孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】 作:Miurand
変身装置を気に入った悟飯は、銀行強盗に巻き込まれた四葉を助ける為に早速スーツを装着した。悟飯はグレートサイヤマンと名乗り、強盗犯を全員無力化させた。
一方で、一花の元にこっそりと現れた人造人間零奈が一花を取り込もうとしていたが、未来から人造人間を倒したと報告しに来たトランクスによって一命を取り留めた。だが、目の前に現れた謎の少女によって、一花は……………。
悟空「………一体、どういうことだ…?何が起きてんだ…!?」
オラは久々に下界の様子を見ることにした。占いババから借りた水晶に映っていたのは、天国にいるはずの零奈と戦っている悟飯と未来のトランクスだった。
何が起きてんだ…?
界王「悟空!ここにおったか!」
悟空「界王様!!こいつは…!!」
界王「……どうやら、また別の未来から来た刺客のようだ」
悟空「また別の未来…?トランクスのとはまた違うってことか?」
界王「ああ、ワシも詳しいことは知らないのだが……、色々と事情は複雑なようじゃ……」
悟空「くそ…!誰か事情を知ってそうなやつ………。そうだ!界王様!背中借りるぞ!」
界王「分かった」
ガチャ
精神と時の部屋でみっちり修行をした未来悟飯は、より一層逞しく見える。
ピッコロ「この1年間で相当腕を上げたな、悟飯」
未来悟飯「いえ。これもピッコロさんのお陰ですよ。今まで一人で苦労して修行していた時のことが嘘のようですよ」
ピッコロ「甘さのないお前ならなんとかなるだろう。新しい人造人間とやらを倒してこい」
未来悟飯「はい!それでは!!」
ドシューン!!
未来悟飯は、未来の五月を助ける為、人造人間零奈を止めるために発進した。
デンデ「ピッコロさん。あの悟飯さんも相当腕を上げましたね……」
ピッコロ「ああ。あの悟飯は修行に対する力の入れ方が根本的に違かった。環境がそうさせたと考えると少々複雑ではあるがな………」
デンデ「……結局、腕は直せなかったんですね………」
ピッコロ「ナメック星人のように再生できるわけではないからな。だが安心しろ。それを補う技は教えておいた」
デンデ「えっ?そんな技があるんですか?」
ピッコロ「ああ。技というよりは気の応用だがな…………」
『ピッコロ!ピッコロ!』
ピッコロ「……!!この声は…!!」
デンデ「ど、どうしたんですか!?」
悟空「そうだ!オラだ!」
『急にどうしたんだ?こっちは今立て込んでいるんだ。無駄話なら後にしてくれ』
悟空「今までオラが雑談の為に話しかけたことがあったか?」
『…………何かあったのか?』
悟空「今悟飯と未来のトランクスが戦っているやつがいるだろ?」
『何!?未来のトランクスも来ていたのか!?』
悟空「も?もってどういうことだ?」
『未来の悟飯もこの世界に来ているんだ。今さっき天界を出発してしまったがな』
悟空「おいおい、この世界未来から色々なやつ来すぎじゃねえか?」
『………それで、悟飯と戦っているやつがどうした?』
悟空「そいつ、オラがついこの前天国で会ったやつにそっくりなんだよ!」
『………なるほどな。なら奴の正体を話すとしよう。俺が未来の悟飯と修行していた時に聞いた話だが……』
ピッコロの話によればこうだ。
その未来の悟飯は、トランクスとはまた別の未来から来たやつ。
未来では悟飯の友達が一人を除いて、人造人間に皆殺しにされてしまった。
それで残った一人が激しい憎悪を抱いて自身の母親をモデルに人造人間を造ったこと…………。
『ざっとこんな感じだ』
悟空「そういうことだったのか………」
『そういうことだ。俺も仙豆を用意して加勢しようと思う。だからそろそろ……』
