孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 前回のあらすじ…。
 一花が正気に戻り、ドラゴンボールによって四葉も生き返ったことによってなんとか明るい雰囲気を取り戻した風太郎と五つ子達。ところが、今度は悟飯が死んだと悟空から聞かされることになる。上げて落とすとはまさにこのことだった。二乃は泣き崩れ、三玖は最早精神の限界、五月は泣き叫ぶことしかできなかった。四葉や一花はそんな姉妹の姿を見て顔を曇らせる……。
 そんな時、脳内に直接バビディが語りかけてきたのだ…。



第82話 やっぱり悟空は強い

『平和に暮らしているところ突然悪いね〜。僕はある3人のバカどもに不愉快な目にあったから、その3人の居場所を教えてほしいんだよね〜。みんな目を瞑ってね?そいつらの顔を今見せるから』

 

脳内に直接聞こえてくる声に、世界中の人々は何事かと狼狽えるが、指示通りに殆どの者が目を瞑る。

 

『こいつらなんだけど見覚えあるかな?本人達は分かってるでしょ?早く出てきた方がいいよ〜?』

 

二乃「こ、これって……!!」

 

五月「トランクス君、悟天君にピッコロさん………ですよね?」

 

しかし、殆どの者がバビディとブウの正体を知らない。見知らぬ人に突然不愉快な目にあったから3人組を探してほしいと言われても、すぐに承諾する人はあまりいない。

 

『おっと、自己紹介がまだだったね?僕は魔道士バビディって言うんだ。君達の脳内に直接語りかけることも、映像を送ることができるのも僕の魔法のお陰ってことだよ』

 

バビディは自身の容姿を発信すると、次は魔人ブウの紹介に移る。

 

『そしてこいつが僕の家来の魔人ブウ。僕よりもうーんと怖いんだよ?怒らせない方が身のためだよ〜?』

 

二乃「こ、このデブがハー君を…!!!」

 

三玖「許せない…!!よくも、よくも悟飯を…………!!!!」

 

悟飯を殺した張本人の名前が出てきたことによって、三玖と二乃は隠す気のない殺気を放つが、バビディと魔人ブウには届かなかった。

 

『さて、本人達からの連絡もないし、早く出てこないとどうなるか見せてあげるね。魔人ブウ、打ち合わせ通りにやっちゃってよ』

 

『オッケー!!』

 

映像はバビディとブウがある街を見下ろしている光景に切り替わる。街の人々をブウが超能力か魔法で浮かび上がらせる。

 

二乃「な、何する気!?」

 

四葉「まさか、突き落とす気じゃ…!?」

 

それだけならまだマシだったかもしれない。ある意味もっと残酷な方法で人を殺した。

 

『キャンディになっちゃえ!!!』

 

ツノから放たれたビームによって、人々が一瞬にしてキャンディに変えられると、魔人ブウは一気にそれを吸い込む。ゆっくり舐めるようなことをせず、ガジガジと噛んで一瞬で食事を終了させてしまう。

 

一花「う、嘘………!!!!」

 

三玖「た、食べられちゃった…!!」

 

ピッコロ「くそ…!!バビディの野朗…!!!」

 

『こんな感じで名乗り出てこない場合はお菓子にされて食べられちゃうよ〜?それじゃ、仕上げに掃除しちゃおうか。ブウ!』

 

『ほい!』

 

快諾したブウは、息を目一杯吸い込んで腹を膨らませる。

 

ブォオオオオオオオ!!!!

