しばらく不定期更新が続くとおもいます。
時刻は13時を回るころ。東京ヤンキースの選手たちは打撃練習に精を出していた。球場内に流れるBGMに合わせるようにして快音が響き渡る。
東京ヤンキースは、現時点において日本球界最強のチームである。サードを守る5ツールプレイヤー、
「ほっほっほ。今日も調子はいいようじゃの」
彼らの打撃練習を見て微笑みを浮かべる男が一人。名将と呼ばれる壮年・狐坂である。5年ほど前に監督に就任し、会見では「素材は揃っている。二年もあれば立て直すのには充分ですな」と大胆不敵な発言で一時期世間を沸かせた。そしてその宣言通り、Bクラス常連だったチームをたった二年間で日本一の座まで登り詰めてみせた。彼はたった五年で、ヤンキースファンを始めとした野球ファンの心をわしづかみにしたのだ。
「監督~、試合に出してくださいよ~」
「なんじゃい達実。お前まだ納得しとりゃせんのか」
「そりゃあそうっすよ。ファンだってぇ、俺を出さなきゃ怒るんじゃないんですか」
「余計な心配を…メディアを通して既に説明はしておる。お前は今現在下半身のコンディション不良で調整中だとな。むしろお前には万全の状態で出場してもらわないと困る」
「ちぇっ、つまんねーの」
「聞こえてんぞ」
「げ、分かりましたよ。分かりましたから百本ノックだけは勘弁してください」
「分かりゃあいいんだよ。状態が戻ったらノックはやるけどな」
「えぇー…」
「つっても代打としては出てもらうつもりだ。準備だけは怠らないようにしとけよ」
「へーい」
軽口を叩いてバッティング練習に戻っていく達実を見送りながら、狐坂は呟く。
「もっと監督に対して従順ならいい選手なんだがなぁ…アレに限ってそれはないか」
いくら名将と言えど、監督である以上気苦労は絶えないらしい。
◇
「よっしゃ、今日もスタメン!お前もスタメンらしいじゃねぇか、何でそんなに不貞腐れてんだ?」
「上位打線じゃない…」
「ん?」
「上位打線じゃない!最近は一番で使ってもらってたのに!」
「あ―――、まぁお前最近打率下がってきてるし仕方ないんじゃねーの。まぁいいじゃねーか。俺なんていっつも下位打線だぜ?」
「それはそれ、これはこれです!まぁ確かに最近ちょっと調子悪いですけど!」
「そういう悔しさは打席で発散するんだな。それはそうと、守備の事も忘れんなよ?」
「そりゃあ当たり前ですよ。何のために特訓を続けてきたと思ってるんですか!!」
「お、おお…。分かってるんならいいんだけどよ」
「おーい、お前ら。そろそろ円陣組むぞー」
外から飛んできた声に、一郎と一原が反応する。
「あ、はい。今行きます」
「まぁいい。とにかく、これまで鍛えた事を忘れんなよ」
「分かってますよ」
二人は円陣の中へと入っていく。今日の声出し当番は二葉だ。
「ごほん、えー今日の相手は中央リーグ首位のヤンキースですが…相手も同じ人間です。普段通りのプレーをしていけば勝てるはずです!気合入れていきましょう!!せーのっ!」
「「「「おう!!!」」」」
大きな声を出して円陣が解散していく。互いがそれぞれの思いを胸に秘め、いよいよ試合が始まる。
北海道ベアーズ
一番 ライト 二葉
二番 ショート 加藤
三番 指名打者 万丈三
四番 ファースト 四谷
五番 キャッチャー五島
六番 レフト ヘンダーソン
七番 センター 七海
八番 サード 一原
九番 セカンド 万丈一
投手 十九川 秀幸
東京ヤンキース
一番 レフト 坂内
二番 サード 今西
三番 センター 高橋康
四番 ファースト バーバリー
五番 指名打者 蜂須賀
六番 キャッチャー岡上
七番 ライト 鹿野
八番 セカンド 甲田
九番 ショート 尾瀬
投手 アーノルド・リッチマン
◇
