孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】 作:Miurand
なんとか阻止しようとしていた魔人ブウの復活。ところが、悟空とベジータの戦いが影響して予想よりも早い段階で魔人ブウが復活した。セルジュニアは一瞬で殺され、超スピードで退避しようとした悟飯にも瞬時に追いつくほどの驚異的なスピードも持ち合わせていた。悟飯1人では間違いなく敵わない魔人ブウだが、セルとバーダックと共に協力をすれば、目の前の強敵を倒すことができるのだろうか……?
バビディ「なんだ?3人で挑めば魔人ブウに勝てると思ってるのかい?無駄だよ。ブウの強さは分かっただろう?諦めて潔く殺された方が楽かもよ?」
セル「お断りだね…。ようやく好条件の世界を見つけたのだ。みすみす手放すわけにはいかん」
バビディ「何を言ってるのかよく分からないけどしつこい奴らだね。やっちゃいな、ブウ」
ブウ「ほほーい!!!」
セル「……お前ら、目を瞑れ」
セルの指示通り、悟飯とバーダックは目を瞑ると、セルは両手を頭に添え…。
セル「太陽拳ッッ!!!!!」
ブウ「!!?っ」
バビディ「うわっ、眩しっ!!」
セルの頭部から強烈な光が発生し、ブウとバビディは一時的に視界を奪われることになった。
バビディ「お、お前ぇ…!一体何をしたんだぁ…!」
セル「お前ら、精一杯気を溜めろ。奴は私のように核さえ消せばいいわけではない。ヤツの再生能力は私のそれの完全なる上位互換だ。細胞一つさえ残っていればたちまち再生する」
超2悟飯「なんだって……!!?」
セル「だから地球の一部を壊すつもりでやれ。さもなくば、お前もお前の大切な存在も皆殺しにされるだろうな…」
超2バーダック「………やってやるよ。俺が運命を変えてやる…!!」
バーダックは気を精一杯解放し、自身の究極奥義であるスピリッツキャノンの準備をする。
悟飯もその様子を見て、同様にかめはめ波を生成し、それを肥大化させていく。だが、ここである違和感に気づく。
超2悟飯「お、おい!お前は…!!?」
セル「私は少しブウを追い詰める。ブウがダメージを受けている時、その傷を回復させる前にお前らの技を放て。そうすれば奴を倒せるかもしれん…」
超2悟飯「…………分かった」
セルはトドメを2人に任せてブウの前に移動する。
ブウ「むむっ…!お前!さっきはよくもやったな!」
バビディ「くひひ…!僕達の目を奪った隙に逃げればいいものを…!」
セル「逃げたところで地球が破壊されれば同じようなものだ」
バビディ「そうかい!無駄な抵抗だとようやく理解したか。ブウよ、さっさとそいつを殺してしまえ〜」
ドグォォオオオオオオオオオンッッ!!!!!!!
バビディ「うえええ!!!?」
超2悟飯「な、なんだ!!?」
超2バーダック「こいつは………」
突如、地面が大爆発をした。バビディの宇宙船が何者かによって破壊されたようである。
セル「ふはははっ!!流石サイヤ人と褒めてやりたいところだ。ベジータ」
超2ベジータ「ふん。貴様もいたとはな」
バビディ「べ、ベジータ!?」
宇宙船をぶち壊したのはベジータだ。これによって、悟飯、ベジータ、セル、バーダックという現在地球にいるメンバーの中でも最強クラスの4人が集結した。
セル「ベジータ。貴様もヤツの恐ろしさは分かっているはずだ。今バーダックと悟飯に気を存分に溜めさせている。私がブウをある程度追い詰めてから消し飛ばす作戦だ。お前も協力してくれるか?」
超2ベジータ「断る。あいつは俺がだしてしまったんだ。誰の手も煩わせん」
ベジータは無理矢理悟空と勝負してしまったせいでブウが復活したことに責任感を感じているようだった。
セル「馬鹿か…!!あいつの強さが分からんのか…!!?」
超2ベジータ「ああ。分かってるさ。俺じゃ敵わないことぐらいはな」
セル「なら何故………。もしや、サイヤ人の血か?」
超2ベジータ「まあ、そんなところだ」
セル「………じゃあいい。この4人の中で私を除けば貴様が最も大きな気を持ち合わせている。お前は勝手に動くがいい。私も勝手に動かせてもらう」
超2ベジータ「好きにしろ」
ドシューンッッ!!!
