ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!! 作:ライドウ
みなさまいつもご愛読いただきありがとうございます!
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今回は視点がコロコロと変わります。
注意、今回のお話は最初以外はすべて絶望に向かうものとなっております。
耐性がない方、そんなの耐えきれないという方はご注意ください。
また、そんなのは大丈夫だという人は引き続きご愛読ください。
【特殊条件】『価値のない少女』と『T-05-356』、『古き日の思い出』を収容し、『価値のない少女』、『T-05-356』の特殊効果によってアブノーマリティ化した職員が存在しその職員が、『古き日の思い出』の脱走中に職員が抑圧作業を行う。
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まず初めに、とても狭い『無』があった。
『それ』はそのとても狭い『無』の中で生まれ、そして理解するまで『無』の中で生きていた。
『それ』はやがて、窮屈ではない場所を望んだ。
『無』はそれに答え、やがて真っ黒な『無限』を作り出した。それはどこまでも広く、どこまでも真っ黒だった。
『無限』を恐れた『それ』は、キラキラと輝くものを望んだ。
『無限』はそれに答え、自身の身体にキラキラと輝く『
『それ』は喜び『
『
『楽園』は『それ』が幸せであるならばよかった、
広々とした『
キラキラと輝く『
命の尊さに触れ涙を流す『それ』が好きだった。
だが、『ヒト』は『それ』に牙を剥けた。
あまつさえ、『神』に至ろうという考えを持ち『それの王冠』を奪おうとした
だが私は何もできない、『
やがて『それ』と『それを愛した人間』は相討ちとなり、『ヒト』は神になったと自称した。
ゆるせない
『
許せない!
『
赦さない!!
あまつさえ、『王冠』を奪い...『
ユルセナイ!!!
『それ』と『それを愛した人間』を殺し合わせるなど!!
もういい、『それ』がいない『
私のやるべきことはただ一つだ。
【
『古き日の思い出』
クラス:HE→ALEPH
【O-03-999】
『いにしえの神』
「管理人、『古き日の思い出』が脱走しています。もうすぐ終業時間なので鎮圧してしまいましょう。」
「...あー、そうだな。エヴァに【抑圧作業】の指示を出すか。」
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side:アンジェリク
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ドクン...
私の心臓が、鼓動する
温かな楽園の中で、温かなこの場所で、温かな雰囲気に包まれている。
「...アンジェリク?どうかしたの?」
クリストファーが私に話しかける...だけど私は、答えることはできない。
むしろ、答えたくなかった...温かい、■■■■の腕で抱かれているようで、とても温かかくて、ねむたくなる。
「...アンジェリク?」
「クリストファー先輩、構えて!!」
『もう、心配しなくていいですよ。なにもせず、私の腕の中で眠りなさい...』
「う......ん、おか...ぁ、さ...ん」
なつかしいこえのなか、わたしはゆっくりとねむりにつく。
ははおやにだっこしてもらい、やさしくだきしめられながら...
『次に目が覚めたときは、貴女に悲しみなど味わわせることのない世界が、待っているから。』
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side:クリストファー
場所:L社安全チーム メインルーム
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「う......ん、おか...ぁ、さ...ん」
「あ、アンジェリク!?」
もうすぐ終業時間だという時に、さっきまで談笑していたアンジェリクが
咄嗟に手を掴もうとするが、虹色の布に阻まれ触れることができない。
「アンジェ...リ、ク!?」
間に合わなかったという後悔が、俺の判断を少しだけ遅らせる。
そしてその虹色の布を見て猛烈と言わんばかりの嫌な予感が俺の本能に危険だということを伝えている。
弾かれたまま尻もちをつき...目の前に現れた虹色の繭を見上げる。
「なんなんだ...これ。」
「クリストファーっ!ボーッとするなッ!!」
マックスが慌てた様子で『恋愛』のライフルを構えて、その虹色の繭に向けて弾丸を叩き込む。
その様子を見て俺もなんとか意識を切り替え、背負っていた『獅子』の大斧を構える。
そして、その獅子の大斧を振りかぶり、その虹の繭に向けて振り下ろすが...
