大変長らくお待たせ致しました。
それでは対戦よろしくお願いします。
あ、今回結構長いので、お覚悟を。
プリクラの奥深さを知った。
あんなに種類が豊富で多機能な写真撮影マシンだったとは知らなかった。
ていうかあんなに加工できんのね。
輪郭いじったり目をでかくしたりやたら滅多にスタンプ爆撃したり…貰ったやつ顔が見えづらいよこれ…どうしよ。
たまにスマホに文字書いてある写真入れてる奴とかいるけどこういうの使ってるんやな…。
「いやあプリクラは充分だ…もう充分だろう…」
端的に言うともう一生分プリクラ撮影させられたと思うんじゃが。
俺にこれ以上何を求めてるんだ?
「どうだったー?」
「つかれた。なんかボタンいっぱいあった」
「ありゃ、薫くんさんなんか弱ってるねぇ」
「乳首ドリル1発行っとく?」
だから!なんで!女子が!下ネタとか知ってるの!
しかもそれよし○と新喜劇じゃん!深夜にテレビでやってるやつ!
「プリクラもやったしさ、次何しようか。ここからは薫さんの意見も聞くよ!」
「あ、じゃあ私あれやりたい。ゴーカート」
「あぁー、いいっすねぇ。でもおれはあっちやりたいな、ポケバイ」
「へー、ここってレースもやってるんだ」
「おもしろそーだねぇ」
「レース優勝すると景品出るんだね」
「ならみんなでやろっか」
「さんせー!」
…
『さぁ、始まりました!今月の目玉イベント、ガーラントGP!実況は私、店員のネック・D・カスギと』
『解説は私、同じく店員で社内レースチームのメカニックと施設内の乗り物の点検、整備班の班長をしていますニック・O・ジャマールです』
『今回の参加者は女性が多いですね!なんと8台中5台の過半数です!』
『いやぁ多いですねぇ。3人の男性陣も張り切ってますよこれは』
『そうですね!お集まりの観客の皆さんの為に選手の紹介です!』
『それでは選手の皆さん、入場して下さい』
…
我が人生にておそらく見ることの無い大歓声よ、俺が何をした?
「ねえ、私こんなたかがアミューズメント施設のイベントでこんなに観客集められるとか聞いてないんだけど」
「あたしもそれ思ったわ。なんなのよこの大歓声」
「いやぁ懐かしいなぁ。カート乗るの鈴鹿以来だよ」
俺達は今、入場ゲートで震えています。
約1名を除いて。
「ていうか待って、斉木さんカート乗った事あるの初耳なんだけど」
「聞かれなかったからね!乳じゃ負けてるけど速さじゃ負けないよ!この闘牛め!」
「なんで闘牛!?」
もうね、あれだよね。
叫びたい気分ってやつ?それこそ北海道のあの人みたいにさ、
母さぁーん
僕は今
結構でかいレース場にいまぁす
レース場は、今日も晴れでぇす
ってさぁ。
『それでは選手の皆さん、入場して下さい』
「では皆さん、名前を呼ばれたら出てきてください。観客に手を振ったりするのはご自由にどうぞ」
さあ、始まるドン!(やけくそ)
なんて思った直後に後ろから肩を叩かれ、振り返ると
なんか西洋騎士みたいなのがいた。
えっ
「挨拶しておこう…
「ピョッ!?…あっ竹中島です…」
なに急に!この鎧の人怖い!
