幼馴染が怖いですが、どうしたらいいですか?   作:始まりの0

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幼馴染達との日常

 おはようからこんばんわ、皆元気かな? 

 

 多分世界一厄介な女子高生を幼馴染に持つ翔君だよ。

 

 今回は俺の日常を少し見て貰おう。

 

 

 

「はぁ……平和だなぁ~」

 

 翔は現在、生徒会室で過ごしていた。平和なのは此処に綺羅莉が居ない為だ。現在この部屋にいるのは、楓だけだ。

 

「ならば口ではなく手を動かしたらどうだ?」

 

 楓が下がった眼鏡をあげながらそう言う。

 

「楓、俺はね、この平和な時間は貴重なんだ」

 

 

「それは会長がいないからか? それと名前で呼ぶな」

 

 

「そうだ! 綺羅莉は仕事でいない! リリカもそれに着いて行っていない! 完璧だ! そ・れ・に! 書類なら終わっている!」

 

 そう言って楓に書類の束を渡す。楓はそれを受け取ると、それに目を通す。

 

「普通は1時間掛かるのを半分の時間で、ミスなく終わらせるとは……お前はやれば出来るのにどうして何時もはやらない?」

 

 楓は疑問に思った、この男、基本スペックはそこそこ高いのに普段は手を抜いてるそれが何故なのか気になった。

 

「あのなぁ……良く考えろ、俺が普段からこのペースでやってみろ、どうなると思う?」

 

 

「知らん」

 

 

「正解は……綺羅莉の奴が何倍もの仕事や厄介事を持ってくるでした! そんなのゴメンだね!」

 

 

「……」

 

 

「綺羅莉の奴、最近、俺が疲れたのを見て楽しんでんだぞ! 昔はもう少しマシだったのに! 年々、性格が悪くなってる! 勘弁してくれよ! 俺はね! 平和に友達と遊んだり、ゲームしたりしたいんだ! これ以上! アイツの思い通りにされてたまるか!」

 

 拳を握り締めそう言う翔。

 

「あらっ……やっぱり手を抜いてたのね。じゃあ、体力は余っているのね」

 

 と声が聞こえてきた。

 

「…………ふぅ、疲れの所為かな、綺羅莉の幻聴が聞こえてきた」

 

 

「ぁ~……それは幻聴ではないぞ。会長なら後ろで笑っているぞ」

 

 楓の言葉でゆっくり後ろを向くと、そこにはニコニコと笑っている綺羅莉がいた。

 

「それでさっきの事なのだけど」

 

 ニコニコと笑う綺羅莉は会長の椅子に座ると、翔の方を向く。翔は意を決して飛んだ! 

 

「マジすいません、これ以上仕事や厄介事は増やさないで下さい!」

 

 そして土下座、つまりジャンピング土下座である。

 

「あらっ……私は性格が悪いんでしょ?」

 

 

「うぐっ…………綺羅莉、紅茶はどうだ?」

 

 

「そうね……頂こうかしら」

 

 

「はい! 只今!」

 

 と紅茶を用意しようとするが、綺羅莉に声をかけられる。

 

「今日は別の茶葉をお願いね」

 

 

「えっ? そんなん何処に?」

 

 

「買ってきなさい」

 

 

「ちくしょ~!」

 

 翔は涙を流しながら駆け出した。

 

 

「フフフ」

 

 満足そうに笑っている綺羅莉。

 

(相変わらず騒がしい……あの会長にあんな口を聞いてあの程度で済むとは、会長にとってアイツは只の腐れ縁ではないのだろう。

 

 やはりアイツには色々と仕込んでおくべきか……)

 

 楓の中での翔の評価が少し上がった。

 

 

 

 

 ~別の日~

 

「はぁ……」

 

 

「どうしたの、かけっち! 元気ないね!」

 

 生徒会室の机に突っ伏して溜め息を吐く翔に話し掛ける黄泉月るな。

 

「毎日、毎日、疲れるんだ……」

 

 

「ぁ~確かに大変そうだもんね」

 

 

