孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 前回のあらすじ…。
 風太郎は見事に一花を見抜いたと同時に、一花は自身の気持ちをはっきりさせた。

 一方で、未来の悟飯と悟天が手合わせをすることになったのだが、悟天が圧勝する形で幕を閉じた。現代の悟飯と未来の悟飯の違いは、自身の潜在能力を理解して、それを引き出す師匠の有無であった。そこで、未来の悟飯はこの世界のピッコロに鍛えてもらうために天界に向かった。

 そんな中、風太郎が五月の格好をした五つ子のうちの誰かと事故とはいえ、誓いの鐘の下でキスをしてしまった。風太郎も悟飯のことが言えなくなりつつある……。



第46話 旅行帰りも油断大敵

未来悟飯「この世界では初めましてですね、ピッコロさん……」

 

ピッコロ「お前、本当に悟飯なのか…?甘さが微塵も感じられない……」

 

未来悟飯「甘さなんて持っていたら生きていけない世界で生きていたものですからね。それよりもピッコロさんは気そのものが変わったように感じます……。もしかして、ピッコロさんも超サイヤ人のように覚醒できる何かが?」

 

ピッコロ「俺は人造人間を倒す為に神と融合して、元の一人のナメック星人に戻ったんだ」

 

未来悟飯「ええ!!?神様と!?じゃあ、この世界のドラゴンボールは……」

 

ピッコロ「そのことなら心配はいらん。後任の神が新たに作り出したからな」

 

ピッコロがそう言うと、神殿からもう一人のナメック星人がミスターポポと共に現れた。

 

「お久しぶりですね、悟飯さん」

 

未来悟飯「……?君は…?」

 

ピッコロ「ナメック星で会ったことがあるはずだぞ」

 

未来悟飯「ナメック星で…?あっ!もしかして……!!」

 

未来の悟飯にとっては懐かしい存在だった。このナメック星人とはナメック星人が新生ナメック星に移住して以来一度も会っていないのだから……。

 

未来悟飯「デンデなのか!?まさか君が神様になるなんてなぁ!!」

 

ピッコロ「さあ、お前がここに来た理由は既に把握している。早速お前を俺が鍛えてやる」

 

未来悟飯「……!本当ですか!?」

 

ピッコロ「ああ。今のお前はまだ鍛える余地が残っているからな。精神と時の部屋に入るぞ」

 

未来悟飯「……?精神と時の部屋…?」

 

デンデ「ご存知ありませんか?」

 

未来悟飯はデンデとピッコロから精神と時の部屋について説明を受けた。それを知った悟飯は、自分の世界でもそこにトランクスと共に修行すれば、あの五人は死なずに済んだのではないかと後悔し始めていた。

 

ピッコロ「もう過ぎたことを気にしても仕方ないだろう。さあ行くぞ」

 

ちなみにだが、精神と時の部屋はデンデが神になってしばらくしてリニューアルされた。今後セルのような事態が発生する可能性があるため、一人につき48時間という制限を取り除き、入れる最大人数を4人にまで増やした。しかし、最大4人入れるとは言っても、ベッドは2つのままだし、食料は2人で1年分しかないのだが………。

 

 

この時、未来の悟飯は久々に師匠に鍛えてもらえることに喜びを感じていた。

 

未来悟飯「ピッコロさん。よろしくお願いします!!」

 

ピッコロ「知っているだろうが、俺の修行は地獄に行った方がマシだと思うほどの過酷な修行だ。覚悟しろよ」

 

未来悟飯「勿論ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟飯は五つ子達と共に船に乗船していた。これは零奈が海上で襲来した際に逃げ場がない為である。悟飯がいなければ間違いなく四人は取り込まれる。それを防ぐために悟飯だけはここに残った。悟天とチチはしばらく島に留まるらしいが、まもなく舞空術で帰宅するところだろう。

 

風太郎「……別にここまで着いてくる必要はなかったんじゃないか?」

 

悟飯「いや、もしもここで零奈さんが来た場合は非常にまずいことになる。海の上だから逃げ場がないんだよ」

 

風太郎「………確かにな…。お前がいた方がいいわけか………」

 

二乃「にしても驚いたわ。まさかあんたが家族よりも私を優先してくれるなんてね♪」

 

