ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!! 作:ライドウ
...そういえば最近、マックス君登場してないな。
『大鳥』の作業を終え、中央第1チームのエージェント待機室へと戻ると。
私がいない間に指示が届いたのだろう、エヴァ君とクリストファー君はいなくなっていた。
彼らがいない代わりにそこにいたのは、マックス君だ。
「あれ、エヴァ君とクリストファー君は?」
「…エヴァなら、教育チームの応援。クリストファーは教育チームの応援ですよ。」
少しだけ顔をしかめながら二人の居場所を教えてくれるマックス君…彼が付けている情報チームの腕章は『チーフの腕章』になっている。
どうやらふてくされつつもまじめに仕事はしてくれているようだ。
「『大鳥』の作業はどうでしたか?」
「…そうねぇ、ゴワゴワしてたかな。」
「……アレに触れたのかよ。」
彼の小さいつぶやきが聞こえる。
そのつぶやきをこぼした時の顔は、先ほどの二人の居場所を教えてくれたより随分と不機嫌だ。
つかつかと彼が近寄り、私に壁ドンをする。
「…
「そこまで、アブノーマリティが…ううん、全部が嫌いなの?」
…マックス君は、極度の存在嫌いだ。
それは、人間や動物だけではなくアブノーマリテ
……そんな考えを持つようになったのも私が暇つぶしに設定したもの。
詰まるところを言えば、彼がそこまで歪んでしまったのは私の罪の一つでもある。
「あぁ。俺はあのミス一つ許されなかったあの地獄の
「…それが、マックス君の答えなの?」
クリストファー君が
エヴァ君が、
「
「…私が好きなのはエヴァ君だけよ。」
「今は、な。そのうち、アンジェリクから
≪ピピーン!≫
【職員『アンジェリク』は、『O-02-224』に洞察作業を行う】
彼の濁った眼が、私をとらえたとき…私のタブレットに作業指示が飛んでくる。
その音を聞いた途端に、彼の濁った眼は元に戻り開放してくれる。
「自分勝手だと思うか?だが、これはアンタが与えた『俺』だ。」
それだけ言って、彼はエージェント待機室から…いや、中央第1チームのメインルームから退出する。
心臓がバクバクとなり続け、少しだけ恐怖心が残ってしまう。
すぐさま深呼吸を行い、自分を落ち着ける。
「……エヴァ。」
愛おしい人の名前をポツリとつぶやき、その人を思い浮かべる。
恐怖心に染まっていた心が何とか持ち直し、心臓も落ち着いていく。
(…あれも、私の罪なんだ。しっかりと、向き合うべきなんだ。)
少しだけ、不安になりながらも『O-02-224』の収容室へと向かうのであった。
~~~~~~~~~~
中央第1チームメインルーム → 『O-02-224』収容室
~~~~~~~~~~
イカだ。イカがいる。
目の前に、軍服を身にまとったイカたちがライフルを抱えて見張りを行っている。
彼らの中心には随分と小柄でちょび髭のようなものをつけたイカが偉そうに座っていた。
『人間か。』
『はっ、総統閣下!人間のようです!!」
「……。」
私を視認するなり、そう言葉を発するイカたち。
ここに収容されるってことは間違いなくアブノーマリティなのだろう。
……それにしても変なアブノーマリティだ。
『いずれ、この私が支配下に置く劣等種族。今は自由にしているがいいさ。』
『そうですね総統閣下!おい、劣等種族!!いずれ我々に支配されることを喜ぶがいい!!』
無性に腹立つなこいつら。
…ともかく、私は私に与えられた指示をこなすことにしよう。
すぐさま、収容室の清掃を開始し、おちているゴミや空気清浄などを行う。
そのたびにイカが騒いでいる気がするが気にせずに作業を続けておく。
『おい、人間。』
…偉そうなイカが私に話しかけてくる。
とりあえず反応した方がいいだろうか、一度している作業をやめその偉そうなイカに目を向ける。
『一つ、貴様に問いたい。』
「なにかしら。」
『おい貴様!総統閣下に向かって何という口の利き方―――』
『よい、控えろ。』
『…はっ、失礼いたしました。』
偉そうなイカの護衛のイカが私を罵倒するが、偉そうなイカに制されて大人しくなる。
第一、ライフルを向けられた程度のことで私も怯えなくなっている。
『貴様は、自由を掲げる者たちと出会ったことがあるな?』
「…『自由を与える小魚たち』のことかしら。」
『ははは、ここでは自由主義者共はそう呼ばれてるのか。』
私の答えに、偉そうなイカが愉快に笑うと護衛のイカたちも大笑いしだしだす。
どうやら…彼らは『自由を与える小魚たち』を知っているようだ。
『まあ、奴らのことはどうでもよいのだ。貴様は、一党独裁と管理主義。どちらが好きだ?』
「…私は幸せに暮らせるなら何でもいい。」
『…そうか。ならば話すことはない。好きにするといい』
話は終わったと言わんばかりに偉そうなイカがこちらから視線?を外す。
護衛のイカたちはいまだ警戒を続けているが、少なくとも私に対する警戒を薄めている。
…この手の質問をするアブノーマリティには心当たりがある。『始点獣』…いや『眠れる獅子』が同じような質問をしていた。
(戻ったら、警戒することを伝えないとね。)
作業が終わり、空気清浄の動作も異常なく終わる。
簡単なレポートだけを手書きで作り、収容室から退出する。
(…『暁』『黄昏』、仮に来るとしたら…今度は『お昼』?それとも『真夜中』?)
