孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 前回のあらすじ…。

 風太郎がタマコちゃんと会っている間、悟飯の祖母にあたるギネが地球にやってきた。ギネは、サイヤ人にしては珍しく家族思いであった。これには悟飯も困惑。あとからやってきたバーダックとひと悶着あったものの、比較的に平和な再会となった。


第33話 最後の試験が三玖&四葉の場合

冬休みは終わり、3学期がとうとう始まった。学年末テストは2ヶ月ほど先ではあるけど、今回の目標が目標なだけに、既に試験勉強に本腰を入れている。

 

二乃「あんた達もクラスの進路希望調査もらった?」

 

三玖「何書けばいいか分からない……」

 

四葉「一花はすぐに書けるよね!」

 

一花「うーん…。まだ学校には言ってないんだよね〜……」

 

三玖「悟飯はやっぱり大学?」

 

悟飯「うん。西の都にある大学に通おうと思ってるんだ」

 

一花「わあ…。そもそも日本の大学は眼中にないと………。流石悟飯君……」

 

風太郎「よーしお前ら。今日も授業を始めるぞ〜」

 

五月「やりましょう…。是非やって下さい!!そして確かめて下さい!!試験突破に何が必要なのかをッ!!」

 

風太郎「お、おう……。随分気合いが入ってるな……」

 

今日は上杉君もいるからだろうか……?いつもよりも張り切っている気がする…。

 

風太郎「とにかく授業だ。目指せ30点越え!!赤点回避ッ!!!」

 

三玖「待って、その前に…。悟飯、これ食べて」

 

……何故か、最近三玖さんにやたらとチョコを食べるように要求されるのだ。一体何が狙いなんだろうか…?

 

二乃「あら、丁度甘いものが食べたかったのよ」

 

三玖「二乃にはあげない」

 

二乃「はぁ?独り占めしないでよ!」

 

三玖「……しないよ、まだ」

 

三玖さんは笑顔で二乃さんにそう言うが、『まだ』とはどういう意味だろうか…?

 

三玖「ってことで、全部食べて感想教えて」

 

………まさか、チョコを自作するつもりなのだろうか…?でも、市販のチョコを買って人に食べさせて感想を聞くことに意味を見出せないが…。……ん?僕の感想だけ聞いて何の意味があるんだ?どうせならみんなから聞いた方がいい気がするんだけど………。

 

………分からない。

 

 

悟飯「……ねえ三玖さん。僕の感想だけ聞いてどうするつもりなの?みんなの意見を聞いた方が効率的だと思うんだけど………」

 

三玖「ダメ。悟飯だから意味があるの」

 

悟飯「……?」

 

だめだ……。やっぱり何を考えてるのか分からない……。

 

五月「こんなにあるんだから私も一つくらい……」

 

三玖「ダメ」

 

四葉「もー!みんな、あと2ヶ月なんだから勉強するよ!」

 

一花「……(そっか。バレンタインなんて、今まで意識したことなかったよ…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バレンタインまでに、悟飯が喜ぶチョコをあげるんだ……。これまでの感想を聞いて、悟飯の好みが取り敢えず分かった。どうやら甘めのチョコが好きらしい。

 

……そして作ろうと奮闘しているけど、またしてもドクロマークが出てきた。でもこれは大丈夫な方……。ダメな方が出てきてた時に比べれば進歩した方だ。

 

一花「……三玖、まだ起きてたんだ?」

 

あっ、起こしちゃったかな…?もう少し静かにした方がよかったかな…?

 

三玖「一花…。起こしてごめん」

 

一花「調子はどう?そろそろ悟飯君の好みも把握してきたんじゃない?」

 

三玖「……気付いてたんだ…。私は甘い物が苦手だからよく分からなくて……。試作品を作ってるんだ」

 

一花「えーっと、髑髏マーク出てるけど……?」

 

三玖「これは大丈夫な方」

 

一花「大丈夫な方とは……?もっとシンプルなレシピでいいんじゃない?溶かして固めるみたいな」

 

三玖「………」

 

それだと意味がない…。ただ市販のチョコを渡すことと何ら変わりない…。

 

一花「ムム…。私も料理の腕はイマイチだからなぁ……。あ、そうだ!私の知り合いに料理上手な人がいるんだ!」

 

三玖「えっ…」

 

一花「その人に教えてもらいなよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三玖「……」

 

一花の顔が広くて助かった……。今日が約束の日だけど、料理上手な人ってどんな人なんだろう?

