孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 前回のあらすじ…

 セルによって、ターレスが超サイヤ人へと覚醒した。

 一方で、悟飯は五つ子(主に3人)に振り回される日々を送っているのだが、二乃の機転によって悟飯は二乃と後日デートすることになった。それはそれとして、一花の提案によって、四人はバイトを探すことになった。

 悟飯はブルマに頼んでおいた変装道具が完成したようなので、カプセルコーポレーションで受け取り、その装置を大変気に入ったご様子。五つ子宅に戻った時、五月なら何やら不穏なメールが………。



第49話 零奈の"人格"

全速力で五月のいる場所に着いた悟飯だが、何やら人集りがすごい。一体何があったのか五月に尋ねる。

 

五月「孫君!四葉が生活費を下ろす為に銀行に行ったのですが……!!」

 

 

 

ダガガガガッ!!!!!

 

 

悟飯「!?ッ」

 

その人集りは野次馬ではなく、警察の、しかも特殊部隊であった。

 

悟飯「な、なんだ!?」

 

「おらおら!!突入してきたらこのバズーカーでぶっ飛ばすぞ!!」

 

「ふへへ!兄貴の言った通りですね!この国は銃社会じゃないから、銃一つ持つだけでビビりやがりますね!」

 

どうやら銀行強盗らしい。しかもかなりの重装備をしていると見た。

 

悟飯「……これは早速出番か…?」

 

五月「そ、孫君?」

 

悟飯「ちょっとごめん!トイレ!」

 

五月「ええ!?こんな時にですか!?」

 

 

 

 

 

 

よし、誰もいないな?早速これを使うとしよう!!

 

悟飯「へーんしんっ!!!」ピッ

 

 

赤いボタンを押すと、粒子状になって保管されていたスーツが出現し、変装完了!!

 

悟飯「さーて、いっちょやりますか!」シュン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカッッ!!!

 

「なっ!?兄貴!?」

 

 

よし、バズーカを持った方は倒したぞ!

 

「お、お前!何者だ!?」

 

何者…?ここで自分の名前を名乗るわけにはいかないよな…?どうせならカッコいい名前………。グッド………グレイト……………サイヤ人…………。

 

 

 

そうだ!!

 

 

悟飯「私は正義と平和を愛する者!!グレートサイヤマンだ!!!!」

 

 

僕はいつか見た特撮番組のポーズを取り敢えず真似ることにした。自分流のポーズは家に帰ったらじっくり考えることにしよう!

 

「ぐ、グレートサイヤマンだぁ?だははははっ!!!!だっせぇ名前!!!あははははっ!!!!」

 

 

なっ!?せっかく人が一生懸命考えた名前だっていうのに…!?!?

 

悟飯「バカにするなぁ!!!!」

 

 

ダンダンッ!!!!

 

 

五月「ヒッ!?あ、アスファルトを踏み抜いたッ!?!?」

 

 

「………ごめんなさい。よく考えたらカッコいい名前でした(アスファルト踏み抜く奴に拳銃で勝てる気がしねえ!!!!)」

 

悟飯「そうだろそうだろ!分かってもらえたようで何よりだ!!」

 

「自首します………」

 

悟飯「それがいい!!!」

 

「何やってんだバカもん!!」

 

 

ドンッッッ!!!!!

 

 

さっき僕が倒したと思っていた大男の方はまだ意識があったようで、バズーカーを撃ってきた。

 

 

悟飯「……!!」

 

 

ピタッ

 

 

だけど、気を応用すればこんなものはすぐに止められる。なんなら更に押し出して…………

 

 

ドグォォオオン!!

 

 

「……自首しまーす………」

 

 

はい!解決!!

 

 

「す、すげぇ……」

 

「み、見たか?あのダサいやつ、バズーカの弾を念力みたいに押し返してたぞ?」

 

 

「うわっ!?兄貴ぃ!?」

 

「なんだこの変なやつ!?やっちまえ!!」

 

銀行の中にいた強盗犯二人が外の異変に気付いたのか、外に出てきて僕に拳銃を向けてきた。あれ?よく見たら、ただの小銃じゃなくてマシンガン…?