 

溜めた空気を一気に吐き出して街を瓦礫の山へと変貌させた。息を吹くだけでこの威力だということは、魔人ブウがそれだけ強大な力を持っていることを意味していた。人々はその光景を見て魔人ブウの恐ろしさを理解してしまった。

 

『あれれ?かえって散らかしちゃったかな?まあこんな感じで街が滅茶苦茶にされたくなかったらアイツらの居場所を教えてね〜?』

 

バビディが魔法による通信を切ろうとした時、おっと言い忘れてた、と言って補足説明に入る。バビディの説明によると、バビディと話したいと念じればコンタクトが取れるとのこと。その説明をした直後に一本の連絡が入ったようで………。

 

『なになに?どうしたの?』

 

『その人達なら本日開催された天下一武道会に出場していました。名前は紫色の髪の子がトランクス。独特な髪をした子が孫悟天。ターバンとマントを羽織った顔色の悪い人はマジュニアです』

 

『えっ?名前なんてどうでもいいんだよ?今の居場所か住所を教えてほしいんだけど?』

 

『えっ?いや、それは…………』

 

『えっ?まさかそんなことも知らないのに僕に連絡を入れてきたの?』

 

呆れるようにバビディがそう言った途端、映像はバビディから天下一武道会のスタッフに移る。

 

『あがが……!!!!』

 

するとすぐにスタッフはもがき始め、頭部が不自然に膨らみ始める。やがて膨張に耐えきれずに破裂して首から大量の出血をする。

 

二乃「きゃああああッ!!!!!!」

 

零奈「みなさん!見ない方が賢明です!!」

 

四葉「ひ、酷い………!!!」

 

人が死ぬ瞬間を滅多に見ない五つ子、上杉一家の中には吐き出しそうになっている者もいた。

 

『こんな感じでつまらない報告だったら殺しちゃうからね?念の為にもう一度言うよ?』

 

そう言うと、バビディは映像を再び流して、トランクス、悟天、ピッコロの順に容姿を公開していく。

 

『こいつらの居場所か住所がわかる人がいたら連絡してね〜?早くしないと魔人ブウが全人類を滅ぼしちゃうからお早めにね〜!』

 

『ばいばーい!!』

 

そんなブウの陽気な声を最後に映像は途切れた………。

 

ピッコロ「くそ!バビディめッ!!」

 

四葉「あんな酷いことをするなんて…!許せない……!!!」

 

零奈「それは私も同感です………」

 

クリリン「なあ悟空。ふと思ったんだが、トランクスと悟天はどうだ?」

 

悟空「えっ?何がだ?」

 

クリリン「フュージョンだよ!あの2人なら気も体格も大体同じくらいだろ?丁度いいと思うんだけど………」

 

悟空「……!!それだッ!!でかしたぞクリリン!!」

 

ポポ「それ、俺が言おうと思ってたのに………」

 

出番を奪われたポポが何かを嘆いていたが、今はそれを気にするほど平和ではない。

 

ピッコロ「しかしどうする?その2人が修行している間に下界にいる人々は殺されていく………」

 

悟空「でぇじょぶだ。ドラゴンボールで生き返れる」

 

ピッコロ「しかし、破壊された街は…」

 

悟空「それもドラゴンボールで元に戻る」

 

デンデ「いえ、待ってください。先程の願いで一度に沢山の人を生き返らせてしまいました。そうなると4ヶ月後に叶えられる願いの数は1つだけかと……」

 

悟空「えっ?そうだったか……?いや、それならみんな元に戻してって願えばいいんじゃねえか?」

 

ピッコロ「それなら確かに……。いや、しかし…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢を見ていた。あの日の夢を……。

 

『・・・・・』

 

『えっ?何で君を選んだかって?それはね…………』

 

長い時間を経て、ようやく僕が出した答えで、3人に返事をするあの日のこと……。選ばれなかった2人は泣いているのは分かった。慰めようと思ったけど、余計な気遣いは寧ろ傷つけるだけだと言われた。だからと言って誰も選ばないと言えば、彼女達を長期的に傷付けていたに違いない。そう考えたから僕は1人を選んだ。選ばれた時の彼女の顔は今でも忘れない。これから先、どんなことがあっても必ず君を守る。僕は君のことが……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟飯「……!!!!」

 

界王神「よかった!間に合った!!」

 

