孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 前回のあらすじ……。

 悟天、悟飯はそれぞれメタルクウラを撃破し、悟空は本体であるクウラ本人を倒すことに成功し、ビッグゲテスターの機能はほとんど停止した。

 悟飯達がメタルクウラと戦っている時、バーダックとターレスもまた、サイヤ人同士で戦っていたのだ…。



第62話 下級戦士vs下級戦士

悟飯達がクウラ軍団と戦っている間、バーダックはターレスと一騎討ちをしていた。

 

 

ターレス「ちっ……!!」シャ‼︎

 

ターレスはバーダックに拳を繰り出すが、バーダックはうまい具合で相手の攻撃を避ける。

 

バーダック「おりゃあッ!!!!」

 

ドゴォォオオッ!!!!

 

ターレス「ぐぅ……!!!」

 

その隙にバーダックがターレスに重い一撃を食らわせる。

 

ターレス「なかなかやるじゃねえか…!神精樹の実を一つも食ってないというのに…………」

 

バーダック「はっ!いつまでも孫に置いていかれるのは、サイヤ人としてのプライドが許さねえもんでな………」

 

バーダックは悟飯と戦って以来、毎日のように修行をしていた。戦う相手がいないとはいえ、超サイヤ人のその先を実際に知ったことによって、イメージが明確化され、トレーニングの効率が飛躍的にアップしたのだ。

 

ターレス「くくくっ…!!なら、これでどうだ………!!!!!」

 

 

 

ボォオオオオッ!!!!!

 

 

バーダック「……!?」

 

ターレスは擬似超サイヤ人に変身する。普通の超サイヤ人より半分ほどの力しか出せない形態で、ターレスが超サイヤ人の前に変身を果たした姿であった。

 

バーダック「なんだその姿…?超サイヤ人なのか……?」

 

ターレス「未完全だがな…」

 

 

シュン

 

 

バーダック「!!」

 

ターレスは突然姿を消す。だがバーダックにはギリギリ動きが見えていたので、ターレスの攻撃に備えて防御姿勢を取る。

 

 

 

 

ドカッッ!!!!

 

 

バーダック「なっ………!!?」

 

ターレス「かかったな」

 

だが、それはターレスのフェイクだった。最初はバーダックに視認できるスピードで移動し、途中から視認できないスピードに急に上げることによって、バーダックの目を欺いたのだ。

 

ターレス「どうした?超サイヤ人はこんなものじゃないはずだろ?とっとと超サイヤ人に変身したらどうだ?」

 

バーダック「ふん……。そこまで死にてえなら、殺してやるよ………!!!」

 

 

バーダックの髪が重力に逆らって上向きに変化する。瞳は徐々にエメラルドグリーンに変化し、髪も徐々に黒色から金色に変化する。

 

 

バーダック「はぁああああああッ!!!!!」

 

 

 

ボォオオオオオオッ!!!!!!

 

 

 

パンブーキン「す、すげぇ……!!」

 

トーマ「あれが、伝説の……!!」

 

トーマ達は、初めて見る伝説の存在の姿に言葉も出ないようだ。

 

超バーダック「さあ、超サイヤ人になってやったぞ。これでどうすればいい?お前を殺せばいいのか?」

 

ターレス「ふふふふっ……!ふはははははははッ!!!!」

 

超バーダック「………?どうした?何がおかしいんだ?」

 

ターレス「超サイヤ人に変身すると、通常時に比べどれほどパワーアップするか、お前は知っているか?」

 

超バーダック「さあな。詳しい数値は知らん」

 

ターレス「だろうな。だったら教えてやる。超サイヤ人は通常時に比べ、戦闘力が50倍になる。つまり、通常時の戦闘力が高ければ高いほど、超サイヤ人に変身した時の戦闘力もそれだけ膨大なものになる」

 

超バーダック「………!ま、まさか…!」

 

