孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 前回のあらすじ

 魔人ブウ同士で分裂してしまい、悪の方に吸収されて更に強くなった魔人ブウは、気を察知できるようになってピッコロ達のいる神殿まで辿り着いてしまった。ピッコロはなんとか時間稼ぎをするも、それも少ししか効果はなく、ゴテンクスと魔人ブウは精神と時の部屋で戦わせることとした。
 そして、色々あって精神と時の部屋に閉じ込められたはずの魔人ブウが現世に脱出し、天界にいた者の殆どがチョコにされて食べられてしまった。最後にチョコにされた風太郎だけは、五つ子と零奈が融合して爆誕した真の完全体零奈によって一命を取り留めた。真の完全体として戦った一花と三玖は、魔人ブウ相手に互角にやり合っているが………?



第85話 融合戦士の力

ブウ「ぐぬぬぬ……!!!」

 

体を再生させた魔人ブウが再び三玖の前に現れた。

 

ブウ「ぐがぁああああッ!!!!」

 

完全に冷静さを失った魔人ブウが突進してきた。三玖はその状況を冷静に把握して次の一手を打つ……。

 

三玖「…………中野三玖、いざ参る」スッ

 

今度は右手から刀の形をした気の塊を出現させた。

 

三玖「はあッ!!!!」

 

ズバッ!!!!!

 

ブウ「!!!?」

 

それを至近距離で振り回して魔人ブウの体を一刀両断した。

 

ブウ「グギギ……!!!!」

 

ブウは頭から湯気を噴き出しながら切断された体をくっつける。最強になったはずの自分と互角に戦っている目の前の存在が気に入らないのだろう。

 

ブウ「がぁあああッ!!!!!

 

三玖「……!!!!!」

 

魔人ブウはさらに気を解放して三玖に詰め寄る。

 

ドカッッ!!!!

 

三玖「くっ…!!!」

 

ドゴォッ!!!!!

 

三玖「うっ…!!!!!」

 

三玖の場合だと接近戦は苦手なのだろうか。魔人ブウの攻撃を上手くいなすこともできずにまともに受けてしまう。

 

 

ピュン‼︎

 

ブウ「!?」

 

しかし、またしても突然姿を変える。今度はセミロングにツーサイドステップというヘアスタイルで、両サイドに蝶型リボンをつけた少女、二乃の姿に変わる。

 

二乃「よくもやってくれたわねッ!!!!!」

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!!!

 

 

ブウ「ぐがっ……!!!!!」

 

二乃から放たれた重い一撃が魔人ブウの顔面に向かって放たれた。

 

ブウ「ぐぁあああああッッ!!!!!」

 

不死身生物でもこれは痛かったのか、顔を抑えて悶絶していた。ところが、二乃は容赦なく追撃していく。

 

ドカッッ!!!!

 

二乃「その程度で叫んでるんじゃないわよ!!!」

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

ブウ「ぐおっ……!!!!」

 

二乃「あんたに殺されたハー君はね…!!!!」

 

ドカッッッッ!!!!!!!

 

二乃「もっと痛い目にあったのよ!!!!苦しいめにあったのよッッ!!!!!!!!」

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!!!!

 

二乃の一撃一撃が重く、魔人ブウの体に確実にダメージを蓄積させていく。しかもその一撃は重いくせに素早いため、避けることも困難だった。

 

ブウ「ばあッッ!!!!」

 

ボンッ!!!!!!

 

二乃「きゃ…!!!!!」

 

ブウは一旦砂埃を発生させて二乃から距離をとった。二乃相手には近接戦闘は不都合だと察して遠距離戦に切り替える。

 

ブウ「お前なんか死ねぇえええ!!!!!」

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!

 

魔人ブウは、以前悟飯やセルとの戦いで学習をしたかめはめ波を二乃に向けて容赦なく放った。だが……。

 

二乃「ふんッ!!!!」ボォオオッ‼︎

 

二乃は一気に気を解放すると、なんと自らかめはめ波に突っ込んだ。

 

ブウ「なに!?馬鹿かあいつ!!?」

 

二乃「だぁあああああああああああああああッッッッ!!!!!!

