孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 前回のあらすじ

 ゴテンクスとピッコロを吸収した魔人ブウは戦闘力も頭脳も飛躍的に向上していたため、悟飯や零奈完全体でも苦戦を強いることになった。悟飯達がなんとか格闘していると、地獄のセルと融合した並行世界のセルが現れた。彼は自分のことを『セル・ネオ』と名乗り、魔人ブウを圧倒していた……。



第89話 一条の光

ブウ「セル、ネオだと…?ふざけているのか!!!」

 

セル「私は至って真面目だが…?」

 

ブウ「お、俺は最強の魔人になったはずなのだ…!貴様に負けるはずなど…!!!み、認めんぞ…!!認めんぞッッ!!!!!」

 

セル「ほほう?」

 

怒りが頂点に達した魔人ブウは、巨大な気功の準備をしていた。

 

ブウ「これで地球ごと貴様を葬ってやる!!俺が…!俺が最強なんだッッ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバッ!!!!

 

ブウ「!!!?」

 

しかし、碌に気も溜められずに体を切断されてしまった。下半身とツノの一部は地面に落ち、気弾はどこかに飛んで爆発してしまった。

 

セル「………お前は……」

 

 

 

 

 

 

 

悟空「…あり?どうなってんだ?セル、おめぇは殺されたんじゃ……?」

 

なんと、悟空が帰還してきたのだ。しかも死人の証であるはずの天使を連想させる輪っかもなかった。

 

三玖「ええ!!?な、なんで…!?」

 

悟飯「お父さん!!?もう2度とここには来れないんじゃ……!!?」

 

悟空「あの後、悟飯達がピンチになっちまったから、界王神のじっちゃんがオラに命をくれたんだ」

 

悟飯「ええ!!?」

 

悟空「だから、オラは生きけえった」

 

なんと、悟空があまりにも特殊な方法で生き返った。この状況には悟飯も喜びたいところだが、今は魔人ブウ討伐に集中するべきである。

 

悟空「………でも、セルがいるなら駆けつける必要はなかったかもしれねえな…。あとこいつも………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セル「……どうやら孫悟空の仕業のようだな」

 

ブウ「くそ……。邪魔が入ったか…!邪魔さえ入らなければ、今頃お前を…!」

 

セル「ほう?ならば私のフルパワーを見てみるか?」

 

ブウ「なに?」

 

セル「はぁぁあああああ………!!!」

 

セルはブウの返事も待たずに気を高めていく。セルが気を上昇させればさせるほど、宇宙中の人々を騒がせる。特に気を感じ取ることができる者にとっては、あまりにも膨大な気に気絶してしまいそうになるほどだ。

 

悟空「な、なんて気だ………!!!」

 

悟飯「一体、どうやったらあそこまで……!!!!」

 

 

 

 

 

 

セル「さあ、お待ちかねのフルパワーだ。これで貴様程度では私に傷一つ付けることが不可能だということは、ご理解いただけたかな?」

 

セルはあくまでも丁寧な口調で魔人ブウに語りかける。だが、言葉遣いとは裏腹にセルの顔は完全に相手を煽るものそのものだった。

 

ブウ「そ、そんな……!馬鹿な…!!」

 

魔人ブウは、パワーアップした悟飯と零奈完全体を始末するためだけにゴテンクスとピッコロを吸収した。悟飯と零奈完全体を圧倒することには成功したのだが、セルが現れたことによって魔人ブウ=最強という方程式がまたしても崩されてしまったのだ。この事実をブウはどうしても受け止めたくなかった。

 

セル「どうした?」

 

ブウ「あ、ぁぁ…!!」

 

セル「まさか、最強の魔人ともあろう者がこの私を前に怖気付いているわけではあるまい?」

 

ブウ「うぁぁああああああああッッ!!!!!!」

 

ドドドドドドッ!!!!!!!

