ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!! 作:ライドウ
どちらともに、
片や、
片や、ゲストと呼ばれる人間を相手に戦う物語性のカードゲームだ。
どちらともに、そこそこの難易度と涙なしにはいられないストーリー性を持ち合わせている。
...なぜ、私がそんなことを簡単に説明しているかというと。
『L社採用試験合格おめでとうございます。アンジェリク様。』
と書かれているカードと
見覚えのあるスーツが今私の目の前にあるのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~
初めに言おう、どうやら私は転生者らしい。
自分がそうだと理解したのは、今この状況になってからだ。
このスーツを見た途端に、思い出したのだ。
そして、前世の普通のOLの記憶と現世の記憶がちょうどよく混ざり合った結果。
私の頭と記憶はパーンとならずに、無事にアンジェリクとして確立していた。
正直、ここで思ったことは・・・
「そのままパーンってなってくれよぉ!!ポーキュバスみたいにさぁっ!!こんな地獄でどう生き残れと!?現代知識なんて活用できないよぉっ!!どうせ転生させるなら乙女ゲームの世界に飛ばしてくれぇっ!!」
頭を抱えて無意味に喚いてみる。
だが残念、ここは防音完備な巣のアパートだ。
隣から壁ドンされることも、私の嘆きが聞かれるわけでもない。
「あぁ...ゴースあるいはゴスムよ。我の祈りが聞こえぬか...」
・・・はっ、まずい。
嘆きすぎでまずいものに祈りを捧げてしまった。このままでは、夢に囚われる。
もう起きてしまったことなので、頭を切り替える。ローラン君も言ってたよね!それはそれ、これはこれだから。って・・・
んで~...ローラン君で思い出したんですけどね......そこにちょうど、全身が映るぐらいの姿鏡があるんですよ。
それでちょっと容姿を確認したらですね...
「あら、美少女。って、どころなくアンジェリカに似てるんだよなぁ~...」
ぺたんと座り込むと、鏡の中の美少女も座り込む。
アンジェリカというのはライブラリー オブ ルイナの方に出てくる登場人物の一人だ。
登場人物ではあるのだが、作中開始時にはすでに死亡しており、それがローラン君最大の地雷となっている。
ちなみにローラン君というのもライブラリー オブ ルイナに出てくる登場人物・・・というより主人公に近い。
「あー、いやだぁ。できれば、このままこのアパートで幸せに暮らしたいぃ~...」
まあ、それができないのが今の現状だ。
アンジェリクとしての記憶が、もうこのアパートの家賃を払えるほどのお金がないということをしっかりと教えてくれる。
仕事をしてない云々ではなく元々アンジェリクがとある小さな会社に勤めていたのだが、彼女が休みの時にどういうわけか急に倒産になったので急遽求職を始めたのだ。
だが巣で産まれ、巣で育ち、巣で学問を学んだとは言えここはあの悪名高い都市だ。
安全で高給料な職場など軒並み満員、仮に採用試験に行けたとしても平均的なアンジェリクの頭脳をもってしても分からない問題ばかり、だからと言ってフィクサーになるほどの実力も無ければそもそものコネすらない。
「......行くしかないかぁ。」
私は思い立ったが吉日、そう言わんばかりに家財道具を質屋に入れた。
どうせL社に・・・ロボトミーコーポレーションに入社したら、寮生に加えてその後二度と都市には帰ってこれないのだ。
大家さんにも、事情を説明して長年住んでいた家を引き払う。
寝間着2セットと念のための私服を1セット。財布や自身を証明するために必要な証明書や...一応保険証を鞄に放り込む。
さて、輝かしいL社生活の始まりだ~!
