超巨漢だったのにあさおん烈伝   作:刺身トライデント

11 / 20
第9話です。
対戦よろしくお願いします。

今回描写は直接的なものはしていませんが、ほんの僅かに淫夢要素と暴力シーンがあります。お覚悟を。


第二章 精神反転!侵される精神
下駄箱手紙事変〜そして俺は弱さを知る〜


「おはよぉーさーん」

 

「オッスオッス」

 

「さみぃーよォー」

 

はぁ、なんだってこうクソ寒いかね。

なーんて、校舎入口で考えつつ、下駄箱を開けた。

おはよう諸君。竹中島 薫さんだ。

今日のお話は、この下駄箱から始まる。

 

「んぁ?なんだこれ」

 

下駄箱に、手紙が入っている。

シンプルなもので、茶封筒だ。

…さては果たし状か?無視するのも気持ちが悪い。開けてしまおう。

 

『拝啓、竹中島 薫様

本日放課後、東校舎3階美術室にてお待ちしています。

敬具』

 

「なんじゃこりゃ」

 

「たけちーおはよぉー」

 

「お、ユッキか。おはよぅ」

 

「どしたんー?」

 

 

Good morning neighbors.

 

私は呉島 友紀でーす。

好きな物はくるみパンとかでーす。

 

およ?あの後ろ姿はたけちーではないかー。

なんか考えているぞー。

 

「たけちーおはよぉー」

 

「お、ユッキか。おはよぅ」

 

「どしたんー?」

 

「私の下駄箱になんか手紙入ってたんだ」

 

「ほえー、手紙」

 

「うん、なんか果たし状みたいなの。茶封筒に入っててさ、そんでなんじゃこりゃって」

 

「食べちゃダメだよー?」

 

「いや食べないよ山羊じゃあるまいし」

 

なんかたけちーに手紙が届いていたようです。

食べちゃダメだよー?

たけちーは男の子の時からなんでも食べてたからねー。

え?なんで知ってるかって?だってあの怨霊付き蛇女より前から見てたもぉん。

 

「黒山羊さんたら読まずに食べたー」

 

「食べんし読んだし歌わない〜」

 

「ちぇー」

 

 

「タケ、マジでそれ行くんか?」

 

「行くべさ。なぁに、ヤバそうなら逃げるよ。私もそこまで馬鹿じゃないさ」

 

「うぅむ、拙者心配ですぞ」

 

オッスオッスでござる。3話で登場以来1度も出して貰えなかった染川でござる。

なんぞタケが果たし状的アトモスフィアを感じる茶封筒を手に入れたとの事で、指定された場に着いてきたのだが…。

やはり元が男である故か『そういった事態』に対する懐疑心が足りないように感じる。

 

「タケよ、お主は…」

 

「染ちゃん、染ちゃんが何を心配しているかは分からない。でも校内レ○プ!〜野獣と化した少年〜みたいな事はないだろ。ウ=ス異本じゃあるまいし」

 

「いやしかしな…元はどうあれ今のお主は女でござるぞ。男より力に劣ろうに」

 

「うぅん、TS系のお決まりの親友から女扱いを食らうとは」

 

「あぁ、すまぬ。嫌だったか?」

 

む、まさか女扱いされるのは地雷か?だとすればこれ以上はついて行くべきではないか…?

 

「いんや、お前が(おれ)のことを心配してくれている事に感謝はすれど拒絶はしねぇよ」

 

「俺ちゃんも心配してるゾ〜。大丈夫?竹刀貸そうか?」

 

「大丈夫だよ。どこを攻撃すれば確実に動きを止められるかはわかってるから」

 

「そうか、そこまで言うなら拙者止めんぞ。だが」

 

「ヤバけりゃ叫ぶなりしてくれよな〜俺たち一応ここ居るから」

 

「おうともよ」

 

 

「あー、と?私を放課後の美術室まで呼び出したのはどこの誰かな?無視するのも忍びないから来たよ〜…」

 

うぅわ誰も居ねぇ。騙され…いや、居る。

キャンパスの後ろに何か居る。なんだ、この嫌な感じは。

 