キビト「魔人ブウの攻撃を受けてよく生存していたな…」

 

悟飯が目を覚ますと、目の前には界王神とキビトの姿があった。界王神はともかく、キビトはダーブラに殺されたはずである。どうしてはこの場にいるのか不思議で仕方なかった。

 

悟飯「あれ……?なんであなたが生き返っているんです?もしかしてそういう能力があるんですか?」

 

キビト「いいや。私にも分からん。気がついたら生き返っていた」

 

界王神「目を覚ましたばかりのところ申し訳ないのですが、私に付いてきてくれませんか?悟飯さんに案内したいところがあるので」

 

悟飯「えっ?はい。分かりました」

 

キビトと共に悟飯は界王神の後を追いかける。しかし、キビトは悟飯の格好を気にしているのか、何度もこちらを見てくる。

 

キビト「………聖なる界王神界でその格好は如何なものか………」

 

そう言うと、キビトは悟飯を指差しながら服装を変えた。

 

悟飯「えっ?なんですかこれ?」

 

キビト「うむ。せめて服装はその場に相応しいものにせねばな」

 

悟飯「なんかこれ、キビトさんとペアルックみたいですね…………。(そういえば三玖さんとペアルックになったこともあったっけ………)」

 

 

そのまま移動し続けると、ある崖に辿り着く。そこには一つの剣が突き刺さっているのが確認できる。

 

キビト「ほ、本当にゼットソードを…?」

 

悟飯「ゼットソード…?なんですそれ?」

 

界王神「我々界王神の間で伝えられている伝説の剣です!これを引き抜けた人には凄い力が与えられるとか…!」

 

悟飯「なるほど!僕がこの剣を抜いて魔人ブウと…!」

 

界王神「そういうことです!」

 

悟飯「よ、よーし!」

 

ゼットソードを引き抜こうとする悟飯だが、思いの外硬くて抜くことができなかった。

 

悟飯「おー!いちちち…!これ相当重いですね…!!」

 

界王神「はい……。私も試してみましたが、抜ける気配は………」

 

キビト「ふん。人間如きにこの伝説の剣が引き抜けてたまるものか」

 

そう言って人間である悟飯を見下すキビトだが………。

 

超悟飯「はっ!!!!」

 

悟飯は超サイヤ人に変身をし、さらに気合いを入れて準備する。

 

キビト「超サイヤ人か…。無駄だ。人間であるお前にはな………」

 

界王神「キビト、黙って見てごらんなさい」

 

目上の者にそう言われたキビトは大人しく悟飯を見守ることにする。剣を掴んだ悟飯は先程と同じように引き抜くのに苦労するが………。

 

グググッ

 

超悟飯「うおおお……!!!!」

 

少しずつ、少しずつ剣が上向きに動くのが確認できる。

 

界王神「おおッ!!これは…!!!」

 

キビト「ば、馬鹿な!!人間に引き抜けるわけが……!?代々の界王神様方も引き抜けなかったというのに!?」

 

 

シャキン……!!

 

超悟飯「はぁ………はぁ………………」

 

気を一気に解放すると、剣が一気に引き抜かれて、その刀身を顕にする。

 

キビト「なっ……!?」

 

まさか人間に引き抜けるとは思ってもみなかったのか、キビトは腰を抜かして驚愕している。界王神はただ純粋に感心している。

 

界王神「流石ですよ!!どうです!?何か変化は!?」

 

伝説の剣を引き抜けた悟飯に対して興奮気味に質問する界王神だが…。

 

悟飯「……いえ、特に…。でもこの剣は重いですね…!!もしかすると、この剣を持ちながら修行すればいいのかもしれませんね…!!」

 

悟飯は不器用に剣を振りながらそう呟くと、界王神は納得するような素振りを見せる。途中キビトに剣を振るうのが遅いと馬鹿にされるが、悟飯が剣をキビトに持たせると、キビトは持つことすらできずに地面に落ちる。