 

 

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!

 

 

物凄い轟音をたて、二乃はかめはめ波を掻き分けながら魔人ブウに接近する。

 

二乃「うぉりゃあッッ!!!!!!!!

 

 

ドカッッッッ!!!!!!!!!

 

 

ブウ「ぐわぁああッッ!!!!!」

 

そしてそのままの勢いで魔人ブウの頬に拳を遠慮なくぶつけた。その勢いによって魔人ブウは近くの岩山に叩きつけられ、岩山は崩れ落ちた。

 

二乃「まだまだ終わらないわよ…!!」ポワッ

 

しかしこれでも手を緩めない二乃。最愛の人を殺した恨みというのは本当に恐ろしいもので、昔の二乃でもここまで追い詰めるような真似はしなかっただろう。

 

二乃「あだだだだだだだだッッ!!!!!!!!!

 

小さく、しかし絶大な威力を誇る気弾を次々と魔人ブウが埋まっていると思われる瓦礫の山に放っていく。気弾が着弾すればするほど砂埃が酷くなるがそんなことは知ったことではない。二乃は最愛の人の仇を打つことしか考えていなかった。

 

二乃「はぁ………!はぁ……!はぁ…………!!!どんなもんよ!!」

 

流石に疲れてきたのか、気弾の連射をやめて一休みする二乃。しかし、その勝ち誇ったような顔はすぐに崩れることとなる。

 

ガラッ!

 

ブウ「うぅうぅううぅああっ…!!!!」

 

今にも湯気を噴き出しそうな程に憤っている魔人ブウが瓦礫の山から姿を現した。傷だらけだった体はいつのまにか無傷になっていた。

 

二乃「あっそ…。そんなにサンドバッグにされたいようね………」

 

コキっと手を鳴らして再び戦闘体制に入る二乃。

 

二乃「いいわよ。それなら、とことん嬲ってあげるわよ…!!」

 

ブウ「調子に乗るなよ…!!お前が俺に勝てるわけがない…!!!俺は最強なんだ…!!!!」

 

二乃「はっ?調子に乗ってんのはあんたの方でしょ?相手が悪かったわね。せいぜい地獄で己の行いを悔やみなさい」

 

シュン‼︎

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!

 

ブウ「ぐおっ……!!!!!」

 

 

冷たくそう言い放った二乃は、高速移動で魔人ブウに詰め寄り、顎に蹴りをお見舞いする。

 

二乃「たあッッ!!!!!」

 

そのまま足を振り下ろして踵落としを決めようとする。

 

ガンッ!!

 

二乃「ちっ…!」

 

二乃は部屋に飛んでいた蚊を仕留め損った時のように舌打ちをする。二乃の足は地面を抉るだけだった。

 

ブウ「がぁあああああああああああああああッッッッ!!!!!!

 

二乃「〜〜ッッ!!!!」

 

魔人ブウが突如近所迷惑では済まされないレベルの雄叫びをあげる。思わず二乃は両手で耳を抑えた。

 

ブウ「もう俺は怒ったぞッ!!お前を絶対に殺すッ!!!!」

 

ダンッ!!!!

 

二乃「……!!!!」

 

ドゴォオオッッ!!!!!

 

二乃「うぐっ…!!!!!」

 

魔人ブウは全力で地面を蹴ると、一瞬にして二乃の懐にまで辿り着き、遠慮なく顔面に拳を打ちつけた。

 

二乃「いった…!!!!よくも乙女の顔に傷を……!!!!!」

 

青筋を立てた二乃は体の周りがひかりだした。

 

ブウ「!?」

 

ブウはその異常にすぐに気付いたが、遅かった。

 

二乃「あんたなんか…!!ハー君を殺した…!!苦しめたあんたなんか……!!死になさいッッ!!!!!!!」

 

 

ドォォオオオオオオオオオオッッッッ!!!!!!!!!

