孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 前回のあらすじ…。

 悟飯はマルオからもらった旅行券で旅行に行くことになった。そこにはなんと、上杉一家と中野一家が勢揃いだった。なんという偶然?

 温泉では、二乃、三玖、五月の猛アピールがチチに炸裂して、流石のチチも困惑。

 五月に中庭に呼び出されたので、中庭に向かっていた悟飯は、何故か五月の格好をした三玖に遭遇。いろいろあって三玖は悟飯に告白!これによって、想いを伝えていない(悟飯側の)ヒロインはいなくなったわけだ。

 ちなみに、三玖は悟飯に………おっと、これ以上言うのはプライバシーの侵害かな?いや、こうして一般公開している以上は公開処刑をしているようなものではないだろうか?(メタ発言)



第37話 第二回五つ子ゲーム

衝撃的な出来事があったものの、五月さんに呼び出されたため、中庭へと急ぐ。『私とキスした直後に他の女の子に会いに行くんだ?』と、少々意地悪な顔をした三玖さんに言われたけど…。

 

………僕からしたわけじゃないんだけど…。でも、拒否もしなかった僕も僕だし…………。

 

………僕って、もしかしなくてもダメな男なんじゃ………?

 

だって、付き合ってもいない女の子とキスしてるんだよ?しかも2人も……。でも僕は未だに返事をしていない…。

 

……いつから背中を刺されるんじゃないだろうか……。

 

そんな考え事をしながら移動していたら、いつの間にか中庭に到着していた。

 

五月「あっ、孫君!来てくれたんですね」

 

悟飯「……あっ、ちょっと遅れちゃったかな?待った?」

 

先程の三玖さんは五月さんの格好をしていたこともあり、先程の出来事を思い出してしまった……。うう…。五月さんに物凄い申し訳ない気持ちになってきた……。

 

五月「いえ、それほど待っていませんよ。それにしても、上杉君遅いですね…」

 

悟飯「……何してるんだろう?僕が呼びに行こうか?」

 

五月「いえ、別に彼が遅れても問題はないので、先に孫君に尋ねます」

 

どうやら僕と上杉君に聞きたいことがあるから呼び出したらしい。旅行先で勉強の話ではないだろうから…。なんだろう?

 

五月「春休みに入ってから、一花も二乃も三玖も四葉も様子がおかしいのです。何かご存知ありませんか?」

 

………二乃さんの様子がおかしいことは見当がつく。恐らく僕が関係しているのは間違いない。

 

五月「……いえ、二乃は聞くまでもありませんね。二乃が突然積極的になりだしたんですよ。先程、チチさんと一緒に温泉に入ったんですけど、話しているうちに、誰か孫君の家にお泊まりしないかという話になりまして……」

 

悟飯「えっ?」

 

お母さん……。なんでまたそんなことを勝手に決めるの……。

 

五月「その時、何故か二乃が泊まりたがってたんですよ。私はそのことを不思議に思いました。最近、孫君は二乃と何かありましたか?」

 

悟飯「………」

 

これは言っていいことなのだろうか…?そんな気軽に言いふらすのはなんか違う気がする……。

 

五月「……告白されましたか?」

 

悟飯「!?ッ」

 

五月「どうやら私の嫌な予感は当たってしまったようですね………」

 

悟飯「き、気付いてたの…?」

 

五月「二乃の様子を見てなんとなく…。金髪の孫君の時と似たような感じでしたので……」

 

まだ僕の変装がバレてない時のことか…。二乃さんは好きな人には一直線なタイプだということは、僕もよく知っている…。

 

五月「二乃は解決しましたが、他の三人は心当たりありますか?」

 

………もう1人はなんとなく分かる。三玖さんだ。三玖さんは姉妹の中で一位の成績を取れなかったことを気にしていたようだ。でも、先程僕が解決したみたいだけど………。

 

悟飯「……三玖さんは心当たりがあるよ」

 

五月「ほ、本当ですか!?」

 

悟飯「……でも、内容はあまり気軽に言えることじゃないかな…。さっき三玖さんと話したんだけど、どうやら悩み事は解決したみたいなんだ…」

 

五月「そ、そうなんですか?それならいいんですけど…。となると、一花と四葉は……?」

 

悟飯「その2人は分からないかな…。ごめん」

 