セルと話し終えると、ベジータはいきなりブウの顔に蹴りを深く突き刺す。
バビディ「うわぁ!?ブウ!!?」
今まで感じたことのない衝撃にバビディはブウが敗れてしまったのではと危惧してしまうが……。
ブウ「………」
何事もなかったかのように顔の凹みを修復する。
ガシッ…!
ブウ「ほお!!?」
超2ベジータ「だぁあああッッ…!!!!」
ベジータはブウの角を掴むと、それを引っ張ってブウの体をこちら側に持ってくる。そして殴る。ブウの角が伸びてまた縮んで体ごと戻ってくるが、またベジータが殴って伸びる。しばらくその繰り返しだった。
セル「……今は善戦しているが、ヤツが本気を出せば………。ベジータがここにいたのは幸運だった………」
ベジータの戦いぶりを少し観察したセルは、そのまま気を収縮させる。スパークを伴った金色のオーラが、ただの金色のオーラに変化する。
超2悟飯「セルのやつ…!何をしているんだ……!!?」
超2バーダック「………あいつはなんの考えもなしに行動するようなやつではない。恐らく、何か策があるんだろう………」
超2ベジータ「オラァ!!!!」
ドォォオオオンッ!!!!
何回か一連の動作を繰り返したベジータは、乱暴にブウを投げ飛ばすと、激突した岩山が崩れ、ブウは瓦礫の山に埋もれた。
バビディ「ぶ、ブウ!!?」
その様子にバビディは狼狽える。もしもブウがやられてしまったら、今度は自分の番なのだ。相手はどいつもこいつもダーブラを超えているであろう戦士達の集まりだ。バビディがいくら魔術の天才といえど、その戦士達に太刀打ちできるほど強くはない。
ガラッ…
しかし、ブウはこれまた何ともない様子で瓦礫の山を抜け出すと、遊び相手ができた子供のようにはしゃぎながらこう言う。
ブウ「お前、なかなか強い!もっと俺と遊べ!」
超2ベジータ「それ以上汚い口を開くな。この不細工野朗」
ブウ「ブサイク?なんて意味だ?」
バビディ「醜くてみっともない顔って意味だよ」
ブウ「………」
ブウがベジータの発言の意味を理解すると、少し湯気を出して手を振り回す。
ブウ「お前、俺の悪口を言ったな?もう許さないぞ!」
超2ベジータ「…………」
ベジータはブウに返答することなく、右手から膨大な気が凝縮された気功波を放つと………。
バチッッ…!!!!!
ブウ「ぎゃっ…!!!!!!」
その気功波はブウの腹を貫通した。
バビディ「なっ…!!!?なにぃ〜!!!!?」
超2ベジータ「ふっ………」
攻撃が決まってニヤけたベジータだったが、ブウは特に痛がる素振りもなく起き上がると、大きな穴の空いた腹を一瞬にして塞いだ。
超2ベジータ「ちっ…………」
ブウ「………今のは、ちょっと痛かったぞ。へへ………」
超2悟飯「………!!!!」
超2バーダック「やべぇぞ…!!!」
セル「ちっ…。もう少し瞑想をしたかったのだが………」
ブウ「お前なんか…………」
バビディ「ぶ、ブウ…?何を……?」
先程のベジータの攻撃がそれなりに効いたのか、顔に青筋を浮かべたブウは気を急激に解放し始める。
ブウ「嫌いだぁぁああああああああああああッッ!!!!!!!」
ドグォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!