「そこの机の影になってるところ、あとロッカーに…キャンパスの後ろ。誰?」

 

「た、竹中島さん…」

 

此奴は…確か隣のクラスの…。

 

「隣のクラスの小野です…来てくれてありがとう」

 

「同じく谷岡です…生で見るとまた…いいなぁ

 

2人目が嫌な感じの…いや違う。

2人目が直接的すぎるだけだ。

 

「…同じく清野。おい谷岡、さっさとやっちまおうぜ…」

 

「そうだな。じゃあ悪いんだけど竹中島さんは後ろを向いててくれるかな」

 

「分かった…」

 

なんだ

 

アイツの目は

 

やばい

 

そう思った直後、気がつくと背後から組み伏せられていた。

 

「ぐっ!何をっ」

 

「お前よぉ!俺たちの前でこれ見よがしに胸揺らしてんじゃねえよぉ!」

 

「誘ってんのかよォ!テメェよぉ!」

 

「離せっ!離せってのこの!」

 

「暴れてんじゃないよ!3人に勝てると思ってんのか!」

 

なぜだ!なぜ力が出ない!何やってるんだ!いつも通りに急所を突けば動きを止められるだろう!なぜ出来ない!

急所だ!急所を…ううっ!クソ、何する気だ!

うわやめろ!服脱がそうとするな!

何をする気だ!…まさか…!やめろ!やめてくれ!

嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ!このままこいつらになにかされるのは絶対嫌だ!だっ、誰か助け…

 

 

そうか

 

俺怖いんだ。

 

3人がかりで押さえつけられて、上着も今剥ぎ取られて。

 

ああ、そうか。

 

これが。

 

この感情こそが。

 

恐怖か。

 

駄目だ。もう駄目。私はもうダメだ。叫ぼう。

恥も外聞もなくみっともなく叫んでしまおう。

怖くて怖くて仕方ないや。

 

「誰かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「五月蝿いんだよ!元は男だろ黙ってろ!」

 

その時、美術室の扉が開け放たれ、彼らが現れた。

 

「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャァァァァァァァァァァーーーーン!!!!!相良さん参上だオルルァァァァァァン!!!」

 

「貴様らァ!人の友達に何してくれてんだァ!!!!」

 

「うわっ!なんだこいつら!」

 

私の叫び声を聞いたのか、相良と染川が来てくれた。

 

なんだろう、どういう訳か相良が視界に入った瞬間に少し心に余裕が出来た。

恐怖で涙を流しながら少し緩んだ拘束を引き剥がすため、まずは下着を脱がそうとしている清野とかいうやつを思い切り蹴り飛ばした。

 

「ぅがっ!」

 

これで足は自由だ。

1人やられて動揺したようで関節を極めていた小野の手が緩んだ。

 

「シャアッ!!!」

 

そしてそこに染川の県大会を優勝に導いた左のレバーブローが突き刺さり、小野が小さな呻き声と共に静かに地面に沈んだ。

 

そして、それを見た谷岡が咄嗟に逃げ出そうとしていた私を引き寄せ、首筋に近くにあったパレットナイフをあてがった。

人質にしてきたのだ。

 

「テメェら動くな!こいつやっちゃうぞ!」

 

「ぬっ!」

 

「ひひ…そのまま動くんじゃねえぞ…!そのまま」

 

「そのままくたばれ変態野郎」

 

だが、相良が音もなく後ろに回り込んでいた。

そしてそのまま谷岡の首の後ろに一撃打ち込んだ。

 

「あぐっ」

 

脳震盪を起こしたのだろう、谷岡はそのまま倒れ伏した。

 

谷岡が倒れ込み、一緒に私が床に倒れる。

普段ならこんなヒョロさっさと退かせるのになんだろう、足に力が入らない。

立てん。あっこりゃ腰抜けたってやつだわ。

 

「うわっ…ぶへぅっ」

 

「おいタケ、大丈夫か?」

 

「えっあっうん多分大丈夫」

 

相良にが起こそうとしてくれている。

あっ顔近い。

あれ?よく見るとコイツ…ウホッ。

あっいかんぞ私は男だぞ…ん?