バーダックはターレスの意図が読めたようで、顔に焦燥感が現れる。

 

ターレス「神精樹の実を食べ続けた上に、変な化け物に殺されかけた俺はあの時よりも戦闘力が遥かに増している。そんな俺が超サイヤ人になれば…………どうなるかは言うまでもないだろう?」

 

ターレスがそう言うと、大地が揺れ始め、ターレスも超サイヤ人に変身する。

 

擬似超サイヤ人に変身できることは知っていたバーダックだが、クラッシャー軍団を抜け出して数ヶ月の間に、ターレスが完全な超サイヤ人に変身できることまでは把握していなかったし、想定もしていなかった。

 

超ターレス「どうだ?お前はスカウター無しで戦闘力を測ることができるのだろう?測定してみろよ?」

 

超バーダック「…………」

 

超ターレス「どうした?あまりにも圧倒的なパワーの前に、言葉も失ったか?」

 

超バーダック「………いや、思ったよりも大したことがなかったと安心しているだけだ」

 

超ターレス「……ッ!!貴様ぁ…!!」

 

 

ドゴォォオオッ!!!!!

 

超バーダック「グゥッ………!!!!」

 

とはいえ、ターレスの戦闘力がここ最近で爆発的に上がっているのは事実。というか、戦闘力で言えば、ターレスの方が上であった。このまままともに戦っていては、バーダックが敗北するのは時間の問題。なんとかして対策を練らなければならなかった。

 

超バーダック「(くそ…!!どうすりゃあいいんだ……!!)」

 

 

ガシッ……

 

超バーダック「…………!!」

 

バーダックの目にはあるものが見えた。それは銀色に輝く謎の生命体。バーダックには、これがフリーザの親戚で、クウラだとすぐに分かった。

 

クウラはターレスに一度倒されたことによってメタルクウラと化した。ならどのサイヤ人よりも、ターレスのことを恨んでいるはずだ。ならば、この手を利用しないわけにはいかない。

 

超バーダック「………ターレス。お前の強さに自信があるなら、コイツを受けてみやがれ」ポワッ

 

 

超ターレス「………?」

 

 

バーダックは自身の必殺技であるスピリッツキャノンを右手で生成し、それをどんどん肥大化させていく。

 

超ターレス「………いいだろう。そして無傷の俺を見て絶望すればいいさ……。その時がお前の死時だ」

 

ターレスは必殺技の受け入れ態勢に入る。余程自分の強さに自信があるようだ。

 

超バーダック「なら、遠慮なく"行かせて"もらうぜ!!!」

 

 

ドンッッッ!!!!!!!

 

 

バーダックは早めにスピリッツキャノンを放つ。目的はターレスにダメージを与えることではない。

 

 

ドグォォオオオオオオオンッ!!!!!!

 

 

 

超ターレス「……ん?(いくらなんでも手応えがなさ過ぎる……。一体どういうつもりだ…?ヤツならもっと力をいれるはずだ…………)」

 

ターレスはバーダックのように気を感知することはできない。その為、スピリッツキャノンを被弾したことによって視界は煙に支配され、何も見えない状態にあった。バーダックはこれを利用したのだ。

 

 

 

 

超ターレス「…………!?」

 

煙が晴れる頃には、バーダックの姿はどこにもなかった。

 

超ターレス「あ、あの野郎………!!!逃げやがったのか……!?どこまでも俺を苔にしやがってぇ………!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

無論、バーダックは逃げたわけではない。

 

超バーダック「………!!!」

 

バーダックがメタルクウラの集まる場所に辿り着くと、そこには………。

 

 

「界王拳ッ!!!!!!」

 

 

容姿が自分にそっくりで、山吹色の道義を着た男がクウラと対峙していた。しかも超サイヤ人に変身せずにクウラを圧倒していた。

 

超バーダック「カカロットなのか……?」

 

しかし次の瞬間、メタルクウラが変身すると、悟空の戦況は一気に悪くなり、なんと建物に叩きつけられてしまった。

 

トドメを刺すように崩れた建物に向けてエネルギー砲を放ったクウラを見て、バーダックは考えるよりも先に行動に移していた。

 

超バーダック「させるかぁッ!!!」

 

 

 

ドンッッッ!!!!!