…
『では早速選手の紹介です!』
『1番グリッド
『ここで生かせる特技ではないのに何故申告したんでしょうね』
『2番グリッド 竹中島 薫選手!実はポケバイに乗りたかったようです!ちょっとげんなりしてます!』
『いや、本当に申し訳マッスル。今日ポケバイの一斉点検なんです』
『3番グリッド
『鼻の下が伸びていマッスル。いい所を見せようとして事故に繋がらなければいいのですが』
『4番グリッド 朝倉 美晴選手!どこか掛かり気味です!興奮しているように見えます!』
『あっ、うちのドライバーにもいますよあのタイプの子は。ハンドル握ると性格変わるんすよね』
『5番グリッド
『ダーク○ウルの上級騎士装備ですね。彼の絵面が一番濃いすね』
『6番グリッド 呉島 友紀選手!今回の参加者の中で1番背が低い!』
『カートに乗れるギリギリの体格なんでブルっちゃいますよね…』
『7番グリッド 斉木 静恵選手!参加者の中で一番落ち着いています!』
『彼女確かジュニアレースの出場経験あるはずっす。鈴鹿サーキットで見たことありマッスルよ。期待が濃いすか?』
『そして最後の8番グリッド 安藤 清美選手!彼女が一番困惑しています!』
『あの慌てようは…さすがに見ててクスリと笑っちゃうんすよね。ほほえま!』
…
「安藤さん、大丈夫?震えてるよ?」
「だだだだだだだだだいじょうぶかとととととと」
「むふー…ふんす!」
「はるちゃんなんか鼻息荒くなってるよー」
「ひゃー、可愛い女の子だらけ。やらされたとはいえ参加して正解だねこりゃ」
「それじゃ、オジサンかっこいい所見せちゃうぜ!」
「コー…ホー…」
もうね、なんか鎧からすごい圧が出てるよね。
あんなん後ろから来たら道譲っちゃうよ。
助けて誠、おれ怖い。
いやいやいやなんでここで誠なんや。
『それでは、選手の皆さんの準備が完了したようです!』
『興奮と緊張の一瞬、たった3周の読み合いをご期待ください』
『それではレース開始です!』
…
レース開始のカウントダウンが始まり、俺は前に集中した。
そして3カウントの後、ゲートの信号が赤から青に変わった。
その瞬間に全員アクセルを踏み込み加速。
そ の 時 で あ る
「へげぇぇぇぇえぇえええぇぇぇぁぁぁああああ!!!とめでぇぇぇぇぇぇぇ!!!やらぁぁぁあ!!!こ゛わ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」
安藤さんがおよそ淑女が出すべきでない上に今まで聞いたことの無いレベルの汚い悲鳴を上げながらウィリー走行でコーナーへ突っ込んで行った。
「安藤さん!君のことは忘れないッ!」
そしてその横から俺がカーブに進入し、マリ○カートの要領を思い出しつつ曲がっていった。
『さあ各車スタートしました!1台ウィリーしながらカーブに突っ込んでいっています!』
『あれは8番車の安藤さんっすね。恐怖が濃いすか?』
そうこうするうちに3つ目のコーナーへ差し掛かる俺のその真横に、1台が抉るかのように入ってきた。
しかもえげつない曲がり方だ。どうやってあの速度で!?
タイヤは…はぁ!?なんだありゃ!溝にタイヤが引っかかってる!?あれで曲がる気かよッ!無茶が過ぎる!
ヤバイ、ぶつかる!ブレーキをッ…いやぶつからない!?
「ぐぅぅぅっ!」
「はっはぁ!チキっちゃ抜かれるよ竹中島君!」
『あの曲がり方、あれは…溝落としか!』
『ニック、溝落としとは?』
『山道レースで使用されることもある高等テクニックっす。頭○字Dで知ってる人もいるかもしれないっすね』
『なるほど、少なくともレーシングカートでやることでは…?』
『当然ながらありませんね。タイヤの幅や大きさ、エンジンの馬力も違いマッスル。そもそもまともな神経なら山道どころか平地でもやらないような技です。それなのにできるのはかなり…』
『できたならとても気持ちいいでしょうね』
『実際我々の前でやってるっすよネック』
…
『さぁ遂にやってきた最終コーナー!先頭はやはり7番!斉木選手です!ニック、このままなら彼女が1位確定ですか?』
『いや、まだまだ分かりませんよ。むしろこの先の直線で仕掛けることも出来ます。そしてそれが出来る位置、車体ちょうど1つ分後ろに着くのは6番の呉島選手です。ここまでのレース運びから最下位に落ちることもありましたから意外とも言えますね。ですが仕掛けるにはここが最もいい位置とも言えます』
『成程!まだまだ勝負はこれからということですね!後続も見えてきました!少し離れて後続集団は2番3番4番と横並び!そしてその少し後ろから隙を伺う5番!』
『4番の朝倉選手はスリップして減速することが多かったっす。カーブに突っ込みすぎると曲がりきれなくなって速度を落とすことにも繋がるんです。本人もテンションが掛かって興奮しているのが見て取れましたからね』
『竹中島選手はどうでしょう!』
『他の選手にも言えますが、彼女も初心者にしてはかなりのセンスがありマッスル。磨けば誰もが1級品っすよね。いやぁチームに来て欲しい人が何人もいて…大豊作っ!』