 

……そんな調子で悟飯は界王神界で修行をすることになった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………。

 

「…………ここはどこだ?私は……。どうやら死んでしまったようだな………」

 

天使を連想させる輪っかを頭上に浮かべている緑色の人造人間セルは、自身の状況を冷静に分析する。

 

セル「…それにしても、私の後ろに凄い行列ができているな…。魔人ブウに殺された地球人か…?」

 

そんなことを呑気に考えていたが、ようやくセルの番がやってきた。ここで閻魔大王の審査によって、天国に行くか地獄に行くかが決定される。

 

閻魔「…どうやらお前は別世界で様々な悪事を働いたそうだな。お前は地獄行きとする」

 

セル「(それでいい……。私は奴に会いたいのだからな………)」

 

地獄行きが決定したセルは、穴が開いて落とされる。すると地獄に到着するのだが、鬼を振り払ってある場所に向かっていった…………。

 

 

 

 

 

 

 

戻って現世…。丁度悟天とトランクスが目を覚ましたところに、悟空が現状を2人に説明しているところだ。

 

悟天「兄ちゃんが、死んだ……?」

 

トランクス「パパも死んだって…?嘘、だよね……?」

 

悟空「………悪りぃけど、嘘じゃねえんだ……」

 

悟天「う、嘘だ!!兄ちゃんが死ぬはずないもん!!うわぁああああああああ!!!!!!!」

 

トランクス「パパがあんな奴なんかに…!!!」

 

悟空「……泣きてえ気持ちも分かるが、今はその時じゃねえ!悔しかったら仇を打つ為に修行すんだ!いいな?」

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、悟天とトランクスがフュージョンの特訓に打ち込むことになった時のこと……。

 

二乃「嘘よ…!嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よッ!!!!!!」

 

三玖「もう…。嫌だ…!!悟飯がいない世界なんて……!!」

 

零奈「二乃、三玖……。どうか気を確かに………………」

 

未だに泣き続ける二乃と三玖のケアをする零奈だが、大切な人物が死んだ時どうするべきかは流石に分からない。その為、これといった言葉をかけることはできなかった。

 

四葉「み、みんな………。私がもっと強ければ……!!魔人ブウを倒せるだけの力があれば………………」

 

一花「……いや、四葉。私のせいなんだよ………」

 

四葉「えっ……?」

 

風太郎「どういうことだ…?まさか、お前が悟飯を殺したのか……?」

 

一花「ううん。そうじゃない……いや、結果的にはそうなるのかもしれない…。あの魔道士は確かこう言っていた…。『ダメージを受けた分のパワーは魔人ブウの復活のエネルギーとして使われる』って………」

 

四葉「えっ?それって…………」

 

つまり、四葉と一花が戦った際に、四葉にダメージを与えたことによって、一花が少なからず魔人ブウの復活に貢献していたことを意味していた。

 

一花「私、本当に取り返しのつかないことをしちゃった……。私なんかがいなければ、四葉は死ぬことなんてなかったし、みんな悲しまなかったんじゃ…?」

 

風太郎「お、おい一花………!」

 

一花「寧ろこの場にいていいのか分からないよ……?私は殺人者なんだよ?極悪人なんだよ……?それなのに魔人ブウの被害者ヅラしてここにいるなんておかしいよ……。今からでも殺されに……」

 

風太郎「ま、待て一花!!」

 

一花「止めないでフータロー君。私は私自身がしたことが許せないの…。姉妹にも顔向けなんてできないよ…………」

 

四葉「やめて!!!私は気にしてないから!!そもそも私を殺したのは一花とはまた別人なんだよ!!!」

 

一花「それでも!!あの人格は私から生まれたことに変わりないんだよ!?なら私のせいだよ!!!!」

 

