孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】 作:Miurand
零奈が逃亡に成功するきっかけとなった宇宙船には、かつてバーダックと共に星々を荒らしていたバーダックチームであった。バーダックはトーマ達と合流し、反ターレスチームを形成。そして一旦は地球に住み着くことにした。
一方で、悟飯が護衛の為に五つ子の住むアパートに泊まりに来ていたのだが、ここで布団が不足していることが発覚し、誰が悟飯と同じ布団に寝るかで五つ子会議が開かれた。一花と四葉は最早蚊帳の外で、二乃と三玖と五月の3人が自分の主張を譲らず、結局はじゃんけんで決め、二乃が勝利した。
その一方で、人造人間零奈がセルと接触し、セルが零奈にある技を教えた。その技の教えをこいた零奈は、悟飯に勝てると確信していた。
そして、クラッシャー軍団は、トーマ達の信号が途絶えたことに疑念を感じるが、スラッグ率いる魔族軍団を発見し、取り敢えずはそちらにコンタクトを取ることにした。
第48話 バイト探し
スラッグ「ぐあっ!!」
スラッグ率いる魔族軍団は、ターレス率いるターレス軍団の襲撃によって、壊滅寸前であった。
事の発端は、スラッグがターレスの勧誘を拒否したことから始まった。そこからは秒読みでスラッグの軍団は壊滅の道を辿っていた。
スラッグ「な、なぜだ!!若返り装置で最盛期の力を取り戻したこの俺が、サイヤ人如きに敵わないとは…!!」
ターレス「さて、スラッグ。最後のチャンスをやるよ。無様に土下座して命乞いをするなら仲間にしてやる」
スラッグ「誰が貴様なんかに…!!」
ダイーズ「愚かな。お前と俺達の差は歴然だ。その証拠にお前が従えていた魔族は全滅した」
レズン「しかし、スラッグ星に住む魔族の科学力も馬鹿にできないな…」
ラカセイ「今後の発明品の参考にさせてもらうとするか」
ターレスとダイーズはスラッグの前で勧誘を続け、アモンドとカカオは残りの魔族を片付け、レズンとラカセイは魔族達が発明した機械類を分析していた。
ターレス「そうかそうか…。じゃあここが貴様の墓場だ!」
カァァッ!!!!
スラッグ「馬鹿な…………」
ドグォォオオオオオオオオオン!!!!!!!
スラッグはターレスのエネルギー弾によって、肉片一つ残らずに消滅した。
ターレス「さて、邪魔者を片付けた。この星に神精樹を植え、粗方食ったらそろそろ地球に向かうとしよう……」
ダイーズ「そうだな」
ピピピッ
ターレス「警戒信号……。戦闘力測定不能だと…!?」
ターレス達が所有するスカウターは、レズンラカセイ兄弟のお手製のもので相当高性能だ。最終形態のフリーザやクウラの戦闘力さえも数値として映し出すことができる優れものだ。
それが測定不能のということは、それを上回る莫大な戦闘力を持つ者が接近しているということを意味していた。
スタッ……
蝉のようにも、蛙のようにも見えるその生物は、着地するなりターレス達の顔を観察する。
「………もう一つそれなりの気があったはずだが………。少し遅かったか」
ターレス「……何者だお前…?宇宙空間から宇宙船なしでここに来たように見えるが……?」
宇宙空間でも生き延びることのできる種族は殆どいない。それこそフリーザやクウラでもなければ不可能なはずだ。宇宙空間での生存に戦闘力は関係ない。
「……私の名前はセル。究極の生命体とでも名乗っておこうか……」
ターレス「究極の生命体だ…?」
セル「一つ聞きたいことがあるのだが、先程言っていた『神精樹』とは、一体どういったものなのだ?」
ダイーズ「……こいつ、俺たちの話を聞いていたのか?」
ターレス「ほう?気になるか?俺達の仲間になるって言うなら話してやってもいいぞ」
セル「……その前に、お前達の目的について聞かせてもらおうか?もしや、フリーザ亡き今でもフリーザに忠誠を誓っているサイヤ人がいるはずがあるまい?」
ターレス「その辺の知識はあるようだな。だったら教えてやろう」
ターレスは自身達の目的をセルに告げた。好きなだけ暴れ回り、好きな星を壊し、美味いものを食いうまい酒に酔うという生活が、如何に素晴らしいかを熱弁した。