 

魔人ブウはヤケクソ気味になってセルに向けて大量の気弾を連射する。それによってセルを中心として連鎖的に爆発が引き起こされていた。しばらくして魔人ブウは手を止めるが、煙が晴れて無傷のセルの姿をしっかり確認することができた。

 

セル「そんな小技をぶつけてきたところでビクともせんよ」

 

ブウ「な、なら…!!これを受けてみやがれ!!!!!」

 

魔人ブウは先程やったように魔貫光殺砲の準備をする。悟飯に対して撃った時より時間をかけてチャージし、指に気を集中させる。

 

セル「ほう?その技は…………」

 

ブウ「これを受けても、笑っていられるかなァアア!!!!!!?」

 

ビィイイイイイッッ!!!!!!

 

満を辞して、セルに向けて最大出力の魔貫光殺砲が放たれた。

 

セル「…………やはりこの程度か」

 

バシンッ!!!

 

ブウ「なっ……」

 

しかし、ブウにとっては最大出力の魔貫光殺砲でも、セルにとっては屁でもない威力だった為、簡単に片手で弾くことができてしまった。

 

ブウ「そ、そんな……!!あの技を……!!」

 

セル「魔人ブウよ。私が手本を見せてやるから、よーく見ておくがいい」

 

ブウ「………なっ…!!?」

 

そう言うと、セルはブウと同じように魔貫光殺砲の準備をする。チャージがブウよりも早く進行し、あっという間にブウにとっての最大出力と同程度貯めることができた。しかし、セルはそれを超えてチャージし続ける。

 

ブウ「な、何故貴様がその技を使えるんだ!!!?それはピッコロの技のはずだ!!まさか私のように技を真似することができるとでもいうのか!!?」

 

セル「……一つ言っておくと、私とピッコロは兄弟のようなものだ」

 

セルはそれだけ答え……。

 

セル「刮目しろ…。これが魔貫光殺砲だッッ!!!!!!」

 

 

 

 

 

バンッッ!!!!!!

 

ブウ「ぐほっ……!!!!」

 

魔人ブウでも視認できないほどの速度でセルの魔貫光殺砲は突き進み、魔人ブウの頭部を貫いてしまった。その魔貫光殺砲は遥か遠くで大爆発を起こした。

 

無論、魔人ブウは脅威とも呼べる再生能力を使ってその傷を癒すのだが、精神的なダメージまで癒すことはできなかった。

 

ブウ「ば、馬鹿な……!!こんなことがあってたまるか………!!」

 

セル「元々、私は完璧な生物をコンセプトに開発されたのだ…。何も不思議なことはあるまい」

 

セルの魔貫光殺砲の威力に、悟空と悟飯、三玖は驚愕していた。文字通り言葉も出なかった。

 

………だが、魔人ブウにとっての悪夢はここからだった。

 

 

ポンッ!!

 

ブウ「んなっ…!!!?」

 

さっきまではゴテンクスが着用していた服を着ていた魔人ブウは、今度はピッコロが付けているマントに変わった。

 

セル「………気が落ちたな。どういう原理かは知らんが、時間制限付きだったのか……。それともスタミナ切れか…。いずれにせよ呆気なかったな」

 

 

 

悟空「よっしゃ!!今の魔人ブウ相手なら悟飯でも十分だぞ!!!」

 

悟飯「どうやらフュージョンの効果が切れたみたいですね」

 

三玖「これで私達にも勝機が見えてきた…!!」

 

 

 

セル「………私が放っておいても、あいつらは貴様を逃すつもりはないらしいな?」

 

ブウ「ふ、ふふふっ……!!」

 

セル「(この状況で笑い出すとは……。本格的におかしくなってきたか?)」

 

ブウ「なあ、セル・ネオだったか?私は何故切断された体を元に戻さないと思う?」

 

セル「………なに?」

 

絶対絶命のピンチのはずの魔人ブウだが、まだ微かに笑っていた。どうやら何か作戦を立てていたようで、保険を使う時が来たようだ。

 

セル「(なるほどな)」

 

セルは魔人ブウの真意を理解したが、敢えて何もしなかった。ただ黙っているだけだ。

 

 

 

 

 

ギューン!!!