一応合ってると言えば合ってるのだが、二乃のその言い方では誤解が生み出されかねない。

 

三玖「むっ…!二乃、それは違う…!悟飯は私の為に残ってくれたの!」

 

二乃「なによ三玖。珍しく積極的じゃないの?」

 

三玖「だってもう告白したもん」

 

 

「「「「「!?!?ッ」」」」」

 

 

船に乗っていた五つ子だけでなく、この三玖の言葉には、風太郎やマルオも驚いていた。

 

二乃「う、嘘…!キスしたのは知ってるけど、まさか告白までしてたなんて…!!」

 

悟飯「わーっ!!二乃さん!!それ以上は……!!!!!」

 

五月「えええッ!?どどど、どういうことですか三玖ッ!?」

 

三玖「私は五月と同じ土俵に立っただけ。これで後は二乃だけだね」

 

二乃「何言ってんのよ。私だってもう済ませたわよ」

 

三玖「むっ…!やっぱり二乃は危険…!」

 

五月「な、ななな、なにを言ってるんですか!!!私なんか、そそ、孫君と一夜を共にしたことだってあるんですよッ!!!」

 

風太郎「………悟飯、お前……」

 

悟飯「それ以上言わないで…。言いたいことは分かってるから………」

 

悟飯は船に同乗したことを激しく後悔した。何故ならこの船には、五つ子の父親であるマルオも乗っているのだから、その事実を聞かれてしまっては、信用の問題が出てきてしまう。

 

しかも、3人はマウントを取る為に爆弾発言をマシンガンのように放ちまくる。最早3人とも愛の暴走機関車認定されてもおかしくない。

 

風太郎「………」

 

 

 

だが!!

 

風太郎も他人事ではなかった!!風太郎も出発直前に五月の格好をした五つ子の誰かに、事故とはいえキスを仕掛けられたのである!!

 

四葉「あ、あはは……。なんか凄い修羅場になりそう」

 

一花「そ、そうだね〜………」

 

風太郎にキスを仕掛けた者は、恐らく今言い争っている3人ではない。となると、四葉か一花の2択になるわけだが……

 

風太郎「……(何アホなこと考えてんだ俺は……)」

 

風太郎は羞恥に身を悶えそうになったので考えるのをやめた。

 

勇也「おうおう?なんだ悟飯君?見た目に反してプレイボーイなのか?ガハハハッ!!やるじゃねえか!!風太郎も見習えよ!!」

 

風太郎「見習いたくねえよ!!」

 

悟飯「………誰か僕を殺してください」

 

 

「「「それはダメッ!!!!」」」

 

 

先程言い争っていた3人が、今度は一致団結して悟飯に自○の制止を促す。当然半分冗談で言ったのだが、五つ子にとっては冗談でも嫌だったようで……。

 

二乃「なんで私という可愛い女の子に迫られて死にたいなんて言うのよ!!この親不孝者!!」

 

三玖「もう悟飯無しだと生きていけない…。悟飯が死ぬなら私も……」

 

悟飯「冗談だからッ!!本気にしないでッ!!!!」

 

五月「冗談でも言っていいことと悪いことがあります!!身の程を弁えて下さいッ!!!!」

 

悟飯「はい………」

 

3人に尽く説教される悟飯を見て……。

 

 

らいは「孫さん、将来は絶対奥さんに尻を敷かれる旦那さんになるね……」

 

勇也「ガハハハッ!!青春してんじゃねえか!!」

 

 

四葉「………愛が重いと感じたのは私だけ?」

 

一花「大丈夫。私もだから……」

 

 

そんなノホホン?とした雰囲気の中で…。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ………

 

マルオ「………………」

 

 

ただ1人、無茶苦茶シリアスなオーラを出している者がいた……。

 

勇也「あちゃー…。やっぱああなったか……」

 

 

マルオ「これはどういうことかな孫君?先程聞いた話によれば、娘に手を出したそうだが……?」

 

悟飯「あ、あはは………」

 

悟飯の口からは最早乾いた笑い声しか発することができない。何故なら付き合ってもいない女の子3人とキスをしてしまったのだから。しかも相手は雇い主の娘。

 

 

悟飯、(社会的に)絶体絶命のピンチ!!