超2悟飯「うわっ!!!!」
超2バーダック「伏せろ!!!!」
セル「くっ…!!」
バビディ「ば、バリヤ〜!!」
超2ベジータ「うお……!!?」
ブウは気を解放することによって、周辺を大爆発させる。あまりにも突然の出来事に、悟飯とバーダックは伏せることしかできなかった。セルはどこで覚えたのか分からないが、瞬間移動を用いて一時的に避難した。ベジータはブウのすぐそばにいたのでそのまま被弾した。一方で、バビディは魔術によるバリアを張ることによって窮地を凌いだ。
超2悟飯「………お、収まったか…?」
周りが静かになったことを確認した悟飯は、そっと起き上がる。するとそこにはスカッとした表情のブウと、息が荒いバビディ、傷だらけのベジータがいた。
超2悟飯「べ、ベジータさん…!!」
超2バーダック「待て。俺らの目的を忘れたか?」
超2悟飯「で、でも…!あのままじゃベジータさんが……!!」
超2バーダック「構うなッ!!ここで攻撃するチャンスを見逃せば、恐らく俺達は皆殺しにされるぜ?これがラストチャンスなんだ。こっちに集中しろ」
超2悟飯「くっ………」
悟飯はベジータを助けたい気持ちを抑えて、かめはめ波のチャージを再開した。先程のブウの攻撃によって大分乱れてしまったが、立て直すのにそこまで時間はかからなかった。
ブウ「ほほほう!ほほほう!」
バビディ「ふひひひひ!ベジータめ!ザマァ見ろ!僕の命令に逆らうからだよ〜!」
超2ベジータ「くっ………!あっ…!」
シュン‼︎
ブウ「うん?」
無抵抗のベジータを今まさに攻撃しようとしたブウだったが、セルが瞬間移動で戻ってきたことによって注意がそちらに引かれる。
セル「まさかあんな攻撃を仕掛けてくるとは……。だが準備はできた。究極の生命体であるこの私が、貴様を倒してやろう。光栄に思うがいい」
バビディ「ふん!お前も馬鹿だね!!魔人ブウの恐ろしさがまだ分からないのかい?」
バビディにベタ褒めされて鼻を伸ばすブウ。この様子だけを見るなら、ちょっとでかい子供のようだ。しかし、その正体は破壊と殺戮を楽しむ魔人だ。
セル「最初から知っていたさ。だから私は瞑想していたのだよ」
そう言うと、セルは気を解放する。相変わらずスパークを纏わないただの金色のオーラだが、一瞬にしてその金色のオーラが赤色が混ざったものに変化する。
セル「
ギャウウウウウッッ!!!!
バビディ「な、なんだ……!!!?」
そのまま気を上げるだけではブウには敵わない。だからセルは界王拳を使うことにしたのだ。
セル「10倍だぁあッッ!!!!」
ドォオオオオオオオオッ!!!!!
超2悟飯「!!?」
超2バーダック「これは…!いけるのか…!!!?」
セルはいきなり10倍に引き上げ、一瞬でブウの後ろに回り込むと…。
ドカッッ!!!!
ブウ「ぶあっ…!!!」
まずは蹴りを入れてブウを空中に飛ばすと、セルは先回りをしてブウを地面に叩き落とし……。
ドゴォォオオッッ!!!!!
ブウ「ふおおっ!!?」
重力を併用した蹴りを食らわせる。
ブウ「ふん!!」
拳を振るったが、ブウの拳は空を切るだけだった。
ドカッッ!!!
ブウ「!!?」
ガガガガガガッ!!!!!
セルが連続でブウの顔に拳を叩きつける音が辺りに響く。その様子を見て、バビディは焦るが、ブウは顔を赤くして湯気を口から吐き出すが、セルは吐き出される直前で引いた。
ブウ「お前確かに強い。でも、俺には勝てない!」
セル「それはどうかな?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!
