現時刻午前7:30
神夜達三人はIS学園の正門前にいた。IS学園からの迎えを待っているところだ。
事前連絡では神夜の知り合いが迎えに来るらしい。神夜の知り合いでここに勤めている人物。それは一人しかいない。
神夜の幼馴染みで大切な約束をした、その人物は――
「紅 神夜、だな?」
「はい、久しぶりですね。織斑千冬さん」
――織斑千冬。世界最強のIS操縦者。
「本当に神夜、なんだな・・・・・・」
「ええ、あの時の約束を・・・・・・果たしに来ました。この間は直ぐに消えてしまいましたからね」
「神夜・・・・・・!」
そしてその人、織斑千冬は神夜に抱き着いた
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「あの時の約束を・・・・・・果たしに来ました。この間は直ぐに消えてしまいましたからね」
その言葉を聞いた瞬間千冬の身体は勝手に動き、神夜を抱きしめていた。
「神夜・・・・・・!」
六年間もの想い、
この六年間に逢ったこと、
全てを明かしたかった。
「直接顔を合わせるのは久しぶりですね、千冬さん。いや、ここでは織斑先生の方が良いですか?」
「ふふっ、神夜のそういう聡い所は変わらんな。ああ、そうしてくれ」
久しぶりの再会に思わず頬が緩み、涙が零れそうになる。
「紅と呼んでください、織斑先生。公私混同はしない主義で通してるんでしょ?それと、見られてますよ?」
見られている。そう言い、神夜は視線を自分の後ろに移す。
千冬はそれに従い、共に神夜の後ろを見る。
「!・・・・・・す、すまない。取り乱した。そうだ、その子は士音か?」
改めて周りを見ると小さい神夜のような男の子とその子の肩にまた小さなポニーテールの神夜がいた。
そして千冬には前者に見覚えがあった。
「ええ、俺の大切な家族で大事な弟の士音です」
「そうか。あの士音がもうこんなに大きくなったのか」
「・・・・・・紅 士音です。九歳です」
「ああ。久しぶり、と言われても分からないか。織斑千冬だ。改めてよろしく」
「・・・・・・よろしくお願いします」
「ところで神夜。その士音の肩に乗っているのは?」
「ああ、これはAIですよ。今は小型アンドロイドに入っていますが、ISに入ることも可能です」
「我の名はカイト・クレナイ。よろしくお願いお頼み申す。織斑教諭」
「カイト、か。こちらこそよろしく頼む。・・・・・・しかし、いくらAIとは言えISに侵入することができるのか?ISコアは完全ブラックボックスだろう?」
「でも、ISにも人格に似たものがあります。カイトはそれを刺激しているんですよ」
「成程、そういう事も出来るのか。よくわかった。――何はともあれ、ようこそIS学園へ。君の入学を心から祝福する」
千冬は神夜に向けて手を差し出す。
神夜はそれを取って固く握りかわした。
それから、千冬にこの学園の最低限のマナーとこれまでの思い出を聞きながら神夜は教室へと歩を進めた。