 

 

ブウ「ぶわぁああああああああッッッ!!!!!!!!!!」

 

二乃の周りに集まっていた光が突如気の嵐に変貌した。近くにいた魔人ブウもそれに巻き込まれてしまう。

 

 

二乃「あの怪物…!!よくも私の可愛い顔を思いっきり殴ってくれたわね…!」

 

二乃は自身の頬を手で抑えながら愚痴をこぼすが……。

 

二乃「…………嘘でしょ……?」

 

ブウ「あ……へへ………ほほ………」

 

身体中から煙を出した魔人ブウを見つけて呆然としていた。

 

ブウ「ふんっ!!」

 

しかし傷も体の歪みも一瞬にして元に戻した。

 

二乃「本当に不死身のようね………」

『二乃!この調子じゃスタミナ切れになっちゃうよ!』

 

二乃「……分かったわよ…!四葉、交代よ!」

 

ピュン‼︎

 

ブウ「ああ!?」

 

四葉「よし…!任せて二乃!」

 

今度は四葉に姿を変えた。何度もコロコロと姿を変える相手にブウは目を丸くしていた。

 

ブウ「なんだお前……?ただの変身じゃないな…?なにをした……?」

 

四葉「へっへーん!あなたにだけは教えませーん!」

 

あっかんべー!と魔人ブウを煽る四葉。単純な魔人ブウはこれだけで怒って冷静さを欠く。

 

ブウ「ガァアアッッ!!!!」

 

猛スピードで突っ込んでくる。

 

四葉「とう!!」ドシューン‼︎

 

 

ドォォオオオンッッ!!!!

 

 

しかし、四葉が直前で飛び上がったことによって魔人ブウは自爆した。

 

四葉「てやッッ!!」

 

カァァッ!!!!

 

更に追撃で気弾を撃ち込む四葉。やはり5人の中では戦闘経験は圧倒的なだけあって、立ち回りも上手だ。

 

シュバッ‼︎

 

四葉「よっと…!」

 

それでも油断せず、高速移動で突如目の前にきた拳をスレスレで避けた。

 

ブウ「……!!!」

 

これを避けられると思っていなかったのか、魔人ブウは少しの間硬直していた。

 

四葉「せいッ!!!」

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

その隙に四葉が回し蹴りを決めた。

 

ブウ「ぐぅ…!!!」

 

しかし、顔の歪みを元に戻した魔人ブウは再び四葉に殴り込む。

 

四葉「…!!」

 

それにいち早く気付いた四葉が両手でブウの手を掴んだ。

 

四葉「せやッッ!!!!!!」

 

そして魔人ブウの体を持ち上げて…。

 

ドォォオオオンッッ!!!!!

 

ブウ「ぐっ…!!!!」

 

背負い投げを決める。

 

四葉「よし、次五月ね!!」

『ええ!?私ですか!?』

 

ピュン‼︎

 

今度は四葉の姿から五月の姿に変化した。しかし当の本人はまだ心の準備ができていなかったようであたふたしている。

 

ブウ「また姿が変わった…………。もう面倒だッッ!!!ケーキになっちゃえッ!!!!!!」

 

ビビビッ!!!!

 

再び魔人ブウのツノから光線が放たれた。五月はそれを避けたのだが、すぐ後ろにあった岩山が大量のケーキの山に変化した。

 

五月「…………そういえばお腹が空きました…………」

『あんた!こんな時にそんなこと気にしてる場合じゃないでしょ!!?』

 

五月「そ、そう言われましても……!!あー、我慢できません!!」

 

そう言って五月は落ちてきたケーキを口の中に入れる。

 

五月「お、おいひいでふ!」

 

ケーキの味にはご満悦のようである。しかし………。

 

ブウ「それは俺のケーキだぁああッッ!!!!!」

 

ドシューンッ!!!