セルの気が更に上昇することによって地響きが強くなる。
セル「瞬間的に出せるパワーはまだまだこんなものではないぞ?」
11,12,13,14……………
界王拳の倍率は更に増していき、ブウと互角の気の大きさになる。
超2バーダック「どっちも化け物か…!!」
超2悟飯「そ、そうか…!界王拳は精神を統一する必要がある……!!だからあんなところで瞑想を……!!!」
セル「20倍だぁああああああッッ!!!!!!!」
ブォオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!
セルは自身の限界である20倍にまで引き上げることに成功した。これでブウの戦闘力を上回ることに成功したわけだが………。
セル「(くっ…!やはりまだ瞬間的にしか出せん…!!継続的に引き出すのは10倍が限界か…?)」
やはり強大な力にはデメリットが存在するようで、20倍はほんの短時間しか使えなさそうだ。
セル「短期決戦といこうじゃないか!!!」
ドゴォォオオッッ!!!!
セルはブウを上空に殴り飛ばすと、追ってブウの腹に蹴りを入れる。圧倒的なパワーにブウの腹は耐えられなかったようで、大きな風穴が開く。
ガシッ
セル「まだまだ……!!!」
セルはブウの目にも追えないほどの速さで至る所に強力な打撃を与えていくと、ブウの体にもようやく傷が現れ始める。それでもセルは未だに攻撃をやめずに続行する。
セル「ぶらぁああッッ!!!!」
ドカッッ!!!
ブウ「ぶぅぅ…!!!」
一連の動作をしばらく行ったセルは、両手をブウに叩きつけて、空から突き落とす。
セル「はっ!!!!!」
ギャウウウウウッッ!!!!!
更にセルは界王拳を駆使して落ちるブウを追い………。
ドゴォォオオッッ!!!!!!
ブウ「ぐおおあっ…!!!!!」
ブウの顔に足を突きつけ、ブウの落下速度を加速させる。ブウが地面に叩きつけられることを確認したセルは…。
セル「はぁあああッッ!!!!」
気弾を連射する。気弾一つ一つには力が篭っており、スピードも無茶苦茶速い。今のブウにはとても避けられるものではなく、なす術もなく攻撃を受け続けるしかなかった。
ギャウウウウウッッ!!!!
セル「……!」ガシッ
ぼろぼろになったブウを掴み、悟飯とバーダックの方に投げつけると……。
超2悟飯「……!!!今だッッ!!!!!!」
超2バーダック「死にやがれッッ!!化け物がぁあああああッッ!!!!」
ドンッッ!!!!!!!
超2悟飯「波ぁああああああああああああッッ!!!!!!!!」
ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!
こちらに飛んでくるブウ目掛けて、2人の必殺技が容赦なく放たれる。
バチッッ!!!!!!
ブウ「ぶわぁあああああ!!!!?」
2人の技に接触すると、ブウは悲鳴をあげながらセルの方に押し出されていく。セルもそれを黙って見過ごすわけではなく………。
セル「かー…!!めー…!!はぁぁあ…!!!めぇぇええ…!!!!」
界王拳の効果でかめはめ波が高速で生成され、肥大化のスピードも尋常なものではなかった。
セル「波ぁああああああああああああああああッッ!!!!!!!」
セルの両手からも青白い光が放たれる。
ブウ「………!!!!!」
セルのかめはめ波と、悟飯のかめはめ波&バーダックのスピリッツキャノンがブウを挟むように身を削る。
ブウ「ぶわぁあああああああッッ!!!!!!!」
ドグォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンッッ!!!!!!!!
