ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!!   作:ライドウ

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長らくお待たせしました。
しばらくやる気が出なくてACの世界にいっていました。
えっ、どっちのACですかって?

...どちらでしょうね。



20.5日目 

 

「んぐっ、んぐっ......あぁ、うっめぇっ!!」

 

購買から買ってきた高い酒を大きめのグラスで一気に飲み干すクリストファー。

誰から見ても出来上がっているそいつは、ゆっくりと飲む俺と比べて...というか、前までのクリストファーと比べて大雑把になっている。

ちなみにアンジェリク(ミユキ)はすでに酔いつぶれて俺の膝を枕にして眠っている。

 

「...お前、いつもののふざけつつもお堅い雰囲気はどこにやった?」

「えっ、あー...その辺の犬に食わせた。」

「その辺の犬って...ここには『キュートちゃん』ぐらいしか犬はいないぞ...」

 

何というか、『始点獣』と戦ってからというものクリストファーにあった遠慮というものがすっかり抜け落ちている。

まあ、それがクリストファーらしいと言えばらしいのだ。あの地獄のループの中でも一線引いていたからか顔だけイケメンと言われていたクリストファーだったが、今のクリストファーは何というか...己の野心を前面に押し出し、ギラギラとした感情が押し出されているのだ。...それこそ、俺のアンジェリク(ミユキ)に色目を使うぐらいには。

 

「...ちっ。一人だけいい思いしやがって、殴らせろ。」

「今は勘弁してくれ、お前だってアンジェリクが嫌がるのは嫌いだろう?」

「けっ、アンジェリクの正夫を気取りやがって...ぜってぇ、お前から寝取ってやる。」

「......いうようになったじゃねぇか、ぶち殺すぞ。」

「「あ”ぁん?」」

 

互いに(アンジェリク(ミユキ)を起こさないように)威嚇しあい殺気をぶつけ、一触即発の状態になる。

だがそれも長くは続かず、二人して吹き出し静かに笑いだす。...なんというか、クリストファーがこうなってから、俺もやりやすい。かつて俺たちの間にあった距離感が縮まっている気がする。

 

「なあ、エヴァ。」

「なんだよ。」

 

「なんで、アンジェリクは辛い目に遭っていたんだろうな。」

「......。」

 

クリストファーが悔しそうな瞳で安眠しているアンジェリク(ミユキ)を見下ろす。

俺も、少しだけ悔しさを感じながらアンジェリク(ミユキ)を見下ろし、頭を撫でてやる。

少しくすぐったそうに身動ぎし、俺の手に幸せそうな笑顔を浮かべてすり寄る。柔らかな頬の感触と共に、彼女の温かさが生きているという答えをくれる。

 

...クリストファーの答えは、俺は...わずかにだが知っている。。

俺とクリストファー...あとおそらくだが、マックスはアンジェリク(ミユキ)が蜻蛉 深雪であった時から自意識を持っていた。

ただ、蜻蛉 深雪。という魂を感じることのできる程度の、ゲームを構成するプログラミングのほんの小さくゲームに干渉しないバグとして。

特に、(エヴァ)は、蜻蛉 深雪に愛されていたからこそ...嫌、だからなのだろうか...手に入れることができたことはごくわずかだ。

...いや、いま彼女の過去を振り返る必要はないだろう。

いま彼女の過去を振り返れば、俺は...きっと()()()()()()()()()()()のだから。

 

「それは、俺にも分らない。どうして、アンジェリク(ミユキ)がつらい目にあわなけれなならないのか、どうして彼女がこの世界に来たのかさえ。」

「......そう、か。」

 

静かにグラスを傾け、中身を飲み干すクリストファー。

だが、何かに感づいているのか...その目は食い殺す勢いの鋭いものであった。

...暁色の瞳が俺を射抜き、俺はそれにまっすぐに見つめ返してやる。

 

「なあ、エヴァ。」

 

クリストファーは、俺の目をまっすぐと見つめ目を細めている。

 

「俺は、アンジェリクを...いや、()() ()()()を諦めねぇ。」

「......そうか。」

「あぁ、それだけは覚えておいてくれ。」

 

クリストファーはそれだけを言うと、再びグラスに高い酒を注ぎ、再び傾ける。

...そうか、お前はそういう選択をするんだな。

今、お前はまだ冷静な判断が出来ているみたいだ。ならば俺は、それを見過ごすことにしよう。だが、アンジェリク(ミユキ)に何かしようってもんなら。

 

俺は、お前をぶちのめす。

 

...だが、それは今すぐという話ではない。だからこそ今は、

 

「おい、俺のつまみをとるなよ。」

「へっ、早い者勝ちだよっ!悔しかったらさっさと食っとくべきだったな!」

 

この日の勝利を祝うことにしよう。

 

~~~~~

side Change

Eva → Christopher

~~~~~

 

夢を見ている、そんな気がする。

『暁』のE.G.O.を身にまとい、白い雪に覆われてカゲロウが飛び交う場所をただ歩み続けている。

俺のすぐそばには『始点獣』が、俺と同じように目的のないまま...この場所を進み続けている。

空には夜空が広がり、なぜかカゲロウが放っている淡い光を道しるべにゆっくりと進んでいる。

だが、どれだけ歩こうとも、進もうとも...どこかにたどり着ける気にはならなかった。

 

ふと立ち止まり、後ろを振り返る。

...そこには、太陽が顔をのぞかせており...明るいオレンジ色の光が、空を照らしている。

『始点獣』もそれに気づいたのか、俺と同じように振り返り太陽を眺めている。

 

「...行こう。アレが、俺たちの求めるべき場所だ。」

 

俺と『始点獣』は【暁色に染まる空】を頼りに歩き出す。

朝日が顔を覗かせている地平の彼方...そこへたどり着けば、きっと俺たちは幸せになれる。そんな気がするのだ。

俺の言葉に『始点獣』は3つの声が混ざった鳴き声で返し、俺の歩みに合わせるようにゆっくりと動き出す。

 

 

過去を嘆き、変えようとする決意(狂気)

 

 

 





ターニングポイント

1/5

【???】
(エヴァ)

過去を嘆き、変えようとする決意(狂気)
(クリストファー)

【???】
(マックス)

【???】
(???)

【???】
(???)

__________

大変長らくお待たせしました。
そして物語は少しだけ進みます。お察しの方もいらっしゃいますでしょうが、そっと胸の内に秘めてください。
ちなみに、このターニングポイントは『光の種シナリオ』とは別物でありますので、アンジェリク達の物語の裏で少しずつ進んでいるものとご理解ください。

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