五月「謝らないで下さい。上杉君なら何か知っているかもしれません。もう少し彼を待ってみましょう」

 

悟飯「そうだね」

 

 

 

……しかし。

 

五月「な、何故彼は来ないのですか!?もうすぐ0時30分ですよ!?」

 

悟飯「流石に遅いね…」

 

五月「これ以上遅いとお父さんになんと言われるか……」

 

悟飯「………しょうがないね…。今日は取り敢えず引き返そうよ。上杉君に聞きたいことも僕と同じでしょ?もしも上杉君と会ったら僕から伝えておくよ」

 

五月「……分かりました」

 

 

今日は時間的に厳しくなってきたので、そのまま就寝することになった。部屋に戻る途中で上杉君に会っていないので、明日は朝早く起きてみよう。朝早くに起きて修行をして、上杉君が起きた時にでも部屋に行けばいいだろう。流石にこの時間に行くのは迷惑だろうから………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日…。

 

予定通り朝早くに起床。着替えて外に出て、周りに誰もいないことを確認して簡単に修行する。この島は人が少ないので、ちょっと派手な修行もできるのがいい。

 

 

 

 

 

悟飯「はぁ………」

 

そして修行が終わり、朝風呂に浸かる。

 

それにしても、一花さんと四葉さんは一体何に対して悩んでいるのだろうか?思い当たる節がない……。

 

……というより、僕自身も悩みがあるんだけど……。三人から告白されたというのに、誰1人にも返事をしていない…。僕のことを好きになってくれるのは嬉しい気はするのだが………。

 

悟飯「………はぁ……。どうすればいいのかなぁ……」

 

「なによ。辛気臭い顔しちゃって」

 

悟飯「いや〜…。ちょっとね……」

 

「悩み事なら私が聞いてあげようか?」

 

悟飯「うん。ありがと…………ん??」

 

 

あれ?ちょっと待って?僕は誰と会話しているんだ…?

 

 

二乃「……どうしたのよ?」

 

悟飯「…………」

 

あれ?気のせい?目の前に二乃さんがいるような気がするのは気のせい?睡眠時間が少なかったからかな?寝ぼけているのかもしれない……。

 

悟飯「………あれ?」

 

目を擦っても二乃さんは消えない……。あれ…?もしかして……。

 

悟飯「もしかして、僕女湯に入っちゃったの!?」

 

二乃「違うわよ。それはないから安心しなさい」

 

悟飯「あ、あれ?そうなんだ…。じゃあなんで二乃さんがここにいるの!?」

 

二乃「なんでって、ここは混浴よ?別におかしくないでしょ?」

 

悟飯「えっ…………?」

 

あ、あれ?僕は男湯に入ったつもりなのに…。しまったぁ……。悩み事に気を取られて間違えちゃったんだ…!?

 

二乃「にしても、あんたとはよく風呂で会うわね?どうせ一緒になったんだし、体でも洗ってあげようか?」

 

悟飯「………へっ?」

 

 

んん?二乃さんは何を言っているんだ?

 

 

二乃「もしかして、タオルを使わずにやれって言いたいの?全く…。このムッツリスケベ」

 

悟飯「いや、何も言ってないし、そもそも洗ってほしいとも言ってないんだけど………」

 

な、なんか違和感がある……。なんだろう、この違和感は………。

 

悟飯「……って、なんで僕がいるのにここに来てるの!?」

 

 

ち、近いよ!?凄く近い!?

 

 

二乃「細かい事は気にしないの。ほら上がりなさいよ。洗ってあげるから」

 

悟飯「さっき自分で洗ったからいいよ〜…」

 

二乃「だめよ。あんた雑に洗ってそうだもん。私が()()まで丁寧に洗ってあげるわ」

 

……待って?隅々って部分が強調されていたような気がするのは僕の気のせいかな?なんかこの二乃さん、あの日に暴走した五月さんに似たものを感じるんだけど………。

 

…………ということは?二乃さんは僕のことが好き。好きな人には一直線。既に僕に告白している………。

 

 

 

……………あっ。これはまずい。

 

悟飯「や、やだよ!恥ずかしいって!!」

 

二乃「もう何度もお互いの裸見て見慣れてるでしょ?今更恥ずかしがってるんじゃないわよ…。あらやだ、筋肉質♪」

 

 

わーっ!?まずいまずい!!今の二乃さんは何するか分からないぞッ!?いっそのこと今からでも男湯に…!!

