孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 未来の悟飯はピッコロと再会し、改良された精神と時の部屋で修行をすることになった。

 一方で、現代の悟飯は五つ子の海上の帰宅に同行することになった。これは海上で零奈が現れたら逃げ場がないことを懸念したためなのだが、案の定零奈が現れた。悟飯は零奈の懐からタイムマシンを奪い取ることに成功し、未来に行って設計図を見つけ出し、そこから未来の五月を救い出せる可能性が見えてきたのであった………。

 しかし、五つ子に危険が及んでいることには変わりがないので、悟飯は五つ子の住んでいるアパートに泊まることになったのであった。

 この事実を知れば、マルオは一体どう思うのであろうか…。目的が護衛ということもあってかなり複雑な心境になることは間違いないだろう……。

 そして、突然飛来した謎の宇宙船の正体は、一体……?



第47話 混沌

カァァ…

 

宇宙船の扉が開く。そこから出現したのは、またしても戦闘服を装着し、尻尾を生やした戦闘民族、サイヤ人であった。そのサイヤ人が地球に来た目的とは……?

 

「……どこにいるんだ、バーダック…」

 

「あいつはスカウターをぶっ壊したはしいからな。こちらからの追跡は不可能だ」

 

「全く…。面倒だねぇ………」

 

「そんなことより俺は腹が減ったぜ。何か食わねえか?」

 

「テメェは相変わらずだな」

 

 

四人のサイヤ人が、地球の大地に足を着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーダック「……!!」

 

ギネ「……?どうしたんだい、バーダック?」

 

 

バーダックも地獄での鍛錬によって、気を感じ取ることができるようになっていた。その為、サイヤ人四人組の気配にも気付いていたのだ。

 

バーダック「こいつら………」

 

ギネ「も、もしかして、ターレスから誰かしら派遣されてきたのい!?」

 

バーダック「……かもしれねぇな。行ってみるとするか………」

 

ギネ「えっ…?バーダック…?」

 

バーダック「待ってろ。すぐに片付けてやるからよ」

 

ドシューン!!

 

バーダックはターレスから派遣されたと思われるサイヤ人を撃退するべく、飛び立っていった。

 

しかし、バーダックの顔は何故か戦いに行く時の顔とはまた別のものであった。まるで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人造人間零奈は、宇宙船が着地する直前に宇宙船から離れ、その後は地面を走ることによって悟飯の追跡から逃れていた。

 

 

 

 

 

 

零奈「…………」

 

私は五月に必要とされて現世に舞い戻ったとされている。されているというのは、実を言うと私の記憶がないのだ。生前の記憶というものがない。ただ五月から教えてもらっただけの知識。私の娘は五つ子で、私は五人に平等に愛情を注いで育ててきたと。

 

私の娘は人造人間17号と18号によって殺された。だからそいつらを殺さねばならないと五月が言った。だから私は娘の要求に応える形でその二体を撃退した。

 

その後は、五月の要望に応える形で五人一緒になるために過去に飛んだ。今にも死にかけの五月を私の中に取り込むことによって、擬似的に延命させている。

 

五月はこう言っていたはずだ。娘には母親が必要。代わりではない、本物の母親が………。

 

だが、実際はどうだ?私がいなくても彼女達は幸せそうだった。むしろ私が目の前に現れた時、彼女達は私を拒絶した。

 

………本当に、私は必要な存在なのか…?もし不要ならば、私が生まれてきた意味はなんだ……?

 

『何を悩んでいるのですか』

 

……!!

 

『あなたは母親でしょう?娘を守ることは当然のこと……。それを何故疑問視するのです?』

 

しかし、孫君が言っていた…。私は偽物であると。そして、私に娘を拘束する権利などないとも………。私が娘を取り込むことは、本当に娘達のためになるのでしょうか……?

 

『何を言っているのですか?私達は五人揃って初めて完璧な存在となるんですよ。昔、彼に言われました。お前らは5分の1人前だと…。ならば、1人前になる為には五人が1つになる必要がある……そうでしょう?』

 

 

ですが、一人一人の人生が………。

 

 

『なんのためにあなたが生まれたと思っているんですか?人造人間をただ破壊するだけじゃない。二度と同じ誤ちが繰り返されないようにするのが"私達"の使命……。ならば、その第一歩として、私達が完璧な存在となって、圧倒的な力を得なければならない。そうしなければ、また人造人間のような愚かな敵が現れる』

 

 

……私には、あなたの言っていることが理解できません。

 

 

『何も分かっていませんね。世界を支配する為には、圧倒的な力が必要だということですよ。私達が世界を支配すれば、もう悲しむ人がいなくなる……。戦争だって無くすことができる。無益な争いもなくせる……。私達が世界の頂点に立てば、そんな世界を造り出すこともできるんですよ……?』

 

 

………私が完璧な存在になれば、もう無益な争いは不要になるのですか…?本当に……?

