いくら夏休みの最中とはいえ、流石に夜中ともなれば神社からも人はいなくなるらしい。
ひょっとしたら、肝試しかなにかで訪れる連中とすれ違うこともあるかと思ったがそんなことも無かった。大きすぎず小さすぎず、知名度もそこまでないこの神社では不適当なのだろう。
あるいはもしかしたら、既に人払いが行われている可能性もあるが。いずれにしても、私たちにとっては都合の良いことだった。
「あともう少しだよ、ルナ」
首だけ上に向けて、私を車椅子ごと抱えながら石段を上るルドルフを励ます。それに黙って頷きを返す彼女。
急勾配、という程ではないがバランスを求められる作業だ。一度でも立ち止まれば復帰が難しい以上、麓から頂上まで一気に上がりきるしかない。
力はともかく体格の乏しいルドルフには厳しい道のりだが、それでも彼女は自らの手でやりたがった。私を車椅子から降ろして背負っていく案もあったが、体格差故にそちらの方がかえって負担が大きいらしい。結局、この形に落ち着いた。
「今さらだけど、本当にこれでどうにかなるのかな」
「たぶん。というより、これぐらいしかやれることがないんじゃないかな」
「ふぅん」
どこか腑に落ちない様子のルドルフ。
真っ当ではない解決策であることは理解している。私とて、目を覚ましてから初めてその話を聞いたとき、一瞬耳を疑ったものだ。
それでもこうして素直に従っているのは、完全に納得したというよりは単純に母への信頼によるものだった。
お世辞にも完璧とは言えない彼女だが、少なくともこういう時には必ず正解を引き当ててくる。自分で理解出来ない事柄については、とりあえず母の言葉に従っておこうというのが私の基本方針だった。
逆に言えば、そういった信頼関係のないルドルフが疑念を抱くのもまた当然の話だったか。
それでもルドルフは黙ってここまでついてきてくれた。手順を把握しているのが彼女である以上、最後まで付き添うつもりなのだろう。
さしものウマ娘といえど、流石に辛いものは辛い。
既に石段のだいぶ上の方まで上ってきている。まかり間違って二人まとめて落下でもしたら目も当てられないため、ルドルフの気を散らさないよう視線を前に戻した。やや上を向いた姿勢のためか、夜空に浮かぶ月が丁度目の前にくる。
「月が綺麗だね」
同じものを見ていたルドルフもまた、ため息を溢すようにそう呟いた。私も言葉には出さないまま、ただ首を縦に振ってそれに賛同の意を示す。
蛍雪の功なんて、雪に反射した月の光で本を読むなどと大袈裟だろうと昔は思ったものだが、しかしこの目映さを前にしては認めざるを得なくなる。まるで二つ目の太陽のごとく、輝きながら私たちを見下ろすそれは、宵闇の神社において頼もしく行く手を照らしてくれた。
「その足は、もう治らないのかな」
「これから次第らしいね。ちゃんと医者のいうことを聞いていれば、歩けるぐらいには回復する見込みもあるらしい。走るのは、もう無理だろうけど」
「…そっか」
まぁ、こればっかりは自業自得だろう。
母の言葉の通り死ぬまで車椅子で過ごしたり、寝たきりで終えたりする羽目にならなくて、むしろ万々歳と言ったところだ。もっともそれにしたって、今後の私の身の振り方次第だけれども。
最後の一歩を踏み終えて、私たちはついに境内へと辿り着く。
静寂に包まれた敷地の空気を、ガタンと一つ大きな音が震わせた。そのままルドルフはハンドルを押し続け、カラカラと車輪を回しながら二人一緒に鳥居を潜る。
人気のない神社。ここを選んださしたる理由はないと母は言っていた。せいぜい一番最寄りであることと、ウマ娘に縁がある程度だと。形を整えることが重要で、何処で行うかは二の次ということらしい。
