(えっとこれをこうして・・・・・・武器は・・・・・・一夏は昔剣道をやってたからな刀の方がいいな・・・・・・オルコットには間合いを取られると厄介だが、そこは練習の仕方によって変わるから良いだろ・・・・・・そうだ俺の居ない間の練習のメニューも考えなくては・・・・・・武器の名前とワンオフ・アビリティーの名前は千冬と同じで良いだろう・・・・・・そうだメニュー・・・・・・ふむ)
神夜は悩んでいた。
無論、ISの設計についてでだ。こんな事、もう何百、何千とやって来ている。しかし、それは量産機だったり、武器の設計だったりだ。
勿論、専用機の設計も頼まれた事もある。が、それは名も知らぬ相手へのものであり、相手の性格、体格、趣味、得意分野を又聞き程度にしか把握せずに作ったものだ。
だが今回は違う。自分の身内ともいえる存在であり、性格、体格、趣味、得意分野を全て把握している。だからこそやりにくい、何時もとは勝手が違う。
名も知らない相手だとただただイメージするだけで自分の好きなように作れた。そう考えると、今までどれだけ自由にやってきたのかが分かる。
――これからはもっとしっかり研究していくか。っと、本題からそれたな。一夏の専用機か・・・・・・。こう言うプログラミングは俺より士音のほうが上なんだが、俺がやるしかないんだよなぁ・・・・・・士音はIS理論を学んでないから。いや、別に出来ても不思議じゃないな。何時も俺と一緒にいるんだから、どこかで学んでいても不思議じゃない。だがやらせn――ってまたそれた。
「織斑先生、いくつか質問して良いですか?」
「何だ?」
「織斑先生のIS、暮桜の事ですが武器と
「ああ、武器は
「分かりました。最後なんですがこれから一週間、六時以降開けといてもらえますか?」
「ああ、それくらいなら大丈夫だと思うが」
「ありがとうございます。箒は、四時から五時半まで空いてるか?」
「あ・・・・・・ああ。空いてはいるが・・・・・・。何をするんだ?」
「・・・・・・・・・・よし。カイト、このデータを表示してくれ」
「御意」
「おい、神夜、私はお前の質問に答えたんだ、お前も私の質問に答えろ!」
「篠ノ之。落ち着け、今のこいつには私たちの関係ない声なんか聞こえていない」
「何故ですか!?」
「今のこいつは恐らく二十個以上の思考を駆使している。それだけ使っているのだ、私たちの声なんぞ聞こえるはずが無い」
「織斑教諭、訂正を願う。マスターは今、四十六の思考を駆使しておる」
「む?そうか?訂正しよう」
「そ・・・・・・そんなことが人間にできるのですか?」
「無理に決まってますわ!」
「コイツの持論だが、この世に不可能な事などないそうだ。何事も努力をすれば必ず結果という『花』は咲くらしい」
「さて、篠ノ之殿さっきのそなたの質問の答えを出そう」
「なんだと?・・・・・・これは!?」
カイトはある画面を空中投影した。そこに出たのは一夏特訓メニューだ
8:00 登校
↓
8:30 SHR
↓
8:35 授業開始
↓
15:30 授業終了
↓
16:00 HR
↓
16:10 篠ノ之と、剣道場で打ち合い
↓
16:35 篠ノ之と、剣道場で基礎練習
↓
16:45 篠ノ之と、剣道場で木刀での打ち込み(篠ノ之:突きのみ 一夏:防具、木刀なし。回避のみ)
↓
17:30 休憩
↓
18:00 織斑先生の特別補習授業その1 【瞬時加速(イグニッション・ブースト)】
↓
18:30 織斑先生の特別補習授業その2 織斑流戦闘術講座
↓
19:00 織斑先生の特別補習授業その3 織斑先生との対戦
↓
19:50 終了
とこんな内容だ
「これは・・・・・・」
「これがさっきの君へのマスターなりの返答だ」
「織斑先生この時間帯でお願いします」
「まあこのくらいの時間なら何とかなるだろう」