 

 

ダガガガガッ!!!

 

 

悟飯「……」シュシュシュッ

 

 

本当なら弾を避けることもできるのだが、避けてしまえば後ろにいる人達が怪我をしてしまうかもしれない。だからここは弾を掴んで無力化しておこう。

 

「うわっ!?全部弾を止めやがった!?」

 

「ば、化け物かぁ!?」

 

 

シュン‼︎

 

 

バキッ! バキッ!

 

 

そしてこれ以上乱射できないように、銃も壊しておこう!

 

 

「………自首しまーす」

 

「同じく………」

 

 

よし!これで今度こそ解決!!

 

 

悟飯「これに懲りたら、もうこんなとこはするんじゃないぞ〜?それでは、さらばだ〜!!!」

 

ドシューンッ!!!

 

 

悟飯はグレートサイヤマンの格好のまま飛び立ち、その場を去るフリをした。

 

 

「なんだったんだ?あのグレートサイヤマンってやつ?」

 

「格好はともかく、無茶苦茶強かったよな?」

 

「というか、空も飛んだぞ?」

 

五月「空を飛ぶ?いや、まさか………」

 

 

 

 

 

四葉「五月〜!!」

 

五月「四葉!無事だったんですね!!」

 

四葉「うん!強盗が突然入ってきた時はビックリしたよ!!」

 

悟飯「ごめーん!お待たせ!」

 

五月「何やってるんですか孫君!こんな時にトイレだなんて!!」

 

悟飯「あはは……。ちょっとお腹が痛くて…………。それで、強盗犯は?」

 

五月「………なんでしたっけ?なんか、ヒーロー?みたいな人がやっつけてくれましたよ?確か、名前は…………クレープサラダマン…?でしたっけ?」

 

悟飯「違うよ!!グレートサイヤマンだよ!!」

 

五月「な、何故孫君が知っているんです…?」

 

悟飯「あっ…。いや、なんというか、さっき噂話を聞いてね………あはは………」

 

四葉「グレートサイヤマン…?もしかして、さっきのあのカッコいいヒーローさんですか!?」

 

悟飯「そうそう!よく分かってるね四葉さん!!センスいいよ!!!」

 

四葉「そうでしょう!?よく言われます!!!!」

 

五月「それはそうと孫君。さっきはどうやってバズーカーの弾を押し返したんですか?」

 

悟飯「あれは気を応用すれば簡単だよ。気の塊を押し出す感じで………」

 

五月「………………やはり孫君でしたか。あのグレートサイヤマンの正体は」

 

四葉「えっ…?そうなんですか?」

 

悟飯「………いいっ!?そそ、そんなことはないよ!?」

 

五月「じゃあ何故孫君は今丁度帰ってきたんですか?それにグレートサイヤマンのことについても詳しかったですし、私の知る限りではグレートサイヤマンというヒーローは今日初めて現れたはずですよ?それなのに噂が存在するはずがありません」

 

悟飯「…………あはは(しまったぁ……。完璧な変装をしていたはずなのに……)」

 

四葉「ええ!?孫さんがあのヒーローさんなんですか!?羨ましいなぁ……」

 

悟飯「四葉さんも着てみる?」

 

四葉「いいんですか!?やったぁ!!」

 

悟飯、まさかの秒で正体がバレる。

 

悟飯「…(これ、ちゃんと変装できてるのかなぁ……)」

 

グレートサイヤマンをダサいと思いつつも、心の中に留めておく五月であった。

 

 

 

 

 

 

 

五月「ところで四葉。あの格好が本当にかっこいいと思ってるんですか?」

 

四葉「えっ?だって自分の危険を顧みずに人を助けているんだよ!?そんな人がどんな格好をしてもカッコ悪いはずがないよ!!!」

 

※意訳:格好はともかくやってることは大変素晴らしいことだ。

 

 

