ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!!   作:ライドウ

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敬虔なる信徒の娘よ。我が言葉を、汝が隣人に伝えたまへ。


11日目です。オリジナルアブノーマリティです。
安全・教育チームの日です。
ここからしばらくオリジナルラッシュが続きます。

ちなみに作者は、ロボトミ、ラオル通してビナー派です。
お前も紅茶を飲まないか?

そして、鬱展開・グロ表現注意です。

追記、調べてて思ったんだが、どうして次元屈折変異体と宇宙の欠片は明らか宗教は関係ないのに宗教関係の03が振り分けられてるんだろう。

さらに追記、異次元とかもここなのね()紛らわしい()


11日目(前半)

11日目、管理人によっては教育チームと安全チームどちらを先に開放するか選ぶ比ではある。が、しかし...

 

どうやら、この世界の管理人は教育チームを先に育てることにしたらしい。

私とエヴァ君、クリストファー君は教育チームに異動。

情報チームには、イムばか君たち私の知らないエージェントたちが異動し、エミリアちゃんとティファニーちゃんはコントロールに戻り新人育成を任されるみたいだ。

そして、教育チームに入って...重苦しい雰囲気を感じる。

 

「っ!?何この重圧...」

「...コイツは覚えがある。あのイカれクソ大福のソレだ。」

「あぁ。こいつは、俺もマジになる必要があるか?」

 

いつもふざけていて、朝もふざけていたクリストファー君の垂れ目が釣り目に変わっていた。エヴァ君もいつもは優しい目も細く鋭いものに変わっている。

教育チームのオフィサーたちも、どことなく不気味がり拳銃を片手に周囲を警戒している。

 

「...まさか、もう脱走してるとかないよな。」

「...ありえる。次元屈折変異体(O-03-88)みたいに管理人にしか見えない相手かもしれない。」

「でも、この重圧だぜ?あのクソ大福以外考えられねぇだろ。」

 

クリストファー君が後悔のハンマーに手を掛けながら、あたりを鋭く警戒している。

だが、オフィサーは誰一人死んでいないし、私たちも一瞬にして死んでいない。

 

「これまさか、収容室から重圧が駄々洩れてるだけなのか?」

「はぁ!?まさか、ALEPHの化け物どもじゃないだろうに!?まだ11日目だぞ!?」

「それ以外考えられるか?この重圧の正体を。」

 

エヴァ君の冷静な言葉に、クリストファー君が怒鳴りつけながら反論するが...説明のつかない重圧を説明できずに押し黙る。

ともかく、もうすでに業務は開始しているみたいだ、オドオドとしているセフィラのホド様がそこにいた。

 

『エージェント”アンジェリク”は、教育チームの”O-03-530”に洞察作業をする』

 

そして私の端末に、見慣れない管理番号に作業をするというウマの指示が届けられる。

O-03-530。明らかに私も知らない管理番号だ。O-05-30ならばあの歌う機械(O-05-30)なのだが...

しかも、03となると...宗教に関連するアブノーマリティであるということだ。

 

「なんだこの番号...まさか、俺たちの知らない?」

「...そうみたい、二人とも。もしもの時は、お願いね。」

「......あぁ、最善を尽くす。」

「任せてくれ、後輩もアンジェリクも死なせはしないぜ」

 

エヴァ君とクリストファー君の自信満々の表情が、私の心を若干だが落ち着かせてくれる。

二人に手を振り、エレベーターに乗って上階右に出る。

認知フィルターなしの教育チームの廊下は、オレンジ色で...息が苦しくなりそうな空気感を漂わせていた。

そして、その扉の前にたどり着く。

 

「っ...はぁ、はぁ...」

 

振るえる息を抑えながら、扉に手をかける。

もし、私に何かがあっても...あの二人がうまくやってくれることだろう。

私は、意を決して、収容室のドアを開けた。

 

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場所:O-03-530 収容室

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「は・・・?」

 

そこにいたのは、綺麗な少女。金髪で青目の少女が、胸から下げた十字架のロザリオを両手で握りながら足元から燃やされている。

しかし、燃やされている彼女の少女は、まるで暑さを感じないと言わんばかりに祈りを続けている。

私が、一歩収容室に入った途端...彼女は目を開け、こちらを見定め始める。

 