 

 

 

ガチャ

 

あっ、ドアが開いた…。料理上手な人が来たのかな…?

 

二乃「あれ?一人で何してんのよ?」

 

あ、あれ…?二乃か……。

 

三玖「二乃、今日は学校で勉強会のはずじゃ……」

 

二乃「一花に呼ばれてきたのよ」

 

……えっ…?いや、確かに二乃も料理が上手だけど、まさか一花の言ってた人って………?

 

 

ドンッ!!

 

 

三玖「!?ッ」

二乃「!?っ」

 

 

な、なんの音…?ビックリした……。外から聞こえたけど………。

 

二乃「何よ今の音…。ビックリした……って、こっちにもビックリだわ。美味しくなさそうだし滅茶苦茶じゃない」

 

二乃は私が作ったチョコを見ながらそう言った。……自覚しているとはいえ、率直に言われるとちょっと傷付くかも……。

 

二乃「こんなのあげて誰が喜ぶのよ?あんたは味音痴と不器用のダブルパンチなんだから、大人しく市販のチョコを買ってればいいのよ!」

 

……そんなことは自分でも分かってる。だけど、私は手作りのチョコをあげたいの……。

 

三玖「……うるさい」

 

二乃「ヒッ………!で、でも料理は真心って言うし!手作りに意味があるのよね!私だって失敗することだってあるわ!それに少し下手っぴの方が愛嬌があるし、これなんて虫っぽくて可愛いわ!」

 

……二乃が珍しくフォローしてくる…。でも二乃。虫っぽいはフォローになってないから……。

 

三玖「……最近、悟飯が私の料理を食べてくれるけど、無理している気がするんだ…。心当たりはある。私が不器用なのも知ってる。だけど作りたい…。思わず食べたくなるようなチョコ…。

 

 

だから、教えて下さい。お願いします…!」

 

私は本気だ。だから例え二乃に馬鹿にされようとも、私は悟飯に心の底から美味しいって言わせるような……チョコを作るんだ…!

 

 

二乃「……油分と分離してるわ。湯煎の温度が高いのね。それに生クリームを冷たいまま使ったでしょ?舌触り最悪…。っていうか、それ以前の問題がありすぎるわ」

 

二乃「全く面倒だわ…。準備しなさい」

 

三玖「……!!うん…!」

 

二乃「……ほんと、面倒な性格だわ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、2月14日…。バレンタイン当日になった……。ちょっと寝過ぎちゃったかも……。悟飯がもう来てたらどうしよう……。

 

五月「あっ、三玖。おはようございます」

 

風太郎「お前も二乃も何時まで寝てるんだ…?」

 

悟飯「わっ…!ふ、服がはだけてるよ!!ちゃんと着ないと!!」

 

三玖「悟飯にフータロー…。来てたんだ…。来るなら言ってほしかった。でも丁度いい……」

 

私は冷蔵庫から昨日作ったチョコを取り出した。…うん。二乃に手伝ってもらったとはいえ、我ながら上手くできたと思う……。

 

三玖「はいこれ、食べてみて」

 

悟飯「……?いつもの市販のチョコじゃないんだね?自分で作ったの?」

 

三玖「う、うん……」

 

悟飯「そっか…。じゃあいただきます」

 

悟飯はいつも通り躊躇なく口に運んだ。ここまではいつもと同じ。大事なのは、この後だ。気遣いとか一切関係なく、悟飯に美味しいって言わせたい…!

 

悟飯「…………美味しい…」

 

三玖「……!」

 

悟飯は独り言を呟くようにそう言った。多分私しか聞こえなかったけど、確かに言った。『美味しい』って……。

 

悟飯「凄いね……。随分上達してるよ!ありがとう!!」

 

三玖「……!う、うん…!」

 

 

 

やった……。

 

 

 

悟飯「……でも、こんな美味しいものをご馳走してもらったんじゃ、来月は僕も頑張らないと………」

 

三玖「……………えっ?」

 

五月「えっ!?そ、孫君!?」

 

風太郎「来月…?何かあったか?………あっ、まさか………」

 

ま、まさか…!?悟飯ってバレンタインのこと知ってたの!?そんなの知らないものだと思ってた………。

 

というか、フータローも知ってたんだ…。なんか意外……。

 

 

待って…!?それじゃあ、まさかこれが本命だって気づかれたんじゃ…!?