そのターレスの言葉に、その場にいたダイーズは時々頷く。
ターレス「どうだ?悪くない話だろう?お前はどうやらフリーザやクウラよりも強いらしい。一緒に暴れてみないか?」
セル「……確かに魅力的な話だな。では神精樹の実がどういうものか、教えてもらおうか」
ターレス「………仲間になるって解釈でいいんだな?」
ターレスは不敵な笑みを浮かべながらセルにそう尋ねると、セルは無言を貫く。その無言を肯定と見做したターレスは、神精樹の実について解説し始めた。
セル「………要するに、星のエネルギーを吸い取った実を食べることによってパワーアップするということか……」
ターレス「そういうことだ。さあ、俺達と共に……「貴様、名前は?」」
ターレス「おっとそうだった。俺の名はターレス。かつて下級戦士だった戦闘民族サイヤ人だ」
セル「………ターレスとやら。貴様は本当にサイヤ人か?」
ターレス「…………なに?」
要領を得ない質問に、ターレスは若干困惑する。
セル「私の知っているサイヤ人というのは、常に自分の力で自分の実力を伸ばそうとする者達だった。少なくとも貴様のようにそんな木の実に頼りすがるような奴は見たことがない。貴様にはサイヤ人の誇りがないらしいな?」
ターレス「な、なんだと…!?」
さっきまで仲間になるかと思われたセルが、突然自分を侮辱してきたものなので、ターレスは御立腹である。
ダイーズ「貴様…!」
セル「その情けないサイヤ人と連んでいるお前らも同類ということか……」
ターレス「………貴様、死にたいらしいな?」
セル「悪いことは言わん。超サイヤ人にすらなれないただのサイヤ人が私に挑まない方がいい。無駄な戦いは私も避けたいのでね」
ターレス「ぶっ殺す」
ボォオオオオッ!!!!
ターレスは、セルのその言葉についにキレて擬似超サイヤ人に変身した。
ダイーズ「い、いきなりか!?」
ターレス「俺を怒らせたことを後悔させてやる!!」
ドジューンっ!!!
金色のオーラを纏ったターレスは、そのまま勢いでセルに突進し、拳を振るった。
「」
ターレス「……!?見えなかった…!!」
しかし、当たる寸前でセルが突如として姿を消した。
ドカッッ!!!!
ターレス「ぐわっ!!!」
ターレスは後ろから衝撃波を受けて、近くの岩場に身を叩きつけられてしまった。
ダイーズ「……!!貴様ぁ!!!」
カァァッ!!!
ターレスがやられたことによってダイーズが加勢する。それなりのパワーを誇るエネルギー弾をいくつか連射する。
セル「………」
しかし、ダイーズの攻撃が迫っているにも関わらず、セルは防御すらしようとしない。
ダイーズ「愚か者め!!あの世で後悔しろ!!」
ドグォォオオオオオオオオオン!!!!!
エネルギー弾は全弾セルに命中した。これを見たダイーズは、セルが死んだものだと確信した。
セル「あの程度の実力でよく慢心できるものだな」
ダイーズ「………な、なに……!?」
ところが、セルは死んでいるどころか、擦り傷ひとつついていない始末であった。しかもダイーズの後ろにいつの間にか回り込んでいた。
セル「邪魔だ」
トンっ!!
ダイーズ「」ドサッ
セルはターレスにだけ用があるのか、ダイーズを手刀で気絶させた。
セル「……全宇宙を跪かせるだったか?貴様には過ぎた夢だ。諦めるがいい」
ターレス「……なんだと?」
セル「貴様のような下級戦士にできるはずがないと言っているのだよ」
ターレス「……!!!!」
その言葉を聞いた瞬間、ターレスの表情は恐ろしいものになっていた。
セル「……(もう一息か?)所詮貴様はただの下級戦士だったのだ……。とんだ期待外れだ。ガッカリした」
ターレス「きさまぁ……!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
セル「ふっ……」
次第に惑星の大気、大地が揺れ始めたことを確認すると、セルは不敵な笑みを浮かべる。
ターレス「貴様だけは絶対に許さねえぞ…!!貴様だけは…!!!」
ボォオオオオオオッ!!!
