前日、綺羅莉、リリカ、夢子の3人に性的に襲われていた翔。
しかし翔は(相手が気を失う程の)キスと言う手段で3人を返り討ちにし、事なきを得た主人公。
たが翌朝、目を覚まし己の行動を振り返ってみると普通に最低の行為であった事に気付き絶叫。
果たして彼はこれからどうなるのか……
〜早朝 自宅 リビング〜
「やべぇ……やっちまったぁぁぁ!
何やってんだ俺!? どうしちまったんだ?! 熱で頭やられたのか!? このままじゃ……」
翔はこれから起きるであろう未来を想像した。
綺羅莉の場合
「あらっ翔、私の初めてを奪っておいて責任を取らないとはどういうことかしら?
男でしょ、責任取りなさい。別に難しい話ではないわ。ただ、今後は私とリリカの隣に居続けばいいのよ。
でも世間的には女2人を囲う最低男に見えるでしょうし、他の女を寄せ付けない為にも私達の屋敷に押し込めましょう。
大丈夫、浮気しなければ必要な物は揃えてあげるし、縛りつけたり、手足切ったりする事はしないから」
【監禁END】
リリカの場合
「かっ翔! 私は初めてだったんだ! いや強引なのが嫌いではないけど……。
初めてを奪ったのだから……せっ責任はとってくれるよな!
私と綺羅莉はお金はあるから働く必要はない。なので翔は家にいろ。外に出る時は私か綺羅莉がついていくから。
必要は物は私達が揃える。翔は私と綺羅莉の傍にいてくれるだけでいい。それだけで私達は満たされる。
でっでも浮気は駄目だからな! これからは浮気しない様にしっかり搾り取るから覚悟しておけ!」
【ヒモEND?】
夢子の場合
「うふふっ……翔さんの初めて(のキス)は私が奪って、次は翔さんからなんてこれは責任をとって頂くしかありませんね。
結婚式は洋式? 和式? 私はウェディングドレスも白無垢もどっちも着てみたいです! 子供は何人にしましょう? 男の子も、女の子も欲しいです。
あっ、取り敢えず、翔さんが逃げない様にしないといけませんね。何をする?
簡単です。既成事実を作ります。私の知る翔さんなら自分の子供を放って逃げませんよね!」
【
と言う未来を想像する翔。
しかも相手は
そもそも、そんな相手にキスで黙らせようとしたこの男の所為ではあるのだがあのまま行けば確実に人生終了だっただろう。
「俺……最低だ。
と言うか何であんな事を……確かに焦ってたけど……取り敢えず水でも飲んで落ち着こう」
彼は立ち上がるとキッチンへ向かい水を飲む。
「ふぅ……ん?」
ふっとキッチンの端の方を見ると何かが転がっていた。翔はそれを手に取った。どうやら小瓶の様だ
「調味料……な訳ないか。こんなの見た事ないし」
見た事のない小瓶、キャップにはハートマークが書いてある……中を見てみる、どうやら液体が入っていた様だが今は既に空っぽである。
「……まさか」
何か心当たりがあったらしく、何処かに電話をかけた翔。数コールすると相手が出た様だ。
「もしもし希愛晶姉」
どうやら相手は希愛晶の様だ。
『あらっ翔。また体調が悪くなったのかしら?』
「それは大丈夫……希愛晶姉のお陰で体調はいいよ。ありがとう」
『どういたしまして』
「それで聞きたい事があるんだけど……透明な小瓶、キャップの所にハートマーク。心当たりある?」
『……さぁ、知らないわね。薬か何かかしら? 危ないかも知れないから廃棄してしまいなさい』
「心当たりない……いいやある筈だ。そして希愛晶姉は正直にそれを答えたくなる」
そう言うと、スマホの画面を操作する。
『えっ……ちょw【バタッ! ガタッガタッ!】』
何やら電話先が騒がしい。
「希愛晶姉……もう一度聞くよ。これは何の薬?」
『そっそれは……』
「答えたくないと……おっと指先が滑って同じのを明生と真央に送ってしまいそうだ」
『やめなさい! 絶対にやめなさい! 言います! 言いますから!』
「それでこれは何?」
『簡単に言うと……欲に素直になる薬です』
「つまり媚薬……」
『そこまで強力ではないわ。ただほんの少し解放的になるだけよ』
それだけ聞くと電話を切る。どうやら昨夜の彼の行動は希愛晶による薬の影響らしい。
怒っているのか彼の額には青筋がたっていた。
「おっと間違えて、希愛晶姉の高校時代の写真を従兄妹達に送ってしまった。指が滑ったんで仕方ないよね……あっ、明生から返信。
【うわキツ……母親の女子高生のコスプレ姿なんかみたくない】……おまけにフリフリのゴスロリ姿も送ってやろう。因みにそれは現役当時の写真だよっと……これでよし」
黒歴史開示と言う名の仕返しをした翔は満足そうにスマホの電源を切った。
「さて……仕返しは終わったけど、俺がやった事に変わりないし、土下座しよう」
その頃、翔の部屋
「んっ……あれ此処は……」
目を覚ました綺羅莉、リリカ、夢子。
「「「…………」」」
寝起きなのでぼっーとしている3人。
少しして顔が真っ赤になり、笑みを浮かべ、体をクネクネとさせている。どうやら昨夜の事を思い出している様だ。
そして3人が互いの存在に気付く。
「リリカ、夢子、おはよう」
「おはよう、綺羅莉、夢子」
「おはようございます。綺羅莉さん、リリカさん」
昨日の事があったのでかなり機嫌が良く、笑い合っている。
普段から翔を取り合い、睨み合っている人の仲を知ってる人間から言わせればかなり不気味な光景である。
しかし、ふっと綺羅莉とリリカ、夢子の3人は思った。昨日は翔からキスをしてきた。これはチャンスだと、乙女の唇を奪った責任を取れと言おうと考えていた。
ーがちゃー
3人は音のした方を見ると扉を開け入ってきた翔がいた。
その瞬間、昨夜の事を思い出し、顔を真っ赤になる。
「あっ……と、その……おはよう」
昨夜の事があるので気不味そうに挨拶する翔。しかし返事はない。
(返事がない……喋るの嫌なくらい怒って……)
翔は3人の方を見る、顔が赤い以外特に変わりない。
「ん?」
違和感を感じ近付いてみる。そして彼女等の顔の前で手を動かして見るが反応がない。
どうやら彼女達は翔の顔を見て脳がショートした様だ。
「ぇえ……なんで?」
昨日した事を考えろと言う人間は此処には居なかった。