あっ私じゃないそうだそうだ俺だ俺だ。やばいやばい。

せめて心の中は男でいないとダメなんだじゃないと私は俺じゃなくなっちゃう。あっまた混ざってる。

あっでも…細いながらも確りとわかる筋肉…ちょっといいかも…。

いやバカアホ今何をあれなんか顔熱あばミ゜ヌ゛

 

「タケ?タケどうした?顔が赤くなってきてるぞ?おい?」

 

アッアッ意識が飛んでいkう わ ら ば

 

「う〜ん…」

 

「あれ?タケ?おいタケ?大丈夫かー?おーい」

 

「…気を失ってますぞ」

 

 

夢を見た。

私が誰かと手を繋いでいる後ろ姿を、俺が見ている。

そんな夢を見た。

 

誰と手を繋いでいるんだ?

父ちゃんじゃないのは確かだ。

そしてあの後ろ姿。

あれを見たことがあるような、ないような。

何だこの夢は。

待て、待ってくれ!その手ぇ繋いでるの誰なんだ!

せめてこっち向いてくれ!

 

「分かってるんでしょう?」

 

『私』とその手を繋いでいるそいつが、振り向いた。

依然として顔が分からない。なんか黒く塗り潰されてる。

そしてそいつらが振り返ったその途端、『俺』は背後から突然伸びてきた無数の腕に掴まれ、巨大な扉に引きずり込まれた。

 

やめろ!なんなんだこれは!どうすればいいんだ!

どうなってる!あっ何だこの扉!待て待て待て閉じるな閉じるな!!

待て!なんか見たことあるぞこんなの!

ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!待って!助けて!待ってください!お願いします!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「おっ、タケが起きたゾ」

 

「おお、やっとお目覚めか。下校時間ギリギリだぞ」

 

「え?あっ本当だやべえ帰ろう帰ろう」

 

……夢?

なんかすごく不思議な夢を見たような…?

 

「タケ?」

 

…あっ相良の顔がまた近い。

 

「おう今行くぞ」

 

「なんだなんだこっちを見ろよ見ろよ〜」

 

気を失う前の感情はきっと気の迷いだ。

だから一旦離れるのだ相良くん。




第9話、工事完了です…。
対戦ありがとうございました。

Tips〜戦慄の生徒たち〜

呉島 友紀(くれしまゆうき) age 16 女

菓子パンが好きで、特にナッツ系の菓子パンを好んで食べているおっとりガール。
主人公が知らないだけで主人公のことは小学生の頃から知っている。安藤 清美とも表面上は仲はいいが彼女と同じく主人公に好意を持っている為、ささやかにその邪魔をする。
言ってしまえば主人公♂が好きなヤベー奴2号。
今後の登場と活躍に期待である。
名前の由来は『アイドルマスター』シリーズより姫川 友紀。

なに?君もフォント変えないといけないやつなの?


小野 大作(おのだいさく)age 17 男

主人公♀を(自主規制)しようとした3人組の1人。
普段は物静かな文系男子だったが、今回の事件によって学校から正式な処分が決まるまで停学にされた。
名前の由来は淫夢ファミリーのONDISK。
こいつの名前もONDISK


谷岡 健二(たにおかけんじ) age16 男

主人公♀を(自主規制)しようとした3人組の1人。
主人公♀を人質に逃げようとしたのはいいがその後どうする気だったんだろう。処分は一旦小野と同じものが言い渡された。
名前の由来は淫夢ファミリーのTNOK。
一転攻勢は彼の運命なんだよ


清野 義一(きよのよしかず) age 16 男

主人公♀を(自主規制)しようとした3人組の1人。
主人公♀を人気のない所へ呼び出し、(自主規制)しようとした今回の事件の首謀者。目付きからしてゲスい。
名前の由来は淫夢ファミリーのKYN。
君1番呆気なくやられたねえ



気がつくとこんな駄文にも評価が着いていました。
本当にありがとうございます。
ありがたやありがたや…(歓喜の落涙)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。