~~~~~~~~
場所:巣のアパート → 場所:L社 管理人室
~~~~~~~~
「初めまして、アンジェリク。貴女が最初の職員です、気を引き締めるように。」
目の前に、鏡があると思えるぐらいに美しいAIが現れる。
アンジェリクとしての記憶が、これはルール違反だ!と騒ぎだしている。
だがしかし、前世の記憶がそれ以上に色めき立っているので自分を押さえつけていることができている。
「は、はい...”アンジェラ”様。ところで質問なんですが...」
気になったことを少し聞いてみたくなり、疑問を問いかける。
一瞬眉を顰められるが、すぐさま見たことのある優し気な笑みを浮かべて私に視線を向け始めた。
「私が最初、ということは...他の職員などはいないのでしょうか。」
いや、知っている。私が一番最初ということは、間違いなく私が初期職員と言う事だ。
あー・・・マジかぁ、よりにもよって初期職員かぁ。という、絶望感と
私が初期職員なの?ラッキー!という、嬉しさがゴチャゴチャに混ざり合っている。
「いえ、貴女以外に書類作業を専門とする事務員が数名います。」
間違いなく動く生ごげふんげふん、オフィサーの事だろう。
いや知っている、知っているとも・・・最初からを押して職員一人とオフィサー2人がうろちょろしているのをよく覚えているとも!
一体何回周回したと思ってるんだ...
「...そろそろ、管理人が出勤なさるお時間です。さあ、アンジェリク。貴女の職場はコントロールチームよ早く行きなさい」
「はっ、はい!し、失礼いたします!!」
駆け足で管理人室を退出し更衣室へと向かう。
先ほど渡されたタブレットを起動させながら、コントロールチームの情報について頭に叩き込む。
こういう仕事は、頭に叩き込むことが大切だ。OL時代からそうだがな!!
~~~~~~~
場所:L社 管理人室 → 場所:L社 更衣室
~~~~~~~
更衣室にはついたのだが・・・そういえば私は今日あの”
というわけで、あまり時間はかけずにコントロールチームの腕章と私のロッカーに入れられている
おいてある姿鏡の前に立ち、スーツが着崩れていないか確認してから更衣室を出る。
~~~~~~~
場所:L社 更衣室 → 場所:L社 コントロールチーム メインルーム
~~~~~~~
朝礼10分前には何とか、コントロールチームのメインルームにたどり着く。
そこにはすでに、書類作業を始めている3人のオフィサーがいて・・・そのうちの二人が私を睨みつけていた。
「おい、やめろ。相手はエージェントだ。」
入り口から、一番奥の席...ポジション的には部長席のようなところにいるスキンヘッドの男性がそういうと、他の二人は忌々しそうに目線を逸らし作業を再開した。
そして、その部長席にいる男性が立ち上がり私に近づいてくる。
「コントロールチームのオフィサーチームリーダー、ジェイクだ。よろしく頼む。」
気だるげそうな表情で右手を出されるので握手をする。
「よろしくジェイク。私は」
「ああ、いい。初期職員のアンジェリクだろ?すでに資料で確認した。」
あとで、マルクト様がお見えになるからそれまでゆっくりしてろ。
そう言いながら彼は、背を向けて部長席へと戻っていった・・・
・・・なんだか、すごく腹立たしいのはなぜなのだろうか。
取り合えず、彼の言うとおりにエージェント待機所と呼ばれる場所にあるソファーに身を投げ出したのであった。
アンジェリク
どことなくアンジェリカに似てる系美少女。
前世ではゲーム好きな普通のOLだったが、現世では不憫な人生を歩んでいる。
ちなみに本人が気づいてないだけでじつはローランとアンジェリカを見たことがある。
少なくとも巣の完全防音のアパートに住む程度にはいい職に就いていた。
オフィサーチーム リーダーについて。
ジェイクの事ですが、ちょっと待ったという人は聞いてください。
一応、アンジェラや他セフィラがいるとはいえL社は会社、ならば当然書類作業は発生するはず。
しかし、オフィサーはすぐに死ぬのでそうなると会社が大変になるのでは?
と思い、オフィサーチームのリーダーという架空の役職が生まれました。
(異論は認める)ちなみに格階層にも同じような役職もちがいる。
タブレットについて
色々な意見があると思いますが、自分はタブレットだと思います。
もちろん、放送通達やインカムでの通達も夢やロマンがありますが・・・
利便性を考えてタブレットにしました。