孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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*ミニコーナーその3
〜この世界について〜

 この世界は実を言うとかなり特殊。特にマヤリト王国とそれ以外の国の文明力の差が物凄い。本来ならそれほど文明力に差は開かないはずだが、何故こんなことになっているかというと………。その詳細に関しては後ほど語られる。
 人造人間零奈編にて未来トランクスが言及してた通り、本来なら「国という概念は存在しない」。そもそもトランクスが本来目指していた時代ではなく悟飯が高校生となっている時代に誤って辿り着いてしまったのも、この世界の特殊性が関係している。



第98話 最後の祭りが三玖の場合

『これより、旭高校日の出祭、後夜祭。

全てのスケジュールを終了とします』

 

 

最後の祭りが三玖の場合

 

三玖「ベリーパンケーキ、お待たせしました」

 

「おいしそ〜!!」

 

「学園祭のクオリティじゃないよこれ!」

 

「いい感じじゃん!」

 

「これを簡単に作れちゃうなんて、三玖ちゃん女子力高め〜!!」

 

再び時は遡って学園祭初日…。手慣れた様子でパンケーキを焼く三玖だが、前日までの猛特訓を経た結果であるため、簡単に作れたと言われると少し語弊がある。

 

「あっ、あれうちの男子じゃない?」

 

「もしかして敵情視察かな?だとしたら姑息だなぁ……」

 

「男子のたこ焼きには負けてられないよ!ね?三玖ちゃん!!」

 

三玖「あ、あの………。クラスの男子の話だけど………」

 

最初は声を詰まらせた様子で話すが…。

 

 

 

三玖「意地張ってないで仲良くしようよ!きっと一緒にやった方がいいよ!」

 

 

 

 

 

三玖「………(なんて言える勇気があったらいいけど………)」

 

はっきりした声で凛々しく語ったのは三玖の妄想の中の話…。基本的に気弱な三玖は意見をはっきりと言うことができないのだ。

 

「クラスの男子?なるほどね…。好きな男子がクラスの中にいるの?」

 

三玖「ふぇ!!?」

 

三玖の反応を見た女子達は確信して恋バナに発展する。

 

「誰だれ〜?」

 

三玖「ち、違う!いや、違くもないけど………」

 

「3日目告っちゃう?」

 

「おお!三玖ちゃんなら相手の男子もイチコロだよ!!」

 

「あっ!もしかして孫君じゃない?この前三玖ちゃんがアプローチしてるのも見たもん!」

 

三玖「話聞いて!」

 

「え〜勿体ない………。三玖ちゃんなら間違いなく成功するのに………」

 

「あ〜…。でも確かライバルに二乃ちゃんと五月ちゃんもいるもんね〜…。結構難易度高いかもしれないね〜……」

 

三玖「あ、あはは……」

 

ようやく恋バナが収まったことで緊張感が解けた三玖は、再びパンケーキを焼く作業に戻る。

 

「あーあ。男子と一緒ならチャンスがあったかもしれないのに…。三玖ちゃんの女子力を見たら孫君撃沈でしょ?」

 

風太郎「ならさっさと和解すればいいだろ」

 

「うわっ!?上杉君!?」

 

恋バナに夢中で風太郎の存在に気づかなかった女子が驚いたような仕草をする。

 

「えっ?私達があいつと?無理無理!それにうちらだけでも楽しいもんね?」

 

「第一それができなかったからこんな状況になってるんじゃん」

 

風太郎「まあ……。それは俺も責任を感じている…。だが、最後の学園祭だ。男連中も和解を望んでるんじゃねえのか?」

 

三玖「…!(それだ!)」

 

「え〜?あり得ないよ」

 

三玖「あ、あの…!今度は逆に私が敵情視察に行ってみるのはどうだろ?」

 

「あー!それいい!」

 

ということで、三玖は男子達の心情を探ることにした。女子達と同じように本当は和解を望んでいるかもしれない…。そんな微かな希望を胸にたこ焼き屋台に行った……。

 

 

 

 

 

「女子の奴らには負けねえぞ!!」

 

「「おーッ!!!」」

 

三玖「………あれ?」

 