悟飯の死、一花の闇堕ち、四葉の死が姉妹の精神の崩壊に拍車をかけていた。短時間であまりにも重い出来事が連続して起きすぎている。こういった事態に慣れているブルマ達はまだマシな方だったが、五つ子達はあくまでもまだ一般人。こうした事態には慣れていなかった。流石のZ戦士達も、この状況を見るに堪えなかった。

 

四葉「どうしましょう…。私が力不足なばかりに………」

 

風太郎「いや、お前のせいでもないさ……。これに関しては、全部魔道士バビディって奴のせいだ………。本来ならお前らが気に病む必要はないんだ…」

 

一花「そう言われても………」

 

風太郎「あ〜……!!少しでも罪悪感を感じるなら二乃と三玖と五月をどうにかしてこい!!」

 

一花「………うん。分かった」

 

まだ納得していない一花だったが、取り敢えず今は二乃、三玖、五月の3人を慰めに行く。

 

風太郎「くそ……!!なんで死んじまうんだよ、悟飯……!!!」

 

四葉「上杉さん…………」

 

 

 

 

 

 

そして同時刻。バビディとブウが別の街を破壊したのだが、精神が不安定な五つ子達が気にしている場合ではなかった。さらに、トランクスと悟天にフュージョンの稽古をつけさせるのはいいとして、ある問題が発生していた。

 

悟空「そっか……。確かにドラゴンレーダーがないと、ドラゴンボールを集められなくなっちまう………」

 

ブルマ「ドラゴンレーダーなら家にあるわ。今から取りに行かないと……」

 

そんな時だった……。

 

『やっほー。みんなに良いお知らせだよ〜?さっき3人の顔を見せたじゃない?そのうちの紫色の髪をしたガキはトランクスって言うんだけど、そいつの住所が西の都っていうところらしいんだよね〜。ということで、その街を破壊しちゃおうかな〜?』

 

バビディがそんなことを言ったのだ。

 

悟空「やべ…!!」

 

ピッコロ「まずいぞ…!今ドラゴンレーダーがなくなってしまったら…!!!」

 

悟空「………トランクス。おめぇはレーダーを探してこい」

 

トランクス「えっ?でも、おじさんはどうするのさ?」

 

悟空「オラは魔人ブウを食い止める」

 

悟天「えー?そんなことできるのー?気絶して何もしてなかったのに?」

 

魔人ブウが暴れ、悟飯とベジータが身を呈して戦っていたというのに、悟空だけが気絶していたということで、ちびっ子2人から辛口な評価を受けていた。

 

悟空「ああ。ちょっとくらいなら大丈夫さ」

 

トランクス「本当に〜?」

 

そう言うと、悟空は魔人ブウの気を頼りに瞬間移動した………。

 

 

 

 

バビディ「ななっ!?お前は…!!」

 

悟空「よう、バビディ」

 

バビディ「ベジータに殺されたと思っていたけど、生きていたんだね…。そういやお前にお礼しなきゃね。お陰で魔人ブウが復活したんだからね」

 

悟空「……オラもベジータも甘く見ていた。魔人ブウがここまで凄え奴だとは思っていなかった………」

 

ブウ「えっへん!!」

 

バビディ「当たり前だよ。僕のパパが作ったんだぞ。で、何しに来たんだ?」

 

悟空「なーに。ちょっと忠告しに来ただけさ」

 

バビディ「忠告ぅ〜??この僕達に〜?これは面白いよ!そうだ!地球のみんなにも聞かせてあげよう!!」

 

バビディは何かを思いついたように魔法を発動させ、地球にいる者全員に悟空の姿が映るようになる。

 

悟空「いいか!おめぇの探しているあの3人は近いうちに絶対現れる!約束する!!」

 

バビディ「なんで待つんだ?何か企んでいるのかな?」

 

悟空「ああ……。おめぇらを倒す特訓をしているんだ」

 

バビディ「だははは!!面白いこと言うね〜?僕達を倒すだってさ、ブウ」

 

ブウ「かかかかかっ!!!!」

 