 

 

マルオ「まさか君が娘に手を出すとは思わなかったよ……。これは早急に手を打つ必要がありそうだね」

 

風太郎「ま、待って下さい!!悟飯をやめさせたら、今の家庭教師は………」

 

マルオ「やむを得ん。上杉君を家庭教師として復帰させよう。そして孫君は解雇……」

 

 

「「「はっ…?」」」

 

 

なんと、3人からマルオに対してとんでもない殺気が放たれる。それに流石のマルオを一瞬怯んでしまう。

 

二乃「ハー君をやめさせる?悪い冗談はやめなさいよ?そんなことしたら問答無用で縁を切るわよ?」

 

三玖「悟飯をやめさせた瞬間に私は[ピー(自主規制)]するからね?」

 

五月「私は毎日孫君の家に通い詰めてそこで勉強を教えてもらいます」

 

 

マルオの悟飯解雇発言によって事態は急変。二乃はマルオとの縁を切ると言うし、三玖は色々な意味で危険だし、五月に至っては本末転倒。そこでナニをしでかすかも分からないような状態。

 

反論しようとしたマルオだったが、確信してしまう。今のこの娘達は、やると言ったら絶対に実行する!!そんな絶対の意思を感じた。100年以上の絶望のループさえも打ち砕くほどに強い意思を感じたのだ。

 

ちなみに、3人とも目のハイライトは『どこ行くねーん!?』状態である。

 

 

マルオ「ははは……。何を言うかい…。冗談だよ…………」

 

マルオは確信した。最早恋ではなく、愛の領域に達していると……。少々歪んでないか心配ではあるが………。

 

勇也「マルオを折らすなんて、やるじゃねえか………」

 

明るく取り繕っている勇也も若干ながら引いてしまっている。

 

風太郎「……(こいつら怖え…!!)」

 

風太郎はかなり恐怖を感じた。まあ無理はないだろう。

 

四葉「みんな孫さんが大好きなんだね!!」

 

純粋な四葉はただ悟飯が大好きなんだなぁと認識しただけ。

 

一花「……(私はああならないように気をつけよう………)」

 

一花は自分は絶対にああならないようにしようと決意するのであった……。

 

 

らいは「えっ?これラブコメだよね?昼ドラじゃないんだよね?」

 

おっと、あまりの展開にらいはがメタ発言をしてしまっているぞ!!

 

 

勇也「マルオ。あれは諦めた方がいいぜ。危険を顧みずに駆け落ちするパターンだ。それに悟飯君の何が悪いんだよ?お前の面倒くさい部分を綺麗に取り除いた感じで丁度いいじゃねえかよ?」

 

マルオ「し、しかしだな……」

 

 

マルオは親としても雇用主としても複雑な思いをしていた。悟飯は圧倒的な力を持ちながらも善行にしかその力を使わなかった。そんな子なら娘を任せてもいいかと思った一方、いざそうなるとどうしても父親として思うところがあったのだ。

 

 

しかし、マルオはこの恋愛事情に干渉する権利がない………いや、その権利は三人から剥奪されたのだ。最早何を言っても無駄であるのだ……。

 

 

 

マルオは妥協に妥協を重ねて、出した答えが………。

 

マルオ「………孫君。娘とは節度のある健全な付き合いを頼む…」

 

悟飯「あはは…………」

 

マルオも悟飯から娘に手を出したとは考えてはいない。娘から手を出したのだと分かっていても、悟飯も年頃の男であるため、何をきっかけに誤ちを犯してしまうか分からないのである。

 

そのような心配は父親としては当然のことだろう……。

 

悟飯「僕もそれを望んでいるんですけどね…………」

 

悟飯の呟きによって確信した。悟飯は娘達に振り回されているのだと。

 

マルオ「………せめて、誤ちを犯さないように最大限努力してくれ……。これは父親としてのお願いだ……」

 

悟飯「分かりました………」

 

悟飯とマルオの間に気まずい空気が流れ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………なんだあれは?

 

娘が………。二乃、三玖、五月が孫君にべったりだ。彼女達は私という母親という存在が必要だったのではないか?私が彼女達を導かなければならないのではなかったのか……?