しばらく3人の技が拮抗した後、膨大なエネルギーに耐えきれずに大爆発を起こした。
シュイン…
セル「はぁ………はぁ………………はぁ……………………」
20倍界王拳の反動が大きかったのか、セルは大きく息を切らしながら界王拳を解除した。
超2バーダック「…………やったか?」
超2悟飯「ど、どうでしょうか………」
しばらく経って煙が晴れると、ブウの影は確認できなかった。悟飯とバーダックは辺りを飛んで確認するが、ブウの破片と思われるものも確認できなかった。
超2バーダック「こいつは………」
超2悟飯「や、やった…!!勝ったんだ…!!!!」
セル「くっ……!予想以上の反動だ…。これでヤツを倒せてなければ……」
バビディ「そ、そんな…!!ブウ!!!!!返事しろ〜!!!!!」
大声でブウを呼ぶが、返事をする声が聞こえることはなかった。
バビディ「そ、そんなぁ……。ぼ、僕の魔人ブウがぁ……………」
モクモクモク…
セル「な、なにッッ!!!!?」
超2悟飯「……!!!!!!」
超2バーダック「う、嘘だろ……?」
目に見えない大きさの破片が残っていたのか、不自然にピンク色の煙が浮上し、体の形を形成して………。
ポンっ…!
ブウ「………………」
明らかに激怒しているブウが復活した。
セル「な、なに……!!20倍界王拳のかめはめ波に、あの2人の全力の気をぶつけても倒せないというのか!!?」
シュン‼︎
セル「うおッ…!!?」
青筋を浮かべ過ぎて今にも顔が破裂しそうなブウがセルの目の前に現れた。
ブウ「ほぉおおおおおおおおッッ!!!!!!!」
ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!
予備動作なしでブウの口からエネルギー砲が放たれた。至近距離からそれをくらい、なおかつスタミナを大分消費したセルは避けることも防御することもできずに…………。
セル「そ、そんな……!!!バカなぁあああああああああああッッ!!!!!!!!!!」
ドグォォオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
呆気なく消滅してしまった……。
超2悟飯「なっ……!!セルが…!!」
シュン‼︎
ドゴォォオオッッ!!!!!!
超2悟飯「ギャアアアアアッッ!!!!!ぐあっ…!!!」
今度は悟飯の目の前に突然現れたと思ったら、悟飯の右腕がへし折られた。痛みに堪えきれずに叫ぶ悟飯を容赦なく乱暴に髪を掴むと……。
ブウ「お前も死ねッッ!!!!!」
ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!
超2悟飯「ぐわぁああああああああああああああああああッッ!!!!!!!!!!」
もう片方の腕から放たれた強烈なエネルギー砲を至近距離から食らった。そのままエネルギー砲に身を任せるようにして悟飯は吹き飛んでいく……。
その時、悟飯にとって
悟飯にとっては、五つ子は特別な存在であり、特に悟飯に告白をした3人は悟飯が恋愛に興味を持つきっかけになった。3人からの告白を受け、長い期間を経てようやく悟飯なりの答えを出すことができた。そんな彼女を守ろう。絶対に悲しませたりはしない。学園祭にその子に告白の返事をしよう。そう考えていた。
ところが、今は魔人ブウのエネルギー砲によって生死を彷徨っている状態。生きてその子の前に帰ってこれるか分からない状態であった。悟飯がエネルギー砲の威力に耐えきれず、意識を失った…………。
『………め…す…………ちゃ………です…』
(……ん?誰だろう…?誰かが僕に何かを言っている………)
『孫さん。あなたはまだこっちに来ちゃダメです』
(ま、待って…!!君は…!!!)
悟飯の意識が暗黒に落ちた中、見覚えのある少女が目の前に現れた。その子は悟飯の特別な子に酷似した容姿をしているが、あの子とはまた別の人物。その子の頭には、天使を連想させる輪っかが存在していた。
『あなたは私と違ってみんなを守れる力があります。どうか、私の分までみんなを守って下さい……』
悟飯はその子に押し戻された。意識せずとも浮いていたはずの体がどんどん落ちていく……。
(待って…!なら君も……!!!)