風太郎「想像以上に溝が深そうだな。お互いに意固地になってやがる」

 

現状は風太郎が説明してくれた通りだった。むしろ男子は和解を望んでないようにも見える。

 

三玖「ど、どうしよう、フータロー…?」

 

風太郎「今回俺は中立でしかない。学級長という立場も警戒心を与えるだけだ。対立陣営のお前だからこそ、あいつらの気持ちを変えられるかもしれない。あくまで直感だけどな」

 

信じるか信じないかは三玖次第だと、後から付け加えた。三玖は風太郎のことを信用することにして、たこ焼き屋に出向くことにした……。

 

 

 

「へい、いらっしゃい!……って中野!?」

 

三玖「こ、こんにちは………」

 

「パンケーキ派のリーダーが何の用だ!?」

 

「今忙しいから後にしてくれ!!」

 

三玖は勝手にパンケーキ派のリーダーにされていることを不思議に思いつつも、ただたこ焼きを食べたいだけだと伝えようとする。普段の三玖ならばここで沈黙してしまうが……。

 

三玖「たこ焼き、一つください!」

 

「………なんだよ?クラスの女子に頼まれたのか?俺達を馬鹿にするつもりなら……」

 

前田「はいよ」

 

三玖の注文にあまりよろしくない反応を見せていた男子達だったが、たこ焼きを今まさに焼いている前田が返事をした。

 

「前田…!お前、いいのかよ?」

 

前田「最優秀店舗目指してんだろ?誰にも馬鹿にされるわけにはいかねえ。それに中野さん。林間学校の時は迷惑をかけたな………」

 

三玖「ううん。私も騙したからおあいこだよ。こっちこそごめんね」

 

そうこうしているうちにたこ焼きが完成した。

 

三玖「美味しそう…。いただきます」

 

「熱いから気をつけな」

 

三玖「うん。ありがとう」

 

三玖はたこ焼きに息を吹きかけて少し冷ました後に口の中に運ぶ…。

 

三玖「うまっ………。あっ!いや、おいしい………」

 

あまりの美味しさについ声がこぼれ出てしまった。それを後から自覚した三玖は言い直した。その様子を見て男子達は流石五つ子だと笑った。この意味が三玖には分からなかったが、先程屋台の点検で訪れた四葉と全く同じ反応を示したからである。

 

「こっちの話だ。ただ中野さんがお世辞で言ってないことは分かった」

 

三玖「うん。絶品!中がふわふわしてるのに外はカリカリ……。何か入れた?」

 

「よく気付いたな!牛乳が入ってんだ!」

 

前田「ふふふ…!この高火力改造コンロじゃなきゃ出せない味だぜ!」

 

三玖「そっか…。クラスの女子達にも食べさせてあげたいな………」

 

「は?」

 

三玖「1日目が終わったら私がみんなを連れてくる。男の子達が本気だってきっと伝わるはずだから!」

 

「そんなこと急に言われてもなぁ……」

 

「あいつらたこ焼きなんてダセーって言ってたぞ?誰があいつらの為に……」

 

風太郎「お前ら、素直に………」

 

三玖「待ってフータロー」

 

まだまだ素直にならない男子達に見かねて風太郎も説得しようとするが、三玖に止められた。

 

三玖「当日になってごめんなさい。でもこのまま終わりたくないのは同じ気持ちなはず…!全部終わって、卒業した後も『いい学園祭だったね!』ってみんなで喜べるものにしよう!!」

 

三玖が珍しくはっきりと大声で話す三玖に圧倒されながらも、まだ男子達は素直になれずにいた。そこで思わぬ助け舟が……。

 

武田「そういえば、前田君は松井さんに食べさせてあげてたよね?」

 

前田「てめっ!それは言うなって……」

 

武田「おや?そうだったかい?」

 

「どういうことだよ前田?」

 

一人抜け駆けしている者がいることを知った一同は、それぞれ食べさせてあげたい相手がいることを次々と告白していく。頑固だった男子達がようやく素直になった。

 

「こいつら…。気持ちは分かるけど…、まあ、俺も食わせたいやつがいないわけでもない……。中野さん、こいつらの為に頼んでもいいか?」

 

