ロボトミとラオルの世界に転生しました!割とマジで勘弁してくれ!! 作:ライドウ
今後もオリジナルアブノーマリティが出てきた際、そう言った反応をもらうと作者が喜びます。喜んで更新速度が上がるかもしれません。
「んで、管理人。いや、アンジェリク...朝の続きだが。」
「まってまって、本当にその格好で話すつもり!?」
私が助けられた後、その後は何事もなく業務が終わり。
夜(?)にエヴァに誘われて、エヴァの部屋に出向くと...
「はぁ?別に下半身は隠してるんだからいいだろ。」
「そのたくましい上半身が目に刺さるにゃん!!」(総統閣下)
そう、筋骨隆々。美しすぎる完成された肉体。
そして顔が、顔もいい!イケメンなんだよ!!エヴァ君!!
しかもデフォルメだとかっこいいけどかわいらしい顔も、リアルだとクッソイケメンなんだよぉっ!!
「えぇー...俺の筋肉は、ハンマーコンビのゴンザレスとティムの二人と比べるとかなり控えめな方だが?」
「えぇ!?あの二人、あの
「少なくとも食堂でいいプロテインの話ばっかりだったからなぁ」
(イメージ通りですちくしょう!見たかった!!)
「というか、俺だって黄昏みたいな大剣振り回してたんだぞ?そりゃ、こんな筋肉だってつくぞ」
「まったくもってその通りです......」
「...おい、脳内保存するな。わかったから、Tシャツ着るから待ってくれ」
「もうちょっとそのままでお願いします!!」
「結局どっちなんだよこの色ボケがぁっ!!」
~~~~~~
結局、エヴァ君にTシャツを着てもらい私とエヴァ君は落ち着いて自分たちの情報を交換しだした。
「私が知っているのは、あのループに出てきたアブノーマリティたちの情報と職員全員の名前と顔、それ以外には...あのループの理由。」
「...なるほどな、管理人側だったからこその俺たちが知らないL社の秘密か。」
「エヴァ君は、どうやって思い出したの?」
私が聞くと、エヴァ君は頭を掻きながらため息をつく。
「たった一つの罪と何百もの善の愛着作業の時だ。それで、あのアブノーマリティが俺に問いかけた『再び、この地獄を回る覚悟はあるのか』と、そこであのループの記憶がよみがえった。人知が及ばない得体のしれない化け物ども、セフィラの暴走、頭の襲来。便利屋、そして、50日目の光の柱。」
「...」
エヴァ君の目は本物だった、本当にすべてを見てきた目だ。
「そして一つ分からないのは、なぜ管理人がエージェントになっているんだ?」
「...信じられないかもしれないけど」
私は、私個人の情報をすべて話した。
前世の記憶があること、アンジェリクの事、そしてこの世界が元々ゲームということを
「なる...ほど......な、そう考えると辻褄が合う...そりゃ、知っているアブノーマリティと知らないアブノーマリティの二種類がいるわけだ。」
「...失望した?」
「......いや、いまだ反応に困ってる。この世界がゲームの世界だって?何の冗談だよ...俺たちは元々作られたプログラムってことか?」
「ええ、ランダムで生成されて指示通りに動く手ごま。」
「......」
ベットの上に倒れ込んで、目を覆い隠す。
受け入れられないのだろう。当然だ、突然そんなことを言われて「はい、そうですか」、と割り切れるわけがない。それがどんな人間であろうとだ。
「...クリストファーとは同期以上に親友の仲だ。エマとセドリックの恋愛のキューピットにもなった。シャルロットの可愛い談議に嫌々ながら付き合ったり、トムのアブノーマリティの真面目な考察を聞いたこともあった。それらは全部、ゲーム上の演出ってことか?」
「いいえ、それらはおそらく本物だと思う。だけど私からしてみれば、それは私が妄想した事。本来なら、生成され、指示されて、仕事をしてまた一日を繰り返すってだけだろうし」
「...つまり、俺たちが日常的にやってきたことは全部アンタの考えてた妄想ってことか?」
「...うん。」
それらはすべて、私が考えていたものだ。
イラストに描いて、投稿して...同じように尊いと感銘している人もいた。
無論、それらが本当に起きていることとは思わなかった。
エヴァ君の怒気が私に重くのしかかる。レベル5職員...そして黄昏の元保持者の圧が軽い訳がなかった。その圧に当てられ、体が震え出した。
