新年あけまして対戦よろしくお願いします。
「おはよぉ…はぁ、ねむ…」
「竹中島くん復学するってさ」
「マジかよやっと助っ人頼めるぜ」
「はぁー、今日も朝練キツかったっすねぇ」
「麦茶麦茶!」
「大丈夫ッスよバッチェ冷えてますよ〜」ガヤガヤ
「肌寒いし冷えてるのはなぁ…」
「は?麦茶は冷えてるもんだろ?」
「あったけえ麦茶はアリなんだよなぁ…」ガヤガヤ
「は?」
「は?」
…
オッス、オラ相良!
昨日のホームルームでタケが復学するって聞いたゾ!
…うーん、大波乱の芳ばしい香りだ!こいつは一波乱ありそうだぜ!
「よーし全員席につけー。ホームルーム始めんぞー」
おっ、波乱の火種ことオカセンのご到着だ。
「昨日のホームルームで話した通り、竹中島が今日から復学する。休学してた理由だが、いろいろとよくわからん事態になってたのが主な原因だ。外見が大きく変わっているが、以前と同じように接するように。竹中島、入れ」
「はーい」
教室が静まり返った。それもそうだ。
なんせ教室に入ってきたのは―――
180cmはあろう長身、
スカートの裾からは白磁のような白い肌を覗かせ、
長く煌めく灰色の髪を後ろに一纏めにし、
そして超が付くほどの爆乳を湛えた、
その正体さえ知らなければ、男なら誰もが振り向くどこか蠱惑的な雰囲気を持つ女だった。正体さえ知らなければの話だが。
「先生、誰すかこの超美人。転校生?てか君LI○Eやってる?IDおせーてよ」
「いやいやいや先生、竹中島なんてどこにもいないじゃあないですか。そもそも奴は男ですよ?そんでこちらの方は女性だ。…所でお嬢さん、放課後にでも私とお茶でもどうです?」
「嘘はいけませんわ、先生。思わず燃やしてしまいそうになってしまいますもの。薫様は何方へ行かれましたか…?」
「清ちゃん?清ちゃんどうしたの?目が怖いよ?」
「大丈夫ですよ美晴さん、私が勝手に疑っているだけですもの…うふふふふふ…」
うーん、俺ちゃんまだ一言も発してないうちからこの始末☆
もうこれタケが何とかするしかないね!
「オラー、お前ら落ち着けー。…よし竹中島、どうにかしろ」
「振りが雑ゥ!」
…
さて、今俺は教壇の前でクラスメイトほぼ全員の注目を集めてしまっている。この数の目線は…まだ慣れないなぁ。
え?今どこにいるかって?
今俺は男だった時から通ってる咲洲高等学校にいる。
まあ今日から復学だから頑張ろう…なーんて思ってたらなんかどんどんカオスになってきた。
つーかクラスのチャラ男枠の松崎くん、君俺にL○NEなんて聞いて何する気かね?
後紳士で通してるハズの向坂君まで何しれっと茶に誘ってるんだ?相手俺だぞ?
最後に嘘が嫌いな安藤さん?ねえ目が怖いよ君。嘘ついてないよ?インディアン嘘つかないよ?
まあ、いいか。とりあえずこの場を何とかしないと…。
…よしこれで行こう。
あー、あー、ん゛ん゛っ。
「ハロー!朝起きたら女の子になっちゃった!でも中身はちゃーんと竹中島 薫だよ❤今日から復学するからヨロシクっ!」
『………(絶句)』
ヒュ〜〜…
何もそんなにドン引きしなくてもいいじゃん!俺頑張ったじゃん!
「…ホラ、サービスタイムは終わりだよ。黙ってないで何か言ったらどうだ?ええ?」
『…』
全員が口をぽかんと開けて絶句していた。
そしてそんな中で、1人2人と感想を言うものも現れた。
「きっつ。だよ❤とかきっつ」
「染ちゃん、聞こえてるぞ」
「たしかに。キモイわよ牛女め」
「ん〜、ワイトもそう思います」
「てめえら後で覚えてろよ」
んもー、酷いなぁ。
一部を除いてみんな絶句したままだし、こりゃ滑ったなぁ。
ぶりっ子ムーブはやはり地雷だな!二度とやらねえ。
「嘘をついていますね」
えっなに急に…怖い…。
「えっなに安藤さんどうしたの急に」
「私は嘘が嫌いです」
「うんそうだね。それは私も知ってるね」
「お願いです。嘘だと、そう言って」
「うん、嘘ならどれだけ良かったかって私もそう思うよね」
いやなんで嘘をつかねばならんのだ…そしてなんで安藤さんにそこまで言われるの…?ええ…??
「じゃないと、私はあなたを嫌いになれないのです」
「えっ」
いやあの…なに急に…?嫌い…?ええ…?
「私は、私は薫様が好きなのです。でも貴女は自分を薫様だと言っています。薫様は殿方です。だから貴女は嘘をついて…」
「えっ」
想定してないぞこんなの。
俺こんな可愛い女の子に好かれてたの…?
