ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!!   作:ライドウ

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私はただ、暇つぶしができればいいのよ。

言っただろう、オリジナルラッシュだと。
まだ俺のオリジナルアブノーマリティラッシュは終了してないゼ!
ドロー!!オリジナルアブノーマリティ!!

はい、もうしばらく続きます。

...実は、ライブラリーオブルイナのアートブック買っておけばよかったと後悔している作者です。(金欠+諸事情で買えない人)

今回、【projectMOON】様の作品の根幹に触れる話題があります。かなり深く切り込むため、不快感を感じるかもしれません。
あくまで、作者自身の足らない妄想の産物のため『そういう考えもあるのか』と可能性としてお考え下さい。本当にラオルのアートブック買っておけばよかったよ!!


12日目

「...んっ。」

 

肌寒さを感じ、目を開ける。

目の前には、私の愛しい人が目をつむって安らかで幸せそうな寝息を立てている。

私を離さないように、ギュッと抱きしめられ...じんわりとした温かさが伝わってくる。

 

「ふふっ...」

 

ギュッと優しく抱き返すと、私のエヴァ君は目を覚ます。

そして私を見るや否や、優しいキスをしてくれる。

 

「...おはよう。ミユキ」

「うん...おはよう、エヴァ」

 

何ら変わりない挨拶。だけれども、幸せな一言。

やがて私もエヴァ君もフフッと笑い合い。

二人同時にクシャミをするのであった。

 

「早く着替えて、行こうか」

「...その前に、シャワーでも浴びようぜ。」

 

そういえば、私もエヴァ君も身体がべたべただ。

 

「手、出さないでよ」

「......ぜ、全慮する。」

 

一瞬の間は、どこか信頼できなかったけど。

けれども、どことなくうれしさを感じるのであった。

 

~~~~~

 

「おっはよー!二人とも、昨日の休日は随分と...。んんっ!?」

 

安全チームに配属され、更衣室で着替えて安全チームのメインルームに移動するとクリストファー君がいきなり目を丸くして私たちを見る。

私とエヴァ君は、なんで見ているのか分からず首をかしげていると。

ニヤニヤしながらクリストファー君が指をさしてくる。

 

「...お二人さん、()()()()()()()()()()()。虫だらけの所にでも出かけたのか?」

「「っ!?」」

 

二人して、バッと首元を手で覆い隠す。

やば、更衣室で着替えたとき、ティファニーちゃんにガン見されてたけど大丈夫かな!?

エヴァ君も、誰かに見られていた心当たりがあるのか顔を青くして、冷や汗を大量に出していた。

 

「あ、エヴァ。こっちこいよ!絆創膏渡してやるから!」

「あ?なんで俺だ」

いいから来い。

「ア、ハイ。」

 

エヴァ君がそそくさとクリストファー君に連れられて医療箱を漁りながら、小声で話し始めた。

あー、うん、クリストファー君って意外と目敏いから、バレる...よね。

......なんだかとっても恥ずかしいな。

 

~~~~~

 

その後、エヴァ君から絆創膏を渡され、首元の()()()()に丁寧に張っていく。

張りずらいところは、エヴァ君に貼ってもらい...気だるげなセフィラのネツァク様が、やってくる。

ギリギリで最後の()()()()を隠せたので何とか安堵のため息を吐き出す。

さて、今日の業務はどうなることやら...そして、今日のアブノーマリティはどんなアブノーマリティなのやら...

 

【エージェント『アンジェリク』は、『0-01-404』に愛着作業を行う】

 

~~~~~

場所:安全チーム メインルーム→『O-01-404』収容室

~~~~~

 

収容室の扉を開け、さっそく私の鼻が...絵の具のような油のにおいを感じる。

だけど、収容室の中は...今までの収容室とは違い、随分と生活感の溢れる収容室になっていた。

その収容室の真ん中では、大きなキャンパスをじーっと見つめている少女がいる。

ざっと、その収容室に足を踏み入れるが...その少女はこちらを見向きもしなかった。

考えられるのは『価値のない少女(O-03-530)』の様に、問答無用でこちらを洗脳するタイプではないみたいだ。

 

『そこで、じっとせず...こちらに来てお茶でもどうかしら』

 

頭の中でそんな声が響き、いつの間にかその少女が私の目の前に立っていた。

咄嗟に『救済』の槍を掴もうと腕が動くが、いつの間にか腕を抑えられ...ニヤリとその少女が微笑む。

そして、背中に手を添えられて

 

Shall We Dance?(私と踊っていただけますか?)

