孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 前回のあらすじ…。
 本来なら妹思いの長女で心優しい一花だが、バビディの魔術によって邪悪な存在になってしまった。四葉は暴走した一花を止めるべく、勇敢に悪意に立ち向かったが、一花の機転の利いた作戦によって命を落とした…。彼女は死ぬ間際に風太郎に告白をしたが、それは風太郎本人の耳には勿論、誰にも聞かれることはなかった…。


第78話 魔人ブウ

ダーブラ「魔人ブウの復活を阻止するだと?ならこのダーブラ様を倒してからにするんだな」

 

セル「いいだろう。貴様と戦うのはこれが2度目だからな。唾を吐いて相手を石にしたり、魔術を使用することは知っているから私には通用せんぞ?」

 

ダーブラ「なに!?何故そのことを…!!?」

 

ダーブラは教えていないはずの相手に自分の手の内が知られていることに驚いている。

 

セル「前は私が受けたダメージが蓄積されて魔人ブウが復活したが、今度はそうはさせん」

 

 

 

シュン‼︎

 

ドカッッ!!!!

 

ダーブラ「ぐっ……!!!」

 

セルは気を一瞬にして高めてダーブラに襲いかかった。ダーブラは突然のことに対処ができずに吹っ飛ばされてしまう。

 

セル「……!!」

 

ドゴォッ!!!!

 

ダーブラ「ぬっ…!!!!」

 

 

更にセルは瞬間移動を利用してダーブラを地面に叩きつけることを試みるが、ダーブラが地面に直撃する直前で突如姿を消した。

 

ダーブラ「かかったな!!」

 

ダーブラは魔術を使用してセルの目を欺いていたのだ。剣を出現させてセルに斬りかかろうとしたが……。

 

ドカッッ!!!!!

 

ダーブラ「ゲハっ…!!!!」

 

セルは振り返らずに手の甲をそのまま後ろに振ってダーブラの顔を打ちつけた。

 

セル「言ったはずだ。貴様が魔術を使えることを知っているとな」

 

ダーブラ「このぉ…!ぺっ!!」

 

ダーブラは唾をいくつか吐いてセルに当てようとするが…。

 

セル「はぁ!!」

 

カァァッ!!!

 

セルはそのうちの一つに気弾を当てた。すると気弾が段々灰色に変化し、石に変わる。

 

ダーブラ「馬鹿め!」

 

シュン‼︎

 

セル「こんな使い方もできるんだな、これが」

 

バキャ…!!!!!

 

ダーブラ「ぐあぁああッ!!!!」

 

なんと、セルは石になった気弾をダーブラの頭に叩きつけた。流石にダーブラの頭の方が頑丈だったのか、石は粉々になるが、ダーブラは頭を抑えている。

 

ダーブラ「貴様ぁ……!!!!」

 

バビディ「何してんだよダーブラ!!早くそのセミみたいな変なやつ倒しちゃってよ!!」

 

界王神「………よく分かりませんが、彼も我々と目的が一致しているようですね。私達はバビディを……」

 

悟飯「はい!」

 

バビディ「うわわっ…!!ま、待て!!」

 

悟飯「待つもんか…!!魔人ブウは復活させないぞ…!!!」

 

ボォオオオオッ!!!!

 

悟飯は超サイヤ人に変身して、バビディを始末しようと気功波を撃つ準備をする。

 

バビディ「待て待て!!お、おいダーブラ!!」

 

ダーブラ「バビディ様!!」

 

主人であるバビディの危機を察知してすぐに駆けつけようとするが……。

 

シュン‼︎

 

バビディ「なっ…!!!」

 

セル「おいおい……。どこに行くんだ?もう少し私を楽しませてほしいんだがな?」

 

セルがその行手を阻んだ。

 

バビディ「ちぃ…!!ならこれを見ろ!!!」

 

超悟飯「………!!?」

 

バビディは魔術を駆使して映像を生み出し、それを悟飯に見せる。

 

超悟飯「なっ……!!これは…!!!」

 

その映像には、四葉と一花の戦いが、最後までしっかりと映し出されていた。つまり、()()()()()()()()()()()()()()()()映像も流されるわけで……。