 

それがどうだ。娘達は幸せそうにしているではないか。私のことなんて最早忘れてしまったかのように。

 

未来の世界ではこんな娘達の顔は見たことなどない。

 

………何故か羨ましい。これほどまでに誰かを恨んだのは初めてかもしれない。私はこの世界の孫君に激しい憎悪というべきか、嫉妬というべきか、そんな感情が私を支配した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人造人間さえ現れなければ、私だって!!!!

 

 

 

 

 

悟飯「……!!!!」

 

バシンッ!!

 

「「「「!?!?」」」」

 

 

勇也「な、なんだ今のは!?」

 

らいは「孫さん何したの!?」

 

突然飛来してきた光の玉を悟飯が弾いた。その光景は五つ子と風太郎は多少ではあるが見慣れていた。しかし、初めて眼前でその様子を見た勇也とらいはは動揺を隠せずにいる。

 

無論、マルオも表向きは冷静を保っているが、実際には突然のことに少々混乱している。

 

 

勇也「あ、ありゃあ先生か!?いや、そんなはずは………」

 

マルオ「………彼は本当に未来の孫君だったのか……。本当に零奈さんは………」

 

らいは「ええ!?あの人空を飛んでるけど、お父さんの知り合い!?」

 

 

零奈「許さない…!娘を返せ…!私の、私の娘をッ…!!!」

 

 

五月「ヒッ…!!」

 

今の零奈の顔はとても人に見せられるようなものではなかった。その証拠として、母親のことが特に大好きであった五月がその母親相手に怯えているのだ。いや、怯えているどころの話ではない。恐怖を感じたのだ。

 

五月でこの反応なのだ。他の姉妹の反応は記述するまでもない。

 

悟飯「返せもなにも、娘さんはあなたのものではない…。それにあなたは偽物だ…」

 

零奈「偽物なはずがあるものですか…!私は五月の努力によってこうして現世に蘇ることができた…!!過去の世界で娘達を保護して、あとは永久に六人で………」

 

勇也「………マルオ」

 

マルオ「……ああ。あれは零奈さんではない。零奈さんの形をした何者かだ」

 

勇也やマルオも零奈本人ではないことはなんとなく勘づいたようだ。

 

 

零奈「………人造人間以外はこの手にはかけないと誓っていましたが、私から娘を奪う孫君を許すわけにはいかない…!!」

 

悟飯「……(どうやらどこかで地雷を踏んじゃったみたいだな……。ここはいきなり飛ばさないとまずいかもしれない……)」

 

 

そう判断した悟飯は、超サイヤ人に変身するべく、ゆっくりと空中に浮かび上がり、それと同時に気を高めていく。

 

 

悟飯が気を高めていけばいくほどに、海の波が強くなる。地表にいないため分かりづらいが、地面もかなり揺れている。

 

悟飯「はぁぁああああああ……!!!」

 

らいは「ええ!?孫さんが飛んでいるよ!?どど、どういうこと!?」

 

勇也「………まさか…!」

 

 

ボォオオオオッ!!!!!

 

 

超悟飯「………」

 

やがて悟飯から発せられる光が強くなり、悟飯の髪が金髪に変化し、瞳はエメラルドグリーンに変化する。

 

悟飯の周りからは金色の炎のようなオーラも出現し、そこにいるだけで相手を怯ませることができるほどの威圧感を放っていた。

 

零奈「……!!そこまで気を高めることができるとは……!!」

 

超悟飯「あんたを破壊するとまではいかないが、あんたを無力化するためにこちらも全力を尽くす」

 

今の零奈の戦闘力は、第二形態のセル程度である。その程度であれば、超サイヤ人2にならずとも零奈を撃破することは容易い。しかし、悟飯の目的は取り込まれた未来の五月の救出もある。零奈を早々に破壊してしまっては、未来の五月ごと殺してしまう恐れがあるのだ。

 

勇也「やっぱり…!!セルゲームに参加してた弁当売りの少年ってのは…!!」

 

らいは「えっ…?じゃあ孫さんって……」

 

 

超悟飯「……ここはあの人達が危険だ。場所を変えさせてもらうぞ……。ハッッ!!!!!!」

 

 

ドンッッッ!!!!!