三玖「……!!うん!!もちろん!!」

 

三玖は笑顔で快諾した後、他の男子達にも話を聞いてくれたことに対して礼を述べてその場を去っていった。

 

「仕方ねえな」

 

「協力してやっか」

 

「ったく。俺達がいなきゃ始まらねえんだからよ」

 

風太郎「……………」

 

謎の雰囲気を風太郎は冷めた目線で眺めていたのはまた別のお話。

 

 

風太郎「さて、俺はそろそろ行かないと怒られそうだ。あとは一人で平気か?」

 

三玖「うん。大丈夫」

 

風太郎「じゃあ15時にな。忘れんなよ」

 

三玖「うん。あと、ありがとう。こうやって男の子達を説得できたのはフータローのお陰」

 

風太郎「はっ?俺は何もしてないだろ?お前がみんなを動かしたんだよ。強くなったな、三玖」

 

風太郎はそれだけ言うと背を向けて仕事場に戻っていく……。

 

三玖「(強くなった……か。私は悟飯とフータローがいなかったら、今までの私のままだったと思う。多分本人達は否定するだろうけど言わせて…。ありがとう)」

 

三玖は心の中で二人に礼を言った。それと同時に、勇気を出せばどんな不可能も変えられるのだと、自分自身にも自信を持った。

 

 

 

 

 

 

だが、事件は起きた。三玖は女子達を説得する為にたこ焼き屋台前に集合するよう呼びかけたのだが………。

 

「ねえ、ここって……?」

 

「たこ焼きだよね…?」

 

何やらたこ焼き屋台の周りが騒がしくなっていた。誰かの活躍によって既に火は鎮火していたものの、屋根のテント部分が半分ほど焼け落ちていた。こんな事態が発生してしまえば、学校側としても見逃すことはできず、たこ焼き屋台は出店停止となってしまった。

 

 

 

そんな事件が起きた日の翌日…。つまり、日の出祭二日目……。

 

 

三玖「……やっぱり火は悟飯が消したんだね?なんとなく分かってたけど…」

 

悟飯「うん。でも気づくのがちょっと遅かったみたいだね…。僕が来た時には結構燃えてたから…………」

 

三玖「…………」

 

悟飯「三玖さん。風太郎から聞いたよ?勇気を出してたこ焼き側の男子達を説得したんだってね?」

 

三玖「でも、結局意味なくなった……」

 

悟飯「そ、そんなことないよ!三玖さんの努力は無駄じゃなかったはずだよ!」

 

 

「お前の屋台だったのかよ!出店停止って!!」

 

「そうだよ。マジやってられねえぜ」

 

「自信満々だったから今日は絶対行こうと思ってたのに……。この空腹どうしてくれるんだよ」

 

「なら……」

 

 

 

三玖「……今のって」

 

悟飯「……ごめん。僕がもう少し早く気づけていれば………」

 

三玖「ううん。悟飯のせいじゃないよ。これは仕方のない事故だったんだよ………」

 

そんな暗い雰囲気に包まれる中、1人の少女の言葉によってそんな空気が一変した。

 

四葉「三玖!孫さんも!大変です!!上杉さんが知らない女の子と話してます!!」

 

三玖「えっ?」

 

悟飯「知らない女の子?」

 

ということで、四葉に案内される形で風太郎とその知らない女の子がいるという場所まで行く。すると確かに見え覚えのない女子と歩いていた。制服を着ていないことから、少なくとも旭高校の生徒ではないことが推測できた。

 

悟飯「ちょっと話しかけてみるよ」

 

三玖「あっ、悟飯…!」

 

悟飯は何も恐れる様子もなく風太郎とその女の子の元へと駆け寄る。後々風太郎の幼馴染で特に恋仲ではないことが判明したのだが、それはまた別のお話……。

 

 

 

二乃「あっ、三玖…!早かったわね。屋台当番急に代わってもらって悪かったわね」

 

三玖「それはいいよ。でもなんでエプロン着てるの……?」

 

二乃「……後でみんなに説明するつもりだったんだけど、聞いて…!」

 

 

 

