜んでいいのか怒ればいいのか………」
………なんだ?サイヤ人にもこんな人がいたのか…??なんでこんな母親がいたのに、ラディッツはあんな凶暴になっちゃったんだろ…?
って、それよりも気になっているのは…
悟飯「あの、避難って一体…?」
ギネ「ああ…。バーダックが超サイヤ人になれることがターレスの癇に障ったみたいでね…。私を人質にしてバーダックを誘き出そうとか言っているのを聞いたから逃げたんだよ」
悟飯「なるほど………」
サイヤ人同士でも対立はあるようだな。
ギネ「もうすぐバーダックがここに来ると思うんだけど…。しっかり信号を発信したはずだから…。お爺ちゃんの顔も見たいだろ?ゴハン?」
悟飯「いや〜……。それが、もう既に戦ったことあります……」
ギネ「ええっ!?!?なんで!?まさかバーダックが!?」
悟飯「ええ、まあ……」
ギネ「全くあの男は……。怪我はないかい?」
悟飯「ええ。寧ろあちらの方が心配です……」
ギネ「えっ?バーダックは超サイヤ人になれるんだよ?まさか……!」
悟飯「まあ…はい。僕も一応超サイヤ人を超えた超サイヤ人になれるので……」
ギネ「超サイヤ人を……超える…?流石に想像できないね……」
なんだか四人が会話に入ってこれてない気がするけど……。まあいいや。
スタッ
バーダック「ようギネ。久しぶりだな…」
ギネ「バーダック!無事だったんだね!」
バーダック「まあな…。そんな簡単にくたばったりしねえよ………。ところで、何してんだ……?」
ギネ「あ、あはは…。カカロットと勘違いしちまって……」
バーダック「………」
ギネ「ば、バーダック…?」
あ、あれ?なんかちょっと怒ってるような気がするのは気のせい……?
バーダック「おいお前、人の女になにしてくれてんだよ…?」
悟飯「えっ…?な、なんの……」
シュン‼︎
悟飯「…!!!?」
バーダック「だっ!!!!」
ドゴォォオオッッ!!!!
悟飯「わっ!!!!」
ザバァァアアアアンンッ!!!!
五月「えっ!?」
二乃「ちょっ!?」
ギネ「ば、バーダックッ!?何してんのさッ!?」
バーダック「
三玖「ちょ、ちょっと!なんで悟飯を殴ったの!?悟飯は別に何も……」
バーダック「黙ってろ。
ギネ「バーダック?なんか勘違いしてないかい?私は……」
スタッ……
悟飯はバーダックに吹き飛ばされたが、すぐに立ち直って元の位置に着地した。
悟飯「いきなり何をするんだ!!」
バーダック「教育がなってねえから、カカロットの代わりに俺が教育してやるんだよ」
悟飯「だから、一体何を……」
「やめないかいッッ!!!!」
悟飯「!?ッ」
バーダック「おいギネ、なんで止めるんだ?」
ギネ「少しは人の話を聞きなよッ!!初めて
バーダック「………なんだよ。そういうことは早く言ってくれよ……」
ギネ「さっきも言ったけど、あんたが聞いてなかっただけだろう!?」
な、なんだ……。ただのお嫁さん想いのいい人(?)だったのか………。
ギネ「ほら!ゴハンに謝りな!」
バーダック「あの程度の攻撃も避けられない方が悪いだろ」
ギネ「あのねぇ…!!」
悟飯「ま、まあまあ……。その辺に…」
バーダック「そんなことよりいつまでここにいるんだよ?取り敢えず、寝泊まりできるとこは確保しといたからそこに……」
ギネ「まあそう焦るなって!せっかく孫に会えたんだから、もうちょっとだけいてもいいだろう?」
バーダック「お前なぁ……」
ギネ「それで、さっき家庭教師してるって聞いたけど、一体どんな仕事なんだい?私にも見せてよ!」
悟飯「えっ?いや……」
五月「それは困ります!!私達は今大事な時期なので………」
四葉「えー?折角お孫さんに会えたんだから、今日くらいはいいんじゃない?」
五月「よ、四葉?」
三玖「うん。今日くらいは大目に見てあげようよ?」
五月「し、しかし………。いえ、二人の言うことにも一理ありますね……」
二乃「はぁ………。あまり部外者は入れたくないけど、片方は三玖の恩人みたいだし、今日だけだからね………」
悟飯「えぇ………………」
というわけで、何故か父方のお婆ちゃんとお爺ちゃんが五つ子の家にいる…。