 

 

メタルクウラ「なにッ!!!?」

 

バーダックはエネルギー砲を最も容易く跳ね返す。

 

メタルクウラ「何者だ…………?」

 

超バーダック「てめぇに名乗る名前はねぇ」

 

 

ボォオオオオッ!!!!

 

 

バーダックは気を開放しながら、こう名乗る。

 

超バーダック「俺はただの下級戦士だ」

 

 

 

シュン‼︎

 

 

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

 

メタルクウラ「ぐっ……!ぁぁ……!!」

 

 

バーダッグは目で追えぬ速さでメタルクウラに突進し、メタルクウラに風穴を空ける。

 

メタルクウラ「だが無意味だ」

 

メタルクウラが腹部を再生させようとしたその時であった。

 

 

ガシッ!

 

 

超バーダック「ほらよ!!」ブン‼︎

 

 

メタルクウラ「なっ!!?」

 

 

バーダッグは尻尾を掴んでクウラを投げ飛ばす。

 

超バーダック「オラァア!!!!」

 

 

パッッ!!!!!

 

 

バーダッグはそのまま流れるようにしてスピリッツキャノンを放ち、メタルクウラを爆散させた。

 

 

メタルクウラ「貴様も超サイヤ人になれるのか……!!」

 

メタルクウラ「まあいい。お前ら纏めて嬲り殺しにしてくれる」

 

超バーダック「やれるもんならやってみやがれ。こっちだ!!」バシューン‼︎

 

 

バーダッグはそのまま遠くへ飛び、メタルクウラ達もバーダッグを追うようにして飛び立っていった。

 

 

メタルクウラ「どこまで逃げる気だ?俺様はその気になればこの星ごと破壊することができるのだぞ?」

 

超バーダック「まあそう焦るな。今からテメェが恨んで仕方ねえ奴のところに案内してやるからよ」

 

メタルクウラ「なに…?」

 

超バーダック「ターレス……。この名前に身に覚えはないか?」

 

メタルクウラ「………!!!!」

 

クウラにとって、ターレスはただただ屈辱を与えられたサイヤ人だった。クウラは特定の人物を恨むようなことは今までなかったが、ターレスだけはどうしても許すことができなかった。

 

メタルクウラ「そいつは本当なんだろうな?」

 

超バーダック「俺に付いて来い。そうすりゃあ会えるさ」

 

バーダックが元の場所に到着した。

 

超ターレス「随分待たせるじゃねえか?………!!お前は……!!」

 

メタルクウラ「ほう…。どうやら本物のようだな。猿とはいえ、感謝するぞ」

 

こうすることによって、クウラの標的はほぼターレスに絞られ、一時的とはいえ、クウラを仲間にすることができたのだ。

 

メタルクウラ「貴様だけは……!!」

 

メタルクウラ「許さんぞ……!!」

 

メタルクウラ「ただ嬲り殺しにするだけではなぁッ!!!!」

 

 

ドシューンッ!!!!!

 

超ターレス「ちっ…!面倒なことをしてくれやがって……!!!」

 

ターレスはメタルクウラの対処に追われ、バーダックとの戦闘どころではなくなってしまった。

 

超バーダック「よし……。この隙に…」

 

シュン‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカッッ!!!!

