翔は綺羅莉に言われギャンブルを行い、指定金額より遥かに多く稼いだのだが……父親が借金を作っておりその金額4000万、ギャンブルで稼いだのが3000万、つまり-1000万である。
しかし綺羅莉自身、1000万などと言う金は在っても無くても問題ないので、綺羅莉自身が4日間の連休中を自分とリリカの執事になる事でチャラにすると決めた。
~現在~
「御待たせしました綺羅莉様、リリカ様」
翔は綺羅莉とリリカの個人所有の屋敷で執事をしていた。
屋敷と言っても、そこまで大きくはない。一般的な一軒家を少し大きくした感じの家だ。
「あらっありがとう翔」
「あっありがとう翔」
翔から紅茶を受け取ると2人はそれを口にした。
「と言うかこの家、家具も含めたら幾らするんだ?」
翔は周りを見回し近くにあった壺を持ち上げる。
「幾らだったかしら? リリカ?」
「確か……全部で一億程だ。安かったな」
翔は信じられないと言う顔をしている。
「安いの? 駄目だ、金銭感覚が可笑しい」
しかしコイツ等なら安いんだろうなと思う翔。
「因みにその壺は1000万の物だ」
リリカにそう言われ壺を落としそうになるが、しっかりと抱え直し、恐る恐る壺を元の位置に戻した。
「それより翔、言葉使い」
「うぐっ……モウシワケアリマセン、オジョウサマ」
「綺羅莉、流石にそれくらいいいじゃないか。それに私は、ちゃんと名前を呼んでほしい」
「ん……そうね。翔に敬語で喋られるのも変な感じだものね」
「ほっ……そう言えば気になってたけど、何でこの服ピッタリサイズなんだ? 採寸した覚えなんてないけど」
翔は綺羅莉達が用意した執事服がピッタリなのが不思議だった。
「翔のサイズなら見ただけで分かるぞ」
「えっ?」
リリカの言葉に唖然とする。綺羅莉の方を見ると当たり前でしょと言う顔をしている。翔は心の中で分かるかと思ったのは言うまでもない。
「お前ら年々人離れした技術を身に付けてるな」
「基本、貴方の事で分からない事はないもの……例えば最近の夜の「わあぁぁ! 何で知ってるんだ!?」」
「あらっ貴方なら分かってたと思っていたのだけど」
「パソコンやら、何やらの履歴まで筒抜けなんて考えたくもなかったわ! 俺のプライバシーどうなってんだよ!?」
「大丈夫、夫の趣味や性癖を理解するのは妻としては当然の事よ。貴方の場合、多少片寄ってはいるけども安心して」
「わっ私達が頑張るからな!」
「安心できるかー! 後、もう少し慎みを持て! 女が恥ずかしげもなく言うな!」
騒がしい1日が過ぎていく。
~夜~
騒がしい1日を終え、用意された部屋のベッドに腰かけた翔。
「ぁ~疲れた。こんなのが後、3日も続くのか……」
明日からの事を考えると更に疲れた様だ。
「考えるやめた……それにしても……部屋広っ、ベッドデカっ」
翔の部屋が約6畳とするならその倍はあろう広さ、ベッドに至っては翔が大の字で寝ても全然余裕のある大きさだ。
「マジで金銭感覚どうなってるんだ?」
などと考えているとノックの音が聞こえた。
「……嫌な予感がする」
「入るわよ」
「もう寝る所なんだが……」
寝間着を着た綺羅莉とリリカが入ってきた。
「えぇ、だからよ」
「はぁ?」
綺羅莉の言葉に疑問を持つ翔。リリカの方を見ると顔が真っ赤、此処で頭を過った事がある。とは言え流石にそれはないだろうと、その考えは捨て去ろうとした。
「今日の最後の仕事よ、私とリリカの抱き枕になりなさい」
「年頃の娘が何言ってんの!?」
「別に婚約者なのだし問題ないわ」
「あるわ!」
「てっ手を出してもいいぞ? 私達は覚悟できてる」
「そうね、そっちの方にも興味はあるし私もいいわよ」
「駄目に決まってるだろ! 自分を大切にしろ!」
2人の事を考えてそう言うのだが、それを聞いて2人は笑う。
「「こんな事を言うのは翔だけ(よ)」」
そう言われ翔も顔を赤くした。照れてるのか、嬉しいのか、本人にしか分からないが悪い気はしてないらしい。
そしてこの日、翔が一睡も出来なかったのは言うまでもない。
今年最後の投稿になります。