五月「(よかった……。四葉の感覚も正常なようですね……)」

 

 

 

 

 

 

 

 

三玖「負けた………」

 

二乃「なんで料理対決で勝てると思ってたのよ…………」

 

二乃と三玖は早速面接に行っていたのだが、採用する人数は1人までとのことで、二乃と三玖がケーキの出来で対決することになったのだが、勝敗は最早言うまでもなかった。

 

三玖「あっ、こっちのパン屋さんも募集してるんだ………」

 

二乃「いいの?そっちはケーキ屋じゃなくてパン屋だけど?」

 

三玖「うん。別によく考えたらケーキに拘る必要はないから」

 

二乃「さっ、早く帰りましょ。今日も勉強会があるんだから」

 

三玖「うん」

 

後日談ではあるが、二乃はケーキ屋で、三玖はパン屋でバイトをすることになった。

 

 

 

 

 

 

 

「一花ちゃんお疲れ様。今日もいい演技だったよ」

 

一花「ありがとうございます!」

 

一花は本日の女優としての仕事を終えて帰宅しようとしている時のこと……。

 

 

 

 

 

 

スタッ

 

一花「……!!!」

 

一花の目の前に、それは現れた。

 

零奈「一花、お久しぶりですね……」

 

一花「人造、人間………」

 

ガシッ!!

 

一花「ぐっ……!!」

 

零奈は一花を逃さまいと、首を掴んだ。

 

周りからは悲鳴や叫び声が聞こえるが、そんなことお構いなしに零奈は続ける。

 

零奈「どうして私を拒否するのです?私はあなた達の母親だというのに……。頑張って育ててきたというのに……」

 

一花「く、くるし…!やめ……!」

 

 

 

 

 

零奈「……!!」タンッ

 

 

ビュンッ!!!

 

 

突然、剣が空を切った。

 

 

ドサッ

 

一花「ゲホっ…!!けほっ…!!」

 

 

一花の首が零奈の手から解放され、一花は咳き込みながら、自分を助けてくれた人物の顔を見る。

 

一花「……悟飯君じゃ、ない……?」

 

そもそも悟飯は剣を持ち合わせていない。悟飯は基本的に気弾と拳で戦う。

 

 

「…………お前は何者だ…?この子に何をしようとした?」

 

 

その剣を持つ勇者の名は………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある世界でのお話……。

 

 

「それで?あの緑の化け物も人造人間だったわけね?」

 

「はい。でもそいつも倒したので、この世界にも平和が訪れたはずです」

 

俺の名前はトランクス。つい先日20年前の過去から帰還し、人造人間17号と18号。そして今さっきセルを倒してきたところだ。これでこの世界にはもう理不尽に人の命を奪う悪魔はいない。それを俺は過去の世界のあの人達に報告しに行くところであった。

 

ブルマ「結局孫君は死んじゃったらしいけど、悟飯君がそのセル?ってやつを倒したのよね?こっちの悟飯君は人造人間を倒せなかったけど、あっちの悟飯君は上手くやってくれたのね……」

 

トランクス「はい。あっちの悟飯さんは物凄い強さでした……」

 

あの時の悟飯さんは本当にすごかった。完全体のセルをも圧倒する力を持っていた。セルが一度蘇った時の話はよくわからない。その時俺は死んでいたので、天津飯さん、ヤムチャさん、クリリンさんなどから聞いた話ではあるが……。

 

向こうの世界では大した活躍はできなかったけど、こっちの世界ではようやく長きに渡る戦いに終止符を打つことができた………。

 

 

安らかに眠って下さい、悟飯さん……。

 

 

トランクス「それでは、俺は過去の世界に報告に行ってきます」

 

ブルマ「いってらっしゃい。大丈夫だとは思うけど、一応気をつけてね?」

 

トランクス「はい!」

 

時代はエイジ768年。悟飯さんがセルを倒した年の1年後にセットしている。あまり不用意に別の時代に行って歴史を不要に変えてしまうのを防ぐためだ。

 

俺はタイムマシンを発進させた。

 