セル「………」
ターレスはやがて黒髪から、輝く金髪に変化し、髪が逆立つ。瞳の色がエメラルドグリーンに変化し、ターレスの周りを黄金の炎のようなオーラが覆う。
セル「………計画通りだ」
超ターレス「……お礼だ。貴様をここで葬ってやる」
シュン‼︎
そう言うと、ターレスは高速移動で姿を消し、セルの背後に再び現れて首を狙って拳を振るった。
パシッ
超ターレス「……!!!」
しかし、セルの右手がそれを阻止する。
超ターレス「馬鹿な…!俺の動きが見えていたというのか…!?」
セル「素晴らしいパワーだ。ただの超サイヤ人でありながらここまでの気を持つとは………。だがそれでも孫悟飯には勝てないだろうな。バーダックというサイヤ人はともかく……」
超ターレス「なに…?」
セル「では、機会があればまた会おう」
ズォオオオオオオオッ!!!
ターレス「」ドサッ
セルは一気に気を解放したと同時に、ターレスに向けてエネルギー砲を放つ。これによって、超サイヤ人に覚醒したとはいえども、ターレスは生命に関わる重傷を負った。
攻撃の威力が高すぎるためか、ターレスは金髪から黒髪に元に戻り、気を失っていた。
セル「……(これで後はこいつが回復すれば、孫悟飯を強化する丁度良い敵が誕生するはずだ。うまく立ち回って孫悟飯の強化を手助けすることだな)」
ドジューン!!
セルは用が済んだのか、惑星をあとにして去っていった。
少しすると、気絶したターレスとダイーズを見かけたクラッシャー軍団は、急いで二人をメディカルマシンに入れて治療を開始するのであった。
翌日……。
五月「そんくん……すき〜…………」
三玖「すきだよ………ムニャムニャ…」
悟飯「…………タスケテ」
悟飯はいち早く起床したのだが、三玖と五月に何故か抱きつかれていた。腕に抱きつかれているのではなく、悟飯の身体にである。そのため、悟飯は起き上がれずにいた。
ちなみに二人とも無意識にこうなってしまっただけであり、決してワザとではない。
もう一度言う。これは単なる偶然で決してワザとではない。
悟飯「四葉さん……助けて…………」
悟飯は同じく起きていた四葉に助けを求めた。だがしかし…………。
四葉「こんな幸せそうな顔をして寝ている二人を起こす気にはなりません!なんとか頑張って下さい!」
悟飯「ええ!?」
四葉は非情(?)であった。悟飯を見捨てると、そそくさとリビングに駆け込んでいった。
一花「……zzz」
悟飯は一花に助けを求めようにも、ぐっすり眠っていたので断念した。
五月「……んん?」
と、ここで五月が目を覚ました。
悟飯「あっ、五月さんおはよう。早速だけど起きてくれないかな…?」
五月「………」ギュッ
悟飯がそう言うと、五月は頬を膨らませながら逆に抱きしめる力を強めた。
悟飯「あ、あの…?五月さん……?」
五月「嫌です。拒否します」
悟飯「なんで!?」
五月「もう少しだけこのままお願いします」
悟飯「僕も起きたいんだけど………」
五月「だったら私達を退けて起き上がればいいじゃないですか?」
悟飯「そ、それは…………」
悟飯の力ならできないことはない。寧ろ可能なのだが、それをやると、最悪二人が怪我をする可能性がある。悟飯はそれを良しとはしなかった。
五月「………ならいいじゃないですか」
五月さん、本当に変わったなぁと感傷に浸りながら現実逃避しようとする悟飯であるが、すぐに現実に引き戻された。
三玖「むっ……。五月、離れて」
今度は三玖が目を覚まし、五月に対抗するかのように抱きしめる力を強める。
五月「孫君はまだ誰のものでもありません。だから誰が抱きついてもいいじゃないですか」
いや、家族を除いて逆に誰も抱きついてはいけないと思う。せめて恋仲になってからそういうことをした方がよろしいかと思います。
三玖「………じゃあ私もこうしてる」
悟飯「ええ!?」
一花「ふぁぁ……おはよう…………」
ここでようやく長女が起床した。
一花「あっ、そっか。悟飯君がお泊まりに来てたんだっけ…?服を着たいからここを出て欲しいんだけど………」
悟飯「…………」
だが、悟飯は無言である。一花はその意味をすぐに察した。
一花「ほーら二人とも。悟飯君が迷惑してるから一旦離れようか?」
五月「いやです」
三玖「いや」
一花「口を揃えて拒否された………」