 

紫色の神秘的な瞳で私の目をじっと見つめ、そう聞いてくる。

 

「...私、ワルツは踊れないのだけれど」

『ふふ、大丈夫よ。ただリズムに合わせて、(わたくし)の足を踏まないように動くだけ。あとは(わたくし)が合わせますわ。』

 

グイっと引っ張られ、大きなキャンバスがあった場所に招かれる。

あのキャンバスは?と思い収容室の中を見渡すと...赤い頭巾をかぶったデッサン人形がキャンパスを片付け、蓄音機にレコードをセットしていた。

 

「...はぁ、少しだけよ。」

『よろしくってよ、ガエル。音楽を掛けなさい?そして、お茶の用意を。』

 

デッサン人形がぺこりとお辞儀し、蓄音機のスイッチを押す。

随分と古めかしい蓄音機から、ゆったりとしたピアノ調のワルツが流れ始める。

チラリと少女を見ると、どうぞとジェスチャーで答えられる。

 

「...っ?」

 

一歩踏み出すと、前世を合わせてワルツなんて踊ったことのない私が...ワルツを踊れている。

小さな少女が私をリードし、私はただ彼女の動きに合わせているだけなのに、客観的に見れば踊れているように見えるだろう。

ピアノが奏でるゆったりとした美しい曲調に、バイオリンが奏でる神秘的な音で彩られ、ただ聞いているだけでも落ち着く曲に合わせてワルツを踊る。メロディーがサビに入り、少しだけ曲調が激しくなると少女は私を支えつつ、さらに自分までも美しく踊っている。

やがて段々と曲の音量が小さくなっていき...カチッという音と共に蓄音機から音が聞こえなくなる。

少女がパンパンと手の音を鳴らすと、デッサン人形がテキパキと折り畳み式のテーブルと椅子を用意してくれる。

テーブルに真っ白なシルクのシーツを被せ、美しい磁器の二つのティーカップにガラスでできたティーポットで紅茶を淹れる。

ハーブの柔らかな匂いと、レモンの爽やかな香りが鼻腔をくすぐり...どこからか取り出した焼き立てのクッキーがお茶菓子として置かれる。

 