「一夏、このトレーニングメニューを欠かさずやれ。異論は認めん。無駄なくやればオルコットにも勝てるはずだ(S・Eは200で・・・・・・いや300くらい必要か?いやもしくは・・・・・・)」
「お・・・・・・おお」
「よし。(スペックはどうするか・・・・・・機動力、格闘能力をかなり上げるとして・・・・・・)」
「しかし、タッピング速いな。壊れないのか?」
「・・・・・・このパソコンは市販のものじゃないですから」
「このパソコンはCOUがマスターだけのために作った代物故。ちなみにこのパソコン自体にS・Eが張ってある故、ISで叩いても壊れはせぬ。S・E値は確か1000000だったと思われ申す」
「高!!」
「どうしたらそんなに出来るんだ」
「企業秘密故に」
「・・・・・・秘密です」
「・・・・・・・・・(装甲素材は・・・・・・強化型粒子演算装甲で良いか・・・・・・コアは従来のもので良いな・・・・・・・・・・・・いや、『兎』に預かったコアを使うか・・・・・・なら解析もしなければな・・・・・・)」
「貴方、イギリスに来ませんこと?あなたほどの腕ならわたくしの祖国も歓迎しますわ。まあそうですわね、住む場所ならわたくしが用意してあげても良いですわよ?何せわたくしはイギリス代表候補生なのですから」
「・・・・・・・・・・(色は・・・・・・白でいいか・・・・・・名称・・・・・・白・・・・・・白騎士・・・・・・しろしき・・・・・・白式(びゃくしき)・・・・・・世代は・・・・・・『兎』から教えてもらった技術を部分的に載せてみるか・・・・・・載せるのは、ばれない程度で武器に・・・・・・全く、『アイツ』はどんな頭の構造してるんだ。俺でもあんな事は思いつかなかったぞ?)」
「貴方!聞いているのですか!?」
「・・・・・・・・・・(刀以外に何か武装をつけるか?・・・・・・いや、一夏の性格上一つの事を極めた方がいい・・・・・・だがそれでは折れたときはどうする・・・・・・いや折れる事は先ず無いんだが一応付けといた方がいいかもな・・・・・・ならどうする・・・・・・踵の方にでも隠しブレードを出しておくか・・・・・・いや・・・・・・やめておこう変にスペックが下がったら会社の存続に関わるし、なにより一夏が大変な事になる・・・・・・)」
「何処までもこのわたくしを侮辱する気ですのね・・・・・・!」
「オルコット、貴様私の話を聞いてなかったのか?今のこいつには何も聞こえていない。そう言ったはずだ。それにこの学園では勧誘は基本的に禁止だ」
「聞いていなかった訳ではありませんわ!しかし先程そこの方と話していたので話せると踏んでこの状況に在るんですわ!」
「だからそれが話を聞いていないと言うんだ。私は
「ぐ・・・・・それは・・・・・・そうですが・・・・・・」
「・・・・・・(さて、大部分は終わったな。次は・・・・・・『
「ん?どうした?また何か質問か?」
「いえ、スペックの方は終わったんで、思考を大分減らしたら、なんかクラスが騒がしかったのでどうしたのかと・・・」
「もうスペックの方はおわったのか・・・・・・。いやなにオルコットがお前をイギリスに勧誘しようとしてたんでな」
「先生、俺が平行思考使うと周りが聞こえなくなるのは・・・」
「伝えた。しかしお前が織斑と話しているとき平行思考を切ったと思ったらしくてな」
「ほう。オルコット、貴様はまだ懲りないらしいな。日本という国を侮辱し、知らなかったとはいえ紅グループを敵にまわしたというのに」
「それは貴方がわたくしの祖国を侮辱したからで・・・・・・」
「だからといって敵に回していい理由にはならん。セシリア・オルコット貴様は知らんだろうから、良い事を教えてやろう。イギリスは今現在、150兆70億ユーロ程の借金をしている。何処にだか分かるか?」
「ま、まさか・・・・・・」
「加え、イギリスはとある企業により、今現在の情勢が確立されている。さて、何処の企業だと思う?」