一花は、『甘え下手な五月ちゃんがいつの間にか甘え上手になったなぁ』と感傷に浸りながら現実逃避を試みた(即視感)。
ガチャ
二乃「あんたら!!いつまで寝ているのよ!!さっさと起きなさい!!」
朝食の用意が完了した二乃が来たことによって、ようやく悟飯が解放される………………
五月「もう少し待ってください」
一花「ご飯より悟飯君を優先したッ!?」
なんと五月が食より想い人を選んだ。
二乃「あら?ダイエットかしら?いい心がけね。なら五月は昼食も夕食も抜きね!」
五月「まま、待ってください!!それだけは勘弁を〜ッ!?!?」
ここで二乃の特権を利用した脅迫をする。中野家の料理長である二乃だからこそできる所業である。
一花「………やっぱり五月ちゃんは五月ちゃんだったかぁ………」
三玖「じゃあ私は………」
二乃「あら。じゃあ三玖は3食チョコレートを御所望かしら?」
三玖「……ごめん。すぐ行く」
二乃の機転によって悟飯はようやく解放されたのだ。
一花「やるね〜二乃」
悟飯「ありがとう二乃さん………。助かったよ………」
二乃「あら、感謝してくれるの?なら何かお礼があるのかしら?」
悟飯「えっ?」
二乃「そうね…。そういうことなら今度の週末にデートに行きましょ!勿論2人きりで!」
悟飯「えっ?いや……」
二乃「もしかして、何か予定入ってた?」
悟飯「いやいや、予定は入ってないけど………」
二乃「じゃあいいわよね?私とデートできることを感謝しなさい!」
悟飯「う、うん……」
一花「……(そういうことだったのかぁ……策士だなあ二乃………)」
こうして悟飯は二乃とのデートの約束を取り付けた。良かったね!(二乃!)
「お姉さんは妹達(主に三人)の将来が心配だよ………」
「あら?文句があるなら、あんたは3食しいたけ…「なんでもないよ!!だからそれだけはやめてッ!!?」」
朝食を食べ終えると、一花が姉妹に話があるらしい。
一花「来週からお家賃を五人で五等分します」
「「「「「!?!?」」」」」
悟飯「へっ?」
一花が急に方針転換するものなので、住民でない悟飯も含めて情けない声を出してしまう。
一花「払えなかった人は前のマンションに強制退去だから、みんなで一緒にいられるように頑張ろっ!ということで、よろしくね♡」
悟飯「まさか急にあんなことを言い出すなんて………もうちょっと余裕を持たせた方が良かったんじゃないかな…?」
一花「あはは……。みんなに困らせるようなこと言っちゃったかなぁ」
一花と悟飯は、今外にいる。一花は仕事に行くそうで、悟飯は一花が社長の車に乗るまでの間は護衛をすることになっている。主に人造人間零奈対策である。
悟飯「もしかして、さっきの仕返し?一花さんって椎茸がにがt」
一花「ナンノコトカナ?」
片言になりながらも誤魔化す一花。
一花「でも仕方ないんだ。今日までは家賃のために確実な仕事しかしてこなかったけど、そろそろ私もやりたいことに挑戦してみようかなって思って…」
そして強引に話を戻してきた。
悟飯「………もしかして、そのやりたいことって、上杉君のことも…?」
一花「……そういうことだからさ、悟飯君も協力してくれる?」
悟飯「もちろん!応援しているよ!」
一花「ありがとっ。私も応援してるからね」
悟飯「……?」
悟飯は何故自分が応援されるのか分からないと言った顔をする。
一花「ほら、二乃に三玖に五月ちゃんに迫られているじゃん?だから、早く一人を選んであげなよ?じゃないと、いつか愛想尽かされちゃうかもよ?」
悟飯「…………僕もこのままじゃダメだと思っている。分かっているんだけど、まだ僕は誰が好きなのかよく分かってないんだ………」
一花「………そっか。律儀だね〜……」
一見ただ保留しているだけのように捉えることもできるが、悟飯は相手がどれだけ真剣に自分のことを想ってくれているのかは理解しているつもりだ。だからこそ、自分も真剣な気持ちで向き合わなきゃならないと思っているのだろう。
一花「まあ、できるだけ早くするんだぞ〜!」
一花は社長の車を見つけると、そちらに向かって駆け出して行く。悟飯は一花が乗った車が発進したのを確認すると、ある場所に向かって歩み始めた。
カランカラン…
四葉「あっ、孫さん!こっちですよ!」