 

 

 

 

 

 

 

ガラッ

 

風太郎「…………はっ?」

 

なんと、そこに上杉君が現れた。今の僕の状態は………。明らかに二乃さんが僕を引き上げようとしている異常な光景。しかも二乃さんは上杉君が来たことも気づかずに僕の体を洗おうとする。

 

いや、怖いよ!?その目はやめて!?

 

二乃「ほーら、優しくしてあげるから楽になりなさいよ?一緒に気持ちよくなりましょ?」

 

流石五つ子…。あの時の五月さんと全く同じことを言っている……。というか、体を洗うだけで普通はそんなワードは出てこないと思う……。

 

って、何冷静に分析してるんだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風太郎「お前、手の施しようのない変態だなぁ?」

 

 

二乃「ヒッ‼︎」

 

 

ようやく二乃さんは気づいたみたいだ…。

 

二乃「わっ!?うううう、上杉ッ!?何勝手に私達の情事を邪魔してくれてんのよ!?」

 

風太郎「公共の場でそんなやましいことしようとすんじゃねえッッ!!!!せめて誰にも見られないところでやれッッ!!!!」

 

上杉君…?怒るところそこじゃないでしょ…。

 

二乃「つーか何入って来てんのよ!!変態っ!!」

 

二乃さんはそう言うと、足早に風呂場を去っていった…………。た、助かった………………。

 

風太郎「変態はどっちだよ…」

 

悟飯「……………上杉君、ありがとう…。君が来なかったら、僕は………」

 

風太郎「いや、少しは自分で断れよ?特に二乃に対しては曖昧な態度を取ったら何されるか分からんぞ?」

 

それを身をもってついさっき体験しました………。

 

悟飯「それより上杉君、昨日はどうして中庭に来なかったの?僕と五月さんは30分も待ってたんだけど……」

 

風太郎「……ああ。実は俺も中庭に向かってたんだが、途中で五月に会った」

 

悟飯「えっ?」

 

風太郎「そこで五月に、家庭教師をやめるように促された」

 

悟飯「………時間で言うといつぐらい?」

 

風太郎「……確か、日付が変わる前くらいだったはずだ」

 

ということは、五月さんは既に中庭にいるはず……。そして、その時間は僕と三玖さんは一緒にいたので、三玖さんでもない。となると、残りの3人のうちの誰か………。

 

悟飯「……それは五月さんじゃないよ。五月さんの格好をした誰かだよ」

 

風太郎「はっ?どういうことだ?」

 

悟飯「実は昨日、僕も同じくらいの時間に五月さんの格好をした三玖さんに会ったんだ。なんで五月さんの格好をしているのか聞いたら、『お爺ちゃんを心配させないため』だって…」

 

風太郎「お爺ちゃん…?あの爺さんか?」

 

悟飯「うん。姉妹で違う格好をすると、仲が悪くなったんじゃないかって勘違いして倒れ込んじゃうんだって」

 

風太郎「なんだよそれ……」

 

悟飯「だからみんな五月さんの格好をしているらしいんだ」

 

風太郎「……なるほどな。じゃあ五月は中庭にいたし、三玖はお前といたから……一花、二乃、四葉のうちの誰かだな…」

 

悟飯「そうなるね………」

 

 

ガラッ

 

 

隣の方で扉を開く音が聞こえた。すると……。

 

風太郎「デミグラス」

 

悟飯「で、デミ…?」

 

「は、ハンバーグ……」

 

 

なんだその合言葉……?……合言葉で合ってるよね?

 

 

風太郎「よし、どうやら本物の五月のようだな」

 

悟飯「えっ?向こうに五月さんがいるの?」

 

「その声は……。孫君ですか?」

 

風太郎「ああ。誰にも邪魔されずに五月と話すにはここが打って付けだと思ってな」

 

「あ、あの…。いくらなんでも温泉で仕切り越しというのは……」

 

風太郎「いや、流石に同じ湯はないだろ」

 

「そういう意味ではありません!!」

 

風太郎「だがここなら父親の目も届かないだろ?」

 

「……無茶苦茶です」

 

確かに、内緒話をしたいなら打って付けだけど……。

 

悟飯「……電話じゃだめなの?」

 