 

自分が用意したケーキを無断で食べられたことが気に障り、五月に向かって突進を仕掛ける魔人ブウ。ところが五月は未だに食事を続けている。

 

ブウ「(馬鹿め!もらった!!)」

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

ブウ「!!!!?」

 

しかし、ビンタとは思えない音をたてて魔人ブウは弾き飛ばされた。途中で止まったからいいものの、魔人ブウは自分が何をされたのか理解できていなかった。

 

『…………もしかして…?』

『五月ちゃんの姿の時に何か食べるとスタミナが回復するんじゃ…?』

『そんなことってあるッ!?』

『ドメ肉…………』

 

ブウ「ガァアアッッ!!!!」

 

魔人ブウは再び咆哮を上げて周囲に強風を発生させる。すると五月が確保していたケーキも吹っ飛ばされてしまった。

 

五月「ああ!?私のケーキが!!」

 

ブウ「お前のじゃないッ!!!」

 

一見こんな間抜けなやり取りをしているが、これでも五月の行動はしっかり意味があった。五月形態になった時、何でもいいので食べ物を食べるとスタミナが回復するという特性を持つ。ちなみに美味しく感じれば効果は高まる。逆に言えば不味い物でも多少は効果があるということだ。

 

五月「むむっ…!!食べ物を粗末にする不届き者は許せません!!」

 

『怒るとこそこッ!!?』

 

主に五つ子の中でツッコミ役を担当?している二乃にツッコまれたが五月は気にしない。

 

ブウ「お前気に入らない…!人の食べ物を勝手に取るなッッ!!!

 

『あんたもそれ怒ること!!?』

 

ある意味緊張感のない戦いであるが、忘れてはいけない。目の前の魔人は宇宙そのものを滅ぼす可能性があるほどの怪物である。そんな化け物との戦闘である。しかもそんな化け物が正論を言っているので状況はさらにカオスになっている。

 

ブウ「お前がチョコになれッ!!」

 

再び魔人ブウのツノから光線が放たれた。しかし五月は避けるようなこともせずにその場に留まるだけである。

 

『えっ、五月ちゃん!?』

『何してんのよ!?早く避けなさい!!』

『チョコにされちゃうよ!?』

『わ、私が変わるよ!』

 

五月「あっ、ご心配なく」

 

五月は一息おいてこう続ける。

 

五月「確かに、人の食べ物を勝手にとってしまったことは謝ります。なら、自分で用意すればいいだけのこと……」

 

意味深にそう言うと、なんと五月の象徴とも言えるアホ毛が不気味に光り出した。

 

『ま、まさかとは思うけど………』

 

五月「お菓子ばかりではバランスが悪いです!!」

 

ビビビッ!!!!

 

ブウ「何ッ!!?」

 

なんと五月のアホ毛から魔人ブウが放ったような光線が放たれた。2つのビームが拮抗し………。

 

ポンッ…!!!!

 

…………チョコではなく、何故かチョコまんが出来上がった。

 

シュン‼︎

 

五月「………ん?これ肉まんじゃなくてチョコまんじゃないですか?」

 

ブウ「・・・・・」

 

魔人ブウも、まさか自分以外にビームで食べ物を生み出す技を使ってくるとは思ってもおらず、口を開けて呆然としている。

 

五月「じゃあ…、今度はらいはちゃんお手製のカレー&卵焼きで!」

 

ビビビッとアホ毛からビームを出して岩に当てると、しっかりと卵焼き付きのカレーが生み出された。元から付いていたスプーンを使って美味しそうに食べ始めた。

 

ブウ「………」

 

魔人ブウはその様子を羨ましそうな目で見る。

 

五月「………あげませんよ?」

 

ブウ「まだ何も言ってない……」

 

五月「そんな目で見てたら嫌でも何を考えてるのか分かりますよ!」

 

『………ねえ、私達ってさっきまで殺し合いをしてたんじゃないの……?』

『私もその認識……』

『あ、頭が痛いわ………』

『へ、平和だなぁ(白目)』

 

二人のやり取りを見て頭を抱える、精神内に待機している4人。

 

ブウ「俺にもくれ!それ食べてみたい!」

 

五月「あげませんよ?」

 

ブウ「頼む!俺が知らない食べ物は自分で生み出せないんだ!」

 

五月「…………えっ?あなた、カレーを知らないんですか?」

 

ブウ「かれえ?なんだそれ?」

 

五月「じゃあカツ丼は!?海鮮丼も!?焼肉も!?!?ピザも!!!?」

 

ブウ「聞いたことない!」

 

五月「な、なんて可哀想な……!!!」

 

五月は可哀想な子供を見るような目で魔人ブウを見た。そして……。

 

