幼馴染が怖いですが、どうしたらいいですか?   作:始まりの0

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幼馴染達から襲われましたが返り討ちにしました。

 翔は希愛晶の病院から退院し帰宅した。

 

 彼はソファに腰掛け、一息ついた。

 

「ふぅ……疲れた。それにしてもお前等、一体どうした?」

 

 そう言う翔の視線の先には無表情の綺羅莉、リリカ、夢子がいた。彼女達は離れた場所にある椅子に座っていた。

 

 因みにリリカは仮面を外している、どうやら綺羅莉と双子である事を夢子には話しているらしい。

 

「「「別に……」」」

 

 無表情でそう言う3人。

 

(おかしい……この状況なら俺の横なり、膝なりを狙ってバチバチと火花を散らしている筈なのに。

 

 この退院前から一体なんなんだ?)

 

 何時もなら自分を巡って牽制し合っているのに今日に限って3人は大人しい。と言うか自身から距離を取ってるので不思議であった。

 

(まさか俺に愛想を尽かした? ……それはそれで……)

 

 まさか愛想を尽かされたのかと考え寂しがる翔。

 

(ありだな。次は普通のおんなの「どすっ」)

 

 カッター、ペン、包丁が翔の足元に刺さった。飛んできた方向には無表情の3人。

 

「翔、今、何を考えたのかしら?」

 

 

「……休みが明けたらまた学園だなぁと」

 

 

「本当に?」

 

 凄い勢いで首を縦に振る。それを見て納得した3人はそれぞれ投げた物を引き抜いて元の場所に戻った。

 

(愛想尽かされた訳ではないのか……一体どうしたんだろ?)

 

 翔は知らない先日の希愛晶との話を聞かれていた事を。

 

 そして今の彼女達の頭の中は

 

(押し倒す……睡眠薬……いえ、此処は麻痺させた方が良いわね。気が付いて終わってましたより、意識ある方がいいわね。恥ずかしがる翔を無理矢理……唆るわね)

 

 

 

(翔を押し倒す……でも力では敵わないし、いやでもそう言う雰囲気になったら逆に押し倒し返されて……そのまま。悪くない……でもあの理性を崩すには……希愛晶さんから渡された魔法の薬(媚薬)を使うしかない)

 

 

 

(襲いたいですが、品のない女と思われるのは嫌ですし、どちらかと言うと襲われる方が……しかし翔さんの性格上、普通の手では誘惑し切れない……搦め手よりストレートに裸で迫りましょう。そうなると障害は……)

 

 綺羅莉、リリカ、夢子の視線が合い、互いに笑顔を返す。

 

(障害は1つ夢子ね)

 

 

(此奴をどうにかして追い出さないと)

 

 

(この人達が障害ですね。恐らく2人も私と同じ事を考えているでしょうし)

 

 つい先日まで協力していたのに、既に互いを敵として認識していた。この人達、マジで怖い。

 

 この空気に耐えられなくなった翔は喉を潤そうと冷蔵庫を空ける。

 

「あっ……」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「いや、当然と言えば当然なんだが約1週間も入院してたから牛乳やら何やら期限切れてる」

 

 

「「「なら私が買ってくる(来ます)」」」

 

 3人が同時そう言うと、また互いに視線が合う。

 

「いや自分で」

 

 

「駄目よ」

 

 

「そうだ、翔は病み上がりなんだぞ」

 

 

「なのでゆっくり休んでて下さい」

 

 

「はっ……はい」

 

 そうして3人が買い物に出掛ける事になった。

 

「3人で行かなくても……まぁいいか。取りあえず、片付けでもするか」

 

 翔は入院してた時に溜まってた洗濯などを片付けようとする。

 

「なんで洗濯物がないんだろう? アイツ等がしてくれたのか……新品?」

 

 自分の着ていた服などが根こそぎなくなり、新品に代わっている事を不思議に思った。

 

「もしかしたら破れてたのかな? ……なら掃除……もしなくても良いくらい綺麗だな」

 

 翔は此処までして貰ったのだから、何か礼をしないといけないと考える。

 

「とは言え何をすればいいか……プレゼント……と言ってもなぁ。えっとスマホで」

 

 スマホで何やら検索を始めた翔。

 

「女性へのプレゼント……指輪……論外だ。こんなん渡したら最後、俺の人生終わる。

 

 ネックレス……腕輪……ピアス……どれもしっくり来ない」

 

 色々考えているが、答えが出ないので一旦スマホを置く。

 

「どうしたものか……取り敢えず部屋に行こう」

 

 自身の部屋へと向かい、扉を開ける。

 

「……?」

 

 扉を開ければ見慣れた自室なのだが、何故か違和感を感じる翔。

 

 気の所為かと思いベッドに腰掛ける。そして布団に目を向ける。

 

「……これか?」

 

 布団に触れる。ふかふかしている、特に変わった所はないように見えるのだが

 

「布団も新しくなってる?」

 

 どうやらベッドに敷いてあるマット、シーツ、布団、枕に至るまで全て新しい物に変わっている様だ。

 

「布団は破れてなかった様な……」

 

 

「あっ翔さん、此処に居たんですね」

 

 

「あっ夢子か……おかえり」

 

 どうやら夢子が帰ってきたらしい。

 

 

「ただいまです」

 

 

「綺羅莉達は?」

 

 

「綺羅莉さん達なら下で買って来た物を片付けてます」

 

 

「そうか……買い物ありがとう」

 

 

「いえいえ」

 

 

「聞きたい事があるんだが」

 

 

「はい?」

 

 

