IS~神の名を冠するIS~   作:大神

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第四話   ISはただの大量殺戮兵器である

 

「クククククク・・・・・・」

 

「堪えるくらいなら思い切り笑えよ神夜」

 

「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!(^w^)」

 

「そこまで笑われるのは予想外だ!?」

 

何故神夜がこんなに笑っているのか説明しよう。

それは前の時間に遡る。

真耶のIS理論の授業だった。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

「―――であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、罰せられ・・・・・・」

 

すらすらと教科書を読む真耶。

基礎の基礎から話しているので現時点で着いて来れないものは居ないだろう。

だからこそ、神夜はそんな話しは聞き流す程度で他の事をしている。

 

「あ、あの紅君?」

 

「は?」

 

「ひっ、あ、ご、ゴメンね。先生の授業わかりにくいかな?ご、ゴメンね?私もまだ教師としてはヒヨッ子だけど頑張るから、あの、そっ、その~、他の事に意識を向けないで授業に参加して欲しいな~って。あっ、ご、ゴメンね。やっぱりダメだよね。私なんかが教師やってるなんておかしいよね。やっぱり織斑先生みたいに格好良くて綺麗な先生のほうがいいよね、ゴメンね、ゴメンね」

 

「はぁ?――・・・・・・あぁ、そういうことですか」

 

どうやら、真耶には神夜の態度が自分の授業がつまらなくて、授業に身が入らず、他の事に集中してると思われたらしい。ついでに真耶はかなり弱気ですぐ謝る先生と神夜の中で格付けされた。

 

――しかしこの空気は何だ。俺が山田先生を泣かせたみたいな雰囲気になって

るじゃないか。いや、けして間違いじゃないんだが、間違いだと叫びたい。

それでも僕はやってない。

しかも千冬さんからどうにかしろって視線が送られて来るし

 

「いえ、大丈夫ですよ?山田先生の授業は教科書通りですが、聞きやすい声ですし、理解しやすい。解り難い単語の所はきっちりと説明してくれてますし、充分効率的だ。そして何より生徒に親身で親しみやすい。それはある意味、才能です。貴女以上の教師は私は見た事がありません」

 

「でも、生徒に親身になる事なんて教師として当たり前の事じゃないですか」

 

「そうですね。教師として当たり前。ですが当たり前の事が出来ない人は多いです。犯罪者がその良い例えじゃないですか。犯罪をしてはいけない、それは人として当たり前の事ですが、それが出来ないから犯罪者になってるんでしょ?人に中々できない事、それが出来るならそれは才能と呼んで良いはずです。それに、先生は少し自分に自信がもてないようですが、もっと自信を持って、背筋を伸ばしてみてください。そしたらまた、新しい風景が見えるかもしれませんよ?」

 

「は、はいっ!ありがとうございます!・・・・・・ところで紅君は何をしていたんですか?」

 

「ああ、少し野暮用を。今すぐに片付けないといけない案件なのでやらせて頂いてました。大丈夫ですよ?先生の授業は耳に入ってます。それにここ(IS学園)の教科書の中身は全て頭の中に入っているので」

 

「へ~、そうなんですか~。・・・・・・へ?」

 

――ん?なんか変な事言った?

 

「えーーーーーーーー!?」

 

「え?」

 

「いや、神夜。いつもの事だがお前が不思議そうな顔をするな。これは至って普通の反応だから」

 

「・・・・・・兄さんはいつも規格外」

 

――一夏はともかく士音にまで規格外って言われた・・・・・・

 

「全て一夏のせいだ」

 

「流石神夜、理不尽過ぎるぜオイ!」

 

「あの~、紅君。流石に冗談だよね?」

 

「いえ、本当ですよ。証人は織斑先生です」

 

箒と一夏以外の全員が千冬の方を向く。

 

「ああ、本当だ。なんならこの時間を使って証明させてみるか?」

 

千冬がこれ以上授業を遅らせたら斬るというオーラを出しながら言う。

 

『『『『い、いえ、結構です・・・・・・』』』』

 

そのオーラに当てられてクラス全員が身を引く。

しかし一人だけ目標を変えてまだ食いつく人がいた。真耶だ。

 

「も、もしかして織斑君もですか?」

 

「あ、いえ、神夜がおかしいだけです。俺はそんな芸当出来ません」

 

「そうそう。一夏は現時点でも分からないもんな」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

――・・・・・・あれ?一夏君?なんで何の反論もしないの?そのまま黙ってると

本当に分かってない人に見えるよ?さっき右隣りの女子を見てたのはど

うノートを取ろうと思ったからなんだろ?なんでそんなどっから見ても

分かるくらいに滝のような汗をかいてんだ?俺の冗談が本当になったり

してないよな?