 

超悟飯「な、なんで…!なんで一花さんが四葉さんをッ…!!!!!」

 

バビディ「僕の魔術でちょちょっとね。イチカって子はフータローってやつに恋焦がれてたみたいだよ?そしてベジータが暴れた時にそいつが傷付いたもんだから殺意が露わになってね。そこで僕が目をつけたら、イチカは充分こちら側に引き込めることが分かったよ」

 

超悟飯「お前のせいか…!!!」

 

バビディ「ふひひひ……!!だから僕を殺さない方がいいよ?もし殺したら、きっとあの子も死んじゃうよ?」

 

超悟飯「なんだって…!!」

 

界王神「そんな魔術は聞いたことない…!!悟飯さん、ハッタリです!!」

 

バビディ「いーや、僕が新しく生み出したんだよ。僕が死んだら手下も死ぬようにね。スポポビッチがあっさりと爆発した感じでね」

 

と、バビディは魔術について丁寧に説明しているが、どこか焦っているようにも見える。実は手下を道連れにする魔術というのは全くのデタラメ。悟飯を食い止める為の嘘でしかないのだ。

 

超悟飯「貴様ぁ…!!よくも…!!よくも四葉さんを…!!!!!!」

 

バビディ「ちなみにあれは僕の仕業じゃないよ?あくまでもイチカの意志なんだからね!」

 

悟飯はセルやフリーザのような色々な極悪人に会ってきたが、ここまで狡猾で下衆な悪人とは出会ったことがなかった。悟飯は今までにないほどの怒りを感じ、今にもバビディを殺しそうになるが、一花を殺さない為になんとか我慢する。

 

だが、それも限界に近かった。

 

超悟飯「殺す……

 

 

 

ドォオオオオオオッ!!!!!!!!

 

界王神「!!!!?ッ」

 

セル「……!!!!!」

 

ダーブラ「な、なんだ……!!!?」

 

突然悟飯から発生した光の柱。それが天に伸び、金色の大きな柱が生成される。だが柱というのはあくまでも比喩表現であり、気があまりにも膨大であった為、オーラが縦に伸びているのだ。

 

界王神「な、なんてパワーだ…!!これほどまでだったとは…!!これなら、不完全な魔人ブウなら倒せるかも…!!!」

 

セル「とんでもないやつだ……。本気で怒らせるとこれほどまでにパワーアップをするとは……。私は恐ろしいやつを相手にしていたのだな…………」

 

超2悟飯「貴様を殺す…!!!!

 

バビディ「おや?ラッキー!パッパラパー!!!

 

超2悟飯「……!!!」

 

今の悟飯は、バビディに対して膨大な殺意を抱いている。それは邪心に近い感情である。即ち、バビディの術を悟飯に振りかけるのに丁度いい機会だったのだ。

 

バビディ「ひひひ…!!馬鹿め!そのまま僕の手下になっちゃえ!!」

 

バチンッ!!!!!

 

稲妻が走る音がすると、悟飯がもがき苦しむことはなくなった。

 

バビディ「な、なにぃ〜!!!?」

 

超2悟飯「お前程度の魔術なんて効くものか」

 

悟飯はオーラを縮小させることなく、そのままゆっくりとバビディに向かって歩み寄る。

 

バビディ「ま、待て待て…!!イチカが死んじゃうんだよ!!?それでもいいのか!?!?」

 

超2悟飯「じゃあなんでベジータさんについては言及しない?」

 

バビディ「……!!そ、それはあれだよ!えっと………」

 

超2悟飯「さっき言っていた魔術が実在するならベジータさんも死ぬはず。なのにお前は一花さんだけ死ぬと言った。それは何故か?答えは簡単だな。お前は俺に殺されるのを避ける為に、咄嗟にそれっぽい嘘をついたのさ」

 

バビディ「は、はたしてどうかな?嘘をついている証拠なんてどこにあるのかな?」

 

超2悟飯「これから証明すればいいだろう?」

 

悟飯は不敵な笑みを浮かべまると、バビディに向けて気功波を放つ準備をする。

 

超2悟飯「死ね、クズ野郎………」

 

 

 

 

 

 

ビーッ!ビーッ!!ビーッ!!!