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「貴女は、私と同じ神に選ばれた人ですね。」

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「なれば伝えましょう。神のお言葉を、【この場所にいる、哀れな人々に魂の救済を、肉体からの救済を与えなさい。】神はそれを望まれます。」

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「そして、アナタにこれを...私の前に跪き...この聖剣を受け取りなさい。」

 

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「その剣の銘は、【アキメネス】。我らが神が与えてくださった聖剣です。そして、この聖衣へと着替え、全ての哀れな人々に救済を...と、神からその言葉を授かりました。」

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「さあ、お行きなさい。我らに神の祝福あらんことを」

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side:エヴァ

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アンジェリク(ミユキ)の無事を祈り、必死に彼女が帰ってくることを願う。

彼女が、ALEPHクラスの化け物に出会わないことを、彼女が無事であることを。

だがしかし、俺の本能が何かを訴えかけている。首の後ろがチリチリと嫌な感覚で、イライラが募る。

 

「...なあ、俺は今、ものすごく嫌な予感がする。」

「...奇遇だな、エヴァ。俺も今、すごく嫌な予感がする。」

 

この感覚は、そう...クソ大福......【白夜】が収容違反をした時のような感覚である。

まるで、神聖的で理不尽でとても恐ろしいものが、すぐそばまで迫ってきている感覚。

 

ガガッ『全エージェントに次ぐ!至急、O-03-530収容室前に!!急げ!!』

「「そら、来た!!」」

 

俺とクリストファーは即座にE.G.O.を構えエレベーターに飛び込む。

中にいたオフィサーたちには悪いが、今は優先事項がこちらの方が上である。

チンというついた音を聞き、即座に廊下に飛び出ると...

 

「アン...ジェリク?」

「...は?なんで、アンジェリクが...出て来ただけで、非常招集?」

 

収容室から出てくるのは、結婚ドレスのような衣装を着ているアンジェリク。

しかし、茨の桂冠、胸当て、籠手に脚鎧...中世の女騎士のような格好で収容室から静かに出てくる。

その抜かれたショートソードは芸術品のようなエングレーブが施されおり、その姿が...とても...とても...

 

「おい!エヴァ!!見惚れんな!!様子がおかしい!!」

「なっ!?」

 

クリストファーの怒声で、我に返る。

ゆらりと、俺たちではなく俺たちから見て廊下の奥にいるオフィサーに目を向ける。

俺と、クリストファーは何があってもいいようにE.G.O.を構え...そして彼女の前に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「「は?」」

「おぉ、おお!聖女『アンジェリク』!!どうか、どうか哀れな私に救済を!!」

()()()()()()().().().()()()()()()()()()()

 

その様子がおかしいオフィサーを、アンジェリクは何の躊躇もなくショートソードで切り捨てる。

しかし、斬られたオフィサーの表情はとても晴れ晴れとしており、まるで...死を受け入れ、死ねたことを喜んでいるかのようだった。

その様子に、俺たちは一瞬にして、目の前の”アブノーマリティ”を敵と認知する。

 

「クリストファー!俺が突っ込む!!隙を逃さず叩き潰せ!!」

「ああ!!」

 

カワイイ!のグローブをはめて、そのアブノーマリティに渾身の右ストレートで殴り掛かる。

しかし、気配を消したはずの一撃は、まるでみられていたかのようにかわされる。

 

「くっ!?」

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「っ!?その声、その顔、その体で!!そんな言葉を吐くんじゃねぇッ!!」

「エヴァ!?挑発に乗るな!!」

 

怒りを制御しつつ、強烈な回し蹴りをそいつに浴びせる。

 

「俺の、俺のアンジェリク(ミユキ)に何をしたぁッ!!!

 

怒りつつ、頭は冷静に...強烈な蹴りでノックバックしたそいつに突貫し自分でもびっくりなほどの連撃を与える。

しかし、そのすべては...避ける意味もないと言わんばかりにまともに受け始めている。だが、俺の拳は...そいつを傷つけることができていない。

 

「俺の攻撃が、まるっきり効いていない?!」

「なら、こいつ(後悔のハンマー)ならどうだぁッ!?」

 

俺の背を踏み台にし、高く飛び上がるクリストファー。

その頭上には、E.G.O.である後悔が振り上げられており...勢いよく、()()()に向かって振り下ろされる。

 

ズドンッ!!という、派手な爆音と土煙とともに衝撃波で、俺とクリストファーは吹き飛ばされる。

クリストファーは後悔のハンマーを手放しており衝撃波から顔を守るように腕でガードしていた。

 