具体的になにをどうすれば良いのかはルドルフしか知らないので、私はただ彼女に身を委ねるのみとなる。
石畳を進み、境内のちょうど中程に来たあたりで、不意に車椅子が停止した。
何事かと見上げると、ルドルフが耳をピンと立てながら潜ったばかりの鳥居の向こうを見つめている。どうかしたのかと声をかけようとした矢先、夜空に大輪の花が咲き誇る。少し遅れて爆音が地面を震わせた。
「ああ、花火か。たしかにもうそんな時期だったな」
7月の終わりから8月の始めにかけて、だいたい毎年このぐらいの時分に花火は打ち上がる。
夏祭りなんかが開かれるのも丁度この頃なものだから、あれは本格的な夏の訪れを告げる鏑矢のようなものだった。他よりも一段と標高の高いここからはよく見ることが出来る。方角にやや難があるが、それでも穴場と言ってもいいかもしれない。
「また来年も見に来ようか。二人で」
「……」
そんな私の誘いにも、しかしルドルフは口を閉ざしたまま。
日が落ちて以来ずっとこの調子だ。なにも話したくないというより、少しでも舌を動かすことすら億劫といった様子。彼女自身、ここに至る過程で数え切れない程の逡巡を繰り返してきたのだろう。
「別に、これが今生の別れというわけじゃないんだから」
「……うん」
万物流転。
とりわけ人と人との繋がりというものは須く変化する。故に大事なのはこれまでなにを積み重ねてきたかというよりも、これからなにを積み上げていくかだろう。
どれだけ鮮烈な出会いであっても、一度繋がりが途絶えてしまえば、やがて思い出の1ページへと成り下がる。逆もまた然り。縁のある全ての人物との出会いを、あまさず克明に思い出すことなど不可能だろう。
それでも、ルドルフの表情から翳りは消えない。
そう簡単に割り切れないということか。なら、私も最後に一つだけ、形となるものを君に遺してあげる。
「ルナ、少し屈んでくれるかな。私の手が君の頭に届くまで」
「……?」
怪訝そうに眉を下げながら、ルドルフは指示の通りに頭を下げて私に寄せた。
たぶん、撫でられると思っているのだろう。その両耳がペタンと横に伏せられている。私は右耳を指で摘まんで持ち上げると、ポケットから取り出したそれを穴に通して吊り下げた。
そのまま一通り頭を撫でてやると、満足したのかゆっくりと頭を上げていくルドルフ。
二、三回両耳をパタパタと動かして、重心の変化に気がついたのか、右手を伸ばして耳に取り付けられた宝石にそっと触れる。
「あ、これ……母さんがくれた……」
「預かってそのままだった奴だ。ずっとベッドの上で暇だったから、なんとか今日までに間に合った」
「……ありがとう」
「どういたしまして。ちゃんと約束を守れて良かったよ」
やはり手作りというだけあって、構造自体は単純な造りだったのが幸いした。あの日デパートで密かに集めていたパーツと、自宅の工具でどうにか賄えたから。
その方が壊れにくいとも言うからな。無茶な使い方をしなければ、これまで通り数年間はもつだろう。
ルドルフはもう一度宝石に触れると、なにやら考えるような仕草を見せる。
しかしそれも一瞬のことで、再びハンドルに取りかかると、車椅子を押しながらゆっくりと歩みを開始した。石畳の凸凹を通過するたび、タイヤと私の体が僅かに跳ねる。
その振動に気をとられている最中、ふと彼女が口を開いた。
「なら、ルナも約束を守らなくちゃね」
「約束?」
「言ったでしょう?貴方が私を幸せにしてくれるなら、私も貴方を幸せにしてあげるって。お望みとあらば一生でも」
「……ああ、たしかにそんなことも言っていたな」
軽口というか、私の言葉を返しただけに過ぎないかとも思っていたが、やはりルドルフはルドルフだったか。本気であの約束に責任を取るつもりらしい。