そして日の出祭最終日。昨日の二乃の勇姿……。つまり、勇気を出してマルオの元に行ったことを聞いた三玖は、今度は自分の番だと自分自身を奮い立たせた。風太郎と悟飯を巻き込んで校舎の屋上に向かう三玖は、いつもの三玖とは何かが違った。

 

風太郎「なるほどな。たこ焼き、パンケーキ代表それぞれを呼び出したわけか。学園祭時は立ち入り禁止の屋上なら誰にも迷惑をかけることはないが…」

 

三玖「違うよ?迷惑をかけるのは私…」

 

悟飯「えっ?それどういう意味?」

 

三玖の言動に違和感を感じた悟飯はそのまま聞くが、扉が開かれ……。

 

「ふざけんな!どうせ俺達が店を出せなくなったのを嘲笑いにきたんだろ!!?」

 

「だから誰もそんなこと言ってないじゃない!!男子が事故を起こしたのが悪いんでしょ!!?」

 

「んだとッ!!?」

 

「なによ!!!?」

 

………代表者2人がまたしても喧嘩していた。悟飯が止めようとする前に三玖の足が先に動き出す。

 

「あっ!中野さん…」

 

「三玖ちゃん。この手紙って…?」

 

三玖「……よくして」

 

「「えっ?」」

 

 

「仲!良くっ!!してっ!!!」

 

 

三玖らしからぬ大声で2人に自分の思いをぶつけた。だが三玖が2人に伝えたいことはこれだけではない。

 

三玖「男の子も女の子もいつまでも意地張って…!もう高校生だよ!?来年大学生でしょ!!?こんな子供みたいな喧嘩して恥ずかしくないの!!?パンケーキとたこ焼きに上下なんてあるはずがない!!どっちも美味しい!!どっちもがんばってる!!なんでそれが認められないのッ!!?」

 

先程まで喧嘩していた2人に風太郎と悟飯も今の三玖には圧倒されてしまった。それくらいに今の三玖の勢いは凄い。今まで伝えたかったけどずっと我慢していたのだろう。話し出したらもう止まらなかった。

 

三玖「学園祭…。準備からずっと楽しくない。居心地悪い……!つまらない…!!

 

ずっと我慢してた!もう限界ッ!!」

 

風太郎「三玖………」

 

三玖「女の子!!

 

「は、はい!」

 

三玖「最終日目前でもう皆疲れてる。それもそうだよ。他のクラスは男女で役割分担をしてるから、たくさんの人が来る状況で半分の人数じゃ絶対乗り切れない。分かってる?」

 

「う、うん……」

 

三玖「それから男の子!!

 

「は、はい!!」

 

三玖「出店禁止は残念だった。皆が努力していることを知った分、気持ちは分かる。でも女の子を目の敵になんてしてないよね?お友達と話してた時……」

 

 

『この空腹どうしてくれるんだよ!』

 

『……なら』

 

 

三玖「……パンケーキを勧めてたでしょ?」

 

「えっ?嘘……」

 

「……見てたのか」

 

三玖「多分他の男の子も同じ」

 

「じゃあ、二日目からお客さんが増えたのって………」

 

「俺達は本気で最優秀店舗を狙ってたんだ。他のクラスに取られるくらいなら、お前らの方がマシだ」

 

「も、もっと早く言ってよ!!」

 

「言ってどうするんだ!!」

 

またしても喧嘩になる2人を三玖は頬を膨らませながら抗議の視線を送ることによって一瞬にして沈静化した。今の三玖に逆らえる者はいない。

 

三玖「……パンケーキ屋さんの裏方を男子に手伝ってもらおう」

 

「はっ?でも……」

 

「うん。私が良くても他のみんながなんて言うか………」

 

三玖「任せて。私が説得するから……。私を信じて」

 

三玖は2人の目をしっかり見ながら、静かながらも強い意思を感じさせる声でそう伝えた。そんな三玖に納得した2人は三玖に対して謝罪した後、屋上を後にした。

 

 

三玖「ふぅ…。疲れた」

 

風太郎「あんな大きな声を出せたんだな…。あいつらはなんて言ってたんだ?」

 