『ゆっくりと、お話でもしましょう?(わたくし)、おしゃべりは大好きなの。』

 

~~~~~

 

話してみて分かったのだがこの少女は『ダートライト』という名前で、この都市が生まれるよりずっとずっと前から生きている存在。とのことだ、その『都市が生まれるずっとずっと前からいる』というのは信じなかったが、割とこの子は冗談が言うのが好きらしく。恐らくそれも冗談だろう。

そして頭に響く声は、彼女が超能力を使い...言葉を自らの声で、私の頭に直接再生させているらしい。

正直、それも冗談っぽく言っているのだが...

 

『あら、それとも冗談はお嫌いかしら?』

「......悪かったから、その悲しそうな顔はやめて。」

『うふふ、ごめんなさいね。貴女の事はなぜだかからかいたくなるの。』

 

この調子だ。

ふと彼女が私を見つめ、懐かしむような悲しげな表情を浮かべる。

 

「どうかしたの?」

『いえ、昔を懐かしんだだけよ。お茶でも飲みながら私の独り言、聞いてくれないかしら。』

「……いいわよ。」

 

私が了承すると、その少女は軽く笑い。

ポツポツと語り出した。

曰く、都市が……今の世界になる前の話。

真っ青な青空にに色とりどりの森、輝く深い青の海。

まだ世界に色があった世界の話。人と全ての生き物が共存し、自然豊かな楽園。そんな夢のような場所がかつてあったと言う。

この、都市が作られたこの場所に。

 

「……それは、本当に昔の話なの?信じられないけど。」

『そうね……貴女にとってはおとぎ話なような話。だけれど、私は全てを見届けた。』

 

そして、彼女の話は続く。

しかしある時、とある人間が大罪を犯した。

その人間が言うに『人は皆、病に犯されている。私はあらゆる病を治しましょう。』と言い、多くの人々に治療を施し、敬われ、崇められ、やがてその人間を『神』として祀り始めた。

それが、『楽園の神』と人間が定めたルール。

 

『【神は常に一人で、人に関わらず見守るべき存在であるべきだ。】』

「......それを、破った。」

『ええ、もちろん『楽園の神』は火山の如く怒り狂って天使を召喚し、その『人の神』と12人の宣教師に信者たちで争いを始めた。それが【神代戦争】この世界から色が無くなり、荒れた大地を生きるために生き物たちは独自の進化を遂げ、巻き込まれた人々はこの楽園の跡地で自らの住処を作り上げた。』

「じゃ、じゃあ...『頭』が作り出したルールはッ」

『かつて、人間たちが【楽園】で定められていたルール。【知識を求め探求すること(ダアト)】、【25の大地に住み、街を作ること(マルクト)】、【人間以外のヒトを認めぬこと(イェソド)】、【過去を振り返らぬほど輝くこと(ホド)】、【どんな絶望でも諦めず勝利すること(ネツァク)】、【美しいと思えるものを作ること(ティファレト)】、【罪を犯した者は厳しく罰すること(ゲブラー)】、【強き者は弱き者を守ること(ケセド)】、【否定せず、相手を、自分を知ること(ビナー)】、【人間は、世界を変えないこと(ホクマー)】、そして【人間は人間として生き、神に見守られること(ケテル)】...私はあくまで、【観察者(オブザーバー)】だから詳しいルールとかは知らないけど...でも、結構細かかったはずよ?確か、【建物を守るために破壊力のある銃は製造禁止】とか【ある程度のクローン技術は認めるが、完全なる人を作ってはいけない】とか...けれど、今の人間たちは歪曲され曲解されたルールを継承し、律儀に守ってるみたいね。』

 

クスクスと楽しそうに笑う...ダートライト。

だけど私は、どうしてもそれを否定したかった。けれども、どれだけ否定の言葉を口に出そうにも出せない。どうやって反論すればいいのか分からないのだ。

可能性としてあり得なくないのだ、私の知るこの世界のルールは、設定はほんのひとかけら...いやそれどころか、大海の水に落ちる一滴分...そのぐらいしか知らないのだ。

 

私が知っているのは、あくまで...作品のストーリーに触れるモノだけ。

しかも、Lobotomy Corporationのartworkもバグなのか見ることすらできなかった。

 

『まあ、観察者(オブザーバー)としてみる分には、()()()()()。けれど、楽園の神から見れば、再び激怒するモノね...悲しきかな、人間は知らず知らずのうちに恩のある【楽園の神】の存在を忘れ、禁忌を犯し始めている。』

「だ、だって...それはもう私たちからしてみればおとぎ話ぐらい前の話で...」

『言っとくけど、私の()()()にはまだ続きがあるわ?』

 

【神代戦争】が終わりを告げ、残ったのが...楽園の神とその天使たちの身体が溶けていった『白い海』、戦争の激しさがそのままの姿として残り続ける『黑い森』、神の死が災いとなり雲となり呪われ続けている『灰色の空』、どこまでも続くかつて存在した平和の証が残される荒れた大地、そして楽園の跡地であるこの『都市』が残された。

ついでに言えば、人の神は死んでいない...力を封印され、弟子たちは白き海に溶け...今もどこかで生き続けているという。

そして、残された人間たちはかつて協力しあった生物たちに武器を向け、自らが支配者だと名乗りを上げたのだ。

 

『人間は愚かよ?自分の意見と違っただけで化け物の刻印を落とし、排除し、殺し、【我らの考え】が正しいと妄信する。神がいなくなった途端に【我らが神になった】と自称し、楽園の神の作ったルールを歪曲し自分の都合のいいように変え、他者を蹴落とし、自らが神になろうと合作する。あぁ、なんだっけ...【特異点】?あれこそ、神を自称する傲慢の証よ。』

 

...間違ってはいない、この世界はそういう世界だ。弱ければ死に、強ければ生きる。弱肉強食の世界。

誰かが苦しみ、誰かが幸せになるのが......この、ディストピアだ。

外郭には化け物が存在し、裏路地は常に理不尽で、巣だけが安全な格差の世界。

 

『【永久食料の生産】?【思い通りの生物の製造】?【空間移動】に、【時間操作】、【次元操作】に【鍵と妖精(天使の持つ力)】......。かつての神の真似事かしらね。アハハハッ!!』

 

幼く、高い声が私の頭の中で響く。デッサン人形は困ったように首を傾げ...私は、膝の上の握った手を見ているだけしかできない。

 

『まあ、私にとっては...どれもこれも。どうでもいいことよ?』

 

カチャッと、ティーカップが置かれる音が聞こえる。

その音に引かれて顔をあげると、ダートライトの顔は随分と優しい顔だった。

 

『私は観察者(オブザーバー)。神から与えられた役割(ロール)は、記憶と記録。それに、人間や生き物たちがどう逆立ちしようと私を殺せはしない。だから私はただ、が暇つぶしができればいいのよ。』

「...つまり、暴れる気はない。と?」

『外がうるさく無いのならね。』

 

タラりと、私の頬を一滴の汗が流れる。

いつの間にか私にかけられていたプレッシャーが、私の本能に危険を察知させたみたいだ。

...そして、そのプレッシャーで分かる。先ほどの言葉は嘘ではない、私たちが...人間や、ALEPHクラスのアブノーマリティたちと戦っても...この存在にはかなわないと。

 

『まあ、私が出たら役割(ロール)違反になるから、行かせるならガエルね。』

 

そこでぺこりと、デッサン人形がお辞儀をする。

...私はすっかり冷めた紅茶を一気に飲み干し、席を立つ。

 

『あら、もう行ってしまうの?』

「...また来るから」

『うふふ、長い時間。ごめんなさいね...あぁ、それと一つだけ忠告。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『【楽園の神】は不滅、そして今は人間たちに天罰を与えようとしている。』

 

 

 

 

「...は?」

『また、ね?■■■■ちゃん。』

「い、今...なん?」

 

私の言葉は、勢いよくしまった収容室の扉で詰まる。

 

「...あたまが、いたい。」

 

どうして、この世界は...ただ幸せを感じるだけで...不幸が何個も転がってくるのだろうか。

...その後私は、体調不良でありながら...彼女の世話をしつつ試練を蹴散らし...頭の中の情報を整理するのであった。




ちなみにアンジェリクの恋人候補は
・エヴァ(圧倒的)
・クリストファー
・『価値のない少女』(聖女ルート)
・人間枠
・アブノーマリティ枠
・アブノーマリティ枠
・アブノーマリティ枠
・アブノーマリティ枠
・神枠
・沈黙枠
・ねじれ枠
・残響枠
・ねじれ枠
・人間枠

と、なっております。
えっ、後半ネタバレだろって?
ナンノコトカナー?イヤーソレニシテモ『何でも変えてさしあげます』ハベンリダナー。

えっ、イムばか君はどうしたって?察してあげろよ。

本日の新入りちゃんです!!
(前回の色付きは色々と面倒なのでやめます)