「でも、それももう叶わなくなっちゃった。貴方には何処までも付き合ってあげられるけれど、あの子とはここでお別れだから」
それは、私ともう一人の私……最初から二人ぶんの責任を取るつもりだったということか。
母が彼女をただの現象だと言い放ったが、ルドルフはそう考えないらしい。
ふっと寂しげに笑みを浮かべながら、ルドルフは車椅子を止めてロックをかける。
ハンドルを離して私の前に回り込み、後ろ手を組んで私を見下ろした。
「だから、シンボリルドルフはここに誓う。幸せにしてあげられなかったあの子の代わりに―――」
「―――私は、あの子以外の全てのウマ娘を幸せにして見せるから。そんな世界を作って見せる。私の一生をかけてでも」
手を背中で組んで胸を張って、飛び出したのはそんな不遜な宣言。
自らのバ生を投げ売りするには、余りにも採算の取れない夢物語。それはまさしく、茨の道に他ならない。
「全てのウマ娘が幸せになれる世界」
「そう。私にとって……あの子にはそれだけの価値があったから」
「ふふ……」
そうか。
パーフェクトと、それ以外の全てのウマ娘を天秤にかけても釣り合うと。
そのために、君は己の全てを本気で投げ打つつもりなんだな。たとえそれが、どれだけ愚かで骨董無形な理想だと理解していても。
そう理解してしまえば、もう笑いしか出てこなかった。
他所のウマ娘とあまり深く関わりすぎるなと、貴女が忠告したのはまさにこの事だったんですね、母さん。
「重い……本当に重いよルナ。あのグラウンドで走った時の重馬場よりもさらに重い」
「やっと気づいた?でももう今更後悔してももう遅いから…私とあんな約束を交わした時点で、貴方にもう逃げ場はないの」
深く深く笑みを刻んで、ゆっくりと私に近づいてくるルドルフ。
思わず後ろに下がりかけて、つい先ほど彼女の手でタイヤがロックされていたことを思い出す。
「私はもう、死んでも貴方を愛しているから。あれだけ私に尽くしておきながら、ただで手放してもらえるわけがないでしょう」
そのまま抱き着くようにして倒れこみ、しなだれかかったままこちらの首へ、するりとその細い両腕を絡ませた。
じっとりと、紫の瞳が私を貫く。
「あの子のぶんまで……私が幸せにしてあげるからね」
「ルナ……?」
「中央のトレーナーになるんでしょ?なら、そこで待っていて。いつか必ず、私が貴方を迎えにいくから」
ルドルフは私の後頭部をしかと捕らえ、そのまま勢いよく引き寄せる。
状況を把握出来ず、混乱したままの私の唇に少女は自らのそれを重ねた。ほんの数秒の交わりの後、ようやく彼女の腕から解放される。
「なにを……」
「初めての思い出の、せめてもの形としてこのアクセサリーを遺してくれたんでしょ?だから、私も貴方に初めてを遺すの。形にはならないけどね」
ルドルフは勝ち誇った顔を私に寄せながら、牙を見せつけるように獰猛に微笑んだ。
飢えた獅子のごとき皇帝の姿を、貪欲に全てを喰らい尽くさんとするその在り方を咎めることは出来ない。
それを良しとして、彼女をそう目覚めさせたのは他ならぬ私なのだから。
「その時にまた会いましょう。だから、これは一先ずの別れ。学園で出会えた、その時に今度こそ見ましょう……」
空を振り仰ぐルドルフ。
気がつけば、花火の音は既に聞こえなくなっていた。
再び境内を包む静寂が心地よくて、急速に目蓋が重くなっていく。
あの階段を上り終えた時から感じていた睡眠欲が、どっと堰を切ったかのように私を襲う。肉体ではなく、精神が機能を閉じていく感覚。それはまるで、私の中のなにかが鎮まろうとしているかのようで。
「……二人で、あの
靄がかった頭の中に、彼女の声だけが響く。
堪えのきかない感情を噛み潰したようなその声に、それでも顔を上げることすら叶わず。