 

 

零奈「くっ…!!」

 

 

超悟飯「……」ドシューン‼︎

 

 

悟飯は気合で零奈を押し出すと、押し出された零奈を全速力で追いかけた。

 

 

勇也「……風太郎。とんでもない大物と友達になったもんだな……」

 

風太郎「ああ。俺の自慢の親友だ」

 

勇也「お前、まさか…」

 

風太郎「ああ。知ったのはつい最近だけどな……。黙ってて悪かった」

 

勇也「……いや、気にするな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超悟飯「ここなら存分に戦えるぞ」

 

零奈「……」

 

超悟飯「あんたは五月さんの他に4人を吸収することによって完全体へとなる。違うか?」

 

零奈「……何故そのことまで知っているんです?」

 

超悟飯「ただの考察だ。未来の僕からあんたの誕生の経緯を聞いてな……」

 

零奈「……そうです。私は5人の娘を取り込むことによって、初めて私がこの世に帰ってきた意味が成し得るのです。それが私が幼い娘を残し、守り切れずに殺されてしまったあの世界の娘達へと罪滅ぼしなのです……」

 

言ってることは筋が通ってるように見えて、関連性がない。未来で娘が死んだからといって、この時代の娘の人生を奪っていい理由にはならない。

 

超悟飯「未来であの四人が死んでしまったことは本当に気の毒だと思う。だが、この世界の彼女達には関係のないことだ」

 

零奈「それでも私の娘であることには変わりありません」

 

 

ピカァッ!!!!

 

 

超悟飯「なっ…!!!?」

 

零奈は予備動作なしで太陽拳を放った。これによって悟飯は一時的に視力を失うことになってしまう。

 

零奈「今のうちに………」

 

 

シュン

 

 

超悟飯「無駄だ……」

 

零奈「……!!」

 

五つ子の元に向かおうとした零奈の前に悟飯が現れた。悟飯は相手を目だけでなく気で追うこともできる。ここが地上ならば零奈が極限まで気を抑えて移動すれば良かったのだが、ここは海上で空を飛ぶ必要がある。そのため、視力を奪っても意味を成さないのである。

 

ちなみにだが、零奈はセルのようなバイオロイドタイプの人造人間であり、17号や18号とは違って気を感じ取ることは可能である。

 

超悟飯「太陽拳で目潰しされるとは…。油断したが、この付近に陸がなくて幸運だった………」

 

零奈「くっ…!なら…!!」

 

 

ピコッ

 

 

超悟飯「!?ッ」

 

悟飯は突然何かに縛り付けられるような感覚に襲われる。

 

零奈「今のうちに……!」バシューン‼︎

 

零奈が五つ子に向けて発進したため、悟飯も後を追おうとするが……。

 

 

超悟飯「……!!動けない…!?」

 

悟飯は金縛りにあって動けなくなっている。あの零奈は過去の戦士達の戦闘データがインプットされており、戦士の技を使用することが可能であった。故に、餃子の技も使用可能であるということだった。

 

超悟飯「……なら…!!」

 

悟飯は金縛りを突破する為にさらに気を高めていく。いくら気とは根本的に違う超能力と言えど、圧倒的なパワーの前には無力になるのだ。

 

超悟飯「はぁあああああッッ!!!!」

 

 

ボォオオオオッ!!!!!

 

 

悟飯が超サイヤ人2に変身すると、先程の縛られる感覚が綺麗さっぱりなくなった。無事に金縛りを解くことに成功したのである。

 

超2悟飯「さて、急がなければ…!」

 

 

ドシューンッ!!!

 

 

悟飯は五つ子を守り抜く為に、力強く発進した。

 

 

 

 

 

 

 

零奈「……さて、邪魔者がいなくなったことですし、娘の保護を……」

 

零奈は一瞬にして五つ子が乗る船に辿り着いた。零奈の目前にいる五つ子はまるで親に子食いされる寸前のハムスターのように恐怖に震えていた。

 

零奈「さあ娘達……。私がいるからにはもう大丈夫です。早くこっちに……」

 

二乃「お断りよ!!偽者なんかに着いて行くものですか!!」

 

零奈「……私はそんな風に育てた覚えはないのですが……」

 

二乃「当たり前でしょ!!あんたは偽者なんだから!!」

 

二乃は完全に踏ん切りがついたようで、目の前の零奈を偽者として拒絶している。

 

零奈「……ならば、少々手荒になってしまいますが……」

 

 

 

ドンッッッ!!!!!

