ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!! 作:ライドウ
調べて、試す。
WARNING!
今回、人によっては拒否・拒絶反応を起こす描写や思想が描かれます!
もし、そういった描写が無理!という方は、今回からとあるキャラクターのことが苦手になるかもしれません!
それでもいいよという方は、このままどうぞ!
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side:エミリア
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こんにちは、エミリアです!
このL社に3番目に入社した社員で、エージェントたちの中でも古参な方です!
今私がいるのは、中央第1チームのエージェント待機室で、私の恋人であるティファニーちゃんと一緒に、指示があるまで待機しているところです!
「…エミリア、落ち着いて。」
「んぇ?そんなに動いてた?」
「うん。」
「えへへぇ…ごめんねぇ」
「気にしてない。」
少しだけ冷たいけれど、優しく頭をなでてくれるティファニーちゃん。
幼い頃からずっと一緒で、心の底から大好きな人。そんな人が、ずっと一緒にいる事がうれしくてたまらない。
《ピピーン!》
「あっ、指示が来た!」
「……どんな指示?」
《職員『エミリア』と職員『ティファニー』は【O-01-609】に特別作業を行う》
「…新しいアブノーマリティ……なのかな。」
「珍しいね、アンジェリク先輩じゃなくて私たちに指示が来るなんて」
管理方法が不明なアブノーマリティは、大体私たちの先輩であるアンジェリク先輩が作業する。
なのに、この【O-01-609】の作業は私たちにやってきた。どうやらアンジェリク先輩には手に負えない事態らしい。
「まあ、指示が来たからにはやるしかないよね!」
「…そうだね。」
私は立ち上がり、ティファニーちゃんの手を取って立ち上がらせる。
とりあえず、中央第2チームのところへ行ってアンジェリク先輩にどんな風なアブノーマリティだったのか聞いてみよう。知らなかったら、知らなくても大丈夫なはずだし…
~~~~~
中央第2チーム エージェント待機室
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「チッ」
「アァン?」
「ケッ」
…中央第2チームのエージェント待機室はずいぶんと空気が悪い。
機嫌の悪そうなエヴァ先輩と、クリストファーさんとマックスさんがにらみ合いを続けている。それを見ているアンジェリク先輩はため息をつきながら、【O-01-609】の情報を教えてくれる。
「私が作業したときは、特に何もしてこなかったわ。」
「そうなんですか?」
「では、なんで私たちに特別作業の命令が…」
「…それはたぶん、【O-01-609】のなんらか能力ね。気を付けて、あの気配は間違いなくALEPHクラスのやつよ。」
「ひぇっ」
「…あんまりエミリアを怖がらせないであげてください。」
「……まあ、二人ならきっと大丈夫よ。何せ私の自慢の後輩だもの」
胸を張るアンジェリク先輩、何と言うかどことなくかわいらしさを感じらせる人なのでその行動も表情もうらやましいぐらいに可愛い。
「ありがとうございます、では私たちは」
「うん、行ってきます!アンジェリク先輩!」
「気を付けてね」
私とティファニーちゃんはアンジェリク先輩にお礼を言い【O-01-609】の収容室へと向かう。アンジェリク先輩が教えてくれたことは少なかったけれど、何回もの修羅場を潜り抜けてきているアンジェリク先輩だ。きっと彼女の言葉に従っておけば、問題ないはずだ。
…中央第2チームのメインルームから出た後、ティファニーちゃんの手を私の手でつなぎ、そのまま恋人つなぎをする。
「…オフィサーもいないよ?」
「……一回だけ。」
ちゅっ…
ティファニーちゃんが私を壁際に誘導し、そのまま軽いキスをする。
アブノーマリティを作業する前の私たちの秘密のお守りだ。
「生き残ろう。」
「うん、お互いに。」
私には、ティファニーちゃんというお守りがいる。ティファニーちゃんには私というお守りがいる。
だから私たちは、どんなアブノーマリティにだって負けることはないんだ。
~~~~~
……重い空気が、その収容室に漂っている。
目の前にある…いや、いるのは【
「…。」
「…大丈夫、私がいる。」
少しだけ怖くなり、ティファニーちゃんの腕にしがみつく。
ティファニーちゃんも怖いみたいだけど、私に声をかけてくれる。
…大丈夫、ティファニーちゃんがいるなら…私も大丈夫。
『さっき、人、ちがう。二人?』
「っ!」「きゃっ!?」
頭の中に直接声が響き、閉じていたはずの瞼が開き黄金に近い黄色の瞳が私たちを射抜く。
その少女が動き出すと、収容室の様子が一瞬にして様変わりする。何もないただ椅子だけの収容室が、いろいろな工作具の置いてある工房へと様変わりする。
『私の、工房、いらっしゃい。』
その少女はぎこちない動きで、私たちを見定める。
よく観察すると、ぎこちない理由は彼女の体の一部が義体であるからのようで、持っている杖がないとまともには動けなさそうだ。
『お茶、飲む?』
でも、ぎこちない動作でも彼女は歓迎をしてくれているようだ。
私とティファニーは警戒しながらも彼女がいる場所へと近づく、一歩、二歩と彼女のその距離が縮まるほど…恐怖心は増していく。
『大丈夫、何も、しない。』
「…そういって何かする奴がいた。」
「あの人形をけしかけてくる厄介な奴を私たちは知ってるの。」
『…ダートライト、ここ、いる?』
「……それを答えたらどうする?」
『どうも、しない。』
「…いる。」
『そう、生きてる、わかった。すこし、うれしい。でも、興味、ない。』
彼女はそういいながらぎこちない腕を動かして机の上を片付ける。
乱雑に…ではなく、女の子らしく一つ一つ、丁寧に…もし、義体でなければどれほどスムーズに作業をできたのだろうか。
…ああ、もう!見てられない!!