ギネ「わぁ…!地球は文明レベルが低いって聞いたけど、そうでもないように見えるけどねぇ?」
二乃「……なんというか、こうして見ると私達と変わらない気がするわ…。宇宙人って感じがしないんだけど……」
三玖「うん…」
五月「確かに……」
バーダック「ったく、なんで俺がこんなところにいなきゃいけねえんだよ…」
ギネ「まあまあいいじゃないかい!!偶にはのんびりしなよ!」
二乃「……ここ、一応私達の家なんだけど……」
五月「……そういえば、お昼ご飯がまだでした……」
三玖「確かに……」
四葉「言われてみれば…!!」
五月さんに言われて僕も初めて気が付いた……。
ギネ「あー…。そういえば私も食べてなかったわ…。バーダック、あんたは?」
バーダック「まだ食ってねえよ」
二乃「……良かったら、あなた達も食べて行きます?」
ギネ「えっ!?いいのかい!?助かるよ!」
悟飯「えっ…!?二乃さん!?大丈夫なの!?」
二乃「食費に関してはあんたのお陰で大分余裕があるからね。これくらいはいいわよ。それに………」
悟飯「……それに?」
二乃「……やっぱなんでもない」
悟飯「………?そう?」
バーダック「ほう?地球の食い物は中々美味いじゃねえか?」
ギネ「すまないね!こんなにごちそうになっちまって!」
二乃「い、いえ…………(いや、少しは遠慮しなさいよ……)」
悟飯「そ、それじゃ、勉強の方を始めようか!!」
っと、いつも通りではないものの、勉強をすることはできた。みんなのやる気が凄いため、今日は大分勉強することができただろう。
ギネ「うーん…?これなんて書いてあるんだい…?」
バーダック「地球の文字ってものは、随分複雑なんだな……。それじゃギネ、行くぞ」
ギネ「えっ!?私はまだカカロットに会ってないよ!?カカロットのお嫁さんにも会ってないし!!」
バーダック「うっせえ。お前の今の立場を忘れたのか?そういうのはせめて事が落ち着いてからにしろ」
ギネ「うぅ…。分かったよ…。ゴハン!カカロットによろしく言っておいてくれよ!!」
悟飯「は、はーい…」
ギネ「じゃあまたね〜!!」
バーダック「ふん…」
二人はそのまま飛び立って行きました。なんというか、本当にサイヤ人なのかと疑いたくなるような人だったな…。
……お父さんによろしくって言われても…。あの人のことだから、お父さんが既に死んでいることを知ったら、一体どうなるのだろうか………。
五月「…あっ!私、ちょっと用事があるのでこれで失礼しますね!」
二乃「えっ?ちょっと五月?」
五月「そ、それでは!」
二乃「……まあいいわ。ちょっと孫。今日の夕飯の買い出しを手伝いなさいよ」
悟飯「えっ?僕が?」
二乃「あんたの祖父母のせいで食材がなくなったのよ。車を片手で軽々と持ち上げられるんだから、手伝いなさいよ」
悟飯「まあ、それくらいなら全然いいけど……」
四葉「じゃあ私も行くよ!」
三玖「私は家でお留守番してるね」
二乃「よろしく」
ということで、近所のスーパーに買い出しに行くことになった。途中で上杉君に会った。
風太郎「おうお前ら。勉強の方はどうなんだ?」
悟飯「今日は大分進めることができたよ。みんなやる気が今までとは比べ物にならないよ」
風太郎「そうか。勉強が捗っているなら結構だ」
二乃「そうだ。あんたも夕飯の買い出しに手伝いなさいよ」
風太郎「なんだ?食料なら悟飯がいつも持ってきてくれてるんだろう?」
四葉「それが、孫さんのお爺ちゃんとお婆ちゃんが全部食べちゃったんです!!」
風太郎「祖父母のことか…?よく食うな…。つーかなんで悟飯の祖父母がお前らの家にいるんだ……」
悟飯「あはは……。まあ、色々あって……」
風太郎「まあいい。そういうことなら手伝ってやろう」
二乃「なんで上から目線なのよ……」
ということで、四人で夕飯の買い出しに行くことになった………。
バーダック「ここだ」
ギネ「おや?意外と立派な家じゃないか?どうやって手に入れたんだい?」
バーダック「空き家だったみたいだから使わせてもらってるんだよ」
ギネとバーダックは、バーダックが見つけた空き家に到着した。バーダックとギネは取り敢えずそこで暮らすことにしているらしい。