 

 

『ええ。ですから、まずは力をつけましょう…。残りの四人をなんとしてでもこちらに引き込むんです。なーに。最初は彼女達は抵抗するでしょうが、きっと分かってくれますよ。なんせ、私と彼女達は………………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()なんですから……………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッ

 

バーダック「……このあたりのはずなんだが…………」

 

 

 

バーダックは気を感じ取った場所に着いたのだが、扉が開いた宇宙船4機しか確認することができない。だが、それはあくまでも目視の場合の話である。

 

 

バーダック「おいてめぇら。そこに隠れてるのは分かってんだよ。出てきやがれ」

 

 

 

「「「「………」」」」

 

 

バーダックに既にバレていたことが発覚すると、四人のサイヤ人は大人しく木陰から出てきた。

 

バーダック「………お前らもターレス側か?」

 

「……!!」ドシューン‼︎

 

 

バーダック「……!!」

 

 

バーダックの質問を無視して1人のサイヤ人がバーダックに向かってくる。

 

 

バーダック「馬鹿か」

 

 

ドカッッ!!!!

 

 

「がっ……!!!」バキッ

 

 

バーダックがサイヤ人に向かって肘打ちをした際に、スカウターにも命中したらしく、スカウターが破損してしまうが、バーダックはそんなことをお構いなしに戦闘を続ける。

 

バーダック「なんだ?この程度か?かかってこいよ。全員一斉にな……」

 

 

「「「……だぁあああ!!!」」」

 

 

残りのサイヤ人が結集してバーダックに挑む。しかし………。

 

 

バーダック「……」

 

 

ドコッッ!!!!

 

 

バーダックは無言で残りの三人も見事に撃退する。またしても器用にスカウターを破壊した。

 

 

バーダック「…………さて、もう茶番はお終いにしようぜ、()()()

 

 

……バーダックは親友の名を口にした。

 

 

トーマ「……全く。お前、どれだけ強くなれば気が済むんだ…?」

 

バーダック「テメェがサボってるだけだろ。セリパ、お前も地獄で怠けてたんじゃねえか?」

 

バーダックは女サイヤ人をセリパと呼んだ。

 

セリパ「チッ……。あんたも同じ下級戦士のはずなのに、一体どこで差が出たもんかね………」

 

「ちくしょー!食い物食ってればもう少しはマシな戦いができたと思ったんだがなぁ………」

 

バーダック「一度死んでも大食漢は治らねえみてえだな、トテッポ」

 

禿頭で額に三本傷のある大男はトテッポ。

 

「相変わらずみてえだな。バーダック」

 

バーダック「お前も少しは痩せたらどうだ?パンブーキン」

 

おかっぱ頭で髭面の太った男をパンブーキンと呼んだ。

 

 

そう。先程地球に飛来したのは、かつてフリーザ軍に所属していた時に、バーダックと共にチームを組んでいた者達であった。

 

トーマ「それにしてもバーダック。よく俺の狙いが分かったな……」

 

バーダック「たりめえだろ。俺とお前の仲だろうが」

 

バーダックが現在の住居から飛び立つ時の謎の笑顔の正体はこれであった。殺されてしまった仲間や親友に再会できると思うと、喜びを隠すことができなかったのだろう。

 

 

セリパ「だけど、これで私達はバーダックに始末されたって向こう側は勘違いしているだろうね」

 

パンブーキン「だがよ。それなら俺達がバーダックを倒したことにした方がよかったんじゃねえか?」

 

トーマ「馬鹿野郎。バーダックの戦闘力も俺たちの戦闘力も把握されているのに俺達がすんなりと勝ってみろ。明らかに怪しまれるだろうが」

 

パンブーキン「言われてみればそうだな……」

 

バーダック「……さて、再びチームを結成する時が来たようだな……」

 