五月「……分かりました。今回だけ特別ですよ!」

 

ブウ「い、いいのか!?」

 

五月「今回だけですよ!」

 

そう言うと五月は別の岩にビームを当ててカレーを生み出した。

 

五月「はい、どうぞ」

 

ブウ「う、美味そうだ…!」

 

魔人ブウは器用にスプーンを使ってカレーを頬張り始める。彼もまた美味しそうに味わって食べている。

 

『……はぁ……』

『ナニコレ?』

『食べ物は争いをなくす……?』

『あ、あははは………』

 

魔人ブウは緊張感のない生物であるため、突然このように態度が軟化することもあり得る。しかし、五月はそれに当てはまらないはずなのだがこの様である。

 

ブウ「…………」

 

五月「……?どうしました?」

 

ブウ「辛いッ!!辛ぁああああああああああいッッ!!!!!!!」

 

魔人ブウは口から炎が出そうなほど辛く感じていた。実は魔人ブウは誕生時から甘い物しか食べたことがなかった。その為辛い物は初めてで、普段甘い物を食べている分、余計辛く感じてしまったのだ。

 

ブウ「お前…!!!許さない!!殺してやるッッ!!!!」

 

五月「ひぇえええ!!?」

 

『なるほど!五月は魔人ブウを嵌める為にわざわざカレーを用意したんだね!』

『………そんな感じには見えないけど…』

『まあそういうことにしときましょ……』

 

怒った魔人ブウは残ったカレーを放り投げて五月に向かって突っ込む。

 

五月「……!!今、食べ物を粗末にしましたね……!!!!!」

 

ドゴォォオオッッ!!!!

 

しかし、五月は食べ物を食べるとスタミナが回復する体質に変わっており、その効果でフルパワーを出すことが可能であった。

 

ブウ「ぐがっ……!!!!」

 

攻撃を受けた腹部を抑えながら悶絶する魔人ブウ。しかし、五月は攻撃するのをやめようとはしない。

 

五月「あなたはなんて無礼な…!!せっかく私が用意したカレーを「ピュン」」

 

五月がくどくどと何かを言っていたが、突然一花の姿に変わったことによってその説教は中断された。

 

一花「キリがないから勝手に代わったよ〜。五月ちゃんは体力回復の時だけお願い…」

『そ、そんな〜!!?』

 

ブウ「…………お前、変なやつ……」

 

一花「あなたにだけは言われたくないなぁ………」

 

本当に先程まで死闘を繰り広げていたのかと、目を疑うような状況になってしまっているが、再び場に緊張感が走る。ようやく死闘が再び繰り広げられる…………。

 

「ありゃりゃ?これどういう状況…?」

 

一花「……えっ?」

 

声が聞こえた方を振り返ると、眉毛がなくやたらと髪が長い金髪の少年に、ターバンにマントを羽織った緑色……即ち、ピッコロがそこにはいた。

 

一花「ぴ、ピッコロさん!?じゃあもしかしてもう片方は……トランテン君!?それって超サイヤ人3じゃ…」

 

超3ゴテンクス「違うよ!ゴテンクスだよ!ゴテンクス!!」

 

ピッコロ「お、お前…!一体どうやってそれほどの力を…!!」

 

一花「あ〜………。説明するとちょっと長くなるんだけど………」

 

ブウ「………ほお?お前も出てこれたんだな」

 

超3ゴテンクス「……そういえば、神殿には誰もいなかった……。お前……」

 

ブウ「ああ。あいつらならここにいるぞ。ごちそうさま」

 

ブウは自分の腹を叩きながらそう言った。

 

超3ゴテンクス「カッチーン!完全に怒った!!」

 

ボォオオオオッ!!!!!

 

一花「わお…!すごい気…!!」

 

ゴテンクスは気を解放して魔人ブウに殴りかかった。

 

ブウ「ぐぅッッ!!!?」

 

それに対処できなかった魔人ブウは少し吹っ飛ばされた後に戻ってきた。

 

ブウ「お前もなかなかやるな……」

 

超3ゴテンクス「へっ!そうやって笑っていられるのも今のうちだぜ!!正義の死神ゴテンクス様がお前をギッタンギタンのケチョンケチョンのボコボコにしてやるぜ!!!」

 

ドシューンッッ!!