 

………それなら、もういっそ…!

 

 

悟飯「あっ、そうそう!やっぱり三玖さんが一番だよ!」

 

三玖「………えっ?い、一番ってそれはどういう意味で…?」

 

風太郎「なんか勘違いしてそうだから言っておくが、先日行った模擬試験の結果のことだからな」

 

三玖「……………えっ?」

 

悟飯「うん。そうだけど……、他に何かある?勘違いするようなことなんてないと思うけど………」

 

五月「孫君………」

 

 

………まあいいや。今度の試験で1位になったら………

 

 

 

 

 

 

 

 

一花「うーさむさむ…」

 

三玖「お仕事お疲れ様、一花」

 

一花「三玖、何してるの?っていうか、今日どうだった?」

 

三玖「おかげさまで大成功だったよ。ありがとう、一花」

 

一花「そっか…。それは良かったよ…!お姉さん嬉しいぞ!」

 

三玖「……一花は、フータローにチョコあげないの?」

 

一花「…!!」

 

そう。一花はフータローのことが好きなはず……。それなら、手作りとまでは行かなくても、何かしらチョコを渡すんじゃないだろうか?

 

一花「ど、どうしたの急に?そ、そりゃ誰もあげなかったら可哀想だし、お姉さんが買ってあげようかなって考えてるけど………」

 

三玖「……一花の方はライバルがいないと思ってる?もしそうだとしたら、いつの間にかフータローを取られるかもよ?」

 

一花「えっ…!?な、なんで…?」

 

三玖「この前見たでしょ?お正月に、四葉がフータローにキスしたこと」

 

一花「あ、あれは事故でしょ!四葉はケーキが食べたくて仕方なかったんだよきっと!」

 

三玖「だとしても、好きでもない男の人にあんなことするかな?私なら好きでもないのにそんなことはしない」

 

一花「………」

 

三玖「……でも積極的になれない気持ちも分かる。だって、悟飯にとっても、フータローにとっても私達はただの生徒。だから私は決めたんだ。今度の試験で赤点を回避して、五人の中で一番の成績で、そうやって自信を持って悟飯の生徒を卒業できたら………」

 

 

 

「今度こそ好きって伝えるんだ」

 

 

一花「三玖…………」

 

 

 

 

そう。あの時決めたんだ。私は誰も待ってあげない。全員公平に……。

 

 

早い者勝ちだから…!!

 

 

 

中野三玖:5教科合計???点

 

合格/たいへんよくできました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四葉の場合

 

四葉「もー!みんな勉強するよ!試験まであと2ヶ月なんだから!」

 

風太郎「そうだ!お前ら四葉を見習え!!」

 

 

 

 

 

私はこれ以上みんなの足を引っ張らない為に、今までよりも沢山勉強した。それでもまだ足りない気がする…。これだけだと、またしても赤点を取ってしまう気がする……。

 

そんな中、三玖は孫さんにチョコを渡す為に奮闘している様子だった。多分市販のチョコで孫さんの好みを把握して、孫さんの好みに合わせてチョコを作るのだろう。

 

私も風太郎君に………。でも今はダメ。人に見せられるような成績になってからって決めたんだから……。

 

 

 

四葉「孫さん!」

 

悟飯「…?どうしたの、四葉さん?」

 

四葉「……私、今のままじゃダメな気がするんです…。ですから、私にマンツーマンの授業をしてくれませんか…?」

 

悟飯「えっ…?でも四葉さんもよく勉強しているから………」

 

四葉「…もうみんなの足を引っ張りたくないんです。私はみんなよりもお馬鹿なので、みんなよりも頑張らないとダメなんです!だから、お願いします!!」

 

悟飯「うーん……」

 

風太郎君には約束のこともあるけど、それだけじゃない。家の借金を返す為にバイトもしているし、私達に無報酬でありながら勉強を教えてくれる……。孫さんが決して頑張っていないわけではない。だけど、風太郎君にはこれ以上迷惑をかけたくない……。

 