悟空「待ってくれ!オラにいい考えがある!未来の悟飯の友達も助けられるし、ドラゴンボールで生き返れねえそいつらの母親も生き返らせることができるアイデアがな!」
『なに!?そいつは本当か?聞かせてもらおうか?』
二乃「……?なによこれ?」
三玖「どうしたの、二乃?」
二乃「ほら」
二乃が3人に携帯電話の画面を見せると、一花からのメールが一通届いていた。内容は、『外に出てきてくれないかな?会わせたい人がいるんだけど』とのことであった。
二乃「なにこれ?どういうこと?」
三玖「………まさか、彼氏?」
四葉「ええ!?」
五月「ま、まさかそんな………」
二乃「はあ!?彼氏ですって!?だらしのないダメ男だったらどうすんのよ!!こうなったら五つ子審査よ!!あんた達も出なさい!!」
二乃に釣られるように外に出た3人。しかし、そこには一花の姿はなかった。
二乃「あれ?誰もいないじゃない?」
三玖「おかしい……。悪戯かな?」
四葉「いや、こんな悪戯は今まで見たことがないよ?」
一花の姿を確認できずに不審に思った四人。取り敢えず家に戻ろうとした、その時のことであった。
「ねえねえお姉ちゃん!」
二乃「えっ?お姉ちゃんって…………、えっ!?」
三玖「こ、この子……!」
四葉「そっくりだ…!」
五月「ど、どういうことです……?」
「一花お姉ちゃん探してるの?」
二乃「そ、そうそう!!よく知ってるわね!それで、一花お姉ちゃんはどこにいるの?」
「お姉ちゃんはね、"私の中"にいるよ?」
「「「「…………えっ………?」」」」
あまりにも意味不明な言動に、四人は頭を悩ませた。この子は何が言いたいのか?何かのなぞなぞなのか?クイズなのか?
思考を巡らせていると、その少女は二乃の頭を撫でた。
二乃「ちょ…!!なにしてんのよ!?」
「いつも料理頑張ってて偉いね…。でもね、もう頑張らなくてもいいんだよ?」
二乃「えっ?な、何を………」
バシュッッ!!!!
二乃「きゃっ!!!!」
「「「二乃ッ!!!」」」
頭を触れられた二乃は、少女によって異変が起きた。二乃の周りに光が発生し、やがて二乃自身が光に変化し、少女に吸い込まれるようにして消えてしまった。
三玖「う、嘘………!!」
四葉「まさか……!この子は………!!!」
五月「三玖!四葉!!早く逃げ……」
「やった♪ついに全員揃ったよ、お母さん♪」
零奈「ふふふっ…!」
超2悟飯「……?(なんだ?)」
突然、零奈が笑みを浮かべた。
決して悟飯相手に優勢になっているわけではない。むしろ劣勢である。零奈は界王拳を使用することによって、超サイヤ人2の悟飯よりも体力の消耗が激しい。その為、先程よりも気がだいぶ落ちてしまった。
その零奈が、何故か勝利を確信したような笑みを浮かべているのだ。悟飯とトランクスは不気味で仕方がなかった。
超トランクス「馬鹿な…!圧倒的に悟飯さんが有利だ!なのに何故あんな表情を……!!」
超2悟飯「何を笑っている?」
零奈「………あなたはもう終わりですよ」
超2悟飯「なに?」
この言葉の意味が分からなかった。何故なら、悟飯は零奈を五つ子に接触させていない。つまり、吸収することは不可能であり、完全体になることは不可能なのだ。だからこれ以上のパワーアップはできない。
………はずだった。
「お母さ〜ん!!」
零奈「おや、帰ってきましたか」
超2悟飯「………?」
超トランクス「あいつは……?」
超2悟飯「あの顔………」
零奈の元に幼い少女が飛んできたのだ。お母さんと呼んでいることから、零奈の娘であろうか?
超トランクス「……!まさか、セルジュニアみたいな個体か……!!」
超2悟飯「!?ッ」
トランクスの言葉を聞き、悟飯の頭に嫌な予感が過った。
もしもあの幼い少女が、本体である零奈同様に、五つ子を取り込むことができるとしたら………?