 

「えーと、一夏君?まさかのまさかじゃないよ、な?」

 

「そのまさかのまさかですよ、この野郎!」

 

――おいおい、マジかよ。本当と書いてマジかよ。

 

「・・・・・・織斑。入学前の参考書は読んだのか?」

 

「古い電話帳と間違えて捨てました」

 

パアンッ!

 

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者!」

 

千冬に出席簿で殴られ床をのた打ち回る一夏の姿を見て神夜は爆笑する。しかし、他人の目もあるのである程度いや、かなり堪えた。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

で、現在に至る。

そのときの一夏の姿が脳裏から離れず、未だに笑いが止まらない。

しかし笑いを堪えていた事が千冬にバレ、一夏のIS学習を任されたのは誠に遺憾だ。

 

「そろそろ止められないのか?周りからの視線が凄いんだが・・・・・・」

 

「あひゃひゃひゃひゃ」

 

「お前そんな笑い方する奴だったか!?」

 

「いや、もちろんネタだが」

 

――何で俺がこんな悪人みたいな笑い方をする奴じゃないといかんのだ。俺は

普通の一般ピーポーだぞ。

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

「ん?」

 

「余りよろしくないかな、私は今この玩具で遊ぶのにむty――忙しいんです」

 

――ふむ、いけないな。つい本音が出てしまいそうになった。

 

「まあ!何ですの。そのお返事。私の優先順位はそこの猿以下と仰いますの?このわたくしに話し掛けられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら」

 

「「・・・・・・」」

 

この手の人間の相手は何度やってもなれない。自分が下手に出ればいいのだが、下手に出すぎて相手に調子付かせると後々厄介な事になる。

 

――まあ、下手に怒らせなきゃ対処の方法も増えるから機嫌をあんまり損ねな

いように「悪いな。俺、君が誰だか知らないし」

一夏ぁぁぁぁぁぁぁぁ!お前何やっちゃてくれてやがりますかー!対処

の方法がいきなり減っちまったじゃねーですか!?あれか?わざとやっ

てのか?俺も混ぜろ!

 

「わ、わたくしを知らない?こn「セシリア・オルコット。イギリスの代表候補生の一人で入試では主席でオルコット家の息女」あら、そちらの方は多少の知識があるようですわね」

 

「そうですか?他にもこんな情報を持っていますよ?確かご両親は、三年前に事故で他界してらっしゃいますね。そのせいで莫大な財産を相続し、一人でその財産を金の亡者から守るために勉強し、その一環で受けたIS適正テストで【A+】を取ったエリート。合ってますか?」

 

「・・・・・・どこでそんな情報を集めてきますの?」

 

「さて、何処からでしょう」

 

「あ、質問良いか?」

 

――質問?まさか代表候補生って何?ってか?

 

「ふん。下々のものの要求にこたえるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ」

 

「d「一夏、代表候補生ってのはつまりは千冬さんの劣化版と考えれば良い。あの人は元国家代表だからな」俺まだなにも言ってねえよな!?しかし、ありがとう、言われてみればその通りだよ!」

 

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスをおなじくs「あぁ、そうだ一夏。この『特殊無反動旋回(アブソリュート・ターン)』だがな」「あ、ああ」話を最後まで聞きなさい!」

 

「もう宜しいでしょうか?私はこの一夏(馬鹿)にISの基本を教えなければいけないんです。貴女もあの場にいたのならわかりますよね?織斑先生からの直々の御達しです。それを邪魔する貴女には処罰が下るのでしょうか」

 

――むう、いかんな。少し頭に血が上っている。それに士音もさっきからあの女

のことを睨んでずっと黙ってるしな。

 

「うっ・・・・・・だ、大体、貴方ISについて何もしらな「知っている」・・・・・・なんですって?」

 

「ISは唯の大量殺戮兵器だ。それが分かってれば他に何の知識なんていらない」

 

神夜は一夏の教科書の必要な所だけにマーカーを引き、自分のノートにその単語の翻訳を書きながらそう答える。

 

「・・・・・・兄さん・・・・・・」

 

「マスター・・・・・・」

 

そんな神夜を見た士音とカイトは暗い雰囲気を纏う。

 

「貴方、何を言って『キーンコーンカーンコーン』クッ!・・・・・・また後できますわ!逃げない事ね!よくって!?」

 

「一夏、とりあえずこれやるから使え。まだまだ足りない事ばかりだが、これだけ覚えとけば今日は大丈夫だ。帰ったらまた教えてやる」

 

「おお、サンキュー」

 

「聞きなさい!」

 

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