 

…………だが、途中で問題が起きた。

 

何故だか分からないが、タイムマシンが謎の引力に吸い込まれるように流れてしまったのだ。このような現象に遭遇するのは初めてだった。タイムマシンをなんとかコントロールし、タイムホール内で故障することはなんとか避けることができたし、無事に過去の世界に辿り着くことができた。

 

…………だが…。

 

トランクス「エイジ775年…!?」

 

なんと、俺がセットしていた時代よりも7年後の世界に来てしまったらしい。タイムマシンが不具合を起こして途中の時代に緊急着陸したのだろうか?しかし街の様子を見渡してみる限り、この世界は平和そのものだ。俺が行った過去の世界の未来であることには間違いない。

 

さっきのハプニングで燃料を使い切ってしまったらしい。このままでは未来に帰ることができない………。さてどうしたものか……。取り敢えずタイムマシンはカプセルにしまうとして、燃料はこの時代の母さんを頼りにするしかない……。

 

 

「きゃーー!!!」

 

トランクス「!?」

 

俺が考え事をしていると、突然悲鳴のような声が聞こえた。その声が聞こえた方向に向かうと、女性が少女の首を絞めているようだった。俺はその少女を助けるために剣を振るった。

 

その結果、少女は解放された。だが不可解なのは、こいつの潜在パワー……。普通ではこれほどの力を持っているなどあり得るはずがない。少なくとも、第二形態のセルと同等かそれ以上はある。

 

まさか、こいつは新手の人造人間なのか?人造人間はセルで終わりじゃなかったというのか?

 

もし仮に人造人間だとして、悟飯さんや父さん達を狙うのはまだ分かる。だがこいつが狙ったのはこの少女。何故この子を狙ったのか意味が分からなかった。だから俺は尋ねた。

 

トランクス「……お前は何者だ…?この子に何をしようとした?」

 

零奈「………トランクス君…?」

 

トランクス「!?」

 

そいつは何故か俺の名前を知っていた。この時代の俺はもう喋ることも自由に動き回ることもできるだろう。だが何故今の俺の姿を見て何故瞬時にトランクスだと断言した?考えられる可能性はただ1つだ。こいつもまた別の未来から来た人造人間だろう。それなら俺を見てトランクスだと瞬時に判断できるのは納得できる。

 

人造人間だというのならば………!!

 

トランクス「お前が何者かは知らないが、人造人間であるというのなら、ここでお前を倒す!!」

 

ボォオオオオッ!!!

 

零奈「……!!」

 

これ以上命を弄ばせたりはしない!!人造人間を好き勝手にさせてたまるか!!

 

超トランクス「貴様はここで倒す!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三玖「一花、仕事が終わったからもうすぐ帰ってくるって」

 

二乃「あら?まだお昼なのに珍しいわね?」

 

四葉「よーし!取り敢えずお昼ご飯まで勉強頑張ろう!」

 

 

悟飯「……五月さん。くれぐれもあのことは内緒にしてくれないかな?」

 

五月「……分かりました」

 

悟飯はグレートサイヤマンの正体について広めないように五月に頼んだ。先程も四葉にも頼み込んでいたのだが、五月に対しては念のためということであろう。

 

悟飯「……!!!」

 

突然悟飯の表情が変わり、険しいものへとなった。五月はそれを瞬時に見抜いた。

 

五月「……どうしたんですか?」

 

悟飯「………ごめん。自習してて!」

 

悟飯は五月にそう伝えると、急いで玄関から外に出て、階段も降りずに舞空術で飛び立っていった。

 

三玖「あれ?悟飯どうしたの?」

 

五月「……何やら用事ができたようです。私達はしばらく自習していましょう」

 

二乃「用事……ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカッッ!!!

 

零奈「ぐっ……!!」

 

超トランクス「はっ!!!」

 

ドコッッ!!!