「言われた通り"四人"連れてきたよ!」
零奈「ご苦労様です。さあ、私の中に戻ってきてください」
「うん!!」
その少女は快諾すると、光となって零奈に突進した。それを零奈は受け入れ、光は零奈の中へと入っていった。
零奈「……お帰りなさい、一花、二乃、三玖、四葉…………」
超2悟飯「………!!そ、そんな…!!」
悟飯の嫌な予感が的中してしまった。
零奈「…………これで六人一緒になりました。もうあなた達と戦う意味はありません」
超2悟飯「ま、待て!!そうはさせるものか!!!一花さん達を返せ!!」
零奈「………邪魔をするのですか?これ以上私から奪うというのですか…………?」
パァァアアア……!!
超2悟飯「……!!!」
超トランクス「こ、今度はなんだ!?」
突如、人造人間零奈が光出した。
超トランクス「………!!気がどんどん膨れ上がっていく……!!」
超2悟飯「くそ……!!くそ!!まさかそんな手があったなんて……!!油断したッ……!!!!」
やがて光は収まった。そして、かつて零奈がいた場所を見ると………。
超トランクス「姿が変わった…!今度はなんだ…!!」
超2悟飯「……………えっ?」
「………ようやく意識を完全に乗っ取ることに成功しました」
悟飯には、この声には聞き覚えがあった。五人同じ声でありながら、一際透き通った声をした少女。
最初は真面目だが不器用な少女だと思っていたが、意外と積極的で、一時は襲われかけたこともあった。
特徴的なウェーブのかかった髪に、ピンと剃り立つアホ毛。
右耳には一花が身に付けているピアス。
横髪には、二乃が愛用している、蝶を連想させる髪飾り………。
首には、三玖が愛用しているヘッドホン………。
頭には、四葉のトレードマークであるうさ耳リボン………。
そして、風太郎風に言えば、センスのかけらもない星形のヘアピンを身に付けている、今の五月よりも少し大人びた五月に似た女性が、目の前にいたのだ。
超2悟飯「五月、さん……?」
未来五月「さあ、第二ラウンドといきましょう………」
ドカッッ!!!!!!!
超2悟飯「ごはっ………!!!!」
五月の姿をした人造人間零奈が構えを取った次の瞬間。悟飯でも目で追うことができない程の速度で悟飯の腹部に拳を叩きつけた。
その威力は先程とは比べ物にならない程であった。はっきり言って普通ならば我慢できるものではない。しかし、今まで何度も死にかけた悟飯は耐えた。耐えなければならなかった。
超2悟飯「ぐぅッ……!!」
未来五月「よく耐えましたね……。流石です。でも、あと何発耐えられますかね?」
ドドドドドドッ!!!!!
超2悟飯「ぐわぁああッ!!!!」
五月の格好をした人造人間零奈は、悟飯の胴体に連続で打撃を加えていく。超サイヤ人2に変身した悟飯でさえも対応ができない程の速さに、悟飯は防御の姿勢を取ることすら許されず、ただひたすらその打撃を受けるしかなかった。
未来五月「はぁ!!」
ドゴォォオオッ!!!!
ドグォォオオオオオンッ!!!
人造人間は、悟飯を痛ぶることに飽きたのか、ゆっくり落ちていく悟飯に追い討ちをかけるように蹴りを加えて地面に叩き落とした。
超トランクス「そ、そんな…!馬鹿な…!!」
シュン‼︎
超2悟飯「魔閃光ッ!!!!」
ドォオオオオオオオオッッ!!!!
未来五月「……!!!!」
ドグォォオオオオオオオオオオンンッ!!!!!