悟空の発言が余程面白かったのか、2人は腹を抱えて大笑いをする。

 

バビディ「そんなに待つわけないだろバーカ。すぐにここに連れてこい。でないと地球人を殺し続けるよ?そもそも僕達は破壊行為そのものも楽しんでいるんだけどね」

 

悟空「……だろうな。じゃあオラもちょっとだけ抵抗させてもらおうかな…」

 

悟空に戦意があることを把握したバビディは、ブウに戦うように指示するが、ブウは口笛を吹くだけで何もしようとしない。何度も命令されてようやく戦う気になった。

 

悟空「…………」

 

その様子を見て、悟空は思ったままのことを口にする。

 

悟空「おめぇ、そんなに強えのにバビディの言いなりか?」

 

バビディ「こら!余計なことを言うんじゃないよ!!ブウは僕の家来なんだから言うことを聞いて当然だよ!!」

 

ブウ「…………」

 

バビディ「な、なんだ?また封印されたいのか?」

 

ブウ「………俺を封印したら、お前はあいつに殺されるぞ?」

 

いつ知恵をつけたのだろうか…。ブウはど正論を言ってバビディを黙らせる。

 

ブウ「でも、あいつを殺してやる。良い子みたいだから嫌いだもーん」

 

バビディ「ほっ…………」

 

結果的にバビディの思い通りになり、安堵する。

 

悟空「ちぇ、しょうがねえな……」

 

あわよくばブウがバビディに反抗して破壊活動をやめさせることができるのではないかと考えた悟空だったが、その作戦は無駄に終わったため、当初の予定通り魔人ブウと戦うことにした。

 

超2悟空「……!!!!」

 

悟空が超サイヤ人2に変身すると、先程まで悟空の実力を疑っていた悟天とトランクスに変化が起こる。

 

超トランクス「す、すげぇ…!!パパと同じくらいの気だ…!!」

 

トランクスは速やかにレーダーを回収するために超サイヤ人に変身していた。

 

バビディ「無駄だ無駄!ベジータもそれをやってたけど無理だったんだぞ?」

 

このバビディの発言はごもっともで、あの時のベジータと悟空は全くの互角だった。故に、今の悟空でも恐らくブウに勝てないだろう。しかしそれが分からない悟空ではない。

 

超2悟空「………なら、超サイヤ人を超えた超サイヤ人をもう一つ超えてやるか…………」

 

 

 

ピッコロ「な、なに!?超サイヤ人を超えた超サイヤ人を、更に超えるだと!?」

 

クリリン「じょ、冗談だろ…?更にその先があるなんて……なあ?」

 

四葉「う、嘘ですよね……?今よりも強くなるんですか………?」

 

悟空の発言をバビディの魔法を通して聞いていた各々は驚く。今でも十分強いというのに、更に強くなれるというのだ。本来なら他の4人もこの発言に対して何らかの反応を示していたはずだが、一花は少し前までの自分がしてきた行いに対する悔い、他3人は悟飯が死んでしまったことによってそれどころではなかった。

 

 

バビディ「なに?スーパー……なんだって?」

 

超2悟空「超サイヤ人だ。せっかくだから一から教えてやるよ」

 

そう言うと、悟空は一旦超化を解除して黒髪に戻る。

 

バビディ「なんだ?諦めたのか?」

 

ボォオオッ!!

 

超悟空「まずこれが超サイヤ人だ」

 

ボォオオオオッ!!!

 

超2悟空「そしてこれが超サイヤ人2だ」

 

バビディ「ちっとも変わってないじゃないか?それがなんだって言うんだい?」

 

超2悟空「いいことを教えてやるよ。超サイヤ人は通常時の大体50倍の戦闘力になるんだ。超サイヤ人2は更にその2倍だ。つまり、通常時と比べたら100倍だな。そして、次に変身する奴は更にその4倍の戦闘力になる………これが………!!!!」

 

グゴゴゴゴゴゴッ…………!!!!