 

零奈「おかしい…!どこからそのパワーが…!!」

 

零奈が一花を襲っているところにトランクスが立ち合い、人造人間零奈と未来のトランクスによる戦いが勃発していた。

 

過去に精神と時の部屋で修行をしたことのあるトランクスは、普通の超サイヤ人の領域を遥かに超えており、第二形態のセルなら圧倒できるほどの力を持っていた。

 

その為、今の零奈相手にはトランクスが優勢であった。

 

超トランクス「何故か俺のことを知っているようだな…。お前はどの時代からやってきた!?貴様はいつ造られた人造人間なんだ!?」

 

シュン

 

パシッ

 

零奈「……!!」

 

零奈はトランクスの質問を無視して攻撃するも、トランクスに阻まれる。

 

超トランクス「答える気がないようだな……。それならそれでいい。お前を破壊するだけだッ!!!」

 

ボォオオオオッ!!!!

 

零奈「!?ッ」

 

トランクスは更に気を高め、零奈を始末しにかかる。

 

超トランクス「消えろッ!!!!」

 

カァァッ!!!

 

トランクスは零奈を始末する為に、バーニングアタックをノーモーションで放った。今までの零奈であれば、この攻撃を避けることも敵わずに消滅していただろう。

 

零奈「…………界王拳」

 

 

ギャウウウゥッ!!!!

 

 

超トランクス「!!」

 

 

零奈はセルとは違って、比較的界王拳による反動を受けづらいのだ。その為多少無理をした使用も可能となっている。

 

 

ドカッッ!!!

 

超トランクス「ぐっ…!(さっきよりも大幅にパワーアップしている…!!だがまだなんとかなる程度だ…!!今のうちに倒す!!)」

 

零奈「2倍ッ!!」

 

 

零奈は界王拳の倍率を徐々に高めていき、トランクスを次第に追い詰めていく。

 

超トランクス「くっ…!!(まずい!このままでは俺の手に負えなくなる…!!)」

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!!!!!」

 

 

 

ドンッッッ!!!!!!

 

 

零奈「ぐっ……!!!」

 

 

間一髪のところで、何者かがトランクスの援護に回った。

 

 

「やっぱりトランクスさんだ…!大丈夫ですか!?」

 

超トランクス「え、ええ…!それより、まさかあなたは……!!」

 

超2悟飯「どうも!お久しぶりです!」

 

超サイヤ人2に変身した悟飯であった。

 

超トランクス「悟飯さん!お久しぶりです!それよりあいつはなんなんですか!?新手の人造人間なんですか!?」

 

超2悟飯「その話は後にしましょう。まずはあいつを止めなくては………」

 

超トランクス「止める…?甘いですよ!破壊するべきです!あいつは無力な少女を襲っていました!!奴はこの時代の17号や18号、16号とは訳が違います!!」

 

超2悟飯「ええ。確かにヤツは危険です。でも、破壊する前に助け出したい人がいるんです」

 

超トランクス「…………まさか、セルのように誰かを吸収したんですか…!?」

 

超2悟飯「………そんなところです」

 

一通りの会話を終えると、先程悟飯の気合によって吹き飛ばされた零奈が戻ってきた。

 

零奈「………私の努力を否定するように次から次へとポット出の戦士が現れていく…。何故ですか…!!なんであの時に現れてくれなかったんですかッ!!」

 

超トランクス「な、なんだ?何を言っているんだ、あいつは…!?」

 

トランクスは零奈の言動を理解できずに困惑していたが、悟飯にはなんとなく理解できていた。

 

恐らく、何故こっちには"僕達"がいて、あっちの世界にはいなかったのかということだ。

 

向こうにも孫悟飯やトランクスという戦士は存在していた。だが環境が違かった為か、強さには大分差が出てしまった。向こうの悟飯とトランクスも、今戦っている悟飯やトランクスのような強さを持っていれば、向こうの風太郎や五つ子達は死なずに済んだはずなのに………。

 

そんな零奈の…………五月の嘆きが、悟飯には聞こえた気がした。

 

零奈「許さない…!許さない…!こっちでは幸せそうに暮らしているというのに、何故私は…!!私だけが辛い思いをしなければならないのかッ!!!