 

トーマ「ぐっ……!!こいつら、なんて強さだ……!!」

 

トーマ達は、クラッシャー軍団であるダイーズ、アモンド、カカオによって絶体絶命のピンチを迎えていた。トーマ達はいくら頑丈な戦士とはいえ、神精樹の実を長年食べ続けてきたクラッシャー軍団に勝てるだけの実力を持ち合わせていなかった。

 

ダイーズ「全く愚かな連中だ。俺達に従っていれば、やがては貴様らも宇宙の頂点に立てていたというのにな……」

 

カカオ「ンダ」

 

アモンド「地獄で後悔するでっせい」

 

トーマ「畜生……!俺達は、また地獄に舞い戻るというのか………!!!」

 

 

 

 

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

 

ダイーズ「ガッ……!!!!」

 

ダイーズが突然吹き飛ばされる。何事もかと、アモンドとカカオは、ダイーズが吹き飛ばされた反対側を見る。

 

超バーダック「情けねえ野朗だ。サイヤ人なら最後まで諦めるんじゃねえ」

 

ダイーズを吹き飛ばした犯人は、バーダックであった。

 

アモンド「お、お前は……!?」

 

カカオ「ンダ…!」

 

超バーダック「よう。久々だな」

 

アモンド「裏切り者でっせい!お前は殺しちまってもいいってターレスに言われてまっせい!!ここで倒すッ!!」

 

アモンドはパワーに特化した戦士だ。スピードは遅いが、パワーが自慢の戦士。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

 

アモンド「ごっ…………!!!」

 

だがそれがどうした。というのがバーダックの感想。超サイヤ人にならずとも、アモンドを倒すことなど楽勝であった。

 

 

アモンド「ば、ばか…………な…………」

 

 

ドシャ

 

アモンドはそのまま地面に倒れる。

 

超バーダック「雑魚は引っ込んでいろ」

 

カカオ「ンダ!」ガチャ

 

 

超バーダック「………!!」

 

 

 

ダガガガガッ!!!!!!

 

カカオの肩や膝の部分の装甲が開いたかと思えば、そこに存在する穴からミサイルやマシンガンがバーダックに向けて連射される。バーダックにヒットすることによって、連鎖的に爆発を起こしている。

 

カカオ「ンダ…」

 

カカオは表情を変えることはないが、内心はほくそ笑んでいた。この至近距離で全弾被弾したのだ。無事では済まない。

 

 

 

 

 

 

 

 

超バーダック「…………」

 

…………はずだった。

 

超バーダック「マッサージにもなりやしねえぜ」

 

バーダックは静かにカカオの横を通り過ぎていく。カカオは何故攻撃されないのか疑問に思ったが、この好機を逃す手はない。バーダックに向けてレーザーを放とうとしたその時………。

 

 

 

ガシャ……!!!!

 

カカオ「ンダ………?!」

 

カカオの機械部分が全て粉砕された。

 

超バーダック「てめぇはもう既に死んでるぜ」

 

ドグォォオオオオオオオオオンッッ!!!!!!!

 

カカオはそのまま爆散し、アモンドを巻き込んで消滅した。

 

超バーダック「大丈夫か、トーマ?」

 

トーマ「ああ……。助かったぜ、バーダック」

 

 

スタッ

ダイーズ「貴様ぁ…!」

 

最初に吹き飛ばしたダイーズはまだ生存していたようだ。

 

超バーダック「まだ生きていたか……。悪いことは言わねえ。今なら見逃してやらんこともない」

 

ダイーズ「もういい…。貴様はここで潰してやる…!ターレスの出る幕はねえ!!」

 

バキッ

 

ダイーズは懐から取り出した刺々しい実を食し、戦闘力を急増させる。

 

ダイーズ「これで貴様も終わりだぁああッッ!!!!」

 

ダイーズは高速で接近し、腹に風穴を開けるべく拳を突き進める。

 

 

 

 

 

 

 

だが、あくまでもダイーズにとっては高速と言われるスピードになるだけだ。バーダックにとってはなんてことはない。

 

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

ダイーズ「がはっ…………!!!!」

 

バーダックの拳がダイーズの腹に深く突き刺さる。

 