超2悟飯「ぐぅッ…!!!!」
悟飯はなんとか意識を持ち直したものの、エネルギー砲に押し出される現状を変えることは難しかった。
超2悟飯「ダメだ……!!ここで死ぬわけにはいかない…!!
ドグォォオオオオオオオオオオンッ!!!!!!
悟飯は自身に残らせた力を最大限に使ってエネルギー砲を爆破させた。これでようやく悟飯はエネルギー砲から解放されたのだが、もう飛ぶ力も残っておらず、重力に従って落ちていく……。
悟飯「みん……な……………」
完全に力を使い果たしたことによって超サイヤ人の状態を維持できなくなり、本来の黒髪に戻る。地面に落ちると、悟飯はゆっくりと意識を落とした…。
超2バーダック「クソ野郎…!ふざけやがって…!!」
ブウ「あとはお前だけか?」
セルも悟飯もブウに完封されてしまった。残るはバーダックとベジータのみであるが、ベジータの状況を見るに、まともな戦力になるのはバーダックしかいないが、バーダックだけではとてもじゃないがブウには太刀打ちできなかった。
バビディ「ひひひ!流石魔人ブウだよ!手強いあの2人もあっさりと倒しちゃったもんね〜!」
超2バーダック「くそ…!はぁあッ!!!」
バーダックは無駄だと理解していたが、ブウに向けて1発のエネルギー砲を撃つ。
ブウ「何だ今の?痛くも痒くもないぞ?」
当然のようにブウには効かなかった。
超2バーダック「だりゃあッッ!!!!」
ドゴォォオオッッ!!!!
今度は物理攻撃。ブウにアッパーを見事にくらわせたが……。
ブウ「ニヒヒ」
やはり効かなかった。
ブウ「ほっほっほっ!!」ポワッ‼︎
超2バーダック「……!!そいつは…!!!」
バーダックはブウが出したものを見て目を見開いて驚いた。何故か目の前の怪物が自分の究極奥義を扱おうとしているではないか。一度しか見せていないというのに、ここまで精度よく真似できるものなのだろうか……?これもまた、最強の魔人故の規格外のスペックなのかもしれない……。
ブウ「ほい!!」
ドンッッ!!!!!!!
ブウのはバーダックの見様見真似で再現をしたスピリッツキャノンを放った。
バチッッ…!!!!!
超2バーダック「自分の技でやられてたまるかよ……!!!!!」
度を超えたスピードで避けることは難しいと判断したバーダックは、思い切って受け止めるか弾くことにした。しかしパワーがありすぎて弾くことは難しかった。
超2バーダック「ぐぬぬぬっ……!!」
バーダックはなんとか堪えようとするが、どんどん後ろに押し出される。気を更に解放してもこの状況に変わりはなかった。
ブウ「お前、しぶといな。これならどうだ?」
そう言うと、ブウは両手を添えてあるポーズを取った。
超2バーダック「……!!そのポーズは…!!!」
ブウ「ほぉおおおうっ!!!!!」
ズォオオオオオオオオオオオッッ!!!!
掛け声こそ本家のそれとは全く別のものであったが、技自体はかめはめ波と遜色なかった。
超2バーダック「ぐぁあああああああああッッ!!!!!!」
スピリッツキャノンに加えてかめはめ波も受け止めることは流石にできずに技に飲み込まれてしまう。
超2バーダック「あ……が………ガッ……!!!!!」
『なんだ?怖い顔してもちっとも怖くないぞ?』
『これが超サイヤ人を更に超えた超サイヤ人を更に超えた、超サイヤ人3ってところかな………』
眉毛がなくなり、やたらと髪が長くなった悟空………。
『パンパカパーン!!正義の味方ゴテンクス様の登場だぜ!!!』
誰だか分からないが、同じく超サイヤ人3に変身している少年に……。
『良かった……。なんとか間に合ったみたいだな……………』
超サイヤ人に変身していない孫悟飯だったが、何故だか目の前の化け物を圧倒している孫悟飯。
どれもこれもバーダックが予知能力で見たものだった。
超バーダック「へっ……(仕方ねえ…。あとはガキ達に任せるとするか……………)」
ドグォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!!