「布団やら、服が新品になっているんだけどなんで?」

 

 

「……ぇ〜と」

 

 夢子の目が泳いでいる。

 

「あっ! そうでした、私も片付けを手伝わないと。失礼します……アハハ」

 

 何とも言えぬ表情で出ていく夢子。

 

「?」

 

 翔は疑問に思いながらも綺羅莉達にも聞いてみようと思い、下の階にあるリビングに向かう。

 

「綺羅莉、リリカ、買い物ありがとう」

 

 

「別にいいのよ、好きでしてることだもの」

 

 

「そうだぞ」

 

 2人にまずは礼を言う翔。

 

「ちょっと聞きたいんだが、布団やら服が新品になってたんだけど」

 

 それを聞いて固まる2人。

 

「それはその……」

 

 

「ぇ〜と……」

 

 物凄く触れて欲しくない話題なのか目を泳がせる2人。夢子も同じ様に目を泳がせる。

 

「もしかして……」

 

 

「「「!?」」」

 

 

「破れてたりしたか?」

 

 

「! ……えぇ、そうなのよ」

 

 

「だっだからこの際、新しい物をと思ってだな」

 

 

「3人で色々と選びました!」

 

 何やら必死になっている3人。

 

 翔も怪しむ事なく、3人に服などの料金を払おうとしたが頑なに受け取ろうとしなかった。

 

 夢子はまだしも綺羅莉とリリカはお金持ちなので断っているのかと考えた翔。

 

「それじゃありがたく貰うよ」

 

 翔の言葉にニッコリと笑みを返す3人。しかし

 

 

 

 

(((言えない……翔(さん)の服とか、布団が欲しくて、ギャンブルしたなんて)))

 

 真実は何時も残酷である、実際は彼女達にぬすm……賭けの景品にされていた。

 

 翔(好きな男)の服やら布団を所有して何に使うのかは本人達にしか分からないものの、自分達がへんt……ゴホッ……おかしなことをしている自覚はある様だ。

 

 

 

 〜夜〜

 

「……」

 

 翔は自室の椅子に座り、ベッドの方を見てみる。

 

 翔のベッドの上で何かを見てみるパジャマ姿の綺羅莉、リリカ、夢子。

 

「なぁ、当然の様に泊まろうとするのは何故だ?」

 

 翔は3人にそう聞いた。3人は不思議そうな顔をしている。

 

 それを見て、頭を抱える主人公。

 

「まぁいい……下で寝るか」

 

 そう言って立ち上がろうとする翔だが、強い力に引っ張られてベッドに転がされた。

 

「なにを……」

 

 目を開けると、息が荒くなり顔を赤くし飢えた肉食獣の様な目をしている3人が自分の上に乗っていた。

 

(これは本気で不味いかも……)

 

 これまでにない危機感を感じる翔。命の? いえ、貞操のです。

 

 主人公、そろそろ年貢の納め時の様だ。彼の取る行動は……

 

 

 選択肢ー翔の行動

 

 ①流れに乗ってやっちゃいなよ

 

 ②全てを受け入れよう(諦め)

 

 ③此処は反撃に打ってでよう

 

 

(なんだ、この選択肢は?! とは言ってもこの状況……①、②は論外……では③だ! でも反撃ってどうすれば!? ……そういや……いやでもあれは……)

 

 翔はこの状況を何とかする為に頭をフル回転させ、ある答えに行き着く。

 

(後の始末が……いや、まずは此処を切り抜けないと!)

 

 この場をどうにかする為に彼は行動を始める。

 

(まずは……真正面にいる綺羅莉)

 

 彼は綺羅莉に手を伸ばし……

 

「えっ……かけっ……ん!? ん~~〜っ!」

 

 翔がしたのはキスである。それも舌を入れるとってもディープなやつだ。

 

 綺羅莉は予想外の翔の行動に反応し切れずされるがままに。

 

 リリカと夢子も翔の行動に唖然としている。

 

「ちょ……ん! ……かけ……むぐっ……〜〜〜〜!!」

 

 キスを始め数十秒、綺羅莉は身体をビクッと大きく跳ねさせ痙攣した後、気を失った。

 

「ふぅ……」

 

 翔は気を失った綺羅莉を寝かせ体を起こす。

 

「かっ翔?」

 

 

「いっいきなりどうs……きゃっ」

 

 どうやら次の標的は夢子の様だ。

 

「かっ翔さん? 一体どうし……」

 

 どうしたのかと聞く前に唇を塞がれてしまった夢子。

 

「かけ……ちゅ……や……ぐっ……ん……ん〜〜〜!!!」

 

 夢子も綺羅莉の様に気を失ってしまう。因みに夢子は鼻血を流し年頃の娘がしてはいけない顔をしていた。

 

「さてと……」

 

 

「えっ……あっ……わっわた……」

 

 顔を真っ赤にしているリリカの腕を引っ張り抱き寄せるとキスを始める翔。

 

「くちゅ……むぐっ……ちゅ……ん!? 〜〜~~!!!」

 

 リリカは満足した顔で気を失った。

 

「ふぅ……取り敢えずこれで良し」

 

 良くない、全然良くない。

 

 主人公が女の子をキスで黙らせるなど、最低行為である。

 

「よっ……ほっ……んしょ……」

 

 翔は綺羅莉達をベッドに寝かせると、自身は下の階のリビングのソファで寝る事にした。

 

 

 

 

 〜翌朝〜

 

「……よしっ! じゃねぇぞ、これ!!」

 

 朝起きて、昨日の自身の行動を思い出し叫んだのは言うまでもない。

 

 

 

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