「手伝うよ、これ…どこに置けばいい?」
『…ありが、とう。それ、ここ。慎重に、おく。』
「…エミリア。」
「アブノーマリティって言っても、こんな女の子が痛々しい体で動いてるのを見て…黙ってみてることなんてできないよ。」
「…エミリアらしいよ。私も手伝う、これ…どうすればいい?」
『二人、優しい。それは、こっち…適当に、置いて、大丈夫。』
~~~~~
彼女の片付けの手伝いも終わり、お茶を一緒に飲んである程度交流を進める。
彼女は、あの【
また【
『私は、研究、する。調べて、試して、技術、作る、ヒトの、未来の、ため。』
「…つまり、貴方は人間のために、新しい技術を作っているってこと?」
『ちょっと、違う。私、ヒトの、ために、研究、してる。人間、だけ、じゃない。』
「えぇっと、つまり……どういうこと?」
『ダートライト、説明、してない?あの、暇人、め。』
…『アクアライト』は、ヒトについて詳しく説明してくれる。
彼女たちが言う”ヒト”は、都市に住んでいる”人間”だけをさす言葉ではなく…”知識を持ち、感情を持ち、言語を操る生物”をさす言葉らしい。
人間もあくまで、”知識を持ち、感情を持ち、言語を操っている”からヒトではあるらしい。
「…それって、動物でも知識を持って感情を持ち、私たちの言葉をしゃべることができれば…」
『それは、ヒト。それ、マスター、定めた、ルール。絶対、不変。変えたら、大罪。』
「……。」
ティファニーちゃんが口元に手を当てて考えている。
私はそういう考えることが苦手だから、いつもティファニーちゃんにまかせっきりだ。
でも、私もそういうのをやれたらいいんだよなぁ。
『二人、なにしに、ここへ?』
「えっとね、貴方への特別作業…って言っても分からないか、とにかくあなたが望むことを手伝いに来たのかな?」
『…私の、望み?手伝い……研究!』
私の言ったことが分かったのかぎこちないながらも嬉しそうにする『アクアライト』。
ティファニーちゃんはまだ考え事をしているみたいだけれど、とにかく作業をしてしまおう。
『でも、二人。研究、手伝う?研究、危ない、死ぬ、かも。』
「うぇ!?いっ、いったい、どんな研究を!?」
『私の、研究……いまの、まま、しゃべり、ずらい。ちょっと、待つ。』
と、『アクアライト』は立ち上がり、コードを首元に差し込む。
その光景に少しだけクラっとするけどそうしないと多分『アクアライト』はとてもしゃべりづらいのだ。
ここは私が我慢して、彼女の言葉を聞くことにしよう。
『これで、しゃべりやすくなった…かな?』
「わぁ、すごい!すごくきれいな声だね!!」
『ふふっ、ありがとう。それで、私の研究なんだけれども…今、私が研究しているのは二つの命を一つの存在に昇華する事…かな』
「???」
きれいな声で説明されても、私にはちんぷんかんぷんだ。
でも、代わりにティファニーちゃんならわかってるんだろう。
「…つまり、私とエミリアはその実験を受ければいいの?」
『端的に言ってしまえばそうだね、もちろん二人が混ざり合うことで死んでしまうかもしれないし、もしかしたら私が想定しない化け物が生まれてしまう可能性だってある。さすがの私も、命を簡単にもてあそぶほどマッドサイエンティストとなったわけではないからね。』
「そもそも、その実験にはどんな意味があるの?」
『これを思いついたのは、ほんの353年かな…一つの命には限りがありどれだけ鍛えても限界がある。なら、二つの命を一つの命とした場合、限りと限界はどこまでになるか…っていう、少しの興味から始まった。最初は、実験用動物を使っていたんだけれども、結局…その実験には耐えきれずに見ていられない化け物になって即廃棄、だけど確かなデータがあったからこそ、今度は本番…と行きたかったんだけれど、さすがにヒトを相手にするとなると私も躊躇するんだよね。』
わぁ、『アクアライト』って本当はこんなにお話しできるんだね。
少しだけ怖かったけど、機械ってこんな便利なこともできるんだ~。
『まあ、いうなれば君たちで言う”特色”を人工的に生み出す実験。と思ってくれるといいよ?それが一番、君たち人間にとってわかりやすいとは思うからね。』
「…人間とは思えないほどの強さを持つ”特色”を、二つの命を使って作り出す。そういうこと?」