 

お互いに突っ込んで攻撃を仕掛ける…。

 

ドカッッ!!!!

 

ブウ「ぶぅ…!!!!!」

 

しかし、ブウは力で押し負けて吹っ飛ばされた。

 

超3ゴテンクス「よーし!次にこれ!連続スーパードーナツ!!」

 

ゴテンクスは吹っ飛ぶ魔人ブウ目掛けて幾つかの輪っかのようなものを投げつける。するとその輪っかは魔人ブウを捉え、囲んで縮小してボール状になった。

 

超3ゴテンクス「ねえねえ、ちょっとそこの2人も手伝ってよ」

 

ピッコロ「……?」

 

一花「な、何を?」

 

超3ゴテンクス「激突ウルトラブウブウバレーボールだ!!!いくわよー!!」

 

ピュン‼︎

 

四葉「はーい!そういうことなら私にお任せを!!」

 

超3ゴテンクス「ええ!?なんで急に四葉さんになってるの!?!?」

 

ピッコロ「…!(そうか…!零奈と五つ子全員で融合したな…?それにしても以前とは比べ物にならないほどのパワーだ…。一体どうしてこれほどの……)」

 

超3ゴテンクス「ちょっとピッコロさん!ノリ悪いよ!!いい?戦いってのはノリがいい方が勝つんだよ!?分かった!?」

 

ピッコロ「……(俺は何に怒られているんだ……?)」

 

超3ゴテンクス「それじゃあ改めまして……。激突ウルトラブウブウバレーボールだ!!いくわよー!!」

 

四葉「はーい!!」

 

ピッコロ「は、はーい………」

 

四葉は元気よく返事するが、ピッコロはこんなことをする意味が分からずに乗り気ではないが仕方なく返事をする。

 

超3ゴテンクス「はい!パス!!」

 

ゴテンクスがボールをトスしてピッコロにパスする。

 

ピッコロ「と、トース!!」

 

ピッコロも同じようにトスして今度は四葉にパスする。

 

四葉「トース!!」

 

そして同じようにして四葉はゴテンクスにパスする。

 

超3ゴテンクス「アタックッ!!!!!!」

 

ドンッッッ!!!!!!

 

そして、ゴテンクスはボールを思いっきり叩きつけて地面に激突させた。激突した地面はあまりの衝撃に耐えきれずに大きなクレーターを生み出した。

 

四葉「おお……!!これはすごいですね…!!」

 

超3ゴテンクス「当たり前だよ!なんたって俺様の力が強すぎるからな!!」

 

四葉「…………ちょっと自信過剰過ぎるような気はしますが………」

 

超3ゴテンクス「まあこの程度でやられるとは思えないけどな。おーい!!早く出てこいよ!!むっちゃ強くなってられるのは後ちょっとだけなんだからさ!!!次むっちゃ強くなるには1時間かかるんだからさぁ!!」

 

 

 

 

 

 

ドォォオオオオオオオオオオッッ!!!!!!

 

超3ゴテンクス「うわっ!!!!!」

 

四葉「わぁあああッッ!!!!?」

 

突然、クレーターの最深部から巨大な気功波が放たれたが、四葉とゴテンクスはスレスレで回避した。

 

超3ゴテンクス「もう!危ないじゃないかぁ!!連続死ね死ねミサイル!!!!」

 

そう叫んでゴテンクスは気弾の雨を魔人ブウがいると思われる方向に打ちまくる。

 

ピュン‼︎

 

三玖「……ここは便乗させてもらう」

 

そう言うと、三玖は弓……ではなく、空中に沢山の銃を模倣した気功を大量発生させる。

 

超3ゴテンクス「うお!?姉ちゃん何それ!?」

 

ゴテンクスは連続死ね死ねミサイルを連射しながらそう尋ねてくる。

 