~~~~~

O-01-404
 観察者(オブザーバー)

危険度:HE
E-Boxes:17
攻撃タイプ:White
職員に被害を与える恐れあり
施設が壊滅する恐れあり

上機嫌:10-17
普通:4-10
不機嫌:0-4

特殊能力:『退屈しのぎ(かまいなさい。)

3分以上観察者(オブザーバー)を放置すると、ランダムな職員を選別し強制的に愛着作業をさせる。この時、作業成功率が一番高い職員が選ばれやすい。ただそれだけ。

クリフォトカウンター:5
脱走オブジェクト(O-01-404-b『ガエル』。危険度:??)
RED:耐性
WHITE:耐性
BLACK:耐性
PALE:普通
HP:5,000
行動その1
右手の大鎌を軽々と振るう。
(対象の最大弱点属性10-12ダメージ。)
行動その2
左手の籠手に装着されたクロスボウを発射する
(対象の最大弱点属性、遠距離貫通RED8-9ダメージ。)
行動その3
大鎌を構えて前方に強力な攻撃。
(対象の最大弱点属性、範囲RED30-30ダメージ。)

管理方法
その1
観察者(オブザーバー)の愛着作業を完了した職員は、HPとSPが上限を超えて回復した。(翌日には元に戻った)
その2
観察者(オブザーバー)に抑圧作業をすると、作業をした職員が即死し施設が壊滅した。

愛着、本能、洞察、抑圧の順で好む。

愛着作業の場合、作業レベルに関わらず最高の反応を示します。
本能と洞察作業の場合、高レベルになるほど高い反応を示します。
抑圧の場合、作業レベルに関わらず最低の反応を示します。

由来

『乙女の秘密よ♡
 ただ、しいて言えば...私はただ、暇つぶしができればいいのよ。』

E.G.O.
武器、防具ともになし

ギフト
観察
空中に浮かぶ虫眼鏡です。それ以外の何物でもありません。
しかし、どんな科学技術を使っても材質を調べることはできませんでした。

装着箇所:不明その2
装着効果:作業したアブノーマリティのPE-Boxを+5する。
~~~~~

というわけで、神秘枠でした。
ちなみに聖女の言う神かどうかは皆さんのご想像にお任せします。
そしてまたいつものように感想にこのアブノーマリティの反応をお願いします。
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