『そう、何度見ても”特色”には興味が尽きない…なぜ弱いはずの人間という限界の中であれほどの強さを持つことができるのか、どうしてあそこまでの力を発揮できるのか…ある程度調査して情報はあっても、結局のところ研究をして試してみなければ意味はない、百聞は一見に如かず、また一見は一触に限らず…それを見て、それを調べ、それに触れなければ物事の本質に触れることはできない。なら、特色を生み出すのが一番…でもどうやって?それを考えているうちに、二つの命を一つにしてみればどうかという考えがまとまったんだよ。』
「えっと、つまり…私とティファニーが、その実験を受ければ…強くなれるってこと?」
『…確かに、人間の域を超えた強さを手に入れることができるかもしれない。だが、それ以上に死のリスクや化け物になる確率の方が高い、確率的に言えば…100%失敗するだろう。だけど、対象と深い絆をもつ生き物が受けたのなら、成功率は確実に上がっているんだ。それだけは確かなんだが……』
「「っ!!」」
私とティファニーちゃんは『アクアライト』のその言葉に反応する。
…正直、今の私とティファニーちゃんは…アンジェリク先輩たちの足手まといだ。
『救国』のE.G.O.を持って、常に最前線で戦うアンジェリク先輩。そんなアンジェリク先輩を完璧に支えるエヴァ先輩。
そして、『暁』のE.G.O.を持つクリストファーさんに…『闘争』を持ち、単騎で【眠れる獅子】を鎮圧したマックスさん。
そんな中、私たちは…彼らの援護すらできない……むしろ、ポーンオフィサーに守られてしまっている始末だ。
…私と、ティファニーなら……『アクアライト』の実験を、成功できるかもしれない?
「…ティファニー、私は」
「…エミリア、言わなくても分かる。」
『…どうかしたのかい?』
「「私たちは、その実験を受ける」」
『…へぇ、正気かい?私の先ほどの言葉、まさか聞いていなかった…なんてことはないよね?』
「私には、ううん。私たちにはその覚悟がある。」
「たとえ死んでもかまわない、私たちは…死なない。」
「「だって、
『ふふふ、あははははははっ!狂ってる、実に狂っているとしか反応できないね!!さっきまでの君たちはどうしたんだい!?』
笑っている、『アクアライト』は私たちの言葉を聞いて大笑いをしている。
よほどおかしいのだろう、危険を説かれてそれでもその実験を受けるといったのだ。
誰だって、狂っていると思っても仕方ないし…笑ったとしても、納得ができる。
『嗚呼、いいだろう。キミたちを使って実験をしよう!そこまでの覚悟があるのなら、その命を有効に使わせてもらうよ!!さあ、この機械に入るといい!!なに、溶け合うときは痛く!あぁ、着ているものやつけているものはすべて外してくれたまえ!!それが原因で失敗してしまうかもしれないからねぇ!!』
楽しそうに笑いながら、『アクアライト』は大声でまくしたてる。
すぐさま、私とティファニーは言われたとおりに装備もギフトもすべて外し…下着すら脱ぎ捨ててその機械へと入る。
『さあ、さあ!何が起きるかわからない、人間を使った大実験の始まりだ!!どうなるかなんて知ったこっちゃない!!もうここまで来たら試すしかないでしょう!!!二人とも、準備はいいよね!?実験開始だぁっ!!』
『アクアライト』がボタンを押せば、機械が動作し始める。
機械に入っている私たちには、痛みはなく…だけど、互いが解け始め…やがて混ざり合う感覚が分かる。
「んひっ…てぃふぁにー」
「んぅ…えみりぁ……」
自然と、甘い声が出てしまう。
くすぐったいとか、そういうのではない…気持ちがいいのだ。
どうしても、その与えられる気持ちよさにあらがえない。
ぐずぐずに溶け合いもうお互いの境界線も分からない。
でも…でも
「だいすきてぃふぁにー!」
「わたしも、あいしてる!えみりぁああああ!」
この愛は、私たちの愛は…”本物”だ。
不穏な終わり方
果たして、エミリアとティファニーはどうなるのでしょう。
なお、【
ちなみになかなか更新できなかった理由は、書いているうちにR-18展開になってしまい何度もそれを修正していたからです。
というかこれ、R-18Gになりそうだけど大丈夫なのかなぁ…
とりあえず、警告が来たら書き換えさせていただきます。