こうして、バーダック率いる反ターレス勢力が結成された。トーマ達も元々ターレスのやり方には思うところがあったのだ。そこでバーダックが離反し、ギネを人質にする計画が持ち上がった時に、トーマが立候補したのだ。そうして、トーマ達はギネを捕らえるスパイとして、地球に派遣されたのだが、バーダックに合流するための建前でしかなかった。

 

セリパ「………別にここで住むのは構わないんだけどさ、住処はどうするのさ?」

 

バーダック「それなら俺とギネがいいところを確保してある。着いてくるといいさ」

 

パンブーキン「あん?いいのかよ?お前らの愛の巣にお邪魔しちまってよ」

 

バーダック「寝言は寝てから言え」

 

トテッポ「そんなことよりも何か食わせてくれ。腹が減って仕方ねえ」

 

 

バーダック率いるバーダックチームは、自分達の家に帰宅するのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟飯は五つ子宅にお邪魔……というよりもお泊まりに来たのだが、ここにきて問題が発生した。

 

一花「そういえば、悟飯君が寝るスペースなくない…?」

 

前の家のように広いベッドもなければ、広い部屋もない。その為、悟飯の寝床が確保できないという難点があった。

 

五月「で、でしたら私と寝ましょう!私達は一緒に寝たことがあるのですから、何も問題ありませんね!むしろ世界中から推奨されるべき行為です!!」

 

三玖「むっ…!!それなら私も同じ…!私だって悟飯と一緒に寝たことあるもん…!!」

 

これは悟飯が初めて五つ子宅(Pentagon)に泊まりに来た時、悟飯が三玖のベッドを使わせてもらっていた時のことである。三玖は寝ぼけて自室に戻ってしまい、結果として悟飯に添い寝する形になったのだ。

 

二乃「はっ!?なにそれ!?だったら私が一緒に寝るべきよね?だって私は一度も一緒に寝たことないのよ?」

 

五月「だめです!!二乃は孫君に何かしら手を出しそうですし!!」

 

二乃「あんた自分のこと棚に上げてるんじゃないわよ」

 

一花「あっ、そういえば悟飯君を襲ったって前聞いたけど、結局五月ちゃんは何をしたのかなー?」

 

五月「なっ…!?」

 

三玖「……なら尚更五月と二乃はダメ。それなら私が一緒に寝れば問題ない」

 

二乃「却下よ却下!!」

 

四葉「三人とも!一旦落ち着いて!!」

 

三玖「そうだ。四葉と一花に決めてもらおうよ」

 

二乃「……そうね。こいつに対してなんとも思ってないこの2人に決めてもらうのが妥当かしら」

 

五月「そうですね。このまま三人で話していても埒があきません」

 

一花「私達に振ってきたか〜……」

 

四葉「わ、私が決めるの……?」

 

悟飯「あの〜……一ついいかな?」

 

二乃「なに?私と寝たいならそうすればいいわ。私は大歓迎よ」

 

三玖「私も大歓迎。むしろ来て欲しい」

 

五月「孫君は勿論私ですよね!?」

 

悟飯「えーっと……、いや、僕は別に布団なくても寝れるからリビングで寝るよ?」

 

一花「……!」

 

そう。こうすることによってある意味平等になるのだ。誰か1人が悟飯と一緒に寝てしまっては他の2人が不満を持つことは間違いない。ならば、悟飯が別の場所に寝るべきなのである。

 

 

………というか、付き合ってもいない年頃の男女が同じ布団どころか、同じ家で寝ることが異常なのだが、そこには目を瞑っておこう。

 

一花「悟飯君がいいならそれでも……」

 

四葉「それはいけません!!お客さんにそんな粗末な扱いはできません!!」

 

ここで四葉のお人好しが発生したことによって振り出しに戻った。

 

 

 

それにより、悟飯は誰の一緒に寝るかという内容の五つ子会議が開催されたのだが、一向に決まる気配がない…。主に三人が自分の主張を譲らないため話が全く進まないのだ。

 

 

「「「ぎゃーぎゃーぎゃー!!」」」

 

 

四葉「ど、どうしよう…!話が全然進まないよ…!どうする一花?」

 

一花「……zzzz」

 

四葉「寝てるッ!!?」

 

一花は長期化する会議に耐えきれずに夢の中に意識を落としてしまった。ちなみに六人とも入浴は済ませている。

 

四葉「うーん?うーん……。うーん……!」

 

悟飯「あの、四葉さん……。僕は本当に布団がなくても寝れるから……」

 

四葉「それはいけません!健康に悪すぎます!!」

 

四葉がお人好しな為、悟飯の提案が中々受け入れられないため、会議は更に長期化し、日をまたごうとした時のこと……。

 

二乃「どうやら絶対に譲る気がないようね……」

 

三玖「だったら、ここは恨みっこなしの……」

 

五月「ジャンケンで決めるのが妥当でしょう」

 

呆れるくらい時間をかけた末、じゃんけんで決めることになった。何故もっと早くそれで決めようとしなかったのだろうか…?