「るなっち他人事だな」

 

 

「だって他人事だもん!」

 

 

「ですよね~……はぁ、取り敢えずゲームするか」

 

 

「おっいいね! 私もやる~!」

 

 2人は携帯ゲーム機を出し、通信で遊び始めた。

 

「それはそうとかけっち」

 

 

「ん?」

 

 

「アレ、何とかならない?」

 

 るなが指差したのは、部屋の端からずっとこっちを見ているリリカだ。

 

「慣れだ、慣れ……リリカ、悪いけど飲み物よろしく」

 

 リリカは慣れた様子で、飲み物を翔の前に置いた。序でにお菓子まで用意されている。

 

「ありがとう」

 

 リリカは黙ったまま、頷き、翔の後ろに立っていた。

 

 ゲームしている翔が飲み物や菓子に手を伸ばす前にリリカが翔に差し出していた。

 

「……ねぇ、リリカっち。かけっちを甘やかし過ぎじゃない?」

 

 

「そっそんな事はない」

 

 

「いやいや、どう見ても甘やかしてるよ……リリカっちはきっとヒモ製造機だね」

 

 

「なに?」

 

 

「例えば、かけっちが働きもせず遊んで暮らしたいって言ったらどうする?」

 

 

「私は構わない、私にも、綺羅莉にも蓄えがあるから問題ないし住む場所も私達の個人の持ち家がある」

 

 

「ねぇ、何で俺がヒモ前提なの?」

 

 

「だってかけっち、このまま行くと、監禁ルートかヒモルートだよ?」

 

 るなにそう言われ頭を抱える翔。

 

「やめてくれ、俺の自由が……」

 

 

「翔……翔は私達は嫌なのか?」

 

 リリカが仮面を外し若干涙目になりながら翔を見つめる。

 

「いっ嫌ではないけど……監禁は勘弁だ」

 

 

「勿論だ、私も綺羅莉も必要がなければそんな事はしない」

 

 

「必要って、どういう時に必要なんだよ」

 

 

「浮気した時だな」

 

 普段、無表情のリリカがニッコリと笑っている。笑ってる筈なのに物凄い圧を感じる。しかも目から光が消えてるので、物凄く怖い。

 

「かけっち、これは浮気出来ないね」

 

 

「お前等、何で俺が事をする前提で話してるんだ?」

 

 るなは何かを思い付いた様な顔をする。

 

 翔は嫌な予感がした。るなは席から立つと、翔の膝の上に座った。

 

「何してるんだ?」

 

 

「どぅ? 美少女を膝に乗せる気分は?」

 

 

「美少女? 幼女の間違いだろう?」

 

 るなは何をー! と言いながら暴れる。彼女はチラッとリリカの方を見てみると……

 

「……」

 

 何時もと変わらなかった。

 

「ねぇねぇ、リリカっち、これは浮気に入んないの?」

 

 

「黄泉月は翔のそう言う対象にならないだろうからな。翔は大きな胸が好きだからな、本棚に漫画に隠してある本は私達の様な大きな胸の物が殆どだったからな」

 

 るなは自分の身体を見る。

 

「かけっちのアホー!」

 

 るなは涙を流しながら出ていった。

 

「俺の性癖をバラすな! そういや最近、本が減ってるのって……」

 

 

「必要ないだろう? 流石に一気に捨てるのはどうかと思ってな。そっ、その我慢できないならわっ私や綺羅莉が……そのっ……恥ずかしぃ……」

 

 リリカは言葉の途中で顔を真っ赤になり、恥ずかしくなったのか仮面を付けて出ていってしまった。

 

「はぁ……リリカ、自分で言って恥ずかしくなるなよ。全く……」

 

 翔はちょっと嬉しそうに笑いながら手元のゲーム機に視線を戻した。

 

「ん? あれ? アイツ等に鍵渡してないのにどうやって入ってきたんだ? 少なくともピッキングの後もなかったのに……?」

 

 その謎が分からず悶々とする1日を過ごした翔であった。

 

 

 

 

 

 

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