三玖「これは火縄銃をイメージしたもの。1575年6月28日……天正3年5月21日に起きた長篠の戦いで、織田信長と徳川家康連合軍が実際に戦で使った銃。当時飛び道具は弓矢や槍くらいしかなかったけど、織田信長が銃を取り入れたことによって武田勝瀬に勝利したんだよ。実は火縄銃は弾薬を補充するのに時間がかかるんだけど、信長は沢山の銃と兵士を用意して、火薬を補充する部隊と射撃をする部隊に分けたんだ。こうすることによって……」

 

ピッコロ「そんな豆知識などどうでもいいから早く攻撃しろッッ!!!!」

 

三玖「はっ…!歴史のことが絡むとつい…!!」

 

超3ゴテンクス「(凄い細かく説明してくれてたんだろうけど、なんのことだかさっぱり…………)」

 

しかし、勉強していないゴテンクスにはなんのことだかさっぱりであった。正確には合体元のトランクスは高度な教育を施されているが、日本史については一切習っていない。

 

三玖「……うちーかた……。はじめッッ!!!!!!

 

ドドドドドドッ!!!!!!!!

 

三玖が合図すると同時に、大量の火縄銃を模倣した気功から大量の気功波が飛び出してくる。その連射速度はゴテンクスが両手で撃つ連続死ね死ねミサイルを圧倒的に上回るレベルだった。

 

ピッコロ「うおお!!!これは凄いぞ!!!!」

 

超3ゴテンクス「えっ!?ちょっと待って!?弾数多過ぎるよ!?」

 

あまりの凄さにピッコロは感心し、ゴテンクスは驚愕している。

 

『ちょ、すごっ!!』

『織田信長のあの名場面をどうやったらこんなエグい攻撃にアレンジできるのよ!?』

『わ、わー………』

『み、三玖!!これ以上やると地球が…!!!』

 

三玖「あっ、そうだ………撃ち方やめ!!」

 

超3ゴテンクス「流石にこれだけやれば弱ってるだろ!」

 

終了の合図をしたと同時に攻撃がぴたりと止んだ。ちなみにゴテンクスも同タイミングで攻撃をやめている。

 

超3ゴテンクス「でも、三玖さんすごいね…。俺でもあんなに連射することはできないよ………」

 

三玖「ふふん…!これが戦国武将、織田信長の力……!!」

 

ピッコロ「最早貴様自身の力だろう、それは………」

 

ピッコロが軽くツッコミを入れていると、ボロボロになった魔人ブウがゆっくりと浮かび上がってきた。

 

ピッコロ「……!いいぞ…!目の前に自分と互角以上の戦士が現れたことによって、身体的にはともかく精神的には確実にダメージが入ってる!」

 

やはり傷は一瞬にして再生してしまうが、メンタルの方はそうはいかないようである。

 

超3ゴテンクス「へっへーん!!やっぱり俺様が強すぎるからビビってるんだな!!はっはっはっ!!!」

 

三玖「いや、ビビってはいないと思うけど…………」

 

超3ゴテンクス「おらおらどうした魔人ブウ!俺が怖いのか〜?はははははっ!!!!!」

 

ゴテンクスが高笑いを上げていると、ブウが急にスピードを出してゴテンクスに向かう。ピッコロと三玖はそれにすぐに気がついたが、肝心のゴテンクスは何がツボになったのかずっと笑っている。

 

ドカッッ!!!!!!

 

四葉「ぐぅっ……!!!!」

 

四葉にスタイルチェンジした後に、持ち前のスピードを駆使してゴテンクスの前に出てきたはいいが、碌な防御もできずに魔人ブウの拳撃によって吹き飛ばされてしまう。

 

超3ゴテンクス「あー!!姉ちゃん達によくも……!!!!」

 

ブウ「次はお前だぁ!!!」

 

スカッ

 

超3ゴテンクス「お姉ちゃん達の代わりに仕返し!!!」

 

ドゴォォオオッッッ!!!!!!

 

ブウの攻撃を見事に避けたゴテンクスは続け様に蹴りをぶつける。すると魔人ブウは勢いそのまま街に墜落するように激突してしまった。

 

超3ゴテンクス「そろそろ決めないとまずいなぁ……!!ここからは全力だ!!!」

 

ドシューンッ!!

