ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!!   作:ライドウ

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それは在りし日の楽園...失われた場所の記録です。

今日は教育チームにアブノーマリティが収容される日です。
つまりどういうことか分かるか?

今回はエヴァ君視点と言う事だ。


17日目(前半)

今日は、()()()()()にアブノーマリティが収容される日だ。

よくわからんが、あの管理人『X』がやると教育チームには【楽園】もしくは【神】、【聖女】に関連するものが収容され、安全チームには【白い海】の関連物が収容されるらしい。

 

「ほんと、どうなってるのやら。」

 

溜息を吐きつつ、ちらりと後ろを見てみる。

ニコニコ笑顔で新人エージェント用のマニュアルを整理しているエミリア、それを手伝いながらチラチラと俺に殺気を向けてくるティファニー。そして、今日入社した『ニーナ』*1と『ハンプトン』*2がエミリアから手渡されたマニュアルを読みふけっている。

 

(なんで俺だけ教育チームなんだよ。)

[だって、君が一番女性の扱いが上手だから。]

 

小さな声でぼやくと、絶妙なタイミングで管理人『X』がインカム越しに話しかけてくる。

こういう時は大抵、鎮圧作業の時かそれとも()()()に関連した面倒ごとの時だけだ。だが今は、始業前...ということは、だ。

 

「管理人が今連絡してきた、ということは【神代】*3か?」

[ああ、間違いなく【神代】関連だ。収容時の文句に【楽園】の文字が見えた。勘のいい君なら、理解できただろう?]

「...はぁ、アンジェリクがまた巻き込まれないことを祈るばかりだ」

[同感だ。アンジェリクに問題があったらこちらで対応する。だから、あまり命令違反はやめてくれよ?]

 

その言葉が聞こえた後、ブツリ。という音を立ててインカムが静かになる。

来ているカワイイ!の防護服と腰後ろに収めているグローブが重く感じる。というか、いい加減に強い装備に更新したいんだが...大鳥と審判鳥来てくれ、黄昏の振り方を忘れてしまいそうだ。