『さぁ今日も野球の時間がやってまいりました。実況は私、南雲旭。解説にはベアーズОBの甲斐雪男さんをお招きしています。甲斐さん、今日はよろしくお願いします』
『はい、よろしくお願いします』
『今日のベアーズのラインナップですが…ここのところ一番を任されていた一原が八番に下がっていますね』
『まぁここのところ凡退続き。内容もあまりよくないという事で一番を任せるのには難しいでしょう』
『そして一方のヤンキース。今日も高橋達実はスタメンに入っていませんね。普段四番に入っている高橋康弘が入っています』
『やはり状態があまり良くないのでしょうか。それでもベンチには入っているので、いざという時の代打での登場に期待しましょう』
『さぁ打席にはヤンキースの若き切り込み隊長、坂内が左打席に入ります』
打席に入った坂内を見下ろすかのように十九川が帽子を深く被ってマウンドに立つ。その初球、インコースへの直球を坂内は弾き返し、ファールゾーンへと飛んで行った。続く二球目、今度は左打者の外角から逃げていシュートにバットが止まり、これでカウント1-1となる。そして三球目、真ん中低めのスライダーを捉え、打球は一二塁間へ。しかしこれはセカンドの正面を突き、平凡なセカンドゴロとなる。
『いい当たりでしたが、ここはセカンド正面。甲斐さん、ここはセカンドの万丈一郎がいい場所に守っていましたね』
『ポジショニングが良かったですね。坂内選手は引っ張り傾向の強い打者なので、それを予期しての位置だったのでしょう』
初めのアウトを取って勢いをつけたのか、続く今西もサードへのポップフライに打ち取り2アウトとする。
『先発の十九川、ここまでの調子はいかがでしょうか』
『ちょっとストレートの制球が怪しいですけど、変化球で上手くかわしていますね。後はこの人、三番の高橋康弘を打ち取る事が出来ればリズムに乗って行けると思いますよ』
右の打席には三番・高橋康弘が入る。今までの打者とは違う、手強いバッターである事は投手の十九川や捕手の五島にもピリピリと伝わっていた。まずもって、漂うオーラが別物だ。ヘッドを完全に寝かせたフォームからは力感が抜けており、どんな球に対しても柔軟に対応できるように見える。それでいて、丸太のように太い腕が顔を覗かせている。既にシーズン15本塁打を達成している実力は本物だ。
(ここはとにかく長打警戒で行きましょう。単打ならまだOKという事で。とにかくゾーンを広く使って、高橋さんに的を絞らせないように)
キャッチャーの五島が十九川へ、そして守備陣へとサインを伝達する。サードの一原が若干ベースに近づき、それに伴い他の守備陣も引っ張りを警戒した守備をとった。
(相手が右打者ならいける。球界を代表するスラッガー?それがどうした。相手にとって不足ナシだ)
十九川が得意とするのは右打者の内角へとえぐりこむように変化するシュートだ。コントロールは粗いが、直球も中々の球威を誇っている。この二球種で打者を惑わせて詰まらせるのが十九川の投球スタイルである。
まずは初球、インコースに構えた五島のグラブから大きく外れてボールは外角の高めに外れる。高橋康はピクリとも反応しない。
(ちょっと力みすぎです。一旦落ち着いて、冷静に仕留めに行きましょう)
五島が肩を動かし、力みを取るようにジェスチャーを取る。十九川が頷き、一つ大きく息を吐いた。
(本当に伝わっているといいけど…)
悪い意味で何かが起こりそうな、首筋に何か刃物を突き付けられているような悪寒。そんな不安が拭えないまま五島が次のサインを決める。今度に要求したのは外角低めへのスライダー。あくまでも、低め低めで抑える心積もりだ。十九川がゆっくりとモーションに入り、ボールを投じた。
(甘ッ―――!?)
