ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!!   作:ライドウ

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それは生きた蛇の尾ですが、貪欲な欲望のみで生きています。


18日目

昨日...二回目の17日目を休んだ後、私は再びエージェント用女性更衣室で『救国』のE.G.O.を身に包んでいる。

ベールも頭に着け、ネックレスもしたところで...あたらしいギフトがあることに気づく。

 

「...指、輪?」

 

そう、指輪だ。指輪がギフト用の小物入れに入っているのだ。

試しにその指輪を手に取りよく観察してみる。

最近エヴァ君が手に入れた、と言われていて装備している指輪と似たようなデザイン...なのだが、私が手に持っている指輪はエヴァ君の指輪と比べて随分と綺麗な石と彫刻が施されているのだ。

 

(...オパール、かな。)

 

ついている宝石は水色だが見る角度によってさまざまな光の反射を見せており、美しいの一言に限るものだ。しかし、その指輪に施されたは見たことのないような模様だったのだ。

この彫刻を表現するならば...そう、『枝』だろうか、いやどちらかというと機械のパイプのようにも見える。例えるならアシンメトリーの幾何学模様...?いや、一本の細い線からいくつもの枝?パイプ?が伸びているようなデザインなのだ。

...まあ、私の考えで見たものを言っただけなので実際に表現するには難しいものとなってしまうぐらい美しく、また緻密な彫刻がされているのだ。

 

(...まぁ、ギフトだし装備すればいいのかな?)

 

そう考え手にした指輪を右手の薬指にはめ込む。

意外なほどにスッと指が通り邪魔にならない程度にはちょうどいい大きさであった。

 

「さて、今日も頑張ろうっ!」

 

むん!と気合を入れなおし、女性更衣室から退出し安全チームのメインルームに向かうのであった。

 

~~~~~

 

「そう思ってた時期が私にもありました~...」

 

げんなりしながら目の前の光景と嫌な臭いに鼻を摘まみつつ泣き言を零す。

私の目の前には特殊なゲージに入れられている二匹の蛇がいる...いや一匹の蛇の死骸と一個の蛇の尾があると表現した方が正しいだろう。

そして蛇の尾は、死んだ蛇の死骸に重なるように巻き付いており...そこから猛烈な嫌な臭いが漂っているのも感じていた。

しかし、その蛇の尾は私が入室したとしてもまったく認識しておらず絡みつく蛇の死骸に巻き付いているだけである。

 

(たしか、やる作業は...『洞察作業』だっけね。うぅ...)

 

嫌な臭いを我慢しつつ、そのゲージに近寄り掃除用具を手に取る。

壁についている青い苔やぬめぬめとした液体を清掃するとゲージの中身が随分と見やすくなる。

...このアブノーマリティは『O-02-802』、今日安全チームに収容されたアブノーマリティだ。

私が見た通り、蛇の尾が蛇の死骸に絡みついてナニかをしているということ以外ほぼわかっていないのだ。

 

(ウゥ~...早くエヴァ君に会いに行きたい)

 

そう思った途端、蛇の尾が蛇の死骸に絡みつくのをやめ私を見上げている...ように感じる。

胴体も頭もないその蛇の尾だが、なぜだかその蛇の尾に見られているというのが嫌というほどに分る。

言い表せない不安感と少しの恐怖が私を支配し身動きが出来なくなる。蛇に睨まれた蛙の様に身動き一つすらできないのだ。だけど、蛇の尾...『O-02-802』はゲージから出ることができない、ただ私を見上げているだけだ。やがて諦めたのか、再び蛇の死骸に巻き付き動かなくなる。

 

(...一体、なんだったの?)

 

こびりついた恐怖と不安感を残しつつ、私は『O-02-802』の収容室を退出する。

...早く、エヴァ君に会いたいなぁ。

 

~~~~~

 

「あれ、アンジェリ...ク?!どうしたの?!」

 

私が安全チームのメインルームにたどり着くと...そこにはエヴァ君ではなくクリストファーがそこにいた。しかも私の顔を見るなり驚いている。失礼な奴だ、私は今日は死んでないぞ。

 

「...『O-02-802』の作業が終わったから戻っただ―――」

「違うそうじゃなくて、その舌!!」

「......舌?」

 

クリストファーが鏡を指さし見るように促されるまま私は鏡を見て、目を丸くする。

 

「...えっ、なんで私の舌が蛇の舌みたいになってるの!?」

 