どちらにしてもろくでもないことになるのだろう。
…感じる嫌な予感を振り切るように、少しだけ歩く速度を速め、中央第1チームのエージェント待機室へと急ぐのであった。
【O-02-224】
『卓越した種族』
危険度:WAW
E-Boxes:22
攻撃タイプ:BLACK
脱走する恐れあり
職員が即死する恐れあり
上機嫌:19-22
普通:14-18
不機嫌:1-13
特殊能力:
脱走時にWAWクラス1体HEクラス4体のアブノーマリティを各部門に召喚する。
またこの脱走時に職員がパニックを起こした場合、即座に死亡する。
(本体であろうちょび髭をつけたイカは脱走していない)
クリフォトカウンター:2
脱走情報
『O-02-224-B』(危険度:WAW)
HP:300
RED:耐性(×0.5)
WHITE:普通(×1.0)
BLACK:免疫(×0.0)
PALE:弱点(×1.5)
『O-02-224-C』(危険度:HE)
HP:150
RED:普通(×1.0)
WHITE:普通(×1.0)
BLACK:免疫(×0.0)
PALE:脆弱(×2.0)
管理方法
その1
作業結果が不機嫌だった場合、クリフォトカウンターが1下がった
その2
作業結果が上機嫌だった場合、クリフォトカウンターが1回復した。
その3
このアブノーマリティより職員のランクが低い場合、クリフォトカウンターが1下がった。
洞察、愛着、本能、抑圧の順で好む。
洞察作業の場合、高レベルになるほど高い反応を示します。
愛着作業の場合、レベルに問わず普通の反応を示します。
本能作業の場合、レベルに問わず低い反応を示します。
抑圧作業の場合、高レベルになるほど最低の反応を示します。
由来
この生き物たちは灰色の空に生息する種族です。
自らを高等生物だと自称し、他者を虐げる種族ですが恐るべき技術力と団結力を有しており、並々ならぬ強さを持ち合わせています。
「我々こそ、この世界を支配するにふさわしい種族だ。我々こそ正義の支配者だ。だからこそ今ここに、聖戦を宣言するものとする!!」―――脱走時エージェントVが所有していたボイスレコードより抜粋
E.G.O.
武器:闘争
血にまみれたライフルです。
バヨネットが付いたライフルで、所々に血が付着しています。
レベル:ALEPH
製造費用:150Boxes
製造可能数:1
攻撃タイプ:BLACK(5-7)
攻撃速度:高速
射程:長
装着条件:エージェントレベル4以上
説明
戦いにおいて優位性とは技術力の優位性と精神の優位性がある。
高等種族であるべき我々はそのどちらも兼ね備えている。
不可能を可能とし、我々の願いを成就するのだ。
防護服:闘争
黒で構成された防護服です。
軍服のようなデザインで、所々に血が付着しています。
レベル:ALEPH
製造費用:150Boxes
製造可能数:1
RED耐性:(×0.5)
WHITE耐性:(×0.5)
BLACK耐性:(×0.3)
PALE耐性:(×0.5)
装着条件:エージェントレベル4以上
説明
我らの軍服こそ神の兵が纏う戦衣装である。
故に我々が神の使いであり、敵対する者は神の逆賊である。
ゆえに我々の敵は容赦なく踏みつぶせ。
ギフト:闘争
軍帽のようなギフトです。
基本的に黒を基調としていますが象徴的なマークは金属を用いられています。
観測レベル2から所得可能となります。
『卓越した種族』の作業を終えたとき、3%の確率で付与されます。
装着部分は頭1であり、同種のギフトと競合します。
情報:装着したエージェントの攻撃力を1上昇させる。
このアブノーマルは
-
あんぜんである(使える)
-
注意するべきだ(普通)
-
危険な存在だ(使えない)