ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!!   作:ライドウ

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作られた神。模造する人形。我は、完璧な肉体を求める。


今回はかなり難産でストーリーがめちゃくちゃとなっていますが、赦してください。



13日

いつもと変わらない朝、でも私は少しだけ頭痛が残っている。

だけど、それもおいしい朝食を食べてすっかり忘れる。

私の隣に座る、エヴァ君も向かいに座るクリストファー君も不安そうな顔で私を見る。

 

「...どうしたの二人とも?私の顔になんかついてる?」

「いや...なぁ?」

「あぁ、エヴァ。お前の言おうとしてることは分かる。」

 

二人しか分からないアイコンタクトで会話している二人。

二人のそういう設定を作ったとはいえ、何を会話しているかまでは分からない。

だけど、二人とも不安そうに私の顔を見つめ続けている。

そしてポツリと、ため息をつきながら...

 

「「いやな予感しかしねぇ」」

()

と、息ぴったりに言うのであった。

 

~~~~~~

場所:L社 エージェント専用食堂→教育チーム メインルーム

~~~~~~

 

「今日から配属になりました。マックスです。よろしくお願いします。」

 

と、やる気のない顔の男の子が私とエヴァ君、クリストファー君に頭を下げる。

エヴァ君はなぜか、殺気を醸し出し...クリストファー君も無意識なのだろうか、笑顔が威圧的になっている。そして私は、顔を何とか笑顔にしつつ、心の中で何でと叫び続けている。

 

「なあアンジェリク。お前の表情から大体察せるがあいつもしかしなくとも。」

「......うん、チャレンジモードの初期職員。貴方と同じ黄昏装備者...」

 

そう、彼...マックス君はチャレンジモードの初期職員として活躍した存在だ。

やる気のないボーっとした目と短く切りそろえられた髪型。そして間違いなく隙の無いその佇まいから、あの管理人『X』はLOBポイントをここぞとばかりに使って能力強化して送り込んできたな?

しかも装備しているのは私が装備していた『恋愛』の一式装備だし!!

 

「...よろしく」

「よろしくね!分からなかったら教えてあげるから安心して!」

「いえ、不要です。アンジェリク先輩に教えてもらうので」ドン

「......へ?」

 

「「あ”?」」

 

早速、マックス君がエヴァ君とクリストファー君の地雷に踏みに行く。

私に一気に近寄り、手を取りそのまま壁際に押し込まれて壁ドンされる。

そして、私を見下ろし...首元の絆創膏を見て舌打ちと共に眉間にしわを寄せる。

スッと、私を開放し...エヴァ君とクリストファー君に向かって先ほどとは違い()()()()を向ける。

 

「よろしくお願いします。()()()

「...あぁ、よろしく。()()()()()()()()()()()()()。」

「ま、いい度胸なんじゃないの?()()()()()()()()()()()?」

 

「み、みなさん!ぎょ、業務時間なので位置についてください!!」

 

ピリピリとした雰囲気のまま、勇気を出したホド様が業務開始を教えてくれる。

よく見ればホド様も(機械の体なのに)震えているし、相当険悪な雰囲気だったのだろう。

...これが二人が言っていた『嫌な予感』ってやつかな。

 

...さて、私のタブレットに指示が飛んできたし...始めますか。

 

~~~~~~

場所:教育チーム メインルーム→『T-05-356』収容室

~~~~~~

 

「なに...これ。」

 

目の前にあるのは、ボロボロの歯車がむき出しの、鉄製のサビた鉄の人形...

言い表すならば、塗装の剥がれ落ちたマネキンのような身体のあちらこちらには幾何学模様のような紋様が付けられており...神々しさと同時に禍々しさを表現している。

 

再び、タブレットを取り出し...その番号を見る。

 

 

エージェント『アンジェリク』は、『T-05-356』に【洞察作業】をする。

 

 

「...『T-05-356』?03ではなく...05?しかも、Oじゃなくて...T?」

 

タブレットから目を離し、壁を背に力無く座り込む鉄の巨人を見上げる。

その体の幾何学模様は光すらせず、ただ静かにそこに居座っているだけだ。

 

「とりあえず洞察作業か...」

 

清掃用具を取り出し、その機械に近づく...いつ動き出してもいいように警戒は怠らない。いつでも攻撃されてもいいように『救国』の盾を構えておく。

じりじりと近寄り...あと4歩ほど近寄れば触れれるといったところで。

 

「っ!?」

 

ゾワリと、嫌な視線が私を貫いた。

 

[ピピピ...『聖女の証』を確認。]

「う、動いた!?」

[聖女『アンジェリク』と判定。【生体ユニット】として()()()()]

 

幾何学模様が光り出し、私はその光に包まれる。

そこで...私の意識は.........

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

[聖女『アンジェリク』を、【生体ユニット】として誘導開始。]

()()...()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

[聖女『アンジェリク』を【生体ユニット】として吸収開始]

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

~~~~~~~

side:アンジェラ

場所:『T-05-356』収容室→管理司令室

~~~~~~~

 

「おいおい、マジかよ...」

 

あの管理人が、珍しく笑わず...食い入るように吸収されたエージェント『アンジェリク』に姿を変えていく『T-05-356』を眺めている。

機械のマネキンのような身体が、人間らしい姿に変化していき、顔つきは私のもの...いや、アンジェリクのモノへと変化していく。

 

「くそ!あの聖女に続いて、こいつもか!!アンジェリクは、教育チームに近づけない方がいいな!!アンジェラ!!」

「はい、録画を開始します。危険と判断した場合、認知フィルターの使用を許可してください。」

「...。今回ばかりは俺も嫌な予感がする。許可しよう。」

 

