ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!! 作:ライドウ
なお、今回はエヴァ君視点です。
(『いにしえの神』が『古き日の思い出』に戻っていますが、『いにしえの神』は『終末鳥』の様な存在と考えてください。)
2回目の17日目、今は俺たちは大急ぎで17日目を越えようとしている。
管理人からの気遣いで今日はアンジェリクはお休みだ。
今日のレベルⅤエージェントは俺を含め、クリストファーとエミリア、ティファニーしかいない。
幸いなことに、『いにしえの神』は収容されずに『古き日の思い出』に戻っており、今のところアンジェリク以外に『T-05-356』の精神汚染を受けた奴はいないので『いにしえの神』が出てくるということはないようだ。
「...なぁ、クリストファー。」
「なんだよエヴァ。」
「流石に吸い過ぎだ。タバコはやめたんじゃなかったのか?」
書類を整理している隣で、クリストファーは長らくやめていたタバコをスパスパと吸い続けている。正直、安全チームのエージェント待機ルームが煙たくて仕方がないのだが...どうやらクリストファーは相当、”昨日”の事を後悔しているみたいだ。
「......忘れられねぇんだよ。あの光景が」
「...そんなに悔しかったのか?」
このL社での後輩から届けられた資料を確認しつつ、クリストファーに聞いてみる。
ソイツは悲しそうな目で、たばこをくわえたまま天井を見上げていた。
「...あの場所で、ALEPHクラスのE.G.O.を装備していたのは俺だけだった。俺がみんなの盾になればいいのに、みんなが俺の盾になりやがった。」
「...
「そんなことは分ってるさ。」
...資料を整理する手を一度止め、クリストファーを見る。
来ているE.G.O.は『獅子』装備。いつの間にか『眠れる獅子』からギフトまで貰っており、このL社では最強の存在ともいえる。高い攻撃力に、素早い一撃。黄昏や失楽園...ミミックや星の音のない今のエージェントたちの中での最大戦力だ。だからこそ、余計に悔しいのだろう。
「...後輩たちがただやられていく姿、そんなものは二度と見たくねぇと思って努力してきた。」
「ああ。」
「だが、アイツは...『いにしえの神』は俺らの努力を踏みにじっていった。神だと思っていた白夜が、俺たちと同じような小さな存在って気付かされた。」
「...ああ。」
「......俺たちは、何のためにここにいるんだ?」
「それを俺に聞くのか?」
「まあ、お前はアンジェリクの為ってしか言わんよなぁ…」
頭をガジガジと掻きむしったあと、タバコを灰皿に押し込み…机の上に置いてあるタバコをゴミ箱に投げ捨てた。
そして俺に、あのムカつくものの憎めない笑顔を浮かべる。
「やっぱ、タバコは辞めるわ。」
「もう13本も吸っておいてか?まだあと17本ぐらい残ってただろ?」
「いいんだよ!俺は健康志向なの!!」
「……そのセリフ、前も聞いたぞ?」
ちなみにこいつは何度も禁煙して何か嫌なことがあったらタバコを吸う癖がある。後輩が死んだり親しかった先輩が亡くなった時によく吸っていた。
このL社に来る前から吸っていたらしいが、L社に入社する時に禁煙を始めたらしい。
……あとこいつ、タバコ吸ってる時は妙に様になってるんだよなぁ。後輩たちが勝手にやってた秘蔵写真即売会では激レアプレミア写真として出回ってたけど、こいつは知らねぇんだろうなぁ。
「さーて、さっさと仕事終わらせて後輩たち呼んで宴会しようぜ!」
「ああ、さっさとアンジェリクに会いにいかなきゃな」
「そこで、乗らないあたり…やっぱりエヴァだなぁ。」
エヴァとクリストファーはどちらかの性別が違えば…何も変わりませんよ?ただの親友同士ですよ?