 

バビディ「!!!?」

 

突如警報音が鳴り響いた。バビディはすぐにブウが封印されている玉の元に行き、エネルギーメーターを確認した。

 

バビディ「や、やったぞ!!ついに魔人ブウが復活だ!!!!」

 

界王神「な、なんだって!!?いくらなんでも早すぎる!!!」

 

超2悟飯「ベジータさんとお父さんが超サイヤ人を超えた力で戦っているんだ…。それなら納得だ」

 

界王神「何を呑気なことを言っているんですか!?魔人ブウが復活してしまいますよ!!逃げましょう!!!」

 

超2悟飯「何を言っているんですか?このまま破壊すればいいでしょう?」

 

界王神「えっ……?」

 

呆然とする界王神をよそに、悟飯は両手を揃えて腰を下げると……。

 

超2悟飯「かー…!めー…!!はー…!!!めぇぇええ…!!!!

 

ブウの玉をバビディごと葬り去るために、フルパワーのかめはめ波を準備する。

 

ダーブラ「ば、バビディ様…!!!!」

 

セル「ぬっ…!!!」

 

この危機的状況でダーブラがセルを切り抜けてバビディの元に到着する。

 

超2悟飯「波ぁああああああああああああああッッ!!!!!!!!

 

 

ズォオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!

 

 

悟飯の両手から巨大なかめはめ波が放たれた。ダーブラはバビディがその光に飲み込まれる前に、主人を投げ飛ばした。

 

バビディ「だ、ダーブラ!?」

 

ダーブラ「どうか、ご無事で………!!」

 

ゴォオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!

 

ダーブラ「ぎゃああああああああああ……!!!!!!!!」

 

その直後、ダーブラは青白い巨大な光に一瞬にして飲み込まれて、肉片一つ残らずに消滅した。

 

それと同時に、魔人ブウの封印された玉もその光に飲み込まれた。

 

ドグォォオオオオオオオオオオオオオオオオオンンッッ!!!!!!

 

そして、魔人ブウの玉とダーブラを巻き込んだかめはめ波は、遥か遠くで大爆発を引き起こし、きのこ雲を発生させた。その雲を見るに、悟飯のかめはめ波の威力の強大さを物語っている。

 

バビディ「そ、そんな…!ダーブラも、魔人ブウの玉もない…!!」

 

界王神「は、はは…!はははっ!!残念だったなバビディ!お前の野望もここまでだ!!悟飯さんの圧倒的なパワーを前に、ダーブラと魔人ブウが封印された玉は完全に消滅した!!」

 

界王神は予想外の出来事に大喜び。棚から牡丹餅どころか、棚からホールケーキレベルの幸運であった。

 

セル「………!!違う!!!!

 

界王神「えっ?何が違うのですか?現に魔人ブウが封印されている玉は消滅しました」

 

超2悟飯「……確かに、セルの言う通り凄まじい気が…………」

 

界王神「ご、悟飯さんまで…!こんな時に冗談はやめてくださいよ!!」

 

セル「貴様、それでも全ての上に立つ界王神か?上をよく見てみろ」

 

界王神「えっ……?」

 

界王神はセルの言われた通りに上を見た。そこには、先程悟飯がかめはめ波を撃った余波によって発生したと思われる煙がまだ残っていた。

 

界王神「………?何も……」

 

界王神が何もありませんがと言いかけた時、違和感に気づく……。

 

モクモクと煙が不自然に1箇所に集まりだし、腕、足、胴体と見られる形が次々と現れ、次第に輪郭がはっきりしていく。

 

界王神「ま、まさか…!!そんな…!!!!」

 

 

 

ぽんっ!!

 

ブウーーーーーーーーッッ!!!!

 

今、最強にして最恐と言われていた魔人が復活した。

 

 

ズシンッ!!