「なっ!?」
俺の一撃は、間違いなく防がれることはなくその虹の繭に叩き込まれた...そのはずなのに。
振るった『獅子』の大斧は虹の繭に刃を当てただけでジーンとした振動が俺の手に伝わる。
マックスがかなり高速で...かつ連続で放つ弾丸も、まるで効いている様子がない。
オフィサーたちも異常に気付いたのか、ハンドガンを構えて発砲しだすが...まるで効いている様子はない。
『愚かなヒトよ、無駄なことはやめ...大人しく神罰を受け入れたらどうだ?』
繭の中から...いや、俺の脳内に直接、アンジェリクのような声が響く。
しかし、アンジェリクと比べて大人っぽく冷酷で、冷たいもの...間違いなく、T-05-356の時よりも神々しい言葉だ。
だが、俺はそんな言葉に耳を貸さず、再び『獅子』の大斧を振り回す。
「クソッ、マックス!!応援を呼べ!!」
「既にこっちに向かってるってさッ!!」
安全チームにいるのは、俺を含め、アンジェリクとマックスの三人、本当ならエヴァがここにいるはずなのだが今日は教育チームの配属になっている。
既にこっちに応援が向かっているということならば、これ以上言葉で語ることもないだろう、グッと意識を切り替え最大限の力を大斧に乗せて叩き込む。
『...あぁ、なるほど。ヒトだから抵抗する。ということなのだな?』
だがどれだけ弾丸を叩き込もうが、俺が大斧を振り下ろそうが虹色の繭がビクともすることはない。
...そして、それは現れた。
『だからこそ、恐ろしい神罰が必要なのだな。ヒトよ。』
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side:エヴァ
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[すまない、エヴァ。こちらのミスだ!!]
「そんなことはどうでもいい!アンジェリクは、クリストファーたちは無事か!?」
教育チームの廊下を駆け抜けながらインカムに向かって叫び声をあげる。
だが帰ってくるのは沈黙、かすかにアンジェラ様の「嘘よ」という声が聞こえてきている。
[...正直に言おう、マックス、エミリア、ティファニー...その他エージェントはクリストファーを残し全滅。オフィサーも...生き残っていない。]
「...うそ...だろ?」
少なくとも、マックスもエミリアもティファニーもレベルⅤの職員だ。早々簡単に死ぬような奴ではない。
装備だって強いALEPHクラスのものに変えている奴だっている。それなのに...もう、全滅?
[クリストファーの生体反応も怪しい、早く情報チームに―――]
そこまでで、管理人との通信が途切れる。内心畜生と毒づきながらインカムを投げ捨てる。
ようやく、教育チームと情報チームの間にあるエレベータールームにたどり着く。
情報チームの廊下に出ようと、扉に手を触れた途端。
「ぐぁっ......がはッ......」
見慣れた奴が...飛び込んできた。
「......クリスト...ファー?」
だが、そのクリストファーは...ボロボロだ。左腕と左の脇腹は抉られたように存在しておらず...
大量の血がエレベータールームを汚している。
「え...ヴぁ...?いな...いと...思ったら...作業中......だったんだな。」
無理して笑顔を作り、光が消えそうな瞳で俺を見上げるクリストファー。
もう喋ることすらやっとなのだろう。
「もう喋るな、これ以上は...」
「...伝えなきゃ、死にきれねぇよ。」
ゼぇ、ぜぇと荒い息で呼吸をするクリストファー...彼のそばに近寄り、彼の言葉を聞き逃さないようにする。
「いいか......あれは、俺たちじゃ......手に負えねぇ。装備も足りない、倒す方法も......わからねぇ。」
「...」
「だから、逃げろ......頼む、お前だけでも、逃げ延びてくれ。」
「...っ、お前...それは、俺に見捨てろって言うのか!?アンジェリクも、クリストファーも...マックスやエミリアたちも!!」
「そう...言ってんだよ、バカ野郎。」
最後の力だろうか...鈍い動きの右腕が俺の額にデコピンをくらわす。
いつもと同じよう...いや、いつもより力無く...ただこつんという音だけがする。
「......もし、おまえが...なにかできるなら......やってみろよ。」
「......」
「おれは......さきに、すこしだけ.........やすんでる......から、な...」
その言葉を最後に、クリストファーの頭がガクッと下がる。
先ほどまで残っていた瞳の光も...消え失せてしまう。
「...馬鹿野郎が。」
立ち上がり、カワイイ!のグローブをハメて情報チームの廊下に出る。
...そこで見えたのは、地獄...いつかアンジェリクが言っていた死屍累々の山々だった。
見るに堪えない光景、残酷なまでに斬り刻まれた死体に、焼き払われた人型の焦げ跡...
そして、視線の先には...いつかのT-05-356の時と同じような姿のアンジェリクがそこにいた。
『...君は。』
「...お前、お前が...アンジェリクを...クリストファーを!!」
脚に力を集めて...一気に解き放ってそいつに肉薄し、右腕を振りぬく。
予想だにしていなかったのか俺の一撃により、そいつは吹き飛ばされ情報チームのメインルームに吹き飛ぶ。
「ウオオオオオオオオオオオオッ!!」
『......。』
すぐさま追撃をいれようと左腕で再び殴り掛かるが。
憐れみを浮かべるそいつに腕を掴まれ...