私の意識は、暗い闇の中へと沈んでいった。
どこまでも深く、二度と戻れない深い闇の中へ……。
◆◆◆◆◆
「………ん」
なにか、金属にぶつかる音がして目を覚ました。
中途半端な寝起きに特有の、重く揺れる頭をどうにか動かしながら、私はその正体を確かめる。
ああ、机に自分の足がぶつかっただけか。鉄製のデスクを蹴り飛ばしておきながら、痛みではなく音で覚醒するとは。やはり相当疲労がたまっているらしい。
それにしても、なにか夢を見ていた気がする。
懐かしい気分だった。とても大事な、それでいて忘れてしまった記憶の箱を開けて覗き込んだ後のような。
だけどその中身を思い出すことは出来なかった。まぁ、忘れたり思い出せないようなら、きっとその程度の記憶だったのだろう。
のそりと上半身を机から起こして、どうにか周囲の状況の把握に努める。
味気のない鉄製のデスクにパイプ椅子。窓のないコンクリの壁に、ソファとホワイトボードが一つづつ。ああそうか、ここは部室だったんだな。
ミーティングを終えて、その旨の記録を日誌に残して、そのまま寝落ちしてしまったのだろう。紙に記した時刻とスタンドに立て掛けた時計の数字を照らし合わせると、せいぜい十五分程度のことだったらしいが。
枕にしていた腕をどかしかけた瞬間、肘にぶつかる蓋の開いたコーヒー缶。中からちゃぽんと水音する。
ここで倒したら過去1ヶ月分の記録が全ておじゃんだと、慌てて体をひねった瞬間今度は別のものを弾き飛ばしてしまった。
「やば……」
それはつい昨日、支給されたばかりのトレーナーバッジ。
この学園における最大の身分保証にして、我々トレーナーの誇りでもある。それをたった一日で失くしてしまえば先生にどれ程どやされるか分かったものではない。
最悪の未来に身を震わせつつ、私は必死に目を凝らしてその姿を追いかける。
縦になってコロコロと、ピカピカのトレーナーバッジはリノリウムの床を転がっていく。
そのままソファの下へと潜りかけた寸前、上から伸びてきた手にあっさりと捕獲された。
「おっちょこちょいだねサブトレーナーは。見ていて面白いからアタシは大歓迎だけど」
手にしたバッジをまるでお弾きかなにかのように遊ばせながら、ソファから飛び降りてこちらへ向かってくる我らが生徒会長殿。
椅子から立ち上がった私のジャケットを引き寄せて、慣れた手つきでそれを襟に取り付けた。
「ちゃんと、あるべきモノはあるべき所に戻さないとね」
そのままパンパンと私のスーツを払い、着崩れた部分を手直ししてくれる。お礼を言うと、彼女はいつもの余裕たっぷりの微笑と共にウィンクを寄越してくれた。
たしか、この後は先輩のチームとの顔合わせもあるんだったな。顔合わせというか、たぶん先生が一方的に私を先輩に自慢する行事だろうが。
なんにせよ、新米がここで昼寝しているわけにはいかない。節々の痛みに顔をしかめつつ、唯一の出口へと歩みを進める。
……その瞬間、背後から思いきり腕に抱き着かれた。
「ねぇ、どんな夢を見てたか教えてよ。なんかすっごく楽しそうな顔してたけど」
「いつから見ていた、シービー」
「最初からずっと。あんまり気持ち良さそうだから起こす気にもなれなかったぐらい」
彼女……ミスターシービーはそう言いながらソファを指差す。そこには確かに一人ぶんの窪みがあり、長い時間そこに誰かが寝そべっていたことが見てとれた。
生徒が一気に入れ替わるこの時期、彼女とて生徒会の仕事で手一杯だろうに。少なくとも、こんな場所でサブトレーナーを観察している余裕がないことは確かだ。その皺寄せは……たぶんマルゼンスキーにいくんだろうな。それも何時ものことだった。