悟飯「でも、四葉さんは最近頑張り過ぎだって言ってるよ?五月さんも三玖さんも心配してたよ?」

 

四葉「……お願いします」

 

悟飯「……分かった。でもそれならどこで勉強しようか…?他の四人に心配をかけたくないんでしょ?」

 

四葉「……!はい!」

 

悟飯「………僕の家はどうかな?」

 

四葉「……えっ!?そ、孫さんの家ですか!?」

 

悟飯「うん。みんなに心配をかけたくないなら、みんなに会わない方がいいでしょ?」

 

う、うーん……。孫さんは女の子を自分の家に上げる意味を分かってないよね…?まあ、孫さんはそういう人だもんね……。

 

四葉「……分かりました。お願いします!!」

 

悟飯「それじゃ…。筋斗雲よーい!!」

 

孫さんがそう叫ぶと、黄色の雲が飛んできた。この雲は生きているのかな?

 

悟飯「四葉さんは多分乗れると思うけど、一応触って確認してみて?」

 

恐る恐る雲に手を触れてみた。特にすり抜ける様子はなかったので、思い切って乗ってみると……。

 

四葉「おーっ!!雲の上に乗れました!!これすごいですよ!!」

 

悟飯「それは良かったよ。じゃあ筋斗雲は僕が動かすから…………」

 

四葉「わーい!!これ凄いですね!!自分の思い通りに動かせますよ!!」

 

まるで自分の身体の一部かのように、自由自在に動かすことができる。まるで魔法の絨毯のようだ。ただ、スピードが速すぎるけど……。

 

悟飯「………もう乗りこなしてる……」

 

 

 

孫さんに案内される方向に雲を走らせる。というか、この雲でも十分速いのに孫さんはそれを超えるスピードを出せるなんて……。一体どんな鍛え方をしたらそんなことが………。

 

悟飯「四葉さん大丈夫?本当に一人で乗れる?」

 

四葉「今更何を!大丈夫ですよ!手足を動かす感覚で動かせるので!!」

 

特に問題なく孫さんの家に到着した。なるほど…。確かに自然が多い…。というか自然しかない……。

 

チチ「おや?五月さか?また来てくれただな!でも来るなら言ってけろ!」

 

悟飯「いや、この人は四葉さん……」

 

チチ「あ、あれ…?顔が凄くそっくりだから勘違いしてしまっただ…。すまねえだ!」

 

四葉「いえ!慣れてるので大丈夫です!」

 

悟飯「それじゃ、僕の部屋に案内するよ」

 

四葉「いきなりですかッ!?」

 

チチ「わあ…。悟飯、随分肉食系になっただな……」

 

悟飯「………??よく分からないけど、ただ勉強するだけだよ?」

 

チチ「そっかー!そうだ四葉さ!折角だから飯でもどうだ?」

 

四葉「いいんですか!?いただきます!!」

 

悟飯「ダメ」

 

四葉「……そ、孫さん…?」

 

な、なんか凄い怖い顔をしている…!?セルと戦ってた時よりも下手したら怖いよ!?

 

チチ「ご、悟飯…?そ、そんな怖い顔しなくても……」

 

悟飯「誰のせいで五月さんがあんなことになったと思ってるの……?五月さんだから良かったけど、他の人だったらとんでもない大事故になってたよ……?それが分かってるの…?」

 

四葉「い、五月?」

 

五月が何かの被害に遭ったんですか!?何それ!!凄い気になるんだけど!?

 

チチ「あ、あははは……。やだなー悟飯ちゃんってば!もう変な物は入れたりしねえだよ!あははは……」

 

悟飯「……とにかく、勉強するよ、四葉さん」

 

四葉「は、はい…」

 

優しい人ほど怒らせたら怖いって聞くけど、孫さんはまさにそれに当てはまるんだろうな…。絶対に怒らせないようにしよう……。

 

 

 

 

ほう。男の人の部屋は結構散らかってるって聞くけど、孫さんの部屋は綺麗に整理されている……。

 

ところで………

 

四葉「何故ベッドが2つあるんです…?」

 

悟飯「あれは悟天のベッドだよ」

 

なるほど…。悟天君と一緒に寝てるんだ…。てっきりあのベッドに五月を寝かせたのかと……。

 