そう五島が判断するよりも先だったか、彼の視界は何かによって塞がれた。それがバットであると気づいたのはその一瞬後の事だった。
『打ちました!打球はライトへ!!これはフェンス直撃!』
つんざくような打球音が響く。外角のボールに合わせるような逆方向への打球は伸びて伸びて、フェンス上段に直撃した。幸い二葉のクッション処理が完璧だったために、高橋康は一塁を回って二塁を窺うのみにとどまったが、完全に捉えた当たりだった。
『いい打球が飛んでいきましたね。甲斐さん、今の対戦をどう見ますか?』
『ちょっとキャッチャーの要求からは外れていましたね。肩に余計な力が入っていたと思います。もっとも、その失投を完璧に捉える高橋康選手には素直に脱帽ですね』
咄嗟に五島がタイムを取り、ピッチャーマウンドに上がって十九川の背中をポンと叩いた。
「…済まない。お前の要求通り投げられなかった」
「むしろ単打で良かったと考えましょう。とにかく引きずらず、次のバッターに切り替えてくことが大事です。次のバッターは左打者ですからね。長打警戒でいきましょう」
タイムを取り終わり、五島がキャッチャーのポジションへと帰っていった。そして左打席にはバーバリーが入る。ピアスをした金髪に30という歳の割にはつぶらな瞳が印象的なバッターだ。
フォームは典型的なオープンスタンス。武器はその大柄な見た目通り、悠々とフェンス外に持っていけるパワーだ。今日は四番に入っているが、普段は五番に入っていたと五島は記憶していた。
(この人は確か変化球に強かったはず…だったら)
(直球で押し通す!)
初球、2球目と速球を続け早くも2ストライクと追い込む。しかし問題はその後だ、と五島は唾を飲み込んだ。まずはアウトコースに逃げていくシュート。指に上手くかかった誘い球だったが、バーバリーは振りかけたバットを止めた。三塁審に確認を取るが手を水平に伸ばしてアピールされる。
(次の球が勝負球になるな…)
キャッチャー、投手、そして打者。考える事は同じであった。五島が左のバーバリーの内側にミットを構える。
(お願いします。ここに、最高のストレートを!)
十九川が力強く頷く。左足を上げ、翼を広げるようなフォームからストレートが繰り出された。右投手から左打者のインコースへえぐり込むようなクロスファイアー。バーバリーがバットを出すもボールが当たったのはその根元だった。打球はふらふらとファーストへと飛んでいく。
「ファースト!」
「分かってる」
弱弱しい打球を一塁手の四谷ががっちり掴んでスリーアウト。この回はヒットを浴びながらもきっちり無失点で抑えてみせた。ベンチに戻りながら、五島が十九川に声をかける。
「最後の一球、ナイスボールでした。あれくらい気合が入った球なら相手もそうそう打てないですよ」
「ああ、今の球は自分でもいい感触だった。続けられるよう努力する」
「その調子なら大丈夫そうですね」
声をかけおわった後はバットを取り出し打撃のシミュレーションをする。全くもって、キャッチャーというポジションは忙しい。投手のケアは当然のことながら、野手としても貢献しないといけない。…まぁだからこそこのポジションに惹かれたわけだが。さて、今度はこちらが攻撃に転じる番だ。
『1回裏、ベアーズの攻撃は1番・ライト、二葉。背番号22』
審判への一礼をきっちりと済ませてから、右打席に二葉が入る。対するヤンキースの先発は右の長身投手、リッチマン。基本は直球とカットボールでゴロを打たせていくタイプの投手だ。
(十九川に勝ちを付けんのは癪だけど、こっちも打撃成績がカツカツなんでな!)
二葉の身長はプロ野球選手としては小柄な171㎝。190㎝をゆうに超すリッチマンとは親子と見紛うばかりの身長差だ。しかし身長だけが勝負を決めるわけではないと二葉は理解している。その体をさらに屈める事でストライクゾーンをさらに狭くする。リッチマンが息をついて、テイクバックの大きなフォームから初球を投じた。
(直球か!?いや、違う!)