 

究極悟飯「うわっ…!!!」

 

なんと、悟飯のすぐ背後からピンク色の物体が突然姿を現した。

 

究極悟飯「はっ!!!!!」

 

幸いにも悟飯がすぐに気を解放したことによって、そのピンク色の物体を消し飛ばすことに成功した。

 

悟空「危なかったな悟飯…!危うく吸収されるところだったぞ……!!」

 

究極悟飯「はい…!少し油断していたみたいです…………」

 

 

 

 

 

ブウ「な、なんだと………!!?」

 

セル「どうやら貴様の目論見は失敗に終わったようだな」

 

ブウ「くそ……!!!クソォオオオオオオッッ!!!!!

 

魔人ブウは地球が割れるのではないかと言うほどの大声で叫ぶ。最強であったはずの自分があっさりと抜かれてしまったことに対して嘆くように、叫んだ。

 

セル「………だが、貴様が消滅してしまっては、私も新しい力を試しきることなく戦いが終わってしまう」

 

ブウ「…………なに?」

 

セル「私は自分の新たな力を試したいのだ。その相手にお前は打ってつけだと思っていたのだが……。正直期待外れだった」

 

ブウ「……………」

 

魔人ブウは万策が尽きたのか、セルの侮辱も無視するほどに落ち込んでしまった。しかし、次の言葉を聞いて魔人ブウは再びセルの話に興味を持つことになる。

 

セル「…………だから協力してやろう。貴様のパワーアップに」

 

ブウ「……………な、なに?どういう風の吹き回しだ……!!?俺をパワーアップさせて何のメリットがある!!!?」

 

セル「言っただろう?私は私の新たな力を試したいのだ。これでは理由として不十分かね?」

 

セルの言い分に納得したのか、魔人ブウは再び静かになる。

 

セル「孫悟飯かあの小娘…。どちらかを吸収してしまえ。そうすれば、貴様はさっきの形態が霞むほどの大幅なパワーアップを成し遂げることができるだろう」

 

ブウ「だ、だが……。今の俺では孫悟飯を吸収するのは困難だ…。手の内を知られている上に警戒されている以上、どうしようもない…………」

 

セル「だから言っただろう?協力してやるとな」

 

ブウ「……な、なに?」

 

 

 

 

シュン‼︎

 

ドカッッ!!!!!

 

悟飯「ガッ………!!!!」

 

三玖「せ、セル!!!?」

 

悟空「おめぇ!何のつもりだ!!!」

 

瞬間移動したセルは、悟飯のみぞおちに拳を決めて悟飯の身動きを一時的に封じた。その光景を魔人ブウにしっかり見せたことにより、魔人ブウもこの時ばかりはセルを信用することにした。

 

ブウ「馬鹿なやつだ……。敵に塩を……それも私に送るとは、正気の沙汰ではない…………」

 

正直複雑ではあるが、嬉しそうにそう呟いた魔人ブウは、着地してゆっくりと悟飯に近づいていく。

 

三玖「こんな時に仲間割れしている場合じゃないよ!!今やるべきことは魔人ブウを倒すこと…!!!そうでしょう!!!?」

 

セル「貴様の頭は随分都合良くできているようだな。私がいつ貴様らの味方になったと言った……?」

 

悟空「………おめぇ、まさか………」

 

セルが突然悟飯を攻撃した理由を悟空はいち早く察した。悟空は自身の推測が合っているならとんでもないことになると認識し、一気に戦闘態勢に入る。

 

悟空「一瞬でもおめぇに頼ろうと考えていたオラが馬鹿だった……!!」

 

三玖「えっ?どういうことですか…!!?」

 

悟空「いいか!!?セルは悟飯をブウに吸収させようとしている!!!!」

 

三玖「えっ!!!?」

 

悟飯「そ、そんな………!!!!!」

 

セル「おっと……。まさか孫悟空がここまで勘のいいやつだとは思っていなかった……。ご名答」

 

ブォオオオオオオオオッ!!!!!