四葉「そういえば、私以外にも五月を家に上げたんですよね?というか五月と二乃が家出した時に泊めたんですよね?あの時本当に何があったんですか?」

 

悟飯「………………」

 

四葉「そ、孫さん…?」

 

悟飯「あ、あまり話したくないかなー?あははは………」

 

四葉「ま、まさか…!?孫さん見損ないました!!まさか五月を襲ってしまうなんて!!」

 

悟飯「違うよ!?あれは五月さんが……あ"っ………」

 

四葉「五月が、なんです?」

 

悟飯「……四葉さん、黙秘権って知ってる?」

 

四葉「話さないなら姉妹のみんなにメールしますね!『今、孫さんの家でマウストゥーマウスをしてます』って!!」

 

悟飯「やめてッッ!?!?分かったから!!話すから!!」

 

…………なんだか申し訳ない気がしてきました…。まさかこんなあっさり折れるとは………

 

四葉「先程、孫さんのお母様のせいで五月が『あんな事になった』と言っていましたけど、一体どういうことです?」

 

悟飯「そ、それは……。あの、笑ったり引いたりしないでよ?」

 

四葉「内容にもよりますけど、大丈夫です!些細なことで孫さんを軽蔑したりはしませんよ!!」

 

悟飯「………お母さんがね、五月さんのカレーに何か薬を入れたみたいで…。お母さんは寝床を確保してないって名目で悟天をお母さんの部屋に連れて行って、五月さんに悟天のベッドを使わせたんだ……」

 

えっ…?それってつまり……。

 

四葉「そ、孫さんと五月、隣同士で寝てたんですか!?」

 

悟飯「………うん」

 

わ、わあ……。孫さんのお母さん策士過ぎませんか…?というか五月だけ有利になってません?相手側の親に交際を認められてるようなものですよね…?

 

悟飯「それだけならまだ良かったんだよ…。問題はその後………。いや、やっぱりこの話はやめにしよう」

 

四葉「……そういえば、以前私の秘密は話しましたよね?」

 

悟飯「えっ…?あっ、昔上杉君と約束した時の話?」

 

四葉「はい。私の秘密も知っているので、孫さんも私に秘密を打ち明けるべきだと思います!!」

 

悟飯「……うっ…。あまり気は進まないけど………。分かった」

 

孫さんがそこまで躊躇うということは、とんでもない何かが起きたとしか思えない…。一体何が………?まさか、既に一線を超えている関係になってたり…!?

 

……って、五月と孫さんに限ってそれはなさそう……。まあ、五月と孫さんだからね〜…。あっ!そうか!五月が孫さんに想いを打ち明けたことかな?そのことなら姉妹の全員が知ってるから全然引いたりはしませんよ!!

 

…あれ?でも私たちがそのことを知ったのも孫さんは知ってるはず…。

 

………んん!?そういえばスルーしちゃったけど、『薬』って言ってなかった!?私の聞き間違い!?

 

悟飯「その後、僕も五月さんも眠りについたかと思えば、五月さんが…………僕に覆い被さって、僕にのしかかってきて……それで…………その………き、きき、き………//////」

 

んんッ!?孫さんの顔が真っ赤!?あの時の四葉チェックと同じ反応!?というか五月が孫さんに覆い被さってのしかかった!?!?あの五月が!!?ブレーキ壊れてない五月!?

 

四葉「き…?」

 

悟飯「………キスされました…………」

 

四葉「…………まじ?」

 

悟飯「マジです………」

 

四葉「…………」

 

悟飯「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うえええええええええッッ!?!?!?」

 

 

 

四葉「五月とマウストゥーマウスをしたんですかッッ!?!?」

 

悟飯「したというか…。されたというべきか……。とにかく、お母さんが入れた薬のせいで五月さんは変なテンションになってたんだよ!!だから、五月さんが悪いわけじゃなくて………」

 

四葉「いえいえ!良い悪いの前に聞きたいことがあります!!五月とキスをして嫌だったのか否か!!そこが一番重要ですよ!?孫さんどうなんです!?」

 

悟飯「………………正直に言うと、嫌じゃなかった…………」

 

四葉「ほほう!」

 

ということは、今のところは五月が超有利なのでは…?圧倒的に三玖が不利じゃないッ!?