「ストライク!」
(あっぶね、今の打ってたら内野ゴロだったな)
恐らく球種はカットボール。成程、確かに厄介なボールだ、と一人二葉は納得する。曲がりが鋭い上に、球速も早い。直球と錯覚するのも無理はない。
(だったら、少し揺さぶってみるか)
二球目。今度は相手が投げた瞬間にバントの構えをとってみせる。すぐにバットを引いたが、ボールは高めに外れた。処理をしようと走っていたリッチマンが少しだけ顔を歪ませたのを二葉は見逃さなかった。
(へへへ、嫌がってる嫌がってる)
内心ほくそ笑みながら、二葉は冷静に次の手を頭の中で練っていた。三球目は見逃してボール。四球目、五球目をファールで逃れた。六球目はカットボールがワンバウンドし、これでフルカウント。
(さて、ある程度球は見れたしそろそろ出塁したいな)
キャッチャー岡上のサインにリッチマンが首を縦に振る。そして投じられたボールは外角へと吸い込まれていく。ギリギリストライクゾーンへのコース。バットを出して、ボールを無理矢理引っ張った。打球は早いゴロとなって三遊間を襲う。
(詰まった!いや、でもこのコースは…抜ける!)
ショートがボールに飛びつこうとするも虚しくグラブを掠めたのみに留まった。打球はそのままレフトの足元へと転がっていき、レフトがゆっくりと捕球する。二葉は一塁ベースを大きく回った所でストップした。
『先頭打者が出ましたベアーズ!いやー追い込まれてからのしぶといバッティング、見事でしたね!』
『打者としては打ち取られた形ですけど、飛んだコースが良かったですね』
「ナイスバッティング、二葉」
「へへ、いやーどーもどーも」
一塁コーチャーとヘラヘラしながら拳を交わす。きっと今のは運が良かった、と見ていたほとんどの人が言うのだろう。
(だけど、構わねぇ。どんな形であれヒットはヒットだ。恰好悪かろうが、泥臭かろうが、俺は自分を肯定し続行けてやる…!)
「さーて、走っちゃいますよ~!」
わざと相手にも聞こえるような声を出して大きくリードを取る。言語は違えど挑発の意図は伝わったらしい。次の打者である加藤が打席に入るのを待ちながらリッチマンが小さく舌打ちをしたのが聞こえた。
(ま、相手の心象で飯食っていけるなら俺もこんなことしないけどね)
性格が悪いだなんていわれるだろうけど、これってリードオフマンとして普通の事をしてるだけだから。幾度目かの牽制を終えてようやくリッチマンが打者の加藤に向き直る。そしてその初球。
『ランナースタート!!』
「ッ!くそっ…!」
確かにリッチマンのフォームは大きく、強肩の岡上をもってしてもフォローしきるのは難しいだろう。しかし、投げることすらも許さない。それほどまでに二葉は速かった。スライディングをする事すらなく、余裕で二塁ベースに立っていた。今シーズン10本目の盗塁。それは他の誰も寄せ付けない、完璧な盗塁だった。
続く加藤は送りバントできっちりとランナーを三塁に進め、これで1アウト三塁。内野は前進してバックホームの体勢を取っている。
『バッターは3番・指名打者、万丈三郎。背番号03』
続くバッターも右打者の万丈三郎。しかし彼の威圧感を前に中々ストライクが入らない。カウントは3-1、依然としてバッター有利だ。
(さぁどうした…!投げてこい!)