 

悟飯「あの……だから僕は………」

 

悟飯の意見は最初から最後まで聞き入れてもらうことはなかった……。

 

ちなみに、新たに悟飯が自費で寝袋を買うことを提案し、四葉からの賛成意見を得たのだが、主に三人から却下された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜寝室にて……〜

 

 

一花「……zzz」

↑寝るの大好きな人

 

四葉「……zzz」

↑早寝早起きタイプなので限界が来た

 

三玖「むむむ……。悔しい」

 

悟飯「…………」

 

二乃「ふっ…。勝ったわね」

 

五月「……zzz」

↑睡眠欲には勝てなかった

 

 

 

勝利の女神は二乃に微笑んだのである。

 

寝室には布団5枚が敷かれており、奥から順に、一花、四葉、三玖、悟飯と二乃、五月という順番で寝ているのだ。

 

そして今起きているのは、三玖、悟飯、二乃のみである。

 

二乃「ちょっと離れすぎよ。もうちょっとこっち来なさいよ」

 

悟飯「いや、でもそれは………」

 

二乃「………もしかして、私と寝るの、そんなに嫌なの…?」

 

ここで発動、二乃のギャップ作戦!!具体的な内容は、普段は強気な二乃がここぞとばかりに涙目を見せることによって相手にギャップ萌えさせるという効果が期待できるという作戦だ!!

 

悟飯「……(出会った頃からは想像できない顔だな…………)」

 

悟飯はというと、意外と理性的に分析していた。

 

だが、心にくるものはあった。

 

悟飯「い、いや……。嫌ってわけじゃ……だけどこの状況は明らかにおかしいと思うよ…?」

 

二乃「なんでよ」

 

悟飯「一枚の布団に二人も入るのは流石におかしいよ…(そもそも僕に対して警戒心が薄すぎない…?)」

 

悟飯はとにかく押しに弱い。弱すぎる。悟飯には『押してダメなら引いてみる』ではなく、『押してダメなら更に押す』の方が圧倒的に……。

圧倒的に効果的である。

 

そもそも年頃の異性と寝ることを良しとする悟飯も他の男子から見てしまえば明らかにうらやま………もとい、大変けしからん事態なのである。

 

悟飯は四葉並み………いや、それ以上に純粋であることからか、はたまた二乃達が押しに押してきたからなのか、一緒に寝ることに抵抗はないようだ。いや、ないわけではないのだが、嫌ではないようだ。

 

二乃「私がいいって言ってるからいいのよ。遠慮しなくていいから」ギュッ

 

と言いながら、悟飯の左腕に抱きつく。

 

悟飯「ちょ、ちょっと…!?」

 

悟飯は大声を出しそうになるが、なんとか堪えて二乃に注意する。二乃の胸に実っている二つのデカメロンが悟飯の腕に直撃している為、悟飯の気が気でないのだ。

 

悟飯「これは絶対おかしいよ…!なんでくっついてくるの…!?」

 

二乃「だって寒いんだもの……。ハー君の体温で私を温めて…♡」

 

普段の二乃はここまで積極的になることはないだろう。というのも、踏み込むところで踏み込めないのが二乃だからだ。ところが、深夜テンションというのは恐ろしいもので、普段できないようなことを平気で実行できてしまうのだ。

 

三玖「二乃、そのハー君って呼び方やめて」

 

二乃「なによ。親しみを込めて私が呼んでるのよ。あんたには関係ないでしょ」

 

三玖「元々は私が考えた名前なのに……。むっ…!」ギュッ

 

三玖は頬を膨らませながら空いている方の腕をガッチリ確保し、悟飯を具材とし、二乃と三玖の二人による二人の為の中野姉妹サンドが出来上がってしまう。

 