三玖「ひとまずは理解してくれたみたい。すごく我儘だったけど、勇気を出して言えてよかった」

 

悟飯「凄いよ、三玖さんは…。僕はすっかり諦めてたよ……。みんな競争する気満々だったからさ………」

 

風太郎「それを言ったら俺もだ。学級長でありながら、修復は不可能だって勝手に自分で線引いちまってた。お前には教えられたぜ………って、うお!!?」

 

風太郎が再び三玖の方に向き直した時、三玖がかなり近い位置にいつのまにか移動してきたので驚きの声を上げた。そしてジリジリと風太郎に詰め寄る……。

 

三玖「フータロー。あの女の子は誰?」

 

風太郎「女の子…?もしかして竹林のことか?ただの幼馴染だが……」

 

三玖「好きなの?異性として?」

 

風太郎「違う違う!!ただの友達だ!!」

 

三玖「…そっか。ならよし!これを聞くのもずっと我慢してた。あんな大胆な告白をしておいて他に好きな人がいたら切腹ものだからね」

 

風太郎「サラッと怖いこと言うなよ…。それじゃ、俺はそろそろ仕事に戻る。あいつの分も頑張らなきゃいけないからな………」

 

三玖「うん。分かった。ありがとね、フータロー」

 

風太郎「……?礼を言いたいのはこっちだよ。ありがとな、三玖」

 

風太郎は簡素に、しかしいい顔で礼を言うと屋上を後にした。

 

悟飯「……それにしても、昔の三玖さんじゃ考えられない行動力だよね…。ホント、成長したね…………」

 

三玖「うん。これも悟飯とフータローのお陰。あの時、フータローが自分に自信を持てって言ってくれたから……。悟飯が努力をすればエリートを超えられるって言ってくれた結果だよ?」

 

悟飯「あれ?僕そこまで言ったかなぁ……?」

 

意味合いとしては似たようなものである。三玖がまだ家庭教師に対して消極的だった頃、悟飯と風太郎がそれぞれ別で説得し、その時に三玖を応援する時にかけた声が先程三玖が言ったものだった。

 

三玖にとって、これらの声が成長するきっかけとなったのだ。

 

三玖「そうだ…。もう一つ我慢してたことがあるんだ。それには悟飯の力を借りる必要があるんだけど、いいかな?」

 

悟飯「僕の?うん。いいよ。僕に遠慮なんてしなくていいよ」

 

三玖「分かった。言質は取ったからね」

 

ドンッ

 

そう言った後、三玖は悟飯を押し倒して悟飯に覆いかぶさった。

 

悟飯「えっ?」

 

三玖「ごめん。説教は後で聞くね」

 

悟飯「……!!!?」

 

そして三玖の顔が悟飯の顔にゆっくりと落ちた。

 

三玖「(例えどんな越えられない壁が現れても、自分を信じ続ける限り……、努力し続ける限りどこまでも進んでいける)」

 

そして10秒後………。2人の顔が離れた。

 

三玖「もう迷わない………」

 

 

 

悟飯「ま、まさか……!我慢してたことって……!!!」

 

三玖「うん。でもまだあるよ?言質は取ったからね?逃がさないよ?」

 

悟飯「待って…!その目は……。待って!!流石にまずいって〜!!!」

 

この後、三玖は悟飯に逃げられてしまったという。三玖のやろうとしていたことが余程まずいものだったのだろう。実力行使に出られると無敵状態の三玖でもどうしようもなかった。

 

三玖「ふふっ…。やっぱり悟飯を揶揄うのは楽しいな……」

 

成長して強くなったと同時に、ちょっと悪戯っ子になってしまった三玖だった……。

 

 

 

 

 

 

おまけ:最後の祭りがZ戦士一向だった場合

 

 

悟空「おお!ここが悟飯の通ってる学校かぁ…!!一応一度来たことはあったけど、あの時は無茶苦茶だったからなぁ……!!」

 

チチ「悟空さ?あまり暴れ回っちゃダメだぞ?」

 

ピッコロ「悟飯はどこにいるんだ?気を見つけられん」

 

悟天「兄ちゃんは多分気を抑えてるんじゃないかな?普段の生活でも物を壊さないように注意してるし」

 