バーダック「この辺なら食い物には困らねえはずだ。ただ自分で採りに行かなきゃならねえけどな」
ギネ「それくらいなら私も手伝うよ」
バーダック「……労働するのもアリかもな」
ギネ「えっ?働くのかい?」
バーダック「まあな………。これからは地球に住み着こうと思っている。その為には、地球人がどうやって暮らしているのかも知りたい」
ギネ「なんでそんなに地球に執着するんだよ?」
バーダック「………」
ギネ「まさか、カカロットかい?」
バーダック「…当たらずも遠からずってところだな」
ギネ「えー?なんだいその言い方?気になるね〜……」
二人はそんな些細な雑談をしている時のことであった………。
スタッ
「………さっき妙な気を見つけたと思ったら、その風貌はサイヤ人だな?」
バーダック「……!!お前は…!!」
ギネ「あ、あんた…!まさか……!!」
当たり前だが、バーダック達に地球には知り合いなどほとんどいない。だからバーダック達がこのような反応を示す相手はかなり限られてくる……。
バーダック「……王子様がまさかこんな辺境の星にいるとはな…」
ベジータ「何故ここにいる?ピッコロから聞いた話によれば、貴様らはターレスとかいう下級戦士の部下だったはずだが…?」
バーダック「お前もサイヤ人ならよく知ってるだろう?誰かに使われることを嫌うことをよ……」
ベジータ「はっ!俺もその感覚はよく分かるぜ」
バーダック「まずあいつらのやり方が気に食わねえ。そもそも神精樹の実なんて物に頼ってる時点でサイヤ人の誇りのカケラも持ったもんじゃねえ」
ベジータ「俺も話は聞いてるぜ。食っただけで戦闘力が大幅にアップするらしいな…」
バーダック「そんで、王子様は俺らにただ挨拶をしに来たわけじゃねえだろ?」
ベジータ「…………貴様はカカロットの父親だろう?」
バーダック「…ほう?お前までその名前を知ってるとはな…。ガキの頃戦闘力がたった2だったガキが随分と出世したもんだぜ……」
ベジータ「ああ…。今思い出しても頭にくるぜ…。俺より先に伝説の超サイヤ人になり、俺もなったかと思えば、奴は更にその上を行く…。挙句の果てには、この俺様が奴に勝つ前に死にやがった。本当に頭にくる野郎だぜ……」
ギネ「…!?し、死んだって……?カカロットが……!?」
ベジータ「ああ。セルって化け物に殺されたぜ」
ギネ「うそ……だろ…?カカロットが………」
ギネは息子である悟空が死んでいたことを知らされると、膝から崩れ落ちて今にも泣きそうな顔をしていた。
バーダック「セル…?……ひょっとして、カエルみたいな模様をしたやつのことか……?」
ベジータ「……貴様も知っているようだな」
バーダック「あいつか…」
バーダックはセルの強さを身を持って持って体感していた。その為、超サイヤ人になった悟空でも敗北してもおかしくないと心の中で呟いた。
ベジータ「………」スチャ
バーダック「……」スチャ
二人は何も言葉を発さずとも、これからやることがお互いに分かっていたようだ。
サイヤ人は戦闘民族。ただ純粋に戦いを求める種族。
片やサイヤ人のエリート中のエリートの王子。片や超サイヤ人になった下級戦士の父親……。
この二人が出会ったことにより、二人は好奇心に負けて戦闘を開始するのであった…………。
風太郎「ふっ…!落ち着け…!!力学的に、1番効率的なのは………!!ダメだ……………」
四葉「私が持ちますよ!」
上杉君が苦戦していたお米を四葉さんは軽々と持ち上げた…。上杉君はもうちょっと筋肉をつけた方がいい…。と思ったけど、家庭の事情的にそれは厳しいか……。
二乃「荷物持ち!早くしなさい!!!今日は丁度特売日なの。だからそれくらいは一人で持ってよね」
風太郎「だったらお前が持て……」
二乃「あっ、そうだ。三玖から頼まれているんだったわ」
ドサッと二乃さんは大量のチョコレートをカゴに入れた。
風太郎「そんなに食うのかよ…?」
悟飯「三玖さんってチョコレート好きだったっけ…?」
二乃「あんたら頭がいい癖に察しが悪すぎ」
四葉「一月なのにまだ気が早いんだから〜!」
一月なのに気が早い…?なら、二月か三月くらいに何かあるということだろうか…?何かあったっけ……?