 

悟空「ぐわっ……!!!!!」

 

セルは会話をしながら悟空を吹き飛ばしてしまった。

 

悟飯「お、お父さん!!!!」

 

三玖「悟飯を吸収なんて……!!させない!!」

 

三玖は再び剣を手に取ってセルに挑むが、どの攻撃も軽く避けられるだけだった。

 

セル「………気そのものは確かに素晴らしい。だが、動きに無駄が多すぎる。まるで、雑魚が突然力を得てしまったようだ………」

 

三玖「くっ……!なら……!!」

 

セルの煽りに乗じず、三玖は気による銃を大量生成し、その銃口をセルに向ける。

 

三玖「撃ち方、はじめッッ!!!!」

 

ドドドドドドッ!!!!!!!

 

三玖の言葉を合図に銃声が一斉に鳴り響いた。これなら足止め程度にはなるだろうと考えた三玖だったが……。

 

セル「……もう少し威力を上げることはできないのか?どうもマッサージにしては力が弱すぎる」

 

三玖「なっ…………!!」

 

なんと、痛がっている素振りすら見せなかった。

 

 

 

 

セルと三玖が戦っている間、悟飯は魔人ブウを相手に警戒心全開で対抗していた。

 

ブウ「くっ…!!まるで隙がない…!!」

 

究極悟飯「残念だったな。そう簡単に吸収されるわけにはいかないんだ」

 

ピッコロの要素が強く出た魔人ブウは先程よりも弱体化していた。その為、悟飯1人でも魔人ブウを倒すのには十分だった。

 

究極悟飯「セルがお前に手を貸すのは予想外だったが……。貴様を殺してしまえば何の問題もない………」

 

ブウ「くっ……!!あっ!小娘がセルに殺されそうだぞ…!!!」

 

究極悟飯「な、なに?」

 

悟飯は半信半疑ながらもセルの方を見る。すると確かに三玖が押され気味だったものの、殺されるとまではいかなかった。セルは三玖を相手に遊んでおり、殺す気はあまりないのが見て取れる。

 

魔人ブウは三玖を囮に悟飯を吸収しようと試みるが……。

 

カァァッ!!!!

 

悟飯にはその作戦は読まれていたようで、体の一部を消し飛ばされた。

 

ブウ「なっ……!!」

 

究極悟飯「まあそんなことだろうとは思っていたさ」

 

 

 

 

ドカッッ!!!!

 

究極悟飯「ぐおっ……!!!」

 

しかし、悟飯の頬に何者かの拳が叩きつけられた。

 

セルジュニア「ウキキキ……!!」

 

なんと、セルジュニアだった。

 

究極悟飯「お前か…!!今は遊んでいる場合じゃないんだ!!」

 

悟飯は気合を飛ばしてセルジュニアを追いやろうとするが、セルジュニアはそこから1ミリも動かなかった。

 

究極悟飯「な、なに………?」

 

セルジュニア「ウキキキ!!!」

 

シュン‼︎

 

究極悟飯「……!!そこか!!!」

 

悟飯はセルジュニアの動きを追って攻撃しようとするが、直前で避けられ、また攻撃、避けられ攻撃を繰り返していた。

 

セルジュニア「かかかっ!!」

 

究極悟飯「………まさか、俺と互角なのか……?」

 

親であるセル自身が大幅なパワーアップをしているのだ。その子供であるセルジュニアがパワーアップしていても何ら不思議なことではない。しかし、この場に於いては最悪だった。

 

ブウ「ふはははっ!これはいいい!!隙をついて貴様を吸収すればいいわけだな!!」

 

究極悟飯「くっ……!!セルの野朗…!!」

 

この状況では魔人ブウの相手など不可能だった。このまま互角のセルジュニアと戦っていては、スタミナが切れたところを狙われるに違いない。悟飯はその時のことを懸念していた。

 

 

 

 

シュン‼︎

 

ドカッッ!!!!