遥か遠くで、地球全体を揺らすような大爆発が発生した。
バビディ「やったやった〜!流石魔人ブウだ!邪魔者が殆どいなくなっちゃったよ〜!」
ブウ「ほほほい!!」
超2ベジータ「くっ…!不死身の上に、これほどまでに強いとは……。もうお手上げだぜ………」
ようやく行動できるようになったベジータだったが、先程までのブウのやりたい放題な行動を見ると、自分では勝てないことが嫌でも理解できてしまった。
バビディ「おや?まだ生きてたの……?それじゃあ、最後の邪魔者を殺しちゃってよ、魔人ブウ」
ブウ「おっけー!!」
ピッコロ「………どうなっていやがる?あの馬鹿でかい気を持ったやつが魔人ブウなのか……!?」
クリリン「と、とてもじゃないが俺が敵う相手じゃねえよ…!!」
ダーブラが殺されたことによって、石にされたピッコロとクリリンは元に戻っていたが、悟飯とバーダックがやられる姿を見て、何もできずにただじっとしているしかなかった。
クリリン「な、なあピッコロ…?お前でも勝てそうにないのか……?」
ピッコロ「セルと悟飯とあのサイヤ人、更にベジータが協力したというのにあの様だ。俺1人が行ったところで無駄死にするだけだろう………」
クリリン「しかし……。悟飯の気が感じられないぜ………?」
ピッコロ「………もしかすると……」
悟飯は死んだのかもしれない。そう言いかけた時、2人のちびっ子がこちらに到着した。
超トランクス「あれ?ピッコロさんじゃん?」
超悟天「クリリンさんもいる?」
ピッコロ「お前ら!超サイヤ人を解け!見つかってしまうぞ!」
指示通りにトランクスと悟天は超サイヤ人を解除して元に戻ると、その場にしゃがみ込む。
トランクス「あれは……。パパだ!」
悟天「トランクス君のお父さんだよね?」
トランクス「あのピンク色のやつが魔人ってやつか?」
クリリン「ああ、あいつはやべぇぞ。ビームを出して相手を菓子にしたり、体に穴が空いてもすぐに再生するんだ」
トランクス「うぇ…!」
悟天「お、思ったよりもヤバそうだね………」
トランクス「ま、まあ!パパに任せれば大丈夫さ!」
ところが、ベジータは既に深傷を負った身であり、フルパワーを出し切ることができなかった。ブウに顔を殴られた後に、体の一部を引きちぎると、それをベジータに向けて投げる。投げられた体の一部が1人でに動き出し、ベジータに巻き付いた。
トランクス「あっ…!!!」
クリリン「あのベジータがあそこまで好き勝手にされるなんて……!!」
身動きの自由を奪われたベジータは、ブウに何回か蹴られた後、思いっきりのし掛かられた上に顔を何度も殴られる。その様子にトランクスが我慢できなくなり、立ち上がる。
ピッコロ「やめろ!お前が行っても勝てる相手ではない!!」
超トランクス「いやだ!!!」
超サイヤ人に変身したトランクスは、真っ先にベジータの方向へ飛ぶ。
超悟天「ま、待ってよトランクス君!!」
悟天もトランクスの後を追うように超サイヤ人に変身して向かう。
ピッコロ「くそ…!!!!」
超トランクス「だりゃあッッ!!!」
トランクスが力一杯ブウを蹴ると、この不意打ちは応えたようで、岩山を何個か突き破りながら吹き飛んでいった。
超トランクス「パパ!しっかりして!」
超悟天「おじさん大丈夫!?」
2人はブウの体の一部をベジータから引き剥がした。
超2ベジータ「お前ら……何故ここに…」
超トランクス「ここからは俺達であの魔人を倒そうよ!」
超2ベジータ「………ダメだ。お前らはどこかに隠れてろ」
