IS~神の名を冠するIS~   作:大神

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第七話   お~○お茶は美味い。これは変えられない事実。しかし○鷹も確かに美味い。

IS学園入学二日目。

俺は今、目の前で不思議なものを目にしていた。

 

「なあ・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「なあって、いつまで怒ってるんだよ」

 

「・・・・・・怒ってなどいない」

 

「顔が不機嫌そうじゃん」

 

「生れつきだ」

 

――何の話しをしてるんだ?

・・・・・・ハッ!もしかして!

 

「一夏、もしかして本当にヤったのか?」

 

「「ブフウッ!」」

 

――おお、何と言うシンクロ。しかし汚い。

 

「「お、お前、何言って・・・・・・!」」

 

「・・・・・・兄さん、ヤるってなんですか?」

 

「ん?ああ、ゲームをやるって意味だぞ~。お前は純粋に生きるんだぞ?士音。一夏の様に汚れちゃダメだぞ~?」

 

「・・・・・・?一夏お兄ちゃん、汚いんですか?お風呂入らなきゃメッ!ですよ?」

 

――あぁ、カワイイなぁ、士音。特にメッ!のところが。

異論は認めん。(士音は9歳)

 

「「「「ぽ~」」」」

 

――ほら、俺以外にも士音に温かい目を送ってる人居るし。

 

「神夜、朝から話すことじゃ無いだろ。それ」

 

「そうか、朝じゃなければ良いんだな。良し分かった、覚悟しとけ。箒もな」

 

「私もか!?」

 

「で?本当の所どうしたんだ?それこそ朝から出すモノではないだろ」

 

「「うっ・・・・・・」」

 

二人はバツの悪そうな顔をする。

 

「何があったんだ?お兄さんに話してみなさい」

 

「何時俺達がお前の弟や妹になったんだよ」

 

「最初っからだろ?俺は千冬さんにお前等の事を頼まれてるんだから。って、んな事はどうでもいいから教えろよ。解決できる事も出来ねえぜ?」

 

「ぐぅ・・・・・・実はな?」

 

一夏の言い分はこうだ。

二度目に神夜と一夏の別れた後、無断で部屋から出たことで箒に、他の女の部屋に行ったと誤解され、木刀を振り回されて命からがら掴み、引き抜いた竹刀に箒のブラジャーが引っ掛かり、あらわになった。それを見た一夏が不謹慎な事を言ったことにより、箒の機嫌が悪くなり、今に至るとのことだ。

 

「一夏、今俺が思ったこと言って良いか?」

 

「ああ」

 

「核分裂炉の中に入ってやがれこのダメチカ」

 

「まさかの死刑宣告!?」

 

――当たり前だ馬鹿。つまりそれはあれだろ?嫉妬から来た怒りだろ?愛されてんじゃねえか。

 

「まず一夏、お前は謝れ。お前にとってもこのままずっと過ごして行くのはキツイだろ?今現在、数少ない戯言を言い合える仲なんだ、大切にしろ」

 

「お、おお」

 

「次に箒、お前も意地など張ってないで自分に素直になれ。俺が引っ越したときにも言っただろう?」

 

「い、意地など張っていない!いや・・・・・・だがしかし・・・・・・」

 

「それにお前は人の話しを聞くということを覚えろ。何も言わせずに即切り捨て御免か?それじゃあ殺人鬼と同じだ。お前は一夏を殺したいのか?違うだろう?先ず理由を聞いてからでも遅くは無いはずだ。違うか?」

 

「う・・・・・・」

 

「よし、それじゃあお前等が今からしなきゃいけない事ってなんだ?」

 

「「・・・・・・ごめんなさい」」

 

「はい、よくできました」

 

――うん、二人とも反省したようで良かった。

 

「「お母さん・・・・・・」」

 

「やめい」

 

――誰がお母さんか。削ぐぞ。ナニをとは言わない。

 

「・・・・・・兄さんは姉さんだったんですか?」

 

「クリエイター、それはマスターが傷付くと思われます」

 

――カイト、その通りだがお前のフォローの方が肯定しているようで痛い。

しかも多少自覚があるためそんなに強く否定できないのがさらに痛い。

 

「お、織斑君、篠ノ之さん、お母さん、隣いいかなっ?」

 

「お母さん言うな!」

 

声がした方をツッコミながら振り向くと、朝食のトレーを持った女子三名が神夜達の反応を待ち侘びるが如く立っていた。

 

「お~、かーみん、ナイスツッコミ~」

 

「ありがとう布仏さん。しかし『かーみん』と言うのはもしかして私の事ですか?」

 

「お~、よく私の名前知ってたね~。そ~だよ~、かーみんは『神夜』って書くからかーみん~」

 

「勿論ですよ。学校での幅広い友好関係を築く第一歩は名前を覚えることですからね、織斑先生に頼んでこの学園の生徒全員の名前を覚えさせて貰いました。ただ、『かーみん』というのは止めてもらえますか?」

 

「え~、かーみんいいじゃん~」

 

「ふふっ、諦めませんね。ああ、隣でしたね。どうぞ?一夏も箒も良いだろ?」

 

そう言って一夏と箒に振ると縦に首を振ってくれた。OKと言うことだろう

 

「ありがと~」

 

「「いえ~い!」」

 

布仏は直ぐに座り、その他の二人、鷹月と谷本はハイタッチしてから座る。

 

『ああ~っ、私も早く声かけておけばよかった・・・・・・』

 

『まだ、まだ二日目。大丈夫、まだ焦る段階じゃないわ』

 

『昨日のうちに部屋に押しかけた子もいるって話だよー』

 

『なんですって!?』

 

『あの織斑君と親しそうにしてる赤髪の娘は何!?』

 

『なんでももう一人の男性IS操縦者みたいよ?』

 