風太郎「生憎、俺の携帯電話は充電切れだ」

 

それじゃ携帯電話の意味がないじゃん…。

 

風太郎「………昨夜、俺はフロントで偽五月に会った。そこで家庭教師を辞めるように促された」

 

五月「えっ……」

 

風太郎「さっき悟飯から聞いた話だと、そいつはお前じゃなかったってことだ。悟飯は三玖にも会ってたみたいだから、五月のフリができるのは、一花、二乃、四葉のうちの誰かということになる」

 

五月「…ええ。それしかあり得ません」

 

……どういうことだ?一花さん、二乃さん、四葉さんのうちの誰かが上杉君を拒絶しているということだろうか?何故今頃になって?

 

風太郎「誰か怪しいやつはいなかったか?」

 

五月「……それが、春休みに入ってからというもの、一花も二乃も四葉も様子が変なんです…。昨夜はそれをお伺いする為にあなたを呼び出しました。何かご存知ありませんか?」

 

風太郎「………(二乃は恐らく悟飯絡みだろうな……)ご存知ないな。直で聞いてみればいいだろ?」

 

五月「身内の私よりもあなたの方が適任かと……」

 

風太郎「……ん?って、なんで前向きに解決しようとしてんだ俺!?そんなことやってる場合じゃねえだろッ!!俺にとって偽五月問題の方が最優先だ。あいつの真意が理解できないままじゃ本当に家庭教師解消になりかねない…」

 

……果たして本当にやめさせたいのだろうか?家出をしてまで上杉君を迎え入れることができるようにあそこまで大掛かりに準備をしたのに、そんな突然…

 

風太郎「お悩み相談は後だ!!」

 

五月「そ、そうですよね…。しかし、私も偽五月に共感できる所もあるのです。私達はもうパートナーではありません」

 

風太郎「ええ〜…。お前も…?」

 

悟飯「えっ…?」

 

まさか、五月さんも上杉君をやめさせようとしている…?いや、それはないはず……。だったら、この前の引っ越し騒動は一体なんだったんだ、という話になってしまう……。

 

五月「偽五月の真意は私にも分かりませんが、もう利害一致だけのパートナーではないということですよ。だってそうでしょう?」

 

 

………そういうことか。五月さんが言いたいのは、もう仕事上の関係だけではないということ。始めたばかりの時はただの教師と生徒だったかもしれない。だけど、今はもう違う。

 

ただのビジネス上のパートナーという言葉では片付けられないくらいに共に時間を過ごしてきた。花火大会、林間学校、年末年始、そして、この旅行…。

 

五月「これだけの時間を共有してきたのです。それはもう、友達でしょう?」

 

そう、ここまで一緒に過ごしておいて、友達でないとは言えない気がする。………まあ、僕の場合は友達というよりは、友達以上恋人未満……とも少し違うかな…?少なくとも、二乃さん、三玖さん、五月さんの三人は、僕をただの友達としてではなく、恋仲になることを希望しているようだが……。

 

流石に一花さんや四葉さんまで僕にその感情は向けてないよね…?いや、一花さんはないと断言できるし、四葉さんも恐らく恋愛感情があるとしたら上杉君に対してだと思う……。

 

……それにしても、最初はあれだけ上杉君のことを嫌っていたのに、今では友達だと言っている…。なんというか、懐かしいというか、感便深いものがある。

 

風太郎「……恥ずかしいことを堂々と…。せっかくの旅行が台無しだ。……やるか、お悩み相談………………。あれ?聞こえなかったか…?」

 

 

 

バンッッ!!!

 

 

 

五月「ありがとうございますッ!!」

 

悟飯「うわッッ!!!?」

 

な、なんで五月さんがこっちに来るの!?

 

風太郎「お前!なんでこっちに来てんだよ!?」

 

五月「混浴なので問題ありません!!」

 

風太郎「俺がいるけど!?」

 

五月「何を言っているんですか?友達ならこれくらい当たり前………」

 

当たり前ではないでしょ!?