超バーダック「残念だったな。神精樹の実は確かに食べれば食べるほど強くなる。だが、戦闘力が10万ずつしか増えねえんだよ。戦闘力が倍になるわけじゃねえから、途中から効率が悪くなるんだよ」

 

ダイーズ「な、なにぃ………!?」

 

超バーダック「ターレスの野郎が何であそこまで強くなれたか知ってるか?それはあいつがサイヤ人だったからだ。途中で死にかけたり、超サイヤ人に覚醒したから、あいつは強くなっていった」

 

ダイーズ「じゃ、じゃあ…!俺は……!!」

 

超バーダック「ああ。途中から無駄だったんだよ」

 

 

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!!

 

 

バーダックはそのままダイーズをエネルギー砲で消滅させた。

 

 

超バーダック「……あとはあの鬱陶しい双子だけだが…。見かけねえな…?」

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ……!!!!

 

超バーダック「な、なんだ…!?」

 

地面が突然揺れ始め、地割れが進行する。ボロボロになったトーマをかかえながらバーダックは浮かび上がる。その直後に、大きな木の根のようなものが地中から姿を現した。

 

超バーダック「これが神精樹ってやつか……!!」

 

遥か遠くに豆の木を連想させる巨大な木が聳え立っていた。その木は次々と刺々しい実を生やしていく。

 

超バーダック「まずいな……。このままでは地球は壊滅するな………。っと!」

 

 

ドォオオオオオオオオオンッッ!!!

 

バーダックは神精樹を眺めていたが、空から降ってくる異物に気付いて回避する。

 

メタルクウラ「お、おのれぇ……!!」

 

 

シュン‼︎

 

超ターレス「何度も言わせるな。俺様に歯向かうなら死ねッッ!!!!」

 

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!!

 

その異物の正体はメタルクウラで、地面に叩き落とされた直後にターレスの手によって消し去られた。

 

超ターレス「さて…。面倒なことをしてくれたじゃねえか?お詫びだ。廃れ行くこの星に貴様の墓場を立ててやる」

 

超バーダック「ちっ……」

 

どうやらターレスは複数体いたメタルクウラをあっという間に殲滅してしまったようだ。

 

超ターレス「……やはり貴様を殺すのは惜しい。俺と共に来ないか?俺達は同じサイヤ人だ。今や生き返らせたサイヤ人も数を減らしちまっている。数少ない仲間だ」

 

超バーダック「何度も言ってるだろ?俺はお前のやり方が気に食わねえってな」

 

超ターレス「それに、俺の女が好まない………だったか?」

 

超バーダック「ああ。よく覚えてるじゃねえか」

 

超ターレス「だったらもう気にすることはないさ」

 

超バーダック「……………何?」

 

超ターレス「てめぇの女とやらはもういねえんだよ」

 

超バーダック「……………どういう意味だ…?」

 

超ターレス「あの女、本当にサイヤ人なのか?サイヤ人のくせに、戦闘を好まないだと…?同じ戦闘民族の血が流れていると思うと虫唾が走るぜ」

 

超バーダック「……………てめぇ、ギネに何しやがった…!?」

 

超ターレス「そんなに気になるなら見に行けばいいだろ?そんな遠くねえからよ」

 

超バーダック「………!!!」

 

 

 

バーダックはターレスの意味深な発言が気になり、ギネの様子を見に行く。

 

超バーダック「………!!ギネッ!!」

 

 

 

 

 

しばらく飛ぶと、そこには地べたに倒れているギネがいた。

 

超バーダック「おい!しっかりしろ!!おいッ!!!!!」

 

セリパ「す、すまねぇ…!!」

 

超バーダック「……!!セリパ!」

 

セリパ「ターレスの野朗…。強すぎた…。お前がどこかに逃げて行ったからその腹いせってことでこっちに来たんだ……!!お前がただ逃げるとは思ってなかったが…………!!」

 