超悟天「む〜…!!僕達だって結構強いんだよ!」
超トランクス「そうだよ!1人じゃ無理でも、3人でなら……!!」
超2ベジータ「…………」
しかし、トランクスや悟天よりも経験も単純な力も上であるバーダックと悟飯、更に一時的とはいえ、ブウの戦闘力を上回るセルが協力しても倒すことができなかった。ベジータはそのことを思い浮かべると、どうしてもいい反応ができなかった。
超2ベジータ「………トランクス。そういえば、お前を抱いてやったことがなかったな。抱かせてくれ」
超トランクス「えっ…?いきなりどうしたの?」
ベジータはトランクスの返答を待たずに優しく抱きしめる。
超トランクス「は、恥ずかしいよ……」
数十秒ほど抱きしめると、ベジータはゆっくりと、少し名惜しそうにしながら離れる。
超2ベジータ「………トランクス。ママを大事にしてやれよ」
超トランクス「えっ?それ、どういう………」
トランクスの言葉はそこで途切れた。ベジータが手刀を軽く頸に当てたことによって、トランクスは意識を失ったのだ。その証拠に、金髪から元の紫色の髪に戻っている。
超悟天「おじさん!どうしてトランクス君をぶったの!?ねえ!!どうして!!!?トランクス君のお父さんなんでしょ!!?なんで!!!?」
超2ベジータ「………悟天、だったか?悟飯のことはすまなかった…。恨むなら俺を恨んでくれ」
超悟天「えっ?どうしてそこで兄ちゃんが…?」
そして、悟天もその後の言葉は続かなかった。トランクスと同様に悟天もベジータの手によって気絶させられた。そして丁度いいタイミングでピッコロが現れた。
超2ベジータ「………バビディの野朗を始末したようだな」
ピッコロ「ああ…。魔人ブウも許せないが、最も許せなかったのはあいつだ。あいつが全ての元凶だからな……」
超2ベジータ「……そいつらを頼んだ」
ピッコロ「……お前、死ぬ気か?」
ピッコロの問いにベジータは無言で頷いた。そして、ベジータは死ぬ前に最後の質問をする。
超2ベジータ「なあ、ピッコロ。俺が死んだ場合はどうなる?カカロットのように体は残るのか?」
ピッコロ「……こんな時に慰めを言っても無意味だからはっきり言っておく。お前は人を殺しすぎた。だから地獄に落ちるだろう。地獄に落ちれば、体はなくなり、魂が浄化され、前世の記憶もなくすだろう………」
超2ベジータ「………そうか。残念だ………」
ベジータの質問が終わったことを把握したピッコロは、悟天とトランクスを抱えたままその場を後にした。
ブウ「おい待て!逃がさないぞ〜!」
超2ベジータ「おい待て!貴様の相手は俺だ!この醜い風船野朗め!!」
ブウ「……!!お前、また悪口を言ったな!!弱虫のくせに…!!!」
超2ベジータ「俺1人では地獄に行かん…。てめぇも道連れだ…!!」
こうして、ベジータの最期の戦い……。最初にして最後の誰かを守る為の戦いが幕を開けた…………。
ベジータvsブウは無茶苦茶名シーンだけど、原作と展開が変わらないんでカットします(無慈悲)。てかそうしないと余裕で100話超えちゃうと思います。ということで許して……。
次回は意外な展開です。戦闘シーンはあるけどあまりドラゴンボールっぽくないかもしれませんね。
実はここ最近になってドラゴンボールZカカロットをプレイしています。あのゲーム原作に忠実で凄い。1日中プレイしていますww。ただし原作では普通にあったグロ描写が大分軽くなってますけどね。追加コンテンツで未来の話もあるようなので、ブウ編まで終わったらそっちも是非プレイしたい…。