 

セルジュニア「キエ!!!?」

 

超3悟空「悟飯!話がある!」

 

究極悟飯「な、なんですか!?」

 

瞬間移動を利用してセルジュニアを一時的に追いやった悟空は、悟飯に話しかける。

 

超3悟空「……このままじゃ、おめぇはブウに吸収されちまう。そうなる前にこれを右耳につけろ」

 

そう言われ、黄色い耳飾りのようなものが手渡された。

 

究極悟飯「……なんですか、これ?」

 

超3悟空「そいつを右耳につければ、オラの左耳につけているポタラが反応しておめぇとオラは合体する。そうすれば、あのセルも倒すことができるはずだ」

 

究極悟飯「ほ、本当ですかそれ!!?」

 

超3悟空「ああ。だが注意してくれ。ポタラで合体しちまった場合はフュージョンとは違って2度と元に戻ることはねえ。それでもいいか…?」

 

究極悟飯「えっ!!?」

 

このままでは魔人ブウに吸収されてとんでもないことになってしまうのは明白だった。だが、悟空と合体して2度と元に戻れないとなると、3()()()()()()()()はどうすればいいのか?そう考え込んでしまう……。

 

超3悟空「迷ってる暇はねえはずだ…!もしおめぇが魔人ブウに吸収されたら、今度こそ地球は終わりだ…!!それでもいいのか……?」

 

悟空は怒鳴って急かすようなことこそしなかったが、これから起こることを予測して少々焦っている。悟飯はいくら地球を守るためとはいえ、2度と元に戻れないという情報を聞いてしまうとすぐに首を縦に振ることができなかった。

 

シュン

セル「ほう……?合体か……。実に興味深いな………」

 

しかし、ピッコロの細胞も含まれているからだろうか、遠くで三玖と戦っていたはずのセルはその話を聞きつけて瞬間移動してくる。

 

究極悟飯「ちっ……!やむを得ない…!!」

 

悟飯は決心してポタラを右耳につけようとするが……。

 

究極悟飯「………あ、あれ?!どこにいっんだ!!?」

 

セル「探し物とはこれのことかな?」

 

セルはポタラを悟飯に見せつける。いつの間にか悟飯からポタラを奪い取っていたようだ。

 

超3悟空「なっ……!!返せ!!!」

 

セル「返してほしくば、力づくで取り返してみることだな」

 

シュン‼︎

 

悟空は瞬間移動を利用してセルからポタラを取り返そうとする。しかしセルも瞬間移動を使うことができる為、互いに瞬間移動を使い合うだけで特に進展はない。だが、この瞬間移動合戦のお陰で三玖の手が空いた。三玖はすぐさま悟飯のところに駆けつけた。

 

三玖「悟飯!大丈夫!!?」

 

究極悟飯「うん。なんとか………」

 

セルジュニア「ウキキキ……!!」

 

しかし、セルジュニアがまだいる。悟飯でようやく互角に戦えるほどの強さを持つセルジュニアを相手にするには悟飯しかいない。

 

スタッ

スタッ

スタッ

 

「「「ウキキキ……!!!」」」

 

………だが、セルジュニアがさらに3体も追加されてしまった。

 

ガシッ…!!

 

究極悟飯「なっ…!!?は、離せ!!」

 

そのうちの2体が悟飯の身動きを封じるように絡みつく。どうやら本気で悟飯を吸収させようとしているらしい。

 

三玖「さ、させない……!!!」

 

三玖が剣を取ってセルジュニアを切ろうとするが、手の空いている2体のセルジュニアにそれを妨害されてしまう。

 

ブウ「ふはははは……!!これでいよいよあいつをも超える最強の魔人になれる……!!!」

 

三玖「やっ……!!このままじゃ…!!」

 

『三玖!交代してください!私ならなんとかできそうです!!』

 

三玖「五月…!分かった!!!」

 

ピュン‼︎

 

三玖は五月の言葉を信用し、零奈は三玖フォームから五月フォームに変身する。

 

五月「私の大好きな人が、あんな化け物に取られるなんてゴメンです!!!!」

 

ビビビッ!!!!

 

セルジュニア「ギャアアアッッ!!!!?」

 

五月の相手をしていたセルジュニアはビームをモロに喰らい、肉まんに変化してしまった。五月はその肉まんを高速で捕らえてそのまま食した。

 

五月「よし……!次は……!!!」

 

今度は悟飯の身動きを妨害しているセルジュニアに標準を合わせる。

 

究極悟飯「ま、ままま待って!!こっちに撃ったら僕も……!!!」

 

五月「大丈夫です!!元に戻すことも可能なので!!!!」

 

ビビビッ!!!!