しかし悟飯も黙ってはいなかった。修行を本格的に再開した悟飯の実力は、潜在能力も相まって順調に伸ばしつつあった。その為、完全体になってパワーアップした相手に大幅に遅れを取るということはなかった。
未来五月「………少しは効きましたよ?」
超2悟飯「ちっ…!!」
しかし、至近距離で魔閃光を当てたのにも関わらず、目の前にいる五月のような人造人間は平然とした顔をしている。
未来五月「そうだ。せっかくの逸材ですから、実験台になってもらいましょうか」バッ‼︎
相手が右手を振り上げると、突如針の形をした気功が出現した。相手が右手を握り締めると、その針は悟飯に向かって高速で突き進んでいく。
超2悟飯「……!!」ドシューン‼︎
悟飯はただの気功ではないことを悟ると、防御して受け止めるようなことはせずに高速で避ける。
未来五月「甘い!」
超2悟飯「なっ…!」
しかし、針は文字通り90°、180°向きを変えて標的である悟飯に向かってくる。
超2悟飯「はぁあああッ!!!」ボッ‼︎
悟飯は気のバリアを張って針を防ぐ。しかし、幾つもあった針のうちの一本が腕に当たってしまった。
プスッ‼︎
超2悟飯「ぐっ……ッ!!」
その針が当たったからといって特に大ダメージを受けるといったことはなかった。しかしすぐに異常が起きる。
超2悟飯「………??」クラッ
突然目眩が襲う。頭がクラクラし、正常な思考を妨害してくる。それに強烈な眠気も同時に襲ってくる。
超2悟飯「……まずい……!そういうタイプの、技か………!」
なんとか意識を保つことはできたが、それでも体が自由に動かすことが難しくなってしまった。
未来五月「ほう…?あの技には睡眠作用があったのですが、根性で起き続けるとは……」
この五月、取り込んだ姉妹の特徴を含んだ技を扱うことができる。針の技は二乃が家庭教師初日に風太郎と悟飯に飲ませた睡眠薬をモデルに作られた技だ。
未来五月「ま、これで楽に倒せるというものです」シュルルル
頭に付けていたウサ耳リボンを取り外し、リボンを解く。そしてそのリボンを………。
ビシッ!
超2悟飯「ぐっ……!!!」
伸ばして悟飯の身体に巻き付け、悟飯を拘束した。
超2悟飯「な、なんだ、これ…!?」
リボンを使用していることから、言うまでもなく四葉をモデルに作った技だ。とはいえ、四葉がリボンをこのような意図で使用したことは一度もない。
グググッ…!
超2悟飯「ぐわぁあッ…!!」
意識が薄れていく中、更に追い討ちをかけるようにリボンの締め付けが強くなっていく。
未来五月「無駄ですよ。そのリボンはもがけばもがくほどに締め付けが強くなっていきます。大人しく殺されてしまった方が、楽ですよ?」
ブオン…
五月に似た人造人間は星型のヘアピンにそっと触れると、それを取り外す。するとその星型ヘアピンは気功に変化し、鋭い刃を持った星型の気円斬となった。
超トランクス「させるかぁッ!!!」
バァンッ!!!!
先程まで静観していたトランクスであったが、悟飯が窮地に立たされてしまった為に加勢に入る。バーニングアタックで未来の五月の気をこちらに引こうとする。
ドグォオオオオオオオオンッ!!!
超トランクス「当たった…!?」
トランクスは相手が避けると予想し、次の攻撃を準備していたのだが、なんと防御もせずに当たりにいった。
未来五月「………邪魔ですね」
煙が晴れるとそこには、無傷の五月に似た人造人間がおり、ヘッドホンに手をかけると、マイク付きヘッドホンに変化した。
そのマイクに向かって………。
未来五月「"落ちろ"ッ!!!」
ドンッッッ!!!!!!
超トランクス「なにがぁッ…!!!」
ドォオオオオオオンッ!!!
五月がそう叫んだだけでトランクスは地面に吸い込まれるようなに急降下して地面に激突した。
超トランクス「ば、馬鹿な…!ヤツは『落ちろ』と叫んだだけだぞ!?言葉にするだけでそれを実行できるというのか!?」
未来五月「さて、それではさよならです。この世界の孫君」
ブゥウウウウンッ!!!
星型の気円斬は悟飯に向かって高速に回転しながら進んでいく。その様子はまるで本物の気円斬のようだった。気円斬はどんな頑丈な物でも切ることができるクリリンが生み出した有能な技である。その為、悟飯に当たれば、間違いなく悟飯は身体を切断されるだろう。
しかし、逃げようにもリボンが拘束して身動きが取れない上に、意識が朦朧としている。
トランクスは気円斬を相殺する為に気弾を放とうとするが……。
未来五月「"落ちろ"」
ドンッッッ!!!!!