 

四葉「孫さんは五月のことどう思ってるんです?五月はご存知の通り孫さんのことが大好きです!既に告白も済ましたそうですけど、孫さんは返事されてないみたいじゃないですか!何故保留してるんですか?」

 

悟飯「……保留しているつもりはないんだよ。ただ、僕は今まで恋愛っていうものに触れたことがなかったんだ。だから、どういう感情が恋愛感情なのか分からないんだ……」

 

なーるほど。中途半端な気持ちではお付き合いしたくないと………。

 

四葉「……人を好きになるということはそこまで難しいことじゃありませんよ。この人と一緒にいたい。それだけでもいいんですよ?」

 

悟飯「えっ…?そ、それは……」

 

四葉「孫さんは難しく考えすぎなんですよ。もう少し気を楽にして考えてみましょうよ!」

 

悟飯「………うん。そうするよ」

 

四葉「それがいいです!」

 

悟飯「…って、恋愛相談をしに来たわけじゃないんだから…。勉強するよ!」

 

四葉「はい!!」

 

その日から、定期的に孫さんの家に訪ねてマンツーマン授業をするようになった。もうみんなの足を引っ張るような私にはなりたくない…!!

 

でも、五月の行動には驚いたなぁ……。まさかあの五月が……。道理で孫さんがあそこまで赤面するわけだ……。

 

 

 

 

 

 

試験まで1ヶ月を切った時、私達は集中力の限界に差し掛かり、5人とも倒れている状態だった。そんな時に風太郎君が遊園地に行こうと提案したのだ。これにはみんな驚いた。

 

久々に行く遊園地はとても楽しかった。ただ、私はここでも勉強しておきたかった。そのため、一人で観覧車に乗って勉強していた。何周もしていたので、スタッフの人が少し困った様子だった。ところが、途中から風太郎君が同じ観覧車に乗ってきた。どうやら外からもリボンが見えていたらしい。

 

風太郎君と会話をし、流れで私だけが落第したけど、みんなが私の為に転校してきてくれたことを話した。そしたらなんと、風太郎君の方からマンツーマン授業の提案をしてきてくれた。

 

そして、どうやら私は姉妹の中では国語ができるようだった。そこで風太郎君は、私がみんなに国語を教えることで成績アップを図ろうと言うわけだ。流石風太郎君…。

 

この作戦はうまく行き、みんなは順調に模擬試験の成績を伸ばし続けていた。

 

 

 

 

 

そして、試験の返却日……。

 

風太郎「四葉!試験どうだった?」

 

四葉「……上杉さん、すみません。実を言うと、姉妹のみんなに教えてもらった方が分かりやすい時もありました。不出来ですみませんでした……。そして、ありがとうございました………」

 

自分の瞼から涙が込み上げてくる。風太郎君の前で涙を見せてしまうことになるけど、それ以上に、私がこんな成績を取れたことが凄く嬉しかった……。

 

四葉「私、初めて報われた気がします……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟飯「………四葉さん、結果はどうだった?」

 

四葉「はい…!自分でも信じられないくらいの高得点です…!ありがとうございました!これも孫さんに見てもらったお陰です…!」

 

悟飯「……それは違うよ。僕はきっかけを与えただけに過ぎない。頑張って勉強して成績を向上させたのは、他でもない四葉さんだよ。おめでとう、四葉さん!」

 

四葉「……ありがとうございます…!」

 

悟飯「……ところで、何点だったの?」

 

四葉「それはみんなで集まった時にお見せします!」

 

悟飯「ええ!?」

 

みんな驚くだろうなぁ…。私がこんな高成績を出すなんて……。って言っても、姉妹の中でビリなのは変わらないと思うけど……。それでも嬉しいな……。

 

 

 

中野四葉:5教科合計点???点

 

合格/たいへんよくできました

 




 いつも誤字脱字報告ありがとうございます。
 さて、前回募集したアンケートについてですが、別にオリキャラじゃなくても全然ストーリーに支障が出ないことが判明したので、既存のキャラのみで行きます。オリキャラ苦手な方はご安心ください。というか、むしろオリキャラじゃない方がいいストーリーを作れるかも(笑)


 三玖と四葉の点数は次回判明します。というか、一応次回分は既に書けてるんですけどね。ただ書き上げたばかりなので、もう少し見直しします。
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