超バーダック「……………」

 

バーダックは冷静に気を確認する。ギネはまだ生きている。とはいえ、何か治療を施さなければ生命に関わる重傷だ。

 

バーダックは確かにターレスが許せなかった。自分の大切な人を傷付けたのだ。バーダックでなくとも誰でも怒るだろう。

 

だが、それ以上に自分が許せなかった。自分の浅はかな考えによって、ギネは傷付いてしまった。それが許せなかった。

 

 

スタッ

超ターレス「ほう?まだ生きていたのか。腐ってもサイヤ人ってわけだ。だがそいつはもうじき死ぬさ。そんなサイヤ人の風上にも置けない出来損ないのことなんか忘れて俺と一緒に来いよ。自由気ままに暴れ回り、美味いものを食い美味い酒に酔う。こんな楽しい生活はないぜ?」

 

超バーダック「…………せぇ」

 

超ターレス「なんだ?もっとはっきり言ってみろ」

 

超バーダック「うるせえっつってんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンッッッ!!!!!

 

超ターレス「!?ッ」

 

バーダックを中心に、突如クレーターが出現する。バーダックは無意識に気を徐々に高めていき、やがては稲妻が発生する。

 

超バーダック「自分が情けねえ。ついあの時のことを思い出しちまった……。俺はてめぇを許せねえが、それ以上に俺自身を許せねえ……!!!!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ……!!!!!

 

 

次第に揺れは強くなり、気を感じ取ることのできないターレスでも何が起きているのか理解し始める。

 

超ターレス「まさか…!超サイヤ人のその先に……!!?」

 

超バーダック「はぁああああああああああああああッッ!!!!!!」

 

 

ドォォオオオオオオオッ!!!!!

 

 

超ターレス「ぐっ………!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超2バーダック「…………」バチバチッ

 

バーダックはターレスに対する怒りと自分自身に対する怒りが重なり、見事に超サイヤ人2に覚醒することができた。

 

超ターレス「そ、それがどうしたというんだ……!!こっちは常に神精樹の実を食い続けてきたんだ…!!貴様如きに負けるはずは…………」

 

 

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!!!

 

 

超ターレス「ぐぁ…………っ!!」

 

 

ターレスには何が起こったのか理解ができなかった。唯一理解できたことは、突如腹部が激痛に襲われたことだけ。何をされたのか認識することができなかった。

 

超2バーダック「ターレス。下級戦士同士、いい加減決着をつけようぜ…?」

 

超ターレス「……上等じゃねえか…!!ここが貴様の死に場所だッ!!!!」

 

ドシューンッ!!!!!

 

 

ターレスは空中に飛び上がり、気を高めて自身の究極奥義である、メテオバーストを両手を使って生成する。

 

 

超2バーダック「これで、終わらせてやる」

 

バーダックはその場に立ったまま右手に力を込め、同じく究極奥義である、スピリッツキャノンを生成する。

 

どちらの技も時間が経つにつれて肥大化していく。

 

 

 

超ターレス「死ねぇええええええッッ!!!!!!!」

 

 

ズォオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!

 

 

メテオバーストはバーダックに向かって高速で突き進む。

 

 

 

超2バーダック「これで最後だぁあああああああッッ!!!!!!」

 

 

 

ドッッッ!!!!!!!!

 

 

 

バーダックのスピリッツキャノンも放たれ、各々の技がぶつかり合う。

 

 

 

超ターレス「なっ………!!ば、馬鹿なッ……!!!!」

 

超2バーダック「死ぬのはテメェだッ!!!!!!このクズ野朗ぉおおおおおおおおッッ!!!!!!!」

 

 

ググググググッ……!!