 

究極悟飯「いや、ちょっと待って!!!?」

 

セルジュニア「キエ!!?」

セルジュニア「イイ!!?!」

 

躊躇なく五月が悟飯を巻き込むつもりでビームを撃ったことに驚きを隠せなかった。だが、悟飯は五月の言葉を信用し、逆にセルジュニアを捕らえる。

 

究極悟飯「はぁあ!!!!」

 

バチッッ!!!!

 

「「ギャアアアッッ!!!?」」

 

悟飯はビームに当たる直前で気を解放し、セルジュニア2体を盾にした。そうすることによってセルジュニアだけを食べ物に変異させることができるのだ。残り2体も無事肉まんになり、五月はそれを笑顔で頬張った。

 

ブウ「ちぃ……!!邪魔ばかりしおって……!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォオオッッ!!!!!!!

 

五月「かはっ…………!!!!」

 

しかし、突如として強烈な衝撃が五月の頭を襲った。突然のことに対処できなかった五月は倒れてしまう。

 

究極悟飯「なっ…!!五月さん!!!」

 

セル「おっと……。加減を間違えてしまったかな?」

 

無論、それをやった犯人はセル。魔人ブウのパワーアップを妨害する五月をいち早く排除したかったようだ。

 

五月「くっ……!!!この……!!!」

 

しかし、肉まんを4つ食べていたことが功を成し、五月はなんとか意識を保つことに成功した。そのままセルに反撃しようとするも、攻撃はいなされるばかりだった。

 

セル「はっ!!!!」

 

ピコッ

 

究極悟飯「!!!?し、しまった……!!」

 

セルが発動した金縛りによって、悟飯は完全に身動きを封じられることとなった。唯一手助けできそうな五月もセルによって妨害されている。まさに絶対絶命のピンチだった。

 

シュン‼︎

超3悟空「んなこと、させてたまるかぁああああッッ!!!!!」

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!!

 

悟空は魔人ブウに向けてかめはめ波を放つが、魔人ブウはそれを最も容易く弾いてしまった。

 

超3悟空「くそぉ………!!!!」

 

シュン‼︎

 

セル「邪魔をするな」

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

超3悟空「グワァアアッッ!!!!」

 

セルが気を解放して悟空を殴りつけると、威力に従って悟空は吹き飛ばされていく。途中岩山を何度も貫通したが、それでも悟空が止まることはなかった。

 

セル「さて、邪魔者がいなくなったようだな」

 

ブウ「ふははは…!気の毒だな孫悟飯君」

 

究極悟飯「く、クソォ……!!!!」

 

五月「や、いや…!!させない!!!」

 

ドシューンッッ!!!!

 

五月は魔人ブウとセルの思惑をなんとしても阻止するために、悟飯の方に向かって飛び立つ。

 

シュン‼︎

 

ドカッッ!!!!

 

五月「ぁっ………!!!!」

 

セル「大人しく見ておけ。邪魔をするな」

 

五月が腹を抑えて苦しんでいる間、魔人ブウはゆっくりと歩いて悟飯に少しずつ近づいていく。悟飯は金縛りによって全く身動きができない上、悟空はセルによって吹き飛ばされている。そして五月もセルの妨害によって無力化されてしまっている。状況だけで見れば、まさに蛇に睨まれた蛙だった。

 

究極悟飯「や、やめろ………!!!」

 

ブウ「ふははははッッ!!!今度こそ最強の魔人の誕生だ!!!!!」

 

魔人ブウは体の一部を引きちぎってそれを悟飯に向けて投げた。それは急に巨大化して悟飯を囲うように広がる。

 

五月「やめてぇええええええ!!!!!!!

 

シュン‼︎

 

セル「……!!?なに!!?」

 

五月「孫君だけは……!!孫君だけは……!!!!!」

 

なんと、五月は感情が昂ったことによって、ほんの一瞬だけ圧倒的な力を引き出した。それによって悟飯の目の前まで移動することに成功した。

 

五月「なんでもいいから!食べ物になっちゃえええええ!!!!!