『そして大きく遅れて最後尾、8番安藤選手はなんと片輪走行でコーナーへ!』
『見てて不安になる上にここまで聞こえてくる「どひーっ!」とか「あびゃあーっ!」なんて悲鳴で失礼ながら笑ってしまって…正直見ていられなかったっす』
『確かにそれは不安にもなりますね。っと各車なんと曲がりきり最後の直線です!』
『ああ、本当に事故もなくて良かった…ん?おっと安藤選手が急に加速し始めましたっ!蛇行する気配も微塵もありません!』
『先頭が入れ替ります!先頭は…!』
「ヒィィィィッハァァァァ!!!道を開けろぉぉぉぉ!!!」
『えぇ…』
『せ、先頭は入れ替わりなんと8番、安藤選手!そのままゴール!確定しました、1位は僅差で安藤選手です!』
「嘘でしょ…」
「なんつう勝ち方だ…」
…
こうして、個人的によく分からないうちにレースは終わった。
高校卒業したら車の免許も取ろうかしら、と思えるくらいには楽しかった。
いやこら速さを求めたくなっちゃうよね。
『さあレースも終わり、入賞した3人が表彰台に上がります!皆様大きな拍手でお迎えください!』
かなり大きな歓声と拍手が、表彰台の3人を称えていた。
『ではまず3位に入りました、呉島選手に銅メダルとガーラントの運営を行う㈱ウィルターより系列店等で使える商品券1万円が授与されます!では一言どうぞ』
「がんばりましたぁ〜っ!つかれた…」
『続いて2位、斉木選手には銀メダルと同じく商品券が3万円分、さらに社内レースチーム保有のF1カーのプラモデルの特別モデルが授与されます。これは非売品ですので希少なものですね』
「いやぁあと一歩だったんですけどねぇ。あ、プラモデルは父にあげます!」
『そして1位に輝いた安藤選手!彼女には金メダル、5万円分の商品券、さらになんとペアの温泉旅行券が贈呈されます!優勝おめでとう!』
「も……もう2度とやりません…………もぉやだ…」
…
「いやー、楽しかったねぇ」
「もう2度とやりませんよ。怖かったんですからね!」
「最初のウィリーは一体何があったの?」
「だって最初左足のペダル踏んだんですよ。でもなんかぎゅうぎゅう言うだけで動かなくって、そんで気がついたんです。間違えたアクセル右だーって。そんで思いっきりアクセル踏み込んだんですよ、そしたらもうウィリーです」
「うーん、聞けば聞くほどよく曲がれましたね!清ちゃん!すごいです!」
「アタシの中じゃ今日のMVPは安藤だよ。お疲れ様」
「保科さん…嘉島さん……ありがとうございます。でもね、怖かったんです。ビューンてスピード出て。もうやりませんからね!」
その後もずっと安藤さんが「なまら怖かったんですからね!」とか言ってたのが印象的だったなぁ。
そして空を見ると日が沈み始めていた。
気がつくと結構時間経ってたんだなぁ。
「じゃあ日も落ちて来たし…帰る?」
「そうしよっか」
「よーし!じゃあ解散!」
まあ暗くなる前にお家に帰らないとね!ろくでもないのに絡まれるし!(2敗)
第13話…やっと工事完了です…
対戦ありがとうございました。
レース回は溝落としの描写をやりたかったがために作りました(自己満足)。
〜実況していたあの2人〜
ネック・D・カスギ age36 男性
アミューズメント施設『ガーラント』にて各種イベントの企画などを担当している。
自身で企画したイベントには何らかの形で必ず参加し、その全てを成功させている。
ネクタイが異様にデカいのが特徴。
今回はニックと屋内レースの実況をしていた。
本名は佳杉 寿朗(かすぎとしろう)。
元ネタは二軍淫夢のNKTIDKSG。
お前それ芸名かよ
ニック・O・ジャマール age33 男性
アミューズメント施設『ガーラント』にてゴーカートなどの整備やレーシングカートのカスタマイズを担当している。
『ガーラント』の社内レーシングチーム専属のメカニックも務める。
制服の上からも分かる肉体派なガタイと横に大きく拡がった頭髪が特徴。
今回はネックと屋内レースの解説をしていた。
名前は本名で、タイ人とのハーフ。
元ネタは二軍淫夢の肉体派おじゃる丸。
相方芸名なのにお前本名かよ
〜レースに参加した男達〜
五十嵐 達郎(いがらしたつろう) age26 男
クレー射撃が得意な一般大学生。
普段はサバイバルゲームに参加しているが車の練習がてら今回のレースに参加した。
元ネタはなし。
なんでクレー射撃得意って申告したの?
芝田 恢(しでんかい) age18 男
皮肉屋な一面を持つお調子者。
主人公たちとは一切無関係な高校の生徒。
ちなみに新聞部員。
元ネタは『機動戦士ガンダム』よりカイ・シデン。
君ロボット乗るの上手そうだねぇ
でもこの世界人が乗り込んで動かすタイプのロボット出ないのよ
上下 左右(かみしもさゆう) age?
性別、年齢、その他来歴含む全てが一切不明。
見た目からして現世離れした雰囲気を持つ謎のコスプレイヤー(?)。
容姿イメージは『ダークソウル』シリーズより上級騎士。
何だお前