 

具現化された体で重々しく着地すると、ブウは息を目一杯吸って吐く動作をする。久しぶりの外の空気を味わっているように見える。

 

バビディ「あ、あれが魔人ブウなのか…?」

 

しかし、その魔人というのが、どうにも威厳がなかった。全身はピンク色の肌をしており、頭部には小さい穴がいくつか開いており、触覚のような一本の突起物が生えている。

 

紫色のマントを羽織り、パンツのような白いズボンに、『M』と書かれたベルト。更に、黄色いグローブのようなものを身につけている。だが、やはり顔に威厳がない。どちらかというと、無邪気な子供のような表情である。

 

超2悟飯「ほ、本当にあれが魔人ブウなんですか……?」

 

界王神「そ、そうです…!忘れやしませんよ…!あの恐ろしい顔は…!!!」

 

 

バビディ「やっぱりアイツが魔人ブウなのか…!?」

 

 

超2悟飯「魔人って言うから、もっと大きいものだと………」

 

セル「見た目に惑わされるなよ。奴は破壊することと、食べることしか脳のないやつだ……。下手に刺激すると銀河系を滅ぼしかねん」

 

超2悟飯「そ、そんなに強そうかな…?なんとかなりそうだけど………」

 

セル「馬鹿め。やつは本気を出していないだけだ……。本気を出したブウを見た時、貴様は余裕の笑みを崩すことになるだろうな………」

 

セルは珍しく冷や汗を掻いている。その様子から、どうやら大袈裟に言っているわけではないことを悟飯は察した。

 

バビディ「お、おいブウ!僕は魔道士ビビディの息子のバビディって言うんだ!僕が君を久しぶりに蘇らせてあげたから、今日から僕が新しい主人だよ!」

 

そう話しかけられたが、ブウは少しバビディを観察した後に、そっぽを向いてまるでバビディの話を聞かない。

 

バビディ「お、おい!ブウ!挨拶をしろよ!こっちを向け!お前のご主人だぞ!!」

 

ブウ「バァアアッ!!!

 

バビディ「うわぁああ!!?」

 

ブウはしつこく話しかけるバビディに突然振り向き、変顔をして驚かせると、『カカカッ』と巨大に似合わぬ甲高い笑い声をあげる。

 

バビディ「こ、これは…。失敗だ……」

 

 

 

 

 

スタッ

 

超バーダック「……なんだこいつは?」

 

魔人ブウの凄まじい気を感じ取って、当初の予定では悟空とベジータの元に向かおうとしたバーダックだったが、急遽こちらに目的地を変更したようだ。

 

セル「ほう…。超サイヤ人を超えた貴様も来るとは丁度いい…。ここは一旦共同戦線を張るとしよう。孫悟飯もお前も魔人ブウの恐ろしさは理解しているはずだ………」

 

超バーダック「……よく分からねえが、予知で見たヤツに似ている…。こいつが災いの元凶か………」

 

セル「仕方ない……。まずはジュニアで様子を見るとしよう………」

 

そう言うと、セルは試しに2体ほどのセルジュニアを生み出して、魔人ブウに向かわせた。

 

セルジュニア「キキキキッ!」

 

セルジュニア「キキ〜!!」

 

ブウ「ん?なんだお前ら?俺と遊びたいのか?」

 

ブウはセルジュニアが近づいても同様することなく、むしろ無警戒にセルジュニアに近づく。

 

セルジュニア「キャアアア!!!」

 

ドカッッ!!!!

 

セルジュニア1の強力な蹴りが、ブウの巨大な腹にヒットした。威力はブウの腹が凹んでいることが物語っているだろう。

 

セルジュニア「キキキキッ…!!!」

 

セルジュニア「しゃあああ!!!」

 

セルジュニア2が同じくブウに接近し、頭、腕、足などあらゆる場所に打撃を加えていく。セルジュニア1も同様にブウに攻撃するが、今の所はブウは何もアクションを起こさない。

 

バビディ「ぶ、ブウ…?なにしてんだよ?君は最強の魔人じゃなかったのかい……?」

 

セルジュニア「ウキキキ…!!」

 

セルジュニア「デブ!ノロマ!」

 

セルジュニアはブウが手も足も出ないことを確認すると、馬鹿にするように笑い始めて、終いには悪口を連呼する。

 

ブウ「………」

 

すると、先程まで笑顔だったブウが、怪訝な表情をし始めた。

 

ブウ「カチーンッ!!」

 

そう言うと、ブウは謎のダンスを披露しつつセルジュニアの前に立ち直す。

 

セルジュニア「キキキキッ!!!」

 

セルジュニア「ウキャキャキャ!!」

 

セルジュニアはそんなブウの奇行を腹を抑えて笑っている。

 

 

ぽんっ!!