「やったか!?」

「......どうやら、効いてないみたいだな。」

 

土煙が収まり始めると、後悔を片手で止めている()()()の姿があった。

しかも、表情一つ変えず。傷も一つもついていない。

化け物が、と小さく心の中で毒づく。

 

「おいおい、嘘だろ?TETHクラスで、使い物になんねぇって言っても後悔だぞ?」

「...間違いない。こいつが、俺たちの嫌な予感の正体だ。こいつ、この雰囲気...ALEPHクラスだ。」

「つまり、今の俺たちじゃぁ...同じ土俵にすら立ってねぇってか?」

 

冷や汗をかきながら、少しでも情報をかき集めようと二人で会話する。

やがて、クリストファーの後悔のハンマーがビキバキと音を立てて砕け散る。

持ち主の手から離れ、()()()に砕かれたみたいだ。

 

「くっそ、約束したってのに。なさけねぇな」

「まだ諦めんじゃねぇよ。バカクリストファー」

「はっ?だれが諦めたって?...俺が組みつく、その隙に正気を戻してやんな。」

「成功すると思うか?」

「試さねぇよりかましだろ」

 

作戦が決まり、勢いよくクリストファーが立ち上がり拳を構える。

アイコンタクトで合図し、同時に駆け出す。クリストファーを前に行かせ俺は、隙を伺う。

だが、前を走るクリストファーの胴体から剣が飛び出す。しかし、そんなことは気にせずにクリストファーの脇から飛び込み...

 

「た...叩きこめぇッ!!エヴァアアアッ!!」

「うおおおおおおおおおおおっ!!」

 

 

 

右腕にため込んだ力をばねの様に突き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザンッ。

 

 

「「......は?」」

 

クリストファーの胴体は両断され、俺の右腕はスッパリと斬られてしまっている。

 

「うそ......だろ?」

 

クリストファーの消えそうな声が聞こえ、俺は力なくそいつに寄りかかる形となる。

下半身の感覚がない...どうやら、俺も斬られてしまったみたいだ。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

「みゆ...き...」

 

そして、俺も...最後の力を振り絞った言葉を伝えた後...意識を手放すのであった。

 

~~~~~~

side:アンジェラ

~~~~~~

 

「あーあ、あの二人がやられちゃぁ。誰も勝てねぇなぁッ!!あははははっ!!」

 

管理人が、前と同じくゲラゲラと笑ってはいるが...彼の後ろに立つ私は、懐かしい”恐怖”という感情に染まっていた。

なんだ、あの幻想体(アブノーマリティ)は、何なんだ...あの怪物は。

O-03-530-bと表示されている【元】エージェント『アンジェリク』は、エージェント『エヴァ』とエージェント『クリストファー』の応援に来たエージェントたちを次々と、そして黙々と切り殺していく。

オフィサーたちもいつもの叫びながら逃げ惑う姿ではなく、O-03-530-bを敬い...彼女に殺されることを喜んでいる。

 

(りかいが、できない。)

 

私の知る110の幻想体(アブノーマリティ)以上の幻想体(アブノーマリティ)が出現することは、自由を与える小魚たち(O-02-64)の時点で予測していた。

しかし、なんだこれは。なんなんだこれは。

 

(こんなのがいるなら、わたしのけいかくは、わたしのねがいはまたっ)

 

「アンジェラ」

「...はい、何でしょう。管理人」

 

管理人からの声がかかり、咄嗟に完璧な私へと切り替える。

 

「今起きているすべてを正確に記憶し、書類にまとめ上げろ。些細なことも余さずだ。」

「かしこまりました、管理人。全ての映像記憶をセーブいたし、書類として提出させていただきます。」

「あぁ、それと...()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「......はい?」

 

管理人『X』の冷ややかな目が、私を射抜く。

何を言っているのか理解ができない。どうして見破れた?他の管理人たちは見破れなかった私の本性をどうやって。

 

「何のことでしょうか。演技、私が?冗談の言いどころはここでは」

「アンジェラ、タネは割れてんだ。お前、とある人物に復讐してぇんだろ?」

「...っ。」

 

目を見開き、管理人を睨む。

管理人は、ギザギザの歯をちらつかせながら、顔を歪ませ嬉しそうな表情をしている。

 