超トランクス「ぐぅ…!!!」
再び身体が重くなり、手を上げることができなくなる。
超トランクス「くそぉ…!!悟飯さぁああああんッッ!!!!」
「気円斬ッッ!!!!!」
ブゥウウウウンッ!!!!!
未来五月「……!!!」
ズバッ!!!!!!
上から飛来してきた"本物"の気円斬が人造人間が放った星型気円斬を一刀両断する。本物の気円斬の方が切れ味がよかったようで、真っ二つにされた星型気円斬はその場で爆発した。
「久々にヤバい気を感じたから来てみれば、こりゃ一体どういうことだ?未来のトランクスもいるし、悟飯が弱り切っているし、目の前の女の人は一体………」
悟飯を救出した戦士は、ナメック星で長い時を共に過ごしたクリリンであった。
未来五月「あなたがZ戦士の……。まあ始末することは容易いですが……」
人造人間は自分の攻撃が阻止されたことが気に食わなかったのか、標的を真っ先にクリリンに変更する。
クリリン「おいおい嘘だろ!?いきなり俺かよ!?」
「真・気功砲ッ!!!!」
ドォオオオオオオオオオオンッ!!!!
未来五月「ぐっ…!!!!!」
人造人間は真気功砲によって下に押し出される。地面には大きな菱形の穴が空き、その穴に人造人間は吸い込まれるように落ちていく。
クリリン「気功砲…?まさか…!!」
「久しぶりだな、クリリン、悟飯。見違えたな」
セルゲーム後、もう2度と会うことはないだろうと別れを告げたはずの天津飯であった。
クリリン「天津飯ッ!!お前まで…!?」
天津飯「悟飯ともあろうものがこれほど弱ってしまうとは……。相当分が悪い相手のようだな」
クリリン「ひょっとするとあの時のセルを上回っているかもしれない………」
天津飯「厄介な敵が現れたものだな…」
シュン
真気功法によって穴に吸い込まれた人造人間は、少々時間をかけて天津飯らの前に再び現れる。
未来五月「波ぁああああああああッッ!!!!!!」
ズォオオオオオオオオオオッッ!!!!
かめはめ波を既にスタンバイした状態で。
だが、技の選択が悪かった。
この時ばかりは相手が悪かった。
天津飯「かぁああああッッ!!!!」
ドンッッッ!!!!
未来五月「なっ……!?!?」
天津飯は元々鶴仙流の武道家で、亀仙流の技の対策がしっかり成されている武道派だった。
かめはめ波を跳ね返す技もその鶴仙流の技のうちの一つで、大小に関係なくかめはめ波を跳ね返してしまうのだ。
人造人間は自身の技に呑み込まれ、爆発した。
クリリン「す、すげぇ……!本当に大小関係ないんだな………」
天津飯「正直焦った…。少しでもタイミングを間違えれば、こちらがあれの餌食になっていたからな………」
シュルルル
ガシッ!