 

セルジュニア「ウッ!!?」

 

セルジュニア「キキッ!!?」

 

突如、ところどころに凹みがあった魔人ブウの体は元に戻り、それを見てセルジュニアは目を見開いて驚いている。

 

 

 

ぴーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!

 

やかんのお湯が沸いた時に出るような甲高い音が鳴ると同時に、ブウの頭部と腕にある小さな穴から湯気のようなものが出続ける。数秒後にその湯気は収まったが………。

 

超2悟飯「あっ……!あぁ…………!!」

 

超バーダック「化け物がっ…!!」

 

セル「言っただろう……?とんでもない化け物だとな…………」

 

ブウ「にっ…!」

 

ブォオオオオオオオオッ!!!!!

 

ブウは走る動作をしてセルジュニアに接近する。

 

セルジュニア「きっ…!!」

 

セルジュニア1はあまりのスピードに咄嗟に身構えるが………。

 

ブウ「ほっ!!!」

 

ドスッ!!!!!

 

セルジュニア「あ…がが……っ!!」

 

なんと、腕を少し振るっただけでセルジュニアの体が裂けた。

 

セルジュニア「キキっ!!!!?」

 

セルジュニア2はその様子を間近で見て恐怖する。魔人ブウには敵わないことを本能で理解して逃亡を図るが……。

 

ブウ「お前、クッキーになっちゃえ!!」

 

ビビビッ!!!!

 

セルジュニア「ギャアアアアア!!!!」

 

セルジュニア2はブウの触手のような角から放たれた光線に当たると、体が固まって、なんとセルジュニア型のクッキーが爆誕した。

 

ブウ「ほほほい!!」

 

ブウはそれをうまくキャッチして、早速口の中に一口で放り込むと、バリバリと硬いものを噛み砕く音が聞こえ、少しするとゴクンと飲み込むような音が聞こえた。

 

ブウ「ぷはぁ……!!!」

 

バビディ「す、素晴らしいよ!魔人ブウ!!」

 

 

 

 

 

 

超2悟空「おいベジータ…!魔人ブウの気が突然膨れ上がったぞ…!!オラ達はとんでもねえ化け物を生み出しちまったんだ…!!このままじゃ…」

 

超2ベジータ「知ったことか。俺達の勝負には関係ない」

 

ベジータと悟空は、あれ以来ずっと二人で戦っていた。2人とも本気でやり合っているからだろうか、お互いに体も服もボロボロになっており、互いに出血している。

 

超2悟空「このまま放っておいたら、ブルマもトランクスもみんな殺されちまうぞ!!」

 

超2ベジータ「くっ……!!黙れ!!!俺は甘さを掻き消す為にバビディに魂を売ったんだ…!!!誰がどうなろうと構わん!!!」

 

超2悟空「………嘘だ。おめぇは完全にバビディに魂を売ったわけじゃねえだろ?」

 

超2ベジータ「……………」

 

ベジータは悩むような仕草をして、苦渋の決断をするように、『わかった』と言い、こう続ける。

 

超2ベジータ「勝負はお預けだ。どうやら貴様は魔人ブウが気になって集中ができないらしいからな………」

 

超2悟空「ベジータ……!!」

 

ようやく納得してもらえて、悟空は嬉しそうな表情をしつつ、ポケットに手を突っ込んだ。

 

超2悟空「どうやら向こうにはセルに悟飯に、もう一つデケェ気を持っているやつがいる。みんなでやればどうにかなるぞ…!」

 

その隙に、ベジータが悟空の頸目掛けて思いっきり両腕を振り下ろした。

 