朝、一花に家賃を五等分すると言われたので、急遽喫茶店でバイト探しをしている四人。
三玖「コンビニ……。新聞配達……。どれも大変そう」
五月「全員で同じところでできたら安心できるのですが………」
二乃「そんなに募集している職場はないわ。それに得意なこともそれぞれ違うんだし」
四葉「私に接客業なんてできるかなぁ………。悪ーいお客さんが来たらどうしよう………」
四葉はその悪ーいお客さんが来た時を想像し………。
四葉「………お金を稼ぐって大変だなぁ………」
そんな感想をこぼした。
二乃「それでもお金が必要なんだもの。まさか一花が急にあんなこと言い出すとは思わなかったわ。どのみち働くつもりだから求人集めてて良かったわ」
三玖「でも、あの一花の感じ懐かしかった」
四葉「あっ、私も思った!」
五月「寧ろ今まで一花一人に無理させ過ぎましたからね」
二乃「そうね。ああなった一花は中々手強いわ。それにしても強制退去って……あのマンションで一人きり……」
三玖「もしかしたらお父さんと二人きりかも」
二乃「緊張感あるわね………」
五月「…孫君。何かおすすめのバイトはありますか?」
悟飯「おすすめって言っても、僕はこの家庭教師のバイトが初めてだから……」
二乃「家庭教師が初めてのバイト!?」
三玖「チャレンジャー………」
五月「そ、そうなんですか………」
四葉「五月、まだ見つからないの?」
五月「ええ。するからには自分の血肉となりえる仕事にしたいのですが……」
血肉になりえる仕事。それはつまり……
悟飯「賄いが出るところってこと?」
五月「私を上杉君と一緒にしないで下さいッ!!!」
二乃「でもやりたいことってのは同意だわ」
四葉「あっ!上杉さんと言えば、こんなバイトを見つけたよ!」
四葉が三人に見せた求人元は、この前の打ち上げに行ったケーキ屋であった。風太郎は既にここでバイトをしている。
二乃「ケーキ屋、ね……。ここなら私の特技が生かせそうだわ」
悟飯「いいんじゃないかな?二乃さんのスイーツは今でもパティシエになれるんじゃないかってくらいに美味しかったし」
二乃「ふん!当然よ!私に作れない料理なんてないわ!」
二乃は悟飯に褒められることが予想外だったのか、ツンの入った返事をするも、内心は発狂寸前まで悶え喜んでいた。
二乃「そうだ。せっかくだから食べに来なさいよ。特別にケーキを作ってあげるわ」
悟飯「本当!?楽しみだなぁ…!」
悟飯の胃袋は既に二乃の料理によって鷲掴みにされているのだが、悟飯本人はそれに気づいていない。特にスイーツ系はチチが作ることもあまりない為か、悟飯は二乃のスイーツをかなり気に入っている様子だ。
三玖「………私もそこでバイトする」
二乃「はぁ!?あんた正気!?」
三玖は二乃に嫉妬したからなのか、頬を膨らませながら同じところで働くと言い出した。
三玖「私もケーキを作って悟飯に喜んでもらう」
二乃「やめなさい!あんたが作ったら食材が無駄になるわ!」
三玖「この前は悟飯が心の底から美味しいって思えるようなチョコを作れたもん!」
二乃「それは私が手伝ったからでしょう!?」
悟飯「こらこら、喧嘩しない……」
と、喧嘩の原因である悟飯が仲裁に入る。
四葉「私はやっぱりみんなで一緒の仕事がいいな…。三玖、このお掃除のバイトなんてどう?一緒にやろうよ!」
三玖「むぅ…………」
CHA-LA‼︎ HEAD-CHA-LA‼︎ ナニガオキテモキブンハ~♪
ピッ
悟飯「はい、もしもしブルマさん?」
どうやら悟飯の携帯の着信音だったようだ。
二乃「一体どんな着信音よ……」
悟飯「………本当ですか!?すぐ行きます!!」
悟飯はブルマから何を言われたのかは分からないが、嬉しそうに通話を終えた。
二乃「一体どうしたのよ?ブルマさんに何か用事?」
悟飯「うん!頼んでいたものが完成したみたいで!ちょっとしたらすぐに戻ってくるよ!」
悟飯は喫茶店を出ると、ひと気のない場所に移動し、筋斗雲を呼んで全速力でカプセルコーポレーションに向かった。
悟飯「こんにちは〜!」
ブルマ「久しぶり!これつけてみて」
悟飯はブルマから腕時計のような物を受け取った。
悟飯「……?これ、ただの腕時計じゃないですか?」
ブルマ「違うわよ。西の国がスマホみたいな腕時計販売してるでしょ?その機能と一緒に変身機能も加えた感じね。そこの赤いボタンを押せばいいから」