軽くため息を吐くと、隣を通ったオフィサーにビビられた。なぜだ。

 

~~~~~

 

楽園がある。無論、俺の視界が捉えるものすべて楽園として存在してる。

俺の目に入った情報が、脳を通して俺の魂にこれは楽園の光景だということを認識させている。

 

「...【1.76 MHz】と同じ領域型のアブノーマリティか...たしか管理番号は【O-06-606】だっけか。エンジェルナンバーとはずいぶん堂々としてやがるな。」

 

独り言を零しつつ、抑圧作業を進める。作業を進めれば、進めるほどこの空間の楽園はノイズの走るビデオの様に段々と薄く、希薄なものに変わっていく。作業を進めていく...と、脳裏に不思議な光景が浮かぶ。

 

『ねえ、■■■。私は、貴方が好き。愛している。』

 

聞いたことのあるような、しかし聞いたことが一切ない声が、俺の鼓膜を通して脳裏に伝わる。

何だと思い、周りを見渡すと...薄く青い人影が二つ、樹の木陰で向かい合って抱き合っている。

この場所の記録を再生しているのだろうか...だが、その再生も不完全なものなのか、所々がうまく聞き取れない。

 

『僕も君が好きだ...本当なら見守ってくれているはずの神様に、こんなことを言うのもおかしいかもしれないけどね。』

『うぅん...私は嬉しい。こんな私に、愛してくれる人ができるだなんて...思いもしなかった。』

 

俺は黙ってその光景を見つめている。

聞き覚えのありながら聞いたことのない声が、互いに愛の言葉を囁き合い。二人分の人影が一つに重なっていく。

 

「...これが、伝えたいことか?」

 

その記憶は、男の影と思わしき人影が女の影を押し倒すところまでで終わりを告げた。

チラリと、楽園を見渡すが...楽園の希薄さは元通りになっており...何もなかったかのように静かに楽園を形成している。

 

「......一体何だってんだよ。クソが。」

 

悪態をつき、俺はとっとと退出する。

ばたんと収容室のドアを閉め、懐からタブレットを取り出し...解放された名前を確認する。

 

「『古き日の思い出』。過去を思って何になるってんだよ。」

 

俺に向けられた当てつけかと腹を立てながら教育チームのメインルームに戻ろうとする。

エレベーターのスイッチを押す前に、ふとポケットの中手を突っ込むとそのポケットの中に何かが入っていることに気づき、取り出してみる。取り出してみると、それは銀色のブレスレットで装飾の無い質素な物であった。

 

「......まさか、な。」

 

そのギフトを見て浮かんだ考えを頭を振って忘れ、エレベーターのスイッチを押し、起動したエレベーターの内部に入り、教育チームのメインルームのドアをくぐる。

やはり、エミリアはニコニコ笑顔でエージェント用のマニュアルを整理しており、ティファニーは俺が戻った途端に表情が一変、新人二人はソファーの上でダウンしている。

 

(...はぁ。アンジェリク(ミユキ)に会いたい。)

 

ため息をつきながら俺は、エージェント待機室のドリンクサーバーに近づくのであった。

 

*1
緑色の髪質の女性、体格は幼いが体の動かし方から間違いなくフィクサーの経験があると思われる。

*2
青色の髪質の女性、顔つきは中性的で背が大きく体つきも他の女性と比べて男らしいが、胸元に刺しているかわいらしいクマのペンが目立つ。

*3
【楽園】、【神】、【聖女】の三つをまとめた面倒事の総称




【O-06-606】
 『古き日の思い出』

危険度:HE
E-Boxes:18
攻撃タイプ:WHITE
職員に被害を与える恐れあり

上機嫌:14-18
普通:2-13
不機嫌:0-1

特殊能力:『楽園再現』

1.76MHzと同様に廊下を特殊な状態にする。(1.76MHz同様メインルームには浸食しない)
その特殊な状態となった廊下は、草木が生えメルヘンチックな様子となり、通行する職員のHPとSPを常時回復させ、その身体能力を格段に上昇させ(全ステータス+10)、その廊下で職員が死亡した場合、復活する。
また、アブノーマリティに対して常時対象の最大弱点ダメージ(1-3)を与え、アブノーマリティの攻撃速度と移動速度を-50低下させる。
その代わり、『古き日の思い出』が侵食している廊下にドアが存在するアブノーマリティに対し作業が一切できなくなる。

クリフォトカウンター:5
非脱走オブジェクト

管理方法
その1
『古き日の思い出』以外のアブノーマリティを作業すると『古き日の思い出』のクリフォトカウンターが1減少した。
その2
『古き日の思い出』に抑圧作業をした場合、浸食された廊下はすべて元通りになった。

抑圧、洞察、愛着、本能の順で好む。

抑圧作業の場合、作業レベルに関わらず最高の反応を示します。
洞察と愛着作業の場合、作業レベルに関わらず普通の反応を示します。
本能作業の場合、高レベルになるほど普通の反応を示します。


由来

それは在りし日の楽園...失われた場所の記録です。
例え過去を変えられないとしても、その過去を見て思うことはできるはずです。
どうか、彼女たちの罪を理解しないでください。彼女たちはただ愛し合っていただけなのです。
これは、それを伝えたい...皆にとっての楽園の最後の記録なのです。


E.G.O.

武器:楽園

水色の見た目のライフル型E.G.O.です。
特徴的な見た目ではありませんが、その性能は一考の価値があります。

レベル:TETH
製造費用:20Boxes
製造可能数:3
ダメージ:PALE(1-3)
攻撃速度:超高速
射程:長

装着条件:なし
特殊能力:なし

説明:
かつて楽園を管理していた天使たちが持っていたライフル。
あくまで護身用程度のものだが、それでも獰猛な獣を仕留める威力を持ち合わせている。


防護服:楽園

灰色、水色で構成された防護服です。
スーツの上にプロテクターが装備されていますが、その装着した姿はどことなくレンジャーを連想させます。

レベル:HE
製造費用:30Boxes
製造可能数:3
RED耐性(×1.0)
WHITE耐性(×0.8)
BLACK耐性(×0.8)
PALE耐性(×0.5)

説明
かつて楽園を管理していた天使たちが好んで来ていた制服。
安全性と快適性を求められており、エージェントたちはこの防護服がお気に入りだそうです。


ギフト:楽園
ブレスレットのような見た目をしています。
銀色のブレスレットですが、飾りっ気のない質素なリングとなっていて、特に所得する理由はありません。

観測レベル2から所得が可能になります。
『古き日の思い出』の作業を終えた後、1%の確率で付与されます。
装着部位は、手1であり同種のギフトと競合します

情報:なし。

このアブノーマリティは

  • 安全である。(使える)
  • 注意するべきだ。(普通)
  • 危険な存在だ。(使えない)
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