 

 

零奈「うっ……!!!!」

 

二乃に手を伸ばした零奈が突如として吹き飛ばされるように船から投げ出された。無論、それをやったのは、二乃が白馬の王子様とする人物……。

 

 

二乃「ハー君っ!!」

 

超2悟飯「危なかった………」

 

 

孫悟飯であった。

 

零奈「な、なぜ金縛りが…!?それにその気は…!!!!」

 

超2悟飯「圧倒的で純粋なパワーに勝るものはない。超能力も圧倒的なパワーの前には無力になるんだ」

 

さらに悟飯は零奈を吹き飛ばしただけではなかった。零奈の懐からタイムマシンが収納されているカプセルを奪い取ることに成功したのだ。

 

零奈「……これではあまりにも状況が悪すぎる……。撤退するしか……」

 

超2悟飯「逃すか。破壊しないにしても、ここで無力化する…!!」

 

実際、今の悟飯から零奈は逃亡することなど不可能である。今の悟飯は文字通り"光速"で動くことが可能であり、零奈がどれだけ全速力で逃げようが、一瞬にして悟飯に追いつかれるのだ。

 

太陽拳をやっても気で追われるから無駄だ。そしてここは海上なので気を抑えて移動することも不可能。零奈にとってはまさに絶対絶命だった。

 

 

 

 

ォォォォオオ……

 

 

超2悟飯「……!!なんだこの気は…!!」

 

零奈「…!?」

 

 

 

悟飯も零奈も宇宙から突然来訪した謎の気に気を取られていた。零奈はすぐに持ち直し、今がチャンスだと言わんばかりに行動を起こした。

 

零奈「……(何者だか分かりませんが……)太陽拳ッ!!!」

 

 

 

ピカァッ!!!!

 

 

 

超2悟飯「なっ…!!!」

 

 

二乃「きゃっ!!」

 

三玖「ま、眩しい…!!!!」

 

 

零奈は再び太陽拳を繰り出して、悟飯の目潰しをする。何故通用しない手をもう一度使用したのか、悟飯にとっては意味不明であった。

 

 

 

ドンッッッ!!!!

 

 

 

超2悟飯「……!?」

 

 

何かが何かに当たるような音がした。それと同時に零奈の気配が綺麗さっぱり消えたのである。

 

 

超2悟飯「な、なんだ…!!?どういうことだ!?!?」

 

 

悟飯達には全く見えなかったが、零奈は飛来してきた宇宙船にわざとぶつかった。そしてその宇宙船にしがみ付くことによって、気配を消しつつ高速で逃亡することを実現したのである。

 

 

これには流石の悟飯も一本取られた。

 

 

悟飯の視力が回復する頃には、零奈の姿はどこにも確認することはできなかった。気で探ろうとするが、これまた見つけることが不可能だった。

 

 

超2悟飯「あの状況でどうやって逃げたんだ…!?まさか、あの宇宙船に乗っていた奴らとグルだったのか…!?」

 

しかし、悟飯は零奈の行方を追う前に確認すべきことがあった。

 

超2悟飯「そ、そうだ!!五人は!!」

 

 

悟飯は高速で着地し、五つ子の安否を確認する。

 

二乃「眩しかった……。一体何だったのよ……」

 

三玖「ビックリした……」

 

一花「目が焼けたかと思ったよ……」

 

五月「目が痛い気がします……」

 

四葉「まだ目があけられましぇ〜ん!!」

 

 

どうやら無事だったようだ。

 

 

 

シュイン…

 

悟飯「よかった……。無事だった……」

 

悟飯は五人の無事を確認すると超サイヤ人を解除し、元の黒髪に戻った。

 

勇也「……ありゃどういうことなんだ…?」

 

らいは「どど、どういうことなの!?孫さんって……」

 

悟飯はこれ以上隠しても仕方がないと判断し、らいはと勇也にも自身の正体について話し、あの零奈の正体についても話をした。

 

らいは「えっ…!?お兄ちゃんそんな人と友達だったのッ!?なんかすごい!!」

 