 

悟空が力むと地球全体が揺れ始める。

 

 

 

 

ピッコロ「な、なんだ……!!?」

 

クリリン「マジなのか悟空!?」

 

零奈「信じられない……!!気が確実に膨れ上がっています………!!!!」

 

四葉「あなた達は一体どれだけ強くなるんですか……!!?」

 

 

 

超2悟空「うぁぁああああ……!!!」

 

超サイヤ人2まではスムーズに変身できていたが、3になると変身するだけでも時間を要する。悟空自身も超サイヤ人3にはまだ慣れておらず、現世で披露するのはこれが初めてとなる。

 

世界中では悟空の気の膨張に伴って、海が揺れ、大地が大幅に揺れ、建物に至ってはガラスが割れたりヒビが生えたりする。中には崩れる建物もあった。

 

その間に悟空の髪が少しずつ、確実に伸びていき、眉毛が段々と薄くなっていく………。

 

バビディ「な、なんだぁ!?」

 

気を感じることのできないバビディでも、今回の変身は今までのものとは違うことを悟る。

 

超2悟空「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!!!」

 

 

ボォオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

超3悟空「………………」

 

バビディ「な、なんだぁ…!?」

 

ブウ「そんな怖い顔をしたってちっとも怖くないぞ」

 

超3悟空「待たせたな…。これが超サイヤ人3だ。まだこの変身には慣れてねえから随分待たせちまったな………」

 

 

 

 

ピッコロ「な、なんだと………!!!」

 

クリリン「これが、悟空なのか……!?」

 

ヤムチャ「あいつどこまで強くなれば気が済むんだ……!?」

 

亀仙人「凄まじい気の嵐……。今までの超サイヤ人とは違うということか……!」

 

零奈「あれほどの気を持つことができるなんて……。一体どんな修行をしたら…………」

 

四葉「少なくとも私じゃ想像もできないよ…………」

 

悟空の新たな超サイヤ人を見た反応は殆ど同じであった。今回は見た目も大幅に変わっていることから、かなりインパクトがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その悟空の凄まじい気の嵐は界王神界でも感じ取ることができるほどのものだった。

 

超悟飯「こ、これはお父さんの気!?なんてパワーだ……!!!」

 

キビト「この聖域にまで届くとは…!!」

 

界王神「これなら魔人ブウを倒せるかも…!!」

 

 

 

 

バビディ「ふ、ふん!2だか3だか知らないけど、それがどうしたって言うんだい?あんなのあっさりと片付けちゃえよブウ!」

 

超3悟空「そうだ……。さっさとやろうぜ………」

 

バビディ「へっへっへ〜!僕を通じて地球中の人間どもが見ているんだ!恥をかかせてやれ〜!!」

 

 

 

 

シュン‼︎

 

ブウ「……!!!!」

 

一瞬何をされたのか認識できなかった。魔人ブウは悟空達のように気を認識しているわけではない。ただ扱えるのと認識できるのは訳が違う。悟空の莫大な戦闘力にブウは気づいていない。

 

目の前の孫悟空というサイヤ人は、最強であるはずの魔人ブウと同じ土俵に立っているのだ。いや、もしかすると魔人をも上回っているかもしれない…。

 

バビディ「ぶ、ブウ!?」

 

ガシッ!!

 

悟空はブウのツノの部分を掴んで頭部を殴る。するとブウのツノの部分が伸びるので、それを利用して悟空は何度もブウの頭部を殴り続ける。その後にぶん回して思いっきり投げつける。

 

投げつけられブウは建物に叩きつけられ、その建物は当然のように崩れる。しかし不死身の魔人ブウがこの程度で死ぬはずもなく、瓦礫の山から抜き出したら、ベジータが使っていた気弾の連射を利用する。

 

超3悟空「これは……!!!」

 

悟空はその攻撃を慣れた手つきで弾いたり避けたりする。だが、少し戦っただけで相手の技を扱えるとなると、今までの敵とは一味も二味も違うということになる。

 

超3悟空「かー…!めー……!!はー…!!めぇぇえ…!!!!