二乃「さっ、とっとと会計しちゃいましょ」
四葉「二乃!ごめん、おトイレ!これ持ってて!!」
二乃「あっ!また我慢してたでしょ!って重っ!!」
二乃さんはお米を持ち慣れていないのか、転倒しそうになるので………。
ヒョイ
悟飯「ちゃんと気をつけて持たないと……。これは僕が持っておくよ」
二乃「……!あ、ありがとう……」
(最近変だわ……。カカロット君のことを忘れたつもりだったけど、まだ完全に忘れられてないのかしら…?でないとおかしいわ………)
二乃は密かにドキドキしていた。
二乃「あら?この菓子入れたかしら?」
風太郎「ああ。さっき四葉がこっそりと…」
人にバレてる時点でこっそりとは言わないんじゃないかな…?
二乃「あの子ったら財布の中も怪しいってのに、やっぱり少しくらいのバイトは検討すべきかしら?」
風太郎「つーかこれ、お子様向けだろ…」
二乃「あら、女はいつまでも少女の気持ちを忘れないものよ?お城で舞踏会とか、白馬に乗った王子様とか未だに憧れてるんだから!」
風太郎「へー」
(……そうよ。
僕達はお会計を済ませたのだが、未だに四葉さんが戻ってこないままだった。
風太郎「四葉のやつ、迷子になってるんじゃねえか?」
二乃「あながち否定できないわ……」
悟飯「僕が探して来ようか?」
二乃「お願いするわ。あんたって確か人の生きるエネルギー…?だっけ?それで居場所が分かるんでしょ?」
風太郎「なんだよそれ。便利だな……。その技術を売り出せば相当稼げるんじゃないか?」
………その発想はなかった…。でも、気を使い熟すにはある程度の才能が必要だから、万人向けではないんだよね…。
風太郎「あそこに四葉が……。いや違うな。あれ五月じゃね?」
二乃「あら。本当だわ。っていうか、向かいに座ってるの……。パパ…?」
風太郎「あれ…?あの時、病院の……」
パパ…?ということは、あの人がマルオさんなのか…?
マルオ「君達のしでかしたことには目を瞑ろう。しかし、満足いく食事も取れていないようだ」
五月「そんなことはありませんよ?食事に関しては、孫君が食材を届けてくれているので問題ありません」
マルオ「……そ、そうかい…。(満足に食事が取れているのにあんなに食べるのかい……)だが、それ以上は孫君にも迷惑をかけるだろう?すぐさま全員で帰りなさい。そう姉妹全員に伝えておいてくれ」
五月「……それは、彼も含まれるのでしょうか?」
マルオ「上杉君のことかい?これは僕達家族の話だ。上杉君はあくまで外部の人間ということを忘れないように」
五月「でしたら、孫君は…?」
マルオ「彼は君達のボディガードとしても雇っている。セルという怪物を倒せる力を持ちながら、今まで世界を平和に導く為だけに力を使ってきた…。正しい力の使い方ができる彼だから信用できる。彼を立ち入り禁止にしてしまっては、君たちのボディガードができないだろう?」
五月「確かに……」
マルオ「それにはっきり言って、僕は上杉君のことが嫌いだ」
五月「……(大人気ないッ!?)」
………その会話の様子を、僕と上杉君と二乃さんはこっそりと席に座って聞いていた。
二乃「……上杉、パパに何したのよ?」
風太郎「さ、さあ…。心当たりがありませんな……。というか悟飯。ボディガードとしても雇ってもらってるって本当か?」
悟飯「ま、まあ……」
風太郎「羨ましいな…。ちょっとでいいから俺に給料分けて欲しいぜ」
実はボディガードの分は全額上杉君に渡しているんだけど、それを言ったら凄い勢いで謝ってきてなんとかして返そうとする光景が容易に想像できる…。
「お客様、着席前にご注文をお願いしております」
悟飯「あっ、じゃあドリップコーヒーのトールを3つ………」
五月「まだ帰れません。上杉君を部外者と呼ぶにはもう深く関わりすぎています。せめて次の試験までの間、私達の力だけで暮らして……」
マルオ「君達の力とはなんだろう?家賃や生活費を払ってその気になっているようだが、明日から始まる学校の学費は?携帯の契約や保険はどう考えているのかな?それにさっき、食事に関しては孫君に助けてもらってると言っていたね?僕の扶養に入っていて、人の力を借りている時点で何をしても自立とは言えないだろう?」
五月「それは…………」
マルオ「………ではこうしよう。上杉君の立ち入りを解除し、家庭教師を続けてもらう」
風太郎「…!」
五月「えっ?」
あ、あれ…?案外すぐに認めたのかな…?だったらあの家にいる必要はもうないわけだけど……。
マルオ「ただし、僕の友人のプロ家庭教師も加えて三人体制。上杉君と孫君には彼女のサポートに回ってもらう」
そ、そう来たか……。でも、五月さん達のことを1番に考えるなら、それが一番いいんじゃないだろうか…?