「それに、"ルドルフ"って一体誰のこと?キミの昔の女なのかな?」
「嫌な言い方をするんじゃない。それにしても……ルドルフだって?君の聞き間違いじゃないのか」
「いや、絶対にそう言ってたけど。なになに、知り合いなの?」
「まぁ、知り合いと言えば知り合いだけど。別に夢にまで出てくる程の関係でもないからな……」
実家にいた頃、たまに遊びに来ていた顔馴染みでしかない。よく懐かれたしよく遊んだが、しかし寝言でその名を呼ぶ程のものでもなかったろう。
だいたい、名門の令嬢である彼女が私に入れ込んでいること自体がまずおかしいのだから、正直あんまり関わりたい相手でもなかった。
実際、地元を出てからは一度も会ったことはなく、連絡すら交わしていない。私にとっては完全に、過去の人物の一人にすぎないのだから夢に見るもなにもないというのに。
それでも納得していないのか、しつこくまとわりついてくるシービーをいなしていると、唐突に目の前の扉が開けられた。
外からこちらを覗き込む三つの顔。
「おや、まだここにいたんですね。定例の報告書は仕上げてありますか」
「ええ。日誌に挟んでデスクに保管してあります。あとは先生のサインを残すだけかと」
「結構」
そのうち一番手前、この部室の主にしてチーフトレーナーであるシンボリフレンドが満足げに頷いて見せる。
私にとっての指導教官であり、なによりシービーにとっての担当トレーナーである筈の彼女だが、しかしそれを前にしてもシービーは全く腕から離れようとしない。むしろぐりぐりと、ますます強めにその体を押し付けてくる始末。
あっちのチームだったらもう少し平和だったのかもしれないと、私は先生の背後に立つマルゼンスキーと先輩の方を眺める。
伸びた漆黒の髪に、そこに散らされた流星も以前より色が濃くなってきたためか、最近ますます母さんに似てきたような気がする。
かつて中央で鳴らしたトレーナーと比較されるのが嫌なのか、彼はその話になると決まって不機嫌になるので口には出さないが。
彼らの目的は私たちだったのだろう。ついてこいと合図を残して、そのまま足早に校舎の方へと向かっていく。
三月の終わり際であるこの時期は、とにかく時間が足らないのだ。それも今日になってようやっと一段落ついたところだが、すっかり身に染み付いた気の焦りは抜けきれていないらしい。
私もまた、シービーを引きずりながらその背中を追い掛ける。
あと一週間もすれば、ようやく私もトレーナーとして独り立ちすることになる。新たな生徒もこの学園の門を叩くだろう。そこから自分の担当だって見つけなければならない。
故に、こんなところで遊んでいる場合ではないのだ。
頬を叩き、気合いを奮い起こす。
さぁ、仕事の時間だ。
【日づけ】8月1日(日)
【てんき】はれ
【今日のできごと】
今日は、あの人とのお別れの日。
いつもとは反対に、こんどは私があの人のお家に遊びに行きました。
そこにはたくさんのウマむすめがいて、なんども日がおちるまでレースをしました。うまれて初めてのチームレースもけいけんできました。
夜は、あの人といっしょに神社におまいりに行きました。
そこできれいな花火も見ました。あの人は来年もいっしょに見ようと言ってくれたので、また次の夏にここに来ます。今度は、私からさそっていこう。
【かんそう】
けっきょく、あの人とレースをするユメはかなわなかった。
でもそのぶん、私がトレセンに入学したあと、彼をトレーナーとしていっぱい勝ちつづければいい。それもまた"いっしょに走る"ってことだもんね。
だから、それまでトレセンで待っててほしい。私のいない間に、ほかのだれかのトレーナーになってるなんてゆるさないから。
私はもう、あなたを手ばなすつもりはぜったいにないからね。