 

いつだってそうだ。私だけがいつも辛い思いをしていた。あの時だってそうだ。私は恋を自覚する前に既に恋が終わっていた。私が自覚した時には、既に四葉に取られていた……。でもそんなことはもうどうでもいい。私の気持ちにも踏ん切りがついた……。

 

だけど、その後自分達の街は壊され!友人も殺された!!家も壊された!!更には家族も殺されたッ!!!!そして今度は私に人の温もりを!!家族との触れ合いを諦めろと言うのかッ!!どいつもこいつも、どれだけ私からどれたけ奪えば気が済むんだッ!!!!!!」

 

 

ギャウウウゥ!!!!!

 

 

超トランクス「………!!!なんて気だ!!!!」

 

超2悟飯「……!!!」

 

 

一通り叫び終わった後に、零奈は界王拳の倍率を更に上げ、リスクなしの限界値である10倍にまで達していた。

 

 

零奈が界王拳10倍を使う時、戦闘力を数値化することは難しいが、他の戦士と比較して強さを現す場合……。

 

 

 

現在の悟飯の超サイヤ人2と互角か、やや劣るかという程の力を持っている。

 

 

 

トランクスは零奈の強さに呆然としていたが、悟飯は違った。

 

決して慢心しているわけでも、油断しているわけでもなかった。先程の零奈の台詞から、悟飯はある確信をした。

 

 

超2悟飯「……(もしかして、人造人間零奈という人格は既にないか機能していない…?人造人間零奈はまだ何も奪われたことのないはず……。ということは、まさか……………)」

 

 

人造人間零奈の人格………。それは本当に五月が作り出したものなのか?

 

人造人間零奈は未来の五月を取り込んだと、未来の自分が言っていた。セルが17号や18号を取り込んだ時、セルの人格には影響が出なかったが、今回はどうだろうか?

 

そもそもセルと零奈は似ているようで根本的に違う。同じ細胞タイプの戦士といえども、零奈には戦士達の細胞が含まれていない。あるのは零奈のDNAのみだ。そして戦士達の技や戦闘データがインプットされ、五月を取り込んだ。

 

セルはゲロから造られたが、零奈は五月が造った。もしもどこかしらで不具合が出ていたとしたら?

 

もし、何らかの原因で、五月の人格が表に出ていたら……?

 

 

 

超2悟飯「………そうか…!今零奈さんを動かしているのは、五月さんなんだ…!!」

 

長いようで短い思考の末、悟飯は結論を見出した。

 

零奈「あぁあああッ!!!」

 

ギャウウウゥ!!!

 

零奈は界王拳を駆使してトランクスに急接近した。このままではトランクスがやられてしまう。今の零奈にはトランクスは絶対に敵わない。

 

 

ドンッッッ!!!

 

超2悟飯「くっ……!!!」

 

トランクスに向かって突き進んでいた拳は悟飯が受け止めた。

 

零奈「邪魔だッ!!!」

 

 

ドゴォォオオッ!!!!

 

超2悟飯「ぐはっ……!!!」

 

零奈は空いている方の手を使って悟飯の腹部を殴り込む。

 

腹部に強烈な衝撃を食らった悟飯一瞬腹を抑えるが、痛みを堪えてすぐに持ち直した。

 

超2悟飯「くっ…!(まさか界王拳まで使えるとは思わなかった…!全力を出さないと、こっちがやられる…!!)」

 

シュン‼︎

 

超トランクス「…!!(見えない…!あの時のセルと同等か、それ以上の速さで動けるということか…!?)」

 

 

ドカッッ!!!

 

 

零奈「がはっ……!!」

 

超2悟飯「だりゃっ!!!」

 

ドコッッ!!!!