天津飯「ぐっ…!」
クリリン「り、リボンッ…!?」
未来五月「よくもやってくれましたねぇ…!今のは死ぬかと思いましたよ…!!」
天津飯とクリリンもリボンの拘束術にハマってしまい、身動きが取れなくなってしまった。
クリリン「ま、まずっ…!これ、全く動けないぞ…!」
天津飯「ぐっ…!それに加えて、抵抗すればするほど縛りもキツくなる…!!」
未来五月「どうしてみんなして私の邪魔をするのですか?私はただ姉妹と共に過ごしたかっただけなのに………」
「それは君が間違っているからだよ」
未来五月「…………!!!!」
長らく待たせられた。
本来未来の五月を救出しなければならない人物、未来の悟飯がようやく戦場に到着した。
クリリン「こ、こいつが、トランクスの言っていた未来の悟飯か…!」
天津飯「なに?悟空じゃないのか…?」
未来五月「孫君…………」
未来悟飯「君はあらゆる間違いを犯してしまった……。君がやろうとしていることは、あの17号や18号達と変わらないんだぞ!?それでもいいのかッ!?」
未来五月「……っ!うるさい…!あなたに何が分かるんですか…!友人も家族も失った私に、そのまま孤独で生き続けろと…?そう言うんですかッッ!?」
未来悟飯「そうは言ってない!!確かに死んでしまった人たちはもう生き返れない!だけど君にはまだ大切な人がいるんじゃないのか!?この時代の姉妹を奪ってしまったら、この時代の五月も君と同じ気持ちを味わうことになるんだぞ!?」
未来五月「だからなんですか?この世界は平和そのものじゃないですか?幸せそうじゃないですか?だったら私にも少しはその幸せを分けて下さいよ…!」
未来悟飯「だったら何もこの世界のみんなを殺す意味はないはずだ…!」
そう。この未来の五月の行動は段々矛盾しつつあるのだ。
姉妹と過ごしたいから、この世界の四人を取り込んだ。そこまでは分かるのだが、その邪魔をする悟飯達を殺そうとしているのだ。殺す必要まではなく、戦闘不能にすればいいだけのはずだ。
五月は、人間と人造人間という"孫悟空の抹殺に特化した兵器"の間で迷子になっているのかもしれない。
未来五月「も、もういいです!あなたも私の邪魔をするなら、死んで下さい!!」
未来悟飯「説得は無理か…!」
ボォオオオオッ!!!!
未来の悟飯は超サイヤ人に変身した。
超トランクス「あれは…!」
片腕がない…!山吹色の道着を着ている…!後ろの文字が『飯』!額に傷がある…!
あの人は…!あの人は俺がよく知る人物だ…!!!!
超トランクス「悟飯……さん?悟飯さんなんですか…?」
信じられなかった。俺がよく知る悟飯さんにもう一度会えるとは思っていなかった。本当なら今すぐにでも話をしたい。加勢をしたい。でも謎の術のせいでそれも叶わない。
しかも、あの悟飯さんはどこで修行したのか、気の大きさは凄まじいものであった。もしかすると、この世界の悟飯さんより強いのかもしれない…。
一方で、あの世では………。
閻魔「……悟空。本気で言っているのか?」
悟空「ああ。頼む…!」
閻魔「…………まあ宇宙を何度か救った英雄だ。一回ぐらいは我儘を聞いてやるとしよう……」
悟空「本当か!?サンキュー!!」
悟空は閻魔大王と何かしら交渉をしていたようだが、それも無事に終了したようである。
閻魔「今までに前例はないが、界王様の許可も頂いているなら仕方ない。占いババに連れて行ってもらわなければ、体を持たない魂だけの存在は消滅してしまうから注意してくれ」
悟空「ああ!さて、最終確認だが、覚悟はできてんのか?」
「
零奈「……ええ。孫さんの話が本当なのであれば、また娘達の元に戻れますし、未来の娘を救うこともできる……。私としては願ってもいない幸運です」
悟空「でもいいのか?もし上手くいったとしても、ただの人間として生きていけねえぞ?それでもいいんか?」
零奈「問題ありません。お願いします」
悟空「………分かった。占いババに下界に連れて行ってもらったら、ピッコロっていう肌が緑色でターバンとマントを付けているやつがいるはずだ。そいつに付いていってくれ」
零奈「分かりました。しかし、孫さんは………」
悟空「オラのことは気にすんな。しっかり娘を救ってやれ!」
零奈「………はい」
未来の悟飯と未来の五月の衝突、悟空の謎の作戦……。果たして、どうやって未来の五月を救出して、他の四人も助け出すというのだろうか…?
そして、零奈を下界に連れて行く理由は一体…………?
トランクスを落としたあの技のモデルは、呪術の呪言です。一発で戦況が大幅に変わるような言葉(死ね、消滅しろetc…)は実行できない。
UA10万突破したみたいですね。お気に入りも400人突破しましたね、ありがとうございます。こうして伸びているところを見ると、やっぱ文章力には問題ないのかな…?