細長く先が二股に分れた舌が元々の私の舌と入れ替わり口から出てきている。

私が混乱しているさなか、クリストファーは納得したように手を叩いた。

 

「それ『O-02-802』のギフトなんじゃないかな?」

「......思ったんだけど、体の構造が変わるギフトって外せるの?」

 

例えば『何もない』のギフト...頬の目や『大きくて悪い狼』や『赤頭巾の傭兵』の傷跡ギフト...有名な『氷の女王』のギフトもそうだ...そう言ったのは直接、エージェントの肌についているようにも見える。

 

「......アンジェリク、君の察しの通り...身体構造が変わるのは外せないよ。」

「......なんてこと。」

 

今まで私が貰って来たのは桂冠やネックレス、ブローチやベールなどあくまでアクセサリーのようなものだ。しかし、今回貰ったギフトは私の舌が丸ごと蛇の舌に置き換わってしまっている。これを外すということは自分の舌を外すということになる。

 

「ま、まあアンジェリク気を落とさないで。へ、蛇の舌って結構便利って聞いたから。」

「...ふぉ、フォローになってないよ」

 

気を落とす私となんとかフォローするクリストファー。そこへ何も知らないエヴァ君が来てクリストファー君がぶっ飛ばされたことはまた別のお話である。

 




【O-02-802】
『欲望の蛇』

危険度:TETH
E-Boxes:13
攻撃タイプ:BLACK

上機嫌:10-13
普通:5-9
不機嫌:0-4

特殊能力:なし

クリフォトカウンター:1
脱走オブジェクト
RED:脆弱(2.0)
WHITE:脆弱(2.0)
BLACK:脆弱(2.0)
PALE:脆弱(2.0)
行動:ただ逃げるだけ

管理方法
その1
欲望の蛇の作業を悪判定で終わると、クリフォトカウンターが1減少した。
その2
欲望の蛇以外のアブノーマリティが脱走するとクリフォトカウンターが1減少した。

洞察、愛着、本能、抑圧の順で好む。

洞察作業の場合、作業レベルに関わらず最高の反応を示します。
愛着作業の場合、高レベルになるほど高い反応を示します。
本能作業の場合、高レベルになるほど普通の反応を示します。
抑圧作業の場合、作業レベルに関わらず最低の反応を示します。


由来

白い海を泳いでいるところを収容したアブノーマリティです。それは生きた蛇の尾ですが、貪欲な欲望のみで生きています。
この蛇の尾は特に『生殖』に関わる欲求が大きく雌蛇であれば種族や大きさ関係なく巻き付き、生殖活動を行います。しかし大抵の蛇は『欲望の蛇』の生殖活動は、その蛇の種族や大きさを問わずに耐えることはできずに僅か1回の生殖活動で生命活動を停止します。しかし、死亡した蛇に抵抗した様子は見られずなぜ死亡しているかは不明のままです。


E.G.O.
武器:蛇尾

蛇の尻尾のような剣です。
柄の部分に蛇の装飾がされている以外は普通の剣です。

レベル:TETH
製造費用:20Boxes
製造可能数:5
ダメージ:BLACK(3-5)
攻撃速度:普通
射程:短

装着条件:なし
特殊能力:なし

説明:
執着心が強いと持てると言われている剣。
この剣を持ったものは飽くなき欲望を持ち合わせていると言われている。


防護服:蛇尾

黒、白で構成された防護服です。
どこかキザなスーツとしてデザインされており、よほどのイケメンでなければ着こなせないものとなっています。

レベル:TETH
製造費用:20Boxes
製造可能数:5
RED耐性:(×1.0)
WHITE耐性:(×1.0)
BLACK耐性:(×0.8)
PAKE耐性:(×0.8)

説明
とある欲求が高いものにしか着こなせないスーツです。
キザなデザインで顔が良いものが着こなせると言われています。


ギフト:蛇尾
蛇のような舌のギフトです。
身体的影響は調査しましたが、普通の人間の舌と変わらないようです。

観測レベル2から所得可能となります。
『欲望の蛇』の作業を終えたとき、5%の確率で付与されます。
装着部位は口2であり、同種のギフトと競合します。

情報:洞察作業成功率・洞察作業速度+2

このアブノーマリティは

  • 安全である(使える)
  • 注意するべきだ。(普通)
  • 危険な存在だ。(使えない)
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