『え!?うそ、男!?男性IS操縦者って二人もいたの!?』

 

『つい最近見つかったらしいわ』

 

『本当に男?女の子みたいな顔してるけど』

 

『その隣にいるのはその子の弟君らしいわよ』

 

『やっぱりお兄さんが女顔だと弟君もカワイイわね』

 

一夏の部屋に多くの女子生徒が乗り込んだことを神夜は昨日の夜の時点で、一夏からのメールで知っていた。

神夜のところに来なかったのは単にその存在を知らなかったか、知っていたとしても部屋の場所を知らなかったのだろう。

その証拠に遠くから3人の様子を伺ってた女子生徒たちは神夜の存在を知らなかったようである。神夜にとっては看過できない単語も多々聞こえたが、今は無視である。

 

「うわ、織斑君って朝すっごい食べるんだ~」

 

「お、男の子だねっ」

 

「俺は夜少なめに取るタイプだから、朝たくさん取らないといろいろきついんだよ。ていうか、女子って朝それだけしか食べなくて平気なのか?」

 

見ると三人のトレーも上にはメニューは違えど飲み物一杯にパン一枚、おかず一皿(少な目)しかなかった。

 

―― 一夏、女の子にはいろいろとあるんだ、察してやれ。

 

「わ、私達は、ねえ?」

 

「う、うん。平気かなっ?」

 

「お菓子も良く食べるし~」

 

「でも食べな過ぎも美容には悪いですよ?ビタミンが足りずに肌にしみや、できもの、そばかす等が出来てしまいますし、肌の老衰も早いともいいます。食べすぎも良い事では無いですが・・・・・・。ちゃんと、栄養バランスを考えて効率よくとる事をオススメします。第一、朝ちゃんと食べなければ脳が働きませんしね。間食も、限度を守ればそんなに身体的損もありません」

 

「で、でもっ、紅君と士音君はお茶だけしか飲んでないよねっ?」

 

現在神夜と士音の前にはお茶しかない。食器の陰なんて何処にも見当たらない。

因みにお~〇お茶。神夜は濃い味、士音は普通のだ。

 

「私と士音はもうすでに部屋で食べてしまいましてね。今食べる必要がないんですよ」

 

神夜はそう言うと、お茶を一口啜る。

 

――うん、美味い。だがもう少し渋みがあってもいいかもしれん。次は〇鷹にしようかな?

ん?何だ?娘三人衆が固まってるが・・・・・・

 

「く、紅君。紅君の部屋って、キッチンあるの?」

 

――ああ、そうか、普通の学生部屋にキッチンらしいキッチンなんてモノは無

いからな。

 

「ええ、何でも学園長直々に用意してくださったものだそうです」

 

「学園長直々にっ!?」

 

「やっぱり紅グループの総帥、超一流企業COUの社長ともなれば待遇も違うんだね!」

 

「それで、くれくれの部屋って何処なの~」

 

布仏さんが興味半分好奇心半分というような感じで聞く。

 

「それは・・・・・・ヒ・ミ・ツ、です☆」

 

――自分でやって何だが気持ち悪いな、これ

 

「神夜、☆は止めろ。似合ってるからこそ止めろ。人間の生態系に一つ項目が追加されそうだから」

 

――オイ一夏、それは俺に喧嘩を売ってると考えても良いのか?良いんだな?よし、一夏。放課後俺の部屋に来い。地獄に送ってやる。

 

「・・・・・・ゴメンナサイ」

 

――許さん

 

「・・・・・・orz」

 

「そういえば織斑君と篠ノ之さんって仲良いの?」

 

「お、同じ部屋って聞いたけど・・・・・・」

 

「うむ、私と一夏は幼馴染みだ」

 

「分かってると思うけど神夜もな」

 

神夜と一夏と箒は幼馴染みである。

小二の始めに一夏と出会い、夏休み前に箒と出会った。

一夏とのファーストコンタクトは当時一人で本を読んでいた神夜に初めて声をかけてきたのが一夏だった。物静かというより、無口で、人を信じられなかった神夜を周りは気味悪がっていたが、一夏だけはよく声をかけていた。

箒とのファーストコンタクトは一夏に心を開いた神夜が、近所の神社で一人で遊んでいた箒を見付け、これから一夏と遊ぶから君もどうだと誘ったのが初めだ

それからはこの三人でよく一緒に居た。

千冬も一緒に、四人で箒の家の道場にも通ってたし、買い物にも山にも海にも行った。

いっちょ前に勉強会もしたし、神夜の家に泊まったこともあるし、一緒に風呂も入ったこともある。

その頃から一夏は箒を一人の女として見ていたようだが、箒がどうだったかは知らない。しかし箒が確実に一夏を一人の男として見始めたのは、箒が同じクラスの男子に虐められていたのを神夜と一夏で助けた頃からだろう。

あの時の一夏は同性の神夜から見ても格好良かったと思えるほどだったから当たり前だろう。

その三ヶ月後に神夜は引っ越して行き、一夏の話しだとそれの二ヶ月後に箒も引っ越して行ったと言うが。

 

「え、それじゃあ――」

 

と、一夏の隣にいる谷本が何かを質問しようとしたところで、突然手を叩く音が食堂に響いた。

 

「いつまで食べている!食事は迅速に効率よく取れ!遅刻したらグラウンド十周させるぞ!紅!お前は三十周だ!」

 

――おおぅ、何故か俺だけ目の敵にされてるぞ。何かしたか俺?

 

「神夜。千冬姉怒ってるぞ。何かしたのか?」

 

――知るか。俺が聞きたい

 

「(神夜め。私以外の女とデレデレとしおって、やはり私のような年上の女より同年代の方がいいのか?)」

 

そんなことを考えている事を神夜は知らない。

 

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