クリリン「賑やかだなぁ……。こんなに人が多いもんなんだな」

 

今のメンツを紹介しておくと、孫一家にクリリン、ピッコロ、トランクスとブルマのみとなっている。ベジータは特に興味なく、18号は(以下略)

 

悟空「つかオラ腹減っちまったぞ!」

 

悟天「僕もお腹空いた!」

 

チチ「んじゃ早速屋台にするだか」

 

悟天「確か兄ちゃんの屋台はたこ焼きとパンケーキだって言ってた」

 

トランクス「2つもやるもんなのか?」

 

ということで、まずはたこ焼き屋に行くことにした。

 

「へい!いらっしゃ……あなたは!?」

 

悟空「おっす!オラ悟空!悟飯の父親ってところだ」

 

「そりゃ知ってますって!あの機械軍団の時といい、魔人ブウの時もありがとうございます!!」

 

悟空「んな細けえこったぁ気にすんなよ。取り敢えずたこ焼き10箱くれ!」

 

「じゅ、10箱!!!?」

 

前田「は、はいよ………」

 

ということで、たこ焼き10箱(1箱6個入りなので60個)を受け取り、悟天と悟空で半分ずつ分け合うことにした。

 

悟空「ひゃ〜!うめぇな!!」

 

悟天「ほんとだ!外はサクサクなのに中はトロトロだ!!」

 

チチ「悟空さ、一つくれけろ…。これは隠し味に牛乳を使ってるだな?」

 

クリリン「美味そうに食ってるお前らを見てたら俺も食いたくなってきちまったよ。俺も買うか」

 

トランクス「俺も俺も〜!!ママ買ってよ〜!」

 

ブルマ「じゃあ私も食べちゃおうかしら?」

 

悟空「ピッコロ!おめぇも食うか?」

 

ピッコロ「……俺は水さえあれば生きることができる。別にいらん」

 

もしかすると知らない方もいるかもしれないので一応補足しておくと、ナメック星人は水と空気さえあれば生きることができるのだ。正確には太陽光も必要だが…。

 

 

続いてパンケーキ屋台…。

 

「うっそー!!孫君のお父さんじゃん!!」

 

「なんでこんなところに!!?」

 

悟空「おっす!いつも悟飯が世話になってんな!パンケーキ、取り敢えず全種類2つずつくれ!」

 

三玖「ぜ、全種類!!?」

 

チチ「こら悟空さ!欲張るでねえ!そんなに一気に頼んじまったらそちらも困っちまうだろ。なあ?」

 

「いえいえ!どうぞどうぞ!(これ、男子を追い抜けるチャンスじゃん!)」

 

悟空「だってよチチ。んじゃよろしくな!」

 

ちなみに後でみんなも注文しました。

 

悟空「うめぇ!!こんなフワッフワなのできるんか!!」

 

クリリン「クオリティ高いじゃないか!」

 

悟天「おいし〜!!これ本当に三玖さんが作ったの?」

 

三玖「うん」

 

チチ「これなら悟飯ちゃんの胃袋を鷲掴みできるレベルだな!」

 

三玖「悟飯の?……それいいです!!」

 

なんてやり取りがあったのはまた別のお話。

 




 今回は割と短め。DBメンツに関しては分けて書きました。学園祭編って色々と複雑なのであまり変にいじると大変なことになって収拾がつかないんですよね……。

 ただ原作と異なる点といえば、三玖が若干意地悪になっていることですかね。原作では風太郎に対してこんな感じの意地悪はしていない……はず。修学旅行編最後のあれくらいじゃないですかね?悟飯の性格的にも揶揄いやすそうだなぁということでこんな形にしてみました。

 ちなみに四葉編をカットするに当たってここに書き記しておきますが、四葉は原作のように疲労で倒れることはありませんが……。まあ色々あって大体原作通りに事が進みます()。なんで書かないかって?原作まんま90%くらいになってしまうからです()

 前書きの意味深な説明はちゃんと意味深なものです(某構文もどき)。しばらくは頭の片隅に置いといていただけるとより楽しめる………かも?
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