悟飯「……それ、著作権か何かに引っかかりません?」
ブルマ「大丈夫よ。そこは気にしないで頂戴」
悟飯「は、はぁ……赤いボタンですよね?」ポチッ
シュン‼︎
悟飯が腕時計の赤いボタンを押すと、なんと悟飯の服装が一新された。燃え上がるような赤いマントに、山吹色をベースとしたヘルメットが装着され、某特撮ヒーローに出てきそうな見た目であった。
悟飯「うはーっ!!いいっ!!これはすごいですよ!!」
ブルマ「でしょー!?」
悟飯が大喜びをしていると、トレーニングを終えたばかりなのか、汗だくのトランクスとベジータがブルマの元にやってきた。
トランクス「………誰?」
悟飯「僕だよ僕!孫悟飯!」
トランクス「ええ!?悟飯さんなの!?」
悟飯「そうだぞ!どうだこの服装?かっこいいだろ!」
トランクス「………ノーコメント」
悟飯「あれ?」
トランクスから思ったような反応をもらえなかったので、今度はベジータに聞いてみることにした。
悟飯「どうですベジータさん!この格好!強そうでしょう!?」
ベジータ「……誰だそれを作ったやつ。センスのカケラもねえな」
ブルマ「……」ビキッ
ベジータ「……!?よ、よく考えてみれば悪くないかもな………」
ベジータは何かを察したからなのか、意見を180°とまではいかないが、変更した。
悟飯「そこはカッコいいって言ってくださいよ〜!!素直じゃないんだから〜!!」
ブルマ「そうよね〜?」
ベジータ「(なんだこいつ。カカロットとは比べ物にならないくらいウザイぞ……)」
今日の悟飯はヒーローっぽい格好に変身できるようになったからなのか、やけにテンションが高く、ベジータから煙たがられている。
悟飯「ありがとうございました!ブルマさん!!」
ブルマ「またいつでも遊びに来てね〜!!」
悟飯は満足気に再び喫茶店に戻ろうとしたが、携帯電話を確認したところ、既に家に戻り始めているとのことだったので、本日の授業を実施する為にそちらに向かうのであった。
悟飯「いや〜!それにしてもあんなカッコいいものをくれるなんて、ブルマさんには感謝だなぁ!!」
変身装置が余程気に入ったようで、悟飯は外であることを忘れて何度も変身をする。幸いにも、周りに人がいなかったことが救いだろうか……。
ピコンっ
悟飯「ん?えっ!?」
悟飯が変身装置で遊んでいると、五月から一通のメールが届いた。
『助けて下さい!!!!』
悟飯「な、何があったんだ…!?」
ドシューンッ!!!
気を確認したところ、人造人間零奈の気を感じることはないが、五月から送られてきたメールの文面を見て、かなり急を要するものであったらしい。悟飯は全速力で五月達のいるところへ向かった………。
遅くなりました。なんで遅くなったかと言いますと、昨日更新しようとしたら、今回分のデータが吹っ飛びました。その為、ここでやめたら確実にエタると思い、昨日は気合いと記憶だけで書き直していました。幸いにもストーリー自体は覚えていたので、なんとか1日で1話を作り直すことができました。マジで危なかった。スランプにならずに済んだぜ……。
そして、長らく悩んでいたグレートサイヤマンをようやく登場させることができそうです。無理矢理にでもグレートサイヤマンを登場させた理由はすぐにとは言いませんが、そのうち分かると思います。
そして次に悩んだのが、三玖をどうやってパン屋に誘導するか。原作では風太郎がいるから二乃と三玖がケーキ屋に来たという形でしたが、この作品では悟飯は家庭教師以外でバイトをしていないので、二乃はともかく三玖が来る理由がないし、パン屋の求人を見ることもないので「あれ?詰んだ?」と思いましたね。でもまあ今話見てもらったので分かると思いますが、なんとか上手く纏められました。
オリジナル展開はやはり時間がかかるなぁ…。でもオリジナル展開がないと面白みがないし……。仕方ないね!あと長期休み終わったから、もしかしたらペースが遅くなるかも。もしかしたら早くなるかも。早くなる場合は理由は聞かないでww。確実に五月や風太郎に怒られるような理由だから(笑)
……最近、タイトルがかなり無理矢理感あるなぁ()
本日(4/15)は風太郎の誕生日だそうです。ということで、おめでとう(絵が描ければなぁ)