幼馴染が怖いですが、どうしたらいいですか?   作:始まりの0

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この悪寒、幼馴染だけが原因ではない様です

 翔がこの学園に転入(拉致)され、三年生に上がる程の時が経った。

 

 相も変わらず主人公()ヒロイン(綺羅莉)に振り回されている。

 

 ーいきなり飛び過ぎ?

 

 まぁ、この2年程で翔が他の生徒から告白され、彼は断ったものの告白した生徒が食い下がり彼に抱き付いた所を綺羅莉とリリカが目撃し、修羅場となった。

 

 その所為で日常に課される課題が通常の3倍となったり、他の女に盗られまいと綺羅莉とリリカが裸で翔のベッドに侵入し夜這いをかけ、翔が精神を削っているくらいのものであるー

 

「いやいや、文章にしたら数行で終わるけど、実際は大変なんだけど! 

 

 言っとくけどまだ手を出してないからな! ヘタレ? 

 

 ふざけんな! こっちは手を出した時点で人生の墓場に行くことになんだよ!」

 

 どうやら、この2年で大変な目にあった様だ。

 

 それでは此所から彼の物語を始めましょう。

 

 

 

 ー屋上ー

 

 

「はぁ……」

 

 疲れた様子の翔はため息を吐きながら、パンを齧っていた。

 

 そこに近付く人影が1つ。

 

「あっ、翔先輩、こんにちわ」

 

 

「ん? やぁ、鈴井君か」

 

 彼の2年生の鈴井涼太。気弱そうで、お人好しな見た目通りの人物だ。

 

 翔と彼との出会いは半年程前、彼がギャンブルで負けそうになり、家畜(ポチ)に落ちる寸前で、偶然散歩(サボり)していた翔が助けたのがきっかけだ。

 

 涼太は他の生徒と違い、ギャンブルに積極的ではなく、普通の会話をする事ができる存在だ。

 

「今日も1人飯ですか?」

 

 

「俺の自由はこの昼休みしかないからなぁ……この1人の時間まで取り上げられるとホントに自由無くなるんだよ」

 

 と涙ながらに言う翔。それを聞いて涼太は苦笑いしている。

 

「でもいいんですか? その1人の時間に僕が居ても?」

 

 

「鈴井君はいいよ、と言うか今の俺の学園での楽しみは飯と、君との会話だし」

 

 涼太は食事と並べられて少し複雑だが、彼のお陰で今は平和に過ごせてるので、何も言わなかった。

 

「そう言えば新作のゲームやった?」

 

 

「はい、紹介して貰ったソフト、凄く面白いです。まだ途中ですけど、物語とキャラデザインが最高で」

 

 

「そうそう、俺の最終章前だけど手に汗握るよ……」

 

 と話に盛り上がっていたのだが、急に泣き始めた翔。

 

「どっちどうしたんですか!?」

 

 

「いや……俺が望んでいたのは、こうやって友達とかとゲームの話で盛り上がったりする日常なのに、なんで今みたいな状況になってるんだろうと思って」

 

 理想と現実の差に泣いている翔を見て、涼太は以前に生徒会長に難題を振り掛けられる彼の姿思い出して同情した。

 

 

 昼休みが終わり、生徒会室で書類を処理している翔。

 

「さてと……ん? 転入生……なぁ、楓、これってなんで生徒会に回ってきてんの? 

 普通は学園側の仕事だろ?」

 

 

「この学園では運営は会長を含めた生徒会で判断する。

 とは言っても会長に逆らえる奴など居ないので、実質会長が認めれば通る」

 

 

「だから俺の転入もあっさりと認められたってことか……あいつの権力こわっ」

 

 改めて綺羅莉の権力の凄さに恐怖を覚える翔。

 

「それに……はて?」

 

 

「どうした?」

 

 転入生の書類を見つめて首を傾げる翔を見て、そう尋ねる楓。

 

「何処かで……見たことあるような? ないような?」

 

 

「どうでもいいが、早く手を動かしたらどうだ? 

 そろそろ会長達も戻ってくる頃合いだ」

 

 

「おっと、危ない危ない……女の写真を見つめるとは何事かと言われる所だった」

 

 直ぐにその書類を終わった書類と共に綺羅莉の机に置き、作業に戻るのであった。

 

 

 

 

 

 〜真っ暗な空間〜

 

 翔は必死に逃げていた。

 

 何から? 

 

 自分を丸呑みできそうな巨大な蛇からである。

 

「くっ……来るなぁ!」

 

 

『うふふっ、逃しませ〜ん』

 

 蛇に追い回されてるとか喋ってるとか突っ込みが多いが、一体何故こんな状況に陥ってるのか全く分からない翔。

 

「何なんだ、これは!? 

 

 俺がなにしt……あっ……ぶへっ」

 

 足元を見てなかった様で躓いて転けてしまった。すると直ぐに蛇に絡みつかれてしまう。

 

『やっと捕まえた』

 

 

「って誰?!」

 

 蛇に絡みつかれたと思ったら黒髪の女に変わってた。

 

(何だこの女?! さっきの蛇か? じゃなくて何だ、この女から感じる恐怖は?)

 

 翔は目の前の女から感じる何とも言えぬ恐怖に身を震わせる。

 

『あらあら』

 

 

『浮気だ』

 

 聞き覚えのある2つの声がした、すると後ろから2本の腕が伸びて来て、物凄く見知った顔が2つ。

 

 綺羅莉とリリカである。

 

『貴方は誰の物なのか』

 

 

『分かっているよな』 

 

 

『いぇいぇ、そんな乱暴な方々は無視して私と』

 

 3人の女に囲まれて羨ましい限りである。

 

「ちょっとまっ」

 

 3人は笑顔で翔を引っ張る。

 

「まじでちぎれ」

 

 だが3人は止まらない、やがて翔の体は

 

「あっ……」

 

 3つに引き裂かれました。

 

 

 

 

 

「ぎゃぁぁぁぁ……」

 

 ガバッと跳ね起きる翔。

 

「はぁはぁ……生きてる?」

 

 目覚めた先は自分の部屋のベッドの上だった。

 

 身体を確認するが何時もと変わらない。

 

「夢か……」

 

 夢オチでした。

 

「はぁ……よかったぁ……」

 

 夢は夢でも悪夢の部類のものなので、彼は寝汗でベチャベチャだった。

 

「ふぅ……あれ?」

 

 ふっと気配に気付くと自分の左右を見た、綺羅莉とリリカが寝ている。

 

「またこいつ等…………リビングで寝よ」

 

 先程の夢を思い出し、今彼女達と同じベッドで寝るのは精神衛生上宜しくないと思い、翔はその場を後にした。

 




久しぶりの更新です。

次回、あの人出ます。
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