超2悟空「…………!」

 

悟空の意識は一瞬にして持っていかれ、超サイヤ人状態が解除されて素の黒髪に戻ってしまった。その際に落とした仙豆をベジータは一粒食べ、怪我や疲れを全快させた。

 

超2ベジータ「流石の貴様も隙をつかれてはどうしようもなかったようだな……。俺が出してしまった魔人ブウは俺が片付ける。貴様との決着はその後だ」

 

ベジータは既に気を失っている悟空に語りかけるようにそう言い、悟空に背中を向けて飛び立つ。

 

超2ベジータ「………その時にまだ俺が生きていたらの話だがな…………」

 

ベジータがそう呟いた時には、既に悟空の元を去っていた。

 

 

 

 

 

 

バビディ「さ、さあ魔人ブウよ!僕の言うことを聞け!」

 

ブウ「べー!」

 

ブウは相変わらずバビディに従う気はないようだが、次の一言でブウは一気に従順になった。

 

バビディ「そんな態度を取ってていいのかな?僕は君を封じ込める呪文を知っているんだぞ?またあの中には入りたくないだろ?」

 

ブウは必死に首を縦に振り、バビディの機嫌を取ろうとしていた。

 

バビディ「ふははは!!それでいいんだよそれで!」

 

 

 

超2悟飯「まだブウは子供みたいなものじゃないですか…?これなら、バビディさえ倒してしまえばそう無茶なことはしないんじゃ…?」

 

セル「馬鹿か貴様は。あいつは破壊と食べることしか考えてないと言ったはずだ。ヤツはそういう生き物なのだ」

 

界王神「この人の言う通りです…!それにバビディがいなくなってしまえば、二度とブウを封じることができなくなってしまいます…!!バビディが手に負えなくなって封じるのを待つしかありません…!!!」

 

超2悟飯「…………」

 

界王神「私は界王神でありながらどうすることもできない自分が悔しくて仕方がありません……。こんなはずではありませんでした……。バビディを倒し、魔人ブウの復活を止める自信があった…!」

 

界王神は次々と後悔を口にする。

 

界王神「こんなことなら、あなた達のように人間でありながら、これほどまでに私の力を大きく超えていることが分かっていたなら、あの方法もあったというのに……!!!!」

 

超2悟飯「えっ…?あの方法って……」

 

バビディ「さあ魔人ブウ!最初の命令だ!あの2人を殺すんだよ!!」

 

悟飯が界王神の意味深な発言を聞こうとしたが、バビディが悟飯と界王神を殺すように指示する声が聞こえたので、悟飯は戦闘態勢になるが……。

 

界王神「いくら悟飯さんでも敵いっこありませんよ!!ここは一旦引くべきです…!!!」

 

超2悟飯「……分かりました!!」

 

悟飯はブウに立ち向かおうとしたが、界王神の安全を考えて一旦引くことを決意する。

 

超2悟飯「こっちです!」

 

悟飯は界王神の手を引きながら全速力でブウから離れるために飛ぶ。

 

超2悟飯「スピードには自身があるんです…!!大丈夫!そうすぐには追いつけるはずがありません!!」

 

 

 

 

 

ピタッ

 

ブウ「ばーーっ!!!!」

 

自信満々にそう言った直後、悟飯と界王神の前にブウが現れた。超サイヤ人2に変身した悟飯を遥かに凌駕するスピードを持ち合わせていたのだ。

 

超2悟飯「そ、そんな……!!」

 

ブウ「お前、邪魔」

 

ドカッッ!!!!!

 

超2悟飯「ぐわっ!!!!!」

 

ブウは悟飯をあっさりと地面に叩き落とすと、次は界王神の方を見る。界王神はこの状況に絶望しかけるが、なんとか抵抗しようと気合を当てるが…。

 

ブウ「……にぃ」

 

ブウが糸目を開け、不気味な笑みを浮かべながら界王神に気合のお返し。自身のそれよりブウの方が火力が高かった為、界王神はあっさりと吹き飛ばされた。

 

界王神「くっ…!!!」

 

空中で踏み留まることはできたが、目の前にブウが現れ………。

 

ブウ「ほい!!!」

 

バチンッ!!!!!