「や、止めて・・・・・・」
「正解は、紅グループに所属するCOUという大企業だ。これが何を指すか分かるな?一夏?」
「え?おっ、俺っ!?え、えーと、COUの社長たる神夜の一存でイギリスの情勢を変えられるって事か?」
「正解だ」
「あ、あぁぁ・・・・・・」
「この事がキミの敬愛する母国に知れたらどうなるだろうなぁ?少なくともキミの築いてきた地位はなくなるだろうね?後は・・・・・・」
「紅。そこまでにして置け。これ以上は面倒な事になる」
まだまだ言いたい事が沢山ありそうな神夜だったが、千冬の顔を立てて留めた。
「・・・・・・まぁ良いでしょう。ただ、これは言わせてください。オルコット」
「なんで・・・・・・すの・・・・・・?」
「お前の言う極東の島国も悪くはないぜ?一度出掛けてみろよ」
「!!」
神夜は何時ものように微笑み、再びパソコンに視線を落とす
「じゃあ、織斑先生。私は作業に戻ります(バイザーは要らないな、格闘戦となると邪魔なだけだ。ヘッドギアのような形の方がいいな・・・・・・射撃用の補助システムも搭載して置こう・・・・・・ならばこの理論を使って・・・・・・)」
「なんですの?この方は。怒ったと思えば笑ったり。本当、なんなんですの?」
「紅 神夜だよ」
「はい?」
「この自由奔放な様でしっかりしていて、ドSで、仲間思いで、自分を犠牲にしてでも結果を求める男。これが紅 神夜だ」
「何を言ってるんですの?
「オルコット。昨日もそんなことを言っていたが、それは何を基準に考えている?」
「勿論入試での結果ですわ、織斑先生!何せわたくしは入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですので!」
「あれ?俺も倒したぞ、教官」
「は・・・・・・?」
オルコットが自慢げに言うが、一夏は自分もだと言う。その言葉にオルコットは驚愕しているようだ。
「倒したって言うか、いきなりつっこんできたからかわしたら、勝手に壁に激突してそのまま動かなくなっただけだが」
「わ、わたくしだけと聞きましたが?」
「女子だけではってオチじゃないのか?」
「織斑先生!?」
「ああそうだ。貴様は
「そ、それは・・・・・・」
今日のオルコットは言い負かされる事が多い。
「そういえば男子の主席って俺と神夜どっちなんだ?千h――織斑先生」
「紅だ、男子主席というか男女総合主席だな」
「なっ!私よりもそこの方のほうが上だと申されますの!?」
「何でなんだ?千冬姉」
パアンッ!
学習しない一夏に千冬の
「織斑先生だ。さっきはギリギリで許したが今回は許さんぞ。問題なのは相手だ。お前等は全員山田先生やその他の先生方が相手をしたが、紅は違う」
「誰だったんだ?」
パアンッ!
「・・・・・・誰だったんですか?」
一夏が殴られた所から煙を出しながら聞き直した。
――俺はそろそろ自分がマゾに目覚めないか心配だ。
「私だ」
「「「「「え?」」」」」
一夏やオルコットだけでなく、聞き耳を立てていた箒等クラスメイト達までが驚きの声を出した。
「元々は貴様等同様、山田先生達が努めるはずだったんだが、興味本位で私が努めることにした。結果、こっぴどく負けてしまった」
そう。神夜の入試の相手は千冬だった。しかし今の言葉には間違いがある。
「織斑先生、嘘はいけませんよ、嘘は」
「何を言う紅。私は嘘なぞつかん。と言うかもう良いのか?」
「ええ。ここで出来ることは終わりました。後はこれを会社に送って開発するだけですね。ま、それが一番時間がかかるんですが・・・・・・それは置いといて、俺はあの試合で勝ってもいないし、こっぴどく負かしてもいません」
「いや、あれは私の負けだ。確かにこっぴどくは少々言いすぎたが」
「神夜、どういう事だ?」
「ああ、実はな・・・・・・」