ゾワゾワと...画面の向こうだというのに、この部屋にすら重圧を届けさせる幻想体。

いつものようにゲラゲラと笑う管理人も今回ばかりは冷や汗を流して、焦っている。

 

「...ちっ脱走し始めた!!」

 

管理人の珍しい怒声が、状況が動いたことを察知する。

完全にアンジェリクの姿となった『T-05-356』が、背後に光り輝く円を浮かばせて収容室を出る。

生々しい肉はほとんどがシルクと思わしき布で恥部と胸だけを隠しており、隠れていない素肌には鉄製のマネキンの時と同じ幾何学模様が浮かび上がっている。

 

「全職員に次ぐ!『T-05-356』が脱走!!アンジェリクは死亡した!!繰り返す!!」

 

管理人がそう叫んだ途端、教育チームの3人の表情が憎悪のそれに代わる。

武器を取り出し、管理人の指示もなしに『T-05-356』が存在する廊下へと走り出す。

 

「頼むぞぉ?エヴァ、クリストファー、マックス...お前らで倒せなかったら数で押してもまけらぁ。」

 

この支部のLvⅤのエージェントは『アンジェリク』の他に、エヴァ、クリストファー、マックスの三人だ。

ティファニーとエミリアは、あらたに雇用したエージェントの育成優先でいまだレベルがⅣのままだ。

だからこそ、エヴァ、クリストファー、マックスの三人が負けたとなると...だれにも止められるわけがないのだ。

 

「『罰鳥』と、『観測者(オブザーバー)』のデッサン人形が脱走。このルートは...『T-05-356』に向かっている?」

 

不可解な事ばかりだが、まずは『T-05-356』をどうにかしなければならない。

エヴァ、クリストファー、マックスが戦闘中だが...

 

「まるで、効いていない。」

[こちらマックス!『T-05-356』は何かもを拒絶するバリアを張っている!!]

 

私の独り言の後、マックスの悲痛な叫び声が通信機の向こうから聞こえてくる。

あぁ、これは......あのループの日々の叫び声に居ている。

 

「こちらでも確認した!しかし、殴る以外に手段はない!!攻撃を続行せよ!!」

[了解!]

「っ...にげっ―――――」

 

私が、逃げてと言おうとした瞬間。

 

エヴァ、クリストファー、マックスの首が『T-05-356』のひも状になり射出された腕によって、物理的に飛んでしまう。

 

「即...死?」

「そんな...管理人。彼らが死んでしまっては」

「いや、まだだ!エミリア、ティファニー!新人エージェントを率いて『T-05-356』を数で制圧せよ!」

[りょ、了解っす!!][...了解]

 

エミリアたちが、エージェントを率いてその廊下に突入するが...

 

[お、おぉ!!神よ...わたしに救いを]

[神様!神様!!どうか私に慈悲を!!]

[なんて...なんて美しいんだ。]

 

全員が......()()()される。

 

「うそ...だろ?」

 

管理人も、顔を引きつらせて絶句する。

レベルⅢやレベルⅡの職員ならまだしも...レベルⅣ職員であるエミリアとティファニーまでもが...『T-05-356』の前に跪いて崇めている。罰鳥も、『観測者(オブザーバー)』のデッサン人形もなすすべなく収容室に叩き返される。

 

「『価値のない聖女』と同じ精神把握型?いや、あれはそんな生易しいもんじゃない...精神上書き?それにあの戦闘能力、『観測者(オブザーバー)』のデッサン人形でも勝てないなら...一体何人のレベルⅤ職員を並べればいいんだ...」

「私の分析によりますが...そう言った痕跡・影響波・行動などは感知されませんでした。そして戦闘能力はおそらくレベルⅤエージェントが60名ほど...と推測します。」

「見ただけで精神構造を上書きする精神汚染ととんでもない戦闘能力を持つ、と?」

「おそらく、それが一番の答えかと。あの即死攻撃が通常攻撃の場合は...なすすべがないかと。」

 

管理人との意見を交換し、画面先の絶望を見る。

アンジェリクを模した、『T-05-356』はエージェントとオフィサーたちを全滅させた後、情報チームに移動し...監視カメラを見つめ始める。

カメラ越しなら、精神の上書きが発動しないようだ。

 

[そこで見ている人たち、聞いていますよね?]

 

メインルームに備わっている監視カメラにはマイク機能も付いている。情報チームのメインルームを移すその画面からその言葉が、『アンジェリク』の声で届けられている。

管理人のアイコンタクトで、その画面を早急に録画・録音する。

 

[私は、これより地上に救済と神罰を与えに行きます。けして、邪魔のしないように...地下に囚われている罪深き最後の人間の男と女として...そこで指をくわえて世界が楽園に変わるのを見ていなさい。]

 

そう言って、彼女は翼を広げ...天井へと溶けていく。

 

「......邪魔するなってことか。」

「いまだ、監視はできています。どうされますか?」

「感づかれるのもまずい。だが、できるだけ情報収集はしたい。いつでもリセットできるように準備を」

「はい。」

 

そして...()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 




やがて、その【神】はすべてを焼き払い...新たな世界と楽園を想像し...一人だけの楽園にて、己を愛する獣となる。

自愛の神(デウス・エクス・マキナ)』アンジェリクルート

~~~~~~~

トゥルーバットエンドです。救いはありません。
なお、『T-05-356』は取り込んだ相手の魂を削除するためアンジェリクの尊厳は(一応)守られています。

また、『T-05-356』の情報は特定の日になるまで封印されます。
(リセットはされるがそのたびにアンジェリクが作業しなくても、アンジェリクが取り込まれて『自愛の神(デウス・エクス・マキナ)』アンジェリクルートに何回も突入しています。)

まだ正式な情報は出ていませんが、このアブノーマリティの能力の予測と反応を感想欄にてお願いします。
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