『さらばだ。』
「ぐふっ!?」
収束した虹色の布に...胸と腹を貫かれる。
とんでもない激痛が俺に襲い掛かり、腹からこみ上げた血が口からこぼれだす。
「ぐぅ......」
『即死をしないとは流石。というべきか。』
虹色の布に貫かれながら膝を付く俺を、そいつは見下ろしている。
そして、
「かぇ...せ、あん...ジェリクを...みゆ、きを...」
『...それが、たとえ彼女にとって幸せではないとしてもか?』
「俺...が、しあ......わせ、に...」
『君では無理だ。私にすら勝てないのだ...ここから先の運命にあらがうことなどできんよ』
諭されるように優しい言葉で俺に言葉をかけてくる。
しかし、俺はもう心に...魂に決めていたのだ。
彼女がどんな罪を背負っていようが、俺は彼女を支え...そして共に生きるということを決めている。
それを曲げるつもりなどなく、またどんな困難にぶち当たろうとも何度も何度も挑戦するという強い意志を持っている。
「それが......どうしたぁッ!!」
僅かに残った力を振り絞り、そいつの顔に右ストレートを放つ。
しかし、死にかけの俺が...そいつにダメージを...ましてや攻撃など当てられるはずもなく力無く掴まれてしまう。
「俺は、俺はエヴァだ!
『そうか...ならば、どうする!!』
さらに虹色の布が収束され、とどめを刺す様に胸と腹をさらに貫かれる。
「どぉじだぁぁあぁああああああっ?!ごのでいどがぁあああああああッ!!」
痛みに耐えつつ笑みを浮かべ、左腕でそいつの胸倉をつかんでやる。再び、僅かな力を腕に込めて、そいつに向けて振るう。
だがもはやまともに動くわけもなく、ペシンという軽い音と共に...そいつの頬に俺の血が付くだけであった。
『もう...もうあきらめろ。動くだけでも...いや、喋るだけでもやっとだろうに!』
「あんだげ、おれのながまを...ごろじだぐぜに......おれのみをあんじるだぁ...?」
言葉になっていない言葉を刃としてそいつにつきつける。俺の言った言葉に、流石のソイツも顔をゆがめる。
脳に血が行かない、腹からまだどくどくと流れてやがる。息も長くできねぇ、意識がだんだん落ちていく。
『......君は、どこまで愚かなんだ!!』
泣きそうな表情を浮かべ、虹色の布が三度俺の身体を貫く。
「ガアアアアアアアァァァァァッ!!」
なぐる。つらぬかれる
「アアアアアアアアァァァアアアアアアアァァアアアアァァアアアァアアアッ!!!」
なぐ、る、つら、ぬ、かれる
「ウガアアアアアアァアアァアアアァァァァァアアァアアアッ!!!」
『この...大馬鹿者が...』
さいごのいちげきは、ただ......くうをきった......
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side:アンジェラ
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「管理人...全滅です。」
「...見ればわかる。我々の敗北だ。」
一つのミスから生じた、施設の全滅...見慣れた光景だが、監視カメラが映している映像は、今まで見て来たそう言った光景よりも醜く...見ていられないものだ。
あれだけ、足搔いたエージェントやオフィサーたちが力無く横たわり...メインモニターに表示されている映像は...とても恐ろしく残酷な様相を映し出している。
普通なら、折れてもおかしくないこの状況...普通の管理人ならば絶望して私に泣きついているところだろう。
「...他のアブノーマリティたちの生命活動も、休眠状態を確認中。どうしますか、管理人。」
「......俺に言えることは一つだ、やり直すぞ。アンジェラ。」
だけど、この管理人はまだ折れていない。
目に映る光が、折れていない闘志と言わんばかりに輝いている。
ニヤリと狂気的な笑みを浮かべ、どう勝とうかと算段を立てている。
「装備の更新と、レベルⅤエージェントの増加が急務か...やることはいっぱいあるな。」
「はい、後にリストアップし、やり直しの後に提出させていただきます。」
「ああ、頼む。...さて、勝負だ『いにしえの神』。俺がいる限り、お前には精々ラスボスを気取ってもらうとしよう。」
獰猛に歯を見せながら笑う管理人、視線の先にはエヴァの亡骸を見る『いにしえの神』が存在していた。
O-03-999
『いにしえの神』
能力は読者様のご想像にお任せしますが、後日公開させていただきます。
いつになるかは......
ということで、普通に全滅エンドでした。
ただ、とんでもない絶望がいるということを伝えられたでしょうか?
O-03-999
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こんなん勝てるかボケ!
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頑張れば行けそう?
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余裕余裕!