 

ビビビッ!!!!

 

ブウ「なっ………!!!!」

 

ようやく吸収できると思っていた魔人ブウだったが、五月の食べ物光線によって体の破片はカレーへと変異してしまった。

 

五月「はぁ………はぁ…………!!危なかった…………………」

 

 

 

 

 

 

ガシッ

 

五月「なっ………!!?」

 

究極悟飯「は、離せ………!!!」

 

セル「一体吸収するだけでどれだけ時間をかけている」

 

悟飯と五月の頭を掴んでセルは、前にいる魔人ブウに向かって思いっきり2人を投げた。

 

究極悟飯「うわぁあああ!!!!」

五月「きゃあああああ!!!!」

 

セル「ふんっ!!!」

 

更にセルはダメ押しとして気合を2人に向けて放ち、完全に退路を経った。

 

ブウ「もらった!!!!!!」

 

魔人ブウは体を引きちぎって一つの破片をこちらに飛んでくる2人に向かって投げる。それは先程と同じように広がって悟飯と五月を取り囲み、捕らえた。

 

ブウ「よし!!!!あとはこっちのものだ!!!!!!」

 

魔人ブウは2人を閉じ込めた破片を自分側に引き寄せ、取り込んだ。

 

 

シュン‼︎

 

超3悟空「そ、そんな……!!!まさか2人とも吸収されちまったんか!!?そりゃねえよッッ!!!!」

 

瞬間移動して戻ってきた孫悟空だったが、時すでに遅し。既に2人は取り込まれ、魔人ブウも変身を完了していた。

 

ブウ「…………」

 

体型は以前と殆ど変わらないが、気の次元そのものが変わった。おまけに上半身の服は悟飯が着用していた山吹色の道着になっていた。

 

ブウ「ふはははッッ!!!!以前よりも大幅にパワーアップしてしまったぞ!!!!しかも今度は時間制限なしだ!!!!!」

 

セル「………ようやく私とまともに張り合えそうなやつが現れたか……」

 

セルは魔人ブウがパワーアップしたことを確認し、高揚感を隠し切ることができなかった。

 

悟空「畜生……!!!ちくしょうッッ!!!!!」

 

最初はパワーアップしたセルが倒してくれる。そう思っていた悟空だったが、見事に裏切られてしまった。状況は最早最悪と呼べるものにまで変化してしまった。悟空は一時でもセルを信用してしまったことを激しく後悔していた。

 

 

ブウ「ご協力感謝するよセル君。お待たせして済まない。今度こそ本物の最強の魔人の誕生だ!!貴様にあの世への片道切符を贈呈してやろう!!!」

 

セル「変化したのは威勢だけではないだろうな………?」

 

2人は睨み合うとすぐに戦闘態勢に入る。数十秒はどちらも動くことなく、相手の出方を伺っているようだった。

 

ブウ「はっ!!!!」

 

先手を打ったのは魔人ブウの方だった。超スピードでセルに接近し、眼前に迫る。この超スピードには流石のセルもびっくりしたのか、固まっているように見えた。

 

ブウ「もらった!!!!」

 

ドカッッ!!!!!

 

そして魔人ブウがメテオスレッジを決めたことによって、セルが地面に向かって猛スピードで落ちていく。

 

ブウ「……!!!」

 

魔人ブウはそんなセルを追いかけて、更に追い討ちをかけるように殴ると、セルは地面に強く打ち付けられた。

 

ブウ「………どうした!この程度でやられる貴様ではないだろう!!」

 

魔人ブウがそう叫ぶと、セルは今まで猛撃を受けたのが嘘のようにケロッとしていた。なんともない様子で浮かび上がった。

 

セル「流石に露骨だったか…」

 

ブウ「随分と余裕そうだな?言っておくが、私はまだまだ本気を出していないぞ?」

 

セル「それを聞いて安心した。むしろそうでなくてはこちらとしても面白くない…………」

 