マルオ「君達にとってもメリットしかない話だ。二対五では何かとカバーできない部分もあるだろう」
五月「しかし、この状況でみんな頑張って………」
マルオ「しかしこのままだと、四葉君は赤点回避ができるのだろうか?」
五月「ど、どういうことですか?四葉も私達と同じく赤点を取った教科は一つのみで………」
マルオ「確かにそうだ。だが、どれもギリギリの回避だ。今の状況だと、生活費を賄うのにアルバイトなり何なりして収入を得ているはずだ。今まで勉強に集中をしても全科目の赤点を回避できなかったのに、勉強のこと以外にも気を使わなければいけない状況で赤点を回避できると思うのかい?」
……それは…。どうなんだろう…。今のところは一花さんの収入だけでどうにかやりくりしているけど……。
マルオ「とてもじゃないが、そんな状況では僕にはできるとは思えないね」
風太郎「……っ!!」
う、上杉君…!?
二乃「だめよ。あんたが行っても状況が悪くなるだけよ。それに、パパの言っていることは間違いじゃない……」
五月「……そうですね。3人体制の方が確実でしょうが……」
「やれます」
風太郎「!?」
二乃「あ、あれ?」
よ、四葉さん!?いつの間に…!?
四葉「私達七人ならやれます!」
五月「四葉……」
四葉「七人で成し遂げたいんです!!だから信じて下さい!もう同じ失敗は繰り返しません!!」
マルオ「では失敗したら?東京に僕の知人が理事を務める高校がある」
………まさか、進級できなかった時の為に転校させようと……?
マルオ「あまり大きな声では言えないが、無条件で3年生からの転入をできるように話をつけてるんだ」
四葉「えっ……」
マルオ「もし次の試験で落ちたらその学校に転入する…。プロの家庭教師との3人体制ならそのリスクは限りなく小さくなると保証しよう。それでもやりたいようにやるなら、あとは自己責任だ。分かってくれるね?」
五月「………分かりました」
……それはそうだよね…。やっぱりプロの人に見てもらった方が……。
マルオ「ではこちらで話を進めよう。五月君なら分かってくれると思ってたよ」
五月「いいえ。もしダメなら、転校という条件で構いません。素直で物分かりが良くて、賢い子じゃなくてすみません……」
五月さん…………。
マルオ「……そうかい。どうやら子供の我儘を聞くのが親の仕事らしい。そして子供の我儘を叱るのも親の仕事…。次はないよ」
四葉「前の学校とは違うから!!」
マルオ「……僕も期待してるよ」
マルオさんはそう言い残し、お店をあとにした………。
風太郎「行ったか」
四葉「うわっ!?」
五月「見てたのですか?」
風太郎「想像通り、手強そうな親父だったな……」
二乃「そうね。あの人が言ってることは正しい。だってあんたら二人じゃ不安に決まってるもん。あーあ、プロの家庭教師が居てくれたらなぁ……」
……いや、それはおかしくない…?二乃さん達は今までその家庭教師の人達を拒んできたから、同級生である僕と上杉君に白羽の矢が立ったんじゃなかったっけ…?少なくとも前にマルオさんと電話で話した時はそう感じたけど…。
二乃「私達がここまで成長できたのもパパのおかげ。当然感謝してるわ。けど……、あの人は正しさしか見てないんだわ」
風太郎「………」
二乃さん…………
風太郎「しかし転校の話まで出てくるとは、責任重大じゃねえか」
五月「我が家の事情で振り回してしまって申し訳ありません……」
四葉「転校したくないね……」
風太郎「……だが、どうでもいい。お前らの事情も、家の事情も、前の学校の転校の条件もどうでもいいね……。俺は俺のやりたいようにやる!!お前達をこの手で進級させる!!全員揃って笑顔で卒業ッ!!!それだけしか眼中にねえッ!!!」
五月「ふふっ…。頼もしいですね」
……………そうか。そうだよね…。僕達はそもそも五人を無事卒業まで導く為に雇われたのだ。それなら、例えどんなノルマが来ようが、やることは何も変わらないのだ。変に緊張する必要はない……。
悟飯「……そうだね。例えどんな条件が課されようとも、僕達のやることに変わりはないよ。だから、いつも通りにいつも以上に頑張ろうッ!!」