 

 

バーダックはターレスの技をじわじわと押していく。ターレスの終わりの時が刻一刻と近づいていた。

 

 

超ターレス「くっ…!このまま終わってたまるかぁ…!!やっと伝説の存在になったんだ……!!このまま全宇宙を支配してやるんだ……!!!こんなところでくたばるわけにはいかねえんだッ!!!!!」

 

 

バリッ

 

 

ターレスは技を放っている途中で神精樹の実を食し、戦闘力をアップさせるが…………。

 

 

 

超ターレス「…………!!!?な、何故だ……!!?何故押し出せない!?」

 

ターレス程の戦闘力を持ち合わせている者が食べても、戦闘力は気持ち上がった程度しか変化はない。大猿になれば問答無用で10倍。超サイヤ人になれば50倍とはいかないのが神精樹の実。

 

どれだけ食べようが、上がる戦闘力は固定で10万付近だ。億単位の戦闘力を持つ者に10万足されたところで、毛が生える程度の変化でしかないのだ。

 

超2バーダック「あばよ。俺が死んだら会いに行ってやるよ」

 

 

 

 

 

ズォオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!

 

 

超ターレス「ぐぁぁあああああああああああああああッッ!!!!!!」

 

 

ターレスのメテオバーストは、完全にスピリッツ押し負け、ターレスはスピリッツキャノンに飲み込まれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

超2バーダック「……………終わったな。まずはギネをどうにかしねえとな……」

 

バーダックは駆け足気味になってギネの元に駆け寄る。ギネを優しく抱えると、バーダックは自身の気をギネに分け与えた。

 

ギネ「………ば、バーダック……?」

 

超2バーダック「無事か?」

 

ギネ「あんたのお陰でね…………」

 

超2バーダック「そうか……。ゆっくり休め。あとは俺がなんとかする」

 

ギネ「ああ……。頼んだよ………」

 

ギネは再び目を閉じた。

 

セリパ「お、おい!」

 

超2バーダック「大丈夫だ。ただ気絶しただけだ」

 

セリパ「それならいいが…。それよりもあれ、どうする?」

 

セリパが指差したのは神精樹。あれがある限り、地球の生命エネルギーはどんどん吸い尽くされてしまう。早くしなければ、地球は取り返しの付かないことになってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ターレス「はぁ……はぁ…………!!」

 

なんと、ターレスはバーダックのスピリッツキャノンを浴びながらも、生き残っていた。これはただ本当に運が良かっただけである。

 

ターレス「ちく、しょう……!!なんて無様な姿なんだ……!!」

 

ターレスはなんとか神精樹まで辿り着いたが、既に満身創痍の状態だ。また神精樹の実を食べたところで、バーダックに敵うはずがない。はっきり言って八方塞がりだった。

 

「…………まさかここまでするとは思わなかったぞ」

 

ターレス「てめぇは、何時ぞやの…!」

 

セル「久々だな。ターレスといったか?まさかバーダックというサイヤ人にも負けるとはな…。お前の言う通り、無様な姿だ」

 

ターレス「………何しにきやがった?」

 

セル「なーに。この木にちょっと用があってな…………」

 

ターレス「お前も神精樹の実を狙っていたのか……!!」

 

セル「勘違いされてもらっては困る。私はそんなものには興味ない」

 

ターレス「なら、その木に何の用があるっていうんだ……!?」

 

セル「せっかく育てたところ悪いが……この木のエネルギーは地球に返還してもらう」

 

ターレス「なに……?そんなことできるわけが………………」

 

 

セル「ふんっ!!!!」ポワッ

 

 

セルが右手に力を入れると、それほど大きくない光の球が現れた。

 

セル「元気玉というものを知っているかな?星や生物から少しずつ生命エネルギーを分けてもらい、強力なエネルギーを生み出す技だ」

 

ターレス「な、なに………!?」

 

セル「無論、神精樹からも分けてもらっている。貴様は少々やり過ぎた。ここで滅びるがいい」

 

ターレス「この、クソ野郎……!!」

 

セル「それではまた会おう。もう会うことはないだろうがな」

 

 

パッ!!!!!!