勇也「……五月ちゃんが先生を蘇らせた…?未来の世界?別の世界…?ダメだ。頭がこんがらがってきた…」

 

零奈のことを知らないらいはは悟飯がセルゲームの"弁当売りの少年"だと分かると驚嘆し、零奈のことをよく知る勇也はあの零奈の正体を聞いても理解できていない様子だ。

 

むしろ五つ子や風太郎の理解が良すぎただけである。これは前から悟飯の正体を知っており、悟飯が常識では語れない存在であると理解しているからこそなのだが……。

 

風太郎「でもまた逃しちまったんだよな…?どうするんだ?」

 

悟飯「……気で追おうにもどうしようもない。どこかに隠れちゃったみたいなんだよ。でも………」

 

悟飯は風太郎にカプセルを見せる。

 

風太郎「……なんだこれは?」

 

悟飯「多分、あの人造人間が乗ってきたタイムマシンが入っているカプセルだよ」

 

風太郎「……まさか、未来に行って設計図を手に入れて、弱点を見つけようと…?」

 

悟飯「……というよりは、取り込まれた未来の五月さんを救い出す方法を見つけ出したいんだ」

 

しかし、悟飯はタイムマシンの操縦の仕方を知らなかった。唯一知っている可能性がある人物は未来の自分なのだが、帰ってくるまでに最低でもあと1日はかかるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、船は何事もなく進み、本州に無事到着した。途中でマルオは家に帰るように説得するも、当然の如く五つ子は受け入れなかった。上杉一家とも別れ、悟飯と五つ子だけになった時のことであった。

 

一花「タイムマシンを盗めたなら、あとは未来に行けば解決なんじゃないの?」

 

悟飯「それがそんな簡単な話じゃないんだよ。タイムマシンにも燃料が必要みたいで、未来に行ったら次はいつ戻って来れるか分からないんだ……」

 

二乃「世の中そんなに甘くないってわけね………」

 

悟飯「そもそも僕はタイムマシンの動かし方を知らないから、未来の僕を待つ必要があるんだ」

 

三玖「そうなんだ……。じゃあ、それまで私達は危険ってこと……?」

 

零奈には既に五つ子の気を覚えられているだろう。悟飯が離れてしまえば、チャンスと言わんばかりに四人を取り込むに違いない。そのリスクを回避する為には………。

 

五月「じゃあ孫君が家に泊まれば問題ありませんね!」

 

悟飯「えっ……?」

 

三玖「なな、何を言ってるの…!?」

 

二乃「何今更恥ずかしがってんのよ。前にも何度か泊めたことあったでしょ」

 

一花「そうだね。それがいいんじゃない?」

 

四葉「私もそれでいいと思います!」

 

悟飯「……(確かに、今の状況で僕が離れるのはとてもまずい……)分かった。お母さんに伝えておかないと……」

 

 

「「「やった……」」」

 

 

一花「わあ……。妹達がどんどん策士になっていく気がする……」

 

四葉「………大丈夫かな…?」

 

 

別の意味で心配をする一花と四葉であった。

 

仮に未来に行けたとして、未来の五月を助ける手立てを見つけることはできるのだろうか……?

 




 時間かけてるのに低クオリティでスマソ。

 なんか勢いだけで書いてて気付いたけど、悟飯2回も太陽拳くらってるのテラワロス。太陽拳ってサングラスでもかけてないと回避むずそうだよな。ほぼ予備動作なくても使えるんだもん。

 ちなみに人造人間零奈のキャラが度々変わってるように見受けられると思いますが、これは私がキャラ設定を決め損ねているわけではありません。

 取り敢えずタイムマシンを盗み出す展開までは計画通りといえば計画通りなのだが……。さーてここからどうしようかなぁ……()
 ゆっくり考えるとしますかぁ…。


 最近思うこと。ザマスの人類絶滅計画は神から見たら案外正常な計画かも知れない…。あくまでも神から見た場合の話なので、主観が人間となると話は別だけど。

 いや、やっぱり絶滅は流石に過剰だわ()。でも最近はザマスの考えに共感し始めている…。そんな人いない?流石にいないかぁ………疲れてるのかな()

…誤字脱字あったらよろしくお願いします(他力本願)
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