 

波ぁああああああああああッッ!!!!!!

 

ズォオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!

 

悟空は一気に気を溜め、魔人ブウを消滅させる勢いで巨大なかめはめ波を放った。

 

ブウ「……!!!」

 

しかし、ブウは直前で避けた。外れた悟空のかめはめ波は遠くの海に着弾し、大爆発を起こした………。

 

バビディ「あ、あぶな〜…!!こいつは今までの奴らとは格が違うかも…!!」

 

主人であるバビディが焦っている中、魔人ブウは未だに余裕の笑みを崩さない。そもそも魔人ブウ自体が緊張感という概念が存在しない生き物である。

 

ブウ「にひひ!」

 

無邪気な笑顔を浮かべたブウは、悟空がかめはめ波を放つ際に取ったポーズを真似て、光の玉を作り出す。

 

超3悟空「……!!!!」

 

ブウ「ぶぅうううううッッ!!!!」

 

ズォオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!

 

ブウの両手から放たれたかめはめ波は悟空に向かってまっすぐ突き進んでいくが………。

 

超3悟空「ちっ…!!!!」

 

悟空はなんてことないといった様子でそれをブウに向けて跳ね返す。

 

ブウ「にぃ…!」

 

ブウもまた同じようにかめはめ波を弾き返すのだが、その方向が……。

 

バビディ「うわぁ!!危ないだろ魔人ブウ!!」

 

なんと、主人であるバビディがいる方向であった。バビディは運良く避けることができたが、その先には街があった。かめはめ波の方向を変えるものは誰もおらず、そのまま街全体がかめはめ波の餌食となった……。

 

超3悟空「しまった……!!!!」

 

バビディ「あーあー……。あれで地球の10分の1はなくなったんじゃない?とんだ正義の味方だよね〜?」

 

 

 

 

 

 

そんな戦闘の様子をバビディの魔法を介して見ていた者達は、皆驚くしかなかった。特に、悟飯がセルやバーダックと共闘しても手も足も出なかった様子を見ていたピッコロとクリリンとっては、悟空がたった一人でブウと互角以上に戦っていることに恐怖さえ覚えた。

 

ピッコロ「どっちも化け物だ…!!」

 

ヤムチャ「この調子なら、悟空でも魔人ブウを倒せるんじゃ……?」

 

四葉「これなら絶対いけますよ!!」

 

はたして、地球の運命は如何に……?

 




 次回まではほぼ原作通りとなりますが、それ以降は原作とは大きくかけ離れた展開になる可能性があります。というのも、84話以降はまだ書けてないからなんとも言えないだけなんですけどね。でも77話や80話のような感じで新たなイベントというかストーリーも作り出したいので帰るつもりです。
 超3悟空vsブウに関してはカットしてもよかったんですけど、なんかそんな気にはなりませんでした。ただ他の戦闘(特にオリジナル展開のやつ)に比べると大分端折ってますけどね。てかそうしないと本当にペースが遅くなるんですよね。だってブウ編が始まってもう10話超えたんじゃないですか…?いや、正確にはまだかな…?あまり変に引き伸ばすようなことはしたくないんですよね…。でも要所を取り除くわけにもいかない…。難しいネっ!!

 ちなみにセルが地獄行きになってる件の補足。彼は誕生時の世界では結構派手に暴れていました。そして恐らく閻魔様の仕分けシステムは、多分魂に経歴的なものが刻まれてるんじゃね?という考えの元こうなりました。

 今83話までしか完成してません。ストックピンチです…。ペース落ちたらすみません…。でもあと少しで84話は完成しそうなのでなんとかなりそう……?取り敢えず無理しない範囲で頑張ります。
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