魔人ブウはあくまでも以前の自分を超えたセルを倒すつもりで戦っているが、セルは完全に戦いそのものを楽しむ気でいるようだった。それに加えて融合後の自分の力を知りたいのか、強い相手を求めていた。そこでセルが思いついたのは、悟飯か零奈、またはその両方を吸収させて魔人ブウを強化させることだったのだ。

 

悟空「……(今はまだセルと魔人ブウが戯れているからいいが、どっちかが勝てばそいつがオラの敵になることは間違いねえ……。セルならまだマシかもしれねえが、それもあてにならねえ……)」

 

悟空は2人が互いに夢中になっている間に融合相手を探そうとするが、そこにいたのはサタンとデンデのみだった。悟飯か零奈のどちらかがいれば良かったのだが、不運なことに2人とも魔人ブウに取り込まれてしまったのだ。これは悟飯や五つ子が油断していたとかそういう問題ではなく、セルの策略によってこうなってしまったのだ。

 

………そんな時、絶体絶命かと思われた悟空に、一途の光が照らす……。

 

悟空「………!!この気は……、まさか…!!!!」

 

突然、感じた覚えのある気を持つ者が現れたのだが、セルと魔人ブウはそのことに気づいていなかった。悟空はこのチャンスを逃すような真似をするはずなどなく、すぐにその者の元へ瞬間移動した。

 

 

 

 

悟空「やっぱりおめぇだったか…!!」

 

悟空の目の前には、確かにそいつがいた。同じサイヤ人であり、その中でもエリートと称されていた者…。最初は敵として出会ったが、色々あって共闘し、互いに意識して歪み合いながらも、切磋琢磨して己を磨き続けるきっかけとなっていた存在……。

 

そのライバルには似合わない天使のような輪っかが頭に存在しており、閻魔大王が機転を利かせてくれたことを悟空は理解し、心の中で閻魔大王にお礼を述べた。

 

悟空「ベジータ…!丁度いいところに来てくれた……!!!」

 

ベジータ「………カカロット。何故だか知らんが、貴様は生き返ったようだな」

 

努力でエリートを超えた下級戦士と、地獄から舞い戻ってきた王子が、この場で再会した。

 




 セルは確かに原作のセルに比べたらマシですが、それでも悪人であることに変わりはないんですよね……。ということで、自分の欲を満たす為なら何でもしちゃうわけなんですよ。セルが味方になっていたと思っていた方はちょっと度肝を抜かされたかもしれませんね。油断も慢心もしない悟飯でしたが、セルのせいで吸収されました。もう今回はセルが大戦犯ですねこれ。

 今回の原作オマージュですが、セルがブウのパワーアップに協力するシーンは、ベジータが第二形態セルと戦った時のものですね。あのシーンは割と印象的でした。ちなみに何故か急にモチベが回復して少しだけストックができました。これでここ数週間よりは余裕を持てそうです。そういえば付け忘れましたけど、悟空はいつの間にかポタラを取り返してます。

 ちなみにブウ編のラストはどうするかを長らく考えていたんですけど、魔人ブウ編はあくまでも『ドラゴンボールZ 』の話なので、主人公は一応悟空になるんですよね。そう考えると、原作に準じたラストにした方がいいのかなぁって考えてます。悟飯は『孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです(当作品)』の主人公であって、ドラゴンボールの主人公ではないんですよね。

 まあそのまんまにするつもりはないんですけど、そうなると悟飯の主人公らしい活躍が全然ねえやんと思う方もいるはず。ですがそこは安心して下さい。悟飯はまた別に活躍する機会があると思います。

 ちなみにこの調子なら一応魔人ブウ編は100話までに終わらせることはできると思います。ただ、本編が100話までに終わることは絶対にないですね。うん。まさかここまで膨大な話数になるとは思いもしませんでした。多分最初期の予定通り戦闘なしで純粋なラブコメにしたら、きっと50話くらいで完結してたんでしょうね…。でも最初期から見て下さった読者の方々の意見に流されて良かった気はします。やっぱりドラゴンボールなら戦闘がないとね…。それで倍以上の量になってるのワロタ。

……てか、最近やたらと伸びてるなぁ…。
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