これによって、悟飯に逃げ場はなくなってしまうのだった。

 

悟飯「ちょ、ちょっと〜…!?」

 

悟飯は中野家に泊まったことを後悔しかけていた。五つ子を守るために泊まりに来たはいいのだが、三玖と二乃がまさかここまで仕掛けてくるとは予想外だったのだろう。

 

…………何故キスされたのにそんな甘い考えができるのかよく分からないが、悟飯は恋愛初心者なのでそこは分からなくても仕方ないのかもしれない…。

 

 

 

 

 

 

何分か、何時間か……。悟飯にとっては長い時間が経った。気が付いたら二乃と三玖は夢の中にいた。2人ともとても幸せそうな顔をしている。しかしながら、悟飯の腕は依然として確保されたままであり、悟飯は自由に動くことができない状態であった。

 

悟飯「………寝れない……」

 

女性の象徴とも言えるモノを両腕に押し付けられてしまっては、寝るに寝れない。しかし、時間が経つと強い眠気に襲われ、悟飯はようやく眠ることができたのである……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……。

 

 

 

 

 

 

 

 

六人で1人になるためには、まず孫君を倒さなければならない…。しかし、今の私では孫君には到底敵わない。もう何人かこちら側に引き込めれば、戦況は大きく変わるかもしれないが、その為には孫君の隙をつくか、戦闘力を上回る必要がある。私はどうすれば………

 

 

 

シュン‼︎

 

「……お困りのようだな」

 

零奈「……!!」

 

人造人間零奈の目の前に、もう1人のパーフェクトな人造人間が現れた。

 

セル「そろそろ地球に戻ろうかと思った矢先、謎の気を感じたから追跡してみれば、お前は何者だ?見たことがない………」

 

零奈「………あなたは?」

 

セル「自己紹介が遅れたな。私の名前はセル。全てにおいてパーフェクトな人造人間セルだ」

 

零奈「セル……?人造、人間…!!」

 

セルが自身が人造人間であることを明かすと、零奈の気がみるみる上昇していく。しかし、これ以上上げると悟飯に気付かれてしまうので、多少加減はする。

 

セル「先程は孫悟飯の気も感じだ。お前は孫悟飯に勝ちたいのだろう?なら手助けしてやる」

 

零奈「私は人造人間の味方になど…!!娘を殺した人造人間なんかに…!!」

 

セル「そう邪険にすることはないだろう…」ピッ

 

零奈「!!」

 

セルは目にも留まらぬ速さで零奈の頭部に手を触れる。

 

セル「…………面白いことになっているようだな。Dr.ゲロ以外が造り出した人造人間か……。実に興味深い」

 

零奈「な、何故そのことを…!!」

 

セル「記憶を覗かせてもらった。聞かれそうなので先に答えるが、私が完全な存在だからできること……とだけ答えておこう」

 

かつて、悟空が初めてナメック星に来た時、悟飯の記憶を除いてナメック星の状況を把握したあの能力を使用したようだ。

 

セル「お前はただの地球人をベースにして造られたのにも関わらず、1人だけ吸収してそれほどの戦闘力を秘めている。ならば、お前には先程教えたあの技との相性がいいだろう……」

 

零奈「あの技…?教えたとは…!?」

 

セル「私の場合、戦闘力を一定以上上げる際には超サイヤ人の力も使う。それとあの技を併用すると身体に大きく負担がかかってしまうが、お前はそのリスクが少ない。それを使って孫悟飯をうまくあしらい、残りの四人を取り込むことだな……」

 

 

ドシューン!!

 

 

セルは何かを零奈に託した後、再び地球を後にした。セルは何が目的なのだろうか…?

 

零奈「あの技…?一体なんのこと…」

 

零奈は自身を分析し始める。すると、今まで存在していなかったデータが新たに存在していることが発覚。そのデータを分析してみると……。

 

零奈「………!!これなら…!!娘達を取り戻せる…!!」

 

 

零奈は、○○○を習得した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、宇宙でも……。

 

 

ターレス「……ちっ。トーマ達からの通信が途絶えた」

 

ダイーズ「やはりダメだったか…。あいつらはただの下級戦士だった。それが超サイヤ人に敵うはずがない……」

 

アモンド「しかし、やけにあっさりし過ぎだっせい?もう少し善戦しても違和感はなかったはずだっせい」

 

アモンドの言う通り、トーマ達4人がいくら最下級戦士と言えども、もう少しもってもおかしくはなかったはずだ。だが現実は文字通り秒でやられている。

 

レズン「………明らかに怪しいな」

 

ラカセイ「ならば無人偵察機を地球に送るとしよう。取り敢えず奴らが着地した座標に設定する……」

 

ターレス「……あいつらも裏切ったんじゃねえだろうな…?」

 

ダイーズ「仮に裏切ったのなら、あいつらを始末してしまえばいいだけのこと……そうだろう…?」

 

カカオ「ンダ」

 

 

ピピピッ!!