 

五月「………ではありませんね…///」

 

あっ、よかった……。どうやら冷静さを欠いていただけみたいだ…。

 

五月「すみません…。忘れてもらえると助かります……」

 

風太郎「…………お前にはやってもらわなきゃいけないことがあるんだ。しっかり頼むぞ」

 

五月「えっ?何をですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五人の部屋の前で見張りをしているマルオさんの目を欺くために、五月さんがマルオさんに話しかけた隙に僕達が五人の部屋に行くということになった。結果、この作戦は成功したわけだけど……。

 

風太郎「……五月の森……?マジで全員五月になってんのかよ…?」

 

「……フータロー君に悟飯君…。ノックくらいしてよ…」

 

「びっくりさせちゃった?」

 

「これはですね……」

 

「丁度よかったわ。もう一度試してみたかったのよ。覚えてるかしら?五つ子ゲーム。私達が誰が誰だか当ててみなさいよ」

 

風太郎「よし!それなら悟飯が…」

 

「ダメだよ〜。悟飯君はこっちでやってね〜」

 

そう言われて、一枚の写真を渡された。

 

「全員五月の格好をした写真を用意した。写真なら顔だけで見分けることができるでしょ?」

 

悟飯「………嘘」

 

確かに、写真だと気を使って見分けることは不可能だ。…………考えたな…。

 

風太郎「はっ?マジで…?」

 

「フータロー君は一人ずつ面談形式だよ!」

 

風太郎「……うそーん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、僕は別室……というか、面談の待機室で写真を利用した五つ子ゲームをしている。………なんで僕までやることになってるんだろう…?

 

二乃「なによ?まだ分からないっての?もう会って半年にもなるのよ?」

 

悟飯「顔だけで見分けろって言われても………」

 

いや、本当に気という存在がありがたい…。上杉君が姉妹の見分け方で苦労する気持ちがよく分かった……。

 

悟飯「………ん?」

 

一番左の子……。落ち着いた雰囲気というか……。この物静かな雰囲気……。

 

悟飯「……一番右の子は三玖さんでいいかな?」

 

三玖「……正解…!」

 

二乃「むぅ……」

 

四葉「凄いですね孫さん!」

 

二乃「まだ三玖だけじゃないの!ちゃんと全員見分けなきゃダメよ!!」

 

悟飯「えぇ……」

 

一人見分けるだけで10分は時間を使ったんだけど………。

 

一花「やっほー。戻ったよー」

 

二乃「あっ、じゃあ次は私が行くわね」

 

そう言うと、二乃さんは上杉君と面談に行った。

 

三玖「どうだった?」

 

一花「うーん…。やっぱりフータロー君じゃまだ厳しいみたいだね…。悟飯君はどうだったの?」

 

三玖「それがね、ついさっき私だけ見分けることができたの」

 

一花「おお!流石悟飯君!男前だね!」

 

悟飯「……?う、うん?」

 

見分けられることと男前なことって関係あるのかな…?まあいいや…。

 

悟飯「……あっ」

 

真ん中辺りにいるこの子…。笑顔というか、元気が有り余っている様子が伺える。これは多分……。

 

悟飯「真ん中は四葉さんかな?」

 

四葉「おおっ!!正解です!!」

 

三玖「四葉は他の姉妹の中でも一番見分けやすいかも…」

 

一花「確かに。姉妹の中でここまで元気なのは四葉くらいだよね」

 

四葉「ししし!」

 

 

さて、あとは残り三人だけど……。ダメだ…。分からない…………。いや、諦めるのはまだ早い…。もうちょっと注意深く観察してみれば、何か分かるはず…!

 

 

悟飯「うーん………」

 

 

観察すること約5分……。

 

 

二乃「次、三玖の番よ」

 

三玖「分かった」

 

 

今度は三玖さんが面談に行くようだ。

 

 

二乃「それで、何か進展はあったの?」

 

一花「ついさっき四葉を言い当てたよ」

 

二乃「ふーん…。他には?」

 

一花「他の姉妹はまだかな……」

 

二乃「……あっそ」

 

四葉「二乃、拗ねないの!」

 

悟飯「………ん?」

 

左から2番目の子…。上手く言葉に言い表せないけど、自信がある感じというか……。気が強そうというか………。

 

……この雰囲気は多分……。

 

悟飯「……左から2番目が二乃さん?」

 

二乃「……!!正解!!」

 

よし!これであと2人……いや、実質1人かな?

 

一花「大分時間がかかってるとはいえ、なかなか優秀な成績ですなぁ」

 

なんで上から目線なの……?