 

界王神「あがっ…!!!」

 

両手で挟まれるように叩かれた後に、あっさりと地面に叩きつけられた後にブウが容赦なく倒れた界王神相手に全体重をかけてのしかかる。

 

界王神「かはっ……!!!!」

 

バビディ「いいぞいいぞ魔人ブウ!そのまま界王神を殺しちゃえ〜!」

 

ブウ「ほほーい!」

 

ブウはそのまま触手型のツノを界王神に向けると、何かしらのお菓子にするつもりなのか、光線を放つ準備をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!!!

 

バビディ「ああ!!?お前ぇ…!!!」

 

間一髪のところで悟飯の蹴りが炸裂した。それによってブウは少し吹っ飛ぶが、すぐに体勢を立て直した。凹んだ顔もすぐに元通りになった。

 

超2悟飯「(なんてことだ…!手応えが全くない…!!!)」

 

セルゲーム時よりも強くなったはずの悟飯の攻撃もブウには無力に等しかった。セルが化け物と称する魔人はそれほどまでに強かったのだ。

 

ブウ「お前、邪魔だな。死んじゃえ」

 

無邪気な顔のままブウは悟飯を殺す為に気功波を放つ。なんでもない気功波だが、これは悟飯にとってはとてつもない威力を孕むものであった。

 

超2悟飯「……!!!」

 

それに加え、避けようにもスピードも速すぎる。威力もでかいので弾くこともできない。悟空のような瞬間移動という手段も、バビディのように魔術を使えるわけでもない悟飯は……。

 

超2悟飯「ぐわぁああああああッッ!!!!!!!」

 

なす術もなく、ブウの攻撃を受けるしかなかった………。悟飯はそのままブウの気功波に押されて宇宙空間に押し出されるものだと思われたが……。

 

ドグォォオオオオオオオオオンッ!!!!!!

 

途中で爆発が発生した。悟飯は大ダメージを受けながらも、まだ行動可能だったようだ。

 

超2悟飯「はぁ……!はぁ………!危なかった…………」

 

ブウ「むっ…!お前、しつこい!」

 

バビディ「全く、誰だよ!邪魔をしたのは!」

 

セル「私だ」

 

ブウ「ん?」

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

ブウ「ぶああッッ!!?」

 

セルの蹴りによってブウは大きく後退するが、少しするとなんともなかったかのように起き上がり、顔の凹みを修復した。

 

セル「孫悟飯。ここは共同戦線だ。我々は今争っている場合ではない」

 

超2悟飯「………そのようだな」

 

超バーダック「俺も本気を出す必要がありそうだな…!!!」

 

ボォオオオオッ!!!!!

 

バーダックはブウの恐ろしさを目の当たりにしたので、全力を出す為に超サイヤ人2に変身する。セルもただ金色のオーラからスパークを纏った金色のオーラに変化させて気を上昇させる。

 

ブウ「お前らまとめてみーんな殺してやる!」

 

セル「やれるものならやってみろ……!究極生命体はそう簡単には死なんぞ?」

 

超2悟飯「(ヤツをこのまま放っておけば、みんな殺されてしまう…!!ここでケリをつける!!)」

 

超2バーダック「(すまねえ、ギネ。生きて帰れねえかもしれねぇ…)」

 

それぞれの思いを胸に、魔人ブウに対抗するべく3人の戦士達が立ち上がった。この3人で協力すれば、ブウを打ち倒すことはできるのだろうか…?

 




 今回は悟飯のパワーアップ、四葉の死を知ったことによってダーブラが死ぬタイミングが微妙にズレましたね。そしてセルとバーダックも加わることによって、原作とは少々違った形になります。
 今回は少々強い悟飯を意識していますが、それでも相手が相手なので今の段階ではあまりいい活躍は期待できないですね……。ちなみに次回は共闘回になりますけど、戦闘力はあまりはっきりしていないので計算はわりと雑になっているのでご了承ください。
 一花サイドは次々回になる予定です。
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