 

 

ターレス「……?!なんた!?」

 

レズン「たった今付近に移動型惑星を探知した」

 

ターレス「惑星…?惑星そのものを動かしてるってことか?デタラメだな……」

 

ラカセイ「……この電波は惑星スラッグのものだ……」

 

ターレス「スラッグだと…?ってことは…………」

 

ダイーズ「………?どうしたターレス?何か知っていることでも…?」

 

ターレス「ああ。その惑星は日光に弱い魔族とか呼ばれている種族が住んでいる惑星だ。ナメック星が破滅の危機に瀕した際に何人か脱出したガキのナメック星人がいてな。そのうちの1人がスラッグ星に辿り着いたんだ」

 

その危機に同じくして、神とピッコロが別れる前のナメック星人、カタッツが地球に避難してきたのだが、実は避難したのは1人だけではなかったのだ。

 

ターレス「そのナメック星人はなかなか特殊な存在だったんだ。ナメック星人は基本温厚で悪事を働くことは一切ない。しかし、そいつは生まれながらの悪だった……」

 

アモンド「まさか…!そのナメック星人は、宇宙の暴れん坊として有名なスラッグ…!?」

 

ターレス「……その通りだ。だが奴らは俺達の天敵と言ってもいい。気に入った星は、持ち前の科学力で光を遮断しし、魔族が好む気温の低い星に改造しちまう。それをやられちまうと、神精樹に適した惑星ではなくなる……」

 

ダイーズ「ならば潰すか?」

 

ターレス「……いや、できればこちら側に引きこみたい」

 

ダイーズ「できるのか?そんなことが……」

 

ターレス「ヤツも俺達と考えていることは同じなはず……。なら、志を共にする仲間として引き込める可能性は充分にある」

 

レズン「……それはどうだろうか」

 

ターレス「なんだ?何か文句でもあるのか?」

 

ラカセイ「スラッグは気に入らない態度を取るやつはすぐに始末すると聞く。奴が宇宙の征服を企んでいるのなら、俺達の存在も忌み嫌っているはずだ……」

 

ターレス「なるほどな…。同族嫌悪ってやつか?まあいい。俺達の邪魔になるなら殺すだけだ」

 

 

 

こうして、2人の荒くれ者が出会うこととなる………。

 




 タイトルの意味は、宇宙の方もバーダックの方も悟飯の方も色々あって混沌としているという意味です(意味不)。そろそろタイトルのネタ切れがヤバイでやんす…。最悪取り敢えず無名にしといて、後で考えることにしても問題は無さそうですけどねぇ……。

 ようやくターレスサイドにも動きが出てきました。前回登場した謎の宇宙船はトーマのものでした。バーダックチームが再結成され、ターレス率いるクラッシャー軍団にチームで対抗していきます。ちなみにバーダック以外のメンバーも結構戦闘力が上がっていますが、超サイヤ人にはなれないため、バーダックに比べるとかなり劣っています。

 次回に明かされるんですが、ターレスの戦闘力が無茶苦茶上がってます。10話か9話で初登場したターレスがようやく地球に襲来してくるかも……?長っ。

 セルはとにかく戦士を増やそうとしているような状況というよりは、悟飯の潜在能力を知ってそれを最大限まで引き出そうとしている感じ。程よい敵を出せば悟飯がどんどん強化されていくのではないかと狙っています。

 もう皆さん分かっていると思いますが、人造人間零奈の人格は、五月が作り出した零奈の物ではなく、狂った未来の五月のものでもあります。

 ちなみに今作のクラッシャー軍団には上下関係は存在しません(再投)。スラッグが登場しそうな雰囲気ですが、スラッグに関しては今後の活躍を期待すると多分後悔します…………。スラッグの戦闘力は劇場版と同程度です。
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