 

さて、あとは一花さんと五月さんだな。1番右が三玖さん、左から2番目が二乃さん、真ん中が四葉さん。となると、1番左と右から2番目が一花さんと五月さんのどちらかになるわけだが……。

 

………1番左の子は落ち着いている感じがする。これは長女の一花さんではないだろうか?

 

悟飯「……1番左が一花さんかな?」

 

四葉「おお!正解ですよ!」

 

悟飯「それで、右から2番目は五月さん本人ってことになるね」

 

二乃「全問正解……。やるわね」

 

悟飯「でも、時間がかかりすぎちゃったからまだまだだよ……」

 

三玖「四葉、次」

 

四葉「はーい!」

 

どうやら三玖さんが戻ってきたようだ。そして次は四葉さんの番らしい。

 

三玖「どうだった?」

 

一花「それがなんと、全問正解だよ!」

 

三玖「すごっ……」

 

二乃「……待ちなさい?私達を見分けられるってことは、愛があるってことよね?ってことはもう付き合ってもいいんじゃないかしら?」

 

一花「に、二乃…!?」

 

二乃「ということで、ハー君は私がもらうわね」

 

悟飯「へっ?」

 

三玖「何言ってるの二乃?その理屈なら、1番最初に見分けられた私に付き合う権利が与えられるはず」

 

一花「ま、まあまあ!一旦落ち着いて………」

 

四葉「ただ今戻りました〜……」

 

これにて上杉君の方の五つ子ゲームも終了したようだ。あっちはどうだったんだろう?

 

四葉「あはは……。うっかりボロを出してバレちゃいました……」

 

一花「あちゃー……」

 

二乃「まあ四葉らしいわ。でも本番はここからよ。ここにいる私達4人を同時に見ても見分けられるかどうかよ」

 

ガラッ

 

上杉君もこちらにやってきた。

 

風太郎「あ、あれ…?どれが四人目の五月だ…?さっきは分かったのに………」

 

二乃「はぁ………。ガッカリ。やっぱりダメみたいね」

 

風太郎「待ってくれ!もう一回……」

 

 

コンコンっ

 

 

!?誰かが入ってくる!?まさかマルオさんか!?

 

 

ガラッ

 

 

四葉「あっ、お爺ちゃん!」

 

一花「おはよー」

 

祖父「……ブツブツ」

 

二乃「えっ?えっ?」

 

三玖「なんか心配してるみたい」

 

一花「安心して。今でもそっくり仲良しだから」

 

祖父「……」ニッコリ

 

「「「「あはははっ!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

悟飯「あ、危なかった……」

 

僕は咄嗟にベランダに逃げ込んだ。というか、ベランダから飛び立って様子見中。お爺さんの気が部屋から離れていったらまた元に戻ることにしよう。

 

……よし、部屋を出ていったみたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

悟飯「……あれ?誰もいない…?」

 

どうやらみんな出ていったみたいだ。そういえば、時間からしてそろそろ朝食の時間だろうか?僕も自分の部屋に戻ることにしよう……。

 

 

………と、廊下を歩いていたら……。

 

 

祖父「……見たぞ?また孫に手を出そうとしたな?」

 

風太郎「あっはっはっ!今日は何もしてませんよ!!」

 

祖父「三玖よ、何もされとらんか?」

 

三玖「う、うん……」

 

祖父「……ブツブツ」

 

風太郎「……三玖、先に行っててくれ!」

 

と、上杉君はお爺さんを駆け足で追いかけて行った。

 

悟飯「……上杉君、どうしたんだろう?」

 

三玖「さあ……」

 

……上杉君が何故お爺さんを追いかけたのかは不明だが、とりあえず朝食を取ることにしよう。いい加減お腹が空いてきてしまった……。

 




 なんか低クオリティな気がするけど許ちて……

 私、中学時代に一卵性の双子の友達がいたんですけど、その2人はマジで顔が似てたんですよね。マジで見分けがつかなかった。だけど、段々時間が経つに連れて、顔にも微妙な違いがあることに気付いたんですよ。ただ説明するとなると難しいんですけど……。

 ですので、例え五つ子でも、長い間共に時間を過ごせば普通に見分けられるようになるんだと思います。でも、漫画やアニメの絵を見る限りだと、全く見分けがつかないような気がしますけどw

 追記
 風太郎の中の人が未来への咆哮歌った動画があるってマジですか?
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