風太郎「…………なんか矛盾してないか…?いや、そう聞こえるだけで矛盾はしてないのか…」
確かに、矛盾してるように見えるかもしれない。でも矛盾はしてないよ。赤点を取ってしまったら転校するという条件がなかったとしても、僕と上杉君は五人に教え、五人は赤点を回避する為に勉強する。それは何も変わらない。
でも、今回の試験は上杉君を認めさせるという意味合いもある。だから、いつも通りにいつも以上頑張ろうとは、そういう意味である。
………何故かベジータさんとバーダックっていうサイヤ人の気が大きくなっているけど、恐らくサイヤ人同士の用事というやつなのだろう……。
超バーダック「はぁ………はぁ………」
超2ベジータ「どうした?それで終わりか?」
バーダックとベジータは戦闘を始めた。最初はお互いに互角であったが、超サイヤ人になった時点で差が出始めてきた。ベジータは超サイヤ人でいることに慣れているが、バーダックはベジータ程慣れているわけではなかった。その為、戦闘力を引き上げる時の負担がバーダックとベジータでは大分差が出るのだ。
それに加え、ベジータも超サイヤ人2になることによって、この勝負の結果は確定したようなものであった。
超バーダック「王子様も超サイヤ人を超えているとはな…。流石、エリートサイヤ人と言ったところか………」
超2ベジータ「残念だったな。サイヤ人の王子であるこの俺を超えられる者は、一部の例外を除いて存在せん」
シュン……
ベジータは勝利が確定すると、超サイヤ人化を解除し、元の黒髪に戻った。
超バーダック「…………なに?どういうことだ…?」
ベジータ「今の貴様を殺したところで何も面白くもない。今回は見逃してやる。次会う時は、せめて超サイヤ人を超えてくるんだな」
バシューン!!
ベジータはそう言い残すと、自身の家に帰る為に高速で飛び去っていった。
それに合わせて、バーダックも元の黒髪に戻った。
バーダック「信じられねえ…。サイヤ人の中でも冷淡で残酷だって言われていたあのベジータ4世が、敵を殺さずに見逃すだと……………?」
ギネ「バーダック、大丈夫かい?」
バーダック「ああ……なんとかな」
ここでギネ初登場です。悟飯がケーキ屋に行ってタマコちゃんに会うのはなんか違う気がしましたし、風太郎なら自分が家庭教師として出向かない日は悟飯一人にでも家庭教師をお願いする気がしたので、別行動ということにしました。
近い将来に悟飯をケーキ屋で働かせようかどうか迷っているんですけど、それはなんか違う気がしてならない……。なんというか、合わない気がする。なんとなくだけど…。どちらかというと、バイトで定期的にというよりは、人が足りない時の臨時要員として出てきた方が悟飯らしいような気がするが……。むしろボランティアの方が悟飯っぽいかな?
投稿に時間がかかった理由としては、まあバイトもそうなんですけど、新しい展開を考えてたということもありいつもよりローペースになりました。それに伴って、オリキャラ(と言ってもオリジナル率は1割あるか怪しい)を出そうかと考えてるんですけど、皆さんは賛成ですか?反対ですか?アンケートを設置しようと思うので、答えて下さると幸いです。少しは自分で決められないのかって言われそう……。まああくまで参考程度ですので、結果によって今後の展開が確定するわけではないんですけどね……。
〜追記〜
敵キャラにオリキャラを出すという意味です。
あと、悟飯のあだ名も何かいいのないっすかね……。あの子がそのうち悟飯に対してデレることはもう皆さん殆どの方が察してると思いますが、何かいい名前ないかな…?ゴハンから取って、『ハー君』にしようかと初期段階から考えていたんですけど、ある作品と被るんですよね〜……。別に法則に則らなくてもいい気がするし、誰かいい名前ないですかね…?『ゴー君』はちょっとおかしくない…?別に変じゃないって思う人が多いならこっちでいこうかな…?
あと、誰か風太郎の母親の名前を知ってる方います?いくら調べても原作読んでも見当たらないんですよね。ファンブックか何かに載ってるのかな?誰か知ってる人いたら教えてクレメンス……。要求多すぎて草、我儘でごめんなさい()