 

零奈「ぐぅ…!!」

 

 

トランクスは目で追えなくても、悟飯には追跡が可能だった。今の零奈は、10年前に戦ったセルと同等かそれ以上の力を持っている。だが、悟飯は先日の並行世界のセルとの戦いによって全盛期の力を取り戻した上に、本格的に修行を再開した為、あの頃よりも更に実力が増していた。

 

 

零奈「ぐぁあああッ!!!!」

 

 

零奈はヤケクソ気味に気弾の雨を降らせるが、悟飯はそれらを全て避ける。気弾の一つも擦りすらしなかった。

 

零奈「ば、馬鹿な…!!この技を覚えたというのに…!!」

 

超2悟飯「残念だったな……!俺だって修行しているんだ!!この前のようにはいかないぞ!!」

 

零奈「ならば……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一花「あの人も金髪になった…。もしかして、悟飯君の知り合い……?」

 

あの人が助けてくれた後、お母さんに似た人造人間とあの人はどこかに行ってしまった。恐らくそこで死闘を繰り広げているのだろう。私は取り敢えず家に帰らなきゃ……。屋内に避難しないとまた狙われるかもしれない……。

 

 

………そう、考えている時だった。

 

「ねえねえお姉ちゃん」

 

私の服の裾を掴んできた。声からして幼い少女……。小学生だろうか?やけに聞き覚えのある声に、私は思わず振り向いた。

 

一花「…………えっ?」

 

そんなことがあるのか?世の中にはそっくりな他人が3人はいると聞いたことがあるが、いくらなんでも似すぎではないか……?目の前にいる少女は、幼少期の私………。いや、"私達"に似ていた。

 

顔だけの話ではないのだ。声 

 

 

声も……

 

 

体格も………

 

 

服装も……………

 

 

髪型も…………………

 

 

 

何もかもが瓜二つだった。

 

「ねえねえお姉さん。お姉さんって、一花っていうの?」

 

一花「……!!!!」

 

私の本能が警告している。"早く逃げろ"と……。目の前の少女は危険だと訴えてくるのだ。

 

私は意を決して逃げることにした。ただのそっくりさんなら何も問題はないのだ。あの子が私を見失うだけ。それだけなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「もー!逃げるなんて酷いよ〜!!」

 

一花「………えっ?」

 

なんで…?私は全速力で逃げたんだよ?なのに、どうしてあなたは追いついたの?いや、いつ追い越したの…!?

 

気味が悪い…。早く逃げなきゃ……!!

 

 

パシッ

 

 

そう思ったら、目の前の少女が私の両頬を両手で触れてきた。

 

「ねえ?お母さんと一緒になるの、そんなに嫌なの?娘なのに?ねえなんで?どうして?お母さんのこと嫌いになったの?」

 

一花「あっ……!いや……!!」

 

「ねえ?なんで?どうして?答えてよ?ねえ?ねえ?」

 

 

助けて、悟飯君…!

 

 

「ねえ!ねえねえ!!

 

 

 

 

 

 

ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえッ!!!!!

 

 

 

 

たすけて、フータローくん……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やった……。あと3()()だね、お母さん……!」

 




 長期休みは偉大だっていうことは、長期休みが終わってから毎回気付く(定期)。

 ようやく人造人間零奈編が終わる見通しが出てきました。終わり方は既に決めてたんですけど、途中の過程の部分がまだ決まってなかったですが、なんとか目処がついたところです。

 ここで気晴らしにR18でも書こうかと思っとります(気晴らしで書くものなのかという質問はなしよw)。以前も言ったと思いますが、五月が悟飯を襲った回である第22話のifです。もしもあの時に一線を越えてしまった場合のお話的なものを書いてみようかなーと。ただR-18なんて書いたことないから書けるか分からんけど、物事は何もかも挑戦なので、書いてみようかと。というか書いてみたいだけです。

ちなみに載せるとしたらpixiv限定です。こちらで載せるとシリーズ全体R-18にしないといけないから()
 ということで、できたらURL載せます。

 最近忙しくなり始めたので、感想返信が多少雑になるかもしれませんが、ご容赦ください……。あとそれに伴って更新頻度落ちそうです(現に落ちている)。取り敢えず最低週一投稿を目安に頑張ります。
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