「その復讐を成就させてやるから、その下手な演技をやめとけ。楽しめるモノも楽しめねぇだろうが」

「......私の、私の復讐を達成できると?今の現状を作り上げたのは貴方ですよ?」

「あぁ、なんて言ったかなぁ...そうそうこの現状は数ある失敗の内の成功の材料だ。『失敗は成功の母』ってことで、ちったぁ目ぇ瞑れ...取引しようぜ?アンジェラ。」

 

ゲラゲラとゲスな笑いを浮かべ、背後の大画面から聞こえる狂気的な歓喜の声をBGMに私に誘惑を垂れ込む。

この管理人...即座に処分しなければあぶな

 

「おっと、アンジェラさんよ。俺が死んだら、永遠にアンタの復讐のチャンスは訪れないぞ?」

「...その確証はあるんでしょうか?貴方は所詮、数ある管理人の一人にすぎない。」

「ははっ、おかしいとは思わなかったのか?どうして俺がこんな狂人なのかを」

 

そして、彼の言葉が私の鼓膜を振動させる。

 

曰く、自分は管理人たちにとってのバグ。記憶を削除され、再びインストールする際に何かのエラーが発生し...そのインストールされた自我が身体に馴染み、目覚めるまで自問自答をしてしまった結果、固有の自我を得た。

自我を得たこの管理人は身体の奥底にあった記憶...アインの記憶を見た。そして、製作者から否定された私を憐れんだという。

そして、消えては生まれ、消えては生まれの数多の管理人たちの記憶をもとに...私がしようとしていることに予測をたて...【49日目】にたどり着いた管理人の記憶を見て、私の復讐に手を貸すことにしたという。

どうやら彼は、神というものが気に入らないらしい。神を名乗ったアベルの計画を台無しにするために復讐をしたいとのことだ。

 

「...そんな、バカバカしい話を聞くと思いますか?現実味の無い空想話は、私がそうであると決めつけられるものなのですか?」

「さぁな、俺にも分らんさ。だが俺が言えるのは二つ。アンジェラの復讐の共犯者になるってことと、この俺に()()()()()()()()()見せてくれよ。」

 

彼の顔が大きくゆがむ、まるで...悪魔がそこにいるかのような笑み。

私が幻想体(アブノーマリティ)に感じていた恐怖を、この管理人から感じている。

そして、彼の手が私に差し出される。

 

「さぁ、どうする?アンジェラさんよぉ。俺の手を取り、アンタを人間扱いする俺を共犯者にするか...それとも手を突っぱねて”俺”を処分するか。」

 

悪魔の取引を提示される。最高の頭脳を使い、今の現状、どんな選択をとるのが正しいのかを考える。

彼に無許可でTT2プロトコルを発動はできない、だからと言って彼の言う空想話は信じきれない。

......けれど。

 

「分ったわ。貴方を共犯者として受け入れましょう。」

「...ははっ、そうかい。それに、タメ口をし始めるってことは...イーブンだろう?」

「ええ、私も貴方も...あのアベルの計画を台無しにしたい。」

 

「「あの冷血で憎たらしいあの男に報いを。」」

 

私は、差し出された手を、とった。

 




アベル君は悪くないんだよなぁ。ただコミュ障で設定ミスったドジっ子だっただけだから...でもそのドジが、結果的にアンジェラに心を与えた原因になってるし...一概にアベル君は悪くないって言えないような...皆さんはどう思いますか?

ちなみに管理人”X”は、マジモノのサイコパス...ですが、割と性格は普通の人間のそれです。アベルの頭脳と知性をそのままに、感情表現が(一部)豊かになったものとお考え下さい。惨殺死体を見てゲラゲラと笑っているのは、見たことのないものを見て喜んでいる子供のそれで、何度見ても子供のかわいらしい下ネタ並みに常に笑えるらしいです。

えっ、これじゃあラオルの時にローラン君からのNTRになるのでは、ローラン君未亡人になった上に未来の友達を寝取られたの?と言いたいわけですか?大丈夫です。
そもそも、この管理人”X”が好みなのは”マルクトちゃん”みたいなタイプなので。(実際、初日にセクハラまがいの事をしてセフィラの姿がホログラムなのを確認したうえで、マルクトにセクハラした。だからマルクトは遅刻し、初日から認知フィルターに気づいた。)



オリジナルアブノーマリティは次話で紹介させていただきます。
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