マジかよ、有り得ねえ。
「え、何この大胆がすぎる告白は…?」
「というか話し方まで違いますね嘘ですね燃やします」
「母ちゃんに矯正されたんよこれ。中々女子っぽいべさ」
「本当に女性なら自分で自分のことを女子とか言いませんはい嘘です確定です燃やします」
「うーん、悪質な粘着荒らしかな?てかどうやって燃やす気ですか…?ネット的な意味で…?」
「ああ安珍様、また清に嘘をつかれるのですか…?」
「安藤さん?大丈夫かい?落ち着いてくれよ、なんか怖いよ(あんちん?)」
「染川君…。止めないで下さい、私は彼女の嘘を」
「俺ちゃんからも頼むぜ。その竹中島 薫を名乗る大女は嘘なんざハナっからついちゃいないんだ。いや正直信じられないのもすごくよく分かるけどネ!俺もソーダッタノ…てか安珍て誰…?」
「ねぇ、授業始めたいから…早くしてくれない…?」
『あっ』
「安珍様…安珍様…」
『ヒィッ』
…
時間は進み、放課後になりました。
申し遅れました、私は安藤 清美。
何処にでもいる普通の恋する高校1年生です。
でもその好きになった人が女になってしまいました。
ほかの雌の匂いがするとかそんなものではなく雌そのものになっていました。生物学的に。
休み時間で詳しく原因を聞いてみましたが、一切原因もわからず何らかの理由で全身の細胞が突然変異を起こした結果との事だそうです。
それでも話してみると内面は一切変わっていなかった…。
私はどうすればよろしいの…?
「はぁ…もう何も手につきませんね…」
「竹中島君のこと?」
「はい…2人はどう思います?」
「あれはねぇ…」
彼女は坂崎 美晴。私の友人で、薫様のことでよく話を聞いてもらっています。
「いやぁもうこれどうにもわからんね…生物学的に細胞が突然変異起こしたからって性別まで変わるとかもうわけがわからないよ…。そもそも縮んだ分の肉体の成分やカロリーもどこに消えたのかから分からないなんて…全くその細胞とか血液とか検体として欲しいよ」
こっちの感想が長い方が加賀美 空。学者気質で気になると止まらないタイプです。
「ソラちん話長いよ。しかも訳わかんないしぃ」
「美晴がおバカなだけだよ。それにしてもあれよね」
「あれ?」
「空さん、あれとは?」
「元が男性とは思えないくらいにはエロい。女から見てもえっちよ」
「「わかるー(わかりますぅ)」」
私たち女性から見ても分かります。
あれはすけべです。えっちです。
あのスカートの裾から覗くちょっと筋肉質な太ももがなんだかよく分かりませんがえっちです。
「なんで元男があんなおっぱいでかいの?てか脱いだらもっと凄そうよ」
「私の見立てだとありゃ腹筋割れてるね。レズ垂涎の肉体よ」
「モデルとかやったら確実に売れるわ。どっか紹介しようかな」
「でも私誠さんに聞いたんですけど薫様は写真がお嫌いだそうですよ。『魂抜かれる』とか何とか」
「魂抜かれるは草」
「理由が明治初期で草原」
でもそのどこか愛らしさを感じる一面も私は好きなのです。ふんす。
でも女の子なんですよねえ。かなしみ。
第6話、工事完了です…。
対戦ありがとうございました。
今年も1年よろしくお願いします。
これは作者のTwitter。
更新報告などはこっちじゃよ。
https://twitter.com/sashimi_1009?t=TR7TzT9-VuRK_pRumCz8tg&s=09
Tips〜クラスメイトの奇妙な冒険〜
松崎 遊馬(まつざきゆうま) age 16 男
主人公にLI○EのID聞こうとしたやつ。
チャラ男枠。
しかしその実態は動画界隈ではそこそこ名の知れたRTA走者。
あるゲームの日本記録保持者らしい。
名前の由来は『遊☆戯☆王』シリーズより九十九 遊馬。
カードゲームは苦手らしい。
名前負けしてんねぇ君もねぇ
向坂 カズヤ ルッケンドルフ(こうさかかずやるっけんどるふ) age 16 男
主人公を茶に誘おうとした伊達男枠。
ドイツとフランスと日本とチリのクォーター。
「男足るもの紳士たれ」とドイツ人の祖父から言われて育った。
名前の由来は特になし。なんかドイツ人っぽい名前がルッケンドルフしか思いつかなかった。
お前長いんだよ名前がよ
安藤 清美 age 16 女
主人公(男)が大好きだった
ちょっとずつアプローチはしていたようだが、その想いを伝えることが出来た頃には主人公(男)は女になってしまった。
言えたじゃねえか…。
名前の由来というかイメージキャラクターは『fate/grand order』より清姫。
たまに清姫ソウルをインストールする上そのインストールされた清姫が主人公を安珍と誤認する。
君さあ、一々フォント変えるの面倒だからどっちかにしてよ
主人公(男)のひとくち小噺
激クソ鈍い鈍感野郎。
しかしどういうわけだかしっとり属性をもつ女性に好かれてる。というか彼に好意を持った女性がしっとりする。
君モテモテじゃん良かったね。