 

ゴテンクスもまた魔人ブウを追いかけた。

 

ピッコロ「くっ……!お前ら、大丈夫か!!」

 

ピッコロは吹き飛ばされた四葉の心配をしてそばに降りる。

 

四葉「はい……。なんとか…………」

 

ピッコロ「それならいいが、早くゴテンクスに加勢してくれ。あいつはどうも魔人ブウを相手に遊びたがるようだ…。このままでは……」

 

四葉「それはなんとなく分かってるんですけど、私達の力だけでは魔人ブウを倒せるかどうかはかなり微妙ですよ…?」

 

ピッコロ「くっ…。確かにな。魔人ブウには驚異的な再生能力が存在する。その再生をする間もないうちに消し去る必要があるな………」

 

 

 

 

 

 

 

 

『なら、俺にいい考えがある』

 

四葉「!!!?」

 

『この声…!まさか……!!』

『フータロー君!?なんで!!?』

 

『気が付いたらお前らと一緒にいた。ったく、チョコを持ったまま戦うな!!少し前まで溶けそうになって死ぬかと思ったんだぞ!!!』

 

『そ、それについてはすみません……』

 

なんと、チョコにされていたはずの風太郎が、何かしらの弾みで人造人間零奈に取り込まれてしまったようだ。

 

四葉「(……ところで、上杉さんの考えというのは……?)」

 

『ああ。それについては今から話す。お前らの戦闘スタイルはさっき見てたからよく分かった。5人それぞれ向き不向きがある。今回はそれを利用して持てる力を全て魔人ブウにぶつける』

 

人造人間零奈に取り込まれた風太郎は魔人ブウを倒す秘策があるという。本人が言うには、これで倒せなければ今の俺達には無理だろう、と言っていた。

 

風太郎の作戦とは一体……?

 




 急にモチベが出てきてびっくりしてます。なんと86話ももうすぐ完成です。風太郎はちゃっかり取り込まれていますが、今後の展開のために必要なので完璧してくだせえ……。

 あとですね、ちょっとした展開予想程度なら問題ないんですけど、あまりにも踏み込んだ展開予想は感想欄(コメント欄)では控えて下さい。ただ予想を言いたい気持ちは分からなくもないので、もしそういった踏み込んだ予想を書きたい場合はメッセージでお願いします。ただ、ちょっとした予想程度ならいいですよ?



人造人間零奈(真)完全体のスペック その2

タイプ二乃:戦闘スタイルは猪突猛進。肉弾戦を得意としており、RPGで言うならバーサーカータイプ。悟飯の仇を打ちたいという強い思いから、二乃の姿になると他形態よりも強力なパワーを得ることができる反面、気の消費が若干激しい。しかし防御力も他形態より高め。作中で魔人ブウに放った大技は、GTにてパンがやってた乙女バーストそのものである。

タイプ四葉:5つのタイプの中で最も汎用性の高い形態。スピードが特に優れている上に、四葉本人の経験から気の運用効率が高いため、気の消費が少なめ。肉弾戦の方が得意だが、遠距離戦も苦手ではない。四葉のリボンを模倣した拘束術で相手を縛ることも可能。

タイプ五月:実は他形態に比べて戦闘に向いていないが、あくまで相対的な話である。アホ毛からビームを出し、魔人ブウのように物を食べ物に変えることも可能。五月の場合だと、色々な食べ物を再現できる他、味付けにもしっかり拘る。更に自身で生み出した食べ物でなくとも、何かしら食べれる物であれば、それを食べる度に気が回復するというチートじみた特性もこの形態限定だ。ただし、度を超えた限界突破は不可能である。得意な技は星型気円斬。作中では人造人間零奈編にて1度使用されている。

零奈本人:Dr.ゲロのコンピュータが、ゲロの都合のいいように制作するために、完全体になった時は零奈本人の意思は表に出ない仕様になってしまっている。後々Dr.ゲロが乗っとるつもりだったが、未来と現在の悟飯の活躍でその野望は阻止された。


戦闘力:実を言うと超3ゴテンクスよりも少し強め。ただし原作の究極悟飯ほどは強くないが、多彩な攻撃を使えるため、相手からしたら相当厄介である。
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