しかしバッテリーは勝負を避けた。続くボールも外れ、フォアボールが宣告された。万丈三は何か言いたそうな顔を投手に向けた後、しぶしぶといった様子で一塁ベースへと歩いて行った。
『ここは勝負しませんでしたね。無理に勝負にはいきませんでした』
『まだ初回ですから、投手としては何とかゼロで次の回に行きたいといった感じですから、次の四番で勝負という事ですね』
「四谷さん、ここで一本お願いしますよ」
「…あぁ」
一原の声に振り返る事もなく、短く淡々とそれだけ返して四谷はネクストバッターサークルから歩き出した。
『バッターは四番・ファースト、四谷。背番号4』
バッターボックスに入る四谷はあくまでも落ち着きを保ったままだ。それは息をするのと同じように、それが元ある姿であるかのように、バットを構える。その所作は自然体そのものだった。その完成された姿に、あるファンは息をのみ、またあるファンは大きな歓声を上げた。
(相手も初球を警戒しているはず…ならば狙うのは変化球か)
甘く入ってきた球を打つ。四谷の脳内に走る信号は至ってシンプルなものだった。その雌雄はたったの一球で決した。何度かのサイン交換の後の初球、低めに入ってくるカーブ。四谷はそれを逆らうことなく右へと打ち返した。打球はライトの前でワンバウンドする。
『打った、ライト前ヒットー!ベアーズ先制!!』
『いいバッティングですね、力感が上手く抜けています』
『さぁなおもランナー一二塁のチャンス!打席には左の五島が入ります!』
『バッターは五番・キャッチャー、五島。背番号25』
滑り止めをバットに吹きかけて、五島が左のバッターボックスに立つ。バットを寝かせて虎視眈々とボールを待つその姿は、投手にとって腹をすかせた猛獣のように見えた。カウントは2-2、高めに浮いたボールを捉え、これもセンター前に抜けるゴロ性の打球になる。
「行かせるかよォッ!」
―――刹那、弾丸のような送球がセンターからホームベースへと突き刺さった。ノーバウンドで返球された球は、雷が直撃したかの音を立ててキャッチャーミットに収まった。これには三塁ベースを回りかけていた万丈三も足を止めざるを得ない。
「今のは…」
「さっすが『怪鳥』高橋康弘だな。やる事のスケールがちげぇ」
「一郎さん、怪鳥って?」
「あぁ、一原は知らないんだっけか。外野のフィールドを駆け回ってそこら一帯を支配するからついたあだ名が『怪鳥』。な?カッコいいだろ?」
「…いや、どうですかね」
「ははっ、まぁそこは個人の感性によるか」
ランナーはなおも満塁。打席には六番のヘンダーソン。ここはライト方向に飛距離充分のフライを打ち上げ、これでランナーの万丈三が生還。そして二塁ランナーの四谷もスタートを切り、一気に三塁を陥れる。
『七番・センター、七海。背番号57』
まだチャンスは続く。左打席に入った七海は五島と同じようにバットを寝かせるようなフォームをとった。初球、二球目と追い込まれながら続いた三球目、あわやワンバウンドになるかというレベルの低めのカットボールを掬い上げた。スピンのかかったボールはショートとレフトの間にぽとりと落ちてこれもタイムリーとなる。
「…さて、じゃあ俺も続かないと」
「力みすぎんなよ一原ー」
「分かってますよ。…ここで結果を出しますとも」
視線の先にはあっぷあっぷ状態の投手。ここでダメ押しして試合を一気に決めたいところだ。
『八番・サード、一原。背番号31』
(狙うなら初球に来るであろう直球、きっとまず一つストライクが欲しいはず…。そこを狙う!)
リッチマンがボールを投じる。狙い通りの直球。結論から言えば、一原の考えは決して間違ってはいなかった。しかしそこに誤算があるとするのなら。
「ッく!?」
自身の状態の悪さを把握していなかったことだ。ボールはサードへの平凡なゴロとなり、慌てる事無く一塁にボールが届く。
「っくっそが!」
あまり荒立たないように一原が小さく悪態を零す。しかしこの回いきなりベアーズは三点を先制した。
試合はまだ、はじまったばかり。
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