「...すまない、アンジェリクにこんなことを言っても仕方ないよな。」
と、いつの間に移動したのかエヴァが私の頭をポンポンとしてくる。
泣きそうだが、グッとこらえている表情。
...そんな表情を見て思わず、抱きしめてしまう。
「ちょっ、お、おまっ―――」
「ごめんなさい、ほんとに...」
「...っ」
抱きしめて、ポロポロと涙がこぼれだす。
こんな苦しい思いをさせなければよかったという後悔が重くのしかかる。
誰に当てられるわけでもない、怒りを貯めさせてしまうことが悔しいのだ。
こんなことなら、転生なんてしなければ...自分が前世なんて気づかなければよかったのに。
「謝られたところで、俺の憤りが無くなるのか?!」
ガバッと、引き離され肩をガッと掴まれる。
泣きそうだった表情は、怒りと悲しみが混ざり合ったものに変わっていた。
「アンタに泣かれても謝られても、どう反応すればいいんだよ!怒ればいいのか?憐れめばいいのか!?アンタだってゲーム...想像上だと思ったから、俺たちの日常を、俺たちを描いた!!違うか!!」
だけど確かに怒りと共に、優しさを向けていた。
事実エヴァの言うとおりである、私は彼らをゲーム上のキャラクターだからこそ書いた。
彼らの日常を、人間関係を、過去を、そしてその好意の向け所を。
「じゃあそれを思って、貴方は私への恋愛感情をどう思ったのよ!!それは、それは私が罪悪感を感じながら描いたものなんだよ!?」
「あぁ、好きだよ!畜生!!好きだからこそ、憤りをぶつけれないんだろうが!!」
力を入れられ、床に押し倒される。
「アンタへのこの感情だって、アンタが俺に一方的に与えた俺だけの設定なんだろう!?だけどな、俺にとってこの気持ちは本物なんだよ!!俺はアンタに恋焦がれたから、あの黄昏を握った...あんたの敵を常に打倒す最強の装備を手にした!!アンタなら俺の過去が分かるんだろ!?あの地獄が、あのクソみたいな人生が!!」
...エヴァの過去は悲惨なものだ。
家族3人、母と父、そしてエヴァ君。その三人で裏路地に幸せに暮らしてた。
少なくとも、巣の住居には住めなかったがそれでも幸せに暮らせていた。だがある時、住んでいた裏路地が親指の縄張りから人差し指の縄張りとなり、無茶な指令を出されて...代行者に父と母を殺された。
そして彼は裏路地のネズミとなり、その生存能力の高さでフィクサーとなり、L社の職員となった。
ネズミの時には親指の構成員との戦闘で親友を失い、フィクサーの時には依頼のせいで愛した人を自らの手で殺害し、全てを失ったからL社に来たのがエヴァ君なのだ。
「それも、それもアンタが設定したってことは分かってる。本当は、無茶苦茶...殺してやりたいぐらいだ。」
エヴァ君を見上げている私の頬にぽたぽたと涙がこぼれてくる。
その顔は、狂気に満ちており今にも私の首を絞めようとしている。
だけど、彼はそれを抑えている。必死に。
「でも、でもなぁ...できないんだ。アンタが、アンタが好きで。愛おしくて...どうして、どうしてなんだよぅ...」
「どうして、アンタは俺をこんなに狂わせるんだ...」
消え入りそうな声を聞きつつ、表情が見えなくなる。
歯を食いしばって、ポロポロと大粒の涙をこぼし続けている。
肩を震わせ、今にも殴りつけてきそうな腕がプルプルと震えている。
私は、彼を...
そっと抱きしめた。
「ごめんね、私が...そんなことを設定したばかりに。」
私の視界がジワリと滲み、やがて涙がこぼれ始めた。
「いいんだよ?私に怒りをぶつけても、憤りをぶつけても...エヴァ君の過去を、未来を、そして今を...エヴァ君の全てを決めたのは私なんだから。」
私がエヴァ君にしたことも許されることではない。
もちろんそれは、全職員に言える。感情欠乏症に設定したラインハルトや、痛覚遮断をされているセドリック。捨て犬によって慰み物になって男性恐怖症になっているリン。
それらはすべて、私が決めた設定...何となくのランダムな行動から決めた性格。
「うぅ、うああああっ!!」
やがて、エヴァ君は...怒り声のような泣き声を上げ...私に抱き着いたのであった。
なんかありそうな雰囲気。
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