 

 

元気玉が高速でターレスに接近する。大ダメージを負ったターレスには当然避けられるわけがなく………。

 

 

 

バチッッッッ!!!!!!!

 

 

ターレス「ギャアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!」

 

 

ターレスは元気玉に飲み込まれると、そのまま神精樹に向かって突き進め、中央に穴を開けると、元気玉はセルのコントロールによってどんどん上昇する。木の中身を突き破りながら上昇し、再び外に出る。

 

 

 

 

セル「………貴様を生かしておく意味はあまりなかったな」

 

 

 

ドグォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!!

 

 

 

ターレスは元気玉と共に爆散して、騒がしく散っていった……………。

 

その直後、セルの元気玉の効果によって神精樹が枯れ始めると同時に、神精樹からエネルギーのようなものが溢れ出し、地球全体に散らばった。

 

その散らばったエネルギーは、地球の各所に戻り、水を流し、土を肥やし、生き物を復活させた。

 

 

 

セル「孫悟飯達を手助けするつもりはなかったのだが……。まあいいだろう」

 

セルは、地球が滅びてしまうと、腕を張り合えるライバルを失うことを恐れて神精樹を破壊したのだろうが、結果的に悟飯達を助ける形となった。

 

 

…………ちなみに、レズンとラカセイはセルの手によって呆気なく消滅してしまった。

 




 初期案では、ターレスは悟飯と戦う予定でしたが、悟飯がパワーアップすることを想定していませんでした。その為、バーダックとターレスが戦った方がいい勝負ができるのではないかと考え、このような形に落ち着きました。ギネが傷付けられて超2に覚醒する展開は結構前から考えていました。

 ベジータ視点で対メタルクウラ戦を簡潔に語り、その後の出来事について語るのが次回になると思います。取り敢えずメタルクウラ編は次回で終わりということになり、その後は原作通り?の修学旅行になります。そろそろいい加減ラブコメ詰めたい………。

 ちなみにアンケートは聞き方を間違えたので作り直しました。諸注意(?)は前回と同じです。ちなみに変更するとしても、完結後になる可能性が高いです。


 なんかこれだけだと寂しいので、裏設定的なものを一部公開します。


※マルオが悟飯を雇った理由。

 風太郎が家庭教師として雇われたのは、マルオの腐れ縁であり、風太郎の父親である勇也に頼み込まれたからというのは原作で明らかになっています。今作もこれと相違ありません。とすると何故悟飯も家庭教師として雇われたのか?……それは保険的なものです。悟飯は風太郎と同じく不動の学年トップです。それに加え、例のボンボンコミュニティで悟飯の人柄について武田父(旭高校理事長)に尋ねたところ、人柄としても特に問題ないと判断したので、悟飯も家庭教師として雇ったという感じです。

 風太郎は学年トップとはいえ、勇也の息子ということでマルオは多少疑念的なものを抱いたはずですので、悟飯が家庭教師として雇われる理由としては妥当なのかな〜と。そう考えました。

…………まあ後付け設定なんですけどね(オイコラ)

ドラゴンボールの映画早速見に行きました。ブロリーまでとは少し趣向が違うような気はしましたが、無茶苦茶面白かったです。3D作画ということで不安になっている人もいたそうですが、私は普通に神作画だと思いました。驚かされる展開もあるので、皆さんはネタバレ等を見ないで映画を見ることを推奨します。

 私?私はネタバレしませんよ?ちなみに映画見た方は既にいると思いますけど、私の作品で映画のネタバレを含むコメントは『絶対に』しないで下さい。した場合は誠に勝手ながら削除させていただきます。

再び台本形式から通常形式への変更を検討しています。詳細は第60話もしくは61話の後書きをご覧ください。Q:台本形式から通常形式に変更してもいい?

  • 変えてもいい
  • 変えないでほしい
  • 限定公開の方を見るので変えてもいい
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