ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!!   作:ライドウ

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ラッシュは続くが、いったんここで情報整理と致しましょう。




12.5日目

頭の中で、ぐるぐると...観察者(オブザーバー)の言葉が頭の中を回っている。

【楽園】、【楽園の神】、【人の神】、【神代戦争】、セフィロトの樹になぞられた【人間に定められたルール】。

【灰色の空】、【黒い森】、【白い海】...考えれば考えるほどに、頭がだんだんと痛くなっていく。

 

(何一つ、情報がまとまらない)

 

メモ帳とエンサクロペディアが開いてある、オフラインのパソコン。

しかし、メモ帳は真っ白でエンサクロペディアは、現在収容されているアブノーマリティと原作に登場する110のアブノーマリティの情報しか載っていない。

しかも、その原作に登場するアブノーマリティの情報も虫食いみたいに情報が中途半端なところで止まっている。

 

(深呼吸をして...一から考え直そう)

 

間違いなく【黒い森】は、『罰鳥(O-02-56)』、『大鳥(O-02-40)』、『審判鳥(O-02-62)』...あの三羽の鳥の住処。故郷だ。

確か、『自由を与える小魚たち(O-02-64)』は、『空』と呼ばれる場所から来たはず。

...仮に『自由を与える小魚たち(O-02-64)』が【灰色の空】から来たとすれば...おそらく、その三羽と同じく...合体するアブノーマリティなのかもしれない。だけど、『自由を与える小魚たち(O-02-64)』の空が、【灰色の空】なのかどうかは不明だ。

その他二つに関しては、罪善さんとただのハンモックだからおそらく関係は...いや教育チームの第1収容室『価値のない少女(O-03-530)』を思い出せ。

アイツは確か、私の『懺悔』の桂冠に反応して特殊能力を発動させた。

 

仮に『たった一つの罪と何百もの善(O-03-03)』が、『価値のない少女(O-03-530)』の言う【神】?

...確かにそれなら、いろいろな都合がつく。仮に『観察者(O-01-404)』が、教えてくれたことで、私が知っている情報と照らし合わせれば、ある程度予測は立てられる【人の神】は...あの言葉を鵜吞みするなら『白夜(O-03-46)』と考えて間違いはないだろう。

そして、『白夜(O-03-46)』脱走時の、『たった一つの罪と何百もの善(O-03-03)』の特殊能力。

『12番目の裏切り者による懺悔』、『PALE耐性の白夜に666のPALEダメージ』...

 

「元は...【楽園の神】だった?とか...そんなわけないかぁ...」

 

『【楽園の神】は不滅、そして今は人間たちに天罰を与えようとしている。』...その言葉が正しいなら、『たった一つの罪と何百もの善(O-03-03)』はもっと危険度の高いアブノーマリティとなっているはずだろう。

...【楽園の神】はもう少し考える必要がある。

 

「そもそも、情報が一気に来すぎ...頭がパンクしそう...」

 

私は、額に手を当てて天井を見上げる。

あの愉悦部娯楽少女め...もし嘘だったら全身くすぐりの刑に処してやろうか...

 

「聖女、楽園...神ね。」

 

出来れば思い出したくないが、あの記憶を掘り起こす。

女神となった『価値のない少女(O-03-530)』、世界を滅ぼし訪れた永遠の平和、忌々しい淫らな記憶。

...もっと、もっとだ。これは、唯一の手掛かりに通じる記憶。

 

『ああ、神よ!我が主神【   】よ。彼女のような愛おしいと思える存在と合わせていただき、感謝です。』

 

強いノイズが、記憶を阻害する。

思い出すなという本能を無視して、その記憶を直視する。

 

『■■■■■■■■』

 

声は、聞こえない...ノイズが邪魔をして、理解が及ばない。

でもあれは...『白夜(O-03-46)』じゃない!!

 

「うっ...」

 

咄嗟に、トイレに急ぎ...逆流してきたものをすべて吐き出す。

ケホッ、ケホッという...私の咳き込む音が、嫌に響く。

心の奥底の本能的な恐怖が、私の身体を震わせる。

 

(思い出した、だけで......強力な、恐れ?)

 

一体だけ、心当たりがある。

思い出すだけでも恐怖で震えると言われるアブノーマリティを、一体だけ。

 

(いや...でも明らかに人の形だった。)

 

≪規制済み≫がどんな姿をしているのか、私は認知フィルターを通した姿しか知らない。

だけど、職員たちの様子から...どれだけ恐ろしい存在なのかはよくわかっている。

あれらとは違う、もっと別の...そう規制済みよりも下で、白夜より恐ろしい何か。

 

(...あれは、なんなんだ?)

 

思い出そうにも、落ち着きが足らず思い出せない。

頭がガンガンと痛む。酷い眩暈と吐き気が、私を襲っている。

 

(......今日はもう、おとなしく寝よう)

 

トイレを流した後、個室から出て部屋に戻る。

私のベットの上に倒れ、僅かに残るエヴァ君の香りを嗅ぐ。

 

(...。大丈夫、私にはエヴァ君が居るから。)

 

~~~~~~~

???

~~~~~~~

 

 

 

 

 

大地が、森が、楽園が、燃えている。

 

 

煙が、呪いとなって、空は灰色に覆われてゆく。

 

 

天使が、使徒が...命を使い果たし、海に白く溶けていく。

 

 

■も、■も...もうお互い、たっているのがやっとだ。

 

 

「なぜ、否定する。」

 

 

■が消えそうな声で言葉を紡ぐ。

 

 

「私は......アナタの隣に、立ちたい...だけなのに」

 

 

この世界に存在する神は一人であるべき、人間から神になることは禁じられている。

誰であろうと、■■が定めたルールは破るべきではない。

 

 

だから■は、■を...殺し続けていた。

 

 

「■■■■■■!私は...■は、■はぁッ!!」

 

 

生き残った天使たちが、■に最後の柱を投げる。十字の柱が、■を張り付けにし、その身を焼き始める。

 

 

(あぁ、これで終わっ≪ザシュッ!!≫......え?)

 

 

安堵した途端、■の胸から...槍が飛び出した。

 

 

「■■■様の、仇だぁッ!!」

 

 

......しぬ、■が?そんな、ばか、な。

 

 

あぁ、で、も......■が、いない、せかいなんて......いきたく、ないな。

 

 

......あ、あ...■、■■。

 

 

■も、い、しょ、に......

 

~~~~~~

 

その後、主を失った天使は力なく溶け始め。

最後に生き残った12番目の使徒は、己の犯した罪を後悔し、己が信じた善を疑う。

二人の神が眠る墓、その前で一人の男は決心する。

 

世界を作り直し、■■らが幸せになる世界を作り直すと。

 

その男は、墓に向かって十字を切り......そして、楽園の跡地へと向かうのであった。

 





結局何も情報整理できてナイジャナイカ!!
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